玉藻たまも前まえ

玉藻たまも前まえ。鳥山とりやま石燕せきえん著ちょ『今昔こんじゃく画図えず続ぞく百ひゃく鬼おに』より。その姿すがたの後うしろには狐きつねの尾おが見みえる。

玉藻たまも前まえ。楊洲周延しゅうえん画が「東ひがし錦にしき昼夜ちゅうや競きおい」明治めいじ19年ねん（1886年ねん）より

玉藻たまも前まえ（たまものまえ）は、平安へいあん時代じだい末期まっきに鳥羽とば上皇じょうこうの寵姫ちょうきであったとされる伝説でんせつ上じょうの人物じんぶつ。妖狐の化身けしんであり、正体しょうたいを見破みやぶられた後のち、下野げや国こく那須野原なすのはらで殺生せっしょう石せきになったという。

歴史れきし

玉藻たまも前まえの伝説でんせつの成立せいりつ期きは室町むろまち時代ときよ前期ぜんき以前いぜんであると考かんがえられ、古ふるくは史書ししょの『神明しんめい鏡きょう』（14世紀せいき後半こうはん）、御伽草子おとぎぞうしの『玉藻たまもの草子そうし』（室町むろまち時代じだい）、能のうの『殺生せっしょう石せき』、『下学かがく集しゅう』（1444年ねん）などに見みられる。『玉藻たまもの草子そうし』の諸しょ本中ほんなか、古ふるい系統けいとうと考かんがえられるものには殺生せっしょう石せき説話せつわが見みられず、これは後のちに付加ふかされたものと考かんがえられる。この頃ころすでに玉藻たまも前まえの前歴ぜんれきとして斑むら足あし王おうの夫人ふじんおよび周しゅうの幽かそけ王おうの后きさきの褒姒が挙あげられているが、唐土とうど・天竺てんじくの条じょうが本格ほんかく的てきに語かたられるのは、江戸えど時代じだいの高井たかい蘭山あららぎやまの読本とくほん『絵本えほん三さん国こく妖婦ようふ伝でん』 （1803年ねん - 1805年ねん）や 岡田おかだ玉山ぎょくざんの読本とくほん『絵本えほん玉藻たまも譚たん』 （1805年ねん）によってである。この際さいに殷いんの妲己もまた玉藻たまも前まえと関連付かんれんづけられ、玉藻たまも前まえは九尾つづらおの狐きつねの化身けしんであるとされた。その後ごの文化ぶんか文政ぶんせい期きには玉藻たまも前まえの物語ものがたりが大おおいに流行りゅうこうし、松まつ梅枝ばいし軒のき・佐川さがわ藤太とうたの浄瑠璃じょうるり『絵本えほん増補ぞうほ玉藻たまも前ぜん曦袂』（1806年ねん）をはじめとする多おおくの作品さくひんが作つくられた。

玉藻たまも前まえのモデルは、鳥羽とば上皇じょうこうに寵愛ちょうあいされた皇后こうごう美福門院びふくもんいん（藤原ふじわら得子とくこ）ともいわれる。摂関せっかん家かなどの名門めいもん出身しゅっしんでもない彼女かのじょが皇后こうごうにまで成なり上あがり、自分じぶんの子こや猶子ゆうしを帝位ていいにつけるよう画策かくさくし中宮なかみや待まち賢けん門もん院いん（藤原ふじわら璋子あきこ）を失脚しっきゃくさせ、崇たかし徳とく上皇じょうこうや藤原ふじわら忠実ちゅうじつ・藤原ふじわら頼よりゆき長ちょう親子おやこと対立たいりつし保ほ元もとの乱らんや平治へいじの乱らんを引ひき起おこし、更さらには武家ぶけ政権せいけん樹立じゅりつのきっかけを作つくった史実しじつが下敷したじきになっているという（ただし、美福門院びふくもんいんが実際じっさいにどの程度ていどまで皇位こうい継承けいしょうに関与かんよしていたかについては諸説しょせつある）。

