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むし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
むし
ジャンル テレビドラマ
脚本きゃくほん 安部あべ公房こうぼう
演出えんしゅつ 小南こみなみたけあきら
出演しゅつえんしゃ 市原いちはら悦子えつこ
大坂おおさか志郎しろう
佐々木ささきすみ
高津たかつじゅうおとこ
オープニング はやしひかり
エンディング 同上どうじょう
製作せいさく
プロデューサー 本田ほんだ敬二けいじ
制作せいさく 北海道放送ほっかいどうほうそう(HBC)
放送ほうそう
放送ほうそうこく地域ちいき日本の旗 日本にっぽん
放送ほうそう期間きかん1963ねん11月10にち
放送ほうそう時間じかん日曜日にちようび 21:00 - 22:00
放送ほうそうわく東芝とうしば日曜にちよう劇場げきじょう
放送ほうそうぶん60ふん
回数かいすう1
テンプレートを表示ひょうじ

むし』(むしはしね)は、1963ねん昭和しょうわ38ねん11月10にちTBS系列けいれつ東芝とうしば日曜にちよう劇場げきじょう」にて放送ほうそうされた単発たんぱつテレビドラマ制作せいさく北海道放送ほっかいどうほうそう(HBC)。安部あべ公房こうぼう脚本きゃくほんき、市原いちはら悦子えつこ主演しゅえんつとめた。

撮影さつえいは、同年どうねんの9がつ14にちから21にちまで、羊蹄山ようていざんふもと真狩まっかりむら中心ちゅうしんにオール・ロケーションでおこなわれた[1]全編ぜんぺんフィルム収録しゅうろく

昭和しょうわ38年度ねんど芸術げいじゅつさい奨励しょうれいしょう受賞じゅしょう作品さくひん。ドラマ本編ほんぺん映像えいぞう保存ほぞんされており、横浜よこはま放送ほうそうライブラリーにて無料むりょう閲覧えつらんすることができる。脚本きゃくほんテキストは1964ねん昭和しょうわ39ねん)、現代げんだい芸術げいじゅつ協会きょうかい雑誌ざっし「テレビドラマ」に掲載けいさいされた[1]

あらすじ

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ある農家のうか夫婦ふうふもとに、主人しゅじんめい愛子いとしご手伝てつだいにやってる。愛子いとしごおとことのわかばなしのもつれからがふれ、果物くだものナイフでおとこりつけて精神せいしん病院びょういん入院にゅういんしていた。田舎いなかにやっててほっとする愛子いとしご意外いがいにほがらかで、主人しゅじん愛子いとしごにいたわりの感情かんじょうつが、つまほうはいろいろと事件じけんのことをきだそうとする。そのとき、食卓しょくたくんできたはたきつぶそうとするつまを、愛子あいこ衝動しょうどうてきつよはらいのけ食器しょっきるいがころがりちた。愛子いとしごはあやまるが、つま愛子いとしごばかりをかばおっとにいやな気分きぶんになる。

あるつま愛子いとしごてのひらまめの手当てあてをするおっとて、徐々じょじょ愛子いとしご反感はんかんつようになる。そんなおり原野げんやイナゴ大量たいりょう発生はっせいし、対策たいさくこうじるために村人むらびと主人しゅじん役場やくばあつまった。営林署えいりんしょ技師ぎしんでスプレア害虫がいちゅう駆除くじょやく噴霧ふんむすることとなったが、技師ぎしむらにやってつま愛子いとしご昼食ちゅうしょくようとしてにわとりをしめるようめいじる。にわとりをなかなかつかまえられず、みちした愛子いとしごを、ちょうど技師ぎしたちをせたジープでもどってきた主人しゅじんつけて一緒いっしょいえかえる。愛子いとしご擁護ようごする主人しゅじんつま険悪けんあくになり、愛子あいこ再度さいどにわとりしめをこころみようとかまにわとりのいるにわった。にわとり愛子いとしごつまいそぐよううながし、むしとりころせないお姫様ひめさまみたいなきれいごとおとこをたぶらかすなんて淫売いんばいおなじだ、平気へいきひところせる人間にんげんほうがそんなふうにねこをかぶっているんだとはげしく罵倒ばとうし、泥棒どろぼうねこのくせにむしころせないのは、自分じぶんむしだからだ、あんたは害虫がいちゅうなんだよとくるったようになじった。愛子いとしごみみをふさぎ絶叫ぜっきょうする。

技師ぎしくすり噴霧ふんむするスプレアってためしに主人しゅじんいえた。めずらしげに機械きかいて、りたがる愛子いとしご技師ぎしたのしそうに談笑だんしょうしているのをつま忌々いまいましげに主人しゅじんもやや技師ぎし嫉妬しっとする。愛子いとしご運転うんてんおしえる約束やくそくをして技師ぎしかえろうとすると、タイヤがパンクする。るとタイヤはカミソリでられていた。つま愛子いとしご犯人はんにんあつかいしはじめ、「人間にんげんいのちよりもむしいのちほう大事だいじだという気違きちががいる」と嫌味いやみった。愛子いとしごは、「本物ほんもの気違きちがいは、自分じぶん自分じぶんのことをへんだとは自覚じかくできないんですってね……でも、わたしはまだ自覚じかくできたわ」とった。技師ぎし困惑こんわくするなか愛子いとしごかば主人しゅじんつまがいいになり険悪けんあくなムードになった。愛子いとしご農家のうか決心けっしんをし、技師ぎしはタイヤを交換こうかんしたスプレアまちまでおくろうとするが、主人しゅじんが、くんなら一人ひとりきなさいとった。愛子いとしごは、「わたし、まだ自分じぶんへんだってことを自覚じかくできるわ、でも、すぐにまた、自覚じかくできなくなりそうよ」といいのこしてってった。つまは、これでむかしどおりしずかになったとひくつぶやく。

スタッフ

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キャスト

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ほか

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b 作品さくひんノート17」(『安部あべ公房こうぼう全集ぜんしゅう 17 1962.11-1964.01』)(新潮社しんちょうしゃ、1999ねん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 安部あべ公房こうぼう全集ぜんしゅう17 1962.11-1964.01』(新潮社しんちょうしゃ、1999ねん
TBSけい 東芝とうしば日曜にちよう劇場げきじょう1963ねん11月10にち
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