陶とう渊明

陶とう渊明
《晚ばん笑わらい堂どう画が传》收錄しゅうろく之の陶とう淵ふかし明あきら畫像がぞう
字じ	元げん亮あきら
号ごう	五ご柳やなぎ先生せんせい
出生しゅっしょう	東あずま晉すすむ興きょう寧やすし三さん年ねん（365年ねん） 尋ひろ陽ひ郡ぐん柴しば桑くわ縣けん
逝世	南朝なんちょう宋そう元げん嘉よしみ四よん年ねん（427年ねん） 尋ひろ陽ひ郡ぐん柴しば桑くわ縣けん
籍せき贯	尋ひろ陽ひ郡ぐん柴しば桑くわ縣けん
配偶はいぐう	翟氏
父母ちちはは	父ちち：陶とう逸いつ，母はは：孟はじめ氏し
经历 江え州しゅう祭まつり酒しゅ 鎮軍參さん軍ぐん 建たて威たけし參さん軍ぐん 彭澤縣けん令れい
代表だいひょう作さく 《五ご柳やなぎ先生せんせい传》、《桃もも花はな源げん记》、《歸去來ききょらい兮辭》

陶とう淵ふかし明あきら（约365年ねん—427年ねん），一いち说名陶とう潛せん，字じ元げん亮あきら，號ごう五ご柳やなぎ先生せんせい，友人ゆうじん私わたし謚靖やすし節ぶし先生せんせい，尋ひろ陽ひ郡ぐん柴しば桑くわ縣けん人ひと，中國ちゅうごく東あずま晉すすむ至いたり南朝なんちょう宋そう時期じき士し大夫たいふ與あずか詩人しじん。陶とう淵ふかし明あきら出身しゅっしん仕つかまつ宦之家か，曾祖父そうそふ陶とう侃ただし在ざい東あずま晉すすむ初年しょねん權けん傾かたぶけ一いち時じ，但ただし到いた陶とう淵ふかし明あかり出生しゅっしょう時じ已やめ家か道どう中落なかおち。陶とう淵ふかし明あきら早年そうねん歷任れきにん江え州しゅう祭まつり酒しゅ、鎮軍參さん軍ぐん、建たて威たけし參さん軍ぐん、彭澤縣けん令れい等とう官職かんしょく，但ただし每次まいじ任期にんき都と不ふ長ちょう；後ご因いん不ふ满官場じょう的てき腐敗ふはい黑くろ暗くら，繁しげる文ぶん縟節（不為ふため五斗米ごとべい折おり腰こし）而決心しん歸き隱かくれ，躬耕維生。陶すえ詩し風格ふうかく平和へいわ淡あわ遠とお，渾然こんぜん天成てんせい，語ご言げん平易へいい流暢りゅうちょう，較少雕飾造作ぞうさく，代表だいひょう作さく有ゆう《歸き園えん田居たい》、《飲酒いんしゅ》其五等とう。陶すえ詩し往往おうおう以隱逸いっ生活せいかつ和人わじん生せい苦く短みじか為ため主題しゅだい，善ぜん於歌詠えい田園でんえん生活せいかつ，所しょ寫うつし田園でんえん風景ふうけい閑靜かんせい和かず穆きよし，超ちょう塵ちり脫俗だつぞく，幾いく乎「篇へん篇へん有ゆう酒しゅ」。散文さんぶん方面ほうめん，代表だいひょう作さく有ゆう自傳じでん《五ご柳やなぎ先生せんせい傳でん》和かず《桃もも花はな源げん記き》，辭じ賦ふ方面ほうめん，最さい著名ちょめい的てき有ゆう抒發田園でんえん生活せいかつ之の樂らく的てき《歸去來ききょらい兮辭》。思想しそう上じょう陶とう淵ふかし明あかり服膺ふくよう儒術，外そと儒而內道，堅守けんしゅ儒家じゅか倫理りんり，又また受道家か愛好あいこう自由じゆう，順じゅん從したがえ自然しぜん的てき想そう法ほう影響えいきょう。處世しょせい上じょう陶とう淵ふかし明達めいたつ觀かん孤高ここう，形象けいしょう高潔こうけつ脫俗だつぞく，以隱逸いっ詩人しじん見み稱しょう。陶とう淵ふかし明あきら作品さくひん對たい後世こうせい影響えいきょう巨大きょだい，在ざい文學ぶんがく史上しじょう地位ちい崇高すうこう，深ふか受士人じん重視じゅうし和わ敬仰けいぎょう。歷れき來らい許多きょた詩人しじん如白しろ居きょ易えき、蘇そ軾都と曾仿效こう及奉和わ陶すえ詩し，《桃もも花はな源げん記き》、《歸去來ききょらい兮辭》則のり往往おうおう成なり為ため後世こうせい畫家がか繪畫かいが的てき題材だいざい。陶とう淵ふかし明あきら為ため山水さんすい田園でんえん詩し派は的てき先驅せんく，有ゆう「田園でんえん詩し之の祖そ」的てき美び譽ほまれ。

生平おいだいら与あずか家いえ世よ

出生しゅっしょう至いたり歸き隱かくれ

陶とう淵ふかし明あかり約やく生なま于365年ねん，为陶逸いっ獨どく生子おいご。陶すえ渊明少年しょうねん时好讀書どくしょ习琴，曾修习儒学がく；二に十じゅう歲さい左右さゆう时丧父ちち，家いえ道どう中落なかおち。393年ねん，陶とう淵ふかし明あかり因いん家か境さかい貧窮ひんきゅう，出で任にん江え州しゅう祭まつり酒しゅ（主管しゅかん教育きょういく之の官かん）；因いん不堪ふかん仕つかまつ宦生活せいかつ與あずか江え州しゅう刺史しし王おう凝しこり之の的てき倨傲きょごう，僅僅きんきん幾いく個月かげつ后きさき他た即そく辭職じしょく。後來こうらい陶とう淵ふかし明あきら受召為ため江え州しゅう主おも簿ぼ（秘書ひしょ兼けん管かん文書ぶんしょ之の職しょく），並なみ未み赴任ふにん。399年ねん陶とう淵ふかし明あきら赴京口きょうぐち任にん北府きたご兵へい首領しゅりょう、鎮軍將軍しょうぐん劉りゅう牢ろう之の的てき參さん軍ぐん。翌年よくねん五ご月がつ，陶とう淵ふかし明あかり再度さいど辭じ官かん，岡村おかむら繁しげる推測すいそく他た是ぜ為ため了りょう逃避とうひ因いん孫まご恩おん之の亂みだれ爆發ばくはつ而起的てき戰せん事ごと而辭官かん的てき。

401年ねん，陶とう淵ふかし明あきら赴江こう陵りょう，於荊州刺史しし桓玄幕下まくした任にん职。同年どうねん十じゅう一いち月がつ，陶とう淵ふかし明あきら母親ははおや孟はじめ氏し去さ世よ，他た第だい三さん度ど辭職じしょく回かい到いた尋ひろ陽ひ，為ため母親ははおや服喪ふくも三さん年ねん。404年ねん服喪ふくも完かん畢，出で任にん建たて威たけし將軍しょうぐん、江え州しゅう刺史しし劉りゅう敬たかし宣せん的てき參さん軍ぐん。翌年よくねん三さん月がつ，劉りゅう敬たかし宣せん辭任じにん江え州しゅう刺史しし，陶とう淵ふかし明あきら亦また暫回故鄉こきょう，同年どうねん八はち月がつ，陶とう淵ふかし明あきら受族人じん提つつみ攜，出で任にん距故鄉こきょう柴しば桑くわ縣けん約やく50公里くり遠とお的てき彭澤縣けん縣令けんれい，原本げんぽん打算ださん做滿一いち年ねん，十一月じゅういちがつ，同どう父ちち異母いぼ的てき妹いもうと妹いもうと於武たけ昌あきら去さ世よ，陶とう淵ふかし明あきら借か此機會かい提出ていしゅつ請辭回かい鄉きょう。

陶とう淵ふかし明あかり有ゆう五次任官與辭官的經歷。叶かのう嘉よしみ莹认为陶すえ渊明可能かのう有ゆう过政治せいじ理想りそう，但ただし他た步ふ入いれ官かん场后却逐渐發現はつげん追隨ついずい的てき軍閥ぐんばつ并不可ふか靠もたれ，不能ふのう助じょ自己じこ實現じつげん理想りそう，又また目睹もくと了りょう官かん场的贪腐，最さい终毅然きぜん辞じ官かん归隐。

歸かえり隱かくれ後ご

從したがえ此廿餘よ年ねん，陶とう淵ふかし明あかり拒絕きょぜつ一切いっさい官かん聘，一心いっしん務つとむ農のう隐居。他た擁よう有數ゆうすう處ところ田た產さん，而且有ゆう僮客協きょう助じょ他た耕作こうさく，他た喜き歡喝米まい酒しゅ，生活せいかつ平凡へいぼん，沒ぼつ有ゆう特別とくべつ多た姿すがた多彩たさい的てき活動かつどう。408年ねん，陶とう淵ふかし明あかり家中いえじゅう失火しっか，旧きゅう屋や盡つき毀，遂とげ移うつり居きょ尋ひろ陽ひ城じょう南郊なんこう的てき南村みなみむら。陶とう淵ふかし明和めいわ當地とうち官員かんいん有ゆう所しょ交遊こうゆう，與あずか江え州しゅう刺史しし王おう弘ひろし、安やす南みなみ府ふ長ちょう史ふみ掾じょう殷いん景けい仁ひとし、江え州しゅう刺史しし後ご軍ぐん功こう曹顏かお延之のぶゆき結ゆい識，交往密みつ切せつな。415年ねん陶とう淵ふかし明あかり開始かいし和わ顏がお延之のぶゆき結ゆい交，翌年よくねん顏がお延之のぶゆき即そく離はなれ開ひらき尋ひろ陽ひ。418年ねん，陶とう淵ふかし明あきら曾拒絕きょぜつ江え州しゅう刺史しし王おう弘ひろし的てき求もとめ見み，後來こうらい王おう弘通ぐずう过陶的てき好こう友とも龐通之の与あずか陶とう淵ふかし明あかり相しょう识，此後两人常つね有ゆう來往らいおう。王おう弘ひろし對たい陶とう淵ふかし明あきら物質ぶっしつ上うえ照あきら顧有加ゆか，时常赠送酒しゅ與あずか資し助すけ。

當時とうじ陶とう淵ふかし明あきら與あずか周しゅう續ぞく之これ、劉りゅう遺のこ民みん齊ひとし名めい，同どう稱しょう「尋ひろ陽ひ三さん隱かくれ」。陶とう淵ふかし明あきら在ざい晉すすむ末まつ時じ曾被朝廷ちょうてい徵ちょう為ため著作ちょさく佐さ郎ろう，但ただし沒ぼっ有ゆう上じょう任にん。420年ねん，劉りゅう裕ひろし篡晉，陶とう淵ふかし明あかり對たい東あずま晉すすむ的てき傾かたぶけ覆くつがえ感かんじ到いた痛心つうしん，出で於對劉りゅう裕ひろし的てき不滿ふまん，他た詩文しぶん中ちゅう不用ふよう劉りゅう宋そう的てき年號ねんごう，只ただ題だい甲子きのえね紀年きねん。424年ねん，陶とう淵ふかし明あきら與路よろ過か尋ひろ陽ひ的てき顏がお延之のぶゆき多た次つぎ相しょう聚。426年ねん，陶とう淵ふかし明あかり拒絕きょぜつ江え州しゅう刺史しし桓道濟ずみ邀請出仕しゅっし，亦また謝絕しゃぜつ了りょう桓道濟ずみ的てき馈赠。427年ねん，陶とう渊明在ざい故鄉こきょう去さ世よ，享年きょうねん63歲さい。

