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MZ-2000

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
MZ-2200から転送てんそう

MZ-2000(エムゼット にせん)はシャープ1982ねん発売はつばいした8ビットパーソナルコンピュータである。基本きほん設計せっけい同様どうようなマイナーチェンジモデルであるMZ-2200についても、本稿ほんこう記述きじゅつする。

概要がいよう

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MZ-80B後継こうけい機種きしゅ
基本きほん設計せっけいはMZ-80Bを踏襲とうしゅうしたものになっており、BASIC使用しよう動作どうさにおいてはグラフィック仕様しよう差異さい挙動きょどうちがI/Oポート操作そうさする箇所かしょ以外いがい互換ごかんせいたもたれたものになっている。
入力にゅうりょくモードをしめLED削除さくじょされ、入力にゅうりょくモードはソフトウェアがわカーソル形状けいじょう変化へんかさせることでフィードバックされるようになった[1]キーボードのキースイッチはストロークのふかいしっかりしたものぶつ変更へんこうされた。
外観がいかんカセットデッキ部分ぶぶんたてになり、全体ぜんたいのフットプリントがちいさくなっている。
また、ほんMZ-1200ともにオールインワン設計せっけい最後さいご機種きしゅにもあたる。
テキストVRAMバンクアドレス選択肢せんたくし減少げんしょう解像度かいぞうど差異さいとカラー対応たいおうともなうグラフィックスVRAMの容量ようりょうやアドレス空間くうかん変更へんこう、カセットデッキ、キーボードLEDの制御せいぎょ部分ぶぶんなど、I/Oアドレスがおなじにもかかわらず微妙びみょう動作どうさちがうポートとうのハードウェアてき相違そういがあるため、非常ひじょう機種きしゅでありながらBASIC以外いがいていレイヤー部分ぶぶん互換ごかんせいたかいとはいえなかった。
それらの互換ごかんせい理由りゆうもあり、MZ-80BはグラフィックRAMを標準ひょうじゅん装備そうびしたMZ-80B2として併売へいばいされていた。
MZ-80BをMZ-2000相当そうとうにするMZ-2000コンパチボード(SID-1001/1002)がマイコンショップ・セキグチより発売はつばいされていた。この製品せいひんでは、そとけのボックスじょうにMZ-2000ようのグラフィックボードを搭載とうさいすることでカラー表示ひょうじ対応たいおうしていた。
クリーンコンピュータ
くわしくはクリーン設計せっけい参照さんしょうのこと。
MZ-80Bの同様どうよう、MZ-2000ではInitial Program LoaderのみがROMまれており、CMT、FD、特定とくていメモリからの起動きどうをサポートする。
起動きどうするシステムプログラムを自由じゆう選択せんたくできる特徴とくちょうから、BASICはシャープ純正じゅんせいだけでも複数ふくすうサードパーティーからもそれぞれ特徴とくちょうそなえた製品せいひん発売はつばいされ、その言語げんごOSふくむシステムプログラムも多数たすう発売はつばいされた。
このソフトウェアてきにフレキシブルであることとクリーン設計せっけいしょうし、それを採用さいようしたコンピュータをカタログじょうで、商品しょうひんめいとして「クリーンコンピュータ」と表記ひょうきした。
その機能きのうじょう差異さい明確めいかくあらわれることはないが、後述こうじゅつのMZ-2200のIPL-ROMでは表示ひょうじする文字もじれつ一部いちぶルーチンにはいっており、バイナリとしてはちがうものが実装じっそうされているほか、カタログは「パーソナルコンピュータ」の商品しょうひんめいもどされている。
事業じぎょう移行いこう初期しょき機種きしゅ
事業じぎょう統合とうごうにより、1982ねん7がつ発売はつばいのMZ-1200とほん以降いこうはMZのうしろにしたけたが00をつシリーズめい命名めいめい規則きそく変更へんこうされた。
複数ふくすうモデルが存在そんざいする機種きしゅではそのけたはバリエーションにてられた。
同時どうじ周辺しゅうへん機器きき、ソフトウェアのるいはシリーズ全体ぜんたい種類しゅるいごとにれんばんられた体系たいけいだったものに変更へんこうされている。MZ-1200では周辺しゅうへん機器きき命名めいめい規則きそく変更へんこうされていないためほんからの変更へんこうである。
信頼しんらいせいたか電磁でんじメカカセットデッキの内蔵ないぞう
MZ-80Bからつづ本体ほんたい内蔵ないぞうされたカセットデッキは、早送はやおくり・もどし、あたまし、デッキオープンなどの操作そうさがソフトウェアによって制御せいぎょでき、自体じたいもソフトウェア制御せいぎょであるため、ボーレートの指定していえることでさら高速こうそくきをおこなえるほどのマージンや信頼しんらいせいがあり、手動しゅどう操作そうさ煩雑はんざつさやリードエラーになやまされた他社たしゃ製品せいひん比較ひかくカセットテープでの運用うんよう利便りべんせいがあった。
みこそシーケンシャルでしかおこなえないものの、前述ぜんじゅつとおみについてはあたましやもどしがソフトウェア制御せいぎょ可能かのうなことで、自動じどう任意にんいのファイルをさがしロードすることが可能かのうになっていた。
反面はんめん純正じゅんせいひんフロッピーディスクドライブは標準ひょうじゅん価格かかく高価こうか設定せっていされていることもあり、どう機種きしゅのフロッピーディスクへの対応たいおうおくらせる一因いちいんとなった。
そのような信頼しんらいせいたかいカセットデッキではあったが、ピンチローラーの素材そざい経年けいねん劣化れっかよわく、ゴムがすなどの障害しょうがいられた。
なお、MZ-2000の型番かたばんの2000はカセットデッキのボーレートからとられたものであり、どう時期じき発売はつばいされた下位かいシリーズは、MZ-1200(1200ボーの手動しゅどうしきデータレコーダを内蔵ないぞう)とづけられている。
電磁でんじメカカセットデッキは、のちX1シリーズにもボーレートを2700ボーに高速こうそくされて採用さいようされている。
カラー出力しゅつりょく考慮こうりょされた設計せっけい
サードパーティーせい周辺しゅうへん機器ききによりカラー表示ひょうじ可能かのうにした機種きしゅはあったものの、MZシリーズには純正じゅんせいのみの構成こうせいでカラー出力しゅつりょく可能かのう機種きしゅには存在そんざいしなかった。
MZ-80Bで320×200ドット、単色たんしょく2プレーンだったグラフィック画面がめんは、640×200ドット、単色たんしょく3プレーンかカラー1プレーンを表示ひょうじ可能かのう仕様しよう強化きょうかされた。
内蔵ないぞうされているものが単色たんしょくのグリーンディスプレイで、グラフィック表示ひょうじはオプションのグラフィックボードの搭載とうさい必要ひつようとし、カラー表示ひょうじいたってはさらに追加ついかのグラフィックRAMを2プレーンぶん搭載とうさいし、カラーディスプレイを接続せつぞくしてはじめて可能かのうとなる。カラー対応たいおうBASICもオプションであったことから、ソフトウェアはグラフィックを使つかうものであっても単色たんしょく1プレーンのみ利用りようのものがおおく、仕様しようとしてはカラー出力しゅつりょく対応たいおうにはなったもののカラー対応たいおうのソフトウェアがそろうようになるにはグラフィックRAMとカラー対応たいおうBASICを標準ひょうじゅん装備そうびしたMZ-2200の登場とうじょうつことになった。
ただし、パレット論理ろんり演算えんざん機能きのうなどといった、CPUの負担ふたんかるくできる機能きのうをディスプレイコントローラがたないため、メモリ空間くうかんてたグラフィックスVRAMにたいしてCPUがすべての演算えんざんおこな必要ひつようがあり、よくえば素直すなおわるえばてい機能きのう実装じっそうになっている。
テキスト画面がめんについては、ぜん画面がめん一括いっかつでテキストと背景はいけいしょくを8しょくから各々おのおの指定していすることができたが、カラー出力しゅつりょく自体じたいになうチップがグラフィックVRAMの1ページ基板きばん搭載とうさいされているため、単体たんたいでのカラー出力しゅつりょくはテキストのみの場合ばあいふくめできない。
またグリーンディスプレイでは反転はんてん表示ひょうじがサポートされるが、カラーディスプレイでは無視むしされる。
2画面がめんぶんのVRAMを搭載とうさいできるわけではないためマルチディスプレイは不可能ふかのうであるものの、出力しゅつりょく内容ないようはプレーンごとに指定してい可能かのうであるため、カラーCRTにカラーグラフィックスを表示ひょうじし、グリーンディスプレイにはテキストによってルーペ機能きのう相当そうとう表示ひょうじおこなうソフトウェアなど、かずすくないもののカラーCRTとグリーンディスプレイでは表示ひょうじ内容ないようことなるソフトウェアもいくつか存在そんざいする。
その
オプション機器きき接続せつぞくするためのインターフェイスボードを拡張かくちょうI/OポートはMZ-2000でもそれ自体じたいがオプションで、MZ-80Bの6スロットから4スロットになった。プリンタインターフェイスボードとFDDインターフェイスボードは電気でんきてき仕様しようおなじであるもののボードサイズのちがいから位置いち固定こていされており、実質じっしつ自由じゆう使用しようできるのは2スロットである。また、MZ-700と共用きょうようになり、サイズが変更へんこうされた後期こうきのFDDインターフェイスは専用せんようスロットでははばちいさくきちんと固定こていできない。
FDDインターフェイスは、従来じゅうらい機種きしゅ影響えいきょう論理ろんりのFDC(MB8876、同社どうしゃのX1シリーズではせい論理ろんりのMB8877を使用しよう)を利用りようしているため、FDDに記録きろくされるデータが反転はんてんした実装じっそうになっており、従来じゅうらいからFDD(MZ80BF、ハードてきには40x2トラックまで使つかえたが35トラックにストッパがけられていた、後継こうけいのMZ-1F07ではもとから80トラック)としての仕様しようは70トラックであるため、市販しはんソフトもそれにしたがったフォーマットになっている。システム自体じたいは80トラックでも利用りようできるようになっており、フォーマッタがゆるせば80トラックを利用りよう可能かのうにはなっていた。
そのためユーザーベースでは2D標準ひょうじゅんである80トラックが利用りよう可能かのうなパッチや改造かいぞうがあったほか、純正じゅんせいドライブで84トラックまで使つかうオーバートラック仕様しようのユーティリティも存在そんざいした。ただし、オーバートラックは2Dドライブとしての仕様しようがいであるため、互換ごかんひんなどではヘッドがっかかってしまうなど故障こしょう原因げんいんにもなった。
ぜん回路かいろふくめた詳細しょうさいなマニュアルが添付てんぷされたほか、MZ-80シリーズで好評こうひょうだった豊富ほうふなBASICのテキストもいくつかの修正しゅうせい改訂かいてい添付てんぷされた。ただし、MZ-2000の仕様しようふくまれない命令めいれい操作そうさもそのまま掲載けいさいされていた。
キャラクタジェネレータに内蔵ないぞうされたフォントはMZ-80B由来ゆらいもので、単色たんしょく画面がめんでの作表さくひょうには便利べんりであるもののほかのシリーズや他社たしゃ機種きしゅにない反転はんてんしたANK文字もじ定義ていぎされているため、実質じっしつてきなキャラクタすうすくない。そのトランプスート絵柄えがらマーク)をキャラクタ文字もじ表示ひょうじさせることができたので、トランプゲームなどの制作せいさく重宝ちょうほうした。

