病原 性 大腸菌
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Escherichia coli
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シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Bacillus coli communis
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Pathogenic Escherichia coli |
概要 [編集 ]
細菌 像 [編集 ]
1996
疫学 [編集 ]
腸管 内 病原 性 大腸菌
腸管 病原 性 大腸菌 (EPEC, enteropathogenic Escherichia coli)
腸管 侵入 性 大腸菌 (EIEC, enteroinvasive E. coli)
毒素 原 性 大腸菌 (ETEC, enterotoxigenic E. coli)
腸管 出血 性 大腸菌 (EHEC, enterohemorrhagic E. coli)腸管 拡散 付着 性 大腸菌 (EAEC, enteroadhesive E. coli)腸管 凝集 性 大腸菌 (EAggEC, enteroaggrigative E. coli) O104
腸管 外 病原 性 大腸菌
注目 されることとなった経緯 [編集 ]
- 1940
年 代 イギリスで、乳幼児 下痢 症 と大腸菌 の関連 が疑 われていた際 に、現在 の血清 型 O111 が病原菌 としてつきとめられた[10]。 - 1967
年 コレラ毒素 に類似 したエンテロトキシンを産 生 する大腸菌 が最初 に見 いだされた。 - 1970
年 60℃、10分 の加熱 で失 活 する易 熱性 エンテロトキシン(LT)と100℃、30分 の加熱 に耐 える耐 熱性 エンテロトキシン(ST)の2種類 のエンテロトキシンが発見 された[10]。 - 1982
年 アメリカ合衆国 のオレゴン州 とミシガン州 で発生 したハンバーガーによる中毒 [10]。この集団 食中毒 を契機 にO157が発見 された[11]。 - 1985
年 旅行 者 下痢 症 から、EPECではないがEPECと類似 の付着 特性 を持 った菌 (血清 型 O78:H33、菌株 名 211株 )が分離 された。 - 1996
年 (平成 8年 )5月 28日 岡山 県 邑久 郡 邑久 町 (現在 の瀬戸内 市 邑久 町 )の学校 給食 に起因 するO157食中毒 事件 [12]を、岡山 県 保健 福祉 部 環境 衛生 課 が発表 した際 に、マスコミを通 じて O157の名称 が知 られるようになった。同年 の集団 発生 事例 は、7月 22日 18時 時点 で厚生省 生活 衛生局 食品 保健 課 がまとめている[13]。 - 1996
年 (平成 8年 )7月 12日 、大阪 府 堺 市 で学校 給食 に起因 する、腸管 出血 性 大腸菌 O157が原因 の「堺 市 学童 集団 下痢 症 」が発生 した。児童 7,892人 を含 む9,523人 が、下痢 や血便 症状 を罹患 、3人 の児童 が死亡 し、大人 にも二 次 感染 が広 がった。これまでに類 を見 ない、世界 的 にも極 めて超 大型 の食中毒 発生 事件 となった[12]。溶血 性 尿毒症 症候群 を発症 した児童 が、事件 から19年 を経過 した2015年 (平成 27年 )10月 、後遺症 を原因 として死亡 している。堺 市 は7月 12日 を「O157堺 市 学童 集団 下痢 症 を忘 れない日 」と制定 している。 - 2019
年 (平成 31年 )2月 、同 一 系列 の焼肉 店 で食中毒 事案 が発生 し、8自治体 にわたる13人 の患者 の便 から同 じ遺伝子 型 のO157(VT1/VT2)が、店 に保管 されていたハラミなどからも同 じO157が検出 された[14]。
統計 [編集 ]
その | |||
---|---|---|---|
1975 |
22 | -- | -- |
1980 |
21 | -- | -- |
1985 |
34 | -- | -- |
1990 |
19 | -- | -- |
1995 |
20 | -- | -- |
1996 |
179 | -- | -- |
1997 |
176 | -- | -- |
1998 |
285 | 16 | 269 |
1999 |
245 | 8 | 237 |
2000 |
219 | 16 | 203 |
2001 |
223 | 24 | 199 |
2002 |
97 | 13 | 84 |
2003 |
47 | 12 | 35 |
2004 |
45 | 18 | 27 |
2005 |
49 | 24 | 25 |
2006 |
43 | 24 | 19 |
2007 |
36 | 25 | 11 |
2008 |
29 | 17 | 12 |
2009 |
36 | 26 | 10 |
2010 |
35 | 27 | 8 |
2011 |
49 | 25 | 24 |
2012 |
21 | 16 | 5 |
2013 |
24 | 13 | 11 |
2014 |
28 | 25 | 3 |
2015 |
23 | 17 | 6 |
2016 |
20 | 14 | 6 |
2017 |
28 | 17 | 11 |
2018 |
40 | 32 | 8 |
1996
感染 対策 [編集 ]
ジビエ[19]、ブタ、ウシなどの