家いえ世よ

「陶とう淵ふかし明あきら攜子」塑像そぞう

陶とう氏し一族いちぞく屬ぞく溪けい族ぞく，世せい奉たてまつ天てん師道しどう。陶とう侃ただし被ひ认为是ぜ陶とう淵ふかし明あかり的てき曾祖そうそ。陶とう侃ただし出身しゅっしん寒さむ微ほろ，獲え友人ゆうじん推薦すいせん為ため官かん，此後以行政ぎょうせい及軍事ぐんじ才能さいのう嶄露頭角とうかく，終おわり因いん平定へいてい蘇そ峻たかし之の亂みだれ有功ゆうこう，成なり為ため東あずま晉すすむ名めい臣しん，是ぜ當時とうじ最さい有權ゆうけん力りょく的てき政治せいじ和わ軍事ぐんじ人物じんぶつ之の一いち。祖父そふ陶とう茂しげる做過武たけ昌あきら太守たいしゅ。外祖父がいそふ孟はじめ嘉よしみ出身しゅっしん南方なんぽう士族しぞく，曾供事ごと於桓溫，官かん至いたり征せい西にし大將軍だいしょうぐん長ちょう史ふみ。陶すえ渊明时代，陶とう氏し家族かぞく在朝ざいちょう廷裏仍然保持ほじ一定いってい的てき政治せいじ地位ちい，被ひ時人じじん視し為ため南方なんぽう本土ほんど的てき大だい族ぞく，陶とう淵ふかし明あきら有ゆう些做官かん的てき親戚しんせき，可か以幫助じょ他た求もとめ官かん。叔父おじ陶すえ淡あわ是ぜ一いち名めい隱士いんし。陶とう淵ふかし明あかり的てき外そと叔祖、孟はじめ嘉よしみ的てき弟おとうと弟おとうと孟はじめ陋也是隱士いんし。

陶とう淵ふかし明あかり30歲さい時じ喪も妻つま，其後娶めと翟氏續ぞく弦つる，因いん貧窮ひんきゅう而受到妻子さいし埋うめ怨。他た與あずか堂どう弟おとうと陶すえ敬遠けいえん一いち同どう耕こう種しゅ，後者こうしゃ於411年ねん逝世。陶とう淵ふかし明あかり有ゆう兒じ子こ五ご人にん，至いたり少しょう一いち個こ女兒じょじ。五個兒子依次名為陶儼、陶とう俟、陶とう份、陶とう佚、陶とう佟。五個兒子同父異母，三さん子し和わ四よん子し是ぜ雙生兒そうせいじ。

文學ぶんがく

詩歌しか

陶とう淵ふかし明あきら詩歌しか現げん留とめ存そん約やく120首しゅ，絕大ぜつだい部ぶ份是五言ごごん詩し。風格ふうかく方面ほうめん，陶とう詩し平和へいわ淡あわ遠とお，平淡へいたん自然しぜん，悠ゆう閑自得じとく。語かたり言げん方面ほうめん，陶とう詩語しご言ごと平靜へいせい，朱しゅ熹說せつ：「陶とう淵ふかし明あきら詩し，人人ひとびと皆みな說せつ是ぜ平ひら澹」。陶すえ詩し不ふ假かり雕琢，找不到いた雕繪鍛きたえ煉ねり的てき痕跡こんせき，而是恰到好こう處しょ，適てき得とく其中，全ぜん是ぜ自然しぜん本ほん色しょく，天衣無縫てんいむほう，自然しぜん天成てんせい，陳ちん師道しどう說せつ：「淵ふち明あかり不為ふため詩し，寫うつし其胸中ちゅう之の妙みょう爾なんじ。」元もと好こう問とい稱讚しょうさん陶すえ詩し「一語いちご天然てんねん萬まん古新こしん，豪華ごうか落盡見み真ま淳じゅん」，讚美さんび陶すえ詩し自然しぜん真誠しんせい，是ぜ詩人しじん真實しんじつ的てき情じょう思おもえ意い念ねん，沒ぼつ虛偽きょぎ和わ雕飾造作ぞうさく，本ほん色しょく真ま淳じゅん，毫無點てん染しみ。句く式しき方面ほうめん，陶とう詩語しご言ごと平易へいい流暢りゅうちょう，表ひょう達たち有ゆう時じ如日常にちじょう口語こうご般，多た次つぎ採用さいよう一いち問もん一いち答とう的てき句く式しき，如「問とい君くん何なん能のう爾なんじ，心こころ遠地おんち自じ偏へん」，摹擬日常にちじょう對話たいわ，使つかい詩歌しか生動せいどう活かつ潑。內容方面ほうめん，陶とう詩し表面ひょうめん看み來らい簡單かんたん樸しらき實み，實際じっさい上じょう卻很複雜ふくざつ。蘇そ軾曾說陶すえ詩し「質しつ而實綺あやぎぬ，癯而實じつ腴」，外表そとおもて上じょう質樸しつぼく簡單かんたん，實際じっさい上じょう華美かび豐富ほうふ。陶すえ詩し詞し語ご簡淨，含蘊卻很豐美とよみ，深意しんい繁しげる富とみ，而又化か繁しげる複ふく為ため單純たんじゅん，顯示けんじ出で詩人しじん的てき博はく大和やまと豐富ほうふ多彩たさい。

陶とう詩し善ぜん於抒情じょじょう，復活ふっかつ了りょう古代こだい的てき抒情詩じょじょうし，其詩歌か風格ふうかく與あずか東あずま晉すすむ時じ流行りゅうこう的てき玄げん言げん詩し甚為不同ふどう，通過つうか感覺かんかく和わ感情かんじょう來らい寫うつし人生じんせい哲理てつり，思想しそう深刻しんこく，既すんで有ゆう哲理てつり，也有やゆう詩情しじょう，巧妙こうみょう地表ちひょう達たち一いち份對生活せいかつ的てき複雜ふくざつ體驗たいけん，能のう寫うつし出で一種精神和心靈的境界，用よう詩歌しか的てき語ご言げん和わ藝げい述じゅつ的てき表ひょう達たち方法ほうほう，傳達でんたつ他た對たい生活せいかつ和人わじん生せい哲理てつり的てき體驗たいけん。陶すえ詩し善ぜん於描寫びょうしゃ複雜ふくざつ的てき情感じょうかん轉てん折おり和わ心理しんり變化へんか，他た寫うつし得とく成功せいこう的てき詩し，沒ぼつ有ゆう一首是平直到底的。陶すえ詩し常つね有ゆう言外げんがい之の意い，往往おうおう借用しゃくよう形象けいしょう，喜き歡用的てき形象けいしょう有鳥あっとり、松まつ、菊きく。松まつ象徵しょうちょう堅けん貞さだ、菊きく象徵しょうちょう貞秀さだひで，取と義ぎ比較ひかく單純たんじゅん；鳥とり的てき形象けいしょう比較ひかく複雜ふくざつ，有ゆう比ひ喻自己じこ的てき失意しつい（「栖栖失しつ群ぐん鳥とり」），有ゆう比ひ喻自己じこ不ふ想そう做官（「羈鳥戀こい舊きゅう林はやし」）。鳥とり有ゆう時じ象徵しょうちょう自由じゆう和わ幸福こうふく，但ただし也有やゆう忘了回かい窩而倦飛的てき鳥とり、可憐かれん不幸ふこう的てき沒ぼつ有ゆう窩的鳥とり，流露りゅうろ作者さくしゃ的てき苦惱くのう。陶すえ詩し常用じょうよう典故てんこ，用もちい老ろう莊そう、《論語ろんご》的てき典故てんこ甚多，據よりどころ朱しゅ自じ清きよし統計とうけい，陶とう淵ふかし明用みょうよう《莊そう子こ》典故てんこ49處しょ，《列れつ子こ》21處しょ，《論語ろんご》37處しょ。很多陶すえ詩し都と有ゆう小しょう序じょ，解釋かいしゃく寫うつし作さく緣由えんゆ。

田園でんえん詩し

頤和園えん長ちょう廊ろう彩繪さえ：淵ふち明あかり愛あい菊きく

陶とう淵ふかし明善あきよし於歌詠えい田園でんえん生活せいかつ，吟詠ぎんえい田園でんえん的てき自然しぜん美び，所しょ寫うつし田園でんえん風景ふうけい閑靜かんせい和かず穆きよし。如《歸き園えん田居たい》、《勸すすむ農のう》等とう，可か稱しょう為ため田園詩人でんえんしじん。陶とう淵ふかし明あきら田園でんえん詩し讚美さんび隱居いんきょ生活せいかつ，自然しぜん清新せいしん，被ひ視し為ため田園でんえん詩的してき開ひらけ創そう者しゃ，其主要よう題材だいざい是ぜ隱居いんきょ生活せいかつ和わ鄉土きょうど風光ふうこう。陶すえ詩し樸しらき素直すなお白しろ，人我じんが物ぶつ在ざい一體同仁的狀態中各徜徉自得，無論むろん是ぜ微ほろ雲くも孤こ鳥とり，時雨しぐれ景けい風ふう，或ある是ぜ南みなみ阜斜川がわ，新しん苗なえ秋あき菊きく，都と到いた手て成文せいぶん，觸さわ目め成なり趣おもむき。

《飲酒いんしゅ·其五》是ぜ陶とう淵ふかし明あきら最さい著名ちょめい的てき詩し，也是他た的てき代表だいひょう作さく：

“ 結ゆい廬いおり在ざい人ひと境さかい，而無車馬しゃば喧やかまし。問とい君くん何なん能のう爾なんじ，心こころ遠地おんち自じ偏へん。採菊さいぎく東籬とうり下か，悠然ゆうぜん見み南山なんざん。山氣やまき日び夕佳ゆか，飛鳥あすか相しょう與あずか還かえ。此中有ちゅうう真意しんい，欲よく辯べん已やめ忘言。 ”

詩歌しか清澄せいちょう脫俗だつぞく，閒あいだ靜せい清雅せいが，主人公しゅじんこう與あずか自然しぜん景物けいぶつ融とおる為ため一いち體たい，沉浸在ざい大自然だいしぜん中ちゅう。東籬とうり悠ゆう閑，菊花きっか高雅こうが，作者さくしゃ從容しょうよう自得じとく，不ふ受限制せい。斜陽しゃよう照あきら耀下，山上さんじょう的てき煙けむり嵐あらし不斷ふだん變化へんか，飛鳥あすか結ゆい隊たい回かい來らい，找到托たく身み之これ所しょ，在ざい即そく將はた降臨こうりん的てき黑くろ暗中あんちゅう，飛鳥あすか聯れん翩歸山きさん，顯あらわ得とく渺びょう小しょう無む助じょ，轉てん瞬まどか即そく逝。詩人しじん在ざい一片黃昏美景中體會到一份宇宙和人生的真諦，想そう弄ろう清楚せいそ說明せつめい白しろ，卻不是ぜ語ご言げん所しょ能のう傳達でんたつ的てき，因いん為ため這不是ぜ人人ひとびと都と能のう達たち到いた的てき人生じんせい境界きょうかい。最後さいご一聯いちれん用よう了りょう《莊そう子こ》得意とくい忘言的てき典故てんこ，認みとめ為ため「真しん」的てき意い蘊是不ふ需語言げん說明せつめい的てき，人為じんい分析ぶんせき愈いよいよ細ほそ，反はん而離真實しんじつ愈いよいよ遠とお。此詩「採菊さいぎく東籬とうり下か，悠然ゆうぜん見み南山なんざん」兩りょう句く，在中ざいちゅう、日にち、韓かん都と備受推崇，受到極きょく高だか讚たたえ賞しょう。

