裵英洙

裵 英えい洙（ペ・ヨンス）
Young-Soo Bae

SSGランダース 二に軍ぐん投手とうしゅコーチ #98
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	大韓民国だいかんみんこく
出身しゅっしん地ち	大邱たいきゅう広域こういき市し
生年月日せいねんがっぴ	(1981-05-04) 1981年ねん5月4日にち（43歳さい）
身長しんちょう 体重たいじゅう	184 cm 84 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう・打席だせき	右みぎ投とう右みぎ打だ
ポジション	投手とうしゅ
プロ入いり	2000年ねん 1次じドラフト
初はつ出場しゅつじょう	2000年ねん4月がつ9日にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう	2019年ねん10月がつ26日にち
経歴けいれき（括弧かっこ内ないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど）
選手せんしゅ歴れき
慶けい北きた高等こうとう学校がっこう サムスン・ライオンズ (2000 - 2014) ハンファ・イーグルス (2015 - 2018) 斗山とさんベアーズ (2019)
コーチ歴れき
斗山とさんベアーズ (2020 - 2022) ロッテ・ジャイアンツ（2023) SSGランダース (2024 - )
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ペ・ヨンス
各種かくしゅ表記ひょうき
ハングル：	배영수
漢字かんじ：	裵英洙
発音はつおん：	ペヨンス
英語えいご表記ひょうき：	Bae Young-Soo

裵 英えい洙（ペ・ヨンス、朝あさ: 배영수、1981年ねん5月4日にち - ）は、韓国かんこく・大邱たいきゅう広域こういき市し出身しゅっしんの元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅ（投手とうしゅ）、野球やきゅう指導しどう者しゃ。右みぎ投とう右みぎ打だ。

経歴けいれき

三星みつぼし時代ときよ

大邱たいきゅう広域こういき市し出身しゅっしん。地元じもとの名門めいもん、慶けい北きた高校こうこうから三星みつぼしライオンズに入団にゅうだんした。

入団にゅうだん当初とうしょは期待きたいされながらも度胸どきょうがなく、逃にげるようなピッチングで球速きゅうそくのわりにはよく痛やめ打だされていた。2001年ねん、ロッテ・ジャイアンツとの試合しあいで相手あいて打者だしゃのフェリックス・ホセに死球しきゅうを当あて、激怒げきどしたホセに殴なぐり倒たおされたこともある。

2004年ねんに宣せん銅どう烈れつがコーチに就任しゅうにんすると、彼かれの指導しどうを受うけて一気いっきにチームを支ささえるエースに成長せいちょう。2004年ねんの韓国かんこくシリーズ第だい4戦せんでは強打者きょうだしゃが揃そろった現代げんだいユニコーンズ相手あいてに無む安打あんだに抑おさえ込こんだ（しかしこの試合しあいでは打線だせんの援護えんごがなく、延長えんちょう10回かい時間切じかんぎれで0対たい0の引ひき分わけになり、ノーヒットノーラン達成たっせいばかりか勝利しょうり投手とうしゅにもなれなかった）。この年としはシーズン17勝しょう(1救援きゅうえん勝しょう)2敗はいの成績せいせきでMVPを受賞じゅしょうしている。

2005年ねん、アジアシリーズの決勝けっしょう戦せんの千葉ちばロッテマリーンズ戦せんに先発せんぱつ、これが日本にっぽんでの初はつ登板とうばんとなった。敗戦はいせん投手とうしゅになったものの、高校こうこうの先輩せんぱいである李り承うけたまわ燁から2三振さんしんを奪うばった。

2006年ねんはWBC韓国かんこく代表だいひょうに選出せんしゅつされた。WBCの1次じリーグ日本にっぽん戦せんでリリーフ投手とうしゅとして登板とうばんしたが、イチローに死球しきゅうを与あたえて降板こうばんさせられた。同年どうねんのレギュラーシーズンは右肩みぎかた痛つうに悩なやまされ8勝しょう9敗はいに終おわった。しかし韓国かんこくシリーズでは、高卒こうそつ新人しんじんながら投手とうしゅ3冠かんを達成たっせいした柳やなぎ賢けん振ふに投なげ勝かち、先発せんぱつ・リリーフを問とわずに登板とうばんする「便利べんり屋や」として活躍かつやくした。

2006年ねんのシーズン後ごに肘ひじの故障こしょうが発覚はっかくし診察しんさつのため渡米とべい。「靭帯じんたいの損傷そんしょうが激はげしいため手術しゅじゅつが避さけられない」と診断しんだんされ、トミー・ジョン手術しゅじゅつを受うけた。2007年ねんシーズンはリハビリのため一軍いちぐん登板とうばんの機会きかいがなかったが、1年ねんにわたるリハビリに専念せんねんした結果けっか、2008年ねんシーズンに復帰ふっき、開幕かいまくから先発せんぱつローテーションの一角いっかくを担にない復活ふっかつを遂とげた。

