チビクロの美術びじゅつさんぽ

チビクロわ、六本木ろっぽんぎにいますにゃ。

今日きょうわ、アメリカからはるばる

来きてくれたこちらの

「メトロポリタン美術館びじゅつかん展てん

西洋せいよう絵画かいがの500年ねん」

Ⅰ信仰しんこうとルネサンス

Ⅱ絶対ぜったい主義しゅぎと啓蒙けいもう主義しゅぎの時代じだい

Ⅲ革命かくめいと人々ひとびとのための芸術げいじゅつ

「西洋せいよう絵画かいが史しを彩いろどる珠玉しゅぎょくの名画めいがたち

メトロポリタン美術館びじゅつかんの主要しゅよう作品さくひん、

日本にっぽん初はつ公開こうかい46点てんを含ふくむ65点てん、大だい集結しゅうけつ」

チラシより引用いんよう。

今回こんかいわ、感想かんそうの他ほかに

予習よしゅう復習ふくしゅうをかねて勉強べんきょうしたので、

チビクロが気きになった作品さくひんですにゃ。

1.フラ・アンジェリコ

（本名ほんみょうグイド・ディ・ピエトロ）

キリストの磔刑たっけい

チビクロわ、フラ・アンジェリコの

金かねの使つかい方かたと平面へいめん的てきな表現ひょうげんが

好すきですにゃ。

中世ちゅうせい美術びじゅつに特有とくゆうの神秘しんぴ的てきな雰囲気ふんいきや

絵えの平面へいめん性せいが強調きょうちょうされている

そうですにゃ。

そして、手前てまえから奥おくに楕円だえんのかたちに

配置はいちされ、

空間くうかんの奥行おくゆきが表あらわされていますにゃ。

これわ、ルネサンス美術びじゅつに特有とくゆうの自然しぜんで

３次元じげん的てきな表現ひょうげんですにゃ。

中世ちゅうせい絵画かいがとルネサンス絵画かいがを併あわせ持もつ、初期しょきルネサンスの宗教しゅうきょう画がですにゃ。

2.ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア

キリスト教きりすときょうの楽園らくえんで、植物しょくぶつと人間にんげん、

天使てんし、動物どうぶつでいっぱいでみんなで

あいさつをして、

平和へいわに過すごしていますにゃ。

シエナにあるサン・ドメニコ教会きょうかいの

祭壇さいだん画がの一部いちぶだったそうですにゃ。

ウサギや草花くさばながかわいらしくて

なごみますにゃ。

この人ひとわ、シエナ派はの画家がかさんという

ことで、どんな作品さくひんがあるのか、

ぐぐってみたら、興味深きょうみぶかい作品さくひんが

出でてきましたにゃ。SF感かんさえ感かんじてしまう細長ほそながい岩山いわやまやミステリアスな雰囲気ふんいきですにゃ。

3.カルロ・クリヴェッリ

細密さいみつな描写びょうしゃと入念にゅうねんな仕上しあげが、光ひかる

聖母せいぼと幼子おさなごイエスの作品さくひんですにゃ。

この作品さくひんわ、

