1950年代 ねんだい のフィアット・500 でのエステートワゴン(左 ひだり )とバンの相違 そうい 。 ジャルディニエラ ベルヴェデーレ(左 ひだり )と同 どう コメルシアル バン。この例 れい ではワゴンはバンと比較 ひかく して装飾 そうしょく が多 おお く、バックドアも観音開 かんのんびら き に対 たい し上下 じょうげ 開 ひら き、全 ぜん 高 こう やリアオーバーハング も、荷 に 室 しつ 容積 ようせき よりスタイルやプロポーションを重視 じゅうし していることがわかる。
いわゆる2ボックスの形状 けいじょう で、前部 ぜんぶ にはボンネット(エンジンコンパートメント)、後部 こうぶ には乗員 じょういん の座席 ざせき とひとつづきの荷 に 室 しつ を備 そな えている。1990年代 ねんだい 以前 いぜん は荷 に 室 しつ に収納 しゅうのう 式 しき の予備 よび 座席 ざせき (ジャンプシート )を備 そな え、後 ご のミニバン 並 な みに使 つか えるものも少 すく なくなかった。単 たん にワゴンとも呼 よ ぶが、日本 にっぽん の場合 ばあい 、報道 ほうどう などで「ワゴン車 しゃ 」という場合 ばあい はワンボックス型 がた であることもある。
当初 とうしょ の自動車 じどうしゃ は「むき出 だ しのフレーム に、人 ひと や荷物 にもつ の輸送 ゆそう に適 てき した車体 しゃたい を架 か 装 そう したもの」であった。その架 か 装 そう 方法 ほうほう により、人 ひと を乗 の せるか、荷物 にもつ を乗 の せるか、人 ひと も荷物 にもつ も乗 の せられるようにするかの違 ちが いだった。乗用車 じょうようしゃ の作 つく り方 かた がモノコックベースとなってからは、乗用車 じょうようしゃ のセダンタイプをベース車両 しゃりょう として設計 せっけい された自動車 じどうしゃ では、その設計 せっけい ベースなら「セダンの屋根 やね を延長 えんちょう して」と言 い えるが、そうでないならそうとは言 い えない。「セダンの屋根 やね を延長 えんちょう したものがステーションワゴン」という定義 ていぎ はない。「ノッチバック (3ボックス)セダン の屋根 やね を後端 こうたん 部 ぶ まで伸 の ばし、その屋根 やね とショルダーラインとの間 あいだ にもガラスとピラー (柱 はしら )を入 い れてトランク 部 ぶ を大 おお きな荷 に 室 しつ としたもの」(日本 にっぽん でのナンバー区分 くぶん は3か5 )。「ピックアップトラック の荷台 にだい を屋根 やね つきの貨物 かもつ 室 しつ とした」という発想 はっそう は、ベース車両 しゃりょう 設計 せっけい がセダンであるというだけのことであり、当初 とうしょ のベース車両 しゃりょう がどのようなものかと、それがステーションワゴンであるかライトバンであるかとは関係 かんけい がない。同 おな じベース車両 しゃりょう から作 つく られれば両者 りょうしゃ は車両 しゃりょう としては同 おな じものである。違 ちが いはその使用 しよう 形態 けいたい にあるのみであり、日本 にっぽん では、その使用 しよう 形態 けいたい が「法律 ほうりつ 上 じょう の区分 くぶん (つまり税金 ぜいきん 区分 くぶん )」となり乗用車 じょうようしゃ 区分 くぶん のステーションワゴンと商用 しょうよう 車 しゃ 区分 くぶん のライトバン と区分 くわ けされている。ステーションワゴンもライトバンも貨物 かもつ 室 しつ の両 りょう 側面 そくめん にガラスのウィンドウを持 も つものでは、見 み た目 め も同一 どういつ であり、単 たん に法令 ほうれい 上 じょう (税制 ぜいせい 上 じょう )の区分 くぶん でしかない。一般 いっぱん にはステーションワゴンが個人 こじん ユースの装備 そうび を持 も って販売 はんばい されるために豪華 ごうか 仕様 しよう に見 み えることが多 おお い。しかし、両者 りょうしゃ はコスト面 めん から全 まった く同 おな じ車体 しゃたい を使用 しよう して生産 せいさん される(車 くるま 名 めい すら同 おな じということも多々 たた ある)ことが多 おお いため、一般 いっぱん 的 てき にはステーションワゴンとライトバンの両者 りょうしゃ の違 ちが いはわからなくても当然 とうぜん である。また、現代 げんだい でもフレームベースの車両 しゃりょう で作 つく られればそれもステーションワゴンやライトバンであることには変 か わりはない。人 ひと と荷物 にもつ を載 の せられればステーションワゴンやライトバンであり、それにどういう名前 なまえ をつけるかであり、日本 にっぽん では法令 ほうれい 上 じょう 、乗用車 じょうようしゃ 区分 くぶん で販売 はんばい したいならステーションワゴン、商用 しょうよう 車 しゃ 区分 くぶん で販売 はんばい したいならライトバンと呼 よ ぶだけのことである。
