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胃腸炎 - Wikipedia

胃腸いちょうえん

および小腸しょうちょう炎症えんしょう特徴とくちょうとする疾患しっかん

胃腸いちょうえん(いちょうえん、英語えいご: gastroenteritis)とは、感染かんせんせい下痢げり(infectious diarrhea)、ガストロともられ、消化しょうかかん ("gastro"-)および小腸しょうちょう ("entero"-)の炎症えんしょう特徴とくちょうとする疾患しっかんであり、発熱はつねつ下痢げり嘔吐おうと腹痛はらいたおよび腹部ふくぶ痙攣けいれんなどの症状しょうじょうていする[1]食物しょくもつによってしょうじるものは食中毒しょくちゅうどくともしょうされる。山陰さんいん地方ちほうでは、感染かんせんせい胃腸いちょうえんことちょう感冒かんぼうとも[2]

胃腸いちょうえん
胃腸いちょうえんウイルス: A = ロタウイルス, B = アデノウイルス, C = ノロウイルス D = アストロウイルス サイズ比較ひかくのため、かくウイルスはおな拡大かくだいりつしめしてある。
概要がいよう
診療しんりょう 消化しょうかがく
分類ぶんるいおよび外部がいぶ参照さんしょう情報じょうほう
ICD-10 A02.0, A08, A09, J10.8,J11.8, K52
ICD-9-CM 008.8 009.0, 009.1, 558
DiseasesDB 30726
MedlinePlus 000252 000254
eMedicine emerg/213
MeSH D005759

世界せかいてきにみて小児しょうに発症はっしょうれいのほとんどがロタウイルスによるものである[3]成人せいじんではノロウイルス[4]およびカンピロバクター[5]起因きいんするものがもっとおおい。いでその細菌さいきん (またはその毒素どくそ)や寄生虫きせいちゅう原因げんいんとするものがよくみられる。調理ちょうり不適切ふてきせつ食品しょくひん汚染おせんされたみず摂取せっしゅしたり、感染かんせんしゃとの密接みっせつ接触せっしょくなどによって感染かんせんする。

治療ちりょう基本きほん十分じゅうぶん水分すいぶん補給ほきゅうである。軽度けいどまたは中等ちゅうとう症例しょうれいでは経口けいこうすいえき補給ほきゅう効果こうかてきである。じゅう症例しょうれいになると静脈じょうみゃくない輸液が必要ひつようとなる場合ばあいがある。

症状しょうじょうおよび徴候ちょうこう

編集へんしゅう

胃腸いちょうえんでは通常つうじょう下痢げり嘔吐おうと双方そうほうがみられることがおお[6]、また頻度ひんどがるものの、そのいずれかのみがみられることもある[1]腹部ふくぶ痙攣けいれんしょうじる場合ばあいもある[1]症状しょうじょうおよび徴候ちょうこう通常つうじょう感染かんせんから12〜72あいだ発現はつげんしはじめる[7]

ウイルスせい胃腸いちょうえん場合ばあい症状しょうじょう通常つうじょう1週間しゅうかん以内いない軽快けいかい[6]発熱はつねつ倦怠けんたいかん頭痛ずつう筋肉きんにくつうともなうことがある[6]血便けつべんがみられる場合ばあい、ウイルスせいである可能かのうせいひく[6]細菌さいきん感染かんせんうたがわれる[8]一部いちぶ細菌さいきん感染かんせんでは重度じゅうど腹痛はらいたともない、すう週間しゅうかんつづくことがある[8]

ロタウイルスに感染かんせんした小児しょうに通常つうじょう3〜8にち以内いない全快ぜんかいする[9]。ただし貧困ひんこんこくでは重度じゅうど感染かんせんたいする治療ちりょうとどかないことがおおく、下痢げり長引ながびくことがおお[10]下痢げり合併症がっぺいしょうとして脱水だっすい頻繁ひんぱんにみられる。[11]脱水だっすい程度ていど顕著けんちょ小児しょうにれいでは毛細血管もうさいけっかんさい充満じゅうまん時間じかんながく、皮膚ひふりの低下ていか呼吸こきゅう異常いじょうなどがみられる[12]衛生えいせい状態じょうたいわる栄養失調えいようしっちょうのみられる地域ちいきでは感染かんせんかえすこともおお[7]発育はついく不全ふぜん長期ちょうきてき認知にんち機能きのう発達はったつ遅延ちえんをもたらす場合ばあいがある[13]