《歸き園えん田居たい》5首しゅ是ぜ陶とう淵ふかし明あきら歸かえり田後たじり所作しょさ，反映はんえい他た躬耕生活せいかつ的てき真ま實情じつじょう形がた，同時どうじ表ひょう現出げんしゅつ詩人しじん堅けん毅あつし的てき理念りねん。《歸き園えん田居たい·其一》描寫びょうしゃ田園でんえん村むら舍しゃ的てき風光ふうこう，有ゆう榆、柳やなぎ、桃もも、李り、炊煙すいえん、狗いぬ和わ雞，表おもて露ろ一種いっしゅ自由自在じゆうじざい、怡然自得じとく的てき生活せいかつ。詩人しじん已やめ經けい掙脫了りょう枷かせ鎖くさり，心境しんきょう平和へいわ悠ゆう閑，樹木じゅもく、遠とお處しょ的てき雞鳴、村莊そんそう的てき炊煙すいえん、空空くうくう的てき房ぼう間あいだ、乾いぬい淨きよし的てき庭にわ院いん，一切いっさい都と十じゅう分ふん寧やすし靜せい，表現ひょうげん出で一種自得其樂的意趣，內心充滿じゅうまん對たい宇宙うちゅう人生じんせい的てき頓悟とんご。《歸き園えん田居たい·其五》表現ひょうげん了りょう農村のうそん儉約けんやく的てき生活せいかつ和かず樸しらき素的すてき人情にんじょう，雖然言げん詞し淡あわ雅みやび平穩へいおん，卻令人じん感かん受到宴會えんかい的てき氣き氛。陶とう淵ふかし明あかり抗拒こうきょ官かん場中ばなか的てき喧やかまし囂生活せいかつ和かず繁しげる文ぶん縟節，對たい鄉ごう村むら生活せいかつ的てき刻こく劃氣息いき清新せいしん，「狗いぬ吠ほえ深ふか巷ちまた中ちゅう，雞鳴桑くわ樹じゅ巔」等とう語句ごく平淡へいたん，韻律いんりつ自然しぜん，可か與あずか《詩經しきょう》中ちゅう的てき民みん歌か媲美，令れい人じん耳目じもく一新いっしん。

陶とう詩し具有ぐゆう自傳じでん特徵とくちょう，表現ひょうげん了りょう詩人しじん作為さくい農夫のうふ和わ隱士いんし的てき自我じが形象けいしょう。幾いく乎每次じ出仕しゅっし，陶とう淵ふかし明あきら都會とかい表ひょう達たち對たい田園でんえん生活せいかつ的てき嚮往和わ留とめ戀こい，如《雜ざつ詩し·其九》寫うつし詩人しじん因いん公事こうじ離はなれ開田かいだ園えん後ご對たい回歸かいき的てき嚮住。

陶とう詩し常つね抒發躬耕的てき快樂かいらく，如「秉耒歡時務じむ，解かい顏がお勸すすむ農人のうにん」，《讀山海さんかい經けい·其一》抒寫陶とう淵ふかし明あかり歸き田でん之の後田うしろだ園えん生活せいかつ的てき樂らく趣おもむき。陶すえ詩し記述きじゅつ與田よだ夫おっと野老ところ交往的てき真情しんじょう與樂ようらく趣おもむき，「農務のうむ各自かくじ歸き，閑暇かんか輒相思そうし，相思そうし則そく披衣，言笑げんしょう無む厭いや時じ」。田園でんえん生活せいかつ辛からし勤勞きんろう苦く，「晨興理り荒あら穢けがれ，戴月荷に鋤すき歸き」，一早下地幹活，月がつ亮あきら上じょう來き時とき才ざい扛著鋤すき頭あたま回かい家か。

陶とう詩し也有やゆう像ぞう《庚かのえ戌いぬ歲とし九月中於西田獲早稻》那な樣さま描寫びょうしゃ農務のうむ艱苦かんく，但ただし早出そうしゅつ晚ばん歸き，風ふう寒かん霜しも露ろ，仍不掩其泰然たいぜん自若じじゃく的てき樂觀らっかん情じょう懷ふところ。詩歌しか描寫びょうしゃ一次稻穀的豐收，沒ぼつ有人ゆうじん覺さとし得とく詩人しじん與あずか眾不同どう，因いん詩人しじん也曾早さ起おこり耕作こうさく，扺受山中さんちゅう的てき霜しも露ろ寒冷かんれい和わ軀體的てき疲勞ひろう。「四よん體たい誠まこと乃疲，庶無異あや我わが患」，蘊涵著ちょ一份幽默感。詩し以願望がんぼう的てき表ひょう達たち作さく結束けっそく：只ただ要よう能のう長期ちょうき過か著ちょ這種穩居生活せいかつ，躬耕的てき辛苦しんく也就算さん不ふ了りょう什麼いんも。

陶とう詩し超ちょう塵ちり脫俗だつぞく，描寫びょうしゃ恬靜田園でんえん的てき怡然自在じざい。《遊ゆう斜はす川がわ》詩し寫うつし詩人しじん坐すわ在ざい溪けい邊あたり與あずか友人ゆうじん一同いちどう飲酒いんしゅ。受王羲之おうぎし《蘭らん亭てい集しゅう序じょ》影響えいきょう，一開始抒發生命在不知不覺中流逝的感嘆，要よう珍ちん惜「今朝けさ」。河中かわなか流りゅう的てき一いち個こ小山こやま丘たかし，有ゆう一いち個こ和わ昆こん侖仙山せんのやま最高峰さいこうほう一いち樣よう的てき名字みょうじ，引起詩人しじん浮想聯れん翩，乘じょう著ちょ酒興しゅきょう，「遊ゆう目め騁懷」，逐漸進入しんにゅう「神かみ遊ゆう」狀態じょうたい，普通ふつう的てき景けい象ぞう變へん得とく和わ楚すわえ辭じ中なか的てき神かみ境さかい一いち樣よう美麗びれい奇特きとく。四よん言こと詩し《停とま雲くも》分ぶん四よん節せつ，每まい一節前四句都描寫自然界情景，後ご四よん句く則そく描寫びょうしゃ人的じんてき感情かんじょう，這是典型てんけい的てき《詩經しきょう》作法さほう，樹木きき和かず鳥とり兒じ在ざい春雨はるさめ中ちゅう欣欣きんきん向むかい榮さかえ，愉悅ゆえつ和わ諧，人にん卻徘徊はいかい輾轉てんてん，心こころ懷ふところ鬱うつ悶もだえ，因いん春雨はるさめ連綿れんめん而感到いた寂寞せきばく難なん奈，感嘆かんたん陰かげ雨う連綿れんめん，平ひら陸りく成しげる江こう，阻隔そかく他た和わ遠方えんぽう的てき朋友ほうゆう。詩人しじん雖感孤こ寂さび，詩歌しか卻有閑靜かんせい的てき情調じょうちょう，特別とくべつ是ぜ到いた了りょう詩的してき後半こうはん，雨あめ已やめ稍やや停とま，鳥とり兒じ在ざい枝えだ頭あたま「好こう聲こえ相しょう和わ」。《時運じうん》則のり表現ひょうげん了りょう暮春ぼしゅん郊外こうがい的てき閑靜かんせい平和へいわ的てき景色けしき。

田園でんえん詩し以外いがい

隱逸いんいつ生活せいかつ是ぜ陶すえ詩的してき主要しゅよう主題しゅだい，許多きょた陶すえ詩し都と描述他た如何いか逐漸地下ちか定てい決心けっしん退出たいしゅつ官かん場じょう，或ある者もの解釋かいしゃく和わ辯護べんご自己じこ的てき決定けってい。鍾嶸《詩し品ひん》尊稱そんしょう陶とう淵ふかし明あきら為ため「隱逸いんいつ詩人しじん之の宗むね」。《贈おく羊ひつじ長ちょう史し》詩人しじん請求せいきゅう他た的てき朋友ほうゆう，在ざい路みち過か長安ながやす東南とうなん的てき商しょう山やま時じ，為ため他た探訪たんぼう一いち下か秦しん漢かん之の際さい，在ざい此隱居いんきょ的てき「商しょう山やま四よん皓あきら」。陶とう淵ふかし明あかり幾いく組くみ詩し都と有ゆう自己じこ的てき主題しゅだい，《飲酒いんしゅ》詩し考慮こうりょ的てき是ぜ仕つかまつ與あずか隱かくれ的てき問題もんだい，《雜ざつ詩し》講こう的てき是ぜ人生じんせい短たん暫無常むじょう，《擬古ぎこ》則のり涉わたる及對人世じんせい滄桑、興亡こうぼう易えき代だい的てき感慨かんがい。

陶とう詩し常つね表現ひょうげん出で孤獨こどく寂寞せきばく的てき心情しんじょう，苦笑くしょう中也ちゅうや包含ほうがん憂う傷きず和わ痛苦つうく，安やす慰著深ふか受挫折ざせつ的てき自我じが，悄然しょうぜん孤獨こどく地ち站於道どう傍はた，或ある在ざい精せい疲つかれ力盡ちからつき和わ絕望ぜつぼう中ちゅう發出はっしゅつ苦悶くもん的てき哀あい嘆，渴望かつぼう救助きゅうじょ而求之の不ふ得え，流露りゅうろ悽慘せいさん、不安ふあん和わ抑そもそも鬱うつ之の情じょう。一天人家送酒來給陶喝，並なみ勸すすむ他た再さい次つぎ做官，引起他た許多きょた反はん思おもえ，於是寫うつし下か《飲酒いんしゅ》詩し。《飲酒いんしゅ·其四》描寫びょうしゃ一いち隻せき離はなれ群ぐん的てき孤こ鳥とり，在ざい黃昏たそがれ暮色ぼしょく的てき天空てんくう中ちゅう徘徊はいかい悲鳴ひめい，在ざい牠筋疲つかれ力盡ちからつき時じ，終おわり於找到いた可か以棲息せいそく的てき「孤こ生せい松まつ」：

“ 栖栖失しつ群ぐん鳥とり，日暮ひぐれ猶なお獨どく飛ひ。徘徊はいかい無む定てい止とめ，夜夜よよ聲こえ轉てん悲。厲響思おもえ清きよ遠とお，去來きょらい何なに依よ依よ。因よし值孤生せい松まつ，斂翮遙はるか來らい歸き。勁風無む榮さかえ木き，此蔭獨どく不ふ衰おとろえ。託たく身み已やめ得とく所しょ，千載せんざい不ふ相違そうい。 ”

詩歌しか寄寓きぐう詩人しじん歸き隱かくれ田園でんえん，精神せいしん上じょう找到安やす身み立りつ命いのち的てき所在しょざい，再さい也不用よう徘徊はいかい彷徨ほうこう。詩歌しか順序じゅんじょ推展，寫うつし得とく很有次序じじょ。另外，《飲酒いんしゅ·其九》表示ひょうじ詩人しじん不ふ返かえし仕つかまつ途と的てき決心けっしん，《飲酒いんしゅ·其十じゅう六ろく》則のり感嘆かんたん自己じこ少しょう有ゆう壯たけし志こころざし，老ろう而無成なり，而且歷れき盡つき飢寒きかん，生活せいかつ窮きゅう困こま，沒ぼつ有人ゆうじん理解りかい自己じこ的てき心情しんじょう和わ處しょ境さかい。