伝説でんせつの概要がいよう

以下いかには『絵本えほん三さん国こく妖婦ようふ伝でん』に記載きさいされている伝説でんせつを記しるす。

最初さいしょは藻も女おんな（みくずめ）と呼よばれたとされ、子こに恵めぐまれない夫婦ふうふの手てで大切たいせつに育そだてられ、美うつくしく成長せいちょうした。18歳さいで宮中きゅうちゅうで仕つかえ、のちに鳥羽とば上皇じょうこうに仕つかえる女官にょかんとなって玉藻たまも前まえ（たまものまえ）と呼よばれる。その美貌びぼうと博識はくしきから次第しだいに鳥羽とば上皇じょうこうに寵愛ちょうあいされるようになった。

しかしその後ご、上皇じょうこうは次第しだいに病やまいに伏ふせるようになり、朝廷ちょうていの医師いしにも原因げんいんが分わからなかった。しかし陰陽いんよう師し・安倍あべ泰成やすなりが玉藻たまも前まえの仕業しわざと見抜みぬく。安倍あべが真言しんごんを唱となえた事ことで玉藻たまも前まえは変身へんしんを解とかれ、九尾つづらおの狐きつねの姿すがた（『玉藻たまもの草子そうし』では二に尾びの狐きつねとして描えがかれている）で宮中きゅうちゅうを脱走だっそうし、行方ゆくえを眩くらました。

その後ご、那須野なすの（現在げんざいの栃木とちぎ県けん那須なす郡ぐん周辺しゅうへん）で婦女子ふじょしをさらうなどの行為こういが宮中きゅうちゅうへ伝つたわり、鳥羽とば上皇じょうこうはかねてからの那須野なすの領主りょうしゅ須藤すとう権守ごんもり貞さだ信しんの要請ようせいに応こたえ、討伐とうばつ軍ぐんを編成へんせい。三浦みうら介かい義明よしあき、千葉ちば介かい常胤つねたね、上総かずさ介かい広常ひろつねを将軍しょうぐんに、陰陽いんよう師し・安部あべ泰成やすなりを軍師ぐんしに任命にんめいし、軍勢ぐんぜいを那須野なすのへと派遣はけんした。

那須野なすので、既すでに九きゅう尾びの狐きつねと化かした玉藻たまも前まえを発見はっけんした討伐とうばつ軍ぐんはすぐさま攻撃こうげきを仕掛しかけたが、九尾つづらおの狐きつねの妖術ようじゅつなどによって多おおくの戦力せんりょくを失うしない、失敗しっぱいに終おわった。三浦みうら介かいと上総かずさ介かいをはじめとする将兵しょうへいは犬いぬの尾おを狐きつねに見立みたてた犬追物いぬおうもので騎射きしゃを訓練くんれんし、再ふたたび攻撃こうげきを開始かいしする。

対策たいさくを十分じゅうぶんに練ねったため、討伐とうばつ軍ぐんは次第しだいに九きゅう尾びの狐きつねを追おい込こんでいった。九尾つづらおの狐きつねは貞さだ信しんの夢ゆめに娘むすめの姿すがたで現あらわれ許ゆるしを願ねがったが、貞さだ信しんはこれを狐きつねが弱よわっていると読よみ、最後さいごの攻勢こうせいに出でた。そして三浦みうら介かいが放はなった二ふたつの矢やが脇腹わきばらと首筋くびすじを貫つらぬき、上総かずさ介かいの長刀ちょうとうが斬きりつけたことで、九尾つづらおの狐きつねは息いき絶たえた。

その後ご、九尾つづらおの狐きつねは巨大きょだいな毒どく石せきに変化へんかし、近ちかづく人間にんげんや動物どうぶつ等とうの命いのちを奪うばうようになった。そのため村人むらびとは後のちにこの毒どく石せきを『殺生せっしょう石せき』と名付なづけた。この殺生せっしょう石せきは鳥羽とば上皇じょうこうの死後しごも存在そんざいし、周囲しゅういの村人むらびとたちを恐おそれさせた。鎮魂ちんこんのためにやって来きた多おおくの高僧こうそうですら、その毒気どくけに次々つぎつぎと倒たおれたが、南北なんぼく朝あさ時代じだい、会津あいづの元もと現げん寺てらを開ひらいた玄翁げんのう和尚おしょうが殺生せっしょう石せきを破壊はかいし、破壊はかいされた殺生せっしょう石せきは各地かくちへと飛散ひさんしたといわれる。

