全1925文字
販促のメルマガを使って見込み客を見つけたら、次に取り組むべきは見込み顧客に商談の約束を取り付けるためのアプローチ作業。ここでも生成AI(人工知能)が営業担当者の強い味方になりそうだ。
メール共同管理のクラウドサービス「yaritori」を開発するOneboxは、米OpenAI(オープンAI)が提供する大規模言語モデル(LLM)の最新版「GPT-4」を活用したメール自動生成機能を新たに搭載。2023年5月25日に正式提供を始めた。Oneboxによれば、GPTー4を活用したメール自動生成機能を搭載したメール共有システムは日本初という。
yaritoriは複数人でのメール対応を効率化するサービス。メールの対応状況を可視化する機能や返信担当者の設定機能、メールごとの社内メンバー向けチャット機能などを備える。複数のメールアドレスの一元管理もできる。「info@」といった代表メールへの対応などに効果を発揮する。
生成AIが担うのはメッセージの作成や変換だ。営業プロセスは一般に、広告による販促や潜在顧客の発掘といったマーケティング、見込み顧客に商談の約束を取り付けるために働きかけるアプローチ、サービスや商品を売るための商談、成約、購入後の使い方やトラブルに応じるアフターサポートという流れ。これらのうち、GPT-4を活用した新機能「yaritori AI(α)」は主にアプローチやアフターサポートの部分で業務を効率化する。
Oneboxの提供するメール共同管理サービス「yaritori」に加わった新機能「yaritori AI(α)」は、返信を読み込みつつメール文を自動生成する
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]