陶とう詩し時じ常つね描寫びょうしゃ與あずか鄰居共ども飲いん，如「得とく歡當作樂さくら，斗酒としゅ聚比鄰」。《飲酒いんしゅ》詩し就是獨どく飲いん時じ寫うつし的てき，尤ゆう其有濃厚のうこう孤獨こどく的てき調子ちょうし。《連れん雨う獨どく飲いん》勾勒出で一幅詩人在雨中自斟自飲，醺醺欲よく醉よい的てき肖像しょうぞう畫が，而且把わ《莊そう子こ》巧妙こうみょう地ち融合ゆうごう進しん詩し中ちゅう。詩人しじん開門かいもん見山みやま，指出さしで神仙しんせん的てき虛妄きょもう，不ふ過か隨ずい即そく得知とくち飲酒いんしゅ就是得とく仙せん的てき方式ほうしき之の一いち。在ざい微ほろ醮狀態じょうたい中ちゅう，他た似に乎騎在ざい一いち隻せき雲くも鶴づる的てき背せ上じょう，倏忽之の間あいだ遊ゆう遍へん八はち方ぽう。《連れん雨う獨どく飲いん》詠嘆えいたん酒しゅ可能かのう不ふ是ぜ使し人じん長生ちょうせい的てき靈れい丹に妙藥みょうやく，卻能幫助詩人しじん得え到いた仙人せんにん那な種しゅ騰あが雲くも駕が霧きり的てき快樂かいらく，詩歌しか彷彿ほうふつ一篇微型的遊仙賦，繼承けいしょう了りょう《遠とお遊ゆう》與あずか《大人おとな賦ふ》的てき傳統でんとう，可視かし為ため對たい魏ぎ晉すすむ遊ゆう仙せん詩的してき改あらため寫うつし，最後さいご把わ「得とく仙せん」歸結きけつ為ため飲酒いんしゅ後ご陶然とうぜん自じ樂らく、神かみ遊ゆう宇宙うちゅう的てき境界きょうかい。

陶とう詩し常つね以自己じこ的てき日常にちじょう生活せいかつ為ため主題しゅだい，如他的てき草屋くさや、家庭かてい、飲酒いんしゅ的てき嗜好しこう，饑ひだる荒あら的てき困苦こんく，豐ゆたか收おさむ的てき喜悅きえつ，有ゆう種しゅ自傳じでん模も式しき。《乞食こじき》是ぜ中國ちゅうごく詩歌しか史上しじょう第だい一いち首しゅ以「乞食こじき」為ため題材だいざい的てき詩し。詩人しじん因いん為ため飢餓きが而出門もん乞食こじき，有ゆう那な麼一會かい兒じ工夫くふう，他た站在那な裏うら，不知ふち何なに去さ何なに從したがえ。詩人しじん原本げんぽん充滿じゅうまん愧怍羞赧，借か貸かし成功せいこう後ご，解決かいけつ了りょう經濟けいざい難題なんだい，頓とみ時じ感かん到いた如釋重じゅう負まけ，不ふ再さい拙つたな於言辭やめ，而是言笑げんしょう晏晏。詩歌しか最後さいご抒發感激かんげき報ほう答こたえ的てき心情しんじょう。《乞食こじき》表現ひょうげん了りょう陶とう淵ふかし明あかり對たい人情にんじょう世故せこ的てき深刻しんこく了解りょうかい，有ゆう真ま感情かんじょう，自じ慚而不ふ自じ憐，自嘲じちょう而不自じ輕けい，對たい善ぜん解かい人じん意い的てき友人ゆうじん深ふか懷ふところ感激かんげき。《挽歌ばんか詩し》3首しゅ則そく嘲あざけ諷地刻こく劃了自己じこ的てき死亡しぼう和わ親友しんゆう的てき反應はんのう，可か說せつ有ゆう一種黑色幽默。

人生じんせい苦く短たん是ぜ陶とう淵ふかし明あかり晚年ばんねん詩歌しか常見つねみ的てき主題しゅだい，如《雜ざつ詩し》12首しゅ，描述時間じかん的てき無情むじょう流りゅう逝，流露りゅうろ一いち種しゅ低回ていかい落寞的てき情緒じょうちょ，寫うつし出で詩人しじん老年ろうねん以後いご回想かいそう生平おいだいら的てき感慨かんがい，以及對たい人生じんせい短たん暫無常むじょう的てき悲哀ひあい。《雜ざつ詩し·其七》，詩人しじん把わ人生じんせい比ひ做行旅たび，「去さ去ざ欲ほし何なに之の？南山みなみやま有ゆう舊宅きゅうたく」，南山みなみやま不ふ僅是飛鳥ひちょう的てき家か園えん，也是詩人しじん的てき歸かえり宿やど。《雜ざつ詩し·其十じゅう二に》則のり是ぜ一いち首しゅ典型てんけい的てき遊ゆう仙せん詩し。

陶とう淵ふかし明あかり的てき詠史えいし詩し生氣せいき勃勃ぼつぼつ，《詠えい貧ひん士し》7首しゅ描寫びょうしゃ歷史れきし上じょう甘あま居きょ貧困ひんこん、亮あきら節ぶし修身しゅうしん之の士し，陶とう淵ふかし明あきら在ざい他た們那裏うら找到精神せいしん上じょう的てき安やす慰和知音ちいん，借か古人こじん安やす貧ひん樂らく道どう的てき事跡じせき，抒發自己じこ不ふ慕名利みょうり的てき情じょう懷ふところ。《詠えい二に疏》則明のりあき顯あきら模も仿張ちょう協きょう同どう題詩だいし。《擬古ぎこ·其一》歌うた頌超越生おごせ死し與あずか阻隔そかく的てき友誼ゆうぎ。全ぜん詩し言げん遊子ゆうし離はなれ家か，中途ちゅうと結ゆい識好友とも，成なり為ため知音ちいん；時じ光ひかり流りゅう逝，人生じんせい短たん暫，此身將はた與あずか草本そうほん同どう朽くち，於是敬けい告つげ在ざい座ざ的てき諸しょ位い少年しょうねん，相知おうち不在ふざい於杯酒しゅ相しょう接せっ，只ただ要よう初會しょかい時じ意氣いき相しょう投なげ，就可以以身み相しょう計けい，結ゆい下か生死せいし之の交，即そく使つかい分離ぶんり，也不會かい影響えいきょう這份情誼じょうぎ。《擬古ぎこ·其八》自じ述じゅつ青年せいねん時代じだい四よん處しょ遠とお遊ゆう，尋ひろ覓知音おん，可か是ぜ知音ちいん難なん得とく，茫茫ぼうぼう人海じんかい，難なん覓鍾子期き和わ惠めぐみ施ほどこせ那な樣さま的てき知己ちき，沒ぼつ有人ゆうじん能のう與あずか他た一いち起おこり共ども事ごと。

《形影けいえい神しん》組ぐみ詩し3篇へん，借か肉體にくたい、影かげ子こ、精神せいしん三さん者しゃ之の口くち，抒發對たい死亡しぼう的てき看み法ほう。肉體にくたい先さき指出さしで，天地てんち山川やまかわ永久えいきゅう長ちょう存そん，草木くさき也按物理ぶつり而枯而復榮さかえ，惟おもんみ獨どく人じん一旦離開了這世界就不再回來，死後しご很快被ひ親おや朋とも戚友忘記，每まい想到そうとう此就不ふ勝かち悲哀ひあい，還かえ是ぜ飲酒いんしゅ尋ひろ歡吧。接せっ著ちょ影かげ子こ回答かいとう說せつ，不能ふのう永生えいせい是ぜ必然ひつぜん的てき，成なる仙せん長生ちょうせい之の道みち根本こんぽん走はし不通ふつう，我わが也是一いち樣よう哀傷あいしょう，還かえ是ぜ現在げんざい多た做些好事こうじ，給きゅう後人こうじん留とめ下か恩惠おんけい，光ひかり借か酒さけ銷愁是ぜ很無聊ぶりょう的てき。最後さいご精神せいしん作出さくしゅつ調ちょう解かい：無論むろん老弱ろうじゃく賢愚けんぐ都と終おわり有ゆう一死いっし，酒さけ雖可以銷愁，卻會縮ちぢみ短たん壽命じゅみょう；多た做好事こうじ，其實也不會かい有人ゆうじん稱讚しょうさん你，還かえ是ぜ不要ふよう徒と自じ胡えびす思亂おもいみだれ想そう傷きず身み，讓ゆずる命運めいうん去さ解決かいけつ，投身とうしん於大おだい自然しぜん中ちゅう，安靜あんせい坦ひろし蕩とろけ地ち生活せいかつ吧。詩歌しか借か三さん者しゃ的てき對話たいわ，闡述飲酒いんしゅ消けし憂ゆう、立たて善ぜん遺愛いあい，還かえ是ぜ自然しぜん順化じゅんか的てき思想しそう。

《讀山海さんかい經けい》組ぐみ詩し13首しゅ構成こうせい一部有關求仙和遠遊的微型史詩，從したがえ一いち片へん光明こうみょう皎こう潔きよし的てき仙境せんきょう，到いた半はん人ひと半はん神かみ的てき英雄えいゆう創そう下か光輝こうき業績ぎょうせき，到いた怪獸かいじゅう猙獰、黑くろ影かげ幢幢，充滿じゅうまん了りょう背叛はいはん、謀殺ぼうさつ和わ飢餓きが的てき凡間。《讀山海さんかい經けい·其一》抒寫一種自得其樂的自足感，萬物都有儔侶，詩人しじん卻獨自どくじ一いち人にん，無む在ざい無人むじん來訪らいほう的てき窮きゅう巷ちまた中ちゅう，快樂かいらく地ち沉浸於閱讀中。開始かいし一次漫漫修遠的旅程。《形影けいえい神しん》詩し刻こく劃了陶とう淵ふかし明あかり的てき三さん個こ形象けいしょう，一いち是ぜ享樂きょうらく主義しゅぎ者しゃ，另一いち個こ是ぜ儒家じゅか，第だい三さん個こ是ぜ老ろう莊そう思想家しそうか。形かたち、影かげ、神かみ分別ふんべつ代表だいひょう了りょう陶すえ的てき一いち方面ほうめん，是ぜ他た心中しんちゅうの矛盾むじゅん的てき體現たいげん，用もちい三個角色來演示內心矛盾。形影けいえい神しん詩的してき構想こうそう，可能かのう從したがえ司馬しば相しょう如問答もんどう體たい辭じ賦ふ《上林うえばやし賦ふ》得とく到いた啟發けいはつ。李り長ちょう之の認みとめ為ため，陶とう詩し反映はんえい了りょう當時とうじ的てき一いち些政治せいじ事件じけん，不滿ふまん當時とうじ政治せいじ上じょう一いち些得意とくい之これ人にん，如《述じゅつ酒しゅ》詩し抒發對たい晉すすむ朝ちょう皇帝こうてい被ひ劉りゅう裕ひろし所ところ殺ころせ的てき憤慨ふんがい。

辭じ賦ふ

陶とう淵ふかし明あきら《歸去來ききょらい兮辭》正文せいぶん340字じ，是ぜ陶とう淵ふかし明あかり41歲さい時じ，毅然きぜん辭じ官かん歸き故里ふるさと時じ所しょ寫うつし，對たい過去かこ十多年間幾度宦海浮沉作總結，詠唱えいしょう歸き返かえし田園でんえん的てき喜悅きえつ和わ隱居いんきょ不ふ仕つかまつ的てき決心けっしん。歐おう陽ひ修おさむ讚たたえ賞しょう說せつ：「晉すすむ無む文章ぶんしょう，僅陶淵ふち明あきら《歸去來ききょらい兮辭》一いち篇へん而已。」

“ 歸去來ききょらい兮，田園でんえん將はた蕪かぶら胡えびす不歸ふき？既すんで自じ以心爲ため形がた役やく，奚惆悵而獨どく悲？悟さとる已やめ往之不ふ諫，知來ちらい者しゃ之の可か追おい。實じつ迷途其未遠とお，覺さとし今こん是ぜ而昨非ひ。 ”