イエスが贖あがなうことになる

罪つみと贖罪しょくざいに関かんする

象徴しょうちょう的てきモチーフに取とり巻まかれていると

いいますにゃ。

きゅうりとごしきひわわ、贖罪しょくざいの象徴しょうちょう。

りんごわ、罪つみ。ハエわ、悪あくですにゃ。

豪華ごうかに飾かざられているけど、マリア様さまわ、

上品じょうひんで、イエスも偉大いだいなる救世主きゅうせいしゅだけど

とても愛あいらしいですにゃ。

なぜここにホンモノそっくりに描えがかれた

野菜やさいや果物くだものがあるのか、はじめわ、

びっくりしたですにゃ。

シルキーな感かんじの表現ひょうげんわ、

強つよく独自どくじ性せいを持もっていると思おもいますにゃ。ロンドンナショナルギャラリー展てんでも、この画家がかさん来きてましたにゃ。

8.フラ・フィリッポ・リッピ

玉座ぎょくざの聖母子せいぼしと二人ふたりの天使てんし

緻密ちみつな細部さいぶ描写びょうしゃと陰影いんえい表現ひょうげんが特徴とくちょうの

聖母子せいぼしですにゃ。

マリア様さまと天使てんしの金色きんいろの輪わっかわ、

円光えんこう（えんこう）といい、聖せいなる性質せいしつを

リッピの描えがく人物じんぶつわ、とてもカワイイけど、その表現ひょうげん方法ほうほうにより、神々こうごうしさも

かねそなえていると思おもうですにゃ。

9.ヘラルト・ダーフィット

エジプトへの逃避とうひ途上とじょうの休息きゅうそく

時間じかんと空間くうかんの表示ひょうじが特徴とくちょう的てきな風景ふうけいを伴ともなう

聖母子せいぼしを表あらわす宗教しゅうきょう作品さくひんですにゃ。

救世主きゅうせいしゅであるイエスを恐おそれるヘロデ王おうの

迫害はくがいから逃のがれる旅たびの途中とちゅうのマリアと

ヨセフの姿すがたを後方こうほうに描えがいていますにゃ。

これわ、異あや時とき同時どうじ法ほうといって、同おなじモチーフを繰くり返かえし描えがき、異ことなる時間じかんの出来事できごとを１ひとつの画面がめんに表あらわす手法しゅほうですにゃ。

ダーフィットわ、北方ほっぽうルネサンスの画家がかですにゃ。

美うつくしい青あおい色いろに目めを奪うばわれますにゃ。

マリア様さまの後のちに描えがかれたリンゴわ、

人類じんるいの罪つみを表あらわしているのですかにゃ。

10.ディーリック・バウツ

初期しょきフランドル派はですにゃ。

北方ほっぽうで人気にんきのあった東ひがしロろーマ帝国まていこくの

伝統でんとうの（幼子おさなごキリストに口くちづけする聖母せいぼ像ぞう）という聖せい画像がぞう（イコン）のスタイルを踏襲とうしゅうしつつ、金色きんいろの背景はいけいや円光えんこうの代かわりに、肉体にくたいを繊細せんさいなタッチで、表現ひょうげんしているですにゃ。