2009年ねんは投球とうきゅう内容ないようが大おおきく悪化あっかし、1勝しょう12敗はいと大おおきく負まけが先行せんこうした。

2010年ねんオフ、シーズン中ちゅうに取得しゅとくしたフリーエージェント権けん（FA権けん）を行使こうしし、日本にっぽんプロ野球やきゅう・東京とうきょうヤクルトスワローズとの移籍いせき交渉こうしょうを進すすめたが、メディカルチェックでB型がた肝炎かんえんに感染かんせんしている事ことが発覚はっかくし、これが球団きゅうだん側がわの基準きじゅんを満みたしておらず破談はだんとなり、三星みつぼしと2年ねん契約けいやくを結むすび残留ざんりゅうした。

2011年ねんも6勝しょう止どまりで防御ぼうぎょ率りつ5点てん台だいと、2008年ねん以降いこうは手術しゅじゅつ前まえほどの成績せいせきを残のこすことはできなくなった。しかしサムスンが韓国かんこくシリーズで優勝ゆうしょうしたため出場しゅつじょうしたアジアシリーズ2011の台湾たいわん代表だいひょう統一とういつセブンイレブン・ライオンズ戦せんでは、5回かいを1失点しってんと好投こうとうしチームの勝利しょうりに貢献こうけんした。

2012年ねんは、8月がつ26日にちLG戦せんにて呉ご智さとし煥から三振さんしんを奪うばい、韓国かんこくプロ野球やきゅう史上しじょう23人にん目めとなる1000奪だつ三振さんしんを達成たっせいした。さらにこの試合しあいの勝利しょうり投手とうしゅとなり、通算つうさん100勝しょうを記録きろくした。2005年ねん以来いらい7年ねんぶりに2ケタ勝利しょうり（12勝しょう）をあげ、三星みつぼしの2連覇れんぱに貢献こうけんした。ポストシーズンでは韓国かんこくシリーズ第だい3戦せんに登板とうばんするも3回かい3失点しってんを乱調らんちょう気味ぎみで、アジアシリーズではLamigoモンキーズ戦せんにて5回かい1失点しってんと好投こうとうしたが、味方みかたが相手あいて投手とうしゅから無む失点しってんに抑おさえられ敗戦はいせん投手とうしゅとなった。

2013年ねんは14勝しょうを挙あげ、9年ねんぶり2度目どめの最多さいた勝かちを獲得かくとく。

2014年ねんシーズンオフ、二に度目どめのFA権けんを行使こうししハンファ・イーグルスへ移籍いせきした。彼かれの補償ほしょう選手せんしゅには鄭てい鉉錫が選えらばれたが、わずか1日にちで金銭きんせんトレードでハンファに復帰ふっきしたため、事実じじつ上じょうの金銭きんせん補償ほしょうとなった。

ハンファ時代じだい

2015年ねんは4勝しょうに終おわり、2016年ねんは故障こしょうで一軍いちぐん登板とうばんがなかった。

2018年ねん限かぎりでハンファを自由じゆう契約けいやくとなった。

斗山とさん時代じだい

2019年ねんより斗山とさんベアーズと契約けいやくした。

2019年ねん10月がつ26日にち、韓国かんこくシリーズ第だい4戦せんの延長えんちょう10回かい裏うらに登板とうばんし、斗山とさんの韓国かんこくシリーズ優勝ゆうしょうの胴上どうあげ投手とうしゅとなり、韓国かんこくシリーズの個人こじん通算つうさん登板とうばん記録きろく（25試合しあい）、最年長さいねんちょうセーブ記録きろく（38歳さい5ヶ月かげつ）を更新こうしんした。そしてシリーズ終了しゅうりょう直後ちょくごにプレイングコーチに就任しゅうにんすることを打診だしんされるもこれを拒否きょひし、現役げんえき引退いんたいを発表はっぴょうした。個人こじん通算つうさん138勝しょうは、2019年ねんシーズン終了しゅうりょう時じでは現役げんえき選手せんしゅ最多さいた勝しょうであった。

現役げんえき引退いんたい後ご

2020年ねんより斗山とさんの二に軍ぐん投手とうしゅコーチに就任しゅうにんした。2021年ねんからは一軍いちぐんブルペンコーチを務つとめる。2023年ねんよりロッテ・ジャイアンツのコーチとなる。

2024年ねんからは、SSGランダースのコーチを務つとめる。

プレースタイル・人物じんぶつ

投球とうきゅうスタイルとしては140km/h中盤ちゅうばんのストレートとスライダーを持もつ。球たまのキレで勝負しょうぶする本格ほんかく派は投手とうしゅ。

2006年ねんWBCで、実況じっきょうを担当たんとうしたTBSの松下まつした賢次けんじアナウンサーから「マウンドにはペ・ヨンジュンが上あがります」と間違まちがえられた。しかし、厳密げんみつにいうと、朝鮮ちょうせん語ごでは、ペ・ヨンジュンのヨンと彼かれのヨンは発音はつおんが違ちがう。

