ノロウイルス (英語 えいご : Norovirus )は、もっとも一般 いっぱん 的 てき な胃腸 いちょう 炎 えん の原因 げんいん である[ 1] [ 6] 。感染 かんせん 者 しゃ の症状 しょうじょう は、非 ひ 血 ち 性 せい 下痢 げり 、嘔吐 おうと 、胃痛 いつう が特徴 とくちょう である[ 2] [ 3] 。発熱 はつねつ や頭痛 ずつう も発生 はっせい する可能 かのう 性 せい がある[ 2] 。症状 しょうじょう は、通常 つうじょう ウイルス曝露 ばくろ 後 ご 12〜48時 じ 間 あいだ で発症 はっしょう し、回復 かいふく は通常 つうじょう 1〜3日 にち 以内 いない である[ 2] 。合併症 がっぺいしょう はまれだが、特 とく に若人 わこうど 、年配 ねんぱい 者 しゃ 、他 た の健康 けんこう 上 じょう の問題 もんだい を抱 かか えている人 ひと では、脱水 だっすい 症状 しょうじょう が起 お こることがある[ 2] 。ノロウイルス属 ぞく による集団 しゅうだん 感染 かんせん は世界 せかい 各地 かくち の学校 がっこう や養護 ようご 施設 しせつ などで散発 さんぱつ 的 てき に発生 はっせい している。「NV」や「NoV」と略 りゃく される。俗称 ぞくしょう は「冬 ふゆ の嘔吐 おうと 虫 ちゅう (Winter vomiting bug)」[ 1] 。
ウイルスは通常 つうじょう 、糞 くそ 口 こう 経路 けいろ によって伝播 でんぱ し[ 3] 、汚染 おせん された食品 しょくひん や水 みず 、または人 ひと と人 ひと との接触 せっしょく による可能 かのう 性 せい がある[ 3] 。汚染 おせん された物体 ぶったい の表面 ひょうめん を介 かい したり、感染 かんせん 者 しゃ の嘔吐 おうと 物 ぶつ からの空気 くうき を介 かい して広 ひろ がることもある[ 3] 。リスクファクターには、不衛生 ふえいせい な食事 しょくじ の準備 じゅんび 、密集 みっしゅう した場所 ばしょ の共有 きょうゆう がある[ 3] 。診断 しんだん は一般 いっぱん 的 てき に症状 しょうじょう に基 もと づいて行 おこな われる[ 3] 。検査 けんさ は通常 つうじょう なされないが、発生 はっせい 時 じ に公衆 こうしゅう 衛生 えいせい 機関 きかん によって実施 じっし される場合 ばあい がある[ 3] 。
予防 よぼう には、適切 てきせつ な手洗 てあら い と、ウイルス汚染 おせん された表面 ひょうめん の消毒 しょうどく がある[ 4] 。消毒 しょうどく 用 よう アルコール はノロウイルスに対 たい して効果 こうか 的 てき ではない[ 8] 。ノロウイルスへのワクチンや、特別 とくべつ な治療 ちりょう 法 ほう は存在 そんざい しない[ 4] [ 5] 。管理 かんり には、十分 じゅうぶん な水分 すいぶん や静脈 じょうみゃく 内 ない 輸液を飲 の むなどの支持 しじ 療法 りょうほう である[ 5] 。経口 けいこう 補 ほ 水 すい 液 えき は摂取 せっしゅ に好 この ましい水分 すいぶん であるが、カフェインやアルコールを含 ふく まない他 ほか の飲 の み物 もの も役立 やくだ つ[ 5] 。
世界 せかい では、年間 ねんかん 約 やく 6億 おく 8500万 まん 件 けん のノロウイルス発症 はっしょう 者 しゃ と、20万 まん 人 にん の死亡 しぼう をもたらしている[ 6] [ 7] 。先進 せんしん 国 こく と発展 はってん 途上 とじょう 国 こく の両方 りょうほう で一般 いっぱん 的 てき である[ 3] [ 9] 。5歳 さい 未満 みまん の人 ひと が最 もっと も罹患 りかん しやすく、発展 はってん 途上 とじょう 国 こく ではこの人口 じんこう グループにおいて約 やく 50,000人 にん が死亡 しぼう している[ 6] 。ノロウイルス感染 かんせん 症 しょう は、冬季 とうき により多 おお く発生 はっせい する[ 6] 。ときにアウトブレイク を起 お こし、それは人口 じんこう 密集 みっしゅう 地 ち で起 お こることが多 おお い[ 3] 。米国 べいこく においては食中毒 しょくちゅうどく ケースの約 やく 半分 はんぶん がノロウイルスであった[ 3] 。
ノロウイルス感染 かんせん 症 しょう は、吐 は き気 け 、嘔吐 おうと 、水 みず 様 さま 性 せい 下痢 げり 、腹痛 はらいた 、場合 ばあい によっては味覚 みかく 喪失 そうしつ を特徴 とくちょう とする。通常 つうじょう の人 ひと はノロウイルスへの暴露 ばくろ 後 ご 、12〜48時 じ 間 あいだ 後 ご に胃腸 いちょう 炎 えん の症状 しょうじょう を発症 はっしょう する[ 10] 。一般 いっぱん 的 てき な無気力 むきりょく 、脱力 だつりょく 感 かん 、筋肉 きんにく 痛 つう 、頭痛 ずつう 、微熱 びねつ も発生 はっせい する可能 かのう 性 せい がある。症状 しょうじょう は自己 じこ 制限 せいげん 的 てき であり、重 おも 篤 とく となることはまれである。ノロウイルス感染 かんせん は不快 ふかい な症状 しょうじょう ではあるが、一般 いっぱん 的 てき には危険 きけん ではなく、感染 かんせん 者 しゃ のほとんどは2〜3日 にち 以内 いない に完全 かんぜん に回復 かいふく する[ 1] 。
ノロウイルスは約 やく 7,500塩基 えんき を持 も つ、プラス鎖 くさり の一本 いっぽん 鎖 くさり RNA ウイルスに分類 ぶんるい されるエンベロープ を持 も たないウイルスの属 ぞく 名 めい である。ウイルス粒子 りゅうし は直径 ちょっけい 30-38nmの正 せい 二 に 十 じゅう 面体 めんてい であり、ウイルスの中 なか では小 ちい さい部類 ぶるい に属 ぞく する。
通常 つうじょう 、ウイルスについての詳細 しょうさい な研究 けんきゅう を行 おこな うには適切 てきせつ な動物 どうぶつ 培養 ばいよう 細胞 さいぼう を探 さが して感染 かんせん させ、ウイルスを増殖 ぞうしょく させることが必要 ひつよう である。ヒトに感染 かんせん するノロウイルスについては、実験 じっけん 室 しつ 的 てき に増殖 ぞうしょく させる方法 ほうほう が見 み つかっていなかったが、2018年 ねん に大阪大学 おおさかだいがく 微生物 びせいぶつ 病 びょう 研究所 けんきゅうじょ などのグループが iPS細胞 さいぼう 由来 ゆらい の腸 ちょう 管 かん 上皮 じょうひ 細胞 さいぼう で増殖 ぞうしょく させる方法 ほうほう を確立 かくりつ した[ 11] 。検査 けんさ や治療 ちりょう 方法 ほうほう に対 たい する研究 けんきゅう は他 た のウイルスと比 くら べて格段 かくだん に遅 おく れているのが現状 げんじょう である。乾燥 かんそう した状態 じょうたい でも、4℃では8週間 しゅうかん 程度 ていど [ 12] 、20℃では4週間 しゅうかん 以上 いじょう 感染 かんせん 力 りょく を失 うしな わないとされている[ 13] [ 14] 。
ノロウイルスのゲノム はプラス鎖 くさり の一本 いっぽん 鎖 くさり RNA で、長 なが さは7.3〜7.5キロ塩基 えんき である。5'末端 まったん はVPgタンパク質 たんぱくしつ と共有 きょうゆう 結合 けつごう しており、3'末端 まったん はポリアデニル化 か されている。「非 ひ 構造 こうぞう タンパク質 たんぱくしつ (ORF1)」「構造 こうぞう タンパク質 たんぱくしつ 1 (VP1)」「構造 こうぞう タンパク質 たんぱくしつ 2 (VP2)」の3つのタンパク質 たんぱくしつ コード領域 りょういき が存在 そんざい し、このうちORF1は翻訳 ほんやく 後 ご にウイルス由来 ゆらい のプロテアーゼ によって6つのタンパク質 たんぱくしつ に分断 ぶんだん される。VP1とVP2はゲノムRNAから複製 ふくせい されるサブゲノムRNAから翻訳 ほんやく され、ウイルスのカプシド を構成 こうせい する[ 15] 。
ORF1から生 しょう じる6つのタンパク質 たんぱくしつ は5'端 はし 側 がわ から順 じゅん に以下 いか の通 とお りである。[ 15]
p48
細胞 さいぼう 由来 ゆらい のプロテアーゼによってさらに2つに分断 ぶんだん され、p22と共 とも に複製 ふくせい 複 ふく 合体 がったい の形成 けいせい に関 かか わる
NTPase
p22
VPg
ウイルスゲノムの5'末端 まったん に結合 けつごう するタンパク質 たんぱくしつ で、5'キャップ (m7 GTP)の代 か わりに翻訳 ほんやく 開始 かいし 複 ふく 合体 がったい の形成 けいせい に関 かか わる
Pro
プロテアーゼでORF1翻訳 ほんやく 産物 さんぶつ を分断 ぶんだん するのに必要 ひつよう
Pol
RNA依存 いぞん 性 せい RNAポリメラーゼ で、ウイルスゲノムの複製 ふくせい に関 かか わる
