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速水はやみ亮あきら

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
曖昧さ回避 「速見はやみ領りょう」とは別人べつじんです。
はやみ りょう
速水はやみ 亮あきら
本名ほんみょう 越こし坂部さかべ 茂しげる
別べつ名義めいぎ
  • 炎ほのお 三さん四よん郎ろう（旧きゅう芸名げいめい）
  • 豊田とよだ 正文まさふみ（同上どうじょう）
  • 三崎みさき 玲れい資し（同上どうじょう）
生年月日せいねんがっぴ (1949-11-14) 1949年ねん11月14日にち（74歳さい）
出生しゅっしょう地ち 日本の旗 日本にっぽん・神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し
出身しゅっしん地ち 日本の旗 日本にっぽん・千葉ちば県けん君津きみつ市し
身長しんちょう 174 cm[1]
血液けつえき型がた A型がた[2]
職業しょくぎょう 俳優はいゆう、ナレーター
ジャンル 映画えいが、テレビドラマ、舞台ぶたい
活動かつどう期間きかん 1969年ねん -
活動かつどう内容ないよう
配偶はいぐう者しゃ 美山みやま尚子しょうこ（元もと女優じょゆう）
著名ちょめいな家族かぞく 香坂こうさか優ゆう介かい（長男ちょうなん、俳優はいゆう）
事務所じむしょ オールアウト
公式こうしきサイト 公式こうしきプロフィール
主おもな作品さくひん
テレビドラマ

映画えいが

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速水はやみ 亮あきら（はやみ りょう、1949年ねん11月14日にち[2][3][4][5] - ）は、日本にっぽんの俳優はいゆう。本名ほんみょう、越こし坂部さかべ 茂しげる（こさかべ しげる）[4][6]。旧きゅう芸名げいめい、炎ほのお 三四郎さんしろう[5][7]、豊田とよだ 正文まさふみ[5][7]、三崎みさき 玲れい資し[5][7]。

千葉ちば県けん君津きみつ市し出身しゅっしん[3][8]（出生しゅっしょうは神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し[4]）。木更津きさらづ中央ちゅうおう高等こうとう学校がっこう（現げん、木更津きさらづ総合そうごう高等こうとう学校がっこう）[4]中退ちゅうたい[9][8][5]。妻つまは元もと女優じょゆうの美山みやま尚子しょうこ[8]、長男ちょうなんは俳優はいゆうの香坂こうさか優ゆう介かい[8]。オールアウト所属しょぞく。

来歴らいれき

6歳さいまで横浜よこはま商店しょうてん街がいあたりに住すみ、家いえの近ちかくにあった映画えいが館かんに足あししげく通かよう。

千葉ちば県けんの木更津きさらづ中央ちゅうおう高等こうとう学校がっこう[注釈ちゅうしゃく 1]で、柔道じゅうどう部ぶの主将しゅしょうを務つとめた[9][10]。公式こうしき戦せんで無敗むはいを誇ほこり、大学だいがくから引ひき合あいが来くるほどの強つよさで、本人ほんにんは柔道じゅうどうで大学だいがくへ進すすみ、武道館ぶどうかんに出場しゅつじょうするのが夢ゆめだったという[9][10]。しかし、素行そこう面めんで学校がっこうともめごとが絶たえず、もうすぐ3年ねんに上あがろうというとき、高校こうこう側がわから退学たいがく処分しょぶんを受うける[9][10]。

高校こうこうを退学たいがく後ご、バーテンダーやウェイターをやりながら、やがて上京じょうきょう[11]。ある日ひ、駆かけ出だしの女優じょゆうという女性じょせいと知しり合あい、この女性じょせいが応募おうぼ書類しょるいをくれたことで、大映だいえいニューフェイスへの応募おうぼを決意けついする[12][10]。だが、友人ゆうじんに頼たのんで写真しゃしんを撮とってもらい、いざ応募おうぼしようという段だんになって応募おうぼ期日きじつを確たしかめると、すでに期限きげんが切きれていたことを知しる[12][10]。「せっかく撮とった写真しゃしんが無駄むだになるから」との理由りゆうで、ダメもとでいいからと思おもい、規定きていでは写真しゃしんは3枚まいだったが、20枚まいほどあった写真しゃしんをすべて送おくったところ、運うんよく合格ごうかく[12][10]。約やく2万まん人にんの中なかから選えらばれ、大映だいえいニューフェース第だい20期生きせいに合格ごうかくした[13][10]。同期どうきには八並やつなみ映子えいこ[10]、京都きょうと撮影さつえい所しょで採用さいようされた伊吹いぶき剛つよし[14]のほか、最終さいしゅう審査しんさに落おちたが倉田くらた保たもつ昭あきらがいた[10]。