ハードウェア仕様しよう

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SHARP LH0080A(Z80A)
  • CPU
  • ROM
    • 2KB BOOT ROM(イニシャルプログラムローダ)
      本体ほんたい電源でんげんれるとデータレコーダのぶたひらきディスプレイに「Make Ready CMT」と表示ひょうじし、プログラムカセットをれるよううながす。システムプログラムのはいったカセットがはいっている場合ばあいならびにセットした場合ばあい自動的じどうてきみをおこない、システムの処理しょりうつす。フロッピーインターフェイスが接続せつぞくされている場合ばあいは、起動きどうメニューにブートの選択肢せんたくしとして追加ついかされ、「Make Ready FD」とメッセージはわる。この場合ばあい認識にんしきならびに起動きどうはFDDが優先ゆうせんされる。IPLはバンクえにより実現じつげんしており、起動きどうにはメモリ先頭せんとうよりマッピングされ、フロッピーディスク、カセットテープからの起動きどうをサポートするが、起動きどうメニューに表示ひょうじされない機能きのうとして、/をしながら起動きどうすることで拡張かくちょうスロットないのメモリからの起動きどうおこなうことも可能かのうであった。この機能きのう純正じゅんせいひんではSRAMカード、QDからのブートに利用りようされている。みは$8000からのRAM空間くうかんおこなわれ、ローディング完了かんりょう先頭せんとう領域りょういきへブロック転送てんそうおこなっているため、初期しょきシステムのサイズは32KBに限定げんていされる。そのため、それ以上いじょう容量ようりょうこと必要ひつよう場合ばあい多段ただんブートの構造こうぞう必要ひつようがあった。
    • 2KB CG-ROM(キャラクタジェネレータ)
    • 直接ちょくせつ入力にゅうりょくができないコントロールコードもふくむテキスト画面がめん表示ひょうじするドットパターンが格納かくのうされている。改造かいぞうとしてえたりプログラマブルにしているものもた。
  • RAM
    • メイン 64KB 標準ひょうじゅん
      システム自体じたいもここにロードされるため、言語げんご利用りようした場合ばあいすべての空間くうかんがユーザーエリアになるわけではない。また、空間くうかんのうち、$C000以降いこうはグラフィックス、$D000以降いこうはテキストVRAMのウィンドウにバンクえでてられるため、配置はいちには工夫くふう必要ひつようである。ディスクBASICでは、FDDのサポートルーチンがふくまれるなどしているため、標準ひょうじゅんBASICでギリギリのおおきさの場合ばあいにはメモリ不足ふそくおちいるなどのケースもある。
    • キャラクタよう VRAM 2KB
      アトリビュートなどはく、I/Oポートにより、8しょくちゅう1しょく全体ぜんたいいろ指定してい可能かのう
    • グラフィックよう VRAM オプション。最大さいだい48KB。
      グラフィックスをサポートする回路かいろは1ページふくまれ、のこりのぶんのソケットにたいし、DIPタイプのRAMをかたち増設ぞうせつする。
  • 表示ひょうじ能力のうりょく
    • キャラクタ
    8×8ドットマトリクス、1000文字もじ(40けた×25ぎょう)/ 2000文字もじ(80けた×25ぎょう)、2モードソフトせつかわ
    MZ-1R01を増設ぞうせつしてある場合ばあい、カラーディスプレイにたいし、画面がめん背景はいけいしょくならびに、画面がめん全体ぜんたい文字もじしょく各々おのおの1しょく選択せんたくすることが可能かのう
    • グラフィック。
    MZ-2000ではすべてオプションであり、ベースとなるいちまいたいして、のこりのプレーンはRAMをむことで増設ぞうせつされる。
    詳細しょうさいはMZ-2200のこう参照さんしょうのこと。
  • キーボード
    • ASCII準拠じゅんきょメインキーボード
      ALPSせいメカニカルスイッチが採用さいようされた、入力にゅうりょくしやすく精度せいどたかいキーボードである。
  • インターフェイス
カラーCRTインタフェース×1(ようMZ-1R01)
  • サウンド出力しゅつりょく 400mW最大さいだい
PWM出力しゅつりょく該当がいとうI/OポートのHとLがスピーカー出力しゅつりょくのH、Lに相当そうとうし、ソフトウェアてき音量おんりょう調整ちょうせいする機能きのうたない。全体ぜんたい音量おんりょうは、背面はいめんの「音声おんせいボリウム」によってハードウェアてき音量おんりょう段階だんかい調整ちょうせいする。機種きしゅのBeepがポート制御せいぎょによって「る」のにたいしこの機種きしゅでは状態じょうたい制御せいぎょするため、特定とくてい周波数しゅうはすうかぎらず「らしっぱなし」の状態じょうたいをハードウェアでつくることができない。タイマみをたず出力しゅつりょくはCPUからの直接ちょくせつ制御せいぎょであるため、演算えんざん処理しょりをしながら同時どうじにサウンドをらすことはハードウェアてきには不可能ふかのうである。出力しゅつりょくポートも1ポートとなるが、ソフトウェアてき音程おんてい精度せいど犠牲ぎせいにし、クロックすうによるウェイト計算けいさん時分じぶんわり処理しょりにより三重みえ和音わおん、エンベロープ、ビブラートを実装じっそうしているものや、PWM変調へんちょうや、1ビットサンプリングによる音声おんせい合成ごうせいをするソフトウェアが存在そんざいする。BGMとしての利用りようおこな場合ばあいは、各々おのおの処理しょり合間あいま発声はっせいモジュールを擬似ぎじてき処理しょりすることになる。
  • 外形がいけい寸法すんぽう はば440mm×奥行おくゆき490mm(拡張かくちょうユニット装着そうちゃく565mm)×たかさ262mm
  • 重量じゅうりょう やく13kg

