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コナラ - Wikipedia

コナラ

ブナブナコナラぞく落葉らくよう高木たかぎ

コナラしょうなら[5]学名がくめい: Quercus serrata)はブナブナコナラぞく落葉らくよう高木たかぎである。別名べつめいで、ハハソ[5]、ナラ[1]ともよばれる。

コナラ
コナラ
分類ぶんるい
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ angiosperms
階級かいきゅうなし : 真正しんしょうそう子葉しようるい eudicots
: ブナ Fagales
: ブナ Fagaceae
ぞく : コナラぞく Quercus
ぞく : コナラぞく
subgen. Quercus
たね : コナラ Q. serrata
学名がくめい
Quercus serrata Murray (1784)[1]
シノニム
和名わみょう
コナラ(しょうなら)、ハハソ[1]、ナラ[1]

形態けいたい

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落葉らくよう広葉樹こうようじゅ高木たかぎ[6][5]たかさは15 - 20メートル (m) 、みきみちは60センチメートル (cm) になる[7][8]里山さとやまなどで薪炭しんたんよう伐採ばっさいされた個体こたいは、すうほん株立かぶだになるものもおお[8]樹皮じゅひはい黒色こくしょくからくらばい褐色かっしょく黒褐色こっかっしょくで、たてふかはい[6][7][8]いちねんえだほそくてかときにのこり、かわおおく、1かしょからすうほんることがある[8]

ながさ1 cmほどのみじか葉柄ようへいがついて互生ごせいし、ながさ5 - 15 cmの倒卵形とうらんけいからたおせたまごじょうちょう楕円だえんがたさきとがり、えん鋸歯きょしがある[6][7][9]裏面りめん灰白色かいはくしょくがある[7]芽吹めぶきのぎん白色はくしょくおお[8]葉柄ようへいながさ1 cm前後ぜんこう[10]あきには紅葉こうようし、はじめ黄色おうしょく、しだいに褐色かっしょく橙色だいだいいろいろづき、寒冷かんれい若木わかぎではあか茶色ちゃいろまるものもある[10][9]はすぐに褐色かっしょくわる[10]

花期かきはるから晩春ばんしゅん(4 - 5がつごろ)で[7]若葉わかばひろがると同時どうじ褐色かっしょくはなき、雄花おばなながさ6 - 9 cmの雄花おばなじょとなってじょうがる[6][7][5]雌花めばな上部じょうぶ葉腋ようえきにつく[7]

はては10 - 11月で[7]果実かじつながさ15 - 20ミリメートル (mm) の楕円だえんがたドングリが、あきじゅく[6][7][5]。ドングリは、翌年よくねんあきじゅくすクヌギとはことなり、コナラでは同年どうねんあきじゅく[7]

冬芽とうが赤褐色せきかっしょくたまごがたおおくのうろこつつまれ、えだがわ互生ごせいし、えださきにはいただきのほか複数ふくすういただきせいがわがつく[8]こん半円はんえんがたで、維管たばこんちいさくらばったように多数たすうみられる[8]こんりょうわきにはたくあとがある[8]

落葉樹らくようじゅだが、あきれた時点じてんでは葉柄ようへいはなれそう形成けいせいされないためちず、いつまでも茶色ちゃいろ樹冠じゅかんせる。はるしん展開てんかいするころれた基部きぶ組織そしきはなれそう形成けいせいされ、落葉らくようきる。

発芽はつが地下ちかせいえい:hypogeal germination)で子葉しよう地中ちちゅうのこしたままほん地上ちじょうてくる。このタイプの子葉しよう栄養分えいようぶん貯蔵ちょぞう吸出すいだしにとくし、最初さいしょ伸長しんちょうさせ、つぎほん展開てんかいさせ自身じしん地中ちちゅう枯死こしする[11]