大映だいえい入社にゅうしゃ後ご、半年はんとし間あいだ研修けんしゅう所しょに通かよう[10]。ある日ひ、遅刻ちこくして出所しゅっしょすると、永田ながた秀雅ひでまさ副ふく社長しゃちょうが「炎ほのお 三四郎さんしろう」と命名めいめいしていた[10]。芸名げいめいの命名めいめいは永田ながた副ふく社長しゃちょうの趣味しゅみで、インパクトのある名前なまえだったが、これは一方いっぽう的てきに大映だいえい本社ほんしゃから付つけられた不本意ふほんいなものであり、立場たちば柄がら逆さからえず、一時いちじは映画えいが界かいから身みを引ひこうとまで思おもいつめたという[10]。この「炎ほのお三さん四よん郎ろう」の『三四郎さんしろう』は速水はやみの柔道じゅうどう経歴けいれきから、また『炎ほのお』は往年おうねんの大映だいえいの女優じょゆう「炎ほのお加代子かよこ」から採とられたものだった[10]。

1969年ねん10月1日にち、大映だいえいと正式せいしき契約けいやくし、直後ちょくごに『あゝ陸軍りくぐん隼はやぶさ戦闘せんとう隊たい』でデビュー[3][10][15][8][注釈ちゅうしゃく 2]。役柄やくがらは通信つうしん将校しょうこうで、台詞せりふも多おおかったがNGもなく、撮影さつえい所しょから度胸どきょうを認みとめられたという[10]。

1970年ねん、『ガメラ対たい大だい魔ま獣じゅうジャイガー』で主演しゅえん[5][10]。この『ガメラ対たい大だい魔ま獣じゅうジャイガー』のすぐあとに来きたエキストラの仕事しごとを2度ど続つづけて断ことわったところ、半年はんとし近ちかく仕事しごとを干ほされてしまう[10]。もともと「炎ほのお三さん四よん郎ろう」の芸名げいめいが不本意ふほんいだったので、数すう人にんの俳優はいゆう仲間なかまと共ともに辞意じいを伝つたえたところ、速水はやみのみ慰留いりゅうされた[10]。

1971年ねん、大映だいえい京都きょうと撮影さつえい所しょ作品さくひんの『海兵かいへい四よん号ごう生徒せいと』で役やくを貰もらい、芸名げいめい変更へんこうを承諾しょうだくされたので、「豊田とよだ 正文まさふみ」と芸名げいめいを変かえる[10]。『豊田とよだ』の姓せいは、この映画えいがの原作げんさく者しゃである豊田とよだ穣みのるにちなんだもので、使つかわれたのはこの作品さくひんのみである[10]。撮影さつえいを終おえ帰京ききょうしたところで大映だいえいが倒産とうさん、しばらくアルバイト生活せいかつを送おくる[10]。

この時期じき仕事しごとがあまり来こず、姓名せいめい判断はんだんに凝こっていたことから、芸名げいめいを「三崎みさき 玲れい資し」に変かえたが、一いち、二に度どの使用しように留とどまった[10]。その後ご、石田いしだ信之のぶゆきや森本もりもとレオが所属しょぞくする芸能げいのう事務所じむしょに入いれてもらい、事務所じむしょの社長しゃちょうが「子供こども番組ばんぐみから売うり出だそう」と売うり込こみをかけてくれた[10]。

1973年ねん、ピー・プロダクションの『鉄人てつじんタイガーセブン』（フジテレビ）の主役しゅやく「滝川たきがわ剛つよし」（タイガーセブン）のオーディションに参加さんか[3][10]。最終さいしゅう選考せんこうまで残のこり、本人ほんにんも合格ごうかくを確信かくしんしていたというが、結局けっきょく落選らくせんした[10]。