標準ひょうじゅん価格かかく 218,000えん

標準ひょうじゅん添付てんぷひん

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システムソフトウエア

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PET由来ゆらい命令めいれい体系たいけいつBASICインタープリタ。
機種きしゅのBASICインタープリタにたい予約よやくすくない傾向けいこうにあるものの、変数へんすう領域りょういき動的どうてき処理しょりされるためガベージコレクションとうもなく、テキスト表示ひょうじはその単純たんじゅん構造こうぞうから高速こうそくであった。
基本きほんてきにはMZ-80BのBASICをいでおり、命令めいれいたいする引数ひきすうなどグラフィックスのあつかいにいろのパラメータはく、カラーであつかうのには、さきのプレーンを指定していする必要ひつようがあった。

マニュアル

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  • BASIC/MONITOR MANUAL
おも標準ひょうじゅん添付てんぷのBASICのコマンドをカテゴリーべつ解説かいせつしたマニュアル
  • OWNER'S MANUAL
MZ-2000の回路かいろ、Z80のインストラクションコードひょうなどを掲載けいさいしたマニュアル。
BASICと、オーナーズマニュアルの表紙ひょうしはキーボードが凹凸おうとつえがかれエンボス加工かこうされた装丁そうていになっている。
BASICをわかりやすく解説かいせつしたテキスト。MZ-80シリーズで添付てんぷされ、初心者しょしんしゃにもわかりやすく好評こうひょうだったため、MZ-2000でも添付てんぷされた。

その

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  • APPLICATONS カセットテープ

概要がいよう

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1983ねん7がつ17にち発売はつばい

MZ-2000との完全かんぜん互換ごかんせい
時期じきならびに標準ひょうじゅん実装じっそうされた機能きのうからすればカラー出力しゅつりょく標準ひょうじゅんでサポートし、拡張かくちょうスロットを製品せいひんふくむため、機能きのうてきにはMZ-2000の上位じょうい後継こうけい機種きしゅにあたる。
後述こうじゅつのとおりオールインワン設計せっけいから、MZ-700や当時とうじ他社たしゃ製品せいひんのように本体ほんたい機能きのうはなした構造こうぞうになったため、MZ-2000にふくまれないハードウェアは、拡張かくちょうによって「おな機能きのうのものが接続せつぞくさえされていれば」おな挙動きょどうしめすようになっている。
したがって、MZ-2200専用せんようソフトウェアは、グラフィックスまわりのオプションとカラーCRT、ならびにカラーBASICを用意よういすれば、MZ-2000でも動作どうさすることになる。
構造こうぞうこそことなるものの、ソフトウェアから場合ばあいおな機種きしゅとしてえるほどコンピュータとしてはおな機種きしゅであり、おなじパーツや設計せっけい流用りゅうようされている部分ぶぶん多々たたある。
標準ひょうじゅんディスプレイがグリーンディスプレイでグラフィックスとカラー表示ひょうじがオプションだったこともあり、カラー対応たいおうソフトウェアのすくなかったMZ-2000にとっても、BASIC、ハードウェアども標準ひょうじゅんでカラーグラフィックスの使つかえるMZ-2200の登場とうじょうはカラー出力しゅつりょく対応たいおうソフトの増加ぞうかうながかたちになった。それにくわえ、上記じょうきのような互換ごかんせい手伝てつだってカラー対応たいおうのMZ-2200ようソフトウェアでも、グリーンディスプレイで使用しようするものが用意よういされることもすくなくなかった。
おおくをCPUが直接ちょくせつ制御せいぎょするかたちになっており、素直すなお構造こうぞうである反面はんめん機能きのう周辺しゅうへんチップなどをはいしたどうクラスの競合きょうごう製品せいひんたいし、MZ-2500まできになってしまった機能きのう結果けっかてきにシェアの減少げんしょう弱体じゃくたいまねいた。
コンポタイプMZ
MZ-2000は一体いったいがたであったが、MZ-2200はパソコン本体ほんたいディスプレイデータレコーダ分離ぶんりし、補助ほじょ記憶きおく装置そうちとも自由じゆうわせることができるようになった。カタログキャッチフレーズは、「いま発展はってんてきコンポ思想しそうを、MZに」。一体いったいがたモデルであるMZ-2000をリファインした製品せいひんであるため、グリーンCRTとCMTがあった部分ぶぶん平面へいめんになっており、もとからコンポーネントタイプの設計せっけい機種きしゅ比較ひかくし、フットプリントはおおきなものとなっている。
また、実際じっさいにはうえにCRTを設置せっちして運用うんようしているケースもあったものの、筐体きょうたいにはてんばんものいた場合ばあいささえる骨格こっかくたる部分ぶぶんがなく、てんばんおく部分ぶぶんはいねつこうになっており、直接ちょくせつ上部じょうぶ設置せっちすることを想定そうていした設計せっけいにはなっていない。
カタログでも、CRTは分離ぶんりして設置せっち[ちゅう 1]されており、サイズが妥当だとう専用せんようディスプレイも発売はつばいされていない。
FDDの利用りよう必要ひつよう拡張かくちょうユニットを標準ひょうじゅん添付てんぷし、拡張かくちょうせい向上こうじょうしている。データレコーダ、CRTの利用りようはインターフェイスをっているため、かならずしも拡張かくちょうユニットの接続せつぞく必要ひつようない。FDDコントローラには、富士通ふじつうのMB8876が使用しようされている[2]
ディスプレイがそとけになったことにより、電源でんげん容量ようりょうには余裕よゆうができ、標準ひょうじゅん添付てんぷ拡張かくちょうユニットは補助ほじょ電源でんげん省略しょうりゃくされコンパクトになったほか、グラフィックメモリのリフレッシュ動作どうさや、IPL-ROMのバイナリなども、MZ-2000からの変更へんこうてんである。
背面はいめんにあったIPL、リセットボタン、ボリュームについては、前面ぜんめんのポケットに移動いどうされ、操作そうさをしやすくなっているほか、ボリュームがスライドしきのものに変更へんこうされている。通電つうでんしめすLEDもここに配置はいちされている。

ハードウェア仕様しよう

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基本きほん仕様しようはMZ-2000とおなじである。3つのカスタムチップはMZ-2200のためのもの[3]

  • カスタムチップ LZ90D01[3]
CRTコントローラ(同期どうき信号しんごう、ブランキング信号しんごうなどを出力しゅつりょくし、キャラクタVRAMのコントロールをおこなう)
  • カスタムチップ LZ90D02[3]
メモリコントローラ(WAIT信号しんごうみコントロール、I/Oアドレスデコードをおこなう)
  • カスタムチップ LZ90D03[3]
グラフィックメモリコントローラ(LZ90D01からの信号しんごうもとに、グラフィックメモリの制御せいぎょ、RGBビデオ信号しんごう出力しゅつりょく)

