吊橋つりばし

世界せかい最大さいだい級きゅうの吊橋つりばし（明石海峡大橋あかしかいきょうおおはし）

吊橋つりばし、吊つり橋ばし（つりばし）は、橋はしの形式けいしきの一種いっしゅで、綱つななどの張力ちょうりょくで吊つり下さげ支ささえる形式けいしきのもの。釣つり橋ばし、釣橋つりばしとも書かくが、この表記ひょうきは狭義きょうぎには、日本にっぽんの江戸えど期き以前いぜんの古典こてん的てきな形式けいしきに対たいして用もちいられる（後述こうじゅつ）。

概説がいせつ

吊橋つりばしと斜はす張はり橋きょう。両者りょうしゃの差異さいについては、斜はす張はり橋きょう#吊橋つりばしとの相違そういを参照さんしょう。

一般いっぱん的てきな用法ようほうとしては、小ちいさな谷たにや川かわに縄なわばしごを渡わたしただけのような簡易かんいなものから、海峡かいきょうなどに架かけられる大だい規模きぼなものまで吊橋つりばしと称しょうする。斜はす張はり橋きょうもケーブルの張力ちょうりょくを利用りようした吊つり構造こうぞうという点てんでは同おなじであるため、広義こうぎには吊橋つりばしの一種いっしゅとも言いえる。

現代げんだいの土木どぼく工学こうがく分野ぶんやにおける分類ぶんるいにおいて吊橋つりばしは、主しゅ塔とうとそれに渡わたされるメインケーブルを持もち、そのケーブルから鉛直えんちょくに垂たらされたハンガーロープで桁けたを支持しじする橋はしを指さす。桁けたはその上うえに床板とこいたを置おき、道路どうろや鉄道てつどう、人ひとなどが通とおる部分ぶぶんである。これに対たいし、ハンガーロープがなく、複数ふくすうのケーブルを斜ななめに張はって直接ちょくせつ桁けたを支ささえるものは斜はす張はり橋きょうと呼よばれ、区別くべつされる。

吊橋つりばしのケーブルは垂たれ下さがり、曲線きょくせんを描えがくことになるが、ハンガーロープとの2段だん構成こうせいとすることで桁けたを水平すいへいに近ちかい状態じょうたいに保たもつ。なお、桁けたを取とり付つける前まえのケーブルだけの状態じょうたいでは、懸垂けんすい線せんというカーブを描えがく。

いずれも現代げんだいのものは、ケーブル、ハンガーロープ、桁けたは鋼はがね製せい、主おも塔とうは鋼はがねもしくは鉄筋てっきんコンクリート製せいである。 長大ちょうだいな橋はしに向むいており、世界せかいの長大ちょうだい支ささえ間あいだ長ちょう橋きょうをもつ上位じょういの多おおくを吊橋つりばしが占しめる。一方いっぽう、風ふうや加重かじゅうによって揺ゆれやすいという欠点けってんも持もつ。

古典こてん的てき、簡易かんいな吊橋つりばし

かずら橋ばし

谷瀬たにぜの吊つり橋ばし

古典こてん的てきな吊橋つりばしとしては、徳島とくしま県けん西祖谷山にしいややま村むら（市町村しちょうそん合併がっぺいにより2006年ねん3月がつから三好みよし市し）にある祖谷そたにのかずら橋ばしがある。植物しょくぶつのつるで両りょう岸きしから本体ほんたいを支ささえる構造こうぞうで原始げんし的てきな斜はす張はり橋きょうと言いえる。現在げんざいのかずら橋ばしは安全あんぜんのため鋼はがねのワイヤーで補強ほきょうされているものの本来ほんらいはその名なの通とおり植物しょくぶつのしらくちかずら（サルナシ）のみが用もちいられる。桁けた部分ぶぶんもかずらで丸太まるた、割わり木きを繋つないだだけのはしご状じょうで人ひと専用せんようである。