1974年ねん、所属しょぞく事務所じむしょの社長しゃちょうが、『どっこい大作たいさく』（NET）や『好すき! すき!! 魔女まじょ先生せんせい』（朝日放送あさひほうそう）で東映とうえいの平山ひらやま亨とおる、阿部あべ征ただし司し両りょうプロデューサーと付つき合あいがあったことで、『仮面かめんライダーX』（毎日放送まいにちほうそう）での主演しゅえんの話はなしを持もちかけられる[3][10]。この『仮面かめんライダーX』ではオーディションではなく、最初さいしょから面接めんせつで平山ひらやま・阿部あべに太鼓判たいこばんを押おされ、渡邊わたなべ亮あきら徳とくテレビ部ぶ部長ぶちょうも「平山ひらやまと阿部あべがOKなら」とすんなり主役しゅやくに決きまったという[15][10]。主人公しゅじんこうの「神かみ敬介けいすけ」（仮面かめんライダーX）を演えんじることになり、芸名げいめいを再ふたたび考かんがえることになった。原作げんさくの石ノ森いしのもり章太郎しょうたろうが考かんがえた「速水はやみ」の姓せいと渡邊わたなべ亮あきら徳とくからは渡邊わたなべの名なの「亮あきら」をもらい、新あたらしい芸名げいめいは「速水はやみ 亮あきら」と決定けっていした[3][10]。当初とうしょはこの芸名げいめいもいずれ変かえるつもりだったという[10]。

1977年ねん、『花王かおう愛あいの劇場げきじょう・乱みだれる』（TBS）が当あたり、以後いご年ねんに一本いっぽんペースで「昼ひるメロ」に出演しゅつえんするようになる[10]。この『乱みだれる』で下村しもむら尭たかし二に監督かんとくから「内面ないめんの芝居しばい」を教おそわり、演技えんぎ面めんでの転機てんきになった[10]。このあと「ゼンヒラノ・アクティング・ゼミナール」に通かよい、個性こせい的てきな芝居しばいを心こころがけるようになり、「芝居しばいの作つくり方かたが180度ど変かわった」という[10]。

以後いご、『女おんなの一生いっしょう』（1979年ねん）、『人妻ひとづま捜査そうさ官かん』（1984年ねん）、『おさと』（1987年ねん）、『華はなの別わかれ』（1989年ねん）、『氷こおり炎えん 死しんでもいい』（1997年ねん）など、数すう多おおくのドラマに出演しゅつえん[10]。『氷こおり炎えん』では小川おがわ知子ともこの相手あいて役やくとして主演しゅえんを務つとめ、23年ねんぶりに恋人こいびとと再会さいかいして、再ふたたび愛あいの炎ほのおを燃もやす男役おとこやくを演えんじた[16]。そのほか、角川かどかわ映画えいが『戦国せんごく自衛隊じえいたい』や[4]、落おち着ついた声こえを生いかしたナレーターとしても活動かつどうしている。

2006年ねん6月がつ、長野ながの県けん松本まつもと市し、2007年ねん2月がつ、長野ながの市しに自身じしんが演技えんぎ指導しどう（メソッド演技えんぎ法ほう）を行おこなうアクターズスクールを開校かいこう。2007年ねん6月がつには東京とうきょう都とにも開校かいこうしたが、2017年ねん現在げんざいのところいずれも休校きゅうこうとなっており、再開さいかいの予定よていはない。

2008年ねんごろ、『仮面かめんライダーストロンガー』の荒木あらきしげるが誘さそう形かたちで仮面かめんライダーアマゾンの岡崎おかざき徹とおると共ともに東映とうえいプロデューサーであった平山ひらやま亨とおるに会あいに行いっている。その様子ようすは速水はやみのブログで報告ほうこくされている[17]。その時ときはストロンガーの荒木あらきしげるが当日とうじつ体調たいちょうが悪わるく参加さんかできなくなったと書かかれていた。

2012年ねん4月がつごろに胃いの具合ぐあいの悪わるさとそれによる体重たいじゅうの激減げきげんを気きにかけ、病院びょういんで詳くわしい診察しんさつと検査けんさを受うけたところ、東京とうきょう都とで難病なんびょうに指定していされている自己じこ免疫めんえき性せい胆きも管かん炎えんと診断しんだんされたことを自身じしんのブログにて公表こうひょうし、現在げんざい闘病とうびょう生活せいかつにある。

2014年ねん公開こうかいの『平成へいせいライダー対たい昭和しょうわライダー 仮面かめんライダー大戦たいせん feat.スーパー戦隊せんたい』において、34年ねんぶりに仮面かめんライダーX・神かみ敬介けいすけを演えんじた[18]。