なおネズミ のノロウイルス(GV)の場合 ばあい 、VP1のコード領域 りょういき と重 かさ なるように第 だい 4のコード領域 りょういき が存在 そんざい している。これはカリシウイルス科 か の中 なか でも珍 めずら しく、サポウイルスとネズミノロウイルスのみの特徴 とくちょう である。ここから翻訳 ほんやく されるタンパク質 たんぱくしつ VF1は宿主 しゅくしゅ 細胞 さいぼう のミトコンドリア に移行 いこう し、自然 しぜん 免疫 めんえき 応答 おうとう を制御 せいぎょ している[ 15] 。
ノロウイルス属 ぞく は、ウイルスの分類 ぶんるい 上 うえ 第 だい 4群 ぐん (プラス一本 いっぽん 鎖 くさり RNAウイルス )のカリシウイルス科 か に属 ぞく している。ノロウイルス属 ぞく にはノーウォークウイルス 1種 しゅ のみが認 みと められているが、おそらく種 たね に相当 そうとう するであろうジェノグループ5つが認識 にんしき されている。ヒト に感染 かんせん するのはGI・GII・GIVの3種類 しゅるい で、GIIIはウシ やヒツジ 、GVはネズミに感染 かんせん する。またGIIはヒト以外 いがい にブタ にも感染 かんせん する[ 16] 。
現在 げんざい は、VP1領域 りょういき およびORF1のポリメラーゼ 領域 りょういき それぞれの遺伝子 いでんし 型 がた を使 つか って、詳 くわ しく分類 ぶんるい されている。VP1領域 りょういき はGIで9つ、GIIで22の遺伝子 いでんし 型 がた がある。またGII.4型 がた は多様 たよう 性 せい に富 と んでおり、それをさらに詳 くわ しく分類 ぶんるい することも行 おこな われている[ 17] [ 18] 。
ヒトのノロウイルスは実験 じっけん のために培養 ばいよう ・増殖 ぞうしょく する方法 ほうほう が確立 かくりつ されておらず、各種 かくしゅ 消毒 しょうどく 剤 ざい の効果 こうか を調 しら べるための不 ふ 活 かつ 化 か 試験 しけん では形態 けいたい の似 に ている代替 だいたい ウイルスで効果 こうか 判定 はんてい を行 おこな っている[ 19] 。ネコカリシウイルスやイヌカリシウイルス、マウスノロウイルスなどで代用 だいよう される[ 19] 。
ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )はヒトに経口 けいこう 感染 かんせん して十二指腸 じゅうにしちょう から小腸 しょうちょう 上部 じょうぶ で増殖 ぞうしょく し、伝染 でんせん 性 せい の消化 しょうか 器 き 感染 かんせん 症 しょう (感染 かんせん 性 せい 胃腸 いちょう 炎 えん )を起 お こす。
毒素 どくそ は分泌 ぶんぴつ せずに、十二指腸 じゅうにしちょう 付近 ふきん の小腸 しょうちょう 上皮 じょうひ 細胞 さいぼう を脱落 だつらく させ[ 20] 、特有 とくゆう の症状 しょうじょう を発生 はっせい させる。死 し に至 いた る重 じゅう 篤 あつし な例 れい はまれであるが、苦痛 くつう がきわめて大 おお きく、まれに十二指腸 じゅうにしちょう 潰瘍 かいよう を併発 へいはつ することもある。特異 とくい 的 てき な治療 ちりょう 法 ほう は確立 かくりつ されていない。感染 かんせん から発病 はつびょう までの潜伏期 せんぷくき 間 あいだ は12時 じ 間 あいだ - 72時間 じかん (平均 へいきん 1 - 2日 にち )で、症状 しょうじょう が収 おさ まった後 のち も便 びん からのウイルスの排出 はいしゅつ は1 - 3週間 しゅうかん 程度 ていど 続 つづ き、7週間 しゅうかん を超 こ える排出 はいしゅつ も報告 ほうこく されている[ 21] 。年間 ねんかん を通 つう じて発症 はっしょう するが、11-3月の発症 はっしょう が多 おお く報告 ほうこく される。また、感染 かんせん しても典型 てんけい 的 てき な食中毒 しょくちゅうどく 症状 しょうじょう を呈 てい さない不 ふ 顕 あらわ 感染 かんせん の比率 ひりつ は不明 ふめい であったが、2015年 ねん に新潟 にいがた 医療 いりょう 福祉 ふくし 大学 だいがく などの研究 けんきゅう グループは 1% 程度 ていど の不 ふ 顕 あらわ 感染 かんせん 者 しゃ がいることを報告 ほうこく している[ 22] 。
2007年 ねん 5月 がつ に報告 ほうこく された厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう 食中毒 しょくちゅうどく 統計 とうけい による2006年 ねん の食中毒 しょくちゅうどく 報告 ほうこく 患者 かんじゃ 数 すう は、71%がノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )感染 かんせん 症 しょう である[ 23] 。ヒトへの感染 かんせん においてはABO式 しき 血液 けつえき 型 がた で感染 かんせん 率 りつ に差 さ があり、血液 けつえき 型 がた 抗原 こうげん であるH(O), A, Leb 型 かた 抗原 こうげん に吸着 きゅうちゃく されやすいことから、O型 がた は罹患 りかん しやすくB型 がた は罹患 りかん しにくいことが報告 ほうこく されているが、これはウイルス株 かぶ の各 かく 遺伝子 いでんし 型 がた によってさまざまであることが明 あき らかになっており、日本 にっぽん も含 ふく め世界中 せかいじゅう で流行 りゅうこう しているGII/4遺伝子 いでんし 型 がた 株 かぶ などは、H(O), A, Bの全 すべ てを含 ふく む多様 たよう な抗原 こうげん に吸着 きゅうちゃく されやすいことが判明 はんめい している[ 23] 。ヒト以外 いがい では発症 はっしょう しないとされ、発症 はっしょう 機 き 序 じょ を含 ふく め十 じゅう 分 ふん に解明 かいめい されていない。
ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )はヒトの十二指腸 じゅうにしちょう から上部 じょうぶ 小腸 しょうちょう 腸 ちょう 壁 かべ 細胞 さいぼう に感染 かんせん して増殖 ぞうしょく し、新 あたら しく複製 ふくせい されたウイルス粒子 りゅうし が腸管 ちょうかん 内 ない に放出 ほうしゅつ される。ウイルス粒子 りゅうし は感染 かんせん 者 しゃ の糞便 ふんべん と共 とも に排出 はいしゅつ されるほか、嘔吐 おうと がある場合 ばあい は胃 い にわずかに逆流 ぎゃくりゅう した腸管 ちょうかん 内容 ないよう 物 ぶつ とともに吐瀉 としゃ 物 ぶつ にも排出 はいしゅつ される。糞便 ふんべん や吐瀉 としゃ 物 ぶつ がごくわずかに混入 こんにゅう した飲食 いんしょく 物 ぶつ を摂取 せっしゅ したり、汚物 おぶつ を処理 しょり したときに少数 しょうすう のウイルス粒子 りゅうし が手指 しゅし や衣服 いふく 、器物 きぶつ などに付着 ふちゃく し、そこから食品 しょくひん などを介 かい したりして再 ふたた び経口 けいこう 的 てき に感染 かんせん する。
またノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )の場合 ばあい 、10から100個 こ 程度 ていど の少数 しょうすう のウイルスが侵入 しんにゅう しただけでも感染 かんせん ・発病 はつびょう が成立 せいりつ すると[ 24] 考 かんが えられており、わずかな糞便 ふんべん や吐瀉 としゃ 物 ぶつ が乾燥 かんそう した中 なか に含 ふく まれているウイルス粒子 りゅうし が飛沫 しぶき を介 かい して(飛沫 しぶき 感染 かんせん で)経口 けいこう 感染 かんせん することもあると考 かんが えられている。すなわち、嘔吐 おうと 直後 ちょくご にエアロゾルとなったウイルスを直接 ちょくせつ 吸引 きゅういん する、あるいは塵埃 じんあい に付着 ふちゃく したウイルスを吸引 きゅういん して感染 かんせん することもある。これは、大 だい 多数 たすう 集団 しゅうだん 感染 かんせん (院内 いんない 感染 かんせん など)の原因 げんいん として最近 さいきん 、重視 じゅうし されるようになってきた。
発病 はつびょう した人 ひと はもちろん、不 ふ 顕 あらわ 性 せい 感染 かんせん に終 お わったり胃腸 いちょう 症状 しょうじょう が現 あらわ れなかった人 ひと でも無 む 症候 しょうこう 性 せい キャリア として感染 かんせん 源 げん になる場合 ばあい があり[ 25] 、食品 しょくひん 取 と り扱 あつか い時 じ には十分 じゅうぶん な注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。また、症状 しょうじょう 消失 しょうしつ 後 ご も1週間 しゅうかん から1ヶ月 かげつ 間 あいだ ウイルスを便 びん 中 ちゅう に排出 はいしゅつ することがある[ 26] ことから、3-5日 にち 程度 ていど の営業 えいぎょう 停止 ていし になった飲食 いんしょく 店 てん が、営業 えいぎょう 再開 さいかい 後 ご に再 ふたた び食中毒 しょくちゅうどく 事件 じけん を発生 はっせい させることも多 おお い。