調理 の前 、食事 の前 、牧場 などで動物 や柵 、砂 や土 を触 った後 は、必 ず手 を洗 う。野菜 等 を生 で食 べるときには、よく洗 う。食材 は食 べる直前 まで十分 に(8℃以下 )冷 やしておく。食器 (箸 )は未 加熱 食材 用 と加熱 済 み用 を分 ける。加熱 に弱 い菌 であるため、肉 を使用 する食品 は、その中心 温度 を75℃以上 且 つ1分 以上 の加熱 をする。調理 した食品 は、できるだけ速 やかに食 べる。調理 器具 の洗浄 、消毒 を十分 に行 う。水道 水 以外 の水 (飲用 の井戸水 など)は煮沸 するなど、消毒 してから使 う。
などが、
しかし、
脚注 [編集 ]
出典 [編集 ]
- ^
竹田 美文 、「腸 炎 ビブリオ・毒素 原 性 大腸菌 ・腸管 出血 性 大腸菌 ・コレラ菌 (PDF) 」 モダンメディア 2012年 10月 号 (第 58巻 10号 ) - ^ a b O
抗原 とは国立 感染 症 研究所 - ^
林 哲也 、戸 邉亨、「病原 性 大腸菌 」化学 と生物 Vol.42 (2004) No.11 P.758-764, doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.42.758 - ^ a b
下痢 原 性 大腸菌 の検査 法 (PDF)千葉 県 感染 症 情報 センター - ^ a b
林 哲也 :ゲノム解析 から見 た大腸菌 ゲノムの可塑 性 環境 変異 原 研究 Vol.27 (2005) No.2 P.117-118, doi:10.3123/jems.27.117 - ^ a b c
山崎 伸二 、密接 にかかわる腸管 出血 性 大腸菌 の病原 性 と生存 戦略 —ドイツの腸管 出血 性 大腸菌 O104食中毒 から見 えてきたこと日本 食品 微生物 学会 雑誌 Vol.31 (2014) No.3 p.139-143, doi:10.5803/jsfm.31.139 - ^
下痢 原 性 大腸菌 感染 症 国立 感染 症 研究所 2000年 第 50週 (12月11日 ~12月 17日 )掲載 - ^
山本 新吾 、尿 路 病原 性 大腸菌 における病原 因子 の研究 日本 細菌 学 雑誌 Vol.58 (2003) No.2 P.431-439, doi:10.3412/jsb.58.431 - ^
加藤 廉平 ほか、Levofloxacin耐 性 大腸菌 により経 直腸 的 前立腺 生 検 後 に敗血症 ショックに陥 った1例 泌尿器 科 紀要 56巻 8号 p.453-456, hdl:2433/123563 - ^ a b c
病原 性 大腸菌 (PDF)食品 安全 委員 会 - ^ “
正 しく知 ろう腸管 出血 性 大腸菌 O157”.横浜 市 栄 区 ホームページ (2011年 2月 14日 ). 2018年 9月 20日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2018年 9月 20日 閲覧 。 - ^ a b 「<
特集 >腸管 出血 性 大腸菌 O157:H7の集団 発生 、1996」『The Topic of This Month』17 (8) No.198、1996年 、2019-07-11閲覧 。 - ^
腸管 出血 性 大腸菌 O157:H7による集団 発生 例 - ^
腸管 出血 性 大腸菌 O157等 による食中毒 厚生 労働省 - ^
食中毒 事件 一覧 速報 厚生 労働省 - ^ a b “
女児 死亡 も漬物 が原因 O157の遺伝子 型 一致 集団 食中毒 で死者 6人 /北海道 ” (日本語 ).朝日新聞 (朝刊 、北海道 総合 ): p. 24. (2012年 8月 17日 ) -聞蔵 IIビジュアルにて2013年 3月 21日 閲覧 。 - ^ “
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浅漬 け業者 9割 、衛生 管理 に不備 自治体 が改善 指導 ” (日本語 ).朝日新聞 (朝刊 、3社会 ): p. 37. (2012年 11月17日 ) -聞蔵 IIビジュアルにて2013年 3月 21日 閲覧 。 - ^
壁谷 英則 、佐藤 真 伍 、丸山 総一 、野生 動物 の食用 利用 と人 獣 共通 感染 症 『日本 獣 医師 会 雑誌 』 Vol.69 (2016) No.5 p.277-283, doi:10.12935/jvma.69.277 - ^ a b
伊藤 均 , Harsojo、「食肉 中 での大腸菌 O157: H7の放射線 殺菌 効果 」食品 照射 1998年 33巻 1-2号 p.29-32, doi:10.5986/jrafi.33.29 - ^
伊藤 武 ,甲斐 明美 、「腸管 出血 性 大腸菌 O157感染 症 と食品 」食品 衛生 学 雑誌 1997年 38巻 5号 p.275-285, doi:10.3358/shokueishi.38.5_275 - ^ “O157
等 腸管 出血 性 大腸菌 感染 症 に注意 しましょう”.千葉 県 (2018年 6月 19日 ). 2019年 7月 11日 閲覧 。
参考 文献 [編集 ]
林 哲也 、戸 邉亨、「病原 性 大腸菌 」化学 と生物 Vol.42 (2004) No.11 P.758-764, doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.42.758
関連 項目 [編集 ]
外部 リンク[編集 ]
病原 大腸菌 愛知 県 衛生 研究所 堺 でO-157集団 食中毒 (1996年 ) - NHKアーカイブス(日本 放送 協会 )