人物じんぶつ・エピソード

趣味しゅみは、ゴルフ、野球やきゅう[1]。特技とくぎは、柔道じゅうどう（二に段だん）[1]。普通ふつう自動車じどうしゃ第だい一いち種しゅ、大型おおがた自動じどう二に輪りん運転うんてん免許めんきょ所持しょじ[1]。

オープンな性格せいかくであり、自身じしんのマイナスイメージも躊躇ちゅうちょなくインタビューなどで語かたっている。高校こうこう時代じだいも不良ふりょうであることを自認じにんしており、柔道じゅうどう部員ぶいんにパーティー券けんをさばかせたことが発覚はっかくして退学たいがくになったことも語かたっている[11]。

酒さけはあまり飲のめない。喫煙きつえん者しゃである。

まだ俳優はいゆうとして食たべていけなかったころ、友人ゆうじんに紹介しょうかいされた六本木ろっぽんぎにある中華ちゅうか料理りょうり屋やでコックとしてアルバイトしていたことがあり、食器洗しょっきあらいや客きゃくが注文ちゅうもんした商品しょうひんを実際じっさいに作つくって出だしたりしていた。そのため、中華ちゅうか料理りょうりはとても得意とくいであり、この腕前うでまえを料理りょうり番組ばんぐみなどで披露ひろうしている。

1975年ねんに『仮面かめんライダーX』で共演きょうえんした美山みやま尚子しょうこと結婚けっこん[3][19][20]。番組ばんぐみの路線ろせん変更へんこうのあおりを受うけて降板こうばんすることとなった美山みやまを「一生懸命いっしょうけんめいやってるのに可哀想かわいそうだな」と思おもい、励はげまそうと会あっているうちに付つき合あうようになったという[19][20]。一男かずお一女いちじょを儲もうけ、長男ちょうなんは香坂こうさか優ゆう介かいの芸名げいめいで俳優はいゆうとして活動かつどうし[8][21]、長女ちょうじょはソプラノ歌手かしゅとして活動かつどうしている[22]。香坂こうさかは同おなじ事務所じむしょに所属しょぞくし[22]、『仮面かめんライダーアギト』のオーディションでは最終さいしゅう選考せんこうまで残のこったが、仮面かめんライダー関連かんれん人物じんぶつの2世せいは断ことわる方針ほうしんだったため、親おやの名前なまえがバレて不ふ合格ごうかくとなった[23][信頼しんらい性せい要よう検証けんしょう]。

