出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
KSTAR (ケイスター、大韓民国 だいかんみんこく 超 ちょう 伝導 でんどう トカマク先進 せんしん 研究 けんきゅう 装置 そうち 、K orea S uperconducting T okamak A dvanced R esearch)は、現在 げんざい 大韓民国 だいかんみんこく 大田 おおた 広域 こういき 市 し に所在 しょざい する核 かく 融合 ゆうごう 研究 けんきゅう 装置 そうち である[ 1] [ 2] 。未来 みらい 創造 そうぞう 科学 かがく 部 ぶ 傘下 さんか の韓国 かんこく 基礎 きそ 科学 かがく 支援 しえん 研究 けんきゅう 院 いん に附設 ふせつ された国家 こっか 核 かく 融合 ゆうごう 研究所 けんきゅうじょ (National Fusion Research Institute, NFRI) が運営 うんえい している。
KSTAR
同 どう 装置 そうち は磁気 じき 核 かく 融合 ゆうごう の諸 しょ 側面 そくめん を研究 けんきゅう することを目的 もくてき としており、将来 しょうらい 的 てき にITER(国際 こくさい 熱 ねつ 核 かく 融合 ゆうごう 実験 じっけん 計画 けいかく )参加 さんか 国 こく の分担 ぶんたん として同 どう 核 かく 融合 ゆうごう 計画 けいかく の一翼 いちよく を担 にな うことになる。本 ほん 計画 けいかく は1995年 ねん に承認 しょうにん されたが、建設 けんせつ は韓国 かんこく の経済 けいざい を衰退 すいたい させた東 ひがし アジア経済 けいざい 危機 きき の影響 えいきょう を受 う け遅 おく れることになった。しかしながら建設 けんせつ 計画 けいかく については2007年 ねん 9月 がつ 14日 にち に竣工 しゅんこう している。最初 さいしょ のプラズマは2008年 ねん 7月 がつ 15日 にち に観測 かんそく されている[ 3] [ 1] [ 2] 。
KSTARは完全 かんぜん な超電導 ちょうでんどう 化 か を実現 じつげん する世界 せかい で最初 さいしょ のトカマク実験 じっけん 装置 そうち である。このことは超 ちょう 伝導 でんどう 電磁石 でんじしゃく を用 もち いる予定 よてい のITER (国際 こくさい 熱 ねつ 核 かく 融合 ゆうごう 実験 じっけん 炉 ろ )計画 けいかく にも多大 ただい の貢献 こうけん をもたらすことが予想 よそう されている。KSTAR磁石 じしゃく 装置 そうち は16のニオブ スズ 直流 ちょくりゅう トロイダル磁場 じば コイル、10のニオブスズ交流 こうりゅう 電流 でんりゅう ボロイダル磁場 じば コイルと4つのニオブチタン 交流 こうりゅう 電流 でんりゅう ボロイダル磁場 じば コイルから構成 こうせい される[ 1] [ 2] 。なお、KSTARで使用 しよう されているプラズマ発生 はっせい 装置 そうち は日本 にっぽん 原子力 げんしりょく 研究 けんきゅう 開発 かいはつ 機構 きこう (JAEA) から無償 むしょう 貸与 たいよ されたものである[ 4] 。
本 ほん 計画 けいかく では2011年 ねん までに反応 はんのう 装置 そうち で20秒間 びょうかん のプラズマ・パルスを観察 かんさつ することが目論 もくろ まれている。そして将来 しょうらい 的 てき には5分間 ふんかん にまで延長 えんちょう させる計画 けいかく である。原子 げんし 炉 ろ 容器 ようき は最大 さいだい 1.8m、最小 さいしょう 0.5mの半径 はんけい で、最大 さいだい 3.5テスラのトロイダル磁場 じば と最大 さいだい 2メガアンペアのプラズマ電流 でんりゅう を発生 はっせい させることが出来 でき る。他 た のトカマク装置 そうち と同様 どうよう に、加熱 かねつ ・カレント・ドライブは中性 ちゅうせい ビーム照射 しょうしゃ 、イオンサイクロトン共鳴 きょうめい 加熱 かねつ (ICRH)、高周波 こうしゅうは 加熱 かねつ 、電子 でんし サイクロトン共鳴 きょうめい 加熱 かねつ (ECRH) によって開始 かいし される[ 5] [ 2] 。
初期 しょき 熱 ねつ は中性 ちゅうせい ビーム照射 しょうしゃ (将来 しょうらい 的 てき に24メガワットまでアップグレートが可能 かのう )によって8メガワットに、ICRHからは6メガワット(同様 どうよう に12メガワットまでアップグレード可能 かのう )になる予定 よてい で、さらにECRHとRF加熱 かねつ による初期 しょき 熱 ねつ は目下 もっか のところ未知数 みちすう である[ 1] [ 2] 。
