長久保 赤水
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
|
略歴 [編集 ]
評価 [編集 ]
年表 [編集 ]
- 1717
年 、常陸 国 多賀 郡 赤浜 村 (現在 の茨城 県 高萩 市 )の農家 に生 まれる。幼 い時 に母 ついで父 を亡 くし、おもに継母 に愛育 される[5]。 - 1730
年 、鈴木 玄 淳 の私塾 に入 り漢詩 などを学 ぶ。 - 1738
年 、水戸 藩 の儒学 者 、名越 南 渓 に師事 。 - 1739
年 、23歳 で結婚 する[5]。 - 1753
年 、松岡 七 賢人 として水戸 藩 から賜金 を給 せられる。 - 1760
年 、44歳 、東北 地方 (奥州 南部 と越後 )を20日間 にわたり旅 し、旅行 記 『東奥 紀行 』(1792年刊 )を著 す[5]。 - 1767
年 、51歳 、立原 翠軒 らの尽力 により、安 南国 漂流 民 の引 き取 りのため庄屋 の代理 として水戸 藩 の役人 に随行 して長崎 を訪 れる。『長崎 行 役 日記 』(『長崎 紀行 』)、『安 南 漂流 記 』を著 す。 - 1768
年 、52歳 、学問 の功 により水戸 藩 の郷士 格 (武士 待遇 )に列 せられる。 - 1773
年 、57歳 、藩政 に関 する意見 書 『芻蕘談 (すうじょうだん)』を著 す。農村 で横行 していた間 引 き[注釈 3]を憂 い、立派 な人物 になる可能 性 もあるから富者 の家 の前 に捨 て子 をしたほうがましだと啓蒙 し、間 引 きの悪習 を減 らした[10]。 - 1774
年 、58歳 、地図 の完成 に向 けて識者 の意見 を得 るため京 ・大坂 を訪 ねる。この際 、柴野 栗山 、高山 彦九郎 、中井 竹山 、大典 顕 常 、皆川 淇園 らと交流 を持 つ。 - 1775
年 、59歳 、柴野 栗山 の序文 であり、赤水 図 の内題 でもある[疑問 点 ]『新 刻 日本 日本 輿地 路程 全 図 』が完成 。 - 1777
年 、61歳 、水戸 藩主 徳川 治保 の侍講 となり、江戸 小石川 の水戸 藩邸 に住 む。 - 1778
年 、62歳 、建白 書 『農民 疾 苦 』を上書 する。役人 が年貢 米 で公然 と賄賂 を得 ていた「再 改 め」をなくすよう、命 を賭 して藩主 に提言 、農政 改善 の第一歩 に尽力 した。 - 1779
年 、63歳 、『改正 日本 輿地 路程 全 図 』が完成 、翌年 大坂 で出版 。 - 1783
年 、67歳 『大 清広 輿 図 』完成 。 - 1785
年 、69歳 、『改正 地球 万国 全 図 』完成 。 - 1786
年 、70歳 、水戸 藩主 治保 の特命 により『大 日本 史 』の地理 志 の編集 に従事 する。 - 1791
年 、75歳 、江戸 の水戸 藩邸 に留 まり『大 日本 史 』の地理 志 の編纂 に専念 する[11]。 - 1797
年 、81歳 で帰郷 [11]。 - 1801
年 、85歳 、赤浜 村 で死去 [11]。没後 10日 目 、伊能 忠敬 第 2次 測量 隊 が赤浜 村 を通過 。 - 1911
年 、従 四 位 を追贈 された[12]。
日本 輿地 路程 全 図 [編集 ]
『
『
また
主 な著作 [編集 ]
- 『
安 南 漂流 記 』 きき。安 南 (現在 のベトナム)に漂着 した漁民 の話 を1767年 、長崎 に出張 して書 き留 めた。 - 『
長崎 行 役 日記 』紀行 文 。同上 、1767年 の記録 。 - 『
改 製 日本 分 里 図 』(かいせいにほんぶんりず) 1768年 (明和 5年 )
- 『