簡易かんいなものは登山とざん道どうなどで見みられ、多おおくは人ひと専用せんようである。主おも塔とうが無なく岩盤がんばんからケーブルを架設かせつしたり、ハンガーロープがなく直接ちょくせつ本体ほんたいを支ささえたりするものなどもあり、桁けたも板いたを繋つないだだけの簡易かんいなもののことがある。こういったものは吊床つりどこ板橋いたばしと呼よばれる。揺ゆれを抑おさえるため横よこ、あるいは下方かほうからもケーブルで補強ほきょうしている場合ばあいもある。

現代げんだいにおいても、観光かんこう客きゃく向むけにあえて古風こふうな吊橋つりばしが架かけられることがある。

日本にっぽんにおいて、かつては釣橋つりばしの語かたりが使つかわれていたが、1870年ねんにトーマス・ウォートルスの設計せっけいとされる「山里やまざとの吊橋つりばし」が皇居こうきょ内うち道灌どうかん堀ほりに架設かせつされて以降いこう、西欧せいおうからの近代きんだい的てきな技術ぎじゅつの影響えいきょうを受うけたものに対たいしては吊橋つりばしの表記ひょうきが用もちいられている。

現代げんだいの吊橋つりばし

ブルックリン橋きょう(カリアー&アイビス印刷いんさつ社しゃ、1877年ねん)

現在げんざいの長大ちょうだいな吊橋つりばしの起源きげんは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのブルックリン橋きょうとされる。1883年ねんに完成かんせいしたこの橋はしは、ケーブルの材料ざいりょうとして鋼はがねを使つかいかつ撚ひねり合あわせのない平行へいこう線せんケーブルを用もちいた。また塔とうの海うみ底部ていぶの工事こうじにケーソンが用もちいられるなど、現代げんだいの工法こうほうの多おおくがこの時代じだいに開発かいはつされた。またブルックリン橋きょうは塔とうから桁けたへの斜ななめのケーブルも持もち、斜はす張はり橋きょうとの複ふく合あい構造こうぞうでもある。

その後ごに造つくられたジョージ・ワシントン橋きょうでスパン（後述こうじゅつ）が1000 mを超こえ、さらにゴールデンゲート橋きょう、ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジなどの建設けんせつが続つづいた。1981年ねんにイギリスのハンバー橋きょうが完成かんせいするまで、100年ねん以上いじょうにわたり世界一せかいいちの座ざをアメリカが独占どくせんした。

現在げんざいの世界せかい最長さいちょうの吊つり橋ばしは全長ぜんちょうでは、日本にっぽんの明石海峡大橋あかしかいきょうおおはし（全長ぜんちょう3,911 m、中央ちゅうおう支ささえ間あいだ長ちょう1,991 m）であるが、2022年ねん3月がつ18日にちにトルコ西部せいぶにあるチャナッカレのダーダネルス海峡かいきょうにチャナッカレ1915橋きょう（全長ぜんちょう3,563m、中央ちゅうおう支ささえ間あいだ長ちょう2,023m）が開通かいつうしたため、中央ちゅうおう支ささえ間あいだ長ちょうでは明石海峡大橋あかしかいきょうおおはしは世界せかい二に位いとなった。

ケーブルに使用しようされるピアノ線せんは15,000 mで自重じちょうによって切断せつだんしてしまうので、理論りろん上じょうは中央ちゅうおう支ささえ間あいだ長ちょうの限界げんかいは4,000 mとされている。

地表ちひょうから橋はしの路面ろめんまでの高たかさで世界一せかいいちなのは中国ちゅうごく湖北こほく省しょうにある四よん渡河とか大橋おおはしで、下したを流ながれる四よん渡河とかから472 m の高たかさがある。スパンは900 m で2009年ねんに供用きょうよう開始かいしされた。