不ふ少しょう人ひと認みとめ為ため《歸去來ききょらい兮辭》是ぜ陶とう淵ふかし明あきら最さい好このみ的てき一いち篇へん作品さくひん，表ひょう達たち對たい田園でんえん生活せいかつ的てき嚮往。《歸去來ききょらい兮辭》根據こんきょ文中ぶんちゅう換かわ韻いん，可分かぶん為ため4章しょう，描寫びょうしゃ超越ちょうえつ一切いっさい苦惱くのう，委い身み於流轉るてん不ふ息いき的てき大自然だいしぜん，大智たいち大悟たいご的てき心境しんきょう，文句もんく清新せいしん而富有生ゆうせい氣き。《歸去來ききょらい兮辭》歷歷れきれき分明ぶんめい地ち描寫びょうしゃ了りょう返かえし回かい故鄉こきょう時じ的てき喜悅きえつ之の情じょう，道みち出で了りょう對たい仕つかまつ途と的てき最後さいご告別こくべつ，「悟さとる以往いおう之の不ふ諫，知來ちらい者しゃ之の可か追おい，實じつ迷途其未遠とお，覺さとし今こん是ぜ而昨非ひ」。

陶とう淵ふかし明あきら《閑情賦ふ》承うけたまわ襲かさね張ちょう衡《定てい情じょう賦ふ》、蔡邕《靜せい情じょう賦ふ》描寫びょうしゃ男子だんし對たい一位嫻雅美人的仰慕，傾かたぶけ心こころ於其美び貌與所しょ彈奏だんそう的てき樂曲がっきょく，傾かたぶけ訴對孤獨こどく美女びじょ的てき仰おおせ慕之情じょう，渴望かつぼう附ふ身み於美女おんな的てき肉體にくたい，「願ねがい在ざい衣ころも而為領りょう，承うけたまわ華はな首くび之の餘よ芳かおる」，但ただし害がい怕觸犯はん禮れい教きょう，不能ふのう自じ已やめ，於是他た走はし到いた大だい自然しぜん，明白めいはく到いた所ところ追つい尋ひろ的てき只ただ是ぜ幻影げんえい，失望しつぼう而心緒しんしょ紛まがえ繁しげる，想そう托たく行ぎょう雲くも對たい美人びじん傳でん遞愛意い。《閑情賦ふ》帶おび有ゆう宮みや體たい詩し的てき風格ふうかく，內容較為嬌艷淫靡いんび，萧统評ひょう為ため「白しろ璧微瑕きず」，但ただし獲得かくとく蘇そ軾、陳ちん沆、梁りょう啟あきら超ちょう、魯迅ろじん、朱しゅ光ひかり潛せん的てき讚たたえ賞しょう。陶とう淵ふかし明あきら《感かん士し不遇ふぐう賦ふ》則のり承うけたまわ襲かさね董ただし仲なか舒《士し不遇ふぐう賦ふ》、司馬しば遷《悲士不遇ふぐう賦ふ》，感嘆かんたん士人しじん原はら有ゆう造づくり福ぶく蒼生そうせい的てき志願しがん，預あずか備自己じこ訓練くんれん自己じこ，等とう待機たいき會かい為國ためくに為ため民みん，卻不幸生こうせい逢政治せいじ敗はい壞的時代じだい，小人こども當とう道みち，賢けん士し空そら有ゆう兼けん善ぜん天下でんか之の心しん，而遇不ふ到いた施ほどこせ展てん才智さいち與あずか忠誠ちゅうせい的てき機會きかい，不ふ得とく不為ふため此感嘆かんたん。

散文さんぶん及祭文さいぶん

儘管魯迅ろじん認みとめ為ため《五ご柳やなぎ先生せんせい傳でん》並なみ非ひ陶とう淵ふかし明あきら抱だき着ぎ自傳じでん目的もくてき创作的てき作品さくひん，但ただし主流しゅりゅう觀點かんてん如沈約やく、蕭しょう統すべ、白しろ居きょ易えき等とう古代こだい文人ぶんじん、近代きんだい學者がくしゃ如川合かわい康やすし三和さんわ岡村おかむら繁しげる認みとめ為ため《五ご柳やなぎ先生せんせい傳でん》是ぜ陶とう淵ふかし明あかり的てき自傳じでん。川合かわい和かず岡村おかむら皆みな認みとめ為ため《五ご柳やなぎ先生せんせい傳でん》是ぜ陶とう淵ふかし明あかり的てき自傳じでん並なみ真實しんじつ的てき描寫びょうしゃ了りょう其生活せいかつ態度たいど。全文ぜんぶん約やく170字じ，由ゆかり正文せいぶん與あずか附ふ於文末まつ的てき「贊辭さんじ」構成こうせい，寫うつし出で隱逸いんいつ詩人しじん的てき恬淡てんたん寡欲かよく，甘あま於貧窮きゅう而又嗜酒，塑造高潔こうけつ無欲むよく的てき隱士いんし形象けいしょう。既すんで是ぜ自己じこ生活せいかつ的てき真ま實寫じっしゃ照あきら，又また是ぜ熱烈ねつれつ追求ついきゅう的てき內心理想りそう，開ひらき創そう中國ちゅうごく自傳じでん一いち種しゅ嶄新的てき格式かくしき。五柳先生因屋旁有五棵柳樹而命名，為ため人じん沉默寡欲かよく，「好こう讀書どくしょ，不ふ求もとめ甚解，每まい有ゆう會意かいい，便びん欣然きんぜん忘食。」隨意ずいい翻こぼし書しょ，率りつ性せい瀏りゅう覽らん，感興かんきょう趣おもむき就閱讀，會心かいしん處しょ就笑，毫無那な種しゅ為ため求もとめ學問がくもん而獲取と名めい的てき功利こうり目的もくてき。這是中國ちゅうごく描述讀書どくしょ愉快ゆかい的てき最早もはや記錄きろく，流露りゅうろ一種漫不經心的遊戲精神，優美ゆうび地表ちひょう達たち個人こじん生活せいかつ中ちゅう生命せいめい的てき喜悅きえつ。五柳先生喜歡盡興痛飲，一いち醉よい方かた休きゅう，醉よい了りょう就起身み告つげ辭やめ，不ふ再さい貪むさぼ杯はい戀こい盞，恬淡てんたん自じ處しょ。他た貧窮ひんきゅう潦にわたずみ倒たおせ，仍「晏如あんじょ」自若じじゃく，內心平靜へいせい，安寧あんねい充實じゅうじつ。五柳描寫個人獨得之樂，「常つね著ちょ文章ぶんしょう自じ娛」。「忘懷得失とくしつ」，忘掉利益りえき的てき計けい較，希望きぼう這樣了りょう此一生いっしょう。

《五ご柳やなぎ先生せんせい傳でん》摹擬司馬しば遷《史記しき》的てき筆法ひっぽう，站在第三者だいさんしゃ立場たちば來らい描述隱士いんし的てき理想りそう形象けいしょう：從容しょうよう不ふ迫せり，閑適自じ娛，傾かたぶけ力りょく描述隱逸いんいつ生活せいかつ的てき樂らく趣おもむき，而不涉わたる及對現實げんじつ的てき批判ひはん和わ反抗はんこう。五柳先生姓名籍貫都不詳，《列れつ仙せん傳でん》和かず《高士こうし傳でん》常つね有ゆう「不知ふち何なん許もと人じん」的てき說法せっぽう，五柳先生正是當作《高士こうし傳でん》中ちゅう人物じんぶつ來らい描寫びょうしゃ。贊辭さんじ意思いし是ぜ：春秋しゅんじゅう時代じだい齊ひとし國こく隱士いんし黔婁曾多次じ拒絕きょぜつ宰相さいしょう之これ職しょく，說せつ過か：不ふ因いん貧窮ひんきゅう而愁怨，也不為ふため富貴ふうき而追逐。這正是ぜ五ご柳やなぎ先生せんせい的てき生活せいかつ，大概たいがい就是傳說でんせつ中ちゅう太古たいこ聖賢せいけん天子てんし無む懷ふところ氏し、葛かずら天たかし氏し時代じだい的てき人生じんせい。川合かわい康三やすぞう認みとめ為ため《五ご柳やなぎ先生せんせい傳でん》以揚あげ雄ゆう自じ擬なずらえ，都みやこ是ただし家か貧ひん而嗜酒しゅ，贊さん語ご「不ふ戚戚於貧賤，不ふ汲汲きゅうきゅう於富貴ふうき」，襲用しゅうよう的てき是ぜ《漢書かんしょ．揚あげ雄ゆう傳でん》的てき措辭そじ。

陶とう淵ふかし明あかり的てき散文さんぶん中ちゅう，《桃もも花はな源げん記き》是ぜ最さい精彩せいさい的てき傑作けっさく。桃もも花はな源げん與あずか殘酷ざんこく的てき現實げんじつ社會しゃかい相反あいはん，在ざい恬靜的てき田園でんえん中ちゅう，男女だんじょ老幼ろうよう生活せいかつ在ざい安寧あんねい富裕ふゆう之これ中ちゅう，居きょ民みん親切しんせつ善良ぜんりょう，沒ぼつ有ゆう被ひ朝代あさしろ更さら替がえ之の爭そう所しょ困こま擾，是ぜ個こ不ふ受任じゅにん何なん屈辱くつじょく而自由じゆう的てき理想りそう境界きょうかい。文章ぶんしょう首尾しゅび屬ぞく常見つねみ之の仙境せんきょう故事こじ的てき模も式しき，以「巧たくみ遇ぐう」起おこり頭あたま，以「毀約—迷失」作さく結ゆい。桃もも花はな源げん的てき構思，受道教きょう洞ほら天てん傳說でんせつ所しょ啟發けいはつ，並なみ可能かのう受到道どう經けい《靈寶れいほう五ご符ふ》的てき影響えいきょう。《桃もも花はな源げん記き》也受《道德どうとく經けい》的てき影響えいきょう。陳ちん寅とら恪つとむ認みとめ為ため《桃もも花はな源げん記き》描寫びょうしゃ的てき是ぜ當時とうじ北方ほっぽう塢壁的てき生活せいかつ，而加以理想りそう化か。

《桃もも花はな源げん記き》對たい現實げんじつ有ゆう深刻しんこく批判ひはん。桃もも花はな源げん中ちゅう人的じんてき生活せいかつ，與あずか外界がいかい並無ならびな太ふと大分おおいた別べつ，一樣いちよう是ぜ「往來おうらい耕作こうさく」，「屋舍おくしゃ儼然げんぜん」，所しょ不同ふどう的てき是ぜ，桃もも花はな源げん居きょ民みん能のう和睦わぼく相しょう處しょ，「怡然自じ樂らく」。桃もも花はな源げん中ちゅう似に乎沒有村ありむら社しゃ一類いちるい的てき基層きそう組織そしき，又また因いん與あずか世よ隔絕かくぜつ，外界がいかい一切機構組織都無由對之施用權力，人にん們生活せいかつ在ざい自由自在じゆうじざい的てき狀態じょうたい中ちゅう。文章ぶんしょう寓意ぐうい是ぜ，外界がいかい社會しゃかい賴よりゆき以支撐的社會しゃかい制度せいど，恰恰是ぜ人じん們不能ふのう幸福こうふく美び滿まん生活せいかつ的てき根源こんげん，一切いっさい政治せいじ、制度せいど、機構きこう都と是ぜ多た餘あまり的てき，乃是破壞はかい和平わへい安寧あんねい的てき根源こんげん。陶とう淵ふかし明あかり相しょう信しんじ在ざい遠とお古こ洪ひろし荒あら時代ときよ，未み有ゆう政治せいじ社會しゃかい制度せいど、道德どうとく秩序ちつじょ之の前まえ，是ぜ自由じゆう的てき世界せかい，人にん們有著ちょ真正しんせい充實じゅうじつ的てき生活せいかつ，他た對たい此無限げん神かみ往。

