杨循吉きち

楊循吉きち
	大明だいめい禮れい部ぶ主事しゅじ
籍せき貫ぬき	直ちょく隸蘇州そしゅう府ふ吳くれ縣けん
族ぞく裔	漢かん族ぞく
字じ號ごう	字じ君くん謙けん，號ごう南峰みなみみね
出生しゅっしょう	天てん順じゅん二に年ねん（1458年ねん）;
逝世	嘉よしみ靖やすし二に十じゅう五ご年ねん（1546年ねん）;
出身しゅっしん
	成なり化か二に十年甲辰科進士出身;

杨循吉きち（1458年ねん—1546年ねん），字じ君きみ卿きょう，一作いっさく君きみ謙けん，號ごう南峰みなみみね，直ちょく隶吳くれ縣けん（今こん屬ぞく江蘇こうそ苏州市し）人にん。明朝みょうちょう官かん员。

生平おいだいら

成なり化か二に十じゅう年ねん（1484年ねん）甲きのえ辰たつ科か进士。授礼れい部ぶ主事しゅじ，累るい官かん郎ろう中ちゅう^[1]。不ふ久ひさ以病辭じ歸き，结庐於支硎山（今いま观音山やま）下した，專せん事ごと著述ちょじゅつ。自じ言げん:“君きみ以我樂らく山林さんりん耶？我わが非ひ忘世愛あい隴畝。衙門晨入酉とり始はじめ出で，力ちから不能ふのう支ささえ空そら嘆愀。”明世あきよ宗むね嘉よしみ靖やすし年間ねんかん，曾獻《九きゅう廟びょう頌》和かず《華陽かよう求もとめ嗣齋儀ぎ》。卒そつ于嘉よしみ靖やすし二に十じゅう三さん年ねん（1544年ねん），年ねん八はち十じゅう九きゅう岁。^[2]

著作ちょさく

好こう收集しゅうしゅう異こと書しょ^[3]。著作ちょさく頗豐，有ゆう《松まつ籌堂集しゅう》﹑《都下とか贈おく僧そう詩し》﹑《菊花きっか百ひゃく詠えい》﹑《齋とき中ちゅう拙詠せつえい》﹑《南峰みなみみね樂らく府ふ》等とう。

佚事

杨循吉きち少年しょうねん中ちゅう進士しんし，任にん禮れい部ぶ主事しゅじ，即そく欲ほっ上じょう疏請求せいきゅう釋放しゃくほう建けん庶人子孫しそん，被ひ同鄉どうきょう吳ご寬ひろし勸すすむ阻。自じ以為不ふ得とく志こころざし，棄官歸き里さと^[4]。

延伸えんしん阅读

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《國くに朝あさ獻けんじ徵ちょう錄ろく·卷まき之の三さん十じゅう五ご》，出自しゅつじ焦こげ竑《國くに朝あさ獻けんじ徵ちょう錄ろく》