カンピロバクターぞく細菌さいきん感染かんせんしゃの1%が反応はんのうせい関節かんせつえんを、0.1%がギラン・バレー症候群しょうこうぐん発症はっしょうする[8]志賀しが毒素どくそベロ毒素どくそ)をさんせいする腸管ちょうかん出血しゅっけつせい大腸菌だいちょうきん赤痢せきりきん感染かんせんすると、血小板けっしょうばん減少げんしょう腎不全じんふぜん溶血ようけつせい貧血ひんけつ結果けっか溶血ようけつせい尿毒症にょうどくしょう症候群しょうこうぐん (HUS)を発症はっしょうすることがある。[14]小児しょうにほう成人せいじんよりもHUSを発症はっしょうしやすい[13]。ウイルス感染かんせんでは良性りょうせい小児しょうにてんかんたすこともある[1]

原因げんいん

編集へんしゅう

ウイルスおよび大腸菌だいちょうきんカンピロバクターぞくきんなどの細菌さいきん胃腸いちょうえんおも原因げんいんである[15][7]感染かんせんリスクは小児しょうにほうたかくなっており、これは免疫めんえき不十分ふじゅうぶんであったり不衛生ふえいせいになりやすいためである[1]

ウイルスせい

編集へんしゅう

急性きゅうせい胃腸いちょうえん原因げんいんとしてられるウイルスにはロタウイルス、ノロウイルス、アストロウイルスアデノウイルス[16]などがある[6][17]。ウイルスせい胃腸いちょうえんなかで、臨床りんしょうてき意義いぎ確立かくりつされているのはロタウイルス、ノロウイルス、サポウイルス、アデノウイルス、アストロウイルスの5種類しゅるいである[18]

小児しょうに胃腸いちょうえんではロタウイルスがもっともおお[15]先進せんしんこくでも発展はってん途上とじょうこくでも発症はっしょうりつどう程度ていどである[9]小児しょうに感染かんせんせい下痢げりの70%がウイルスによるものである。[19]成人せいじん獲得かくとく免疫めんえきゆうするため、ロタウイルス感染かんせんはあまりみられない[20]

アメリカではノロウイルスが成人せいじん胃腸いちょうえん主要しゅよう原因げんいんとなっており、集団しゅうだん発生はっせいの90%以上いじょうがこのウイルスによるものである[6]。このような限局げんきょくせい流行りゅうこうは、クルーズ客船きゃくせん [6]病院びょういん、レストランなど、人々ひとびと密接みっせつした空間くうかんごしているとき発生はっせいしやすい[1]下痢げりおさまったのち保菌ほきんしゃ感染かんせんせい持続じぞくしており[6]1ヶ月かげつ程度ていどウイルスを排出はいしゅつつづける[21][6]小児しょうに感染かんせんれいやく10%はノロウイルスによるものである[1]

細菌さいきんせい

編集へんしゅう
 
Salmonella enterica 血清けっせいがたTyphimurium (ATCC 14028) グラム染色せんしょく100ばい観察かんさつ

先進せんしんこくではカンピロバクター・ジェジュニ細菌さいきんせい胃腸いちょうえんおも原因げんいんとなっており、その半数はんすう家禽かきんとの接触せっしょくによるものである[8]小児しょうにでは細菌さいきん感染かんせんれいの15%の原因げんいんとなっており、もっともよくみられるものに大腸菌だいちょうきんサルモネラ菌さるもねらきん赤痢せきりきん、カンピロバクターぞくなどがある[19]細菌さいきん汚染おせんされた食品しょくひん常温じょうおん数時間すうじかん放置ほうちすると細菌さいきん増殖ぞうしょくし、その食品しょくひんべた場合ばあい感染かんせんリスクが上昇じょうしょうする[13]。なかでも食中毒しょくちゅうどく原因げんいんとしてよくみられるものに、生肉せいにく過熱かねつ不十分ふじゅうぶん食肉しょくにく家禽かきん海鮮かいせんるいたまごせいのスプラウト、低温ていおん殺菌さっきんされていない牛乳ぎゅうにゅう、ソフトチーズ、果物くだもの野菜やさいのジュースなどがある[22]発展はってん途上とじょうこくとくにサハラ以南いなんアフリカやアジア)では、コレラ胃腸いちょうえん原因げんいんとしてよくみられ、おおくは汚染おせんされたみず食品しょくひんによる感染かんせんである[23]