《自じ祭文さいぶん》首しゅ創そう為ため自己じこ寫うつし悼文，是ぜ文學ぶんがく史上しじょう的てき破天荒はてんこう之の舉，寫うつし於陶淵ふち明あきら臨卒之これ年ねん，總そう結ゆい了りょう他た貧困ひんこん的てき一生いっしょう，設しつらえ想そう自己じこ已やめ死し，來き作さく自我じが憑吊，是ぜ文學ぶんがく史上しじょう第だい一篇自我吊唁的作品。該文偶數ぐうすう句く押韻おういん，全文ぜんぶん分ぶん7段だん，每まい段通だんつう押一韻いん。第だい一段寫自己臨終的場面，描寫びょうしゃ秋あき天たかし景色けしき，寒風かんぷう蕭しょう瑟，萬物ばんぶつ凋零，營造えいぞう淒慘的てき氣き氛。第だい二に段だん回顧かいこ自己じこ的てき一生いっしょう，雖然貧窮ひんきゅう仍感幸福こうふく，不ふ悲不嘆，無む怨無悔，苦く中ちゅう作樂さくら。第だい三段抒發躬耕生活的歡樂心情。第だい四段表述自己與眾不同的生活態度，標しるべ舉凜冽きよし孤高ここう的てき氣節きせつ，對たい功こう成なり名めい就的榮耀えいよう視し若わか浮雲うきぐも。第だい五段寫從容赴死的態度，平靜へいせい地面じめん對たい死亡しぼう。第だい六ろく段だん寫うつし自己じこ的てき葬禮そうれい，親友しんゆう慌亂奔走ほんそう，筆鋒ひっぽう略りゃく帶たい滑稽こっけい。第だい七段寫荒郊野外一座沒有標誌的孤墳，聽任時じ光ひかり悄然しょうぜん流りゅう逝，嗚呼ああ哀あい哉！

小說しょうせつ

陶とう淵ふかし明あかり撰せん有ゆう志こころざし怪かい小說しょうせつ《搜さがせ神しん後記こうき》，魯迅ろじん懷疑かいぎ此書偽にせ託たく，陳ちん寅とら恪つとむ、田た曉あかつき菲、李り劍けん國こく則そく指出さしで確かく為ため陶とう淵ふかし明あきら所作しょさ。今本いまもと《搜さがせ神しん後記こうき》凡116條じょう，絕大ぜつだい部ぶ份採自じ當時とうじ傳聞でんぶん，多た有ゆう新鮮しんせん優美ゆうび的てき故事こじ，當とう中ちゅう神靈しんれい仙人せんにん故事こじ，以「丁ちょう令れい威い」、「謝しゃ端はし」、「阿おもね香こう」最さい有ゆう特色とくしょく，後世こうせい常用じょうよう為ため典故てんこ。書中しょちゅう桃もも花はな源げん故事こじ為ため《桃もも花はな源げん記き》一文いちぶん之の稿本こうほん。

思想しそう

陳ちん洪ひろし綬繪え陶とう淵ふかし明あかり像ぞう

隱逸いんいつ生活せいかつ

陶とう淵ふかし明年みょうねん輕かる時とき有ゆう過か遠大えんだい抱負ほうふ，頗具豪ごう遇ぐう氣き慨，希望きぼう能のう有ゆう一番いちばん大だい作為さくい，他た要よう保持ほじ自己じこ的てき真ま性格せいかく，也要兼けん善ぜん天下でんか。但ただし他た親身しんみ體驗たいけん到いた，當時とうじ的てき當とう權けん者しゃ毫無兼けん善ぜん天下でんか的てき旨趣ししゅ，自己じこ既すんで不能ふのう加か以糾正ただし，又また不ふ願ねがい同流どうりゅう合あい污，不ふ得とく已やめ回まわ到いた他た的てき鄉ごう村むら故里ふるさと。他た沒ぼつ有ゆう因いん罷やめ官かん歸き里さと而氣憤いきどお不平ふへい，而是投入とうにゅう農村のうそん生活せいかつ，欣賞和わ參まいり悟さとる充滿じゅうまん奧秘おうひ的てき自然しぜん，加か深ふか了りょう對たい生命せいめい的てき了りょう悟さとる。對たい山林さんりん丘おか壑的熱愛ねつあい始終しじゅう是ぜ他た的てき天性てんせい。為ため了りょう在ざい虛偽きょぎ的てき人世じんせい，保全ほぜん其一份質性自然的真我，不ふ致在黑くろ暗中あんちゅう迷失自己じこ，他た放棄ほうき其用世よ的てき理想りそう，退すさ而但求もとめ保全ほぜん一いち己おのれ之の真ま我が，為ため衣食いしょく維生之の計けい選擇せんたく了りょう躬耕。他た相しょう信しん自己じこ的てき隱士いんし生涯しょうがい是ぜ與あずか生なま俱來的てき，符合ふごう其內在ざい本性ほんしょう。

處世しょせい

陶とう淵ふかし明あかり的てき人生じんせい孤獨こどく寂寞せきばく，經常けいじょう沒ぼつ有ゆう遊ゆう侶，沒ぼつ有ゆう酒しゅ伴とも，在ざい鄰居中ちゅう找不到いた理解りかい他た的てき知ち心こころ朋友ほうゆう，連れん妻子さいし也埋怨他，不ふ明白めいはく他た為ため什麼いんも不ふ肯做官かん，以致家人かじん一起過著勞苦飢寒的日子。他た在ざい寂寞せきばく中ちゅう堅持けんじ「固かた窮きゅう」的てき操守そうしゅ，一方面由於在古人之中找到志同道合的知音，另一方面也因在大自然的美景中找到心靈上的安慰。有ゆう一種いっしゅ「知ち止どめ」的てき智慧ちえ與あずか操守そうしゅ，「任にん真しん」「固かた窮きゅう」，終おわり於脫出だっしゅつ了りょう人生じんせい的てき種種しゅじゅ困惑こんわく與あずか矛盾むじゅん，找到可か以托身み不ふ移うつり的てき安やす身み之これ所しょ，歸かえり隱かくれ以保全ぜん其自然しぜん與あずか真ま淳あつし。陶とう淵ふかし明あかり愛讀あいどく書しょ、嗜酒，常つね借か酒さけ麻醉ますい自己じこ以求暫時ざんじ的てき慰藉いしゃ，壓あつ住じゅう心頭しんとう的てき苦悶くもん，忘記世間せけん種種しゅじゅ不ふ稱しょう心的しんてき事ごと，陶とう淵ふかし明あきら為ため人じん真誠しんせい坦ひろし率りつ，辭じ官かん退すさ隱かくれ時じ，沒ぼつ有ゆう標榜ひょうぼう自己じこ如何いか清高きよたか，只ただ說せつ這是為ため了りょう適應てきおう自己じこ的てき本性ほんしょう。

陶とう淵ふかし明あかり愛惜あいせき生命せいめい，熱烈ねつれつ追求ついきゅう自由じゆう，達觀たっかん孤高ここう，是ぜ隱逸いんいつ詩人しじん，形象けいしょう高潔こうけつ脫俗だつぞく，迴避充滿じゅうまん陰謀いんぼう詭計きけい的てき世俗せぞく社會しゃかい，鄙ひな薄うすき功いさお名利みょうり祿ろく，仰おおせ慕自然しぜん純じゅん樸しらき的てき生活せいかつ，與あずか世よ無む爭そう，在ざい故鄉こきょう享受きょうじゅ農耕のうこう之の樂らく，有ゆう所しょ固執こしつ，不ふ願ねがい妥協だきょう，寧やすし願ねがい忍受にんじゅ孤獨こどく飢寒きかん，也要保持ほじ一いち個こ自尊じそん的てき真ま我が。他た嚮往在ざい故鄉こきょう過か自由自在じゆうじざい的てき生活せいかつ，厭いや惡あく那な種しゅ殘酷ざんこく而無人情味にんじょうみ的てき俗世ぞくせ，憧憬どうけい著ちょ純真じゅんしん樸しらき素的すてき理想りそう社會しゃかい，鄙ひな薄うす阿おもね世よ媚こび俗ぞく的てき小しょう聰明そうめい，以孤高だか守もり拙つたな而自負じふ。他た不ふ受社會かい習俗しゅうぞく拘束こうそく，自然しぜん「任にん真しん」（順じゅん從したがえ自然しぜん本能ほんのう），在ざい閑適的てき隱居いんきょ生活せいかつ中ちゅう找到樂らく趣おもむき，不為ふため物質ぶっしつ生活せいかつ的てき清きよし苦く而放棄ほうき原則げんそく，龔自珍めずらし讚美さんび他た說せつ「陶とう潛せん酷似こくじ臥龍がりょう豪ごう，萬古潯陽松菊高」，指ゆび陶とう淵ふかし明あかり所しょ寫うつし的てき松樹まつき和かず菊花きっか像ぞう他た本人ほんにん一いち樣よう品格ひんかく崇高すうこう。

儒家じゅか

陶とう淵ふかし明あかり服膺ふくよう儒術，早年そうねん受儒家じゅか教育きょういく，長大ちょうだい後ご念念ねんねん不ふ忘先師し、聖人せいじん和わ六ろく經けい，所しょ提ひさげ倡的是ぜ對たい君くん親おや的てき忠孝ちゅうこう，對たい鄉さと閭的信義しんぎ，想そう維持いじ一個幾世同堂的大家庭，重視じゅうし家庭かてい子女しじょ團だん聚的樂らく趣おもむき，以兄弟きょうだい同居どうきょ共ども財ざい的てき故事こじ，勸すすむ勉つとむ兒じ子こ間あいだ要よう相しょう親愛しんあい。他た熱愛ねつあい儒家じゅか思想しそう，瞧不起おこり表面ひょうめん提ひさげ倡經學けいがく而行為こうい不ふ合ごう儒道じゅどう的てき人じん，諷刺ふうし周しゅう續ぞく之これ等とう經けい師し依よ附ふ軍閥ぐんばつ。陶とう淵ふかし明あかり安やす貧ひん樂らく道どう，堅守けんしゅ「君子くんし固かた窮きゅう」的てき觀念かんねん，《飲酒いんしゅ》最後さいご一いち首しゅ特別とくべつ稱讚しょうさん孔子こうし刪詩書しょ，嗟嘆さたん秦はた始はじめ皇すめらぎ焚毁詩書ししょ。陶とう淵ふかし明あかり相しょう信しん天命てんめい，所しょ奉たてまつ的てき是ぜ儒家じゅか所しょ指ゆび的てき天命てんめい，尋ひろ求人きゅうじん生せい意義いぎ，力ちから求もとめ立りつ名めい於世，流りゅう芳よし百ひゃく代だい，完成かんせい上じょう天賦てんぷ予よ儒者じゅしゃ的てき使命しめい。政治せいじ立場たちば上じょう，宋そう代だい湯ゆ漢かん、明代あきよ黃き文ぶん煥認みとめ為ため陶とう淵ふかし明あきら忠ちゅう於晉室しつ，辛からし棄疾、梁りょう啟あきら超ちょう則のり認みとめ為ため陶とう淵ふかし明あかり沒ぼつ有效ゆうこう忠ちゅう任にん何なん一朝いっちょう，超然ちょうぜん於當時とうじ的てき政治せいじ。李り長ちょう之の認みとめ為ため陶とう淵ふかし明あきら並なみ非ひ忠ちゅう於晉室しつ，只ただ是ぜ對たい劉りゅう裕ひろし政權せいけん看み不ふ上うえ眼め，對たい桓玄則のり比較ひかく認みとめ同どう，也同情どうじょう和わ體からだ會かい農民のうみん的てき生活せいかつ。

