陳ちん雍 (明朝みんちょう)

陳ちん雍（1451年ねん—1542年ねん），字じ希まれ冉，號ごう簡菴，浙江せっこう餘よ姚人ひと，明朝みょうちょう政治せいじ人物じんぶつ，進士しんし出身しゅっしん。

生平おいだいら

成なり化か十じゅう九年癸卯浙江乡试举人，二に十じゅう年ねん（1484年ねん）联捷甲かぶと辰たつ科か二に甲かぶと九きゅう十じゅう二に名めい進士しんし，弘治こうじ時どき官かん工こう部ぶ主事しゅじ，升しょう刑部おさかべ员外郎ういろう，九年升湖广按察司佥事^[1]。丁ちょう憂ゆう，服ふく闋，十じゅう六ろく年ねん十月復除江西佥事，又また改あらため山西さんせい佥事，正德しょうとく四よん年ねん（1509年ねん）四月升山西右参议，五ご年ねん三さん月がつ升ます山西さんせい副使ふくし，七なな年ねん六月升廣東按察使，八はち年ねん十じゅう二に月がつ入いれ觐，升ます河南かなん右みぎ布ぬの政せい使し，十年五月升贵州左布政使，十じゅう一年八月升都察院右副都御史、撫なで治ち鄖陽等とう處しょ，十じゅう三年五月升工部右侍郎、兼けん都と察院左ひだり僉都御ご史し，採と辦大木たいぼく，十じゅう六ろく年ねん十じゅう一月採木事竣，命いのち添注本部ほんぶ管かん事ごと，嘉よしみ靖やすし四よん年ねん（1525年ねん）四よん月がつ升ます南京なんきん工こう部ぶ尚書しょうしょ，六ろく月がつ以給事ごと中ちゅう蔡經、黃き臣しん論ろん劾乞休きゅう，許もと給きゅう驛えき還かえ鄉さと。二に十じゅう一いち年ねん十じゅう二に月がつ卒そつ，年ねん九きゅう十じゅう二に^[2]。著ちょ有ゆう《简庵文集ぶんしゅう》、《诗集》各かく四よん卷かん，《三省みつよし经营集しゅう》二に卷かん。

家族かぞく

出身しゅっしん餘あまり姚眉山やま陳ちん氏し。曾祖父そうそふ陳ひね安善あんぜん。祖父そふ陳ちん信しん。父ちち陳ひね颐，封ふう工こう部ぶ主事しゅじ，赠工部ぶ右みぎ侍さむらい郎ろう兼けん都と察院左ひだり佥都御ご史し。母はは胡えびす氏し，封ふう淑人よしと。子こ陳ひね文ぶん蜚（陈文篚），號ごう守もり愚ぐ；孙陈孟はじめ庄しょう（1497年ねん-1574年ねん），初號しょごう眉まゆ峰ほう，晚ばん更さら號ごう两谿散人さんじん^[3]、陈孟恺（蔭かげ贡生，南京なんきん詹事府ふ主おも簿ぼ）、陈孟熙（官かん生せい，官かん府ふ同どう知ち）、陈孟阳。曾孫そうそん陈三省しょう^[4]。玄孫げんそん陳ちん治おさむ本ほん、陳ちん治おさむ則のり。

註釋ちゅうしゃく

^ 《大明だいめい孝こう宗そう敬たかし皇帝こうてい實錄じつろく·卷まき之の一いち百ひゃく十じゅう》：弘治こうじ九きゅう年ねん三さん月がつ癸みずのと卯う，升ます南京なんきん監かん察御史し朱しゅ德いさお、刑部おさかべ員いん外郎ういろう陳ひね雍俱為ため湖みずうみ廣こう按察司し僉事，南京なんきん刑部おさかべ員いん外郎ういろう周しゅう信しん、狹せま西にし商しょう州しゅう知ち州しゅう蔡相俱廣西にし僉事。
^ 《大だい明世あきよ宗むね肅皇帝こうてい實錄じつろく卷まき之の二に百ひゃく六ろく十じゅう九きゅう》：嘉よしみ靖やすし二に十じゅう一いち年ねん十じゅう二に月がつ丁ちょう丑うし，致仕ちし南京なんきん工こう部ぶ尚書しょうしょ陳ひね雍卒。雍浙江せっこう餘あまり姚縣人じん，成なり化か甲かぶと辰たつ進士しんし，授工部ぶ主事しゅじ，累るい升ます南京なんきん工こう部ぶ尚書しょうしょ，以言官かん論ろん劾，再さい疏乞休きゅう。上うえ廉れん其枉，詔みことのり給きゅう驛えき還かえ，仍賜歲とし夫おっと、月つき米まい，年ねん九きゅう十じゅう，遣や巡めぐ按御史し即そく其家致禮存そん問とえ，至いたり是ぜ卒そつ，賜たまもの祭さい葬そう如例。
^ 孫まご鏊《徵ちょう仕つかまつ郎ろう高だか邮州判ばん陳ちん公こう行状ぎょうじょう》：公おおやけ諱いみな孟はじめ庄しょう，字じ子こ孝こう，簡菴公生きみお文ぶん篚，號ごう守もり愚ぐ，赠詹事ごと府ふ主おも簿ぼ，公おおやけ父ちち也。守まもり愚ぐ公有こうゆう子こ六ろく人にん，公おおやけ長ちょう，同母どうぼ弟おとうと二に人にん，为毛孺人出で。其三则庶母弟也。公おおやけ始はじめ號ごう眉まゆ峰ほう，晚ばん乃更號ごう两谿散人さんじん。微ほろ疾やまし不ふ起おこり，萬曆甲戌二月八日也，距生弘治こうじ丁ちょう巳み五ご月がつ十じゅう三さん日にち，享年きょうねん七なな十じゅう有ゆう八はち。配はい孺人邹氏，男おとこ三さん祝しゅく，側室そくしつ徐じょ氏し出で。女おんな二に，長ちょう邹儒人出ひとで，即そく鏊婦也；次じ尚なお陸生りくせい之の筳。孫まご男おとこ五ご人にん，治ち元もと、治綱はるつな皆みな庠生，餘あまり俱幼。
^ 《餘よ姚志》：陈孟恺妻傅でん氏し，南京なんきん人じん，孟はじめ恺以蔭かげ为南詹事主ぬし簿ぼ，继娶氏し，封ふう孺人。未み几孟恺卒，傅でん年みのる才ざい十じゅう九きゅう，悲怆欲よく殉，念ねん己おのれ方かた孕五ご月がつ，冀生子こ，乃強視し息いき。比ひ㝃身得とく女おんな，曰：「女おんな亦また而夫骨こつ血ち，不可ふか棄。」遂とげ獨どく處しょ一いち室しつ，與あずか女おんな相しょう依よ為ため命めいじ，終身しゅうしん不ふ聞笑聲ごえ。以前いぜん子こ三省みつよし貴たか，封ふうじ太ぶと宜むべ人ひと。

