金沢かなざわ正雄まさお (内務ないむ官僚かんりょう)

金沢かなざわ正雄まさお

金沢かなざわ 正雄まさお（かなざわ まさお、1884年ねん〈明治めいじ17年ねん〉5月がつ - 1945年ねん〈昭和しょうわ20年ねん〉4月がつ27日にち）は、日本にっぽんの内務ないむ・警察けいさつ官僚かんりょう、政治せいじ家か。政友せいゆう会かい系けい官選かんせん県知事けんちじ、衆議院しゅうぎいん議員ぎいん。

経歴けいれき

大阪おおさか府ふ出身しゅっしん。金沢かなざわ楢なら松まつの長男ちょうなんとして生うまれる。第だい三さん高等こうとう学校がっこうを卒業そつぎょう。1910年ねん、東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく法科ほうか大学だいがく法律ほうりつ学科がっか（独どく法ほう）を卒業そつぎょう。同年どうねん11月がつ、文官ぶんかん高等こうとう試験しけん行政ぎょうせい科か試験しけんに合格ごうかく。内務省ないむしょうに入省にゅうしょうし栃木とちぎ県けん属ぞくとなる。

以後いご、栃木とちぎ県けん警視けいし、同どう事務じむ官かん、熊本くまもと県けん理事りじ官かん、長崎ながさき県けん理事りじ官かん、愛媛えひめ県けん警察けいさつ部ぶ長ちょう、群馬ぐんま県けん警察けいさつ部ぶ長ちょう、沖縄おきなわ県けん内務ないむ部長ぶちょう、岐阜ぎふ県けん内務ないむ部長ぶちょう、長崎ながさき県けん書記官しょきかん・内務ないむ部長ぶちょう、新潟にいがた県けん書記官しょきかん・内務ないむ部長ぶちょう、神奈川かながわ県けん書記官しょきかん・内務ないむ部長ぶちょうなどを歴任れきにん。

1928年ねん2月がつ、岐阜ぎふ県知事けんちじに就任しゅうにん。1929年ねん、犀川さいがわ改修かいしゅう工事こうじに反対はんたいする住民じゅうみんと警察けいさつ・軍隊ぐんたいが衝突しょうとつした犀川さいがわ事件じけんが発生はっせいした。1929年ねん7月がつに知事ちじを休職きゅうしょくとなる。1931年ねん12月、群馬ぐんま県けん知事ちじに就任しゅうにん。政友せいゆう会かいの立場たちばに立たった県政けんせい執行しっこうを表明ひょうめいし、1932年ねんの通常つうじょう県けん会かいで民政みんせい党とう議員ぎいんの反発はんぱつを受うけ、議案ぎあん全すべてが審議しんぎ未了みりょうとなり、すべて原案げんあん執行しっこうという事態じたいを招まねいた。1935年ねん1月がつ15日にち、依願いがん免めん本官ほんかんとなり退官たいかんした。

1937年ねん4月がつ、第だい20回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで群馬ぐんま県けん第だい一いち区くから政友せいゆう会かい候補こうほとして出馬しゅつばし落選らくせんしたが、後のちに繰上くりがみ当選とうせんして衆議院しゅうぎいん議員ぎいんを一いち期き務つとめた。その後ご、岩手いわて鉱山こうざん (株かぶ) 専務せんむ取締役とりしまりやくとなった。

参考さんこう文献ぶんけん

• 歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい編へん『新編しんぺん日本にっぽんの歴代れきだい知事ちじ』歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい、1991年ねん。
• 秦はた郁いく彦編へん『日本にっぽん官僚かんりょう制せい総合そうごう事典じてん：1868 - 2000』東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2001年ねん。
• 衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 衆議院しゅうぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1990年ねん。