《明あかり史し卷まき二に百ひゃく八はち十じゅう六ろく》，出自しゅつじ《明あかり史し》

注釋ちゅうしゃく

^ 《明あかり史し》載の官かん至いたり礼れい部ぶ主事しゅじ，有ゆう誤あやま。《献けんじ徵ちょう录》卷まき35《礼れい部ぶ郎ろう中ちゅう杨循吉生よしう圹碑》：“成なり化か甲かぶと辰たつ科か幸こう叨黄杨，擢拜仪曹。”
^ 《明あかり史し·卷まき286》：楊循吉きち，字じ君くん謙けん，吳くれ縣けん人じん。成なり化か二に十じゅう年ねん進士しんし。授禮部ぶ主事しゅじ。善ぜん病びょう，好こう讀書どくしょ，每まい得意とくい，手足てあし踔掉不能ふのう自じ禁きん，用よう是ぜ得とく顛主事しゅじ名めい。一いち歲さい中ちゅう，數かず移うつり病びょう不出ふしゅつ。弘治こうじ初はつ，奏そう乞改教きょう，不ふ許もと。遂とげ請致仕ちし歸き，年ねん纔三さん十じゅう有ゆう一いち。結ゆい廬いおり支ささえ硎山下か，課か讀經どきょう史し，旁つくり通どおり內典、稗ひえ官かん。父母ちちはは歿，傾かたぶけ貲治葬そう，寢ね苫とま墓はか側がわ。性せい狷隘，好こう持じ人じん短長たんちょう，又また好こう以學問がくもん窮きゅう人じん，至いたり頰赤不ふ顧。清せい寧やすし宮みや災わざわい，詔みことのり求もとめ直言ちょくげん，馳はせ疏請復ふく建けん文ぶん帝みかど尊號そんごう，格かく不ふ行くだり。武たけ宗はじめ駐ちゅう蹕南都と，召賦打だ虎とら曲きょく，稱しょう旨むね，易えき武人ぶじん裝そう，日にち侍さむらい御前ごぜん為ため樂らく府ふ、小しょう令れい。帝みかど以優俳畜之の，不ふ授官。循吉以為恥はじ，閱九きゅう月がつ辭じ歸き。既すんで復ふく召至京きょう，會かい帝みかど崩くずれ，乃還。嘉よしみ靖やすし中ちゅう，獻けんじ九廟頌及華陽求嗣齋儀，報ほう聞而已やめ。晚ばん歲とし落寞，益えき堅けん癖へき自じ好このみ。尚書しょうしょ顧璘道どう吳くれ，以幣贄にえ，促膝論文ろんぶん，歡甚。俄にわか郡ぐん守もり邀璘，璘將赴之，循吉忽ゆるがせ色しょく變へん，驅か之これ出で，擲還其幣。明日あした，璘往謝しゃ，閉門へいもん不納ふのう。卒そつ，年ねん八はち十じゅう九きゅう。其詩文しぶん，自じ定てい為ため松まつ籌堂集しゅう，他た所作しょさ又また十じゅう餘よ種しゅ，幾いく及千せん卷かん。
^ 《四庫全書總目提要·卷まき131》：《奚囊手鏡てかがみ》·十じゅう三さん卷かん〈安徽あんき巡じゅん撫なで采さい進しん本ほん〉明あきら楊循吉きち撰せん。循吉有ゆう《蘇州そしゅう府ふ纂修識異》，已やめ著錄ちょろく。循吉好こう蓄異書しょ，聞有秘本ひほん，必購求こうきゅう繕つくろえ寫うつし。是ぜ編へん薈稡諸しょ類書るいしょ，頗稱博はく贍，而門目め未ひつじ分ぶん，茫無體むたい例れい。劉りゅう鳳おおとり、王おう世よ貞さだ曾分得とく其稿，後ご遂とげ散佚さんいつ。《明あかり史し·藝文げいぶん志こころざし》作さく二に十じゅう卷かん，此止十じゅう三さん卷かん，不知ふち為ため鳳おおとり家か之の半はん部ぶ，抑そもそも世よ貞さだ家か之の半はん部ぶ也。
^ 《四友齋叢說·卷まき十じゅう五ご·史し十じゅう一いち》：楊南峰ほう少年しょうねん舉進士し，除じょ儀ぎ制せい主事しゅじ，即そく欲ほっ上じょう疏請釋放しゃくほう高だか墻建庶人子孫しそん。匏ふくべ庵あん知之ともゆき，語かたり南峰みなみみね曰：「汝なんじ安やす得う為ため此族滅めつ事ごと耶？」奪だつ其疏不ふ得とく上じょう。南峰みなみみね以誌不ふ得とく行ぎょう，即日そくじつ棄官歸き。徑みち往小金山かなやま讀書どくしょ，數すう年ねん不ふ入城にゅうじょう。其陳義ぎ甚高，如此舉措，即そく古人こじん何なん遠とお。至いたり晚年ばんねん騷屑之の甚，武たけ宗はじめ南みなみ巡じゅん時じ，因よし徐じょ髯ひげ仙せん進すすむ打だ虎とら詞し以希進しん用よう，竟不得とく誌し。此正所謂いわゆる血氣けっき既すんで衰おとろえ，戒在茍得者しゃ耶。

[1] 《明あかり史し》載の官かん至いたり礼れい部ぶ主事しゅじ，有ゆう誤あやま。《献けんじ徵ちょう录》卷まき35《礼れい部ぶ郎ろう中ちゅう杨循吉生よしう圹碑》：“成なり化か甲かぶと辰たつ科か幸こう叨黄杨，擢拜仪曹。”