母ははマリアと幼子おさなごイエスの愛情あいじょうを強調きょうちょうした

親したしみやすい宗教しゅうきょう作品さくひんですにゃ。

チビクロわ、初はじめてこういう作品さくひんを見みたので、あまりに、人間にんげん的てきすぎて

びっくりしましたにゃ。

12.ヒューホ・ファン・デル・フース

男性だんせいの肖像しょうぞう

明瞭めいりょうな形態けいたい把握はあくと細部さいぶの技巧ぎこうが光ひかる

肖像しょうぞう画がですにゃ。

輪郭りんかくがはっきりと描えがかれ、ひげ、爪つめ、

関節かんせつまでが細部さいぶに緻密ちみつに再現さいげん的てきに

描写びょうしゃされていますにゃ。

ウフィツィ美術館びじゅつかんにある、フースの描えがいたポルティナーリ祭壇さいだん画がにあるように、

祭壇さいだん画が左側ひだりがわから中央ちゅうおうの聖人せいじんに手てを合あわせていたと考かんがえられていますが、

祭壇さいだん画がから切きり離はなされ、単独たんどくの肖像しょうぞう画がとなっていますにゃ。

チビクロわ、フースの描えがいた

ポルティナーリ祭壇さいだん画がを画集がしゅうで見みたことがあって、その時ときから、フースが

好すきに、なりましたにゃ。

フースの作品さくひんわ、素晴すばらしいのに、

同どう時期じきに活躍かつやくしたヤン・ファン・エイクを気きにしすぎて、精神せいしんを病やんでしまったそうですにゃ。

この作品さくひんを別べつの人ひとが描えがいていたら

気きづかなかったかもだけど、

フースが描えがいたということで

チビクロわ、じっと

見みつめてしまいましたにゃ。

カッコイイですにゃ。

そのたたずまいわ、凛りんとして、

神かみに捧ささげし、

14.ルカス・クラーナハ（父ちち）

パリスの審判しんぱん

ルネサンス期きのドイツの画家がか。

古代こだいギリシャの都市としトロイアの王子おうじ

パリスが最もっとも美うつくしい女神めがみを選えらぶお話はなし。

キューピットが愛あいの女神めがみヴィーナスを

狙ねらっていて、結末けつまつを暗示あんじしていますにゃ。

１６世紀せいきのオシャレな帽子ぼうしやよろいで

装よそおっているそうですにゃ。

それにしても、パリスわ、なんで

そんなに、ぽーっとしているの？

15.エル・グレコ

（本名ほんみょうドメニコ・テオトコプーロス）

羊ひつじ飼かいの礼拝れいはい

マニエリスム期きの宗教しゅうきょう画がですにゃ。

大おおきな身振みぶりの人物じんぶつたちと荒々あらあらしい

タッチが動うごきを感かんじさせますにゃ。

クレタ島とうに生うまれ、イタリアとスペインで活躍かつやくしたエル・グレコですにゃ。

イエスが発はっする白しろい光ひかりと夜よるの闇やみが

明暗めいあんのコントラストになり、場面ばめんを

劇的げきてきに演出えんしゅつしていますにゃ。

24.バルトロメ・エステバン・ムリーリョ

伝統でんとうの図像ずぞうを親したしみやすい人間にんげん的てき表現ひょうげんで

描えがいた宗教しゅうきょう画がですにゃ。

ムリーリョが描えがく人間にんげんらしい優やさしい絵えわ、当時とうじ大人気だいにんきだったそうですにゃ。

25.アンニーバレ・カラッチ

猫ねこをからかう二人ふたりの子こども

いたずらの結末けつまつまで予想よそうさせる

教訓きょうくん的てき内容ないようを含ふくんだ風俗ふうぞく画が的てき作品さくひんですにゃ。骨太ほねぶとな感かんじの猫ねこさんから繰くり出だされる猫ねこパンチわ、さぞ強烈きょうれつ…