高校こうこうの先輩せんぱいの李り承うけたまわ燁と親したしい関係かんけいであり、2006年ねんのWBCの時ときには、お互たがい所属しょぞくチームで付つけていた背番号せばんごうを交換こうかんして付つけたりもした（裵英洙のサムスン時代じだいの背番号せばんごうは25、WBCでは36、李り承うけたまわ燁はサムスンのときから前年ぜんねんまで所属しょぞくしていた千葉ちばロッテでの背番号せばんごうは36、WBCでは25）。これが、後のちに李り承うけたまわ燁が巨きょ人じんで背番号せばんごうを25に変かえたきっかけのひとつにもなった。

詳細しょうさい情報じょうほう

年度ねんど別べつ投手とうしゅ成績せいせき

年とし 度ど	チ ｜ ム	試ためし 合ごう	勝かち 利り	敗はい 戦せん	セ ｜ ブ	ホ ｜ ル ド	完かん 投とう	完かん 封ふう	投とう 球たま 回かい	被ひ 安やす 打だ	被ひ 本ほん 塁るい 打だ	与あずか 四よん 球たま	与あずか 死し 球たま	奪だつ 三さん 振ふ	失しつ 点てん	自じ 責せめ 点てん	防ぼう 御お 率りつ	奪だつ 三さん 振ふ 率りつ
2000	サムスン	25	0	2	0	0	0	0	45.1	59	9	21	3	32	36	34	6.75	6.35
2001		35	13	8	0	0	0	0	169.2	169	11	89	8	96	82	71	3.77	5.09
2002		22	6	7	0	0	0	0	81.1	94	13	43	5	63	55	50	5.53	6.97
2003		30	13	5	0	0	1	0	163.2	174	11	77	7	99	85	82	4.51	5.44
2004		35	17	2	0	0	4	2	189.2	163	6	74	11	144	65	55	2.61	6.83
2005		31	11	11	2	1	2	1	173.0	148	10	48	11	147	61	55	2.86	7.65
2006		32	8	9	0	4	0	0	157.1	142	13	38	9	133	56	51	2.92	7.61
2007		一軍いちぐん出場しゅつじょうなし
2008		27	9	8	0	0	0	0	114.2	127	15	38	3	71	59	58	4.55	5.57
2009		23	1	12	0	0	0	0	75.2	106	18	22	7	40	73	61	7.26	4.76
2010		31	6	8	1	0	0	0	119.2	136	11	37	8	64	69	63	4.74	4.81
2011		25	6	8	0	1	0	0	103.0	127	5	27	6	47	67	62	5.42	4.11
2012		26	12	8	0	0	2	0	160.0	159	7	39	3	89	64	57	3.21	5.01
2013		27	14	4	0	0	0	0	151.0	193	9	38	14	101	83	79	4.71	6.02
2014		25	8	6	0	0	1	0	133.2	171	14	39	5	111	87	81	5.45	7.47
2015	ハンファ	32	4	11	0	1	0	0	101.1	124	21	39	14	56	93	79	7.04	4.99
2016		一軍いちぐん出場しゅつじょうなし
2017		25	7	8	0	0	1	0	128	155	17	29	13	86	82	72	5.06	6.04
2018		11	2	3	0	0	0	0	55.2	69	6	15	6	47	42	41	6.63	7.60
2019	斗山とさん	37	1	2	0	0	0	0	45.1	50	4	11	3	10	25	23	4.57	1.99
通つう 算さん		499	138	122	3	7	11	3	2167.2	2366	200	724	136	1436	1184	1074	4.46	5.96

• 各かく年度ねんどの太字ふとじはリーグ最高さいこう

獲得かくとくタイトル

• MVP：1回かい（2004）
• 最多さいた勝しょう：2回かい（2004、2013）
• 最多さいた先発せんぱつ勝しょう: 1回かい(2013)(14先発せんぱつ勝しょう)
• 最優秀さいゆうしゅう勝率しょうりつ：1回かい（2004）
• 最多さいた奪だつ三振さんしん：1回かい（2005）
• ゴールデングラブ賞しょう：1回かい（2004）

代表だいひょう歴れき

• 2006 ワールド・ベースボール・クラシック韓国かんこく代表だいひょう

背番号せばんごう

• 25 (2000年ねん - 2014年ねん、2019年ねん)
• 37 (2015年ねん - 2016年ねん)
• 33 (2017年ねん - 2018年ねん)
• 91 (2020年ねん - 2022年ねん)
• 88 (2023年ねん)
• 98 (2024年ねん - )

外部がいぶリンク

• 通算つうさん成績せいせき（朝鮮ちょうせん語ご）