大だい規模きぼ橋きょうの構造こうぞう

塔とう、メインケーブル、ハンガーロープ（明石海峡大橋あかしかいきょうおおはし）

ケーブル実物じつぶつ大だい断面だんめん模型もけい（明石海峡大橋あかしかいきょうおおはし）

アンカーレイジ（明石海峡大橋あかしかいきょうおおはし）

主しゅ塔とう

メインケーブルをささえる塔とうで、両りょう岸きしもしくは岸きしから全長ぜんちょうの1/4くらいまでの位置いちに設もうけられる。一いち組くみの塔とうは桁けたを挟はさむように建たつ2本ほんの柱はしらをトラスまたはラーメン構造こうぞうで繋つないでいる。基礎きそが水中すいちゅうになる場合ばあいは、ケーソンと呼よばれる鉄てつの函はこを沈しずめコンクリートを流ながし込こみ構築こうちくする場合ばあいが多おおい。水流すいりゅうを妨さまたげないため複数ふくすうの柱はしらで構成こうせいする場合ばあいもある。（大鳴門橋おおなるときょうなど）

橋はしの長ながさは、全長ぜんちょうではなく支点してん間あいだの距離きょりである支ささえ間あいだ（スパンと言いう）のうち最長さいちょうとなる中央ちゅうおう径みち間あいだ（センタースパンという）でもって序列じょれつされることが多おおい。吊橋つりばしではこの主おも塔とう間あいだの距離きょりが中央ちゅうおう径みち間あいだとなる。塔とうとアンカレイジの間あいだの距離きょりは側がわ径みち間あいだという。

主おも塔とうは通常つうじょう2組くみであるが、3組くみなどの例れいもある。（小しょう鳴門なると橋きょうなど）

メインケーブル

主おも塔とうに架かけられ、ハンガーロープを通つうじて桁けたをつり下さげる、吊橋つりばしの最もっとも重要じゅうような要素ようそである。材質ざいしつとしては鋼はがね製せいのワイヤー（ピアノ線せん）が用もちいられ、これを平行へいこうに束たばねる。少すこし古ふるいものでは鋼板こうはんを束たばねたものも用もちいられたことがある。この材質ざいしつの進歩しんぽにともないより長大ちょうだいな橋はしが架かけられるようになった。明石海峡大橋あかしかいきょうおおはしのものでは1mm²あたり180kgの引張ひっぱ強度きょうどがある。それ以前いぜんの瀬戸大橋せとおおはしなどでは160kg/mm²のものが使つかわれている。

ケーブルは腐食ふしょく（錆さび）防止ぼうしのためにゴムや塗装とそうによる表面ひょうめん処理しょりが施ほどこしてある。覆おおわれたケーブル束たばの内部ないぶは湿度しつどが上昇じょうしょうし、腐食ふしょくが進行しんこうする事例じれいが見みられたことから、1998年ねんに完成かんせいした明石海峡大橋あかしかいきょうおおはしでは乾燥かんそう空気くうきを送風そうふうするシステムが採用さいようされた。このシステムは、2002年ねんに瀬戸大橋せとおおはしで追加ついか的てき措置そちとして講こうじられたほか、2011年ねんにはイギリスのハンバー橋きょうでも採用さいようされている。

ケーブル架設かせつの方法ほうほうにはエアスピニング工法こうほうとプレハブストランド工法こうほうとがある。エアスピニング工法こうほうではワイヤーを数すう本ほんずつ連続れんぞくして架設かせつしてゆき、それを束たばねてケーブルとする。プレハブストランド工法こうほうではあらかじめ製作せいさくした（プレハブの）ストランドと呼よばれるワイヤーを正六角形せいろっかっけいに束たばねたものを架設かせつし、それを束たばねてワイヤーとする。1本ほんのストランドに用もちいられるワイヤーの本数ほんすうは91本ほん、127本ほん、169本ほんなどとなる。