清 槎唱和 』(しんさ しょうわ)〈鶚 軒 文庫 〉漢詩 、1768年 (明和 5年 )。名義 は赤水 長 玄 珠 ほか。笠間 藩中 林 氏 、「斗 南中 林 方義 卿 」と墨書 き(裏表紙 の蔵書 記 )。マイクロフィルム版 、国立 国会図書館 書誌 ID:023731320。 - 『芻蕘
談 』(すうじょうだん)藩政 に関 する意見 書 。1773年 提出 。農村 の間 引 きの実態 を指摘 した。 - 『
新 刻 日本 輿地 路程 全 図 』(しんこくにほんよちろていぜんず) 1775年 (安永 4年 )3月 完成 。 - 『
農民 疾 苦 』(のうみんしっく)建白 書 。1778年 提出 。「再 改 め」という賄賂 強要 を藩主 に訴 える。 - 『
改正 日本 輿地 路程 全 図 』、通称 「赤水 図 」。1779年 (安永 8年 )完成 。- 1780
年 (安永 9年 )柴野 栗山 に序文 を仰 ぎ、現在 の大阪 で出版 。およそ100年 のロングセラー[注釈 4]。
- 1780
- 『
大 清広 輿 図 』清国 の地図 。1783年 (天明 3年 )完成 。 - 『
改正 地球 万国 全 図 』世界 地図 。1785年 (天明 5年 )完成 。 - 『
東奥 紀行 』旅行 記 (奥州 南部 と越後 )。1760年 に著 した記録 。 - 『
礼 記 王制 地理 図説 』(らいき おうせい ちり ずせつ) 1900年 (明治 年間 )。前川 善 兵衛 (大阪 )による複製 。- マイクロフィルム
版 をインターネットで閲覧 できる。国立 国会図書館 デジタルコレクション、doi:10.11501/993096。
- マイクロフィルム
参考 文献 [編集 ]
岡田 俊裕 『日本 地理 学 人物 事典 』原 書房 〈近世 編 〉、2011年 、85-92頁 。ISBN 9784562046942。全国 書誌 番号 :21943258。
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
出典 [編集 ]
- ^ a b “Books
著者 -長久保 ,赤水 ”. ci.nii.ac.jp. CiNii. 2023年 1月 9日 閲覧 。 - ^ a b c d “
長久保 赤水 関係 資料 107点 ”. www.edu.pref.ibaraki.jp. いばらきの文化財 一覧 (県 指定 ) >県 指定 文化財 歴史 資料 .茨城 県 教育 委員 会 . 2023年 1月 8日 閲覧 。 - ^ “
高萩 市 の文化財 |茨城 県 教育 委員 会 ”. www.edu.pref.ibaraki.jp. 2023年 1月 9日 閲覧 。 - ^ “
長久保 赤水 ”. www.nagakubosekisui.com.長久保 赤水 先生 銅像 建立 実行 委員 会 . 2023年 1月 9日 閲覧 。 - ^ a b c d
岡田 2011, p. 86ページ - ^
上杉 和 央 『地図 から読 む江戸 時代 』 (ちくま新書 ) - ^
小野寺 淳 、増子 和男 、上杉 和 央 、野積 正吉 、千葉 真由美 、石井 智子 、岩間 絹 世 、永山 未沙 希 「長久保 赤水 の地図 作製 過程 :新出 史料 の伝来 を中心 に」『日本 地理 学会 発表 要旨 集 』2015年度 日本 地理 学会 秋季 学術 大会 、日本 地理 学会 、2015年 、100-103頁 、CRID 1390282680671286400、doi:10.14866/ajg.2015a.0_100103、2023年 9月 13日 閲覧 。 - ^ a b “