以下いか相違そういてんのみ記載きさいする。

  • 表示ひょうじ能力のうりょく
MZ-2000でオプションだったグラフィックスメモリは標準ひょうじゅん内蔵ないぞうされ、CRTの追加ついかのみでカラーグラフィックスを表示ひょうじ可能かのうになった。
MZ-2000でも相当そうとうするオプションの装備そうびによって下記かき仕様しようになる。
グリーンディスプレイ使用しよう - 3画面がめんかく640×200ドット)、ページ1・2・3およびキャラクタとの混在こんざい可能かのう
カラーディスプレイ使用しよう - 8しょく1画面がめん(640×200ドット)、ドット単位たんいに8しょく指定してい可能かのう、キャラクタとの混在こんざい可能かのう
MZ-80Bとの互換ごかんせいのためBASICには320×200ドットとしてあつかうモードがソフトウェアてき用意よういされている。
カラーCRTインタフェース×1
モノクロCRTインタフェース×1
CMTインタフェース(MZ-1T02専用せんよう
  • サウンド出力しゅつりょく 250mW最大さいだい
  • 外形がいけい寸法すんぽう はば440mm×奥行おくゆき490mm(拡張かくちょうユニット装着そうちゃく562mm)×たかさ118mm
  • 重量じゅうりょう やく7kg(拡張かくちょうユニット装着そうちゃく やく8.5kg)

標準ひょうじゅん価格かかく 128,000えん

標準ひょうじゅん添付てんぷひん

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システムソフトウエア

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標準ひょうじゅん添付てんぷのBASICがテープベースなことはMZ-2000とおなじであるが、カラーグラフィック命令めいれい強化きょうかされたカラーBASICが標準ひょうじゅん添付てんぷ[4]されるようになった。

マニュアル

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ことなる部分ぶぶん以外いがいは、MZ-2000の添付てんぷひん同様どうようである。MZ-1Z002のマニュアルがえている。

その

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  • APPLICATONS カセットテープ
  • 拡張かくちょうユニット
MZ-2000ではオプションであった拡張かくちょうスロットは標準ひょうじゅん添付てんぷになった。回路かいろとしては同等どうとうであるが、拡張かくちょうボードよう補助ほじょ電源でんげん省略しょうりゃくされているため寸法すんぽうちいさくなっている。データレコーダやCRTとう別途べっとインターフェイスが用意よういされているためかならずしも設置せっち必要ひつようい。

ソフトウェアによる実装じっそう

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近年きんねんのコンピュータの高速こうそくによって、ソフトウェアでMZ-2000/2200相当そうとう動作どうさ実現じつげんするプログラムがつくられるようになった。 おもにLinuxでは、粕川かすかわ雄也ゆうやによるemz2000、Windowsようでは匿名とくめいで、ソフトウェア名称めいしょうおなじEMUZ-2000を名乗なのもの作成さくせいした、EMUZ-2000が存在そんざいする。

  • emz2000
ライセンスフリーとなっており免責めんせき文言もんごんはあるものの、改変かいへん利用りよう自由じゆうとして公開こうかいされている。福井ふくい利夫としおによってFDDパッチがつくられた。
X11で動作どうさするように、gtk+ の Ver 1.2.xとpthreadをもちいてかれたプラットホームにLinuxを前提ぜんていとしてつくられたエミュレータ。
  • EMUZ-2000
Windowsじょう動作どうさするMZ-80B/2000/2200エミュレータ。
最終さいしゅうVersionは0.470で、2005ねん2がつ27にちにリリースされている。
現在げんざい公式こうしきのページは放置ほうちされた状況じょうきょうにあり、掲示板けいじばん実質じっしつ利用りようされていない。
基本きほんてきにはバイナリのみでの配布はいふであるが、仕様しよう公開こうかいされたプラグイン形式けいしき拡張かくちょうボードなどを追加ついか実装じっそうすることが可能かのう構造こうぞうになっているほか、テストようのモニタも同時どうじ頒布はんぷされている。
Version0.400候補こうほばんのみ一時いちじてきにソースコードが公開こうかいされていた。
  • emz2000/EmuZ-2000 TF-EDITION
オリジナルであるふたつのエミュレータはすで放置ほうちされ、開発かいはつ停止ていし状態じょうたいであったが、emz-2000はオープンソースであり、EmuZ-2000は0.400候補こうほのソースコードが公開こうかいされていたのをけ、福井ふくい利夫としおによって双方そうほうのソースコードをマージし、整理せいりしたものをベースに作成さくせいされたのがこのソフトウェアである。
オリジナルの表記ひょうきけ、Linuxばんをemz2000 TF-EDITION、WindowsばんはEmuZ-2000 TF-EDITIONの名称めいしょうでリリースしていた。

現在げんざいhttp://fukui.s17.xrea.com/retro/mz2000/emulator.html/ にて公開こうかいされている。 (sourceforge.jpはOSS互換ごかんライセンス以外いがい使用しようしてはいけないので、あのURLはわすれてください)

公式こうしき頒布はんぷしていた本体ほんたい+プラグインでサポートしているハードウェアは以下いかのとおり。
本体ほんたい SHARP MZ-80B(海外かいがい仕様しようふくむ)/80B2/2000/2200
カラーモニタ / グリーンモニタ
MZ-8BG、8BGK MZ-80B G-RAM 1,2
MZ-80BK MZ-80B 拡張かくちょうI/Oボックス
MZ-1R01、MZ-1R02x2 MZ-2000 G-RAM 1〜3
MZ-1U01 MZ-2000 拡張かくちょうI/Oボックス
MZ-1T02 MZ-2200 データレコーダ
MZ-1E05/8BFI+MZ-1F07/80BFとう フロッピーディスクドライブ
MZ-1E08/1E04/8BP5I/PIO-3050+プリンタ (プラグイン)
MZ-1E18+MZ-1F11 クイックディスクドライブ (プラグイン)
MZ-1E24/8BIO3 RS-232C シリアルI/F、ファイル入出力にゅうしゅつりょくばんのみ (プラグイン)
MZ-1R12/PIO-3030 S-RAMメモリボード (プラグイン)
MZ-1R13/PIO-3055/3055-01 漢字かんじROMボード (プラグイン)
I-O DATA PIO-3034 EMMメモリボード (プラグイン)
  • EmuZ-2200
武田たけだ俊也としやにより実装じっそうされたMZ-2000/2200エミュレータ。
Common Source Code Projectにふくまれるエミュレータのひとつ。
名称めいしょう重複じゅうふくけるため、EmuZ-2200の名称めいしょうとなった。
特徴とくちょうとして、16ビットボードキット、MZ-1M01に対応たいおうしていることがげられる。

周辺しゅうへん機器きき

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シャープ純正じゅんせい

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ディスプレイ

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  • 12がたグリーンディスプレイ (MZ-1D12)
2000文字もじ表示ひょうじのグリーンディスプレイ。標準ひょうじゅん価格かかく32,000えん
  • 14がたカラーディスプレイ (MZ-1D15)
2000文字もじ、8しょく表示ひょうじのカラーディスプレイ。標準ひょうじゅん価格かかく72,000えん
  • 14がたTVモニタ (MZ-1D09)
チューナーきのカラーディスプレイテレビ。標準ひょうじゅん価格かかく110,000えん
家庭かていようカラーテレビをカラーディスプレイとして使用しようするためのコンバータ。

