龐泮

龐泮（1450年ねん—1516年ねん），字じ元もと化か，號ごう石壁いしかべ，浙江せっこう台うてな州しゅう府ふ天台てんだい縣けん人ひと，明朝みょうちょう政治せいじ人物じんぶつ，進士しんし出身しゅっしん。

成なり化か二に十じゅう年ねん（1484年ねん）登とう甲かぶと辰たつ科か進士しんし，授工科こうか給きゅう事ごと中ちゅう^[1]。弘治こうじ年間ねんかん，升しょう刑けい科か都と給きゅう事ごと中ちゅう，并救副使ふくし楊茂元もと等とう人ひと。弘治こうじ九きゅう年ねん（1496年ねん）因いん岷王朱しゅ膺鉟彈劾だんがい武岡たけおか州しゅう知ち州しゅう劉りゅう遜へりくだ，被ひ牽連下獄げごく。弘治こうじ十じゅう一いち年ねん（1498年ねん）升ます福建ふっけん右みぎ參政さんせい，改あらため河南かなん右みぎ布ぬの政せい使し，後こう遷廣西ひろせ左ひだり布ぬの政せい使し，致仕ちし回かい鄉きょう^[2]。

註釋ちゅうしゃく

^ 《大明だいめい孝こう宗そう敬たかし皇帝こうてい實錄じつろく·卷まき之の六ろく》：成なり化か二に十じゅう三さん年ねん十じゅう一いち月がつ戊つちのえ戌いぬ以進士しんし鄭てい寯等二に十じゅう人為じんい給きゅう事ごと中ちゅう。寯、林はやし廷玉，吏科；祝しゅく俓，王おう璽、葉は紳しん、鄭てい宗そう仁ひとし、魏ぎ玒，戶こ科か；胡えびす瑞みず、王おう綸、孫まご孺，禮れい科か；張ちょう朝ちょう用よう、劉りゅう孟はじめ、楊瑛、盧の亨とおる、魯昂，兵科へいか；胡えびす金きん、季き源げん、韓かん佑たすく，刑けい科か；龐泮、柴しば升ます工科こうか。
^ 清きよし·張ちょう廷玉等ひとし，《明あかり史し》（卷まき180）：“龐泮，字じ元もと化か，天台てんだい人じん。成なり化か二に十じゅう年ねん進士しんし。授工科か給きゅう事ごと中ちゅう。弘治こうじ中ちゅう，中ちゅう旨むね取と善ぜん擊げき銅どう鼓こ者しゃ，泮疏諫。屢遷刑けい科か都と給きゅう事ごと中ちゅう。副使ふくし楊茂元もと被ひ逮，泮率同列どうれつ救すくい之の，茂しげる元もと得とく薄うす譴。九きゅう年ねん四よん月がつ，帝みかど以岷王おう劾武岡おか知とも州しゅう劉りゅう遜へりくだ，命いのち逮之。泮率同どう官かん呂りょ獻けんじ等とう言げん：「锦衣，天子てんし親おや軍ぐん，非ひ不ふ軌及妖言ようげん重じゅう情じょう不可ふか輕けい遣や。遜へりくだ所ところ坐すわ微ほろ，而王奏そう牽左證しょう百ひゃく人にん，勢いきおい難なん盡つき逮。宜むべ敕撫、按官體たい勘かん。」疏入，忤旨，下しも泮等四十二人及御史劉紳等二十人詔獄。六科むじな署しょ空そら，吏部尚書しょうしょ屠ほふ滽請令れい中書ちゅうしょ代だい收おさむ部ぶ院いん封ふう事ごと。御ご史し張ちょう淳あつし奉たてまつ使つかい還かえ，恥はじ獨どく不ふ與あずか，抗こう疏論之の。考こう功こう郎ろう中ちゅう儲もうか雚亦諫，滽等復ふく率りつ九きゅう卿きょう救すくい之の。帝みかど乃釋泮等，皆みな停とま俸三さん月がつ。中ちゅう官かん何なん鼎かなえ以直言ちょくげん下獄げごく，楊鵬、戴禮夤緣入にゅう司つかさ禮あや監かん。泮等言ごと：「鼎かなえ狂きょう直じき宜むべ容よう。鵬おおとり等とう得とく罪ざい先さき朝あさ，俾參機密きみつ，害がい非ひ小しょう。」會かい御ご史し黃き山さん、張ちょう泰やすし等とう亦また以為言ごと。帝みかど怒いか，詰つめ外がい廷何由よし知ち內廷事ごと，令れい對たい狀じょう，停とま泮等俸半歲とし。威い寧やすし伯はく王越おうごし謀はかりごと起用きよう，中ちゅう官かん蔣琮、李り廣ひろ有罪ゆうざい，外戚がいせき周しゅう彧、張ちょう鶴づる齡よわい縱たて家か奴やつ殺人さつじん，泮皆極論きょくろん，直ちょく聲こえ甚著。十じゅう一いち年ねん擢福建ふっけん右みぎ參政さんせい。中ちゅう官かん奪だつ宋そう儒黃幹みき宅たく為ため僧庵そうあん，泮改為ため書院しょいん以祀幹みき。遷河南みなみ右みぎ布ぬの政せい使し。中ちゅう旨むね取と洛陽らくよう牡丹ぼたん，疏請罷やめ之これ。轉てん廣西ひろせ左ひだり布ぬの政せい使し，致仕ちし。”