主 おも な症状 しょうじょう は、嘔吐 おうと ・下痢 げり ・発熱 はつねつ で、症状 しょうじょう には個人 こじん 差 さ があるが、主 おも な症状 しょうじょう は突発 とっぱつ 的 てき な激 はげ しい吐 は き気 け や嘔吐 おうと 、下痢 げり 、腹痛 はらいた 、悪寒 おかん 、38℃程度 ていど の発熱 はつねつ で、嘔吐 おうと の数時間 すうじかん 前 まえ から胃 い に膨満感 かん やもたれを感 かん じる場合 ばあい もある。これらの症状 しょうじょう は通常 つうじょう 、1~2日 にち で治癒 ちゆ し、後遺症 こういしょう が残 のこ ることもない。
ただし、免疫 めんえき 力 ちから の低下 ていか した老人 ろうじん や乳幼児 にゅうようじ では長引 ながび くことがあり、死亡 しぼう した例 れい (吐瀉 としゃ 物 ぶつ を喉 のど に詰 つ まらせることによる窒息 ちっそく 、誤 あやま 嚥 えん 性 せい 肺炎 はいえん による死亡 しぼう 転帰 てんき )も報告 ほうこく されている。また、きわめてまれだが十二指腸 じゅうにしちょう 潰瘍 かいよう 、腸 ちょう 重 じゅう 積 せき 症 しょう 、急性 きゅうせい 腎不全 じんふぜん 、痙攣 けいれん 、脳症 のうしょう など、重 じゅう 篤 あつし な合併症 がっぺいしょう が見 み られた症例 しょうれい も報告 ほうこく されている。
感染 かんせん しても発症 はっしょう しないまま終 お わる場合 ばあい (不 ふ 顕 あらわ 性 せい 感染 かんせん )や風邪 かぜ 症候群 しょうこうぐん と同様 どうよう の症状 しょうじょう が現 あらわ れるのみの場合 ばあい もあり、これらの人 ひと でも、糞便 ふんべん 中 ちゅう にはウイルス粒子 りゅうし が排出 はいしゅつ されているため、注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。
ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )による感染 かんせん 症 しょう は経口 けいこう 感染 かんせん が原因 げんいん で、その感染 かんせん 経路 けいろ から以下 いか に大別 たいべつ できる。
飲食 いんしょく 物 ぶつ からの感染 かんせん (感染 かんせん 型 がた 食中毒 しょくちゅうどく ) a. 食中毒 しょくちゅうどく :ウイルスを蓄積 ちくせき した食材 しょくざい およびウイルスで汚染 おせん された食品 しょくひん を喫食して感染 かんせん 。 b. 水系 すいけい 感染 かんせん :水道 すいどう 水 すい 、井戸水 いどみず などがウイルスで汚染 おせん され、その水 みず を飲 の み感染 かんせん 。
ヒトからヒト c. 不 ふ 顕 あらわ 性 せい 感染 かんせん を含 ふく む感染 かんせん 者 しゃ の糞便 ふんべん や吐瀉 としゃ 物 ぶつ から便器 べんき や手指 しゅし を介 かい して感染 かんせん 。(ドアノブ などからもウイルスが発見 はっけん される事例 じれい がある) d. 不 ふ 顕 あらわ 性 せい 感染 かんせん を含 ふく む感染 かんせん 者 しゃ の糞便 ふんべん や吐瀉 としゃ 物 ぶつ に排出 はいしゅつ されたウイルスが付着 ふちゃく し、飛散 ひさん した飛沫 しぶき から感染 かんせん [ 25] 。(飛沫 しぶき 感染 かんせん 或 ある いは塵埃 じんあい 感染 かんせん とも呼 よ ばれる) e. 感染 かんせん 者 しゃ が十分 じゅうぶん に手 て を洗 あら わず調理 ちょうり した食品 しょくひん を食 た べ感染 かんせん 。(エタノール や逆 ぎゃく 性 せい 石鹸 せっけん に対 たい する抵抗 ていこう 性 せい があり、水道 すいどう 水 すい に含 ふく まれる塩素 えんそ にもある程度 ていど の耐 たい 性 せい を持 も っているため、洗浄 せんじょう が不十分 ふじゅうぶん になりやすい)
販売 はんばい あるいは調理 ちょうり 提供 ていきょう する食品 しょくひん そのものの衛生 えいせい 管理 かんり の(食品 しょくひん 衛生 えいせい 学 がく 的 てき な)立場 たちば からは、「飲食 いんしょく 物 ぶつ からの感染 かんせん 」のケースが、院内 いんない 感染 かんせん などの感染 かんせん 管理 かんり の立場 たちば からは「ヒトからヒトへの感染 かんせん 」のケースが特 とく に問題 もんだい とされるが、症状 しょうじょう や経過 けいか には感染 かんせん 経路 けいろ による違 ちが いはない。国立 こくりつ 感染 かんせん 症 しょう 研究所 けんきゅうじょ の病原 びょうげん 微生物 びせいぶつ 検査 けんさ 情報 じょうほう (2006/2007年 ねん の統計 とうけい )の集団 しゅうだん 感染 かんせん 事例 じれい の集計 しゅうけい によると、原因 げんいん 食品 しょくひん が明確 めいかく ではないケースが約 やく 6割 わり を占 し めており、汚染 おせん 食品 しょくひん の摂食 せっしょく よりはるかに多 おお い原因 げんいん となっている。
ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )は、衣服 いふく や寝具 しんぐ 、家庭 かてい 用品 ようひん 、家具 かぐ などの表面 ひょうめん で数 すう 週間 しゅうかん 生存 せいぞん することができる。感染 かんせん 経路 けいろ の遮断 しゃだん には手洗 てあら いや器具 きぐ の洗浄 せんじょう が必須 ひっす である[ 27] [ 28] 。また消毒 しょうどく 用 よう アルコール (75%エタノール )では、ウイルスが不 ふ 活 かつ 化 か されないため、エタノールは不適 ふてき である。
ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )は貝類 かいるい 自体 じたい には感染 かんせん しないと考 かんが えられている。すなわち、貝 かい の体内 たいない でウイルスが増殖 ぞうしょく することはない。しかしこれらの貝 かい では消化 しょうか 器官 きかん 、特 とく に食物 しょくもつ の細胞 さいぼう 内 ない 消化 しょうか を行 おこな う中 ちゅう 腸 ちょう 腺 せん に海水 かいすい 中 ちゅう から濾過 ろか 摂食 せっしょく されたウイルスが生物 せいぶつ 濃縮 のうしゅく によって蓄積 ちくせき することが知 し られており、このことが魚介 ぎょかい 類 るい 由来 ゆらい の食中毒 しょくちゅうどく の原因 げんいん だと考 かんが えられている。
しかし、ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )感染 かんせん 症 しょう の原因 げんいん 食材 しょくざい がカキ と特定 とくてい される割合 わりあい は年々 ねんねん 低下 ていか しており、2006年 ねん 後半 こうはん にはカキが食材 しょくざい と特定 とくてい された集団 しゅうだん 食中毒 しょくちゅうどく は発生 はっせい しなかった。疫学 えきがく 的 てき な知見 ちけん からは、カキ以外 いがい の食材 しょくざい 、たとえば最近 さいきん では韓国 かんこく 産 さん の漬物 つけもの (キムチ )の一部 いちぶ 、[ 29] あるいは直接 ちょくせつ ・間接 かんせつ 的 てき なウイルスへの接触 せっしょく による、原因 げんいん の特定 とくてい しづらい感染 かんせん 経路 けいろ が圧倒的 あっとうてき であると考 かんが えられる。また、二枚貝 にまいがい にウイルスが蓄積 ちくせき するという知識 ちしき が浸透 しんとう し、食用 しょくよう 生 なま ガキの流通 りゅうつう 経路 けいろ においてその対策 たいさく もとられつつあることがカキを原因 げんいん とする食中毒 しょくちゅうどく の減少 げんしょう にもつながっていると考 かんが えられる[ 26] 。2011年 ねん 5月 がつ に千葉 ちば 県 けん で生 なま シラス が原因 げんいん と考 かんが えられる集団 しゅうだん 食中毒 しょくちゅうどく 事例 じれい が報告 ほうこく されたが、ウイルスがシラスの体内 たいない 、体 からだ 表 ひょう のどちらを汚染 おせん していたのかは判明 はんめい していない[ 30] 。
ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )はその培養 ばいよう (増殖 ぞうしょく )方法 ほうほう がまだ見 み つかっていないため、糞便 ふんべん 中 ちゅう のウイルス粒子 りゅうし を直接 ちょくせつ (増 ふ やさずに)検査 けんさ する必要 ひつよう がある。
下記 かき 手法 しゅほう が主 おも に診断 しんだん に用 もち いられている。
電子 でんし 顕微鏡 けんびきょう 下 か で糞便 ふんべん 中 ちゅう にウイルス粒子 りゅうし を目視 もくし 確認 かくにん 。