道家みちや

陶とう淵ふかし明あかり晚年ばんねん逐漸走はし向こう道家みちや，外そと儒而內道，朱しゅ熹認みとめ為ため他た的てき思想しそう「出で於老莊そう」。他た嚮往《道德どうとく經けい》所しょ述じゅつ「小國おぐに寡民」的てき理想りそう社會しゃかい，生死せいし觀かん方面ほうめん，他た也採取さいしゅ道家どうか的てき看み法ほう，他た把わ生死せいし看み成なり一いち種しゅ自然しぜん現象げんしょう，是ぜ自然しぜん變化へんか，思想しそう有ゆう得とく於《莊そう子こ》，有ゆう達觀たっかん的てき悟さとる解かい，沒ぼつ有ゆう因いん死亡しぼう不可避ふかひ免めん而頹喪も，而是坦ひろし蕩とろけ無む懼地循著自己じこ的てき信念しんねん活かつ下か去さ，「聊乘化か以歸盡つき，樂らく乎天命いのち復ふく奚疑」。人為じんい萬物ばんぶつ之の一いち，任にん自然しぜん安やす排はい，與あずか自然しぜん同化どうか，與あずか自然しぜん朝夕ちょうせき相しょう處しょ形影けいえい不離ふり，生なま於斯死し於斯，最終さいしゅう走はし向こう生命せいめい的てき盡つき頭あたま，這種死亡しぼう方式ほうしき不ふ僅是當然とうぜん的てき，也是最さい好このみ的てき。陶とう淵ふかし明あかり回歸かいき自然しぜん的てき想そう法ほう，植うえ根ね於老莊そう思想しそう，樂天らくてん知命ちめい的てき思想しそう，則のり有ゆう得とく於《列れつ子こ》。

陳ちん寅とら恪つとむ認みとめ為ため，在ざい魏ぎ晉すすむ玄げん學がく儒家じゅか名めい教きょう與あずか道家どうか自然しぜん之の爭そう中ちゅう，陶とう淵ふかし明あかり贊同さんどう自然しぜん而反對はんたい名めい教きょう，消極しょうきょく不ふ與あずか劉りゅう宋そう新しん王朝おうちょう合作がっさく，創立そうりつ「新しん自然しぜん說せつ」，反對はんたい學長がくちょう生せい求もとめ仙せん，主張しゅちょう遵從「大化たいか」，順じゅん從したがえ自然しぜん，與あずか自然しぜん混同こんどう。田た曉あかつき菲則のり反駁はんばく指ゆび《形影けいえい神しん》詩し所說しょせつ的てき都と是ぜ陳ひね腔濫調ちょう，毫不新奇しんき深奧しんおう，陶とう淵ふかし明あきら為ため大だい思想家しそうか之の說せつ太ふとし誇張こちょう。朱しゅ光ひかり潛せん也認為ため陳ちん寅とら恪つとむ曲解きょっかい了りょう陶とう淵ふかし明あかり的てき思想しそう。

佛家ぶっけ

興きょう膳ぜん宏ひろし認みとめ為ため《形影けいえい神しん》詩し可能かのう受佛教ぶっきょう影響えいきょう，但ただし其實陶とう淵ふかし明あかり排はい拒こばめ佛教ぶっきょう思想しそう，不ふ受佛教ぶっきょう影響えいきょう，從したがえ未み在ざい其作品さくひん中ちゅう提ひっさげ到いた過か佛教ぶっきょう教義きょうぎ。

影響えいきょう

明代あきよ仇かたき英繪はなえ《桃源とうげん仙境せんきょう圖ず》

文學ぶんがく

唐とう代だい杜もり甫はじめ、韓かん愈いよいよ、張ちょう說せつ、柳やなぎ宗はじめ元もと、韋應物ぶつ、白しろ居きょ易えき，薛能，都と有效ゆうこう法ほう陶すえ詩的してき作品さくひん。白しろ居きょ易えき對たい陶すえ甚有共鳴きょうめい，創作そうさく《效こう陶とう潛せん體からだ詩し》16首しゅ。宋そう代だい蘇そ軾是ぜ陶とう淵ふかし明あきら最さい熱心ねっしん的てき知音ちいん，幾いく乎每一いち首しゅ陶すえ詩し，蘇そ軾都予よ奉たてまつ和わ，如《和わ陶すえ貧ひん士し》等とう，共きょう撰せん有ゆう百ひゃく多た首くび「和わ陶すえ」的てき詩し。「和わ陶すえ詩し」使用しよう與あずか陶すえ詩し韻いん腳相同どう的てき字じ寫うつし出新いでしん詩し，表明ひょうめい蘇そ軾由衷受好和よしかず傾かたぶけ慕陶詩し。王おう績、王おう維、韋應物ぶつ都と受陶詩し影響えいきょう，王おう績《田家たや》、《春日しゅんじつ》等とう詩吟しぎん詠えい農村のうそん風情ふぜい，抒寫自適じてき心境しんきょう，乃受陶すえ詩し啟發けいはつ。王維詩おういし句く「墟里上じょう孤こ煙けむり」，取と自じ陶すえ詩し「依よ依よ墟里煙けむり」。陶とう淵ふかし明あきら開ひらき啟けい了りょう歌か詠えい自然しぜん的てき風氣かざけ，後來こうらい王おう維、孟はじめ浩然こうぜん、儲もうか光ひかり羲、韋應物ぶつ諸家しょか加か以發揚はつよう光こう大だい，幾いく乎無詩し不ふ狀じょう物ぶつ寫うつし景けい。士人しじん傾かたぶけ心こころ陶とう淵ふかし明あきら並なみ仿效他た的てき脫俗だつぞく精神せいしん，乃是士し林りん美談びだん。歐おう陽ひ修おさむ自稱じしょう「醉よい翁おきな」，顯然けんぜん受陶影響えいきょう。

後世こうせい模も仿《五ご柳やなぎ先生せんせい傳でん》的てき作品さくひん不斷ふだん問とい世よ，袁粲《妙みょう德とく先生せんせい傳でん》繼承けいしょう了りょう《五ご柳やなぎ先生せんせい傳でん》虛きょ擬なずらえ自傳じでん的てき傳統でんとう。《五ご柳やなぎ先生せんせい傳でん》佯稱不知ふち五ご柳やなぎ先生せんせい是ぜ誰だれ，卻恰恰暗示あんじ五ご柳やなぎ先生せんせい就是作者さくしゃ。這種婉轉迂まが迴的手法しゅほう，為ため後人こうじん不斷ふだん仿效，寫うつし出で一いち系列けいれつ的てき自傳じでん，如王績《五ご斗と先生せんせい傳でん》、白しろ居きょ易えき《醉よい吟ぎん先生せんせい傳でん》、陸りく龜ひさし蒙こうむ《甫はじめ里さと先生せんせい傳でん》、歐おう陽ひ修おさむ《六ろく一いち居士こじ傳でん》。作者さくしゃ佯稱不知ふち道どう傳でん主しゅ是ぜ誰だれ，但ただし實際じっさい上うえ傳つたえ主しゅ就是作者さくしゃ自己じこ，這種手法しゅほう成なり為ため以後いご《五ご柳やなぎ先生せんせい傳でん》型がた自傳じでん的てき定例ていれい。「五ご柳やなぎ」以後いご也成為ため隱士いんし代だい稱しょう。許多きょた讀者どくしゃ在ざい困難こんなん之の際さい轉向てんこう陶すえ詩し求もとめ助すけ，為ため個人こじん的てき困苦こんく找尋一いち個こ滿まん意い的てき答案とうあん，並なみ把わ讀陶淵ふち明あきら當とう作さく消きえ遣や，如丁ちょう福ぶく保ほ日にち誦陶詩し以自娛。

桃もも花はな源げん的てき故事こじ為ため後世こうせい無數むすう作家さっか帶たい來らい靈感れいかん，開ひらき創そう了りょう一いち個こ小型こがた的てき文學ぶんがく傳統でんとう。唐とう代だい道士どうし司馬しば承うけたまわ禎ただし把わ「桃源とうげん山洞やまほら」列れつ為ため36洞ほら天てん中なか的てき第だい35個こ洞ほら天てん。湖南こなん武たけ陵りょう被ひ指ゆび為ため桃もも花はな源げん所在しょざい，吸引きゅういん許多きょた文人ぶんじん墨客ぼっかく的てき探訪たんぼう，成なり為ため旅たび遊ゆう勝地しょうち。桃もも花はな源げん意い象ぞう在ざい高こう麗うらら文士ぶんし間あいだ也普遍ふへん流傳りゅうでん，李り仁ひとし老ろう曾仿《桃もも花はな源げん記き》作さく《青あお鶴づる洞ほら》一文いちぶん。受《挽歌ばんか詩し》及《自じ祭文さいぶん》影響えいきょう，日本にっぽん《萬葉集まんようしゅう》也輯錄ろく了りょう一些預見自己死亡的「挽歌ばんか」詩し。陶とう淵ふかし明あきら是ぜ第だい一位在長篇敘事性詩歌標題中標識創作日期的詩人，這在後世こうせい成なり為ため常見つねみ的てき做法。

美術びじゅつ

陶とう渊明葛かずら巾はば滤酒图（唐から陆曜《六ろく逸いっ图卷》局部きょくぶ）

陶とう淵ふかし明あきら本人ほんにん成なり為ため後人こうじん繪畫かいが的てき題材だいざい，李り公こう麟等とう人ひと畫が中ちゅう的てき陶とう淵ふかし明あきら葛かずら巾はば道どう袍ほう，坐すわ於松樹じゅ之の下した，對たい著ちょ無む弦つる琴きん悠ゆう閑自得じとく。《歸去來ききょらい兮辭》、《飲酒いんしゅ》其五、《桃もも花はな源げん記き》三者常常被繪成畫卷，李り公こう麟《歸去來ききょらい辭じ圖ず》，廣こう受歡迎かんげい與あずか摹仿。世よ外がい桃源とうげん成なり為ため東亞とうあ的てき「樂園らくえん」而流傳りゅうでん至いたり今いま，人にん們在詩文しぶん和わ繪畫かいが中ちゅう反覆はんぷく追慕ついぼ這個烏がらす托たく邦くに。桃源とうげん圖ず在ざい八はち、九きゅう世紀せいき問とい世よ，宋そう代だい趙ちょう伯はく駒こま、馬うま和之かずゆき、明代あきよ宋そう旭あさひ、周しゅう臣しん、仇かたき英えい、清しん代だい查士標しるべ、石いし濤、顧符稹、呂りょ學がく、近代きんだい齊ひとし白石はくせき，日本にっぽん富岡とみおか鐵齋てっさい都と畫が過か桃もも花はな源げん圖ず。15世紀せいき中葉ちゅうよう朝鮮ちょうせん畫家がか安やす堅けん繪え有ゆう《夢ゆめ遊ゆう桃源とうげん圖ず》，圖ず中ちゅう把わ桃もも花はな源げん理解りかい為ため被ひ群ぐん山やま環たまき繞にょう的てき盆地ぼんち，而不是ぜ洞穴どうけつ內的世界せかい。朝鮮ちょうせん士人しじん多た有ゆう題だい《桃源とうげん圖ず》的てき詩作しさく流傳りゅうでん。15世紀せいき日本にっぽん京都きょうと五山禪僧對桃花源意象興趣濃厚，翱之慧とし風ふう、絕海ぜっかい中津なかつ、西にし胤たね俊しゅん承うけたまわ等とう人ひと，都と曾為陶とう淵ふかし明あかり相關そうかん圖繪ずえ題詩だいし，陶とう淵ふかし明あきら形象けいしょう普遍ふへん流傳りゅうでん，岳たけ翁おう藏ぞう丘おか則そく繪え有ゆう《武陵桃源ぶりょうとうげん圖ず》。