高齢こうれいしゃでは、毒素どくそさんせいがたクロストリディオイデス・ディフィシルもまた下痢げり原因げんいんとして重要じゅうようである[13]乳幼児にゅうようじ症候しょうこうでこの細菌さいきん保菌ほきんしていることがある[13]入院にゅういん患者かんじゃ下痢げり原因げんいんとしてよくみられ、抗生こうせい物質ぶっしつ使用しよう誘発ゆうはつしていることがおお[24]黄色おうしょくブドウ球菌きゅうきん 感染かんせんによる下痢げりもまた、抗生こうせい物質ぶっしつ使用しようしている患者かんじゃ発生はっせいすることがある[25]旅行りょこうしゃ下痢げりおおくは細菌さいきんせい胃腸いちょうえん一種いっしゅである。胃酸いさん分泌ぶんぴつ抑制よくせいざい使用しようもまた、クロストリディオイデス・ディフィシル、サルモネラ菌さるもねらきん、カンピロバクターぞくなど多数たすう微生物びせいぶつへの曝露ばくろから感染かんせんにつながるリスクを上昇じょうしょうさせるようである[26]。このリスクはヒスタミンH2受容じゅようたい拮抗きっこうやくよりもプロトンポンプ阻害そがいやく摂取せっしゅしている患者かんじゃほうたかくなっている[26]

寄生虫きせいちゅうせい

編集へんしゅう

さまざまな原生動物げんせいどうぶつ胃腸いちょうえん原因げんいんとなりうる。とくによくみられるのがランブルむち毛虫けむしであるが、赤痢せきりアメーバクリプトスポリジウム もまた原因げんいんとなりうる[19]。このような病原びょうげんたいによるものが小児しょうに発症はっしょうれいの10%をめる[14]。ジアルジアしょう発展はってん途上とじょうこくによくみられるが、ランブルむち毛虫けむしによるこのタイプの疾患しっかん世界中せかいじゅうほぼどこでもこりうる[27]。この疾患しっかんは、ゆうびょうりつたか地域ちいきへの旅行りょこうしゃ保育ほいくしょかよ小児しょうに男性だんせいあいだ性交せいこう災害さいがいときなどに発生はっせいしやすくなる[27]

伝染でんせん

編集へんしゅう

汚染おせんすい摂取せっしゅまわひん共用きょうようなどによって伝染でんせんする[7]雨季うき乾季かんきのある地域ちいきでは乾季かんき水質すいしつ悪化あっかするため、集団しゅうだん発生はっせいにつながりやすい[7]四季しきのある地域ちいきではふゆ感染かんせんえる[13]世界せかいてきにみて哺乳ほにゅうびん不衛生ふえいせい管理かんりおおきな原因げんいんとなっている[7]感染かんせんりつ不衛生ふえいせいにも相関そうかんしており、とく小児しょうに[6]だい所帯じょたい[28]栄養えいよう状態じょうたいわる集団しゅうだんにはその影響えいきょう顕著けんちょである[13]たいせいがつくため、成人せいじん場合ばあいなん症状しょうじょうていさずに病原びょうげんたい保菌ほきんしていることがある(自然しぜん宿主しゅくしゅ[13]赤痢せきりきんなど、一部いちぶ病原びょうげんたい感染かんせんサルかぎられる一方いっぽう多岐たきにわたる動物どうぶつ感染かんせんするものもある(ランブルむち毛虫けむしとう)[13]