補助ほじょ記憶きおく装置そうち

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市販しはんのオーディオようカセットテープをメディアとして使用しよう。データレコーダの操作そうさボタンによるほか、MZ-2200からコマンドでも操作そうさできたことから、疑似ぎじてきランダムアクセスのようなこともできた。転送てんそう速度そくど2000ボー。年月としつき経過けいかとともに、テープおくりのピンチローラーがける現象げんしょうがある。標準ひょうじゅん価格かかく19,800えん
両面りょうめんばい密度みつど(2D)の2ドライブフロッピードライブ。記憶きおく容量ようりょうは2ドライブ使用しよう560KB。インターフェイス、接続せつぞくケーブル別売べつばい標準ひょうじゅん価格かかく298,000えん
接続せつぞくI/Fの仕様しようじょう2S/35シリンダとして動作どうさするMZ-80SFDとドライブユニットが共通きょうつう部品ぶひん(YE DATA/YD-274)のため、ドライブ内部ないぶに35シリンダー以上いじょうにアクセス出来できないようにストッパーがけられていた。
このストッパーをはずしてDiskUtilityにパッチをてることにより40シリンダー/320KBとして使用しようできた。
ドライブ増設ぞうせつよう(#3,4)はMZ-80BFK
両面りょうめんばい密度みつど(2D)の2ドライブフロッピードライブ。記憶きおく容量ようりょうは2ドライブ使用しよう560KB。インターフェイス、接続せつぞくケーブルどうこり標準ひょうじゅん価格かかく158,000えん
ハードウェアは40シリンダー/320KBの仕様しようであったが、前述ぜんじゅつのMZ-80BFとの互換ごかんせいのため35シリンダー/280KB仕様しようとされた。
こちらもDiskUtilityにパッチをてることにより40シリンダー/320KBとして使用しようできた。
  • フロッピーインターフェイス(MZ-1E05)
MZ-1F07のインターフェイス単体たんたいでの型番かたばん
ボードサイズは汎用はんようのものになっており、MZ-700のFDDインターフェイスも兼用けんようし、MZ-700ようのROMソケットがある。
2ドライブフロッピードライブのみでの型番かたばん標準ひょうじゅん価格かかく158,000えん
本来ほんらいはMZ-3500シリーズよう
  • SRAM メモリカード(MZ-1R12)
MZ汎用はんよう利用りよう可能かのうなI/O空間くうかん接続せつぞくされる32KiBのSRAMカード。起動きどうメニューに表示ひょうじはないが/キーを押下おうかしながらの起動きどうによって起動きどうデバイスとしても利用りよう可能かのう内容ないようはバッテリによってバックアップされ、システムをれておくことも可能かのう。MZ-700以外いがいでは内蔵ないぞうのPROMを無効むこうにして利用りようする。市販しはんされる製品せいひんとしてはめずらしくDIPタイプのメモリをかいてに実装じっそうしている。標準ひょうじゅん価格かかく35,000えん
MZ汎用はんようのQDドライブ。インターフェイスはオプション。標準ひょうじゅん価格かかく24,800えん
  • クイックディスクインターフェイス(MZ-1E18)
QD制御せいぎょようのインターフェイスと、制御せいぎょROMを搭載とうさいしたボード。電源でんげん投入とうにゅうもしくは、IPLリセットに、/キーをすことで、QDからのブートが可能かのうである。QDモニタは9Z-501M。実際じっさいにはモニタとしては実装じっそうされていない。
QD-BASICが添付てんぷされている。標準ひょうじゅん価格かかく9,800えん

なお、3インチフロッピーディスクドライブが1983ねんのマイコンショウでMZ-1F06として、参考さんこう出展しゅってんされているが発売はつばいである。[5]

プリンタ

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  • MZ-1P04専用せんようプリンタインターフェイス(MZ-1E04)
  • プリンタインターフェイス(MZ-1E08)
標準ひょうじゅん価格かかく9,800えん
キャラクターのほか、グラフィックも印字いんじすることができた。印字いんじ速度そくど普通ふつう文字もじで120文字もじ/びょう拡大かくだい文字もじ縮小しゅくしょう文字もじ強調きょうちょう文字もじ・アンダーラインも印字いんじできた。複写ふくしゃ能力のうりょくはオリジナル+3まい。インターフェイスはセントロニクスしゃ準拠じゅんきょ標準ひょうじゅん価格かかく79,800えん
  • カラーインクジェットプリンタ (MZ-1P04)
120ドット/インチのこう解像度かいぞうど7しょくカラープリンタ。標準ひょうじゅん価格かかく228,000えん

その

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  • 拡張かくちょうI/Oユニット (MZ-1U01)
MZ-2000よう拡張かくちょうユニット。補助ほじょ電源でんげん内蔵ないぞうしており、MZ汎用はんようサイズのボードがまい、プリンタ、FDD専用せんようサイズのボードがまい内蔵ないぞう可能かのうになっている。標準ひょうじゅん価格かかく37,000えん
  • グラフィックスメモリ(MZ-1R01)
MZ-2000ようのグラフィックスメモリの1ページ。カラー表示ひょうじのカスタムチップとBlueのプレーンぶんのグラフィックRAMを装備そうびし、増設ぞうせつようのソケットがつけられている。MZ-2200では相当そうとうひん内蔵ないぞうされている。標準ひょうじゅん価格かかく39,000えん。16ビットボードキットで漢字かんじ表示ひょうじする場合ばあい必要ひつようとなる[6]
  • 増設ぞうせつグラフィックRAM(MZ-1R02)
16Kbit(4116(2KiB))DIPタイプのメモリ8セット。グラフィックRAM1ページぶん。MZ-1R01に増設ぞうせつ利用りようする。標準ひょうじゅん価格かかく8,000えん
  • 増設ぞうせつグラフィックRAM(MZ-1R04)
16Kbit(4116(2KiB))DIPタイプのメモリ16セット。本来ほんらいはMZ-3500の1ページぶん該当がいとうするオプション。MZ-1R01に増設ぞうせつ利用りようすることが可能かのう。MZ-1R02をふたうよりも価格かかくやすく、2ページぶん必要ひつよう場合ばあいには代替だいたい製品せいひんとなった。標準ひょうじゅん価格かかく12,000えん
  • 漢字かんじROM (MZ-1R13)
16ビットボードキットを使用しようせずに、漢字かんじ表示ひょうじするためのフォントがおさめられたROMボード。I-O DATAせいのPIO-3055をアドレス固定こていで、純正じゅんせいひん転用てんようしたもの。BASICからの利用りようには、別途べっとフロッピー供給きょうきゅう漢字かんじBASIC(MZ-2Z021、標準ひょうじゅん価格かかく10,000えん)が必要ひつよう標準ひょうじゅん価格かかく41,800えん
  • 16ビットボードキット (MZ-1M01)/16ビットボードようJISだいいち水準すいじゅん漢字かんじROM(MZ-1R08)
MZ-2000/2200の16ビットキット。8088の5MHzと128KiByteのメモリを搭載とうさい。ドータボードとして、漢字かんじROMが搭載とうさい可能かのうになっており、発売はつばい当時とうじ純正じゅんせいオプションとして存在そんざいしなかった漢字かんじROMによる日本語にほんご表示ひょうじ可能かのうとしていた。元々もともとこのよう拡張かくちょう想定そうていした設計せっけいではないため、キーボード空間くうかんをスピーカーのはずしなどをおこなうことで確保かくほし、ボードを搭載とうさいする。MZ-2000では、ディスプレイ内蔵ないぞうということもあり、電源でんげん供給きょうきゅう余裕よゆうく、拡張かくちょうスロットを利用りようせずに利用りようできるようにするため補助ほじょ電源でんげん設置せっち搭載とうさいすることになる。Z80は一度いちどソケットからはずしのうえ、MZ-1M01のフラットケーブルにハンダけされたZ80と交換こうかんするかたち接続せつぞくすることで16ビット環境かんきょうと8ビット環境かんきょうのマルチCPUマシンに進化しんかさせることができた。その構造こうぞうじょう起動きどうには多段ただんブートをようした。表示ひょうじ音声おんせい、I/Oとう出力しゅつりょくにかかわる部分ぶぶんすべてZ80がにぎっているため、実際じっさい出力しゅつりょく結果けっかはZ80がわ処理しょり速度そくどにもつよ依存いぞんする。からつくられたこともあり、Z80がわ処理しょりはチューニングされていることから一部いちぶ処理しょりについてはZ80よりもはや体感たいかん速度そくど確保かくほできるものの基本きほんてきには、すべての出力しゅつりょくにおいて相互そうごにCPUでみをけ、通信つうしんする必要ひつようがあること、ならびに、8088が内部ないぶ16ビットとはいえ、動作どうさクロックが5MHzと処理しょり速度そくどがZ80にたいおおきなアドバンテージがないことから、通常つうじょう利用りようにおいてはZ80単体たんたいときよりもおおくのケースで速度そくど低下ていかする傾向けいこうられた。漢字かんじROMについても、8088のメモリ空間くうかんつながっているフォントデータであり、最終さいしゅうてき出力しゅつりょくはZ80をかいする必要ひつようがあるとともに、てられたアドレスの都合つごうじょう連続れんぞくしたメモリ空間くうかん確保かくほむずかしいという状況じょうきょうもあった。また、DISK-BASICの発売はつばい純正じゅんせいではおこなわれず、アイビット電子でんしでプログラムの程度ていどおこなえるβべーたばん程度ていどのものがつくられただけでわっていることや、高価こうかであったことも普及ふきゅうにはあしかせとなった。おおくのオプションが継承けいしょうして利用りようできる後継こうけいにおいても、筐体きょうたい構造こうぞうちがいなどから、このボードは利用りようすることができない。CPUがソケットになっていることから、ピン互換ごかんであるV20に交換こうかんして利用りようしているユーザもいる。標準ひょうじゅん価格かかく78,000えん[6]
JISカードC6244を使用しようした集計しゅうけい作業さぎょう有用ゆうようなカード入力にゅうりょく装置そうちOMR方式ほうしきにより、カードに鉛筆えんぴつでマークする方法ほうほうによりデータをみとる。みとり速度そくどは1分間ふんかん最大さいだい150まい接続せつぞくには、マークカードリーダようI/Oセット(MZ-80MCB、標準ひょうじゅん価格かかく30,000えん)が必要ひつよう標準ひょうじゅん価格かかく198,000えん
  • RS-232Cシリアルインターフェイス (MZ-8BIO3)[7]
  • GP-IBインターフェイス (MZ-8BIO4)[7]