玉藻たまも前まえの経歴けいれきは中国ちゅうごく古代こだい王朝おうちょう殷いんにまで遡さかのぼる。殷いんの最後さいごの王おうである紂の后きさき、妲己の正体しょうたいは齢よわい千せん年ねんを経へた九きゅう尾びの狐きつねであり、王おうの妾わらわであった寿ことぶき羊ひつじという娘むすめを食くい殺ころし、その身体しんたいを乗のっ取とって王おうを惑まどわせたとされる。王おうと妲己は酒池肉林しゅちにくりんにふけり、無実むじつの人々ひとびとを炮烙の刑けいにかけるなど、暴政ぼうせいを敷しいたが、周しゅうの武たけ王おう率ひきいる軍勢ぐんぜいにより捕とらえられ、処刑しょけいされた。またこの処刑しょけいの際さいに妲己の妖術ようじゅつによって処刑しょけい人じんが魅みせられ首くびを切きることができなくなったが、太公望たいこうぼうが照魔鏡しょうまきょうを取とり出だして妲己にかざし向むけると、九尾つづらおの狐きつねの正体しょうたいを現あらわして逃亡とうぼうしようとした。太公望たいこうぼうが宝剣ほうけんを投なげつけると、九尾つづらおの体からだは三みっつに飛散ひさんした。

歌川うたがわ国芳くによしによる斑まだら足あし王おうと九尾つづらおの狐きつね

しかしその後ご、天竺てんじくの摩ま竭陀（まがだ）国くにの王子おうじ、斑むら足あし太子たいし（はんぞくたいし）の妃ひ華陽かよう夫人ふじんとして再ふたたび現あらわれ、王子おうじへ千せん人にんの首くびをはねるようにそそのかすなど暴虐ぼうぎゃくの限かぎりを尽つくしたが、耆婆（きば）という人物じんぶつが夫人ふじんを魔界まかいの妖怪ようかいと見破みやぶり、金きむ鳳おおとり山中さんちゅうで入手にゅうしゅした薬くすり王おう樹じゅで作つくった杖つえで夫人ふじんを打うつとたちまち九きゅう尾びの狐きつねの正体しょうたいを現あらわし、北きたの空そらへ飛とび去さって行いった。

周しゅうの第だい十じゅう二に代だいの王おう、幽かそけ王おうの后きさき、褒姒も九きゅう尾びの狐きつねとされる。褒姒がなかなか笑わらわないので、幽かそけ王おうはさまざまな手立てだてを使つかって彼女かのじょを笑わらわそうとし、ある日ひ何事なにごともないのに王おうが烽火ほうか（のろし）を上あげ、諸侯しょこうが集あつまったという珍事ちんじに初はじめて笑わらったといわれ、それを機きに王おうは何事なにごともないのに烽火ほうかを上あげ、諸侯しょこうが烽火ほうかをみても出動しゅつどうすることが無なくなり、後のちに褒姒により后きさきの座ざを追おわれた申さる后きさきの一族いちぞくが周しゅうを攻せめたとき、王おうは烽火ほうかを上あげたが諸侯しょこうは集あつまらず、王おうは殺ころされ、褒姒は捕虜ほりょにされたが、いつの間まにか行方ゆくえ知しれずとなっていた。後のちに若わか藻もという16歳さいほどの少女しょうじょに化ばけ、吉備真備きびのまきびの乗のる遣唐使けんとうし船ふねに同乗どうじょうし、来日らいにちを果はたしたとされる。

玉藻たまも前まえを祀まつる神社じんじゃ

玉藻たまも前まえを祀まつる神社じんじゃは、栃木とちぎ県けん大田原おおたわら市しの玉藻たまも稲荷いなり神社じんじゃ、那須なす町まちの那須なす温泉おんせん神社じんじゃの境内けいだいにある九尾つづらお稲荷いなり神社じんじゃ、喰くえ初はつ寺てら境内けいだいの九尾つづらお稲荷いなり神社じんじゃや福島ふくしま県けん白河しらかわ市しの常つね在院ざいいんの中なかの法ほう石せき稲荷いなり社しゃ、岡山おかやま県けん真庭まにわ市しの化生かせい寺てらの鎮守ちんじゅ社しゃの玉たま雲宮くもみや（玉たま雲くも大だい権現ごんげん）や宮崎みやざき県けん宮崎みやざき市しの内山うちやま神社じんじゃなどが挙あげられる。