感染かんせんせい

編集へんしゅう

消化しょうかかん炎症えんしょうこす原因げんいんには、感染かんせんせいのものも数多かずおお存在そんざいする[1]。よくみられるものには、医薬品いやくひん (NSAIDsひとし)、ラクトース (たいせいしゃ場合ばあい)やグルテン (セリアックびょう患者かんじゃ場合ばあい)をふく食品しょくひんなどがげられる。クローンびょうもまた感染かんせんせい胃腸いちょうえんこし、その症状しょうじょうおおくは重度じゅうどである[1]。また毒素どくそによるものもある。食品しょくひん原因げんいんとなって嘔吐おうと下痢げりこすものには、捕食ほしょくによって汚染おせんされた魚類ぎょるい摂取せっしゅすることによるシガテラ中毒ちゅうどく腐敗ふはいしたさかな摂取せっしゅによるヒスタミン中毒ちゅうどくフグによるテトドロドキシン中毒ちゅうどく保存ほぞん状態じょうたいわる食品しょくひん原因げんいんとなることのおおボツリヌス中毒ちゅうどくなどがげられる[29]

病態びょうたい

編集へんしゅう

胃腸いちょうえん小腸しょうちょう大腸だいちょう感染かんせんによる嘔吐おうと下痢げり特徴とくちょうとする[13]小腸しょうちょうにみられる変化へんか炎症えんしょうせいであることがおおいが、大腸だいちょうでは炎症えんしょうせいである[13]感染かんせんこす病原びょうげんからだすうはクリプトスポリジウムの1かぶからコレラきんの108かぶまでさまざまである[13]

診断しんだん

編集へんしゅう

胃腸いちょうえん患者かんじゃ徴候ちょうこうおよび症状しょうじょうをもとに臨床りんしょう診断しんだんされる[6]直接的ちょくせつてき原因げんいん判別はんべつすることは治療ちりょうほう左右さゆうするものではないため、通常つうじょう必要ひつようとされない[7]。ただし、糞便ふんべんちゅうせんがある場合ばあい食中毒しょくちゅうどくうたがわれる場合ばあい最近さいきん発展はってん途上とじょうこく滞在たいざいれきのある患者かんじゃ場合ばあいには検便けんべん実施じっしする必要ひつようがある[19]。また、監視かんしのため診断しんだん試験しけん実施じっしすることがある[6]乳児にゅうじおよび小児しょうにやく10%にてい血糖けっとうがみられるため、この年齢ねんれいそう患者かんじゃには血清けっせいグルコース濃度のうど測定そくてい推奨すいしょうされる[12]重度じゅうど脱水だっすいうたがわれる場合ばあい電解でんかいえきおよびじん機能きのう確認かくにんする必要ひつようがある[19]

脱水だっすい

編集へんしゅう

診断しんだんうえでは患者かんじゃ脱水だっすいたしているかどうかの判断はんだん重要じゅうようとなる。脱水だっすい程度ていど通常つうじょう軽度けいど (3〜5%)、中等ちゅうとう (6〜9%)および重度じゅうど (≥10%)にけられる[1]小児しょうに場合ばあい中等ちゅうとうまたは重度じゅうど脱水だっすいしめもっと正確せいかく徴候ちょうこう毛細血管もうさいけっかんさい充満じゅうまん時間じかん延長えんちょう皮膚ひふ弾力だんりょく低下ていか呼吸こきゅう異常いじょうである[12][30]。この併用へいようするのに有用ゆうよう所見しょけんとしてのくぼみ、活動かつどうせい低下ていかくちかわきなどがげられる[1]正常せいじょう排尿はいにょう飲水のみみずがみられれば危険きけんすくない[12]脱水だっすい程度ていどあきらかにするじょうで、臨床りんしょう検査けんさはあまり有益ゆうえきではない[1]

鑑別かんべつ診断しんだん

編集へんしゅう

胃腸いちょうえんでなくとも徴候ちょうこうおよび症状しょうじょうていすることのあるものに虫垂炎ちゅうすいえん腸捻転ちょうねんてん炎症えんしょうせいちょう疾患しっかん尿にょう感染かんせんしょうおよび糖尿とうにょうびょうなどがあり、鑑別かんべつ必要ひつようである[19]。このほか膵不全ふぜんたんちょう症候群しょうこうぐんウィップルびょうセリアックびょう瀉下やく中毒ちゅうどく考慮こうりょする必要ひつようがある[31]鑑別かんべつ診断しんだん嘔吐おうとまたは下痢げりのいずれかのみをていする患者かんじゃほうが、双方そうほう症状しょうじょうていする患者かんじゃよりもいくぶん複雑ふくざつする[1]