生態せいたい

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のブナ樹木じゅもくおなじく、菌類きんるい樹木じゅもく共生きょうせいしてきん形成けいせいしている。樹木じゅもくにとってはきん形成けいせいすることによって菌類きんるいつく有機ゆうきさん抗生こうせい物質ぶっしつによる栄養分えいようぶん吸収きゅうしゅう促進そくしん病原びょうげん微生物びせいぶつ駆除くじょとう利点りてんがあり、菌類きんるいにとっては樹木じゅもく光合成こうごうせい合成ごうせいされた産物さんぶつ一部いちぶけてもらうことができるというあい共生きょうせい関係かんけいがあるとかんがえられている。菌類きんるい実体じったい人間にんげんがキノコとして認識にんしきできるおおきさにそだつものがおおく、なかには食用しょくようにできるものもある。土壌どじょうちゅうにはきんから菌糸きんしとおして、同種どうしゅ個体こたいたね植物しょくぶつつながる広大こうだいなネットワークが存在そんざいするとかんがえられている[12][13][14][15][16][17]そとせいきん根性こんじょうしゅスギニセアカシア混生こんせいするときんまけ影響えいきょうあたえるという報告ほうこくがある[18][14]土壌どじょう腐植ふしょくえるとながくなるがぼそ減少げんしょうするという[19]

コナラはいくらか豊凶ほうきょうがあるがブナやミズナラほどではないとされている。初夏しょか落下らっかした雄花おばなかずから豊凶ほうきょう予測よそくする方法ほうほう提案ていあんされており、ブナほど相関そうかんたかくないが実用じつようえる予報よほうせるという[20]

はな地味じみなものであり、花粉かふんふうなかだちえい: anemophily)される。風媒花ふうばいかシダ植物しょくぶつ胞子ほうし散布さんぷよう原始げんしてきはなだとおもわれることもあるが、ブナやイネ進化しんかすえにこの形質けいしつ獲得かくとくしたとみられている[21]

種子しゅし重力じゅうりょく散布さんぷがたであるが、動物どうぶつ影響えいきょうおおきい。ドングリのなかでもタンニンをとくおおふくみ、しぶくてべにくく、実際じっさい有毒ゆうどくである。ツキノワグマイノシシ唾液だえきなかにタンニンを中和ちゅうわする成分せいぶんち、しかもタンニンがおお種類しゅるいのドングリをべる時期じきだけ中和ちゅうわ成分せいぶん増加ぞうかさせることが報告ほうこくされている[22][23]一般いっぱんにミズナラの発芽はつがにはネズミ地中ちちゅうにドングリをめるという貯食行動こうどうによるものがおおきいとられている。ネズミがドングリをそのべるか、貯食するかは周囲しゅうい環境かんきょうおおきい[24]。ネズミもタンニンにたいせいつが、つねたいせいっているのではなく時期じきになると徐々じょじょからだ馴化じゅんかさせて対応たいおうしており、馴化じゅんかしていない状態じょうたいべさせると死亡しぼうりつたかいという[25]。イノシシが家畜かちくされたブタ例外れいがいとして、そのウシウマなどではドングリ中毒ちゅうどくえい:acorn poisoning)というのもられている[26][27]

きん種類しゅるい花粉かふん媒介ばいかい種子しゅし散布さんぷ様式ようしきという3つの事象じしょう独立どくりつして進化しんかしてきたようにえるが、連携れんけいして進化しんかしてきたのではないかというせつ近年きんねん提唱ていしょうされている。そとせいきん風媒花ふうばいか重力じゅうりょく散布さんぷ(およびふう散布さんぷ)はいずれも同種どうしゅ密集みっしゅうする状況じょうきょうほど有利ゆうりになりやすい形質けいしつであるとかんがえられている[28]

ドングリは昆虫こんちゅうえさにもなっており、種子しゅし死亡しぼうりつとしては動物どうぶつ以外いがいにこちらもおおきい。北海道ほっかいどうにおける観察かんさつれいではクリシギゾウムシなどのシギゾウムシるいと、ハマキガるいほとんどである。このとし虫害ちゅうがいりつぜん種子しゅしの8わり虫害ちゅうがいによる死亡しぼうりつどう7わりであった。虫害ちゅうがいけても完全かんぜんぬわけでなく一部いちぶ生存せいぞん発芽はつがもするが、実生みしょうはややちいさいという[29]野外やがいではたいていのドングリは虫害ちゅうがいけているため、これにたいするネズミのはんおう調しらべられている。ヒメネズミでの実験じっけんではかんしょくする場合ばあい健全けんぜんけんはてほうこのむが、虫害ちゅうがいはてべないわけではない。はこ個数こすうなどは雌雄しゆうられた[30]