桁けた

道路どうろや鉄道てつどうが設もうけられ実際じっさいに通行つうこうする部分ぶぶんであり、橋桁はしげたあるいは補ほ剛ごう桁けたともいう。送電そうでん線せんや水道すいどう管かんが併設へいせつされる場合ばあいもある。

桁けたは箱はこ型がたのものとトラス形式けいしきの物ものがあるが、風ふうの影響えいきょうの少すくないトラスのものが多おおい。扁平へんぺいで剛性ごうせいの小ちいさな補ほ剛ごう桁けたを用もちいていた米国べいこくのタコマナローズ橋きょうが風ふうで落橋した影響えいきょうもある。ただし最近さいきん、流体りゅうたい力学りきがくの研究けんきゅうの進歩しんぽにより風ふうの影響えいきょうを受うけにくい形状けいじょうにした箱はこ形がたも見直みなおされつつあり、イギリスのハンバー橋きょうや日本にっぽんの来島海峡くるしまかいきょう大橋おおはしにこの例れいを見みることができる。

アンカーレイジ

アンカーレイジは橋はしの両りょう端はしにあり、メインケーブルを繋つなぎ止とめる文字通もじどおりの碇いかり（アンカー）である。コンクリート製せい。地形ちけい的てき制約せいやくや強固きょうこな岩盤がんばんなどがある場合ばあいは地ち山やまの支持しじ力りょくも利用りようするトンネルアンカレイジとする場合ばあいもある（来島海峡くるしまかいきょう第だい三さん大橋おおはし、下津井しもつい瀬戸大橋せとおおはしなど）。

ハンガーロープ

メインケーブルから鉛直えんちょくに垂たらされ、桁けたを支ささえる。懸垂けんすい線せんを描えがくメインケーブルと桁けたを結むすぶため場所ばしょにより長ながさが異ことなる。通常つうじょう、撚ひねったワイヤーロープが使つかわれる。主おも塔とうが岸きしよりにあり側がわ径みち間あいだの桁けたを支ささえる必要ひつようがない場合ばあい、側がわ径みち間あいだのハンガーロープが無ない場合ばあいもある。この形式けいしきのものを単たん径みち間あいだ吊橋つりばしという。

ちなみに一般いっぱん的てきなものは三さん径みち間あいだである。

ハンガーロープには風ふうによる振動しんどう防止ぼうし用ように螺旋らせん状じょうに線せんが巻まかれている場合ばあいがある。

世界せかいの長大ちょうだい橋きょう

以下いかのリストの長ながさの数値すうちは中央ちゅうおう径みち間あいだ（センタースパン）である。

順位じゅんい	橋はし名めい	所在しょざい国こく	中央ちゅうおう支ささえ間あいだ長ちょう	完成かんせい年ねん	備考びこう
1	チャナッカレ1915橋きょう	トルコ	2,023 m	2022年ねん
2	明石海峡大橋あかしかいきょうおおはし	日本にっぽん	1,991 m	1998年ねん	2022年ねんまでは世界せかい最長さいちょう
3	西にし堠門大橋おおはし	中国ちゅうごく	1,650 m	2009年ねん
4	大だいベルト橋きょう	デンマーク	1,624 m	1998年ねん
5	オスマン・ガーズィー橋きょう	トルコ	1,550 m	2016年ねん
6	李り舜臣しゅんしん大橋おおはし	韓国かんこく	1,545 m	2012年ねん
7	潤じゅん揚あげ長江ちょうこう公おおやけ路ろ大橋おおはし	中国ちゅうごく	1,490 m	2005年ねん
8	南京なんきん長江ちょうこう第だい四よん大橋おおはし	中国ちゅうごく	1,418 m	2012年ねん
9	ハンバー橋きょう	イギリス	1,410m	1981年ねん	1998年ねんまでは世界せかい最長さいちょう
10	江こう陰かげ長江大橋ちょうこうおおはし	中国ちゅうごく	1,385 m	1997年ねん
11	青馬あおうま大橋おおはし	香港ほんこん	1,377 m	1997年ねん	道路どうろ鉄道てつどう併用へいようの吊橋つりばしとしては世界せかい最長さいちょう
12	ハルダンゲル橋きょう	ノルウェー	1,310 m	2013年ねん
13	ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく	1,298 m	1964年ねん	1981年ねんまでは世界せかい最長さいちょう
14	ゴールデンゲート橋きょう	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく	1,280 m	1937年ねん	1964年ねんまでは世界せかい最長さいちょう
15	武漢ぶかん陽ひ邏長江大橋ちょうこうおおはし	中国ちゅうごく	1,280 m	2007年ねん