虫垂炎ちゅうすいえん場合ばあいぜんれいの33%に嘔吐おうと腹痛はらいた少量しょうりょう下痢げりがみられる[1]胃腸いちょうえん下痢げり通常つうじょう多量たりょうであるというてん対比たいひしている[1]小児しょうに場合ばあいはい尿にょう感染かんせんがある場合ばあい嘔吐おうと下痢げりこすことがある[1]糖尿とうにょうびょうせいケトアシドーシス (DKA)も腹痛はらいた嘔吐おうとなどの症状しょうじょうていするが、下痢げりはみられない[1]。ある試験しけんによれば、DKAの小児しょうにの17%が最初さいしょ胃腸いちょうえん診断しんだんされている[1]

 
報告ほうこくしゅうべつロタウイルス試験しけん陽性ようせい割合わりあいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、2000ねん7がつ〜2009ねん6がつ

生活せいかつ習慣しゅうかん

編集へんしゅう

汚染おせんされていないみず容易ようい利用りようできるようにし、習慣しゅうかんてき衛生えいせい状態じょうたいたもつことが、感染かんせん臨床りんしょうてき有意ゆうい胃腸いちょうえん発生はっせいりつ減少げんしょうさせるじょう重要じゅうようである[13]かく個人こじん手洗てあらひとし実践じっせんが、途上とじょうこくでも先進せんしんこくでも胃腸いちょうえんゆうびょうりつを30%も減少げんしょうさせることがわかっている[12]消毒しょうどくようアルコールジェルも効果こうかてきである[12]衛生えいせい状態じょうたいわる地域ちいきではとくに、全体ぜんたいてき衛生えいせい状態じょうたい改善かいぜんならんで授乳じゅにゅう重要じゅうよう役割やくわりたす[7]母乳ぼにゅう感染かんせん頻度ひんど感染かんせん期間きかんのいずれも減少げんしょうさせる[1]汚染おせんされた食品しょくひん飲料いんりょうけることもまた効果こうかてきである[32]

ワクチン投与とうよ

編集へんしゅう

世界せかい保健ほけん機関きかんは2009ねんせい双方そうほうてんで、ぜん世界せかいてき小児しょうにへのロタウイルスワクチン投与とうよ推奨すいしょうしている[33][15]市場いちばには2しゅのロタウイルスワクチンがすで存在そんざいし、さらにすうしゅ開発かいはつちゅうである[33]。アフリカおよびアジアではこのワクチンが小児しょうに重度じゅうど胃腸いちょうえん減少げんしょうさせており[33]国家こっか予防よぼう接種せっしゅプログラムを実施じっししている国々くにぐにでは疾患しっかん発症はっしょうりつ重症じゅうしょう低下ていかしている[34][35]。このワクチンはほかにも、感染かんせん循環じゅんかん減少げんしょうさせることによってワクチン投与とうよ小児しょうににも予防よぼう効果こうかがみられる[36]。2000ねんから実施じっしされたアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでのロタウイルスワクチン投与とうよプログラムによって、下痢げり症例しょうれいすうじつに80%も減少げんしょうしている[37][38][39]。ワクチンの初回しょかい投与とうよ生後せいご6しゅうから15しゅうあいだ投与とうよすることがのぞましい[15]経口けいこうコレラワクチンは2ねん以上いじょうにわたって50〜60%の有効ゆうこうせい確認かくにんされている[40]

治療ちりょう

編集へんしゅう

胃腸いちょうえん通常つうじょう急性きゅうせい自己じこ制限せいげん疾患しっかんであり、投薬とうやく必要ひつようとしない[11]軽度けいどないし中等ちゅうとう脱水だっすいには経口けいこうすいえきによる治療ちりょう(ORT)がよくもちいられる[14]。ただし、小児しょうににはメトクロプラミドオンダンセトロン治療ちりょうたすけとなることがある[41]腹痛はらいた治療ちりょうにはブチルスコポラミン有用ゆうようである[42]