サードパーティーせい

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補助ほじょ記憶きおく装置そうち

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  • ミニディスクユニット (LFD-550MZ)
東京とうきょう電子でんし科学かがく機材きざいせい。1ドライブたりの記憶きおく容量ようりょう327.68Kバイト。デュアルドライブ(1だいに2ドライブ装備そうび)で、4だいまで増設ぞうせつ可能かのう本体ほんたい接続せつぞくするにはフロッピーI/Fカード、接続せつぞくケーブルが必要ひつよう本体ほんたい128,000えん
  • ディスクドライブ (TFP-200)
わせさきてんのぼり電子でんし。コントローラーを分離ぶんりすることにより、機種きしゅことなるパソコンで使用しようできるコンパチブル設計せっけい。0.5Mバイトの5インチ両面りょうめんばい密度みつどFDD×2、JA551ドライブメカ採用さいよう本体ほんたい95,800えん

その

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デジックより発売はつばい

ソフトウェア

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BASICのみでかれたソフトウェア、ならびに、テキストベースのソフトウェアにおいては、MZ-80Bのソフトウェアのおおくも利用りよう可能かのうである。解像度かいぞうど変更へんこうと、グラフィックプレーンのかずちがいにより、グラフィック画面がめんについてはローレベルな処理しょりともな場合ばあい互換ごかんせいい。 表示ひょうじまわりの条件じょうけんや、記憶きおく装置そうち条件じょうけんさえたせば、MZ-2000とMZ-2200はおなじソフトウェアが動作どうさし、MZ-2200「専用せんようひんはカラー表示ひょうじ必須ひっすとするものである。 パレット機能きのう内蔵ないぞうしていないため、MZ-2000ようのソフトウェアをMZ-2200でカラーCRTを使つか場合ばあい、1ページのみの場合ばあいあお一色いっしょくでの表示ひょうじになり、複数ふくすうプレーンでの表示ひょうじ場合ばあい該当がいとうするプレーンのいろ合成ごうせい表示ひょうじされる。そのため、スクリーンバッファとして複数ふくすうページを利用りようしたソフトウェアとうでは表示ひょうじ画面がめんがサイケデリックなものになったり、複数ふくすういろでちらつくような表示ひょうじになるものもある。 MZ-2200発売はつばい発売はつばいされたソフトウェアによっては、カセットのAめんをカラー対応たいおうのMZ-2200け、Bめんをモノクロ対応たいおうのMZ-2000けといった提供ていきょうをしたものもあった。

シャープ純正じゅんせい

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システムソフトウェア

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型番かたばんのハイフンのつぎが1ではじまるものはカセットテープ、2ではじまるものはフロッピーディスクによる供給きょうきゅうである。 そのおおくがモニタMZ-1Z001Mをふくみ、標準ひょうじゅんから拡張かくちょうされている部分ぶぶんはBASIC本体ほんたい直接ちょくせつサポートされるため、データレコーダなしでバイナリをあつかうことには制限せいげんがあった。

  • BASICインタープリタ (MZ-1Z001)
標準ひょうじゅん添付てんぷのBASIC。パラメータにカラーを指定していすることができない。
  • カラーBASICインタープリタ (MZ-1Z002)
MZ-2000ではオプション。MZ-2200では標準ひょうじゅん添付てんぷとなったカラーBASIC。
数値すうち演算えんざん有効ゆうこう桁数けたすう標準ひょうじゅんBASICよりもたかいテープベースのBASIC。
  • インタープリタPASCAL (MZ-1Z004)
再帰さいきてき記述きじゅつ構造こうぞうアルゴリズム設計せっけいなど標準ひょうじゅんPASCALの機能きのうのほとんどをもっている。標準ひょうじゅん価格かかく12,000えん
  • システムプログラム (MZ-1Z005)
  • マシンランゲージ (MZ-1Z006)
  • RS-232C/GP-IBコントロールBASIC (MZ-1Z010)
  • 16BitボードようBASICインタープリタ (MZ-1Z012)
  • ディスクBASIC (MZ-2Z001)
  • カラーディスクBASIC (MZ-2Z002)
  • 倍精度ばいせいどディスクBASIC (MZ-2Z003)
数値すうち演算えんざん有効ゆうこう桁数けたすう標準ひょうじゅんBASICよりもたかいディスクベースのBASIC。
  • F-DOS[8] フロッピーDOS (MZ-2Z004)
CP/M同等どうとう機能きのう操作性そうさせいわるゆうし、マクロアセンブラを標準ひょうじゅん装備そうび[9]標準ひょうじゅん価格かかく50,000えん
  • 漢字かんじカラーディスクBASIC (MZ-2Z021)
  • QD BASIC (MZ-5Z007)

サードパーティせい

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システムソフトウェア

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クリーンコンピュータ設計せっけいにより、サードパーティからもユニークなプログラム言語げんご提供ていきょうされた。