詳細しょうさいは「支ささえ間あいだ長ちょう順じゅんの吊橋つりばしの一覧いちらん」を参照さんしょう

中央ちゅうおう径みち間あいだ世界せかい最長さいちょうの吊橋つりばしの変遷へんせん

• ジョン・A・ローブリング吊橋つりばし（1867年ねん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、322 m）
• ブルックリン橋きょう（1883年ねん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、486 m）
• ウィリアムズバーグ橋きょう（1903年ねん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、488 m）
• ベア・マウンテン橋きょう（1924年ねん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、497 m）
• ベンジャミン・フランクリン橋きょう（1926年ねん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、533 m）
• アンバサダー橋きょう（1929年ねん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、564m）
• ジョージワシントン橋きょう（1931年ねん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、1,067 m）
• ゴールデンゲート橋きょう（1937年ねん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、1,280 m）
• ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ（1964年ねん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、1,298 m）
• ハンバー橋きょう（1981年ねん、イギリス、1,410 m）
• 明石海峡大橋あかしかいきょうおおはし（1998年ねん、日本にっぽん、1,991 m）
• チャナッカレ1915橋きょう（2022年ねん、トルコ、2,023 m）

中央ちゅうおう径みち間あいだ日本にっぽん最長さいちょうの吊橋つりばしの変遷へんせん

• 小しょう鳴門なると橋きょう（1961年ねん、徳島とくしま県けん、160 m）
• 若わか戸と大橋おおはし（1962年ねん、福岡ふくおか県けん、367 m）
• 関門かんもん橋きょう（1973年ねん、山口やまぐち県けん・福岡ふくおか県けん、712 m）
• 因島いんのしま大橋おおはし（1983年ねん、広島ひろしま県けん、770 m）
• 大鳴門橋おおなるときょう（1985年ねん、兵庫ひょうご県けん・徳島とくしま県けん、876 m）
• 南みなみ備讃瀬戸大橋せとおおはし（1988年ねん、香川かがわ県けん、1,100 m）
• 明石海峡大橋あかしかいきょうおおはし（1998年ねん、兵庫ひょうご県けん、1,991 m）

類似るいじ構築こうちく物ぶつ

吊橋つりばしと同様どうようの技術ぎじゅつを用もちい競技きょうぎ場じょうやホールなど中央ちゅうおうに柱はしらを建たてられない大だい規模きぼな建物たてものの屋根やねを建造けんぞうする例れいがある。例れいとして1964年ねん東京とうきょうオリンピックの国立こくりつ屋内おくない総合そうごう競技きょうぎ場じょう（現げん・国立こくりつ代々木よよぎ競技きょうぎ場じょう）がある。メインケーブルは吊橋つりばしと同様どうような曲線きょくせんを描えがき、そこから周囲しゅういに広ひろがるように垂たらされたロープが屋根やねと一体いったいとなっている。

関連かんれん項目こうもく

• 吊つり橋ばし理論りろん（心理しんり学がくの理論りろん）
• 生いきている根ねの橋はし

外部がいぶリンク

• 吊つり橋ばしのかけ方かた
• 吊つり橋ばし各部かくぶの名称めいしょう
• 『吊橋つりばし』 - コトバンク