『仮面かめんライダーX』関連かんれん

出演しゅつえん経緯けいい
当時とうじ所属しょぞくしていた富士ふじ企画きかくという事務所じむしょには子供こども番組ばんぐみで活躍かつやくする俳優はいゆうが多おおくいた関係かんけいで、『鉄人てつじんタイガーセブン』のオーディションに参加さんか[3]。しかし、落選らくせんしてから数すうヵ月かげつ後ごのある日ひ、朝あさまでバイトしていた速水はやみは事務所じむしょの社長しゃちょうから「仮面かめんライダーの主役しゅやくを募集ぼしゅうしてるから今日きょう東映とうえいに行いくぞ」と言いわれ、まったく信用しんようできずに眠ねむい顔かおで社長しゃちょうとともに出掛でかけた。行いき着ついた東映とうえい本社ほんしゃの喫茶店きっさてんにいたのは平山ひらやまと阿部あべの両りょうプロデューサーだった。「またオーディションを受うけるのか」と思おもっていたところ、通常つうじょう、特撮とくさつ新しん番組ばんぐみの主演しゅえん俳優はいゆうを決きめるために何なん十じゅう人にんもの俳優はいゆうたちが集あつまるが、そこには速水はやみしかいなかったという。後年こうねんになってわかる話はなしだが、平山ひらやまが次つぎの主役しゅやく選えらびに悩なやんでいたところ、こんな子こがいるよと見みせられた写真しゃしんが速水はやみだけだったらしく、この面接めんせつは本人ほんにんがどういう人物じんぶつかを見みるためのものだった。
仮面かめんライダーシリーズはバイクアクションが売うり物ものだが、この面接めんせつで「バイク免許めんきょを持もっているか？」と質問しつもんされた際さい、実じつは当初とうしょオートバイの免許めんきょを持もっていなかったにも拘かかわらず、「任まかせてください! 元もと暴走ぼうそう族ぞく（実際じっさいはそうではない）ですから!」と受うかりたい一心いっしんで答こたえてしまい、主演しゅえんが決きまってすぐに教習所きょうしゅうじょに通とおったという。
その後ご、同席どうせきしていた社長しゃちょうと平山ひらやまがいなくなり、阿部あべと2人ふたりだけになった時ときに「次つぎの仮面かめんライダーは君きみで行いこうと思おもう」と案内あんないされた部長ぶちょうの渡邊わたなべに主役しゅやく決定けっていをい渡いわたされる。それと同時どうじに、当時とうじ名乗なのっていた三崎みさき令れい二にから現在げんざいの芸名げいめいに変更へんこうとなった[3]。この改名かいめいに関かんして、“ちょっと若わかさ全開ぜんかいで自分じぶんにはカッコよすぎる”と思おもったが、周囲しゅういにそう呼よばれていくうちに次第しだいに馴染なじんでいったという。他たに芸名げいめいに関かんしては、ライダーに選えらばれてマスコミから取材しゅざいを受うけるようになったが、大映だいえい時代じだいのことを聞きかれるようになって当時とうじの芸名げいめいは伏ふせるように頼たのんでいた。
前作ぜんさく『仮面かめんライダーV3』の放送ほうそうはクランクイン前まえに1度どだけ観みたが、主演しゅえんが誰だれか知しらなかったため、ライダーマン役やくの山口やまぐち暁あきらが主役しゅやくと思おもっていた[15][10]。クランクイン前まえの撮影さつえい会かいで原作げんさく者しゃの石森いしもり章太郎しょうたろうから仮面かめんライダーXの武器ぶきや能力のうりょくについて直接ちょくせつ説明せつめいを受うけたが、第だい1話わの台本だいほんが完成かんせい前まえだったためにちんぷんかんぷんだった[15]。
撮影さつえい開始かいし後ご
所属しょぞく事務所じむしょの社長しゃちょう[要よう出典しゅってん]と内田うちだ所長しょちょうらが「今度こんどの主役しゅやくを徹底的てっていてきにしごけ!」とスタッフたちに命めいじたため、現場げんばでは厳きびしい扱あつかいを受うけていた[15]。速水はやみは初はじめて生田いくたスタジオに出向でむいた際さい、彼かれらに誰だれ一人ひとりとして口くちを聞きいてもらえずに冷つめたくされたがゆえにとても驚おどろいたそうである。
第だい3話わのGOD戦闘せんとう工作こうさく員いんをバイクで追跡ついせき中ちゅうに銃じゅうで撃うたれるシーン終了しゅうりょう時じに自分じぶんのバイクが足あしに引ひっかかってケガを負おうも、スタッフは早々そうそうに撤収てっしゅうして誰だれ一人ひとりとして助たすけてくれなかった[15]。その後ご、2カ月かげつほどは痛いたみが取とれなかった[15]。これを受うけ、“自分じぶんはライダーなのだ! 怒おこるなどもっての外ほかだ!”と必死ひっしで本当ほんとうに激怒げきどしそうな自分じぶんを抑おさえ込こんでいた。