運送 うんそう 車両 しゃりょう が大型 おおがた 化 か したことにより一般 いっぱん にバン(van)とはトラックの箱 はこ 車 しゃ (荷台 にだい が覆 おお われているもの)のことであり2トン4トン10トンそれ以上 いじょう などの大型 おおがた も含 ふく む。つまりバンの範囲 はんい はいわゆるワゴンの範囲 はんい よりも広 ひろ い。一方 いっぽう の、lightなvanとは、当然 とうぜん ながら、日本 にっぽん で通常 つうじょう ライトバンと呼 よ ばれる車両 しゃりょう も含 ふく むが、さらにそれよりもはるかに大 おお きく、ハイエースよりもさらに大 おお きなものを指 さ すのも一般 いっぱん である。よってステーションワゴンとライトバンを対比 たいひ させることは間違 まちが いである。
しかし、自動車 じどうしゃ 発祥 はっしょう の地 ち である欧州 おうしゅう においては、ライトバンで貨物 かもつ 室 しつ の両 りょう サイドに日本 にっぽん のそれのようにガラスウィンドゥを持 も つものは存在 そんざい せず、荷物 にもつ 室 しつ の両側 りょうがわ はボディと同 おな じ鉄板 てっぱん 製 せい であり窓 まど を持 も たないため、ワゴンとバン両者 りょうしゃ の違 ちが いは顕著 けんちょ である。一般 いっぱん 的 てき にはステーションワゴンは充分 じゅうぶん な貨物 かもつ スペースを保持 ほじ するものであり、貨物 かもつ スペースが大 おお きいのが特徴 とくちょう であるが、近年 きんねん はデザインを優先 ゆうせん させた面 めん からリアオーバーハングやラゲッジスペースの容量 ようりょう ・奥行 おくゆき を大幅 おおはば に短縮 たんしゅく したため、ハッチバック タイプとの見境 みさかい が難 むずか しいモデル(ホンダ・アヴァンシア 、三菱 みつびし ・コルトプラス 、スバル・レヴォーグ 、マツダ・MAZDA6 WAGON 、トヨタ・カローラツーリング )、またハッチバックでありながらワゴンと名乗 なの るモデル(マツダ・ファミリアS-ワゴン、マツダ・アクセラスポーツ (3代目 だいめ 除 のぞ く)、スバル・インプレッサスポーツ 〈←スバル・インプレッサスポーツワゴン〉、トヨタ・Opa 、トヨタ・アルテッツァジータ 〈レクサス・IS300スポーツクロス 〉、スズキ・エリオ )等 とう 、メーカーや時代 じだい によっても基準 きじゅん は分 わ かれる。また、日本 にっぽん の車 くるま 検証 けんしょう での「車体 しゃたい の形状 けいじょう 」の表記 ひょうき 種別 しゅべつ の一 ひと つでもあり、トヨタ・イプサム やトヨタ・ウィッシュ 、トヨタ・プリウスα あるふぁ (3列 れつ シートモデル)、ホンダ・エディックス 、ホンダ・ストリーム 、ホンダ・ジェイド 等 とう 一般 いっぱん 的 てき にミニバンと認識 にんしき されている車両 しゃりょう や、ホンダ・フィット のようにハッチバックと認識 にんしき されている車両 しゃりょう であっても車検 しゃけん 記載 きさい 上 じょう はステーションワゴンとして扱 あつか われる。ステーションワゴン以外 いがい には、セダン 、クーペ 、ミニバン、トールワゴン などがある。
しかし、趣味 しゅみ 的 てき な利用 りよう の増加 ぞうか によって優 すぐ れた居住 きょじゅう 性 せい や、高 たか いドライバビリティを持 も ったステーションワゴンが登場 とうじょう し、現在 げんざい では積載 せきさい 能力 のうりょく にも配慮 はいりょ しつつ、上質 じょうしつ な性能 せいのう を持 も つものとして認識 にんしき されている。
走行 そうこう 性能 せいのう 、居住 きょじゅう 性 せい 、積載 せきさい 能力 のうりょく 、駐車 ちゅうしゃ 場 じょう での取 と り回 まわ し、燃費 ねんぴ など趣味 しゅみ 性 せい と実用 じつよう 性 せい を高 たか い領域 りょういき でバランスを保 たも てるというメリットはあるものの、1990年代 ねんだい 半 なか ば以降 いこう その人気 にんき ・需要 じゅよう は、クロスオーバーSUV やミニバン、トールワゴンといった背 せ の高 たか いボディタイプに奪 うば われている。それでいてセダンよりも圧倒的 あっとうてき に車種 しゃしゅ は少 すく ない。しかしスバル・レヴォーグ が堅調 けんちょう な人気 にんき を示 しめ し、トヨタ・カローラ は全 ぜん シリーズ(無印 むじるし セダン /ツーリング /スポーツ /アクシオEX(トヨタ教習 きょうしゅう 車 しゃ 含 ふく む)/フィールダーEX )の過半数 かはんすう をステーションワゴンタイプ が占 し めるなど、一部 いちぶ においては根強 ねづよ い人気 にんき を誇 ほこ るのもまた事実 じじつ である。
なお、日本 にっぽん の車検 しゃけん 証 しょう の形状 けいじょう では乗用車 じょうようしゃ は001(箱 はこ 型 がた )、002(幌 ほろ 型 がた )、003(ステーションワゴン)の実質 じっしつ 3種類 しゅるい しか用意 ようい されていないため、いわゆるセダンタイプ以外 いがい は「ステーションワゴン」と表記 ひょうき されている場合 ばあい が多 おお いが、実際 じっさい の形状 けいじょう を反映 はんえい しているわけではない。
