AMAKUSA1637
『AMAKUSA1637』(あまくさ1637)は、
あらすじ
[1995
2000
その
変更 された歴史 九州 は松平 忠直 をトップとした南 幕府 として独立 するも、徳川 幕府 (北 幕府 )とは平穏 な外交 関係 が築 かれる。南 幕府 は鎖国 しなかったこともあり、諸 外国 との交流 もあって科学 技術 は多 いに発展 している。北 幕府 の開国 後 は主導 権 を取 った。天草 四郎 の後事 は不明 で「フランシスコの5聖人 」と呼 ばれる四 郎 に協力 した5人 の功績 が語 られている。八塚 直純 -松平 忠直 の補佐 として南 幕府 の重鎮 となる。結婚 はしなかったが、孤児 を多数 育 てた。堀江 栄司 -発明 家 として多数 の発明 を残 す。妻 ・菊 との間 に子 どもが5人 。長女 には「英理 」と名付 けている。安芸島 聖 香 -海外 との交易 に尽力 する。宮本 武蔵 -妻 ・夏月 と共 に剣術 道場 を開 き、多数 の剣士 を育 てた。- えり -
後事 は不明 。銀次 は生涯 、えりを探 していたという。
登場 人物
[主要 人物
[早 弓 夏月 (はゆみ なつき)聖 フランシスコ学園 生徒 会長 。以下 の5人 と一緒 に中等 部 ・高等 部 通算 5年間 生徒 会 メンバーとして学園 をまとめる。生徒 会長 として生徒 たちから絶大 な支持 を得 ていた。居合 道 ・白鳳 (はくほう)流 宗家 の娘 で、剣道 の高校 チャンピオン。高校 卒業 後 はコロンビア大学 へ留学 予定 だった。亡 くなった四郎 と瓜 二 つで、島原 ・天草 の民 からはデウス様 に遣 わされた天使 だと勘違 いされる。普通 の女子高 生 として育 ってきた自分 が「デウスの使 い」を名乗 ることに抵抗 を覚 える。宮本 政 希 (みやもと まさき)生徒 会 副 会長 。夏月 とは恋人 同士 で、唯一 剣道 で自分 に勝 った相手 。高校 卒業 後 はW大学 へ進学 予定 だった。夏月 より7年 早 く江戸 時代 に着 く。タイムスリップで記憶 喪失 になり、浜辺 で気 を失 っているところをおつうに助 けられ、剣 の腕前 を見込 まれ、小倉 藩 の軍師 ・宮本 武蔵 として仕 え、おつうとは恋人 になる。八塚 直純 (やつか なおずみ)生徒 会 副 会長 。学園 で2番目 の秀才 。父親 は運輸 大臣 であったが汚職 により失脚 。周囲 が距離 を置 くなか、変 わらず接触 してくる夏月 に好意 を抱 く。ゲイだが例外 的 に夏月 のことは好 きだった。高校 卒業 後 は夏月 と同 じくコロンビア大学 へ留学 予定 だった。夏月 より約 8年 早 くタイムスリップし、唐津 藩 藩主 ・寺沢 堅 高 に気 に入 られ、生 きるために夜伽 の相手 もしながら、厳 しい切支丹 狩 りをすることで信頼 を得 、富岡 城 の城代 となっていった。村人 たちからは「切支丹 狩 りの“大鷹 の若 ”」と恐 れられている。春日野 英理 (かすがの えり)風紀 委員 長 。全国 模試 トップで、学年 首席 。東京大学 へ進学 予定 だった。頭 はいいが大人 しい性格 。読 んだ本 の内容 を全 て記憶 できる能力 を持 つ。夏月 は太陽 のような存在 で、本心 では夏月 が特定 の人 のものになってしまうのさえ嫌 だと思 っている。天草 四郎 として生 きる決意 をした夏月 を守 ると心 に誓 う。かつて演劇 の脚本 を書 いた際 に読 み漁 った本 の知識 を総動員 し、乱 の敗因 を考察 し対抗 策 を練 る。堀江 栄司 (ほりえ えいじ)生徒 会 書記 。学年 一 小柄 。夏月 より5年 早 く長崎 に着 く。機械 が好 きで色々 な発明 品 を作 って夏月 を助 ける。歴史 を変 えてしまうことに抵抗 を覚 え、20世紀 へ帰 ることを望 んでいたが、戦 いの前夜 に菊 と祝言 を上 げ、愛 を誓 う。安芸島 聖 香 (あきしま せいか)生徒 会 書記 。見 た目 はコギャル。素行 も悪 かったが夏月 に請 わるように(音響 が良 いからという理由 で)聖堂 で歌 ってたところ、「天使 の歌声 」をシスターに見出 される。高校 卒業 後 はドイツへ声楽 留学 の予定 だった。タイムスリップ後 、オランダ商船 に助 けられる。メンバーの中 では一番 信心 深 く、マタイの福音 書 なども暗記 している。美 しい歌 で一揆 軍 をまとめる。