このため、人気にんきシリーズの主演しゅえんに選えらばれて新しん芸名げいめい「速水はやみ亮あきら」までもらったが、「ケガをすれば即刻そっこく主役しゅやく交代こうたいとなる」との覚悟かくごの上うえでアクション主体しゅたいの演技えんぎの中なかでスタッフになめられまいと、「命綱いのちづななしで吊つり橋ばしからぶら下さがる」「真冬まふゆの川かわに飛とび込こんで心臓麻痺しんぞうまひを起おこしかける」など、変身へんしん前まえのアクションは危険きけんなシーンもほとんど吹替ふきかえなしで演えんじ切きった[3]。
また、高所こうしょ恐怖症きょうふしょうであることを彼かれらには黙だまっていて、一いち度どよみうりランドの高たかさ数すう十じゅうメートルの鉄塔てっとう上じょうでの立たち回まわりで、殺陣師たてしの高橋たかはし一俊かずとしに「手てすりを飛とび越こえて外そとに出でてくれ」と指示しじされた時ときはさすがに断ことわったそうである[3]。
これによって、当初とうしょスタッフとうまく馴染なじめなかったが、撮影さつえい開始かいし1カ月かげつ後ごにようやく「立花たちばな藤ふじ兵衛ひょうえ」役やくの小林こばやし昭二しょうじが共演きょうえん者しゃに加くわわってからはやりやすくなったという[3]。小林こばやしから自身じしんの出番でばんがない時ときでも「今回こんかいの芝居しばいはここが良よかった」と演技えんぎのアドバイスを受うけ、「本当ほんとうに頼たよりがいのある“おやじさん”そのものだった」と語かたっている[3]。また、小林こばやしとの思おもい出での1つが食事しょくじであり、よくその時ときに良よく芝居しばい談義だんぎにわき、登場とうじょうの仕方しかたを勉強べんきょうすると良よいなどアドバイスを受うけたという。小林こばやしからは市川いちかわ右みぎ太ふと衛門えもんの登場とうじょうの仕方しかたを勉強べんきょうしろと徹底てっていされた[15]。
アポロガイスト役やくの打田うちた康やすし比ひ古いにしえとは同どう年齢ねんれいで仲なかが良よく[15]、出演しゅつえんしていた速水はやみがスタッフと打うち解とける方法ほうほうを伝授でんじゅしてもらった[3]。その方法ほうほうとは「一緒いっしょに飲のみに行いく」ことで、撮影さつえい当初とうしょはスタッフに馴染なじめなかった速水はやみがこの助言じょげんを受うけてスタッフ全員ぜんいんを誘さそって飲のみに行いくと、翌日よくじつから一同いちどう態度たいどが一変いっぺんしたという[3]。それからというもの、速水はやみは彼かれらに「速水はやみちゃん」「亮あきらちゃん」で呼よばれるようになり、撮影さつえいの方ほうも円満えんまんにやれるようになり、当時とうじ釣つりに凝こっていたので一緒いっしょにスタッフと共ともに撮影さつえいで訪おとずれた海岸かいがんで一緒いっしょに釣つりをするまでになったという。それまで打田うちたは両者りょうしゃの間あいだに割わって入はいり仲介ちゅうかいしていた。
また、速水はやみは当時とうじ笹塚ささづかに住すんでいたが、偶然ぐうぜんにも打田うちたの家いえと近ちかかったため[3][15]、お互たがい暇ひまな時ときには麻雀まーじゃんなどをやったり、一緒いっしょにジムでトレーニング行いったりしたそうである。近年きんねんは自身じしんが還暦かんれきを迎むかえたこともあり、打田うちたとの再会さいかいを待まち望のぞんでいる。
ヒット作さくであった前作ぜんさく『V3』に代かわって主演しゅえんを務つとめたことで、なにかと前作ぜんさくと比較ひかくされてプレッシャーがあったという[10]。
「X」役やくを振ふりかえり、自身じしんの幸しあわせな結婚けっこんとその後ごの飛躍ひやくとなったため、ライダーには恩おんがあるとして、「ヒーローはもう一度いちどチャレンジしてみたいですね」、「ライダーの仕事しごとなら断ことわらないよ」と答こたえている。
番組ばんぐみ終了しゅうりょう後ごのエピソード
週刊しゅうかん誌しで「仮面かめんライダー 不倫ふりん」と題だいして報道ほうどうされたことがあり、これには「参まいった」と語かたっている[10]。この際さい、宮内くないと仕事しごとが一緒いっしょになった際さいに「勘弁かんべんしてくれ!」と呆あきれられた。
自宅じたくで仕事しごとで使つかう台本だいほんなどを置おくための本棚ほんだなのスペースがなくなってしまったため、『仮面かめんライダーX』の台本だいほんは処分しょぶんして持もっていないそうである。
『仮面かめんライダー (スカイライダー)』で客演きゃくえんした際さいは、『X』から時間じかんが経たっていたことから変身へんしんポーズに照てれを感かんじ、ポーズを早はやめてしまい殺陣さつじんの岡田おかだ勝まさるに怒おこられたという[3]。