米国 べいこく における歴史 れきし
最初 さいしょ のステーションワゴンは列車 れっしゃ での旅行 りょこう の時代 じだい の製品 せいひん だった。それは『デポハック』(depot hacks ) と呼 よ ばれた。デポとは鉄道 てつどう の駅 えき の意 い で、ハックとはハックニーキャリッジ (hackney carriage)、英国 えいこく が支配 しはい していた時代 じだい のタクシー の呼 よ び名 な )のことである。
また「キャリーオール」(carryalls 、「全部 ぜんぶ (なんでも)運 はこ べる」との意 い )とも「サバーバン」(suburbans 、「郊外 こうがい 」の意 い )とも呼 よ ばれていた。「ステーションワゴン」は「デポハック」と同意 どうい で、それは「ワゴン (wagon)」、つまり人 じん と荷物 にもつ を載 の せる車 くるま で、かつ、そのワゴンは、列車 れっしゃ が駅 えき (ステーション)についたときに、列車 れっしゃ から降 お りてきた人 ひと とその荷物 にもつ を受 う け取 と って載 の せ、近所 きんじょ の最終 さいしゅう 目的 もくてき 地 ち まで連 つ れて行 い く役割 やくわり をしていたことからステーションワゴンと呼 よ ばれた。
初期 しょき のステーションワゴンは、トラックの進化 しんか だったため商用 しょうよう 車 しゃ とされ、一般 いっぱん 消費 しょうひ 者 しゃ 向 む けとは考 かんが えられていなかった。初期 しょき のステーションワゴンのフレームは全部 ぜんぶ 覆 おお われてはいなかった。商用 しょうよう だったからだ。屋根 やね は固定 こてい 屋根 やね だったが、ガラスはなく、乗客 じょうきゃく 部分 ぶぶん だけを覆 おお っているものだった。ガラスの代 か わりにキャンバス地 ち のサイドカーテンを開 あ け閉 し めして使 つか っており、悪天候 あくてんこう の際 さい にはもっと堅 かた いカーテンをスナップでとりつけて使 つか っていた。
ポンティアック・ウッディ(Pontiac woodie)
1910年代 ねんだい にはフォード・モデルT のステーションワゴン(6人 にん 乗車 じょうしゃ )が製作 せいさく されたが、これはまだデポハックとも呼 よ ばれていた。木製 もくせい ボディは手 て で磨 みが いて仕上 しあ げられており、一般 いっぱん にはウッディ (woody) と呼 よ ばれて親 した しまれた。屋根 やね はあったが側面 そくめん は全 ぜん 開放 かいほう されていた。後部 こうぶ 座席 ざせき をはずすとトラック状 じょう となった。
1922年 ねん 、ハドソン の低 てい 価格 かかく ブランド用 よう 子会社 こがいしゃ エセックス がお買 か い得 どく の全天候 ぜんてんこう 型 がた の自動車 じどうしゃ を世 よ に出 だ した。これが米国 べいこく 自動車 じどうしゃ 産業 さんぎょう がオープン型 がた 車両 しゃりょう から消費 しょうひ 者 しゃ の求 もと める覆 おお われた(エンクローズ)自動車 じどうしゃ に向 む かうきっかけになった。特 とく に上流 じょうりゅう 階級 かいきゅう 向 む けの高額 こうがく モデルを作 つく っていた自動車 じどうしゃ 会社 かいしゃ ではステーションワゴンもエンクローズタイプとなっていく。この時代 じだい のガラス窓 まど は、リトラクタブル型 がた やスライド式 しき だった。
当初 とうしょ 、ワゴンメーカーの乗客 じょうきゃく コンパートメントはカスタムボディビルダーにアウトソースされていた。木製 もくせい ボディの製作 せいさく には時間 じかん がかかったからだ。木製 もくせい ボディの製造 せいぞう メーカーとして、ミッチェル・ベントレー (Mitchell Bentley)、USB&F、キャントレル (Cantrell ) などがあった。木製 もくせい ワゴンの屋根 やね は通常 つうじょう ストレッチト・キャンバス (stretched canvas ) と呼 よ ばれるキャンバス地 ち を張 は ったものに防水 ぼうすい 加工 かこう をしたものだった。
1919年 ねん には、ストートンワゴンカンパニー(Stoughton Wagon Company 、ウィスコンシン州 しゅう ストートン)がカスタムワゴンボディをフォード・モデルT に架 か 装 そう をお開始 かいし 。同年 どうねん 、木製 もくせい ボディ架 か 装 そう 業 ぎょう J.T.カントレル社 しゃ (J. T. Cantrell) がクライスラー車 しゃ に木製 もくせい ボディを架 か 装 そう し1931年 ねん まで続 つづ けた。
やがて、自動車 じどうしゃ メーカー自身 じしん がステーションワゴンを製作 せいさく するようになる。GM 創業 そうぎょう 者 しゃ ビリー・デュラント の会社 かいしゃ デュラント・モーターズ のブランドであったスター から1923年 ねん に発売 はつばい されたものが一般 いっぱん には最初 さいしょ の自社 じしゃ 生産 せいさん ステーションワゴンとされている。