水分すいぶん補給ほきゅう

編集へんしゅう

小児しょうに成人せいじんともに、胃腸いちょうえんいち治療ちりょう水分すいぶん補給ほきゅうである。経口けいこうすいえきによる水分すいぶん補給ほきゅうてきしているが、意識いしきレベルの低下ていかがみられる場合ばあい脱水だっすい重度じゅうどである場合ばあい点滴てんてき静脈じょうみゃく注射ちゅうしゃによる輸液が必要ひつようとなることがある[43][44]経口けいこうすいえきたん糖類とうるいふくむものよりふくあい炭水化物たんすいかぶつからつくられたもの(むぎこめ原料げんりょうとするものなど)のほうこのましい[45]ソフトドリンクやフルーツジュースなどのたん糖類とうるいとくおおふく飲料いんりょうは、下痢げり増悪ぞうあくさせることがあるため推奨すいしょうされない[11]経口けいこうすいえきはいらない場合ばあい患者かんじゃこのまない場合ばあい、これよりも効果こうかちるが純粋じゅんすいみずもちいることもある[11]必要ひつようせいがある場合ばあい小児しょうににはけいはなカテーテル使用しようすることもある[19]一方いっぽう小児しょうに軽症けいしょう胃腸いちょうえん患者かんじゃたいしては、2ばい希釈きしゃくのリンゴジュースをもちいると治療ちりょう失敗しっぱいすくないとの報告ほうこくがある[46]

食事しょくじ

編集へんしゅう

母乳ぼにゅうそだてている乳児にゅうじには普段ふだんどお母乳ぼにゅうあたえることがのぞましく、乳児にゅうじよう流動りゅうどうしょくあたえている乳児にゅうじには、ORTによる水分すいぶん補給ほきゅうすみやかにおな乳児にゅうじよう流動りゅうどうしょくあたえることが推奨すいしょうされている[47]乳糖にゅうとうまたはてい乳糖にゅうとう流動りゅうどうしょくあたえる必要ひつようはない[47]小児しょうにには下痢げりつづあいだ通常つうじょう食事しょくじつづけさせることがのぞましいが、例外れいがいとしてたんとうおおふく食品しょくひんけるようにする[47] BRATダイエット (バナナ、べい、アップルソース、トースト、おちゃ)は、栄養分えいようぶん不足ふそくしており通常つうじょう食事しょくじくらべて便益べんえきせいたかいわけでもないため、現在げんざいでは推奨すいしょうされていない[47]一部いちぶプロバイオティックスは、回復かいふくまでの時間じかん下痢げり頻度ひんどをいずれも減少げんしょうさせる効果こうかがあることがしめされている[48]。また、抗生こうせい物質ぶっしつによってこされる下痢げり予防よぼう治療ちりょうにも有用ゆうようである[49]発酵はっこう乳製品にゅうせいひん(ヨーグルトひとし)もおなじく有益ゆうえきである[50]発展はってん途上とじょうこくでは亜鉛あえん補給ほきゅう小児しょうに下痢げり治療ちりょうおよび予防よぼういずれにも効果こうかてきであるとかんがえられている[51]

せい吐薬投与とうよ小児しょうに嘔吐おうと治療ちりょう一助いちじょとなる。オンダンセトロンには一定いってい有益ゆうえきせいがあり、たんかい投与とうよによって静脈じょうみゃくない輸液や入院にゅういん必要ひつようせい低下ていかさせ、嘔吐おうと回数かいすう減少げんしょうさせる[52][53][54]メトクロプラミドもまた場合ばあいによっては有用ゆうようである[54]。ただし、オンダンセトロンの使用しよう小児しょうにさい入院にゅういんりつ上昇じょうしょうさせる可能かのうせいがある[55]。オンダンセトロンの静脈じょうみゃくない投与とうよ臨床りんしょうてきむずかしい場合ばあい経口けいこう投与とうよ可能かのうである[56]ジメンヒドリナート嘔吐おうと減少げんしょうさせはするものの、臨床りんしょうてき有意ゆうい便益べんえきせいみとめられない[1]

