dirname

dirnameは標準ひょうじゅんUNIXコンピュータプログラムである。dirnameはパス名なを与あたえると、その最後さいごにあるスラッシュ ('/') 文字もじで始はじまる接尾せつび辞じを削除さくじょしたものを結果けっかとして返かえす。dirnameはSingle UNIX Specificationに記述きじゅつされており主おもにシェルスクリプトで使つかわれる。

使つかい方かた

dirnameのSingle UNIX Specification仕様しようによると、以下いかのようなコマンドである。

dirname string

string

パス名な

例れい

dirnameは後のちに続つづくスラッシュを無視むしすることでパス名めいからディレクトリパス名めいを抽出ちゅうしゅつする。

$ dirname /home/carpetsmoker/docs/base.wiki
/home/carpetsmoker/docs

$ dirname /home/carpetsmoker/docs/
/home/carpetsmoker

$ dirname base.wiki 
.

$ dirname /
/

パフォーマンス

dirnameは1つのオペランドしか受うけ入いれないので、シェルスクリプトの内部ないぶループ内ないで使用しようするとパフォーマンスに有害ゆうがいとなる可能かのう性せいがある。

 while read file; do
     dirname "$file"
 done < some-input

上記じょうきの例れいでは入にゅう力行りっこうごとにプロセスを呼よび出だしてしまう。このため、通常つうじょうはシェル置換ちかんを代かわりに使用しようする。

 echo "${file%/*}";

また処理しょりを必要ひつようとする関連かんれんパス名めいも同様どうようである。

 if [ -n "${file##*/*}" ]; then
     echo "."
 else
     echo "${file%/*}";
 fi

これらの処理しょりは後のちに続つづくスラッシュをdirnameとは異ことなって処理しょりすることに注意ちゅういすること。

関連かんれん項目こうもく

• UNIXユーティリティの一覧いちらん
• basename
• パス (コンピュータ)

外部がいぶリンク

• dirname: return the directory portion of a pathname – The Open Group基本きほん仕様しよう書しょ第だい7号ごう2018年版ねんばん「シェル及およびユーティリティ」