フォード は、ステーションワゴンの最大手 さいおおて として、1929年 ねん には販売 はんばい トップとなっていた。フォードは自社 じしゃ で堅 けん 木 き の森 もり と製材 せいざい 所 しょ を所有 しょゆう していたため、A型 がた のワゴンでのコンポーネントの供給 きょうきゅう をはじめた。1929年 ねん にはA型 がた のワゴンに使 つか うコンポーネントのサプライを開始 かいし 。このモデルでは最終 さいしゅう 工程 こうてい はまだ社外 しゃがい への委託 いたく 作業 さぎょう だった。当初 とうしょ は工場 こうじょう で最終 さいしゅう 組 ぐみ 立 たた された自動車 じどうしゃ をデトロイト のブリグズ (Briggs ) に持 も ち込 こ み、ルイビル のメンゲル (Mengel Company ) からの部材 ぶざい でボディを架 か 装 そう していた。
ダッジ も1929年 ねん には直列 ちょくれつ 6気筒 きとう エンジンのスタンダードシックスをベースとしたステーションワゴンモデルを生産 せいさん している。定員 ていいん 6人 にん で客室 きゃくしつ の窓 まど は下 した に落 お とし込 こ むタイプで片側 かたがわ に3枚 まい ずつついていた。
ステーションワゴンの始 はじ まりは商用 しょうよう だったので、1930年 ねん 半 なか ばまでは木製 もくせい ボディであり、これらはウッディ (woodies ) とよばれて親 した しまれていた。
また、乗用車 じょうようしゃ の乗客 じょうきゃく のコンパートメント のフレーム (車体 しゃたい 枠 わく )には広葉樹 こうようじゅ から切 き り出 だ された堅 けん 木 き が使 つか われていた。通常 つうじょう の乗用車 じょうようしゃ ではフレーム(車体 しゃたい 枠 わく )は鉄 てつ で覆 おお われており、ラッカー(米国 べいこく のラッカーは自動車 じどうしゃ 塗料 とりょう の意 い )で色 いろ をつけられ保護 ほご されていた。最終 さいしゅう 的 てき にステーション・ワゴンも、オールスチールボディが適用 てきよう された。それは強度 きょうど とコストと耐久 たいきゅう 性 せい に優 すぐ れていたためだった。
しかし、次第 しだい に社会 しゃかい 的 てき に高級 こうきゅう なものとして認 みと められるようになってくる。車両 しゃりょう 価格 かかく は一般 いっぱん 的 てき な車 くるま よりも高 たか めに設定 せってい されたが、富裕 ふゆう 層 そう には人気 にんき を得 え ていた。米国 べいこく のカントリークラブ での社交 しゃこう 用品 ようひん のひとつでもあった。紳士 しんし らしさを強調 きょうちょう するための、ハードウッド(広葉樹 こうようじゅ 木材 もくざい )のボディの使 つか い勝手 がって がビュイック 、パッカード 、ピアース・アロー などの高級 こうきゅう 車 しゃ メーカーに好 この んで使用 しよう された。
名声 めいせい とは関係 かんけい なく、ウッディ・ワゴンには常時 じょうじ メンテナンスが欠 か かせない。ボディはニス仕上 しあ げなので、使用 しよう 中 ちゅう にも一定 いってい 期間 きかん で塗 ぬ りなおしが必要 ひつよう となる。木 き は季 き 節 ぶし によって膨張 ぼうちょう ・縮小 しゅくしょう するためネジの締 し めなおしも必要 ひつよう である。
名称 めいしょう の変化 へんか
デポハック - 人 ひと を乗 の せるキャリッジに重 おも きを置 お いているが、ワゴンは荷物 にもつ に重 おも きが置 お かれている。
キャリッジ - フランス語 ふらんすご 起源 きげん の英語 えいご で人 ひと を乗 の せる車両 しゃりょう であり乗 の り心地 ごこち も重視 じゅうし された。
キャリーオール - 人 ひと だけでなく荷物 にもつ だけでもなく両方 りょうほう 載 の せられた意味 いみ 。
サバーバン - 到着 とうちゃく 地 ち から周辺 しゅうへん 地区 ちく まで人 ひと と荷物 にもつ を運 はこ んだから「サバーバン」でもあった。
ワゴン - ドイツ語 ご 起源 きげん の英語 えいご で荷物 にもつ を主 おも に載 の せる車両 しゃりょう を指 さ す言葉 ことば として使 つか われ乗 の り心地 ごこち よりも運搬 うんぱん 力 りょく を重視 じゅうし した。
トラック - より重量 じゅうりょう 物 ぶつ を運 はこ べるようになり、荷 に を運 はこ ぶ用途 ようと の車両 しゃりょう はトロッコ にその起源 きげん をもつトラック という用語 ようご に置 お き換 か えられた。
オールスチール製 せい ワゴン