伊能 忠敬 より42年 も早 く精密 な日本 地図 を製作 地理 学者 ・長久保 赤水 の知名度 アップへ地元 始動 :”.東京 新聞 TOKYO Web.東京 新聞 . 2023年 1月 9日 閲覧 。 “(前略 )小 さく折 り畳 んで持 ち運 びができ、観光 ガイドブックのはしりとも言 える。[伊能 ]忠敬 が測量 の際 に携帯 したと記録 があり、松下 村塾 で知 られる吉田 松陰 (1850~59年 )は兄 への手紙 で「これがなくては不自由 」と記 している。(角 カッコ内 は引用 者 の補足 )” - ^ a b 「2 『
改正 日本 輿地 路程 全 図 』の「竹島 」「松島 」描写 」嶋尾 稔 「『隠 州 視聴 合 記 』と『改正 日本 輿地 路程 全 図 』における竹島 の記述 ・描写 に関 する私見 」(pdf)、慶應義塾大学 言語 文化 研究所 、2017年 5月 16日 。 - ^
原田 信一 「最終 講義 :江戸 末期 における欧米 福祉 思想 導入 の実相 」『駒沢 社会 学 研究 :文学部 社会 学科 研究 報告 』第 33巻 、駒澤大学 文学部 社会 学科 研究 室 、2001年 3月 、9-26頁 、CRID 1050564288183491456。 - ^ a b c
岡田 2011, p. 91ページ - ^
田尻 1975, p. 27, 「特旨 贈位 年表 」田尻 佐 , ed (1975). “特旨 贈位 年表 ”.贈位 諸賢 伝 .上 (増補 版 ed.).近藤 出版 社 . p. 27 - ^ 「
大阪 で「竹島 」記載 、幕末 の地図 見 つかる島根 県 に寄贈 へ 「日本 の領土 示 す貴重 な地図 」」『産経新聞 社 』、2015年 1月 10日 。2015年 1月 11日 閲覧 。
関連 資料 [編集 ]
森 幸安 ほか『日本 分野 図 』江戸 時代 中期 頃 杉田 雨 人 、杉田 恭助 編 『長久保 赤水 』1934年 。茨城 県 郷土 文化 研究 会 編 『長久保 赤水 』茨城 県 郷土 文化 研究 会 、1970年 。長久保 片雲 『地政学 者 -長久保 赤水 伝 -』(初版 )暁 印 書 館 、1978(昭和 53年 )9月 10日 。住 井 すえ『長久保 赤水 -日本 地理 の先駆 者 -』(上下 )筑波 書林 〈ふるさと文庫 〉、1978年 (昭和 53年 )12月 。榊原 和夫 『地図 の道 長久保 赤水 の日本 図 』誠 文 堂 新光 社 、1986年 。高萩 市 生涯 学習 推進 本部 編 『生涯 学習 の先人 長久保 赤水 』高萩 市 、1996年 。長久保 片雲 『絵本 長久保 赤水 』茨城新聞 社 、2001年 。
長久保 赤水 ほか著 、横山 功 『長久保 赤水 書簡 集 』茨城新聞 社 出版 局 、水戸 、2004年 。全国 書誌 番号 :20744451。年譜 あり、文献 一覧 あり。高萩 市 生涯 学習 推進 本部 編 『マンガで見 る高萩 三 英傑 』高萩 市制 施行 55周年 記念 事業 実行 委員 会 、2009年 、35-70頁 。横山 洸 淙『清 學 の士 長久保 赤水 』ブイツーソリューション、2010年 。長久保 片雲 『長久保 赤水 の交遊 』PoemiX、2011年 、35-70頁 。
関連 項目 [編集 ]
- あしたの
風 とひとつになって - アメリカ
議会 図書館 住田 文庫 (神戸大学 附属 図書館 )日本 の地理 学者 の一覧 - フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト
外部 リンク[編集 ]
- 「
日本 輿地 路程 全 図 :改正 」安永 4年 (1775年 )版 (本文 ) -神戸大学 附属 図書館 デジタルアーカイブ住田 文庫 長久保 赤水 -長久保 赤水 顕彰 会 清 學 の士 長久保 赤水 (書籍 無料 ダウンロード)