一揆 軍
[銀次 (ぎんじ)銃撃 の名手 。終盤 は「山田 銀 二 」を名乗 る。英理 の夏月 への気持 ちに気付 くが、自身 の英理 への想 いを秘 める。森 宗 意 軒 (もり そういけん)島原 一 の軍師 。黄 蝶 (きちょう)松倉 勝家 の愛妾 。本名 は菊 (きく)。贅沢 な暮 らしをしながらも心 が満 たされていなかった。夏月 に諭 され、飢 える農民 たちに食糧 を分 け与 える。勝 家 に娶 られる前 、栄司 を「お兄 様 」と慕 っていた。後 に栄司 と結 ばれる。松平 忠直 (まつだいら ただなお)家光 の従兄 。元 越前 藩主 。暴君 ・乱行 の汚名 を着 せられ豊後 に配流 になった。表向 きは仏門 に入 り“一 伯 ”(いっぱく)を名乗 っているが、キリシタンである。一揆 へ参戦 しようと、館 を抜 け出 したところを捕 まり、更 なる遠地 へと配流 となる。その輸送 途上 で海 で遭難 し死亡 したとされたが、幸運 にも隠 れキリシタンが住 む三ツ島 に漂着 し一命 を取 り留 めていた。柳生 十兵衛 に請 われて、一揆 軍 と小倉 藩 兵 の激突 直前 の両 軍 に割 り込 むように登場 する。四 郎 の妹 で外見 も似 ている女中 姿 の夏月 として最初 に出会 っているため、四郎 が女性 であるとは知 らなかった数少 ない人物 。
諸 大名
[肥前 国 -
松倉 勝家 (まつくら かついえ)島原 藩主 。鍋島 元 茂 (なべしま もとしげ)小城 藩 藩主 。剣 の腕 に優 れ、家光 の兵法 指南 役 だった。母親 の身分 が低 かったために家督 を継 げずにいる。心 優 しい青年 で民 からも慕 われており、次期 藩主 に望 まれてもいて、元 茂 派 と光茂 派 とに分 かれて争 う要因 ともなっている。毒矢 で襲 われ、負傷 したところを夏月 に助 けられる。甥 ・光茂 との仲違 いを解消 させてくれた夏月 に恩義 を感 じ、勝茂 ・光茂 に先 んじて一揆 軍 へ加 わる。鍋島 勝茂 (なべしま かつしげ)元 茂 の父親 、光茂 の祖父 。元 茂 側 と光茂 側 とに割 れる家臣 たちを中立 の立場 で見守 っているが、嵐 が過 ぎ去 るのを待 ち、自 ら行動 しようとはしないタイプだった。鍋島 光茂 (なべしま みつしげ)勝茂 の孫 、元 茂 の甥 (腹違 いの弟 ・鍋島 忠直 の子 )。佐賀 藩 藩主 。なお、元 茂 が小城 藩 藩主 に、光茂 が佐賀 藩 藩主 になるよう指示 したのは徳川 家光 。鶏 をいじめていたところ(本人 は剣 の修行 と主張 )を夏月 に咎 められ、落 ち葉 を空中 で両断 する夏月 の剣 の腕 と、「(国 を治 めるには)上 ではなく下 (民 )を見 よ」という亡 き父 ・忠直 と同 じ言葉 を夏 月 から聞 き、夏月 を剣 の師匠 と慕 う。元 茂 と光茂 との仲 たがいは前 佐賀 藩 藩主 筋 の龍造寺 家 の手 の者 による謀略 であったが、夏月 らの活躍 により事態 の究明 と解決 が行 われた。寺沢 堅 高 (てらざわ かたたか)唐津 藩主 。若 い頃 はキリスト教 信者 だったが、神 だけが人 の上 に立 つという教 えはいずれ幕 藩 体制 を揺 るがすと気付 き、キリシタン弾圧 に移行 した。
肥後 国 -
細川 光利 (ほそかわ みつとし)熊本 藩 主 嫡男 。女癖 の悪 そうな遊 び人 タイプ。狼 退治 に村 を訪 れたところ、先 に村 を訪 れていた夏月 と武蔵 (政 希 )が既 に狼 を退治 済 だったことを知 り、夏月 を家来 にと望 むが「友 だち」ならばと断 られる。- その