ELISA 法 ほう 。但 ただ し、ELISA法 ほう ではウイルスが少量 しょうりょう である場合 ばあい は検出 けんしゅつ できないこともある。
RT-PCR 法 ほう 。RT-PCR法 ほう は糞便 ふんべん のみならず、患者 かんじゃ 吐物・カキなどからの遺伝子 いでんし 検出 けんしゅつ にも威力 いりょく を発揮 はっき する。リアルタイムRT-PCR法 ほう ではウイルス遺伝子 いでんし のコピー数 すう も測定 そくてい できる。
生物 せいぶつ 発光 はっこう 酵素 こうそ 免疫 めんえき 測定 そくてい 法 ほう (BLEIA)[ 31] 。ホタル ルシフェラーゼ 発光 はっこう 酵素 こうそ を利用 りよう した酵素 こうそ 免疫 めんえき 測定 そくてい 法 ほう による超 ちょう 高 こう 感度 かんど な検出 けんしゅつ 方法 ほうほう で、120検体 けんたい /時間 じかん の全 ぜん 自動 じどう 測定 そくてい 装置 そうち が可能 かのう [ 32] 。
現在 げんざい では RT-PCR が主流 しゅりゅう となっている。[要 よう 出典 しゅってん ]
研究 けんきゅう 用 よう 検査 けんさ 試薬 しやく としては「イムノサーチ®NV」が上市 かみいち されている。糞便 ふんべん 中 ちゅう のノロウイルス抗原 こうげん をイムノクロマト法 ほう により検査 けんさ し、15分 ふん で結果 けっか が出 で る。臨床 りんしょう 検査 けんさ としては「クイックナビ-ノロ」が上市 かみいち され、保険 ほけん 適用 てきよう となっている[ 33] (ただし健康 けんこう 保険 ほけん では、3歳 さい 未満 みまん または65歳 さい 以上 いじょう などの制約 せいやく がある)。
ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )に有効 ゆうこう な抗 こう ウイルス薬 やく や薬剤 やくざい は存在 そんざい しない。下痢 げり がひどい場合 ばあい には水分 すいぶん の損失 そんしつ を防 ふせ ぐため、輸液 を対症療法 たいしょうりょうほう 的 てき に用 もち いる場合 ばあい がある。また止 とめ 瀉薬 (下痢 げり 止 ど め)の使用 しよう については、ウイルスを体内 たいない に留 と めることになるので用 もち いるべきでないと言 い う専門 せんもん 家 か もいる。医師 いし の指示 しじ がなく、仕事 しごと などの生活 せいかつ 上 じょう でも特 とく に必要 ひつよう でない場合 ばあい は下痢 げり 止 ど めの服用 ふくよう は避 さ けるのが賢明 けんめい だという意見 いけん もある。日本 にっぽん の厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう は止 どめ 瀉薬使用 しよう を望 のぞ ましくないと記載 きさい しているが、ここまで明言 めいげん しているのはアメリカ食品 しょくひん 医薬品 いやくひん 局 きょく (FDA)とは対照 たいしょう 的 てき である[ 34] 。
しかし、臨床 りんしょう の現場 げんば では易 えき 感染 かんせん 宿主 しゅくしゅ (コンプロマイズドホスト、免疫 めんえき 力 りょく の著 いちじる しく低下 ていか した患者 かんじゃ )の死因 しいん は、重症 じゅうしょう 下痢 げり に起因 きいん する症例 しょうれい も散見 さんけん されるため、重 じゅう 症例 しょうれい においては患者 かんじゃ の電解 でんかい 質 しつ データなどを含 ふく め、止 とめ 瀉薬の使用 しよう の是非 ぜひ は総合 そうごう 的 てき に判断 はんだん すべきである。ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )は、主 おも に小腸 しょうちょう 上皮 じょうひ 細胞 さいぼう で増殖 ぞうしょく することはわかっているが、止 とめ 瀉薬は主 おも に大腸 だいちょう に作用 さよう する。実験 じっけん 室 しつ レベルではまだウイルスの大腸 だいちょう 細胞 さいぼう での増殖 ぞうしょく は成功 せいこう していない。このため、止 とめ 瀉薬が本当 ほんとう に大腸 だいちょう でのウイルス生存 せいぞん を促 うなが すかは不明 ふめい である。また、ウイルスの大腸 だいちょう での寿命 じゅみょう に関 かん するデータは得 え られていない。
家庭 かてい においては、経口 けいこう 補 ほ 水 すい 液 えき またはスポーツドリンク を人肌 ひとはだ に温 あたた めて から飲 の むことが推奨 すいしょう される。これらが無 な い場合 ばあい は、0.9 %の食塩 しょくえん 水 すい (100 mLに食塩 しょくえん 0.9gを溶 と かしたもので、いわゆる生理 せいり 食 しょく 塩水 えんすい である)を調製 ちょうせい し、人肌 ひとはだ に温 あたた めて飲 の むことが推奨 すいしょう される。電解 でんかい 質 しつ を含 ふく まない湯冷 ゆざ まし、お茶 ちゃ などは水分 すいぶん の吸収 きゅうしゅう が遅 おそ いので推奨 すいしょう できない。
このウイルスに対 たい する免疫 めんえき は、感染 かんせん 者 しゃ でも1 - 2年 ねん で失 うしな われるといわれている。原因 げんいん は免疫 めんえき 抗体 こうたい 価 あたい 低下 ていか 説 せつ やウイルスの遺伝 いでん 型 がた が変化 へんか するため、抗原 こうげん 性 せい が変化 へんか するなどの仮説 かせつ があるが、まだ確証 かくしょう は得 え られていない。このためワクチン の開発 かいはつ は難 むずか しい。
遺伝子 いでんし 型 がた GI.1を標的 ひょうてき とする経 けい 鼻 はな 型 がた ワクチンが開発 かいはつ 中 ちゅう で、18 - 50歳 さい の98人 にん を対象 たいしょう とした臨床 りんしょう 試験 しけん によれば、発症 はっしょう を半分 はんぶん 近 ちか くに抑 おさ える効果 こうか がある[ 35] 。武田薬品工業 たけだやくひんこうぎょう は臨床 りんしょう 第 だい 2相 そう 後期 こうき 有効 ゆうこう 性 せい フィールド試験 しけん を開始 かいし した[ 36] 。
母乳 ぼにゅう ・牛乳 ぎゅうにゅう などに含 ふく まれる糖 とう タンパク質 たんぱくしつ 「ラクトフェリン 」が、消化 しょうか 管 かん 細胞 さいぼう の表面 ひょうめん に結合 けつごう することで、ノロウイルス(やロタウイルス )の細胞 さいぼう への感染 かんせん を防 ふせ ぎ、発症 はっしょう した場合 ばあい でも症状 しょうじょう を緩和 かんわ する報告 ほうこく がある[ 37] [ 38] [ 39] 。
上述 じょうじゅつ した感染 かんせん 経路 けいろ を考慮 こうりょ すると、特 とく に飲食 いんしょく 物 ぶつ を扱 あつか う人 ひと が十分 じゅうぶん な衛生 えいせい 管理 かんり を行 おこな うことが効果 こうか 的 てき な感染 かんせん 予防 よぼう につながる。
特 とく に調理 ちょうり 者 しゃ が十分 じゅうぶん に手洗 てあら い すること 、そして調理 ちょうり 器具 きぐ を衛生 えいせい 的 てき に保 たも つことが重要 じゅうよう である。ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )はエンベロープ を持 も たないウイルスであり、一般 いっぱん 的 てき に感染 かんせん 症 しょう 対策 たいさく として用 もち いられる消毒 しょうどく 用 よう エタノールや逆 ぎゃく 性 せい 石鹸 せっけん (塩化 えんか ベンザルコニウム )による消毒 しょうどく はあくまで補助 ほじょ 的 てき な手段 しゅだん であり、完全 かんぜん な代用 だいよう にはならない[ 40] [ 8] 。
また、ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )は、60℃30分 ぶん の低温 ていおん 殺菌 さっきん では感染 かんせん 性 せい は失 うしな われず、75℃以上 いじょう 1分間 ふんかん 以上 いじょう の加熱 かねつ によって感染 かんせん 性 せい を失 うしな うため、特 とく にカキなどの食品 しょくひん は中心 ちゅうしん 部 ぶ まで充分 じゅうぶん 加熱 かねつ すること が食中毒 しょくちゅうどく 予防 よぼう に重要 じゅうよう である[ 41] 。鍋 なべ 料理 りょうり での加熱 かねつ 時間 じかん は3分 ふん 、牡蠣 かき フライでは3分 ふん 30秒 びょう の加熱 かねつ をする[ 41] 。生 せい のカキを扱 あつか った包丁 ほうちょう やまな板 いた ・食器 しょっき などを、そのまま生 なま 野菜 やさい など生食 なましょく するものに用 もち いないよう、調理 ちょうり 器具 きぐ をよく洗浄 せんじょう し、塩素 えんそ 系 けい 漂白 ひょうはく 剤 ざい による消毒 しょうどく をすることも大事 だいじ である。