[2] 《明あかり史し·卷まき286》：楊循吉きち，字じ君くん謙けん，吳くれ縣けん人じん。成なり化か二に十じゅう年ねん進士しんし。授禮部ぶ主事しゅじ。善ぜん病びょう，好こう讀書どくしょ，每まい得意とくい，手足てあし踔掉不能ふのう自じ禁きん，用よう是ぜ得とく顛主事しゅじ名めい。一いち歲さい中ちゅう，數かず移うつり病びょう不出ふしゅつ。弘治こうじ初はつ，奏そう乞改教きょう，不ふ許もと。遂とげ請致仕ちし歸き，年ねん纔三さん十じゅう有ゆう一いち。結ゆい廬いおり支ささえ硎山下か，課か讀經どきょう史し，旁つくり通どおり內典、稗ひえ官かん。父母ちちはは歿，傾かたぶけ貲治葬そう，寢ね苫とま墓はか側がわ。性せい狷隘，好こう持じ人じん短長たんちょう，又また好こう以學問がくもん窮きゅう人じん，至いたり頰赤不ふ顧。清せい寧やすし宮みや災わざわい，詔みことのり求もとめ直言ちょくげん，馳はせ疏請復ふく建けん文ぶん帝みかど尊號そんごう，格かく不ふ行くだり。武たけ宗はじめ駐ちゅう蹕南都と，召賦打だ虎とら曲きょく，稱しょう旨むね，易えき武人ぶじん裝そう，日にち侍さむらい御前ごぜん為ため樂らく府ふ、小しょう令れい。帝みかど以優俳畜之の，不ふ授官。循吉以為恥はじ，閱九きゅう月がつ辭じ歸き。既すんで復ふく召至京きょう，會かい帝みかど崩くずれ，乃還。嘉よしみ靖やすし中ちゅう，獻けんじ九廟頌及華陽求嗣齋儀，報ほう聞而已やめ。晚ばん歲とし落寞，益えき堅けん癖へき自じ好このみ。尚書しょうしょ顧璘道どう吳くれ，以幣贄にえ，促膝論文ろんぶん，歡甚。俄にわか郡ぐん守もり邀璘，璘將赴之，循吉忽ゆるがせ色しょく變へん，驅か之これ出で，擲還其幣。明日あした，璘往謝しゃ，閉門へいもん不納ふのう。卒そつ，年ねん八はち十じゅう九きゅう。其詩文しぶん，自じ定てい為ため松まつ籌堂集しゅう，他た所作しょさ又また十じゅう餘よ種しゅ，幾いく及千せん卷かん。

[3] 《四庫全書總目提要·卷まき131》：《奚囊手鏡てかがみ》·十じゅう三さん卷かん〈安徽あんき巡じゅん撫なで采さい進しん本ほん〉明あきら楊循吉きち撰せん。循吉有ゆう《蘇州そしゅう府ふ纂修識異》，已やめ著錄ちょろく。循吉好こう蓄異書しょ，聞有秘本ひほん，必購求こうきゅう繕つくろえ寫うつし。是ぜ編へん薈稡諸しょ類書るいしょ，頗稱博はく贍，而門目め未ひつじ分ぶん，茫無體むたい例れい。劉りゅう鳳おおとり、王おう世よ貞さだ曾分得とく其稿，後ご遂とげ散佚さんいつ。《明あかり史し·藝文げいぶん志こころざし》作さく二に十じゅう卷かん，此止十じゅう三さん卷かん，不知ふち為ため鳳おおとり家か之の半はん部ぶ，抑そもそも世よ貞さだ家か之の半はん部ぶ也。

[4] 《四友齋叢說·卷まき十じゅう五ご·史し十じゅう一いち》：楊南峰ほう少年しょうねん舉進士し，除じょ儀ぎ制せい主事しゅじ，即そく欲ほっ上じょう疏請釋放しゃくほう高だか墻建庶人子孫しそん。匏ふくべ庵あん知之ともゆき，語かたり南峰みなみみね曰：「汝なんじ安やす得う為ため此族滅めつ事ごと耶？」奪だつ其疏不ふ得とく上じょう。南峰みなみみね以誌不ふ得とく行ぎょう，即日そくじつ棄官歸き。徑みち往小金山かなやま讀書どくしょ，數すう年ねん不ふ入城にゅうじょう。其陳義ぎ甚高，如此舉措，即そく古人こじん何なん遠とお。至いたり晚年ばんねん騷屑之の甚，武たけ宗はじめ南みなみ巡じゅん時じ，因よし徐じょ髯ひげ仙せん進すすむ打だ虎とら詞し以希進しん用よう，竟不得とく誌し。此正所謂いわゆる血氣けっき既すんで衰おとろえ，戒在茍得者しゃ耶。

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