コナラのドングリにはコナラシギゾウムシなどのシギゾウムシるい、ハイイロチョッキリ、ハマキガるい、タマバチるい、クリノミキクイムシなどが産卵さんらんする[31]。ドングリが成熟せいじゅくするよりすこまえにドングリのついた小枝さえちているのは、往々おうおうにハイイロチョッキリによるものである。

ドングリはあき地上ちじょうちるとすぐにばし、春先はるさきにはほん展開てんかいさせる。形態けいたいぶしのように地下ちかせい発芽はつが様式ようしきをとり、子葉しよう地中ちちゅうのドングリないのこる。ネズミは地下ちかのこ子葉しよう目当めあてに、こして捕食ほしょくすることがあり、初夏しょかまでの死因しいんはこれがおおいという[32]時期じき、および過度かどおこしがきなければ子葉しよう捕食ほしょく自体じたい致命ちめいてきでない場合ばあいもあるとられ、おおきい種子しゅしけることで実生みしょうからとおざけ子葉しよう誘引ゆういんする生存せいぞん戦略せんりゃくなのではというせつもある[33]前述ぜんじゅつのように虫害ちゅうがいでも種子しゅし内部ないぶ完全かんぜんには捕食ほしょくされずにのこれいられている。

種子しゅし落下らっかすぐにばす性質せいしつからうめ種子しゅし土壌どじょうシードバンク形成けいせいしないとられている。

年間ねんかん成長せいちょう生育せいいく期間きかんちゅうにゆっくりながつづくタイプであるという[34]。コナラではなつばす土用どようえい:lammas shoot)がしばしば観察かんさつされ、なつなんばす。日本にっぽんのブナ樹木じゅもくではコナラがもっと土用どようけるといわれる[35]

モミツガイヌブナ一部いちぶのシデるいなどとおなじく生態せいたい学者がくしゃ吉良きら竜夫たつお考案こうあんしただん温帯おんたい落葉樹らくようじゅりん別名べつめい中間なかま温帯おんたいりん)に出現しゅつげんする代表だいひょうてき樹木じゅもくひとつだとられている。ただし、中間なかま温帯おんたい研究けんきゅうしゃによって賛否さんぴ両論りょうろんかれるかんがかたである。

ナラれ(ブナ樹木じゅもくあまどころ凋病、えい:Japanese oak wilt)は、ほんたねをはじめ全国ぜんこくてきにブナ樹木じゅもくの枯損被害ひがいをもたらしている病気びょうきである。原因げんいん菌類きんるい(きのこ、カビ)による感染かんせんしょうであることが、1998ねん日本人にっぽんじん研究けんきゅうしゃらによって発表はっぴょうされ[36]カシノナガキクイムシという昆虫こんちゅうによって媒介ばいかいされていることが判明はんめいした[36]。ミズナラやコナラはこの病気びょうきたいしてとく感受性かんじゅせいつよ[37]、枯損被害ひがい全国ぜんこくてき発生はっせいしておりおおきな問題もんだいになっている。

日本にっぽん北海道ほっかいどう本州ほんしゅう四国しこく九州きゅうしゅうみなみ千島ちしま朝鮮半島ちょうせんはんとう分布ぶんぷする[6][5]日本にっぽんでは山野さんや雑木林ぞうきばやしおおられ、クヌギとも雑木林ぞうきばやし構成こうせいする代表だいひょうてきしゅである[5][9]武蔵野むさしの雑木林ぞうきばやし主要しゅようじゅしゅでもられる[6]ミズナラよりも低地ていちおおく、本州ほんしゅうでは標高ひょうこう1000メートル (m) までとなっている[9]