第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん が終 お わり、1942年 ねん 時点 じてん の生産 せいさん 治 ち 具 ぐ を使 つか い自動車 じどうしゃ 生産 せいさん が再開 さいかい された。大戦 たいせん 期間 きかん 中 ちゅう に生産 せいさん 技術 ぎじゅつ はかなりの進歩 しんぽ をとげていたため、大戦 たいせん 後 ご の新 しん デザインではステーションワゴンもオールスチール(全 ぜん 鉄 てつ )製 せい が普通 ふつう になった。
北米 ほくべい でのオールスチール製 せい ステーションワゴンはウィリス=オーバーランド の1946年 ねん 式 しき ジープ ・ステーションワゴンである。これは大戦 たいせん 中 ちゅう に戦争 せんそう 遂行 すいこう のために作 つく られた頑丈 がんじょう なジープ ベースのもの。このウィリス車 しゃ は2ドアモデルで、プレミアム・トリム・パッケージではパッセンジャー・コンパートメント外側 そとがわ がウッディ時代 じだい のワゴンを彷彿 ほうふつ とさせる軽量 けいりょう フレーム/暗色 あんしょく 系 けい パネルのデザインとなっていた。
1949年 ねん 、プリムス が自社 じしゃ 初 はつ オールスチール製 せい ステーションワゴンの2ドア車 しゃ プリムス・サバーバン を発売 はつばい 。これは民生 みんせい 用 よう 自動車 じどうしゃ ベースである。1950年 ねん にはプリムスのラインからはウッディ型 がた がはずされ、すべてがオールスチール製 せい ボディとなる。シボレー・サバーバン も非常 ひじょう に似 に た仕様 しよう だった。ビュイック は最後 さいご までステーションワゴンの木製 もくせい 構造 こうぞう にこだわったメーカーだったが、それでも1953年 ねん が最後 さいご の年 とし となった。
フォード とマーキュリー は1955年 ねん まで見 み た目 め は木製 もくせい タイプのようなモデルを提供 ていきょう している。しかしその見 み た目 め を形作 かたちづく っていたものは鉄 てつ 、プラスチック などの素材 そざい だった。3M 社 しゃ 開発 かいはつ のダイノック (DiNoc) などの高分子 こうぶんし 化合 かごう 物 ぶつ も使 つか われていた。フォード・カントリー・スクワイア という名前 なまえ で知 し られているフルサイズワゴンは1949年 ねん に登場 とうじょう し1990年代 ねんだい 初頭 しょとう までフォード社 しゃ の主力 しゅりょく 製品 せいひん の一角 いっかく を占 し めていた。
1966年 ねん に、米国 べいこく で再 ふたた び木製 もくせい 装飾 そうしょく がなされたステーションワゴンがダッジ から登場 とうじょう する。その外観 がいかん は15年間 ねんかん 変 か わらなかった。1967年 ねん からはこの木製 もくせい 風 ふう 装飾 そうしょく は最 さい 高級 こうきゅう モデルに限定 げんてい して使 つか われたが、これは飾 かざ りのないモデルは安価 あんか であることをあらわし、そうでないものはステータスをあらわすことを意味 いみ していた。
米国 べいこく では都市 とし 郊外 こうがい に形成 けいせい された地域 ちいき コミュニティで、「その年 とし に発売 はつばい された」ウッディタイプ(木製 もくせい 装飾 そうしょく )ステーションワゴンを所有 しょゆう していることが富 とみ の象徴 しょうちょう でもありまた所有 しょゆう 者 しゃ の趣味 しゅみ のよさを示 しめ すものと受 う け取 と られていた。しかし1990年代 ねんだい 以降 いこう は、これら「フェイク・ウッド ("fake wood")」とよばれた木製 もくせい 風 ふう スタイルは古臭 ふるくさ いものとされるようになり、メーカーは製品 せいひん ラインから外 はず すようになった。その後 ご 、PTクルーザー がレトロスタイルで登場 とうじょう したことがきっかけとなり、アフターマーケット・アクセサリーメーカーがノスタルジアを感 かん じさせるウッディキット (faux woodie kits) を売 う り出 だ すようになった。
米国 べいこく でステーションワゴンは1950年代 ねんだい から1970年代 ねんだい にかけて大人気 だいにんき となり、生産 せいさん 台数 だいすう においても最高 さいこう の時代 じだい を謳歌 おうか (おうか)した。1950年代 ねんだい から1960年代 ねんだい 半 なか ばには、通常 つうじょう モデルの2ドアモデル4ドアモデルから当時 とうじ 流行 りゅうこう したBピラーなしのハードトップモデル までさまざまなボディスタイルのものが作 つく られた。AMC のランブラー がハードトップのステーションワゴンを1956年 ねん 式 しき から世 よ に出 だ し、つづいて1957年 ねん 式 しき でマーキュリー 、オールズモビル 、ビュイック から、1960年 ねん 式 しき ではクライスラー からも発売 はつばい された。ハードトップステーションワゴンは製造 せいぞう コストもかかり高価 こうか だったので販売 はんばい 数 すう は多 おお くはなかった。GMは1959年 ねん 式 しき で、AMCは1960年 ねん 式 しき 、フォードも1961年 ねん 式 しき ではラインナップからはずしてしまった。クライスラーとダッジが1964年 ねん 式 しき まで販売 はんばい していた。