洗浄 せんじょう と消毒 しょうどく の順番 じゅんばん については、第 だい 1に洗浄 せんじょう (と十分 じゅうぶん なすすぎ)、第 だい 2に消毒 しょうどく である。この順番 じゅんばん を逆 ぎゃく にすると、効果 こうか が弱 よわ くなってしまう。
厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう ノロウイルス食中毒 しょくちゅうどく 予防 よぼう 対策 たいさく リーフレットによれば、一般 いっぱん 家庭 かてい では吐瀉 としゃ 物 ぶつ や汚物 おぶつ の付 つ いた衣類 いるい の消毒 しょうどく には、次 つぎ 亜 あ 塩素 えんそ 酸 さん ナトリウム の0.1%水溶液 すいようえき (1000ppm、塩素 えんそ 系 けい 漂白 ひょうはく 剤 ざい 5%液 えき の50倍 ばい 希釈 きしゃく 、例 たと えば500mL ペットボトル に水 みず 500mLと塩素 えんそ 系 けい 漂白 ひょうはく 剤 ざい 5%液 えき 10mLを混和 こんわ )への浸漬 しんせき が、また食器 しょっき 、カーテン 、ドアノブ、スイッチ、トイレの便座 べんざ 表面 ひょうめん などの消毒 しょうどく には0.02%水溶液 すいようえき (200ppm、塩素 えんそ 系 けい 漂白 ひょうはく 剤 ざい 5%液 えき の250倍 ばい 希釈 きしゃく 、例 たと えば500mL ペットボトルに水 みず 500mLと塩素 えんそ 系 けい 漂白 ひょうはく 剤 ざい 5%液 えき 2mLを混和 こんわ )のスプレー 使用 しよう が勧 すす められている[ 42] 。
生食 なましょく 用 よう カキの食品 しょくひん 衛生 えいせい 法 ほう の規格 きかく 基準 きじゅん において、ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )に関 かん する基準 きじゅん は設定 せってい されていないので、「生食 なましょく 用 よう 」と表示 ひょうじ された場合 ばあい でも「ウイルスがいない」という保証 ほしょう があるわけではない。消費 しょうひ 期限 きげん 内 ない であるか否 ひ かにかかわらず感染 かんせん 源 げん となる場合 ばあい もありうる。ただし、自主 じしゅ 的 てき に検査 けんさ を行 おこな っている水産 すいさん 加工 かこう 業者 ぎょうしゃ などもかなり増 ふ え、カキの生食 なましょく が一律 いちりつ に危険 きけん というわけではない。過剰 かじょう な反応 はんのう に対 たい しては風評 ふうひょう 被害 ひがい という指摘 してき もされている[ 43] 。
もちろん、検査 けんさ 義務 ぎむ が法制 ほうせい 化 か されているわけでも全 すべ ての業者 ぎょうしゃ が自主 じしゅ 検査 けんさ を行 おこな っているわけでもない。そして、自主 じしゅ 検査 けんさ におけるサンプリングの妥当 だとう 性 せい 、および出荷 しゅっか 見合 みあ わせの有効 ゆうこう 性 せい は確認 かくにん されていない。よって、一律 いちりつ に安全 あんぜん なわけでもない。厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう や保健所 ほけんじょ は、カキの生食 なましょく 用 よう 販売 はんばい を積極 せっきょく 的 てき には禁 きん じていないが、カキなどの二枚貝 にまいがい については、充分 じゅうぶん 加熱 かねつ した後 のち に食 た べるよう呼 よ びかけている。
乾燥 かんそう した糞便 ふんべん や吐瀉 としゃ 物 ぶつ から飛散 ひさん したウイルスを吸 す い込 こ んだり、または接触 せっしょく したりすることにより感染 かんせん するため、感染 かんせん 者 しゃ の糞便 ふんべん や便器 べんき 、吐瀉 としゃ 物 ぶつ を処理 しょり ・清掃 せいそう する場合 ばあい には、直接 ちょくせつ 手 しゅ で触 ふ れないように使 つか い捨 す て の手袋 てぶくろ やマスク 、エプロン (なければビニール袋 ぶくろ などの代 だい 用品 ようひん )を使用 しよう することが望 のぞ ましい。吐瀉 としゃ 物 ぶつ は一方向 いちほうこう に拭 ふ き集 あつ め、飛散 ひさん を防 ふせ ぐ注意 ちゅうい が必要 ひつよう である[ 44] 。
作業 さぎょう 後 ご は、手 て をよく洗 あら うよう心掛 こころが ける。汚染 おせん 物 ぶつ は飛散 ひさん せぬよう袋 ふくろ に密閉 みっぺい し処分 しょぶん する。汚染 おせん された場所 ばしょ を消毒 しょうどく する際 さい 、前出 ぜんしゅつ のようにウイルスは逆 ぎゃく 性 せい 石鹸 せっけん や消毒 しょうどく 用 よう アルコール に対 たい する抵抗 ていこう 力 りょく が強 つよ いため、これらによる消毒 しょうどく は効果 こうか がない。細胞 さいぼう を用 もち いての培養 ばいよう 方法 ほうほう が存在 そんざい しないため、消毒 しょうどく つまりウイルス不 ふ 活 かつ 化 か に対 たい する確証 かくしょう は得 え られていないが、次 つぎ 亜 あ 塩素 えんそ 酸 さん ナトリウム に対 たい する抵抗 ていこう 力 りょく は、比較的 ひかくてき 弱 よわ いのではないかと想像 そうぞう されている。
感染 かんせん 者 しゃ のいる場合 ばあい 、トイレやドアノブ、蛇口 じゃぐち 、手 て すりなどは汚染 おせん しやすい箇所 かしょ であるため、汚 よご れを落 お とした後 のち に消毒 しょうどく する。また、なるべく直接 ちょくせつ 手 しゅ で触 ふ れない方 かた が良 よ い[ 45] 。ノロウイルス属 ぞく (ノーウォークウイルス種 しゅ )は症状 しょうじょう が消失 しょうしつ した後 のち も3〜7日 にち (場合 ばあい によっては2週間 しゅうかん 以上 いじょう )はウイルスが排出 はいしゅつ されることに留意 りゅうい しなくてはならない。
ノロウイルスが付着 ふちゃく している可能 かのう 性 せい がある衣服 いふく やタオル 、布団 ふとん などを洗濯 せんたく した場合 ばあい は、高温 こうおん で乾燥 かんそう 機 き にかけることが望 のぞ ましい[ 44] 。消毒 しょうどく 対象 たいしょう の布 ぬの などに耐 たい 熱性 ねっせい がある場合 ばあい 、スチームアイロンの活用 かつよう も有効 ゆうこう である。
2000年代 ねんだい は遺伝子 いでんし 型 がた 「GII/4」と呼 よ ばれる特定 とくてい のノロウイルスが世界 せかい 各地 かくち で流行 りゅうこう し、集団 しゅうだん 発生 はっせい を起 お こしている。厚労省 こうろうしょう の食中毒 しょくちゅうどく 統計 とうけい (平成 へいせい 17年度 ねんど 版 ばん )によると全 ぜん 食中毒 しょくちゅうどく 患者 かんじゃ の33%を占 し めており患者 かんじゃ 数 すう では最大 さいだい であり、日本 にっぽん での流行 りゅうこう は冬 ふゆ (11月〜2月 がつ )に多 おお いが、流行 りゅうこう 年 ねん によっては流行 りゅうこう 時期 じき には偏 かたよ りがある[ 46] 。
2006/07流行 りゅうこう 年 ねん は、当時 とうじ 過去 かこ 最悪 さいあく と言 い われる1000万 まん 人 にん 規模 きぼ の報告 ほうこく 患者 かんじゃ 数 すう を記録 きろく した[ 47] 。以後 いご 、患者 かんじゃ 数 すう は減少 げんしょう していたが、2012/13流行 りゅうこう 年 ねん は2006/07流行 りゅうこう 年 ねん に匹敵 ひってき する患者 かんじゃ 数 すう が予測 よそく された[ 48] 。この、2012/13流行 りゅうこう 年 ねん の患者 かんじゃ 数 すう の増加 ぞうか は遺伝子 いでんし 型 がた 「GⅡ/4」の変異 へんい 株 かぶ によると考 かんが えられている[ 49] [ 50] 。
アメリカ疾病 しっぺい 予防 よぼう 管理 かんり センター (CDC)は、日本 にっぽん を含 ふく む48カ国 かこく の患者 かんじゃ 約 やく 19万 まん 例 れい のメタ解析 かいせき の結果 けっか 、全 ぜん 世界 せかい の急性 きゅうせい 胃腸 いちょう 炎 えん の2割 わり はノロウイルスが原因 げんいん と報告 ほうこく した[ 51] 。
2014年 ねん 後半 こうはん から主要 しゅよう 流行 りゅうこう 株 かぶ に変化 へんか があり、ヨーロッパ 、アメリカ、日本 にっぽん で検出 けんしゅつ 例 れい の少 すく ない遺伝子 いでんし 型 がた 「GII.17型 がた Kawasaki variant」が流行 りゅうこう している[ 18] [ 52] 。また国立 こくりつ 感染 かんせん 症 しょう 研究所 けんきゅうじょ は免疫 めんえき をもつ人 ひと が少 すく ないため2015年 ねん は 「GII.17型 がた Kawasaki variant」が大 だい 流行 りゅうこう するおそれがあるとした[ 53] [ 54] [ 55] 。
日本 にっぽん では、カキ (牡蠣 かき )など魚介 ぎょかい 類 るい の汚染 おせん 源 げん は下水道 げすいどう の処理 しょり 水 すい に由来 ゆらい していると考 かんが えられる[ 56] 。それは、感染 かんせん 性 せい 胃腸 いちょう 炎 えん の流行 りゅうこう 時期 じき (主 おも に冬期 とうき )に、下水 げすい 処理 しょり 場 じょう (下水道 げすいどう )や海 うみ に流入 りゅうにゅう するウイルスの数 かず が増加 ぞうか [ 57] し、下水 げすい 処理 しょり システムでは処理 しょり 水中 すいちゅう のウイルスの無力 むりょく 化 か (不 ふ 活 かつ 化 か )を目的 もくてき とした処理 しょり がされていないためである。従 したが って、結果 けっか 的 てき に下水 げすい 処理 しょり 場 じょう で処理 しょり しきれなかったウイルスは海 うみ や上水道 じょうすいどう の取水 しゅすい 施設 しせつ に流入 りゅうにゅう する[ 56] 。なお、上水道 じょうすいどう 用水 ようすい の浄化 じょうか 方法 ほうほう として多 おお く用 もち いられている急速 きゅうそく 濾過 ろか と塩素 えんそ 消毒 しょうどく を組 く み合 あ わせた方法 ほうほう では大腸菌 だいちょうきん やウエルシュ菌 きん などの病原 びょうげん 性 せい 細菌 さいきん の除去 じょきょ はできるが、クリプトスポリジウム 原虫 げんちゅう や、ノロウイルスなどの塩素 えんそ 耐 たい 性 せい の強 つよ いウイルスは、除去 じょきょ できていない[ 58] [ 59] 。
一方 いっぽう 、下水 げすい 汚泥 おでい や糞尿 ふんにょう の海洋 かいよう 投入 とうにゅう (海洋 かいよう 投棄 とうき )が行 おこな われている場合 ばあい 、水域 すいいき 全体 ぜんたい がウイルスにより汚染 おせん されている場合 ばあい がある。2012年 ねん 6月 がつ にはアメリカ食品 しょくひん 医薬品 いやくひん 局 きょく (FDA)が大韓民国 だいかんみんこく (韓国 かんこく )からのカキ、二枚貝 にまいがい 、ム む ール貝 るがい の衛生 えいせい 基準 きじゅん が不十分 ふじゅうぶん であるとして市場 いちば からの回収 かいしゅう 要請 ようせい を出 だ している[ 60] 。日本 にっぽん 国内 こくない でも、昭和 しょうわ 40年代 ねんだい まで主 あるじ に瀬戸内海 せとないかい に於 お いて、畜舎 ちくしゃ 排水 はいすい 、し尿 にょう の海洋 かいよう 投棄 とうき が一般 いっぱん 的 てき であった[ 61] 。
1968年 ねん 、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく オハイオ州 しゅう ノーウォーク の小学校 しょうがっこう において集団 しゅうだん 発生 はっせい した急性 きゅうせい 胃腸 いちょう 炎 えん 患者 かんじゃ の糞便 ふんべん から初 はじ めて検出 けんしゅつ された。地名 ちめい にちなみ「ノーウォークウイルス (Norwalk virus )」と命名 めいめい される。
1972年 ねん に電子 でんし 顕微鏡 けんびきょう による観察 かんさつ でその形態 けいたい が明 あき らかになり、ウイルス粒子 りゅうし の形態 けいたい 的 てき 特徴 とくちょう から英語 えいご でSmall Round-Structured Virus (SRSV : 小型 こがた 球形 きゅうけい ウイルス )と命名 めいめい された。その後 ご 、このウイルスによる胃腸 いちょう 炎 えん ・食中毒 しょくちゅうどく が世界 せかい 各地 かくち で報告 ほうこく されるようになった。
1990年 ねん 、SRSVの全 ぜん 塩基 えんき 配列 はいれつ が報告 ほうこく された。これによりPCR法 ほう による遺伝子 いでんし 検査 けんさ などをすることで、同一 どういつ 性 せい 検定 けんてい が可能 かのう となった。
2002年 ねん 、第 だい 12回 かい 国際 こくさい ウイルス学会 がっかい (パリ )小 しょう 委員 いいん 会 かい において、“Norwalk”のNorにウイルスの属 ぞく 名 めい の接尾 せつび 語 ご である"virus"を、ラテン語 らてんご 文法 ぶんぽう に従 したが って連結 れんけつ 形 がた "o"で連結 れんけつ したものを学名 がくめい として採用 さいよう し、それまで「ノーウォーク様 さま ウイルス属 ぞく 」と呼 よ ばれていたものを「ノロウイルス属 ぞく (Norovirus )」と呼 よ ぶことを承認 しょうにん した。
2011年 ねん 、北海道 ほっかいどう 札幌 さっぽろ 市 し で開 ひら かれた国際 こくさい 微生物 びせいぶつ 学 がく 連合 れんごう 2011会議 かいぎ において、「『野呂 のろ (NORO)』姓 せい の子供 こども たちがいじめ やからかいを受 う けるおそれがある」という国際 こくさい ウイルス分類 ぶんるい 委員 いいん 会 かい への指摘 してき に対 たい し、同 どう 委員 いいん 会 かい は「ノロウイルス」名称 めいしょう について各国 かっこく の専門 せんもん 家 か たちと深 ふか く議論 ぎろん を行 おこな う。「ノロウイルス というのは属 ぞく 名 めい であって、そのようなウイルス種 しゅ 名 めい は存在 そんざい しない。ゆえに正 ただ しい呼称 こしょう (種 たね 名 めい であるノーウォークウイルス )を使用 しよう すべきである。またノーウォークウイルスに起因 きいん する病気 びょうき の発生 はっせい に対 たい して『ノロウイルス』という用語 ようご を使用 しよう しないよう、メディア、医療 いりょう /保健 ほけん の各 かく 機関 きかん 、科学 かがく 者 しゃ 団体 だんたい に強 つよ く求 もと める」という趣旨 しゅし のプレスリリース を発表 はっぴょう 。また同 どう 内容 ないよう を同 どう 委員 いいん 会 かい 公式 こうしき ホームページ会報 かいほう [ 62] 上 うえ にも発表 はっぴょう 。
^ a b c d “Norovirus (vomiting bug) ”. nhs.uk (2017年 ねん 10月 がつ 19日 にち ). 8 June 2018 閲覧 えつらん 。
^ a b c d e f g h “Norovirus Symptoms ” (英語 えいご ). CDC (24 June 2016). 6 December 2018時 じ 点 てん のオリジナル よりアーカイブ。29 December 2017 閲覧 えつらん 。
^ a b c d e f g h i j k l Brunette, Gary W. (2017). CDC Yellow Book 2018: Health Information for International Travel . Oxford University Press. p. 269. ISBN 9780190628611 . https://books.google.com/books?id=np6PDgAAQBAJ&pg=PA269
^ a b c “Preventing Norovirus Infection ” (英語 えいご ). CDC (5 May 2017). 29 December 2017 閲覧 えつらん 。
^ a b c d “Norovirus - Treatment ”. CDC. 29 December 2017 閲覧 えつらん 。
^ a b c d e f “Norovirus Worldwide ” (英語 えいご ). CDC (15 December 2017). 7 December 2018時 じ 点 てん のオリジナル よりアーカイブ。29 December 2017 閲覧 えつらん 。
^ a b “Global Burden of Norovirus and Prospects for Vaccine Development ”. CDC . p. 3 (August 2015). 29 December 2017 閲覧 えつらん 。
^ a b 日本 にっぽん 放送 ほうそう 協会 きょうかい . “アルコール消毒 しょうどく の盲点 もうてん ?増 ふ える感染 かんせん 性 せい 胃腸 いちょう 炎 えん ”. NHKニュース . 2021年 ねん 12月3日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “A systematic review and meta-analysis of the prevalence of norovirus in cases of gastroenteritis in developing countries” . Medicine 96 (40): e8139. (October 2017). doi :10.1097/MD.0000000000008139 . PMC 5738000 . PMID 28984764 . https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5738000/ .