後 、「変 」を成功 させるために九州 の諸 勢力 を巡 る夏月 らと会談 し、未来 に子孫 (細川 護 熙)が国 のトップに立 ったことを知 らされる。 聖 香 らによれば、どことなく細川 護 熙に似 ているとのこと。細川 忠利 (ほそかわ ただとし)熊本 藩主 。光利 の父親 。乱 勃発 時 は病床 に伏 せており、島原 城 攻略 戦 のさなかに息 を引 き取 る。陣 佐 左衛門 (じん すけざえもん)熊本 藩 藩士 。史実 では天草 四郎 を討 ったとされる人物 。光利 との会談 を終 え旅立 とうとする武蔵 に声 をかけ、立 ち合 いを望 む。
幕府 軍
[徳川 家光 (とくがわ いえみつ)三 代 将軍 。柳生 十兵衛 (やぎゅう じゅうべえ)家 光 から天草 の不穏 分子 を「取 るに足 りない者 なら殺 せ」と命 じられる。家 光 から自由 になりたいと心 のどこかで思 っている。左目 は自 ら傷 つけたものであるが、これは家光 の寵愛 を逃 れるため。武芸 の腕 は高 く、作中 で十兵衛 に匹敵 するのは四郎 (夏月 )、武蔵 くらい。板倉 重昌 (いたくら しげまさ)幕府 軍 総帥 。小笠原 忠真 (おがさわら ただざね)豊前 小倉 藩主 。母親 が家康 の孫 に当 たる。大 羽 内蔵助 (おおば くらのすけ)小倉 藩 家老 。小笠原 の最期 の命令 で、小倉 城 を守 り固 める。小笠原 家 は家光 の指示 で、伊予 国 へ移 封 となる。
その他
[- おつう
武蔵 (宮本 )の許嫁 。天草 へ行 った武蔵 を辛抱強 く待 ち続 けるが、武蔵 がデウスの使 いと手 を組 んだという噂 を聞 き、いても立 ってもいられなくなる。- 「
武蔵 の恋人 ・おつう」は吉川 英治 が小説 『宮本 武蔵 』で創作 した人物 であるが、夏月 などは実在 人物 だと思 っている。 - ヤン
- オランダ
船 デ・ライプ号 の船長 。聖 香 を愛 している。デ・ライプ号 は実在 の船 であるが船長 の名前 については赤石 の創作 。 - デ・ライプ
号 は長崎オランダ村 のプリンス・ウィレム号 のレプリカがモデルとなっている。 - クーケバッケル
平戸 のオランダ商館 長 。聖 香 に一揆 が成功 した際 の利 を説 かれて協力 するようになる。
TV出演
[2013
書誌 情報
[- 2001
年 3月26日 発売 、ISBN 4-09-134343-0 - 2001
年 11月26日 発売 、ISBN 4-09-134344-9 - 2002
年 5月25日 発売 、ISBN 4-09-134345-7 - 2002
年 10月 26日 発売 、ISBN 4-09-134346-5 - 2003
年 4月 24日 発売 、ISBN 4-09-134347-3 - 2003
年 10月 25日 発売 、ISBN 4-09-134348-1 - 2004
年 2月 26日 発売 、ISBN 4-09-134349-X - 2004
年 9月24日 発売 、ISBN 4-09-134350-3 - 2005
年 1月 26日 発売 、ISBN 4-09-137489-1 - 2005
年 6月24日 発売 、ISBN 4-09-130155-X - 2005
年 11月25日 発売 、ISBN 4-09-130244-0 - 2006
年 4月 26日 発売 、ISBN 4-09-130426-5
- 2010
年 2月 13日 発売 、ISBN 978-4-09-191475-0 - 2010
年 2月 13日 発売 、ISBN 978-4-09-191476-7 - 2010
年 3月 13日 発売 、ISBN 978-4-09-191477-4 - 2010
年 3月 13日 発売 、ISBN 978-4-09-191478-1 - 2010
年 4月 15日 発売 、ISBN 978-4-09-191057-8 - 2010
年 4月 15日 発売 、ISBN 978-4-09-191058-5 - 2010
年 5月 15日 発売 、ISBN 978-4-09-191059-2
脚注
[外部 リンク
[小学館 コミック -flowers- -小学館 による作者 へのインタビューを掲載 したページ。