フルサイズワゴン
1967年 ねん 型 がた フォード・カントリー・スクワイア - フルサイズワゴンの一 いち 例 れい
米国 べいこく ではフルサイズのステーションワゴンは6人 にん から9人 にん 乗車 じょうしゃ であることが通常 つうじょう とされてきた。6人 にん 乗車 じょうしゃ の基本 きほん 仕様 しよう は3人 にん がフロントシート、もう3人 にん がリアシートに座 すわ るというもので、シートはどちらもベンチ型 がた のシート である。9人 にん 乗車 じょうしゃ には、ベンチ型 がた シートをもう一 ひと つ三 さん 列 れつ 目 め のシートとして追加 ついか した。三 さん 列 れつ 目 め シートは後 うし ろ向 む きにレイアウトされることも多 おお かった。この三 さん 列 れつ 目 め シートはリアの荷物 にもつ 置 お き(リアカーゴ)の後 のち 輪 わ 車軸 しゃじく 上 じょう に位置 いち することとなった。フォードは、それぞれのシートに2人 ふたり 分 ぶん 追加 ついか して10人 にん 乗車 じょうしゃ としたが、かなり狭 せま かったため後 ご のモデルでは1人 ひとり 分 ぶん 追加 ついか の8人 にん 乗車 じょうしゃ 仕様 しよう とされた。
新 あたら しいモデルになるに従 したが い、より小型 こがた のプラットフォームで作 つく られるようになったため、5人 にん 乗車 じょうしゃ または6人 にん 乗車 じょうしゃ となる(フロントシートがバケット型 がた かベンチ型 がた かによる)。車 くるま の大 おお きさと安全 あんぜん 性 せい の観点 かんてん から、乗用車 じょうようしゃ ベースで製作 せいさく するステーションワゴンではリアカーゴ部分 ぶぶん にシートを設 もう けることが禁止 きんし された。例外 れいがい は、フォード・トーラス とマーキュリー・ステーブル で、これらには、小型 こがた のジャンプシート(折 お りたたみ式 しき シート)が子供 こども 二 に 人 にん 用 よう として装備 そうび されていた。シボレー・サバーバン 、フォード・エクスペディション といったフルサイズSUV ではフロントシートもベンチ式 しき とした9人 にん 乗車 じょうしゃ 仕様 しよう など上記 じょうき フルサイズステーションワゴンと同 どう 機能 きのう を備 そな えている。また、米国 べいこく では日本 にっぽん と同様 どうよう SUV も車両 しゃりょう 登録 とうろく 上 じょう 『ステーションワゴン』とされており、カテゴリーとしてもSUVはステーションワゴンとすべきと主張 しゅちょう する人 ひと も多 おお くいる。
2ドアワゴン車 しゃ
マーキュリー コミューター 2ドアハードトップ ステーションワゴン
1955年 ねん 、1956年 ねん 、1957年 ねん として、シボレーはシボレー・ノマド 、姉妹 しまい 車 しゃ ポンティアック・サファリ がスポーティ2ドアワゴンとして発売 はつばい された。米国 べいこく での家庭 かてい 用 よう としての売 う れ行 ゆ きは思 おも わしくなく3年 ねん で終了 しゅうりょう した。その車 くるま 名 めい は1958年 ねん にピラー付 づけ 4ドアワゴンモデルに使 つか われている。シボレーはノマド名 めい は1961年 ねん 式 しき で終了 しゅうりょう 。ポンティアックは1980年 ねん までサファリ名 めい を使 つか った。マーキュリー では1957年 ねん から1960年 ねん にかけて2ドアハードトップワゴンを生産 せいさん した。1961年 ねん にはこのユニークなモデルを終了 しゅうりょう 、ピラー付 づけ モデルのみとなった(米国 べいこく ではステーションワゴンとワゴンは同 おな じ意味 いみ で使 つか われる。ワゴンは荷物 にもつ を載 の せるものでトラックと同 おな じ意味 いみ をもつ)。
AMC・ペーサー ワゴン
1970年代 ねんだい は米国 べいこく で2ドアワゴンのピークだった。多 おお くのメーカーが小型車 こがたしゃ ラインでの作成 さくせい を始 はじ めた。1972年 ねん から1980年 ねん にはフォード・ピント 、マーキュリー・ボブキャット が発売 はつばい される。1971年 ねん から1977年 ねん にはシボレー・ベガ の2ドアワゴンモデル。ポンティアック・アストル でも同様 どうよう モデルを1973年 ねん から1977年 ねん に発売 はつばい した。AMC もペーサー のワゴンモデルで市場 いちば に参入 さんにゅう し1977年 ねん から1980年 ねん まで発売 はつばい した。
米国 べいこく ではセダン・デリバリー またはデリバリーと呼 よ ばれる2ドアステーションワゴンがある。通常 つうじょう リア部分 ぶぶん は窓 まど はなくパネルで覆 おお われている。これは米国 べいこく では1970年代 ねんだい から製造 せいぞう されているもので、ベガとピントでパネルタイプが提供 ていきょう されたことに始 はじ まる。