26.カラヴァッジョ

（本名ほんみょうミケランジェロ・メリージ）

音楽家おんがくかたち

古代こだいの音楽家おんがくかやキューピットに扮ふんした

若者わかものによる演奏えんそう会かいを描えがく、古典こてん主義しゅぎの

趣味しゅみを示しめす風俗ふうぞく画が的てき作品さくひんですにゃ。

中性ちゅうせい的てきな感かんじの少年しょうねん達たちわ、いったい

どんな演奏えんそうをしたのにゃ。

27.ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

女おんな占うらない師し

占うらない師しに騙だまされる若者わかものというのわ、

当時とうじカラヴァッジョ達たちが描えがいた流行りゅうこうの

主題しゅだいで、それを独自どくじの人物じんぶつと色彩しきさいの表現ひょうげんで描えがく「明あかるい」ラ・トゥールの作品さくひん

ですにゃ。

視線しせんのやり取とりと、盗ぬすもうとする

手ての動うごきが、スゴイですにゃ。

31.ヤーコプ・ファン・ライスダール

低ひくい地平線ちへいせん、風車かざぐるま、尖塔せんとうなど

オランダらしさにあふれる多様たようなモチーフで構成こうせいされた風景ふうけいの絵えですにゃ。

オランダというと、青あおい空そらと流ながれ行いく雲くもの景色けしきですにゃ。

一目いちもく見みて、ライスダールとわかり、

作風さくふうを確たしかなものにしているですにゃ。

32.ヨハネス・フェルメール

信仰しんこうの寓意ぐうい

キリスト教きりすときょう関連かんれんの象徴しょうちょうモチーフで満みたされたプロテスタントの国くにで描えがかれた

ローマ・カトリック的てき宗教しゅうきょう画がですにゃ。

モチーフについて理解りかいがあると

絵画かいががどういう意図いとで描えがかれたか

わかるので、絵えを見みることわ、謎なぞ解ときの

ような要素ようそがありますにゃ。

33.レンブラント・ファン・レイン

フローラ

かつて描えがいた妻つまの肖像しょうぞうの思おもい出でと

ヴェネツィア派はの巨匠きょしょう（ティッツァーノ）が描えがいた作品さくひんの影響えいきょうが融合ゆうごうした

花はなの女神めがみの絵えですにゃ。

花はなの女神めがみだけど、どことなく憂うれいを

感かんじるですにゃ。

もしかしたら、修復しゅうふく作業さぎょうをしたら、

すごく、色いろがきれいなのかも、と

思おもいましたにゃ。

34.メインデルト・ホッベマ

森もりの道みち

ありふれた田舎いなかのモチーフを描えがきながら

構図こうずと明暗めいあんの表現ひょうげんにより、目めを引ひく、

オランダ黄金おうごん時代じだいの風景ふうけい画がですにゃ。

全体ぜんたいに視線しせんがつながるように、うまく

構図こうずが作つくられ、画面がめんの中なかに視線しせんが留とまる

ように描えがかれている技わざアリの作品さくひんですにゃ。チビクロが、オランダ絵画かいがの良よさに目覚めざめたきっかけの絵えで、ぜひ本物ほんものを

見みたいと願ねがっていましたにゃ。

見みることができて、うれしいですにゃ。

チビクロわ、

Ⅰ信仰しんこうとルネサンス

Ⅱ絶対ぜったい主義しゅぎと啓蒙けいもう主義しゅぎの時代じだいの作品さくひんに

魅入みいってしまい、後半こうはんわ、

ちょっと集中しゅうちゅう力りょくを欠かいて

さらっと見みる感かんじでしたにゃ。

楽たのしい飲のめや歌うたえやのオランダ絵画かいが、

抽象ちゅうしょう画がのようなモネの作品さくひん、

ゴーギャンとゴッホの作品さくひんが

並ならんで２点てん展示てんじしてあるのも

よかったですにゃ。

他ほかにも素晴すばらしいの作品さくひんがいっぱい

でしたにゃ。

気きになった作品さくひんだけでも解説かいせつ文ぶんを写うつしてみようと思おもったのだけど、

今回こんかいの解説かいせつわ、

You Tubeの美術びじゅつ史しチャンネルさんを

とても勉強べんきょうになりましたにゃ。

ありがとうございますにゃ。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

女おんな占うらない師し

カラヴァッジョ

音楽家おんがくかたち


素晴すばらしい美術びじゅつ展てんでしたにゃ。

ご興味きょうみおありのかたわ、ぜひ

ご覧らんくださいませですにゃ。

時間じかん予約よやく制せいとなっていますので

ご注意ちゅういくださいですにゃ。

今日きょうもお読よみ頂いただき

ありがとうございますにゃ。

今日きょうわ、六本木ろっぽんぎにある

新しん国立こくりつ美術館びじゅつかんへ行いきますにゃ。

チビクロわ、展覧てんらん会かいに