  • キャリーラボ (Carry Lab.)
    ベーシックライクな記述きじゅつ可能かのうなアセンブラ。
    コンパイル可能かのう整数せいすうがたBASIC。
  • デービーソフト (dB-SOFT)
    • dB BASIC
    つぎげるdB I BASIC は整数せいすう演算えんざんのみであったが、dB BASICは小数しょうすう演算えんざん可能かのう擬似ぎじてきPCG命令めいれいがあり、キャラクターデザイン定義ていぎし、キャラクター座標ざひょう単位たんい表示ひょうじすることができる。標準ひょうじゅんBASICでは、指定していアドレスむPOKE命令めいれいによりキーをしたときのおとらすことが実現じつげんできるが、dB BASICでは、専用せんようのコマンドが用意よういされており、らすことができる。dB I BASICとおなじサンプルゲームが添付てんぷされた。
    • dB I BASIC & COMPILER
    BASICでプログラミングコンパイルすることにより機械きかいアプリケーションを作成さくせいすることのできるBASIC。数値すうち演算えんざん整数せいすうがたであった。サンプルゲームが添付てんぷされ、プログラミングしなくてもコンパイル作業さぎょう実行じっこうし、機械きかいアプリケーションとの実行じっこう速度そくどなどを比較ひかくすることができた。ちなみに、コンパイルのサンプルゲームは、まともなゲームとしてあそべないぐらいはや処理しょり速度そくどであった。
  • 日本にっぽんソフトバンク
    LOGOは教育きょういくようとして開発かいはつされ、作図さくず機能きのう特徴とくちょうのあるシステムソフトウエア。座標ざひょう移動いどう方向ほうこう距離きょり指定していし、そのカーソル軌跡きせき図形ずけいえがくのが基本きほん
  • ハドソンソフト(HUDSONSOFT)
    PETけい文法ぶんぽうではなく、Microsoft BASICけい文法ぶんぽうつサードパーティー提供ていきょうのBASIC。
    標準ひょうじゅんではサポートされない、RAMDISKとうのサードパーティーのデバイスや、グラフィックスのタイリングなど、純正じゅんせいのものよりも強力きょうりょく命令めいれいそなえており、そのため、ユーザエリアはすくなめである。
    MZシリーズは歴史れきしてきにディスクに記録きろくされるデータ、ならびにディスクの裏表うらおもて標準ひょうじゅんでは反転はんてんして利用りようされるが、Hu-BASICのDISKばんでは、ソフトウェアてき反転はんてんされており、ディスクに記録きろくされるデータは本来ほんらいのFDCが記録きろくするかたちのデータになっているほか、Hu-BASICを標準ひょうじゅん搭載とうさいしているX1とファイルの互換ごかんせい確保かくほされている。
    ディスクアクセスのウェイトの不足ふそくにより、純正じゅんせいドライブでは動作どうさ不良ふりょうこすロットがあった。
  • マイコンシステム企画きかく(スガヤ無線むせん
    • Super Color BASIC
    グラフィック、サウンドを強化きょうかしたBASICとして開発かいはつされ、8しょくであったMZ-2200の表現ひょうげんを、タイリング技法ぎほうによりグラフィック画面がめんで36しょく高速こうそく描画びょうができた。サウンドは3じゅう和音わおん実現じつげん。しゃべるインコ程度ていど発音はつおんであったが、パソコンに任意にんい言葉ことばをしゃべらせることができた。サンプルデモプログラムちゅうでは「スーパーカラーベーシック、し・ん・は・つ・ば・い」としゃべらせている。
  • 不明ふめいもしくは分類ぶんるい
    • EDAS/EDAS FD-SYSTEM
    I/Oに掲載けいさいされたZ80エディタアセンブラー、のちにフロッピーにソースのSAVE/LOADをおこな拡張かくちょうがなされた。
    • BASIC COMPILER
    I/Oに掲載けいさいされたMZ-1Z001よう整数せいすうけいBasicCompiler。
    • DISK I/O SYSTEM
    I/Oに掲載けいさいされたモニターのテープLOAD/SAVEサブルーチンをフロッピーアクセス機能きのう変更へんこうするシステム。フリーエリアに影響えいきょうさずにスタックエリア後方こうほうの256バイトの空間くうかんへコンパクトにおさめられた。
    • S-OS "MACE" ならびに "SWORD"
    Oh!MZ』に掲載けいさいされ、おもにZ80けいCPUを使用しようしたパーソナルコンピュータで共通きょうつうのバイナリを動作どうささせるこころみのひとつ。
    MZ-2000/2200では、CMT(MZ、X1フォーマット)が"MACE"で。FDDが"SWORD"でサポートされ、のちにQDをサポートするSWORDも別途べっと掲載けいさいされた。
    グラフィックスVRAMは拡張かくちょうワークエリアとして利用りよう可能かのうどうシステムとしてはX1とともにスタンダードな仕様しよう
    テキストVRAMの構造こうぞう単純たんじゅんであったため、機種きしゅよりも表示ひょうじ高速こうそくであった。
    • TAKE-DOS
    MZ-1Z001にディスクI/Oを追加ついかしたファイラ。
    84トラックまで利用りようするオーバートラックがサポートされていた。
  • SPS
    • ポーラースターII
    同機どうきめずらしくキーボードみを利用りようしているソフトウェア。おく方向ほうこうたい進行しんこうするシューティングゲームであり、プレーンごとにあつかうことでかさわせ処理しょり低減ていげんおこない、地上ちじょうのスクロールはたて方向ほうこうたいするソフトウェアてき拡大かくだいによって表現ひょうげんされている。
    • ぐるっぺ
    ソフトウェアによる三重みえ和音わおん実現じつげんしている。フロッピーばんはX1、PC-88、MZ-2000/2200兼用けんようのハイブリッドメディアになっている。
  • エニックス (ENIX)
    当時とうじ人気にんきがあったゲームであるドアドアも移植いしょくされている。MZ-2000はんであるため、グラフィックスプレーンは1ページを前提ぜんていとしており単色たんしょくである。
  • キャリーラボ (Carry Lab.)
    • だい脱走だっそう
    タイリングによる中間色ちゅうかんしょくもちいたグラフィックで、クォータービュー採用さいようしたゲーム画面がめん。「あつまれ」「れ」と画面がめん表示ひょうじくわえ、イントネーションをしたサウンドが特徴とくちょう
    ワイヤーフレームで描画びょうがされるシューティングゲーム。システムてきにはゼビウスており、地上ちじょうぶつ空中くうちゅうぶつける。ゲームちゅうのBGMはいが、タイトルではソフトウェア合成ごうせいによって3じゅう和音わおんきょく再生さいせいされる。
    前後ぜんご方向ほうこうだけではなく、3Dに移動いどう可能かのうになったJELDA。それにともない、画面がめん下部かぶにレーダーがみっ新設しんせつされた。ゲームちゅうのBGMこそいものの、タイトルきょくでは和音わおんを。ゲームのステージクリアには内蔵ないぞう音源おんげんのみでノイズ発声はっせい実現じつげんしている。
    MZ-2200けのソフトウェアの発売はつばいがほぼくなってから、キャリーラボによる移植いしょく発売はつばいされた。PC-88はんのほぼベタ移植いしょく。カラー、グリーンディスプレイにりょう対応たいおうし、カラーばんはテキストVRAMをワークエリアとして利用りようするため、ランダムな文字もじれつがグリーンディスプレイに表示ひょうじされる。グリーンディスプレイではテキストエリアではなくグラフィックスプレーンの3ページをワークエリアとして利用りようしているため、グリーンディスプレイであってもグラフィックスVRAMの増設ぞうせつ必要ひつよう
  • T&Eソフト(T&ESOFT)
    • ハイドライドII
    ハイドライドの続編ぞくへん。MZ-2500の発売はつばいけ、同機どうきがMZ-2000/2200モードをっており、移植いしょくもとのハードウェアとの性能せいのういことから、5.25インチ、3.5インチフロッピーメディアで発売はつばいされた。
    基本きほんてきにはPC-88はんのベタ移植いしょくであり、スペルのミスなどの修正しゅうせいはないが、地下ちか帝国ていこくへのパスワード、広告こうこく明記めいきいグリーンディスプレイへの対応たいおうなどがことなる。
    販売元はんばいもと本家ほんけであるT&Eソフトだが、移植いしょく作業さぎょう自体じたい前作ぜんさくおなじく、キャリーラボがおこなっている。
  • テクノソフト (TECNOSOFT)
    黎明れいめいにありながらポリゴンによる描画びょうが実現じつげんした3Dレースゲーム。基本きほんてき物体ぶったい直方体ちょくほうたい形成けいせいされるが、隕石いんせきなどは光源こうげん演算えんざんふくんだ描画びょうがになっている。
  • ニデコ
    TAITOの同名どうめいゲームの移植いしょくばん
    ソフトウェアによる3じゅう和音わおん減衰げんすい実現じつげんし、発声はっせいルーチンを一定いっていタイミングですことでゲームちゅうにBGMもらしている。
    • ビクトリアスナイン
    フロッピーばんはX1とのハイブリッド構成こうせいになっている。PSGの機種きしゅでは審判しんぱん判定はんていを1bitサンプリングで発声はっせいするが、MZではイントネーションをした効果こうかおんる。
  • ハドソンソフト(HUDSONSOFT)
    キャラクターこそマリオではあるものの、ジャンプ、ギミックのあるゆかのぞけばべつゲームである。
    天井てんじょう設定せっていされたレバーを操作そうさ脱出だっしゅつするものになっている。
  • マイクロキャビン (MICRO CABIN)
    いえなかにある宝物ほうもつさがし、いえからってることを目的もくてきとしたゲーム。モノクロの線画せんが室内しつないえがかれる。コマンドすべ基本きほんてき英単語えいたんごおこなう。カセットに付属ふぞく説明せつめいしょのほかにヒントしゅうがあり、マイクロキャビンに切手きって同封どうふう請求せいきゅうすることができた。MZ-2000はんであるため、モノクロ表示ひょうじである。
  • マイクロネット (Micronet)
    処理しょり速度そくど都合つごうから、オブジェクトと、足場あしばのぞ背景はいけいく、BGMも省略しょうりゃくされている。
    • HARVEST
    階段かいだんによってつながったフロアにらばる果物くだもの時間じかんないすべあつめるとクリア。ステージにはうごきにクセのあるむしいかけてくるので、ジャンプしたり階段かいだんいたりしてのがれる。ステージによっては、ブランコやエレベーターなどもてくる。つかまったり、フロアからちたりするとミス(失敗しっぱい)となり、主人公しゅじんこうが「あれっ?」としゃべった。MZ-2200はBGM機能きのうがないが、サウンドを細切こまぎれに出力しゅつりょくすることでBGMのようにらした。
  • Silver Ball Software
同社どうしゃのゲームはサウンドポートにたいして楽音がくおんではなく波形はけいながむことで独特どくとく音響おんきょう実現じつげんしていた。
また、まれたグラフィックスや移動いどう単位たんいこまかさもどう世代せだいのゲームにしては異色いしょくであった。
    • Underground City
    • DAWN PATROL