実験 じっけん は燃料 ねんりょう として水素 すいそ と重水素 じゅうすいそ の両方 りょうほう を使 つか うことになる。しかしITERにおいて用 もち いられることになる重水素 じゅうすいそ ・トリチウム混合 こんごう 燃料 ねんりょう は用 もち いられない予定 よてい である[ 1] [ 2] 。
2012年 ねん 、同 どう 装置 そうち は17秒間 びょうかん にわたる5000万 まん 度 ど の高温 こうおん プラズマの維持 いじ に成功 せいこう [ 1] 。2016年 ねん に55秒 びょう [ 6] 、2018年 ねん に90秒 びょう [ 7] にわたるプラズマの維持 いじ に成功 せいこう 。
また、2018年 ねん に1億 おく 度 ど の高温 こうおん プラズマを達成 たっせい (維持 いじ 時間 じかん :1.5秒 びょう )し、2019年 ねん には同 どう 温度 おんど で8秒 びょう 、2020年 ねん には20秒 びょう の維持 いじ に成功 せいこう している[ 8] 。
現在 げんざい 、大韓民国 だいかんみんこく 、中国 ちゅうごく 、欧州 おうしゅう 連合 れんごう 、米国 べいこく 、ロシア 、インド 、日本 にっぽん の7か国 こく でフランスに国際 こくさい 核 かく 融合 ゆうごう 実験 じっけん 炉 ろ (ITER ) を建設 けんせつ している。1.6兆 ちょう 円 えん の分担 ぶんたん 金 きん については参加 さんか 国 こく で折半 せっぱん することになるが、大韓民国 だいかんみんこく に対 たい しては知的 ちてき な能力 のうりょく の貢献 こうけん が求 もと められており、将来 しょうらい 的 てき にKSTARで培 つちか われるであろう超電導 ちょうでんどう 磁石 じしゃく などの高度 こうど な技術 ぎじゅつ の提供 ていきょう を行 おこな う予定 よてい である[ 1] 。
^ a b c d e f g 대덕 시험용 핵융합로 ‘KSTAR’ 가동 『중앙 데일리 뉴스』2011.04.02
^ a b c d e f G.S. Lee et al. Design and construction of the KSTAR tokamak . Nuclear Fusion, Vol. 41, No. 10 (2001) (written in English)
^ § 국가핵융합연구소 - 또 하나의 태양을 찾아서 §
^ 「核 かく 融合 ゆうごう 研究所 けんきゅうじょ 、日本 にっぽん からプラズマ発生 はっせい 装置 そうち を貸与 たいよ 」聯合 れんごう ニュース 2008年 ねん 6月 がつ 27日 にち
^ 「実験 じっけん 用 よう 核 かく 融合 ゆうごう 炉 ろ 「KSTAR」の試験 しけん 稼働 かどう 始 はじ まる」『中央日報 ちゅうおうにっぽう 』2011.4.3
^ http://media.daum.net/digital/others/newsview?newsid=20160224120133704
^ “대표 연구성과 | 국가핵융합연구소 ”. www.nfri.re.kr . NFRI. 2020年 ねん 4月 がつ 18日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “韓国 かんこく の「人工 じんこう 太陽 たいよう 」、1億 おく 度 ど で20秒 びょう 運転 うんてん …再 ふたた び世界 せかい 新 しん 記録 きろく を更新 こうしん ” . 朝鮮日報 ちょうせんにっぽう . (2020年 ねん 11月25日 にち ). http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/25/2020112580088.html
Progress in the Operation of KSTAR. Kim W. Proceedings of International Workshop «Innovation Project on Creation of Kazakhstani Tokamak for Material testing. Scientific Research and International Cooperation». September 05-07, 2011.
JT-60 - 目標 もくひょう として6分 ふん 40秒間 びょうかん の高温 こうおん プラズマの維持 いじ を目指 めざ す日本 にっぽん の核 かく 融合 ゆうごう 実験 じっけん 炉 ろ