人間にんげんとの関係かんけい

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木材もくざい

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いぬい比重ひじゅう平均へいきん0.8程度ていどだが、成長せいちょう良材りょうざいだとさらにかたおもくなる。ミズナラはいぬい比重ひじゅう0.7程度ていどであることから、コナラは若干じゃっかんおもくむしろクヌギにちかい。道管どうかん配置はいちによる分類ぶんるいかんあなざいえい:rings porous wood)であり、年輪ねんりんはよく目立めだつ。あたりざい紅色こうしょくびたあわ褐色かっしょく[38]心材しんざいはくすんだ褐色かっしょくである。柾目まさめにはトラのような模様もよう(いわゆるもく)があらわれ、これがうつくしいと評価ひょうかされることがおおい。ナラるいもくは「虎斑とらふ」、「虎斑とらふもく」、また角度かくどによってはひかり反射はんしゃ具合ぐあいことなり銀色ぎんいろえることから「ぎんもく」ともばれる[39]乾燥かんそうむずかしくりやすい[40]かんあなざいなので塗料とりょうりは良好りょうこう。これらの特徴とくちょうおおくはブナコナラぞく共通きょうつうするものである。

ミズナラとちがだいみちざいがほとんどてこないこともあり、建材けんざいはもとより家具かぐざいとしての利用りようすくない。おも用途ようと薪炭しんたんおよびキノコの原木げんぼく栽培さいばい原木げんぼくきんゆか栽培さいばいようのおが培地ばいちである。コナラは萌芽ほうが能力のうりょくたかく、20ねん前後ぜんこうごとなん収穫しゅうかく可能かのうであることから、これらの用途ようととしては非常ひじょうすぐれている。

人里ひとざとちかくにえること、かたおも木材もくざい火持ひもちがよく、たきぎ木炭もくたんとして非常ひじょう優秀ゆうしゅうである。燃料ねんりょうようとく木炭もくたん場合ばあいはクヌギをのぞいた落葉樹らくようじゅブナ樹木じゅもく総称そうしょうして「ナラ」とばれることがおおい。木炭もくたん場合ばあいほとんどの場合ばあい黒炭こくたん加工かこうされる。高級こうきゅう木炭もくたんであるクヌギのきくずみやウバメガシに代表だいひょうされるカシるい備長ずみ白炭しろずみ)にくらべると値段ねだんごろで、ホームセンターなどでもれることができる。ナラ黒炭こくたん主要しゅよう産地さんち北日本きたにっぽんで、岩手いわてけん北海道ほっかいどうである。岩手いわてけんでは北部ほくぶ久慈くじなど、北海道ほっかいどうでは道東どうとうおよびみちみなみもりまちなどを中心ちゅうしん生産せいさんされている[41]統計とうけいじょうからないが、岩手いわてけんのものにはいくらかコナラがじっているとられる。

食用しょくよう

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けんはて(ドングリ)の部分ぶぶん食用しょくようにできるが、灰汁あくおおくミズナラやクヌギなどととも大変たいへん部類ぶるいはいる。前述ぜんじゅつのように一部いちぶ動物どうぶつ場合ばあいはタンニン結合けつごうせい唾液だえき分泌ぶんぴつするなどの適応てきおうられるが、動物どうぶつでも種類しゅるいによっては中毒ちゅうどくする場合ばあいもある[42]。ヒトがべる場合ばあい灰汁あく必須ひっすである。縄文じょうもん時代じだい遺跡いせきからはミズナラのドングリがしばしばつかるほか、山間さんかんでは20世紀せいきになってもべられており灰汁あくきの技術ぎじゅつ伝承でんしょうされていた。灰汁あく比較的ひかくてきすくないシイ・カシのドングリがみずにさらすだけでべられるのにたいし、ナラるいのドングリは灰汁あくきがおお[43][44]

そとせいきん形成けいせいすることからコナラりんにはきん根性こんじょうのキノコがよく発生はっせいする。マツタケアカマツじゅんはやし以外いがいに、アカマツとコナラの混交こんこうりんでもれることがられている。木材もくざい腐朽ふきゅうきんもよくえ、なかには食用しょくようにできるものもある。コナラを使つかって栽培さいばいできるキノコはおおい。

コナラ原木げんぼく主要しゅよう生産せいさん福島ふくしまけんだったが、2011ねん福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこによる放射ほうしゃせい物質ぶっしつ汚染おせんにより影響えいきょうた。原発げんぱつ事故じこ萌芽ほうが更新こうしんしたコナラを分析ぶんせきすると、半減はんげんなが核種かくしゅであるセシウム濃度のうどえだたかく、みきひくいという[45]。ただし、みき汚染おせんたか原木げんぼくざる事例じれい報告ほうこくされている[46]事故じこから10ねん以上いじょうち、セシウムはほとんどが土壌どじょうちゅうまり、一部いちぶ樹木じゅもく土壌どじょうあいだ循環じゅんかんしている状態じょうたいだという[47]。ナラ被害ひがいはナガキクイムシがんだ雑菌ざっきん汚染おせんされており、シイタケ原木げんぼくには不向ふむきだという[48]