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  玉藻たまも稲荷いなり神社じんじゃ
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  那須なす温泉おんせん神社じんじゃの九尾つづらお稲荷いなり神社じんじゃ

玉藻たまも前まえを扱あつかった文献ぶんけん・伝統でんとう芸能げいのう

室町むろまち時代ときよ

• 御伽草子おとぎぞうし『玉藻たまもの草紙そうし』（別名べつめい『玉藻たまも前まえ』、『玉藻たまも前ぜん物語ものがたり』）
• 能のう『殺生せっしょう石せき』

江戸えど時代じだい

• 18世紀せいき中頃なかごろ？ - 作者さくしゃ不明ふめい『是ぜは御おぞんじのばけ物ぶつにて御座ぎょざ候こう』（これはごぞんじのばけものにてござそうろう）赤本あかほん

妖怪ようかいの見越みこし入道にゅうどうとももんがの合戦かっせんを描えがいた作品さくひんで、見越みこし入道にゅうどうに味方みかたする妖怪ようかいのひとりとして玉藻たまも前まえが登場とうじょうする。

• 1751年ねん（寛延かんえい4年ねん） - 浪岡なみおか橘たちばな平たいら・浅田あさだ一いち鳥ちょう・安田やすだ蛙かえる桂かつら『玉藻たまも前ぜん曦袂』（たまものまえあさひのたもと）人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり
• 1762年ねん（宝たから暦れき12年ねん） - 金井かない三さん笑わらい『玉藻たまも前ぜん桂かつら黛まゆずみ』（たまものまえかつらのまゆずみ）歌舞伎かぶき
• 1803年ねん - 1805年ねん（享とおる和わ3年ねん - 文化ぶんか2年ねん） - 高井たかい蘭山あららぎやま『絵本えほん三さん国こく妖婦ようふ伝でん』読本とくほん
• 1805年ねん（文化ぶんか2年ねん） - 岡田おかだ玉山ぎょくざん『絵本えほん玉藻たまも譚たん』読本とくほん
• 1806年ねん（文化ぶんか3年ねん） - 曲亭馬琴きょくていばきん『勧すすむ善ぜん常世とこよ物語ものがたり』（かんぜんつねよものがたり）読本とくほん
• 1806年ねん（文化ぶんか3年ねん） - 近松ちかまつ梅枝ばいし軒のき・佐川さがわ藤太とうた『絵本えほん増補ぞうほ玉藻たまも前ぜん曦袂』（えほんぞうほ たまものまえあさひのたもと）人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり

寛延かんえい4年ねんの『玉藻たまも前ぜん曦袂』を増補ぞうほ改作かいさくしたもの。現行げんこうの文楽ぶんらく・歌舞伎かぶきで『玉藻たまも前ぜん曦袂』として上演じょうえんされるのはこの作品さくひんだが、いずれも三さん段だん目めの「道春どうしゅん館かん」だけ上演じょうえんされるのが普通ふつうである。

• 1807年ねん（文化ぶんか4年ねん） - 鶴屋つるや南北なんぼく『三さん国こく妖婦ようふ伝でん』歌舞伎かぶき
• 1808年ねん（文化ぶんか5年ねん） - 山東さんとう京伝きょうでん『糸車いとぐるま九きゅう尾び狐きつね』合ごう巻まき
• 1808年ねん（文化ぶんか5年ねん） - 式亭しきてい三馬さんば『玉藻たまも前ぜん竜宮りゅうぐう物語ものがたり』合ごう巻まき
• 1809年ねん（文化ぶんか6年ねん） - 式亭しきてい三馬さんば『玉藻たまも前ぜん三さん国こく伝記でんき』合ごう巻まき
• 1811年ねん（文化ぶんか8年ねん） - 鶴屋つるや南北なんぼく『玉藻たまも前ぜん尾花おばな錦絵にしきえ』（たまものまえおばなのにしきえ）歌舞伎かぶき
• 1819年ねん（文政ぶんせい2年ねん） - 二に代目だいめ桜田さくらだ治助じすけ他た 『御ご名残なごり押絵おしえ交張』（おんなごりおしえのまぜはり）歌舞伎かぶき