^ “Norovirus | Clinical Overview | CDC ”. www.cdc.gov . 2016年 ねん 3月 がつ 28日 にち 閲覧 えつらん 。
^ iPS細胞 さいぼう 株 かぶ 由来 ゆらい の腸管 ちょうかん 上皮 じょうひ 細胞 さいぼう を用 もち いたヒトノロウイルス増殖 ぞうしょく 法 ほう を確立 かくりつ (佐藤 さとう 研 けん がCMGH誌 し に発表 はっぴょう ) 大阪大学 おおさかだいがく 微生物 びせいぶつ 病 びょう 研究所 けんきゅうじょ (2019年 ねん 11月29日 にち 閲覧 えつらん )
^ 西尾 にしお 治 おさむ 「ノロウイルス感染 かんせん 症 しょう 」『公衆 こうしゅう 衛生 えいせい 』71巻 かん 12号 ごう 2007/12/15, p.972-976
^ Guideline for the Prevention and Control of Norovirus Gastroenteritis Outbreaks in Healthcare Settings, 2011 CDC Healthcare Infection Control Practices Advisory Committee (HICPAC)
^ 吉田 よしだ 正樹 まさき 「ノロウイルス感染 かんせん 症 しょう 」『日本内科学会 にほんないかがっかい 雑誌 ざっし 』2013年 ねん 102巻 かん 11号 ごう p.2801-2807, doi :10.2169/naika.102.2801 , p.2806, 日本内科学会 にほんないかがっかい
^ a b c Thorne & Goodfellow (2014). “Norovirus gene expression and replication”. J Gen Virol 95 (2): 278-291. doi :10.1099/vir.0.059634-0 .
^ Zheng et al. (2006). “Norovirus classification and proposed strain nomenclature”. Virology 346 (2): 312-323. doi :10.1016/j.virol.2005.11.015 .
^ Kroneman et al. (2013). “Proposal for a unified norovirus nomenclature and genotyping”. Arch Virol 158 (10): 2059-2068. doi :10.1007/s00705-013-1708-5 .
^ a b ノーウォークウイルス(ノロウイルス)の遺伝子 いでんし 型 がた (2015年 ねん 改訂 かいてい 版 ばん )掲載 けいさい 日 び :2015/9/8 国立 こくりつ 感染 かんせん 症 しょう 研究所 けんきゅうじょ
^ a b “洗浄 せんじょう ・消毒 しょうどく マニュアル 14 3.用語 ようご 解説 かいせつ ”. 厚生 こうせい 労働 ろうどう 省 しょう . 2019年 ねん 10月 がつ 17日 にち 閲覧 えつらん 。
^ ノロウイルスで十二指腸 じゅうにしちょう 上皮 じょうひ が全滅 ぜんめつ する 日経 にっけい メディカルオンライン 2006/12/19
^ ノロウイルス陽性 ようせい となった調理 ちょうり 従事 じゅうじ 者 しゃ の陰性 いんせい 確認 かくにん 検査 けんさ ―東京 とうきょう 都 と 『病原 びょうげん 微生物 びせいぶつ 検出 けんしゅつ 情報 じょうほう (月報 げっぽう )』Vol.31 p.319-320: 2010年 ねん 11月 がつ 号 ごう
^ 生駒 いこま 俊和 としかず 、野崎 のさき 涼子 りょうこ 、浅井 あさい 孝夫 たかお ほか、「【原著 げんちょ 】新潟 にいがた 県 けん の食品 しょくひん 取扱 とりあつかい 業者 ぎょうしゃ におけるノロウイルス感染 かんせん 予防 よぼう 対策 たいさく の実際 じっさい と不 ふ 顕 あらわ 性 せい 感染 かんせん 者 しゃ の頻度 ひんど 」 『医学 いがく 検査 けんさ 』2015年 ねん 64巻 かん 2号 ごう p.155-162 , doi :10.14932/jamt.14-41
^ a b 白土 しらつち (堀越 ほりこし ) 東子 とうこ , 武田 たけだ 直和 なおかず 「ノロウイルスと血液 けつえき 型 がた 抗原 こうげん 」『ウイルス』Vol.57, pp.181-189 (2007)]
^ ノロウイルスの遺伝子 いでんし 型 がた 国立 こくりつ 感染 かんせん 症 しょう 研究所 けんきゅうじょ (2019年 ねん 11月29日 にち 閲覧 えつらん )
^ a b 中沢 なかざわ 春 はる 幸 こう , 吉田 よしだ 徹也 てつや 「【原著 げんちょ 】塵埃 じんあい 感染 かんせん の疑 うたが われたノロウイルスによる集団 しゅうだん 感染 かんせん 性 せい 胃腸 いちょう 炎 えん 事例 じれい 」『感染 かんせん 症 しょう 学 がく 雑誌 ざっし 』2010年 ねん 84巻 かん 6号 ごう p.702-707, doi :10.11150/kansenshogakuzasshi.84.702 , 日本 にっぽん 感染 かんせん 症 しょう 学会 がっかい
^ a b 西尾 にしお 治 おさむ , 秋山 あきやま 美穂 みほ , 愛木 あいぎ 智香子 ちかこ ほか「ノロウイルスによる食中毒 しょくちゅうどく について 」『食品 しょくひん 衛生 えいせい 学 がく 雑誌 ざっし 』2005年 ねん 46巻 かん 6号 ごう p.235-245, doi :10.3358/shokueishi.46.235 , 日本 にっぽん 食品 しょくひん 衛生 えいせい 学会 がっかい
^ J Infect Dis 2012 Jun 1; 205:1639.
^ J Infect Dis 2012 Jun 1; 205:1622.
^ 「ノロウイルス汚染 おせん の疑 うたが い、キムチなど700トン回収 かいしゅう へ」 [リンク切 き れ ] 『朝鮮日報 ちょうせんにっぽう 』日本語 にほんご 版 ばん
^ 「生 なま シラスが原因 げんいん 食品 しょくひん と疑 うたが われる有症 ゆうしょう 苦情 くじょう 事例 じれい ―千葉 ちば 市 し 」 国立 こくりつ 感染 かんせん 症 しょう 研究所 けんきゅうじょ 『病原 びょうげん 微生物 びせいぶつ 検出 けんしゅつ 情報 じょうほう (月報 げっぽう )』Vol.32 p.363-364: 2011年 ねん 12月 がつ 号 ごう
^ 林 はやし 麻貴 まき , 中川 なかがわ 弘 ひろし 「生物 せいぶつ 発光 はっこう 酵素 こうそ 免疫 めんえき 測定 そくてい 法 ほう (BLEIA)を用 もち いた高 こう 感度 かんど な便 びん 中 ちゅう ノロウイルス検出 けんしゅつ 試薬 しやく BL-NV‘栄 さかえ 研 けん ’の有用 ゆうよう 性 せい 評価 ひょうか 」『日本 にっぽん 食品 しょくひん 微生物 びせいぶつ 学会 がっかい 雑誌 ざっし 』2013年 ねん 30巻 かん 4号 ごう p.193-197, doi :10.5803/jsfm.30.193
^ 世界 せかい 初 はつ の生物 せいぶつ 発光 はっこう を利用 りよう した超 ちょう 高 こう 感度 かんど 『全 ぜん 自動 じどう 生物 せいぶつ 化学 かがく 発光 はっこう 免疫 めんえき 測定 そくてい 装置 そうち BLEIA(R)-1200』 栄研化学 えいけんかがく (PDF )
^ クイックナビ [リンク切 き れ ] デンカ生研 でんかせいけん
^ ノロウイルスに関 かん するQ&A(日本国 にっぽんこく 厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう ) (PDF ) Q10においては「止 よ しゃ薬 くすり (「しゃ」は"瀉"、いわゆる下痢 げり 止 と め薬 やく )は、病気 びょうき の回復 かいふく を遅 おく らせることがあるので使用 しよう しないことが望 のぞ ましいでしょう」と記載 きさい されている。
^ 「ノロウイルスワクチン開発 かいはつ で成果 せいか 、感染 かんせん ・胃腸 いちょう 炎 えん 発症 はっしょう が半減 はんげん 」 日経 にっけい メディカルオンライン、2011年 ねん 12月27日 にち (日経 にっけい BP )2019年 ねん 11月29日 にち 閲覧 えつらん
^ 「世界 せかい 初 はつ となるノロウイルスワクチンのフィールド試験 しけん 開始 かいし について」 武田薬品工業 たけだやくひんこうぎょう ニュースリリース(2016年 ねん 6月 がつ 21日 にち )2019年 ねん 11月29日 にち 閲覧 えつらん
^ 新 しん 光一郎 こういちろう ・若林 わかばやし 裕之 ひろゆき 「ラクトフェリンのノロウイルスなどへの感染 かんせん 防御 ぼうぎょ 作用 さよう 」『Food Style 21』第 だい 17巻 かん 、日本 にっぽん 食品 しょくひん 化学 かがく 新聞 しんぶん 社 しゃ 、2013年 ねん 、70-71頁 ぺーじ 。