抗生こうせい物質ぶっしつ

編集へんしゅう

抗生こうせい物質ぶっしつ通常つうじょう胃腸いちょうえん治療ちりょうにはもちいられないが、症状しょうじょうとく重度じゅうど場合ばあい[57]や、細菌さいきんせい原因げんいん特定とくていされるかうたがわれる場合ばあいかぎ推奨すいしょうされることがある[58]抗生こうせい物質ぶっしつもちいる必要ひつようがある場合ばあいキノロンけいよりマクロライドけい抗生こうせい物質ぶっしつ (アジスロマイシンひとし)のほう抵抗ていこうりつたかいためこのましい[8]通常つうじょう抗生こうせい物質ぶっしつ使用しようによってこされる偽膜ぎまくせい大腸だいちょうえんは、原因げんいんとなった抗生こうせい物質ぶっしつ投与とうよ中止ちゅうしし、メトロニダゾールまたはバンコマイシンもちいて治療ちりょうする[59]治療ちりょう効果こうかがあらわれやすい細菌さいきんおよび原生動物げんせいどうぶつ赤痢せきりきん[60]ちょうチフス[61]ジアルジアぞくである[27]。ジアルジアぞく赤痢せきりアメーバを原因げんいんとするものは、チニダゾールによる治療ちりょう推奨すいしょうされており、メトロニダゾールよりもすぐれている[62][27]世界せかい保健ほけん機関きかん (WHO)は、せい下痢げりおよび発熱はつねついずれもみられる乳幼児にゅうようじには抗生こうせい物質ぶっしつ使用しよう推奨すいしょうしている[1]

腸管ちょうかん運動うんどう抑制よくせいざい

編集へんしゅう

腸管ちょうかん運動うんどう抑制よくせいざい投与とうよ理論りろんじょう合併症がっぺいしょうこすリスクがたかいとされており、臨床りんしょう経験けいけんからはその可能かのうせいたかくないとしめされているものの[31]、やはりせい下痢げり発熱はつねつともな下痢げりのある患者かんじゃには使用しようひかえるべきである[63]オピオイド作動さどうやくのひとつであるロペラミドは、下痢げり対症療法たいしょうりょうほうとしてよくもちいられる[64]が、小児しょうにたいしては成熟せいじゅく血液けつえきのう関門かんもん通過つうかして毒性どくせいちうるため推奨すいしょうされていない。さんビスマスサルチル酸さるちるさんしお溶解ようかいせいふく合体がったいであるサリチル酸さりちるさんビスマスは、軽度けいどないし中等ちゅうとう症例しょうれいもちいることができるが[31]理論りろんじょうサルチル酸さるちるさん中毒ちゅうどくたす可能かのうせいがある[1]

疫学えきがく

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2004ねんにおける10まんにんあたりの下痢げりについての障害しょうがい調整ちょうせい生命せいめいねん

胃腸いちょうえん年間ねんかんベースでぜん世界せかいてきに30おく〜50おくれい発症はっしょうしており、そのうち140まんれい死亡しぼうしていると見積みつもられており[65]、なかでも小児しょうにおよび発展はってん途上とじょうこく住人じゅうにん感染かんせんれい中心ちゅうしんとなっている[7]。2011ねん現在げんざい、5さい未満みまん小児しょうに17おくれいちゅう70まんれい死亡しぼうしており[66]、そのほとんどが貧困ひんこんこくこっている[13]死亡しぼうれいのうち450,000れい以上いじょうが5さい未満みまん小児しょうにのロタウイルス感染かんせんによるものである[67][68]コレラ年間ねんかん発症はっしょうすうは300〜500まんれいであり、やく100,000にん死亡しぼうしている[23]発展はってん途上とじょうこくでは2さい未満みまん小児しょうに毎年まいとし6かい以上いじょう頻度ひんど臨床りんしょうてき重大じゅうだい胃腸いちょうえん発症はっしょうしている[13]成人せいじん獲得かくとく免疫めんえきゆうするため小児しょうにほど頻度ひんどたかくない[6]