江戸えど中村なかむら座ざにおいて三さん代目だいめ中村なかむら歌右衛門うたえもんが演えんじた九きゅう変化へんか舞踊ぶよう。天人てんにん・狂乱きょうらん・黒人こくじん・知ち盛もり・梓あずさ巫女ふじょ・鳥羽絵とばえ・関せき羽はね・傾城けいせい、そして最後さいごに玉藻たまも前まえを踊おどった。

• 1821年ねん（文政ぶんせい4年ねん） - 鶴屋つるや南北なんぼく『玉藻たまも前ぜん御園みその公こう服ふく』（たまものまえくもいのはれぎぬ）歌舞伎かぶき
• 1824年ねん（文政ぶんせい7年ねん） - 曲亭馬琴きょくていばきん『殺生せっしょう石せき後日ごじつ怪談かいだん』（せっしょうせきごにちのかいだん）合ごう巻まき

参考さんこう文献ぶんけん

• 小松こまつ和彦かずひこ『日本にっぽん妖怪ようかい異聞いぶん録ろく』小学館しょうがくかん〈小学館しょうがくかんライブラリー〉、1995年ねん7月がつ、ISBN 4094600736。
• 岡本おかもと綺堂きどう『玉藻たまもの前まえ』原はら書房しょぼう〈岡本おかもと綺堂きどう伝奇でんき小説しょうせつ集しゅう〉其ノ一いち、1999年ねん6月がつ、ISBN 4562032022。
• 川島かわしま朋子ともこ「室町むろまち物語ものがたり『玉藻たまも前まえ』の展開てんかい『国語こくご国文こくぶん』73巻かん8号ごう、2004年ねん8月がつ。
• 須永すなが朝彦あさひこ編へん『伝つて綺あやぎぬ（日本にっぽん古典こてん文学ぶんがく幻想げんそうコレクションⅡ）』国書刊行会こくしょかんこうかい、1996年ねん2月がつ、ISBN 4336037825。
• 須永すなが朝彦あさひこ訳やく『飛騨ひだ匠たくみ物語ものがたり・絵本えほん玉藻たまも譚たん』国書刊行会こくしょかんこうかい〈現代げんだい語ご訳やく・江戸えどの伝奇でんき小説しょうせつ〉3、2002年ねん11月、ISBN 4336044031。
• 田川たがわくに子こ「玉藻たまも伝説でんせつと『武たけ王おう伐き紂平話ばなし』」『文藝ぶんげい論叢ろんそう』第だい11号ごう、1975年ねん。
• 徳田とくた和夫かずお編へん『お伽草子とぎぞうし事典じてん』東京とうきょう堂どう出版しゅっぱん、2002年ねん9月がつ、ISBN 4490106092。
• 西川にしかわ昭五しょうご『玉藻たまもの前まえ―朗読ろうどくのための物語ものがたり詩し』近代きんだい文芸ぶんげい社しゃ〈現代げんだい日本にっぽん詩人しじん新書しんしょ〉、2002年ねん12月、ISBN 4773368624。
• 小松こまつ和彦かずひこ『日本にっぽん妖怪ようかい異聞いぶん録ろく』講談社こうだんしゃ〈講談社こうだんしゃ学術がくじゅつ文庫ぶんこ〉、2007年ねん8月がつ。ISBN 9784061598300。 

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの文化ぶんかにおける狐きつね
• 妖狐
• 九尾つづらおの狐きつね
• 殺生せっしょう石せき

外部がいぶリンク

• 京都大学きょうとだいがく電子でんし図書館としょかん
  • 挿絵さしえとあらすじで楽たのしむお伽草子とぎぞうし 第だい9話わ たま藻ものまへ
  • 貴重きちょう書しょ『たま藻ものまへ』画像がぞう（京都きょうと大学だいがく附属ふぞく図書館としょかん所蔵しょぞう）
• 青空あおぞら文庫ぶんこ
  • 『玉藻たまもの前まえ』岡本おかもと綺堂きどう
  • 『殺生せっしょう石せき』楠山くすやま正雄まさお
• 『絵本えほん三さん国こく妖婦ようふ伝でん』 - 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション