全ぜん唐から文ぶん

《欽定きんてい全ぜん唐から文ぶん》，簡稱《全ぜん唐から文ぶん》，是ぜ清朝せいちょう官かん修おさむ唐とう人ひと總そう集しゅう。全書ぜんしょ一いち千せん卷かん，並なみ卷首かんしゅ四よん卷かん，輯有唐から朝あさ、五ご代だい十じゅう國こく文章ぶんしょう共ども18,488篇へん（一說いっせつ20,025篇へん）、作者さくしゃ3,042人にん（一說いっせつ3,035人にん）。

編纂へんさん經過けいか

清きよし嘉よしみ慶けい十じゅう二に年ねん（1807年ねん），清仁きよひと宗むね取得しゅとく內府舊きゅう藏ぞう《唐から文ぶん》一いち百ひゃく六ろく十じゅう冊さつ，認みとめ為ため該書「體からだ例れい未ひつじ協きょう，選擇せんたく不精ぶしょう」，於是命いのち詞し臣しん加か以重輯。《全ぜん唐から文ぶん》正式せいしき輯纂始はじめ於嘉慶けい十じゅう三さん年ねん（1808年ねん），敕令開設かいせつ「全ぜん唐から文ぶん館かん」，由ゆかり文ぶん華はな殿どの大だい學士がくし董ただし誥領りょう銜，由ゆかり廷臣ていしん學がく者共ものども107人にん入館にゅうかん編へん校こう，以《唐から文ぶん》為ため基礎きそ，取と《四よん庫こ全書ぜんしょ》內的唐人とうじん別べつ集しゅう，以及《文苑ぶんえん英華えいか》、《唐から文ぶん粹いき》、《唐から大詔たいしょう令れい集しゅう》、《古こ文苑ぶんえん》、《崇たかし古文こぶん訣》、《文章ぶんしょう辨べん體からだ彙選》等とう總そう集しゅう，並なみ搜さがせ羅ら《永樂えいらく大典たいてん》所載しょさい之の殘ざん篇へん，“散見さんけん於史子こ雜ざつ家か記載きさい、志こころざし乘じょう金石かねいし碑いしぶみ版ばん者しゃ”。至いたり嘉よしみ慶けい十じゅう九きゅう年ねん（1814年ねん）閏うるう二に月がつ成なり書しょ進呈しんてい欽定きんてい、御製ぎょせい序文じょぶん後ご即そく交由內府、督とく理り兩りょう淮鹽政せい阿おもね克かつ當とう阿おもね等ひとし負ふ責せめ刊かん刻こく，嘉よしみ慶けい二に十じゅう四よん年ねん（1819年ねん）刊かん成なり，即そく揚あげ州しゅう官かん本ほん。光ひかり緒いとぐち年間ねんかん有ゆう廣州こうしゅう重刻じゅうこく本ほん。

作為さくい《全ぜん唐から文ぶん》底本ていほん的てき內府舊きゅう籍せき《唐から文ぶん》原書げんしょ今いま已やめ不ふ存そん，當時とうじ學者がくしゃ對たい其檢視し描述如下：

• 《唐から文ぶん》收錄しゅうろく唐とう、五代ごだい文一ぶんいち萬まん數すう千せん篇へん，分ふん十じゅう六ろく函はこ，每まい函はこ十じゅう冊さつ。
• 《唐から文ぶん》無む序文じょぶん、凡例はんれい，頁ぺーじ首くび有ゆう「梅谷うめたに」鈐印，當時とうじ不知ふち編者へんしゃ，傳說でんせつ為ため海うみ寧やすし陳ちん氏し或ある玲瓏れいろう山館やまだて、傳でん是ただし樓ろう之の遺のこ藏ぞう。
• 《唐から文ぶん》尚なお未み編輯へんしゅう完成かんせい，採納さいのう文章ぶんしょう大だい都と來き自じ常見つねみ明代あきよ版本はんぽん之の唐人とうじん文集ぶんしゅう。
• 《唐から文ぶん》將はた誥制特別とくべつ分ぶん為ため一類いちるい。
• 《唐から文ぶん》將はた帝王ていおう批語附ふ於本文ほんぶん之これ後ご。
• 《唐から文ぶん》中ちゅう唐から太ふとし宗むね文章ぶんしょう內有《晉すすむ書しょ》贊さん文ぶん。
• 《唐から文ぶん》收おさむ有ゆう《會かい真しん記き》等とう傳奇でんき作品さくひん。
• 《唐から文ぶん》將はた史書ししょ中唐人なかとうじん對話たいわ誤あやま以為該人之の文章ぶんしょう。
• 《唐から文ぶん》誤あやま收おさむ隋ずい代だい以前いぜん之の文ぶん。
• 《唐から文ぶん》中ちゅう採と自じ《文苑ぶんえん英華えいか》之の文章ぶんしょう因いん據よりどころ明あかり刻こく本所ほんじょ輯，極ごく多た訛なまり誤あやま脫漏だつろう之の處しょ。

清仁きよひと宗むね所しょ批評ひひょう“體からだ例れい未ひつじ協きょう，選擇せんたく不精ぶしょう”主要しゅよう指ゆび後ご六ろく項こう，於是《全ぜん唐から文ぶん》編輯へんしゅう時じ修おさむ改あらため了りょう體たい例れい，也不收錄しゅうろく小說しょうせつ作品さくひん。體からだ例れい上じょう遵循《全ぜん唐詩とうし》，次序じじょ分別ふんべつ為ため：“首くび諸しょ帝みかど，次じ后妃こうひ，次じ宗室そうしつ諸王しょおう，次じ公主こうしゅ；五代亦依此序次，十じゅう國主こくしゅ附ふ五ご代だい後ご；次じ臣しん工こう，次じ釋しゃく道みち，次つぎ閨ねや秀しゅう。至いたり宦官かんがん四よん裔，各かく文ぶん無む可か類從るいじゅう，附ふ編へん卷末かんまつ。”

評價ひょうか

《全ぜん唐から文ぶん》蒐羅極ごく為ため廣博こうはく浩ひろし大だい，成なり書しょ以來いらい即そく為ため研究けんきゅう唐から朝あさ文學ぶんがく與あずか歷史れきし之の重要じゅうよう典籍てんせき，俞樾評ひょう“有ゆう唐とう一いち代だい文苑ぶんえん之の美よし，畢萃於茲；讀唐文者もんじゃ，歎觀止とめ矣”。

《全ぜん唐から文ぶん》有ゆう漏も收おさむ、誤あやま收おさむ、重出じゅうしゅつ等とう缺かけ失しつ，例れい如：卷まき三さん百ひゃく五ご十じゅう七なな收おさむ〈皇すめらぎ甫はじめ冉集序じょ〉並なみ非ひ高こう適てき作品さくひん，〈陋室铭〉似に為ため偽作ぎさく、非ひ刘禹锡作品さくひん。

《全ぜん唐から文ぶん》最さい為ため詬病者しゃ，全書ぜんしょ不ふ注ちゅう出で处，大だい大だい降くだ低てい了りょう史料しりょう价值，史家しか陈垣说“《全ぜん唐から文ぶん》等とう官かん书，其谬尤ゆう甚，不可ふか不注意ふちゅうい也。”又また說せつ“《全ぜん唐から文ぶん》不ふ注ちゅう出で处，一いち塌糊涂，殊こと可か笑也えみや。”

參與さんよ編輯へんしゅう人員じんいん

清仁きよひと宗そう御製ぎょせい序文じょぶん。

編へん校こう官員かんいん職名しょくめい。

《欽定きんてい全ぜん唐から文ぶん》卷首かんしゅ·嘉よしみ慶けい十じゅう九きゅう年ねん閏うるう二に月がつ〈奉たてまつ旨むね開ひらけ列れつ編へん校こう全ぜん唐から文ぶん諸しょ臣しん職名しょくめい〉詳しょう列れつ姓名せいめい與あずか官かん銜。

• 正せい總裁そうさい官かん：董ただし誥、戴衢亨とおる、曹振鏞
• 副ふく總裁そうさい官かん：英和えいわ、潘はん世よ恩おん、周しゅう兆ちょう基き、秀しゅう寧やすし、帥そち承うけたまわ瀛、覺さとし羅ら桂かつら芳かおる、陳ちん希のぞみ曾
• 總そう閱官：阮元、文ぶん寧やすし、孫まご玉庭たまにわ、秦はた承うけたまわ恩おん、陳ちん嵩かさみ慶けい
• 提ひさげ調ちょう官かん：穆きよし彰あきら阿おもね、繼ままし昌あきら、李り恩おん繹
• 提ひさげ調ちょう兼けん總そう纂官：徐じょ松まつ、孫まご爾なんじ準じゅん、胡えびす敬けい
• 總そう纂官：杜もり堮、法式ほうしき善ぜん、席せき煜、鄧廷楨、謝しゃ崧、陳ちん鴻ひろし墀
• 纂修官かん：彭邦疇、潘はん恭きょう辰たつ、吳ご椿つばき、謝しゃ學がく崇たかし、洪ひろし占うらない銓、胡えびす開ひらき益えき、盛もり唐とう、董ただし桂かつら敷じき、何なに彤然、魯垂紳しん、程ほど德とく楷、周しゅう壽ことぶき椿つばき、陳ひね官かん俊しゅん、陶とう樑、董ただし國華こっか、陳ちん傳つたえ經けい、謝しゃ階かい樹じゅ、周しゅう之の琦、石いし承うけたまわ藻も、劉りゅう榮さかえ黼、洪ひろし瑩
• 協きょう修おさむ官かん：汪ひろし潤じゅん之の、李り宗はじめ昉、白しろ鎔、宋そう湘、陳ひね用よう光こう、葉は紹本、沈維鐈、孫まご升ます長ちょう、胡えびす承うけたまわ珙、翟錦觀かん、葉は申さる萬まん、劉りゅう嗣綰、史ふみ評ひょう、吳ご信しん中なか、高こう翔しょう麟、費ひ丙へい章あきら、孔あな傳でん綸、龔鏜、黃き旭あさひ、方ほう葆升
• 收おさむ掌てのひら官かん：春はる昭あきら、雙そう寶たから、桂かつら昌あきら、哲あきら麟、星ほし額がく布ぬの、文ぶん路ろ、承うけたまわ恩おん、汪ひろし繩なわ𤇴、王おう爾なんじ勄、貴き格かく、握にぎ爾しか敦あつし、德とく慶けい、台たい斐英阿おもね、那な彥福、門かど裕ひろし安やす、福ぶく盛もり泰やすし、博ひろし琳、福ぶく秉泰へいたい、寶たから桂かつら、福ぶく寧やすし
• 監かん刊かん官かん：阿おもね克かつ當とう阿おもね、劉りゅう澐、廖寅、巴ともえ彥岱
• 刊かん校こう官かん：莫晉、吳ご鼒、吳ご錫すず麒、程ほど壽ことぶき齡よわい、秦はた恩おん復ふく、施ほどこせ杓しゃく、石いし韞玉、趙ちょう佩湘、江こう漣さざなみ、谷たに際ぎわ岐、黃き文輝ふみてる、貴き徵ちょう、孫まご星ぼし衍、洪ひろし梧、汪ひろし端はし光こう

格式かくしき

• 四よん部類ぶるい目め：集あつまり部ぶ，總そう集しゅう類るい，斷だん代だい之の屬ぞく，隋ずい唐とう五ご代だい。
• 現存げんそん版本はんぽん：嘉よしみ慶けい十じゅう九きゅう年ねん武英たけひで殿どの刊本かんぽん。
• 卷數かんすう：一いち千せん零れい四よん卷かん（含卷首かんしゅ四よん卷かん）。
• 函數かんすう：五ご十じゅう函はこ。
• 冊數さっすう：五ご百ひゃく零れい四よん冊さつ。
• 裝そう訂てい：線せん裝そう。
• 版はん面めん：每まい頁ぺーじ面めん九きゅう行ぎょう，每まい行くだり二に十じゅう二に字じ。行くだり格かく四よん周しゅう雙そう欄らん，板いた心しん花口はなぐち、單たん魚尾よのお，中ちゅう縫ぬい上記じょうき書名しょめい「欽定きんてい全ぜん唐から文ぶん」卷まき次じ，下しも為ため頁ぺーじ次じ。

补遗

為ため裨補《全ぜん唐から文ぶん》考こう訂てい未み精せい之の處しょ，陳ちん鴻ひろし墀撰《全ぜん唐とう文紀ふみのり事ごと》一いち百ひゃく二に十じゅう二に卷かん，比ひ照あきら計けい有功ゆうこう《唐詩とうし紀き事ごと》，錄ろく唐から文ぶん逸事いつじ兼補けんぽ闕篇；道どう咸年間あいだ學者がくしゃ勞ろう格かく撰せん《讀全唐から文ぶん劄記》、《劄記續ぞく補ほ》指出さしで其错谬者凡130条じょう；岑仲勉つとむ撰せん《讀全唐から文ぶん札さつ記き》，沿劳格かく之の例たとえ，“就小传洎人名じんめい、官爵かんしゃく、郡ぐん县、年月としつき等とう数すう类，笔其偶见”，又また得え310条じょう。

《全ぜん唐から文ぶん》編成へんせい後ご未み及收錄しゅうろく之の文ぶん，清末きよすえ陸りく心しん源げん編へん《唐から文ぶん拾遺しゅうい》七なな十じゅう二に卷かん、《唐から文ぶん續ぞく拾じつ》十じゅう六ろく卷かん，補ほ輯遺文いぶん達たち3,000篇へん，新しん增作ぞうさく者しゃ近きん500人にん。二に十世纪唐代新出土文献数量极其丰富，周しゅう绍良主しゅ编的《唐とう代だい墓はか志こころざし汇编》、《唐とう代だい墓はか志こころざし汇编续集》，收おさむ录以墓ぼ志こころざし为主的てき唐とう代だい文章ぶんしょう约5500篇へん；吴刚主ぬし编《全ぜん唐から文ぶん补遗》，是ぜ汇编近年きんねん来き新しん发现的てき唐とう五代人的墓志等资料，后きさき附ふ篇へん名めい索引さくいん和わ作者さくしゃ索引さくいん，2007年ねん由よし三秦出版社出版九辑；陳ちん尚しょう君くん編へん《全ぜん唐から文ぶん補ほ編へん》，2005年ねん由ゆかり中華ちゅうか書しょ局きょく出版しゅっぱん。

参考さんこう文献ぶんけん

来らい源みなもと

• 《欽定きんてい全ぜん唐から文ぶん》卷首かんしゅ·職名しょくめい
• 《全ぜん唐から文ぶん》出版しゅっぱん說明せつめい，中華ちゅうか書しょ局きょく，1982年ねん.

参まいり见

• 全ぜん唐詩とうし
• 全ぜん上古じょうこ三代秦漢三國六朝文
• 全ぜん宋そう文ぶん