昆虫こんちゅうあつまるとして

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シイ・カシるい、クヌギなどととも人里ひとざとちかくの平地ひらちではもっと一般いっぱんてきなブナ樹木じゅもくであり、樹液じゅえきあつまるカブトムシクワガタムシオオムラサキスズメバチなどとともにコナラの名前なまえがることがおおい。

染料せんりょう

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樹皮じゅひ果実かじつ染料せんりょう使つかいられる[8]あつめると腐葉土ふようどつくることができ、このようなてん人里ひとざとちかくで重用じゅうようされた一因いちいんとなっている。

象徴しょうちょう

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コナラの花言葉はなことばは、「勇気ゆうき」「快活かいかつ」である[5]

分類ぶんるいがくじょう位置いちづけ

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亜種あしゅ変種へんしゅ

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  • フモトミズナラ (Quercus serrata Murray subsp. mongolicoides) - シノニム (Quercus crispula var. mongolicoides)。ミズナラの変種へんしゅともされる。以前いぜんはユーラシア大陸たいりくさんのモンゴリナラ (Quercus mongolica) と同種どうしゅとされた。研究けんきゅうしゃにより様々さまざま見解けんかい存在そんざいし、はっきりしない。
  • マルバコナラ(ビワバコナラ)(Quercus serrata var. pseudovariabilis)

品種ひんしゅ

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  • シダレコナラ (Quercus serrata f. dependens)
  • テリハコナラ (Quercus serrata f. donarium) - シノニム (Quercus serrata var. donarium)
  • アオナラ (Quercus serrata f. concolor) - シノニム (Quercus serrata var. concolor, Quercus neostuxbergii)
  • ハゴロモアオナラ (Quercus serrata f. pinnata)
  • タレハハゴロモアオナラ (Quercus serrata f. pinnatifida)

このほか以下いかたねとの雑種ざっしゅられている

  • コガシワ (Quercus x takatorensis) - カシワとの交雑こうざつしゅ
  • チョウセンコナラ (Quercus x maccormickii) - ナラガシワとの交雑こうざつしゅ
  • オオバコナラ (Quercus x major) - ナラガシワとの交雑こうざつしゅ
  • ミズコナラ (Quercus x crispuloserrata) - ミズナラとの交雑こうざつしゅ

名称めいしょう

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和名わみょうコナラ由来ゆらいは、もうひとつの日本にっぽん主要しゅようナラであるミズナラ別名べつめいであるオオナラ(だいなら)と比較ひかくして、ドングリちいさめで「しょうなら」の意味いみづけられた[5][9]別名べつめいホウソ[7]、ナラ[9]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c d 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Quercus serrata Murray コナラ(標準ひょうじゅん”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2022ねん1がつ22にち閲覧えつらん
  2. ^ 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Quercus glandulifera Blume コナラ(シノニム)”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2022ねん1がつ22にち閲覧えつらん
  3. ^ 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Quercus serrata Thunb. コナラ(シノニム)”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2022ねん1がつ22にち閲覧えつらん
  4. ^ 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Quercus serrata Murray f. suberosa Hayashi コナラ(シノニム)”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2022ねん1がつ22にち閲覧えつらん
  5. ^ a b c d e f g h i 田中たなかきよし 2011, p. 40.
  6. ^ a b c d e f g 平野ひらの隆久たかひさ監修かんしゅう 永岡書店ながおかしょてんへん 1997, p. 232.
  7. ^ a b c d e f g h i j k 西田にしだ尚道なおみち監修かんしゅう 学習がくしゅう研究けんきゅうしゃへん 2009, p. 102.
  8. ^ a b c d e f g h i 鈴木すずき庸夫みちお高橋たかはしふゆやすのべ尚文なおふみ 2014, p. 142.
  9. ^ a b c d e f 亀田かめだ龍吉りゅうきち 2014, p. 92.
  10. ^ a b c はやし将之まさゆき 2008, p. 19.
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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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