地位ちい及評價ひょうか

陶とう淵ふかし明あきら在ざい中國ちゅうごく文學ぶんがく史上しじょう地位ちい崇高すうこう，朱しゅ光ひかり潛せん認みとめ為ため只ただ有ゆう屈こごめ原はら和わ杜もり甫はじめ可か與あずか他た比ひ擬なずらえ；李り長ちょう之の認みとめ為ため其地位い可か以與屈こごめ原はら、李白りはく、杜もり甫はじめ並列へいれつ；孫まご康やすし宜よろし認みとめ為ため只ただ有ゆう杜もり甫はじめ可か與あずか他た比肩ひけん，岡村おかむら繁しげる則のり認みとめ為ため與あずか李白りはく、杜もり甫はじめ、蘇そ軾齊ひとし名めい。葉は嘉よしみ瑩認みとめ為ため，漢かん魏ぎ兩りょう晉すすむ之の間あいだ四よん言こと詩し寫うつし得とく最さい好このみ的てき，是ぜ曹操そうそう和かず陶とう淵ふかし明あきら。在ざい晉すすむ代だい，陶とう淵ふかし明地めいち位い無む足あし輕重けいちょう，被ひ視し為ため缺乏けつぼう華はな艷つや的てき辭じ藻も。南北なんぼく朝あさ時じ，因いん王おう弘ひろし與あずか顏かお延之のぶゆき的まと賞しょう識，陶とう淵ふかし明あきら過か世よ後ご名聲めいせい頗高，王おう弘ひろし兒じ子こ王おう僧そう達たち與あずか鮑あわび照あきら都と曾模擬もぎ陶すえ詩し進行しんこう唱和しょうわ。梁りょう昭明てるあき太子たいし蕭しょう統みつる和かず簡文帝みかど蕭しょう綱つな特別とくべつ愛好あいこう陶すえ詩し，蕭しょう統すべ在ざい《文選ぶんせん》中ちゅう選せん入にゅう陶とう淵ふかし明あきら《歸去來ききょらい兮辭》及《飲酒いんしゅ》詩し等とう9篇へん。他た們都仰おおせ慕陶淵ふち明あかり的てき品格ひんかく，而作為さくい詩人しじん的てき陶とう淵ふかし明あきら，當時とうじ卻並未み列れつ入にゅう第一流だいいちりゅう作家さっか之の列れつ。劉りゅう勰的てき《文ぶん心こころ雕龍》中ちゅう，更さら是ぜ隻せき字じ不ふ提ひさげ陶とう淵ふかし明あきら。鍾嶸《詩し品ひん》中ちゅう，陶とう淵ふかし明あきら被ひ列れつ入にゅう中ちゅう品ひん，陶とう詩し被ひ批評ひひょう為ため不ふ修飾しゅうしょく詞し匯。

唐とう代だい陶とう淵ふかし明地めいち位い進しん一いち步ほ提ひさげ高だか，孟はじめ浩然こうぜん、王おう維、李白りはく、高こう適てき、劉りゅう長ちょう卿きょう、杜もり甫はじめ、韓かん愈いよいよ、劉りゅう禹錫、白しろ居きょ易えき、司つかさ空そら圖ず、陸りく龜ひさし蒙こうむ等とう都と有ゆう作品さくひん推崇陶とう淵ふかし明あきら，杜もり甫はじめ首くび先さき將はた陶とう淵ふかし明あきら提つつみ升ます到いた文學ぶんがく經典きょうてん地位ちい。在ざい唐とう代だい，陶とう淵ふかし明あきら以飲者しゃ及隱者しゃ聞名，僅是六朝眾多著名詩人之一。陶とう淵ふかし明あかり的てき聲譽せいよ，在ざい宋そう代だい達たち到いた極ごく盛もり，自じ此屹立きつりつ不倒ふとう。他た受讚賞しょう為ため有史ゆうし以來いらい最さい傑出けっしゅつ的てき詩人しじん，從したがえ此其偉大いだい詩人しじん的てき地位ちい便びん不可ふか動搖どうよう。蘇そ軾認みとめ為ため陶とう淵ふかし明あきら為ため曹植、鮑あわび照あきら、謝しゃ靈れい運うん、李白りはく、杜もり甫はじめ所しょ不ふ及，宣せん稱たたえ陶とう淵ふかし明あきら是ぜ空前くうぜん的てき大だい詩人しじん，方かた回かい稱讚しょうさん陶とう淵ふかし明和めいわ杜もり甫はじめ是ぜ中國ちゅうごく文學ぶんがく中ちゅう的てき兩りょう位い至いたり聖せい先師せんし，顧炎武たけし和わ朱しゅ彝つね尊みこと都と稱讚しょうさん陶とう淵ふかし明あかり的てき成就じょうじゅ，王おう士し禎ただし稱讚しょうさん他た空前絕後くうぜんぜつご，梁りょう啟あきら超ちょう和わ王國おうこく維都と認みとめ為ため屈こごめ原はら和かず陶とう淵ふかし明あきら是ぜ兩りょう位い最さい偉大いだい的てき詩人しじん。明代あきよ以來いらい，不ふ少しょう論者ろんしゃ批評ひひょう鍾嶸把わ陶とう淵ふかし明あきら列れつ入にゅう中ちゅう品ひん並なみ不ふ妥當だとう。

陶とう淵ふかし明あかり深ふか受士人じん重視じゅうし和敬わけい仰おおせ，對たい其詩文しぶん的てき研究けんきゅう相當そうとう多おお，中國ちゅうごく所有しょゆう詩人しじん中ちゅう，歷代れきだい注釋ちゅうしゃく家か之の多た僅次於杜甫はじめ。顏かお真ま卿きょう作詩さくし表白ひょうはく陶とう淵ふかし明あきら眷戀晉すすむ室しつ的てき心こころ跡あと，自じ此一般人看重陶淵明忠貞的一面。從したがえ南みなみ宋そう起おこり，道學どうがく家か表彰ひょうしょう陶とう淵ふかし明あきら忠ちゅう於晉室しつ。龔自珍めずらし把わ陶とう淵ふかし明あかり看み成なり有ゆう經世けいせい抱負ほうふ的てき豪傑ごうけつ之の士し，可か與あずか諸しょ葛かずら亮あきら相そう比ひ擬なずらえ。在ざい現代げんだい中國ちゅうごく，他た更さら被ひ視し為ため代表だいひょう了りょう某ぼう種しゅ「中國ちゅうごく本質ほんしつ」的てき詩人しじん，其作品さくひん和わ人格じんかく體現たいげん了りょう「中國ちゅうごく文化ぶんか的てき本質ほんしつ」。陶とう淵ふかし明あきら被ひ視し為ため中國ちゅうごく文化ぶんか精神せいしん的てき代表だいひょう，與あずか大だい自然しぜん水すい乳ちち交融，代表だいひょう了りょう「天人てんにん合一ごういつ」的中てきちゅう國こく文化ぶんか特質とくしつ。1958-1960年ねん，中國ちゅうごく發生はっせい有ゆう關せき陶とう淵ふかし明あきら究竟きゅうきょう是ぜ現實げんじつ主義しゅぎ詩人しじん，還かえ是ぜ反はん現實げんじつ主義しゅぎ詩人しじん的てき爭論そうろん，結論けつろん是ぜ：陶とう淵ふかし明あきら是ぜ一位進步和革新的現實主義偉大詩人。

傳說でんせつ

宋朝そうちょう時じ所作しょさ的てき《虎溪こけい三さん笑わらい圖ず》

传说陶すえ渊明任にん彭澤縣令けんれい時じ，朝廷ちょうてい派は了りょう一いち位い監察かんさつ官かん（督とく郵）來らい視察しさつ，下しも屬ぞく們勸陶とう淵ふかし明あきら要よう正裝せいそう出迎でむかえ致禮，陶とう淵ふかし明あきら慨然がいぜん嘆氣：「我わが不能ふのう為ため五ご斗と米まい（微ほろ薄うす俸祿）向こう鄉里きょうり小人こども折おり腰こし。」當日とうじつ解ほどけ去ざ縣令けんれい印綬いんじゅ，辭じ官かん而去。

廬いおり山やま東林寺とうりんじ慧遠えおん曾發願ねがい不ふ過か虎溪こけい，傳說でんせつ有ゆう一いち次じ，在ざい送別そうべつ陶とう淵ふかし明和めいわ道士どうし陸りく修おさむ靜せい時とき，不ふ小心しょうしん違反いはん了りょう自己じこ的てき規矩きく，引得守もり溪けい的てき老ろう虎とら開始かいし咆哮ほうこう，三さん人にん遂とげ相しょう視し大だい笑わらい。陶とう淵ふかし明あきら、慧遠えおん、陸りく修おさむ靜的せいてき親密しんみつ關係かんけい，象徵しょうちょう了りょう儒、佛ふつ、道みち三さん教きょう和平わへい共ども處しょ。傳說でんせつ陶とう淵ふかし明あきら曾受慧遠えおん邀請加入かにゅう白蓮びゃくれん社しゃ，提出ていしゅつ可か以喝酒しゅ為ため條件じょうけん，慧遠えおん也答應おう了りょう，但ただし陶とう淵ふかし明あかり到達とうたつ後ご很快就因不滿ふまん而離開ひらく。

九きゅう世紀せいき起おこり，傳說でんせつ廬いおり山やま以南いなん陶とう淵ふかし明あきら故鄉こきょう栗ぐり里さと有ゆう塊かたまり平坦へいたん的てき大石おおいし，橫よこ在ざい溪けい中ちゅう瀑布ばくふ前まえ，是ぜ陶とう淵ふかし明あきら「醉よい臥が其上」的てき地方ちほう，後來こうらい村民そんみん稱しょう之の為ため「醉よい石せき」。後人こうじん不斷ふだん在ざい石頭いしあたま上じょう留とめ下か題詞だいし和わ鑴刻，南みなみ宋そう朱しゅ熹曾在醉よい石せき旁つくり邊べ建造けんぞう別墅べっしょ，命名めいめい「歸去來ききょらい館かん」，以紀念ねん陶とう淵ふかし明あかり。傳聞でんぶん中ちゅう的てき醉よい石せき也不止とめ有ゆう一塊ひとかたまり，民みん國時くにとき另有一塊醉石在田地中。

延伸えんしん閱讀

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在ざい维基文ぶん库阅读此作者しゃ作品さくひん（ 在ざい维基共ども享とおる资源阅览影像えいぞう）

《晉すすむ書しょ·卷まき094》，出自しゅつじ房ぼう玄げん齡よわい《晉すすむ書しょ》

《宋そう書しょ/卷まき93》，出自しゅつじ沈约《宋そう书》

《南みなみ史し/卷まき75》，出自しゅつじ李り延壽えんじゅ《南みなみ史し》

• 蔡瑜. 〈陶とう淵ふかし明あかり的てき懷古かいこ意識いしき與あずか典範てんぱん形がた塑〉 (PDF). 《臺たい大だい文ぶん史し哲學てつがく報ほう》. 2010, 72: 1–34 [2022-02-28]. （原始げんし内容ないよう (PDF)存そん档于2022-05-31） （中ちゅう文ぶん（繁しげる體からだ））. 
• 簡良如. 〈就地超越ちょうえつ——陶とう淵ふかし明あかり的てき現實げんじつ詩學しがく〉 (PDF). 《清華せいか中ちゅう文學ぶんがく報ほう》. 2018, 20: 251–296 [2022-02-28]. （原始げんし内容ないよう (PDF)存そん档于2022-05-31） （中ちゅう文ぶん（繁しげる體からだ））. 
• 陳ちん特とく. 〈陶とう淵ふかし明あかり的てき文體ぶんたい選擇せんたく及其文學ぶんがく史し“位置いち”〉. 《嶺みね南みなみ學がく報ほう》. 2018, 9: 107–121 [2022-02-28] （中ちゅう文ぶん（繁しげる體からだ））.