出でかけましたにゃ。

「特別とくべつ展てん　春日かすが神霊しんれいの旅たび

杉本すぎもと博司ひろし　常陸ひたちから大和やまとへ」

館内かんないで配布はいふのチラシによりますにゃ。

「奈良なら市しにある春日大社かすがたいしゃやゆかりの社寺しゃじからの貴重きちょうな文化財ぶんかざい・宝物ほうもつに加くわえ、

称名寺しょうみょうじ・金沢かなざわ文庫ぶんこ、小田原おだわら文化ぶんか財団ざいだんの

杉本すぎもと博司ひろし氏しわ、美術家びじゅつかですにゃ。

活動かつどう分野ぶんやわ、写真しゃしん、インスタレーション、演劇えんげき、建築けんちく、造園ぞうえん、執筆しっぴつ、料理りょうりと

多岐たきに渡わたりますにゃ。

杉本すぎもと氏しのアートわ、歴史れきしと存在そんざいの

一過いっか性せいをテーマとしている

そうですにゃ。

杉本すぎもと氏しの作品さくひんわ、

物事ものごとの本質ほんしつまたわ、新あらたなる価値かちを

見みつけさせてくれるのですにゃ。

チビクロの気きになった作品さくひんですにゃ。

1.杉本すぎもと博司ひろし『華厳けごんの滝たき』一いち幅ぶく

杉本すぎもと氏しが撮とったリトグラフィーの

華厳けごんの滝たきを軸じく装そうして、掛かけ軸じくに

してあり、

その前まえに

2.男神おかみ坐像ざぞう（旧きゅう日光にっこう山さん伝来でんらい）

おかれているですにゃ。

4.杉本すぎもと博司ひろし『那智滝なちだき図ず』

那智滝なちだきわ、

その滝たき自体じたいがご神体しんたいですにゃ。

ピグメントプリントされた

滝たきの写真しゃしんを軸じく装そうして、

掛かけ軸じくにしましたにゃ。

ご本尊ほんぞんというわけですにゃ。

5.獅子しし・狛犬こまいぬ

鎌倉かまくら時代じだいの木造もくぞう彩色さいしきの

カワイイコですにゃ。

本来ほんらいわ、神像しんぞうの左右さゆうに置おかれたそう

ですにゃ。

6.阿弥陀如来あみだにょらい像ぞう　

平安へいあん時代じだいのこの仏ほとけさまわ、

素朴そぼくで優やさしいお顔かおをしているですにゃ。

獅子ししと狛犬こまいぬ、阿弥陀如来あみだにょらい像ぞうわ、

伝でん熊野くまの那智なち大社たいしゃ伝来でんらいといいますにゃ。

7.十じゅう一いち面めん観音かんのん立像りつぞう

平安へいあん時代じだいのこの仏様ほとけさまわ、

旧きゅう前田まえだ青邨せいそん蔵ぞう、旧きゅう白洲しらす正子まさこ蔵ぞう

ですにゃ。

11.天神てんじん像ぞう

室町むろまち時代じだいの描えがかれたもの。

菅原すがわら道真みちざね公おおやけが怨霊おんりょうになり、

清涼せいりょう殿どのに雷かみなりを落おとしたりしましたにゃ。

天神てんじんわ、雷神らいじんとして奉たてまつられた

雷かみなりわ、道真みちざね公おおやけのおしるしですにゃ。

杉本すぎもと氏しの考案こうあんで

表具ひょうぐを、杉本すぎもと博司ひろし氏し作品さくひんの

『放電ほうでん場じょう』にしたのわ、

ぴったりですにゃ。

36.油あぶら注ちゅう（春日かすが型がた）

竹たけ製せいで油あぶらを注そそぐ道具どうぐですにゃ。

解説かいせつによると、春日大社かすがたいしゃに奉納ほうのうされる

灯籠とうろうに燈明とうみょう油ゆを差さすために使つかわれた道具どうぐですにゃ。

燈明とうみょう油ゆを入いれたことによる古色こしょくと

器うつわ型がたの面白おもしろさを珍重ちんちょうし、花はな生せいに見立みたてられた。本ほん作品さくひんの箱書はこがきによれば、

柏木かしわぎ貨一郎ろうが最初さいしょに花器かきとして茶席ちゃせきで

使用しようしたとされるそうですにゃ。

今回こんかいの展示てんじでわ、

須田すだ悦えつ弘ひろし氏しの『昼顔ひるがお』という作品さくひんが

飾かざられたですにゃ。

本物ほんものそっくりに作つくられた昼顔ひるがおわ、

淡あわい水色みずいろまたわ、白しろのようで

虫むしくい後ごの葉はと、先さきの丸まるまったツルが

把手とってに絡からまって風情ふぜいを出だしていましたにゃ。

こちらわ、「春日かすが神しん鹿しか像ぞう」ですにゃ。

春日かすが若宮わかみや社しゃ伝来でんらいとされますにゃ。

解説かいせつによると、杉本すぎもと博司ひろし氏しの発案はつあんにより、現代げんだい美術びじゅつ作家さっかの須田すだ悦えつ弘ひろし氏しが

角すみ、鞍くら、榊さかきを補作ほさくし、すでに

入手にゅうしゅしていた春日かすが若宮わかみやの本地ほんじ仏ほとけである

可能かのう性せいが高たかい文殊もんじゅ菩薩ぼさつ懸かか仏ほとけを

取とり付つけている。

杉本すぎもと氏しによる立体りったい鹿しか曼荼羅まんだらといえよう、

とありますにゃ。

67.

室町むろまち時代じだいの銅どう製せいの鹿しか像ぞうで

高たかさ45.8センチとかわいい大おおきさなのですが、補作ほさく須田すだ悦えつ弘ひろし氏しにより、

杉本すぎもと博司ひろし作品さくひん『海うみ景けい五輪ごりん塔とう』を

取とり付つけてありますにゃ。

こちらわ、杉本すぎもと博司ひろし氏しが設立せつりつした

小田原おだわら文化ぶんか財団ざいだんの紋章もんしょうが、入はいった幕まく

ですにゃ。

紋章もんしょうにわ、深ふかい意味いみがあるそうですにゃ。

今回こんかいの展覧てんらん会かいでわ、

古ふるい時代じだいの仏様ほとけさまに会あえて

優やさしい笑えみを頂いただいた気きがしましたにゃ。

現代げんだいと古ふるい時代じだいが交差こうさした作品さくひんを

見みることができて、

美びの新あらたな一いち面めんを見みたような気きが

しましたにゃ。

素晴すばらしい展覧てんらん会かいとの出会であいに

ありがとうございますにゃ。

もっと詳くわしく知しりたかったので

図録ずろくが欲ほしかったけど、

チビクロのおサイフわ、いつも

空からっぽだから、ガマンしたですにゃ。

トンネルを抜ぬけるとそこわ、

金沢かなざわ文庫ぶんこですにゃ。





北条ほうじょう氏しの菩提寺ぼだいじで

お墓はかをお守もりして、

貴重きちょうな文化財ぶんかざいを保護ほごして

くださった

称名寺しょうみょうじ。

お庭にわもきれいでしたにゃ。

今日きょうもお読よみ頂いただき

ありがとうございますにゃ。

「わがまま骨董こっとう」平凡社へいぼんしゃ

民藝みんげい展てんを見みた帰かえりに寄よった

美術館びじゅつかんのショップで、

民藝みんげいにまつわる特集とくしゅうが組くまれていて、

著者ちょしゃ菊地きくち信義のぶよしさんわ、装幀そうてい家かとして

仕事しごとをしている方ほうですが、

古物ふるものに対たいして

独自どくじの見方みかたがあるのですにゃ。

今日きょうわ、寝坊ねぼうしたから

美術館びじゅつかんに行いく時間じかんわ、なくなったけど

スィーツのお時間じかんですにゃ。

ヴィロン渋谷しぶや店てん

この前まえ食たべたばかりだけど

あっという間あいだに食たべちゃったから、

もう１回かいしっかりといただきますにゃ。

今日きょうわ、

エシレバター+塩しおキャラメルのお味あじの

クレープを注文ちゅうもんするですにゃ。

フランスのクレープわ、

日本にっぽんのと違ちがって、なんというか

もっちりとしていて、

バターがジュワーなのですにゃ。

街まち行いく人ひとを、見みながら、

お外そとでかぶりつくですにゃ。

キャラメルがでてくるから、

早はやく食たべないとタイヘンだにゃ。

クレープを食たべた後のち

チビクロわ、店内てんないに入はいりましたにゃ。

１階かいで選えらんだものを、２階かいで

食たべることのできる仕組しくみですにゃ。

パン屋やさんだけど
ケーキもいっぱいあるにゃ。

名前なまえが知しりたいけど、

ちょうどケースで見みえないですにゃ。

なんと、写真しゃしんヘタですにゃ。

エクレア、クリームブリュレ？

お店みせの人ひとに許可きょかを、得えてから

撮影さつえいしましたにゃ。

この丸まるいのが気きになりましたにゃ。

コロンビエわ、プロヴァンス地方ちほうの

お菓子かしだそうですにゃ。


焼やき菓子かしがたくさんありますにゃ。

ガトー・トゥールーズわ、

アーモンドとレモンコンフィの

焼やき菓子かし。

アマンディーヌわ、アーモンドクリームを焼やき込こんだタルト菓子かし。

フィグ・カシスわ、黒くろイチジクの

ワイン煮にとカシスのタルト。

チビクロが知しらないだけだと思おもうけど

フランスでわ、普通ふつうに食たべられている

お菓子かしなのかにゃ。

こちらのお店みせの人気にんきのバゲットを

使つかったサンドですにゃ。

パンの種類しゅるいもいろいろあって、

おいしそうなオーラ放はなってますにゃ。

２階かいに上あがって

ドリンクを注文ちゅうもんしますにゃ。

今いまのお時間じかんわ、カフェタイムですにゃ。

パフェなども注文ちゅうもんできますにゃ。

ブラッスリーなので

アラカルトのお食事しょくじも

ございますにゃ。


１階かいで選えらんだお品しなですにゃ。


タルトブリオッシュ

ツナ、タマネギ、じゃがいも、

ドライトマトがはいっていて、

温あたためていただきますにゃ。

アンジュバン

オレンジ風味ふうみですにゃ。

グランマニエというお酒さけが

使つかわれていますにゃ。

１番ばん下かの層そうにわ、

チョコまたわ、ナッツのお味あじで

アクセントになっていますにゃ。

スポンジ？わ、柔やわらかくて

やさしい感かんじだけど、

お酒さけが効きいた大人おとなのお味あじですにゃ。

ガトー・トゥールーズわ、

アーモンドのサクサクした感かんじわ、

卵白らんぱくが入はいっている感かんじで

ほろ苦にがいレモンのお味あじが

初はじめて食たべるお菓子かしですにゃ。


カフェでございますにゃ。

濃厚のうこうなお味あじ、甘あまさなので

少すこし苦味にがみのあるコーヒーが

あっていますにゃ。

いろいろな焼やき菓子かしがあって

見みていると外国がいこくに来きたみたいで

楽たのしくなる素敵すてきなお店みせですにゃ。

今日きょうもお読よみ頂いただき

ありがとうございますにゃ。