現状 げんじょう
米国 べいこく では多目的 たもくてき 車両 しゃりょう として一世 いっせい を風靡 ふうび したステーションワゴンであるが、1983年 ねん に登場 とうじょう したダッジ・キャラバン の登場 とうじょう 以降 いこう 、その位置 いち はミニバン に取 と って代 か わられることとなった。これらはスペースに有利 ゆうり な前輪 ぜんりん 駆動 くどう を使用 しよう していたことも一因 いちいん である。更 さら に1990年代 ねんだい 半 なか ば以降 いこう は各 かく メーカーからクロスオーバーSUV が次々 つぎつぎ と登場 とうじょう し、消費 しょうひ 者 しゃ の需要 じゅよう は急速 きゅうそく にステーションワゴンから離 はな れていった。フォード・トーラス 、ホンダ・アコード 、トヨタ・カムリ といったベストセラー車 しゃ のステーションワゴンが何 いず れも1990年代 ねんだい に廃止 はいし となり、輸入 ゆにゅう 車 しゃ についてはメルセデス・ベンツ・Cクラス のステーションワゴンを最後 さいご に2005年 ねん に米国 べいこく 市場 いちば から撤退 てったい した。2004年 ねん にはダッジ・マグナム で久方 ひさかた ぶりに米国 べいこく メーカーによるステーションワゴンが復活 ふっかつ したが、2008年 ねん を持 も って販売 はんばい 終了 しゅうりょう 、以降 いこう 米国 べいこく ではステーションワゴンの新車 しんしゃ は発売 はつばい されていない。
欧州 おうしゅう における歴史 れきし
フォルクスワーゲンは1950年 ねん に発売 はつばい 開始 かいし したVWトランスポルター (Transporter ) で人 ひと と荷物 にもつ を載 の せるコンビ (Kombi ) タイプを発売 はつばい している。以来 いらい 「コンビ」という名称 めいしょう はステーションワゴンをあらわすものとして使用 しよう される。日本 にっぽん でボルボのエステートで知 し られるモデルもスウェーデンではコンビとしてカテゴリーされ呼 よ ばれている。1953年 ねん にオペル は、レコルト・オリンピアを発売 はつばい 。後 のち にステーションワゴンというカテゴリーで呼 よ ばれることになる。スウェーデン のサーブ95 が1959年 ねん から1978年 ねん まで発売 はつばい された。2ドアファストバックサルーンをベースとしたエステートである。1977年 ねん にはアウディ・100 アヴァント、1978年 ねん にはメルセデス・ベンツ・300TD/240TD というステーションワゴンが発売 はつばい されている。
長期 ちょうき 休暇 きゅうか に自動車 じどうしゃ を使 つか っての旅行 りょこう をする機会 きかい も多 おお い欧州 おうしゅう では、セダンに近 ちか い使 つか い勝手 がって を持 も ちながら積載 せきさい 性 せい に優 まさ るステーションワゴンは重用 じゅうよう された。欧州 おうしゅう メーカーはセダン の各 かく 車種 しゃしゅ にステーションワゴンのラインナップを加 くわ えている場合 ばあい も多 おお い。1990年代 ねんだい 後半 こうはん からは、アメリカからのクロスオーバーSUVへの需要 じゅよう の移行 いこう が欧州 おうしゅう でも顕著 けんちょ になった。2010年代 ねんだい 以降 いこう では、多 おお くのメーカーがクロスオーバーをラインナップし、本来 ほんらい アメリカ市場 いちば に向 む けて企画 きかく されたモデルが欧州 おうしゅう でも意外 いがい な好評 こうひょう を得 え るという現象 げんしょう もみられている。
1966年 ねん モーリス ミニ マイナー トラベラー
英国 えいこく では中小 ちゅうしょう 型 がた のエステートカーが一般 いっぱん 的 てき で、モーリス・1000 (モーリスマイナー)やMini のエステートモデルがその中心 ちゅうしん である。モーリス1000にはアッシュウッドフレームタイプもあった。両 りょう モデルともオプションで両開 りょうびら き型 がた のバンタイプのリアドアにでき、昔 むかし ながらのシューティングブレークスタイルにすることができた。ヒルマン・インプ のエステートモデルヒルマン・ハスキー はリアエンジン のエステートで珍 めずら しいタイプだった。
西欧 せいおう の2ドアエステートとしてフォード・エスコート 、モーリス・1100 、ボクソール・ビバ 、ボクソールシベット 、フィアット・127 がある。
日本 にっぽん における歴史 れきし
初代 しょだい 日産 にっさん ・セドリック ステーションワゴン
初代 しょだい レガシィツーリングワゴン
ボルボ・850
トヨタ・アベンシス ワゴン