その

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  • 久留くるべいマイコンセンター
    • 簡漢
    漢字かんじROM、フロッピーディスクドライブ、漢字かんじプリンター不要ふよう日本語にほんごワープロソフト新聞しんぶん紙面しめん漢字かんじカバーりつ99%以上いじょう自称じしょうしている。仕様しよう使用しよう条件じょうけん若干じゃっかんことなるがX1はん発売はつばいされた。9,800えん
  • キャリーラボ
    • JET2000/JET2200A
    ワープロソフト。漢字かんじROMにも対応たいおうしているほか、フロッピーに収録しゅうろくされたフォントを利用りようした日本語にほんご表示ひょうじ可能かのう
    • カラーテキストモニター
    テキスト表示ひょうじをグラフィック画面がめん描画びょうがすること文字もじ単位たんいでカラー表示ひょうじ対応たいおうさせる機能きのう拡張かくちょう
  • マイコンセンターウエノ
    • 日本語にほんごエラーメッセージ
    純正じゅんせいBASICでエラー発生はっせいにエラーコードのみ表示ひょうじされるものをエラーメッセージ(カナもしくは英文えいぶん)を表示ひょうじさせる機能きのう拡張かくちょう

関連かんれん書籍しょせき雑誌ざっし

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書籍しょせき

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  • 『MZ-2200 HuBASIC』(著者ちょしゃ戸川とがわ隼人はやと発行はっこう:サイエンスしゃ、1983ねん
  • 『MZ-2200・2000・80B・K・C おもしろゲームランド』(著者ちょしゃ:エニックス、発行はっこう学研がっけん、1984ねん
  • 『MZ-2000・2200ゲーム・ライブラリー あそびながらおぼえるプログラミング・テクニック』(著者ちょしゃ:SMCマイコンプロ、発行はっこう新星しんせい出版しゅっぱんしゃ、1983ねん
  • 『MZ-2000活用かつよう研究けんきゅう実践じっせんプログラムしゅう』(1983ねん
  • 『MZ110ばん シャープ MZ-1500/700/2200/2000シリーズへん』(発行はっこう:ラジオ技術ぎじゅつしゃ、1985ねん
  • 『MZプログラムだい全集ぜんしゅう』(発行はっこう電波でんぱ新聞しんぶんしゃ)
  • 『ズバリわかる! BASIC クリーン・コンピューター シャープMZ-2000,MZ-2200』(著者ちょしゃ館野たての哲哉てつや発行はっこうまことぶんどう新光しんこうしゃ、1984ねん
  • 『ズバリわかる! BASIC シャープMZ-2000,MZ-2200』(著者ちょしゃ館野たての哲哉てつや発行はっこうまことぶんどう新光しんこうしゃ、1983ねん
  • たのしくまなぶパソコンBASIC』(編著へんちょしゃ:パソコンジャーナル編集へんしゅう発行はっこうしん紀元きげんしゃ、1983ねん
本書ほんしょサブタイトルは「MZ-2200/2000を使つかって」。テレビ番組ばんぐみパソコンサンデー」のテキストとして、レッスン内容ないようを25にわけて「パソコンのスイッチれるところから、プログラムをBASICでめるようになるまで解説かいせつ」(同書どうしょより引用いんよう)。巻末かんまつには、キーボードやデータレコーダーのイラストがあり、パソコンをっていない読者どくしゃにも、キー操作そうさ練習れんしゅうなどができるよう配慮はいりょがあった。
本書ほんしょのサブタイトルは「ダメおとこくん先生せんせいのマン・ツー・マン学習がくしゅう」。Z80マシン(機械きかい)プログラムで、簡単かんたんなゲームプログラムを作成さくせいすることを目的もくてきに、ダメおとこくん先生せんせい会話かいわ形式けいしき解説かいせつしている。

雑誌ざっし

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  • 『MZ APPLICATION』(発行はっこう:シャープ)
機種きしゅべつ目的もくてきべつに、ソフトウエアとハードウエアを満載まんさいしたガイドブック。MZ取扱とりあつかいてん販売はんばいされていた。
MZシリーズの情報じょうほう専門せんもんとして発行はっこうされた月刊げっかん。MZ-2200が発売はつばいされたとし発売はつばいされたX1シリーズや、X68000シリーズがMZシリーズより普及ふきゅうしたことから、のちめいを『Oh!X』に変更へんこうした。1995ねん12月ごうをもって休刊きゅうかんし、それ以後いごムックとしてすうかん発行はっこうしている。1983ねんころ定価ていかは480えん
読者どくしゃ自作じさくプログラムを投稿とうこうし、それを機種きしゅべつ掲載けいさいした月刊げっかん。MZ-2200をふくめMZシリーズの掲載けいさいは、NECのPCシリーズのプログラムとくらべておおくなかったが、読者どくしゃ工夫くふうらし、MZシリーズに移植いしょくしたプログラムも移植いしょくばんとして掲載けいさいされた。2003ねん5がつごうをもって休刊きゅうかんした。1983ねんごろ特別とくべつ定価ていか(別冊べっさつ付録ふろくがあったため)は350えん

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ MZ-2500とう直接ちょくせつ搭載とうさいできるものはそういう設置せっちイメージのカタログになっている。

出典しゅってん

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  1. ^ モニタの処理しょりとしてはモードごとにちが形状けいじょう設定せっていできるが標準ひょうじゅん仕様しようでは通常つうじょうのモード以外いがいは●に変化へんかする。
  2. ^ ASCII 1983ねん11がつごう, p. 157.
  3. ^ a b c d ASCII 1983ねん11がつごう, p. 156-157.
  4. ^ ASCII 1983ねん11がつごう, p. 158.
  5. ^ Oh!mz 1983ねん7がつごう
  6. ^ a b ASCII 1983ねん7がつごう, p. 5.
  7. ^ a b ASCII 1983ねん11がつごう, p. 155.
  8. ^ アルゴノートの冒険ぼうけん 9”. asahi-net.or.jp (2021ねん). 2021ねん9がつ30にち閲覧えつらん
  9. ^ 川村かわむら きよし『プログラミング言語げんご世界せかい共同印刷きょうどういんさつ株式会社かぶしきがいしゃ、1985ねん10がつ24にち、170ぺーじISBN 4-87966-063-9 

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 「ASCII 1983ねん7がつごうだい7かんだい7ごう株式会社かぶしきがいしゃアスキー出版しゅっぱん、1983ねん7がつ1にち 
  • 「ASCII 1983ねん11がつごうだい7かんだい11ごう株式会社かぶしきがいしゃアスキー出版しゅっぱん、1983ねん11月1にち 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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