出演しゅつえん

テレビドラマ

映画えいが

オリジナルビデオ

  • スキャンダラスボディ（1993年ねん、東映とうえいビデオ）
  • スキャンダラスボディ2（1993年ねん、東映とうえいビデオ）
  • レディウェポン 女おんな豹ひょう（1993年ねん、日活にっかつ）

舞台ぶたい

ナレーション

CM

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ 同期どうきに後ごの帝京ていきょう高等こうとう学校がっこう野球やきゅう部ぶ監督かんとく・前田まえだ三夫みつおがいる。
  2. ^ 大映だいえいによる公称こうしょうデビューは翌年よくねんの『続ぞく・いそぎんちゃく』[4][13]。
  1. ^ デビュー作さく。

出典しゅってん

  1. ^ a b c d “タレントプロフィール”. オールアウト. 2017年ねん11月8日にち閲覧えつらん。
  2. ^ a b “速水はやみ 亮あきら”. 日本にっぽんタレント名鑑めいかん. VIPタイムズ社しゃ. 2018年ねん11月24日にち閲覧えつらん。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q OFM仮面かめんライダー5 2004, p. 26, 「主演しゅえん俳優はいゆうの素顔すがお7 速水はやみ亮あきら」
  4. ^ a b c d e f 『日本にっぽん映画えいが人名じんめい事典じてん』 男優だんゆう編へん＜下巻げかん＞、キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ、1996年ねん、464-465頁ぺーじ。ISBN 978-4873761893。 
  5. ^ a b c d e f 『仮面かめんライダー 総そう集しゅう版ばん』朝日あさひソノラマ〈ファンタスティックコレクションNo.9〉、1978年ねん、22頁ぺーじ。 
  6. ^ 『日本にっぽんタレント名鑑めいかん2004』VIPタイムズ社しゃ、2004年ねん、303頁ぺーじ。ISBN 978-4990124229。 
  7. ^ a b c 仮面かめんライダー伝説でんせつ 1999, p. 90
  8. ^ a b c d e f SPIRITS 2008, p. 198
  9. ^ a b c d 仮面かめんライダー伝説でんせつ 1999, p. 93
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj 宮島みやじま和弘かずひろ「『仮面かめんライダーX』DVD発売はつばい記念きねん! INTERVIEW 速水はやみ 亮あきら」『東映とうえいヒーローMAX』 Vol.5、辰巳たつみ出版しゅっぱん〈タツミムック〉、2003年ねん、100-103頁ぺーじ。ISBN 4-88641-875-9。 
  11. ^ a b 仮面かめんライダー伝説でんせつ 1999, p. 92
  12. ^ a b c 仮面かめんライダー伝説でんせつ 1999, p. 92
  13. ^ a b 仮面かめんライダー伝説でんせつ 1999, p. 91
  14. ^ 「70年代ねんだい刑事けいじドラマ・スペシャル2」『刑事けいじマガジン』 Vol.2、辰巳たつみ出版しゅっぱん〈タツミムック〉、2004年ねん、81頁ぺーじ。ISBN 4-88641-970-4。 
  15. ^ a b c d e f g h i j 仮面かめんライダー1971-1984 2014, pp. 206–209, 「INTERVIEW 速水はやみ亮あきら」
  16. ^ 仮面かめんライダー伝説でんせつ 1999, p. 103.
  17. ^ “平山ひらやまプロデューサーとアマゾンと私わたし”. 速水はやみ亮あきらアクターズ日記にっき. Yahoo!ブログ (20018-07-11). 2017年ねん11月8日にち閲覧えつらん。
  18. ^ “ついに明あかされる勝敗しょうはい結果けっか！映画えいが『平成へいせいライダー対たい昭和しょうわライダー 仮面かめんライダー大戦たいせん feat.スーパー戦隊せんたい』初日しょにち舞台ぶたい挨拶あいさつ レポート！”. 東映とうえい (2014年ねん3月がつ30日にち). 2018年ねん12月15日にち閲覧えつらん。
  19. ^ a b 仮面かめんライダー伝説でんせつ 1999, p. 102
  20. ^ a b SPIRITS 2008, p. 203
  21. ^ “タレントプロフィール 香坂こうさか優ゆう介かい”. オールアウト. 2018年ねん11月25日にち閲覧えつらん。
  22. ^ a b 速水はやみ亮あきら. “我わが娘むすめの紹介しょうかい…!!”. 速水はやみ亮あきらアクターズ日記にっき. Yahoo!ブログ. 2018年ねん11月25日にち閲覧えつらん。
  23. ^ 『速水はやみ亮あきらアクターズ日記にっき』

参考さんこう文献ぶんけん

外部がいぶリンク

仮面かめんライダーシリーズ昭和しょうわ歴代れきだいライダー戦士せんし役やく俳優はいゆう
第だい1期き
初代しょだい
V3
X
アマゾン
ストロンガー
第だい2期き
スカイライダー
スーパー1
ZX：TVSP
第だい3期き
BLACK
BLACK RX
真しん：OV
ZO：映画えいが
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関連かんれん
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シン：映画えいが
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