自動車 じどうしゃ 産業 さんぎょう の立 た ち上 あ がりから現在 げんざい に至 いた るまで、日本 にっぽん では貨物 かもつ 自動車 じどうしゃ であるライトバン と共用 きょうよう のボディで作 つく られる例 れい が多々 たた あり、そうした車種 しゃしゅ は主 おも に貨物 かもつ 車 しゃ の1年 ねん 車検 しゃけん を避 さ ける目的 もくてき で作 つく られている。しかし一部 いちぶ には、予備 よび 座席 ざせき (ジャンプシート)を備 そな えた日産 にっさん ・セドリック など、アメリカの流儀 りゅうぎ にならった高級 こうきゅう 志向 しこう のものも古 ふる くから存在 そんざい した。また、釣 つ りやスキーといったアウトドアレジャー用途 ようと にライトバンを用 もち いるユーザー層 そう が1970年代 ねんだい 末 まつ から1980年代 ねんだい にかけて増 ふ えていくのに伴 ともな い、トヨタ・スプリンターカリブ 、日産 にっさん ・サニーカリフォルニア 、スバル・レオーネツーリングワゴン などの、単 たん なるバンの転換 てんかん モデルではない車種 しゃしゅ が生 う まれ始 はじ めた。ホンダ・シビックカントリー のように北米 ほくべい に倣 なら った木目 もくめ 装飾 そうしょく を装備 そうび した車両 しゃりょう も登場 とうじょう したのもこの頃 ころ である。
1989年 ねん (平成 へいせい 元年 がんねん )10月 がつ にスバル・レガシィツーリングワゴン に「GT」グレードが追加 ついか されたことや、輸入 ゆにゅう 車 しゃ であるボルボ・850 エステートが爆発 ばくはつ 的 てき な人気 にんき を得 え たことから、ステーションワゴンはライトバンと違 ちが い、セダンと同等 どうとう かそれ以上 いじょう の機能 きのう ・性能 せいのう を備 そな えるものという認識 にんしき が定着 ていちゃく し、各社 かくしゃ ともこの動 うご きに追従 ついしょう するかたちでステーションワゴンの「洒落 しゃれ たレジャーヴィークル」への脱皮 だっぴ をはかり、日本 にっぽん にステーションワゴンのブームが到来 とうらい した。
ステーションワゴンは1990年代 ねんだい のRVブームを頂点 ちょうてん に車種 しゃしゅ 別 べつ シェアとして一時 いちじ 20%後半 こうはん まで増加 ぞうか し、この時期 じき はほとんどの自動車 じどうしゃ 会社 かいしゃ がステーションワゴンを発売 はつばい していた。しかし、かつて発売 はつばい されていた多 おお くのステーションワゴン[注 ちゅう 1] が商用 しょうよう 車 しゃ とされる バン系 けい 車種 しゃしゅ も設定 せってい されていたことによるイメージ悪化 あっか [注 ちゅう 2] をはじめ、2010年代 ねんだい 後半 こうはん 以降 いこう 、狭 せま い日本 にっぽん ではより取 と り回 まわ しの良 よ いクロスオーバーSUV (以下 いか CUV)、ミニバン、軽 けい ハイトワゴン (軽 けい トールワゴン)やAセグメント 級 きゅう の小型 こがた ハイトワゴンなどの隆盛 りゅうせい により単純 たんじゅん なステーションワゴンを販売 はんばい 中止 ちゅうし および生産 せいさん 終了 しゅうりょう することも増 ふ えた[注 ちゅう 3] 。三菱 みつびし ・コルトプラス が台湾 たいわん 専売 せんばい に移行 いこう したほか、日産 にっさん ・ウイングロード が2018年 ねん (平成 へいせい 30年 ねん )3月 がつ をもって販売 はんばい を終了 しゅうりょう し、日産 にっさん とその傘下 さんか である三菱自動車 みつびしじどうしゃ はステーションワゴンから完全 かんぜん 撤退 てったい した。ホンダ・シャトル が2022年 ねん (令 れい 和 わ 4年 ねん )8月 がつ をもって生産 せいさん を終了 しゅうりょう したため本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう もステーションワゴンから完全 かんぜん 撤退 てったい した。2022年 ねん 11月 がつ 現在 げんざい 日本 にっぽん 車 しゃ ではトヨタ・カローラツーリング 、およびトヨタ・カローラフィールダー 、MAZDA6ワゴン 、スバル・レヴォーグ 、光岡 みつおか ・リューギワゴン (ベース車 しゃ は3代目 だいめ トヨタ・カローラフィールダー)がラインナップされている。
また、日本 にっぽん のみならず世界 せかい 各国 かっこく の自動車 じどうしゃ 会社 かいしゃ では依然 いぜん として大半 たいはん がステーションワゴンをラインナップしてはいるものの、1990年代 ねんだい 以降 いこう からSUVとCUVの台頭 たいとう に押 お され続 つづ けている。これは近年 きんねん の実用 じつよう 性 せい 重視 じゅうし の風潮 ふうちょう に加 くわ え、技術 ぎじゅつ の進歩 しんぽ によりステーションワゴン、およびセダン、クーペ以外 いがい の自動車 じどうしゃ も高速 こうそく 域 いき での乗 の り心地 ごこち と操縦 そうじゅう 性 せい (ハンドリング)を大幅 おおはば に向上 こうじょう させているのも要因 よういん であると考 かんが えられる。