^ 江頭 えがしら 昌典 まさのり 、森内 もりうち 昌子 まさこ ・森内 もりうち 浩幸 ひろゆき 著 ちょ 「ラクトフェリンによるロタウィルス下痢 げり 症 しょう の予防 よぼう ・軽症 けいしょう 化 か 効果 こうか 」、日本 にっぽん ラクトフェリン学会 がっかい 第 だい 2回 かい 学術 がくじゅつ 集会 しゅうかい 実行 じっこう 委員 いいん 会 かい 編 へん 編 へん 『ラクトフェリン2007 :ラクトフェリン研究 けんきゅう の新 あら たな展望 てんぼう と応用 おうよう へのメッセージ』日本 にっぽん 医学 いがく 館 かん 、東京 とうきょう 、2007年 ねん 、162-165頁 ぺーじ 。ISBN 978-4-89044-632-2 。
^ ノロウイルス大 だい 流行 りゅうこう !予防 よぼう 効果 こうか が高 たか い「低温 ていおん 殺菌 さっきん 牛乳 ぎゅうにゅう 」 プレジデント オンライン (2016年 ねん 12月28日 にち )2019年 ねん 11月29日 にち 閲覧 えつらん
^ ノロウイルスに関 かん するQ&A 厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう
^ a b 畑 はた 江 こう 敬子 けいこ 「食中毒 しょくちゅうどく の予防 よぼう 」『日本 にっぽん 調理 ちょうり 科 か 学会 がっかい 誌 し 』2010年 ねん 43巻 かん 5号 ごう p.322-325, doi :10.11402/cookeryscience.43.322 , 日本 にっぽん 調理 ちょうり 科 か 学会 がっかい
^ 『ノロウイルス食中毒 しょくちゅうどく 予防 よぼう 対策 たいさく リーフレット』 (PDF ) 厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう
^ カキ「風評 ふうひょう 被害 ひがい 」に悲鳴 ひめい 今季 こんき の感染 かんせん 例 れい ゼロ ノロウイルス食中毒 しょくちゅうどく [リンク切 き れ ] 『北海道新聞 ほっかいどうしんぶん 』2006年 ねん 12月17日 にち 。
^ a b 【感染 かんせん 症 しょう に備 そな える】(下 した )ノロウイルス 嘔吐 おうと 物 ぶつ の適切 てきせつ 処理 しょり を『日本農業新聞 にほんのうぎょうしんぶん 』2019年 ねん 11月28日 にち
^ 国立 こくりつ 感染 かんせん 症 しょう 研究所 けんきゅうじょ 推奨 すいしょう 新型 しんがた ノロウイルス対策 たいさく 『世界一 せかいいち 受 う けたい授業 じゅぎょう 』(日本 にほん テレビ系列 けいれつ )2015年 ねん 12月5日 にち 放送 ほうそう (2015年 ねん 12月22日 にち 閲覧 えつらん )
^ 検出 けんしゅつ されたSRSVの内訳 うちわけ 、2002/03〜2010/11シーズン 病原 びょうげん 生物 せいぶつ 検出 けんしゅつ 情報 じょうほう :2011年 ねん 9月 がつ 6日 にち 現在 げんざい 報告 ほうこく 数 すう 国立 こくりつ 感染 かんせん 症 しょう 研究所 けんきゅうじょ (2019年 ねん 11月29日 にち 閲覧 えつらん )
^ ノロウイルスに関 かん するQ&A 厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう
^ ノロウイルスによる食中毒 しょくちゅうどく や感染 かんせん に注意 ちゅうい 〜感染 かんせん 性 せい 胃腸 いちょう 炎 えん の患者 かんじゃ 数 すう は、過去 かこ 10年 ねん の同 どう 時期 じき で2番目 ばんめ に多 おお い水準 すいじゅん 〜 厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう (2019年 ねん 11月29日 にち 閲覧 えつらん )
^ ノロウイルス遺伝子 いでんし 型 がた GII/4の発生 はっせい 動向 どうこう と特徴 とくちょう 国立 こくりつ 医薬品 いやくひん 食品 しょくひん 衛生 えいせい 研究所 けんきゅうじょ (2012年 ねん 12月27日 にち )2019年 ねん 11月29日 にち 閲覧 えつらん
^ <速報 そくほう >ノロウイルスGII/4の新 あたら しい変異 へんい 株 かぶ の遺伝子 いでんし 解析 かいせき と全国 ぜんこく における検出 けんしゅつ 状 じょう 況 きょう 国立 こくりつ 感染 かんせん 症 しょう 研究所 けんきゅうじょ (2012年 ねん 11月28日 にち )2019年 ねん 11月29日 にち 閲覧 えつらん
^ Ahmed SM, et al. Global prevalence of norovirus in cases of gastroenteritis: a systematic review and meta-analysis. Lancet Infect Dis, 27 June 2014. doi :10.1016/S1473-3099(14)70767-4
^ ノロウイルスGII.17型 がた の流行 りゅうこう とその特徴 とくちょう について-三重 みえ 県 けん 国立 こくりつ 感染 かんせん 症 しょう 研究所 けんきゅうじょ 『IASR』Vol.36 p.91-92: 2015年 ねん 5月 がつ 号 ごう
^ 「ノロウイルスが変異 へんい 免疫 めんえき 持 も たず大 だい 流行 りゅうこう のおそれ」 [リンク切 き れ ] NHK (2015年 ねん 8月 がつ 28日 にち )
^ Genome of Emerging Norovirus GII.17, United States, 2014 EID July 2015
^ Emergence of a novel GII.17 norovirus – End of the GII.4 era? Eurosurveillance, Volume 20, Issue 26, 02 July 2015.
^ a b 佐野 さの 大輔 だいすけ 、「水中 すいちゅう 病原 びょうげん ウイルスによる水 みず 環境 かんきょう 汚染 おせん の実態 じったい (PDF ) 」『モダンメディア』2006年 ねん 4月 がつ 号 ごう (第 だい 52巻 かん 4号 ごう )
^ 山本 やまもと 俊夫 としお , 島津 しまつ 智浩 ともひろ , 遠藤 えんどう 善宏 よしひろ , 白石 しらいし 廣行 ひろゆき , 影山 かげやま 努 つとむ , (2005)「宮城 みやぎ 県内 けんない の牡蛎 かき 養殖 ようしょく 海域 かいいき に流入 りゅうにゅう する河川 かせん 水中 すいちゅう のノロウイルスの定量 ていりょう 」『水 みず 環境 かんきょう 学会 がっかい 誌 し 』2005年 ねん 28巻 かん 8号 ごう p.515-521, doi :10.2965/jswe.28.515
^ 「水道 すいどう 水 すい のウイルス汚染 おせん の健康 けんこう 影響 えいきょう 評価 ひょうか に関 かん する検討 けんとう (PDF ) 」国立 こくりつ 保健 ほけん 医療 いりょう 科学 かがく 院 いん
^ 山本 やまもと 徳 いさお 栄 さかえ , 浦辺 うらべ 研一 けんいち , 高岡 たかおか 正敏 まさとし , 中澤 なかざわ 清明 きよあき , 後藤 ごとう 敦 あつし , 羽賀 はが 道信 みちのぶ , 渕上 ふちがみ 博司 ひろし , 木俣 きまた 勲 いさお , 井関 いせき 基弘 もとひろ 「埼玉 さいたま 県 けん で発生 はっせい した水道 すいどう 水 すい 汚染 おせん によるクリプトスポリジウム症 しょう の集団 しゅうだん 発生 はっせい に関 かん する疫学 えきがく 的 てき 調査 ちょうさ 」『感染 かんせん 症 しょう 学 がく 雑誌 ざっし 』第 だい 74巻 かん 第 だい 6号 ごう 、2000年 ねん 、518-526頁 ぺーじ 、doi :10.11150/kansenshogakuzasshi1970.74.518 。
^ 食品 しょくひん 安全 あんぜん 情報 じょうほう (微生物 びせいぶつ ) No.13 (2012.06.27) (PDF ) 国立 こくりつ 医薬品 いやくひん 食品 しょくひん 衛生 えいせい 研究所 けんきゅうじょ
^ 第 だい 5節 せつ 第 だい 1項 こう 瀬戸内海 せとないかい の汚濁 おだく の現況 げんきょう [リンク切 き れ ] 『環境 かんきょう 白書 はくしょ 』昭和 しょうわ 48年度 ねんど
^ 2011 ICTV Newsletter #9, November 2011 , 国際 こくさい ウイルス分類 ぶんるい 委員 いいん 会 かい , (2011年 ねん 11月14日 にち ), http://talk.ictvonline.org/files/ictv_documents/m/newsletters/4069.aspx