他人 の顔
The Face of Another | |
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『 | |
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1964 | |
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387 | |
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『
1964
なお、
主題
[あらすじ
[「ぼく」は、
「ぼく」は、「
作品 評価 ・解釈
[顔 はふつう所与 のものであつて、遺伝 やさまざまの要因 によつて決定 されてをり、整形 手術 でさへ、顔 の持 つ決定 論 的 因子 を破壊 しつくすことはできない。しかも顔 は自分 に属 するといふよりも半 ば以上 他人 に属 してをり、他人 の目 の判断 によつて、自 と他 と区別 する大切 な表徴 なのである。つまりわれわれは社会 とのつながりを、自我 と社会 といふ図式 でとらへがちであるが、作者 はこの観念 の不確 かさを実証 するために、まづ顔 と社会 といふ反 措定 を置 き、しかもその顔 を失 はせて、自我 を底 なし沼 へ突 き落 とすことからはじめるのだ。
この自我 の絶対 孤独 が仮面 を作 り出 すにいたる綿密 きはまる努力 は、あたかも作者 の芸術 的 意慾 とおもしろく符合 してゐて、読者 は作者 と共 にこんな難 事業 に取 り組 むことを余儀 なくされる。仮面 を作 るに当 つて、古典 的 客観 的 基準 といふものは存在 しないし、たとへ存在 しても何 の役 にも立 たない。第 一 、純粋 自我 がそのやうにして「他 」の表徴 を生 み出 すことができるかどうか、論理 的 な難点 が先行 するわけである。 —三島 由紀夫 「現代 小説 の三 方向 」[3]
そして、「
また
映画
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1966 | |
122 | |
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1966
なお、
キャスト
[男 :仲代 達矢 妻 :京 マチ子 医者 :平 幹二朗 看護 婦 :岸田 今日子 専務 :岡田 英次 専務 の秘書 :村松 英子 - アパート
管理人 :千秋 実 - ヨーヨーの
娘 :市原 悦子 老嬢 :南 美江 男 の患者 :観世 栄夫 女 の患者 :安 双 三枝 精神病 の男 A:矢野 宣 精神病 の男 B:田中 邦衛 - ほくろの
男 :井川 比佐志 - ビヤホールの
歌手 :前田 美波 里 刺 される女 :糸 見 偲 - ケロイドの
女 :入江 美樹 - ケロイドの
娘 の兄 :佐伯 赫哉 医者 の妻 :阿部 百合子
スタッフ
[監督 :勅使河原 宏 原作 ・脚本 :安部 公房 音楽 :武満 徹 撮影 :瀬川 浩 美術 :磯崎 新 、山崎 正夫 照明 :久米 光男 録音 :奥山 重之 助 - スチール:
吉岡 康弘 編集 :杉原 よ志 制作 :堀場 伸 世 、市川 喜一 、大野 忠 仮面 製作 :秋山 太一郎
ソフト化
[- 1990
年 (平成 2年 )11月1日 、CBS/SONYグループよりビデオテープ発売 。分類 番号 :CSVF1302 - 2002
年 (平成 14年 )4月 、アスミック・エースエンタテインメントより発売 されたDVD『勅使河原 宏 の世界 DVDコレクション』に所収 。分類 番号 :AEBD10102
おもな刊行 本
[- 『
他人 の顔 』(講談社 、1964年 9月 25日 )装幀 :松本 達 。
文庫 版 『他人 の顔 』(新潮 文庫 、1968年 12月20日 。改版 1989年 、2013年 )- 『
安部 公房 映画 シナリオ選 』(創 林 社 、1986年 10月 5日 ) 英文 版 『The Face of Another』(訳 :D.E. Saunders)(Tuttle classics、1967年 )- ドイツ
語 版 『Das Gesicht des Anderen』(訳 :オスカー・ベンル)(Eichborn Verlag, 1992)[12]
脚注
[注釈
[出典
[- ^ a b c
安部 公房 (き手 :秋山 駿 )「私 の文学 を語 る」(三田 文学 1968年 3月 号 に掲載 ) - ^
安部 公房 「〈著者 との対話 〉通信 社 配信 の談話 記事 」(名古屋 タイムズ 1967年 10月 2日 号 に掲載 ) - ^ a b c d e f
三島 由紀夫 「現代 小説 の三 方向 」(展望 1965年 1月 号 に掲載 ) - ^ 「
作品 ノート17」(『安部 公房 全集 17 1962.11-1964.01』)(新潮社 、1999年 ) - ^ 「
作品 ノート18」(『安部 公房 全集 18 1964.01-1964.09』)(新潮社 、1999年 ) - ^
安部 公房 「消 しゴムで書 く――私 の文学 」(1966年 2月 ) - ^ a b
平野 栄 久 「仮面 の罪 ――安部 公房 『他人 の顔 』における作家 主体 と作品 世界 」(新 日本 文学 1966年 8月 号 に掲載 ) - ^ a b
三島 由紀夫 「すばらしい技倆 、しかし……―大江 健三郎 氏 の書下 し「個人 的 な体験 」」(週刊 読書 人 1964年 9月 14日 号 に掲載 ) - ^ 「
昭和 41年 」(80回 史 2007, pp. 156–161) - ^ 「1966
年 」(85回 史 2012, pp. 230–238) - ^ 「
作品 ノート20」(『安部 公房 全集 20 1966.01-1967.04』)(新潮社 、1999年 ) - ^
安部 ,公房 、Benl, Oscar『Das Gesicht des Anderen : Roman』(Neuausg)Eichborn Verlag、1992年 。
参考 文献
[文庫 版 『他人 の顔 』(付録 ・解説 大江 健三郎 )(新潮 文庫 、1968年 。改版 1989年 、2013年 )- 『
安部 公房 全集 17 1962.11-1964.01』(新潮社 、1999年 ) - 『
安部 公房 全集 18 1964.01-1964.09』(新潮社 、1999年 ) - 『
安部 公房 全集 20 1966.01-1967.04』(新潮社 、1999年 ) - 『
新潮 日本 文学 アルバム51安部 公房 』(新潮社 、1994年 ) - 『
決定 版 三島 由紀夫 全集 第 33巻 ・評論 8』(新潮社 、2003年 ) - 『
キネマ旬報 ベスト・テン80回 全 史 1924-2006』キネマ旬報社 〈キネマ旬報 ムック〉、2007年 7月 。ISBN 978-4873766560。 - 『
キネマ旬報 ベスト・テン85回 全 史 1924-2011』キネマ旬報社 〈キネマ旬報 ムック〉、2012年 5月 。ISBN 978-4873767550。 日高 靖 一 ポスター提供 『なつかしの日本 映画 ポスターコレクション――昭和 黄金 期 日本 映画 のすべて』近代映画社 〈デラックス近代 映画 〉、1989年 5月 。ISBN 978-4764870550。