参考さんこう文献ぶんけん

孫まご鑛こう《南京なんきん工こう部ぶ尚なお书简庵あん陈公雍墓志こころざし铭》
張ちょう廷玉等ひとし，《明あかり史し》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん

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[1] 《大明だいめい孝こう宗そう敬たかし皇帝こうてい實錄じつろく·卷まき之の一いち百ひゃく十じゅう》：弘治こうじ九きゅう年ねん三さん月がつ癸みずのと卯う，升ます南京なんきん監かん察御史し朱しゅ德いさお、刑部おさかべ員いん外郎ういろう陳ひね雍俱為ため湖みずうみ廣こう按察司し僉事，南京なんきん刑部おさかべ員いん外郎ういろう周しゅう信しん、狹せま西にし商しょう州しゅう知ち州しゅう蔡相俱廣西にし僉事。

[2] 《大だい明世あきよ宗むね肅皇帝こうてい實錄じつろく卷まき之の二に百ひゃく六ろく十じゅう九きゅう》：嘉よしみ靖やすし二に十じゅう一いち年ねん十じゅう二に月がつ丁ちょう丑うし，致仕ちし南京なんきん工こう部ぶ尚書しょうしょ陳ひね雍卒。雍浙江せっこう餘あまり姚縣人じん，成なり化か甲かぶと辰たつ進士しんし，授工部ぶ主事しゅじ，累るい升ます南京なんきん工こう部ぶ尚書しょうしょ，以言官かん論ろん劾，再さい疏乞休きゅう。上うえ廉れん其枉，詔みことのり給きゅう驛えき還かえ，仍賜歲とし夫おっと、月つき米まい，年ねん九きゅう十じゅう，遣や巡めぐ按御史し即そく其家致禮存そん問とえ，至いたり是ぜ卒そつ，賜たまもの祭さい葬そう如例。

[3] 孫まご鏊《徵ちょう仕つかまつ郎ろう高だか邮州判ばん陳ちん公こう行状ぎょうじょう》：公おおやけ諱いみな孟はじめ庄しょう，字じ子こ孝こう，簡菴公生きみお文ぶん篚，號ごう守もり愚ぐ，赠詹事ごと府ふ主おも簿ぼ，公おおやけ父ちち也。守まもり愚ぐ公有こうゆう子こ六ろく人にん，公おおやけ長ちょう，同母どうぼ弟おとうと二に人にん，为毛孺人出で。其三则庶母弟也。公おおやけ始はじめ號ごう眉まゆ峰ほう，晚ばん乃更號ごう两谿散人さんじん。微ほろ疾やまし不ふ起おこり，萬曆甲戌二月八日也，距生弘治こうじ丁ちょう巳み五ご月がつ十じゅう三さん日にち，享年きょうねん七なな十じゅう有ゆう八はち。配はい孺人邹氏，男おとこ三さん祝しゅく，側室そくしつ徐じょ氏し出で。女おんな二に，長ちょう邹儒人出ひとで，即そく鏊婦也；次じ尚なお陸生りくせい之の筳。孫まご男おとこ五ご人にん，治ち元もと、治綱はるつな皆みな庠生，餘あまり俱幼。

[4] 《餘よ姚志》：陈孟恺妻傅でん氏し，南京なんきん人じん，孟はじめ恺以蔭かげ为南詹事主ぬし簿ぼ，继娶氏し，封ふう孺人。未み几孟恺卒，傅でん年みのる才ざい十じゅう九きゅう，悲怆欲よく殉，念ねん己おのれ方かた孕五ご月がつ，冀生子こ，乃強視し息いき。比ひ㝃身得とく女おんな，曰：「女おんな亦また而夫骨こつ血ち，不可ふか棄。」遂とげ獨どく處しょ一いち室しつ，與あずか女おんな相しょう依よ為ため命めいじ，終身しゅうしん不ふ聞笑聲ごえ。以前いぜん子こ三省みつよし貴たか，封ふうじ太ぶと宜むべ人ひと。

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