1980ねんには、なんらかの胃腸いちょうえんによって460まんれい小児しょうに死亡しぼうしており、過半数かはんすう発展はってん途上とじょうこく発生はっせいしている[59]。しかし2000ねんまでには死亡しぼうりつしるあきら減少げんしょうしている(年間ねんかん死亡しぼうれいやく150まんにん)。これは経口けいこうすいえき導入どうにゅう普及ふきゅうによるところがおおきい[69]アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは胃腸いちょうえん感染かんせん風邪かぜいで2番目ばんめおお感染かんせんしょうであり、2おく〜3おく7500まんれい急性きゅうせい下痢げりたし[6][13]年間ねんかんやく1まんにん死亡しぼうしている[13]そのうち150〜300れいが5さい未満みまん小児しょうにである[1]

胃腸いちょうえん原因げんいんとなりおも病原びょうげんたい早見はやみひょう

編集へんしゅう
胃腸いちょうえん原因げんいんとなりおも病原びょうげんたい
病原びょうげんたい ちょうえんビブリオ サルモネラ  カンピロバクター O157などの腸管ちょうかん出血しゅっけつせい大腸菌だいちょうきん(EHEC) 病原びょうげんせい大腸菌だいちょうきん腸管ちょうかん出血しゅっけつせい大腸菌だいちょうきんのぞく) 赤痢せきりきん コレラきん ノロウイルス ロタウイルス
病原びょうげん因子いんし たい熱性ねっせい溶血ようけつどく(TDH) 腸管ちょうかん上皮じょうひ細胞さいぼう侵入しんにゅう 腸管ちょうかん上皮じょうひ細胞さいぼう侵入しんにゅう ベロ毒素どくそ志賀しが毒素どくそ 腸管ちょうかん病原びょうげんせい大腸菌だいちょうきん(EPEC)と腸管ちょうかん侵入しんにゅうせい大腸菌だいちょうきん(EIEC)は腸管ちょうかん上皮じょうひ細胞さいぼう侵入しんにゅう毒素どくそばらせい大腸菌だいちょうきん(ETEC)はコレラトキシンに毒素どくそさんせい 腸管ちょうかん上皮じょうひ細胞さいぼう侵入しんにゅう、ベロ毒素どくそ志賀しが毒素どくそ コレラ毒素どくそ(コレラトキシン) 腸管ちょうかん上皮じょうひ細胞さいぼう侵入しんにゅう 腸管ちょうかん上皮じょうひ細胞さいぼう侵入しんにゅう
感染かんせんげん 魚介ぎょかいるい ネズミ家畜かちくとり とり家畜かちく 家畜かちくネズミ感染かんせんしゃ糞便ふんべん 感染かんせんしゃ糞便ふんべん 飲料いんりょうすい感染かんせんしゃ糞便ふんべんサル 魚介ぎょかいるい飲料いんりょうすい感染かんせんしゃ糞便ふんべん 飲食いんしょくぶつ感染かんせんしゃ糞便ふんべん 感染かんせんしゃ糞便ふんべんおむつ
原因げんいん食品しょくひん なまさかな貝類かいるいなど 生肉せいにく鶏卵けいらんサラダ 鶏肉とりにく豚肉ぶたにく牛肉ぎゅうにく 種々しゅじゅ食品しょくひんとくなま牛肉ぎゅうにく原因げんいんとなることがおおい。 種々しゅじゅ食品しょくひん 飲料いんりょうすい種々しゅじゅ食品しょくひん 魚介ぎょかいるい種々しゅじゅ食品しょくひん 種々しゅじゅ食品しょくひん 食品しょくひんからの感染かんせんすくない。
潜伏期せんぷくきあいだ 12〜24あいだ 1〜2にち 2〜11にち 3〜8にち 12〜72あいだ 1〜5にち 12あいだ〜5にち 24〜48あいだ 1〜3にち
おも症状しょうじょう うえ腹部ふくぶつう下痢げり嘔吐おうと 発熱はつねつ腹痛はらいた下痢げり嘔吐おうと 頭痛ずつう腹痛はらいた下痢げり嘔吐おうと 出血しゅっけつせい大腸だいちょうえん下腹部かふくぶつう下痢げり血便けつべん風邪かぜよう症状しょうじょう 腹痛はらいた下痢げり嘔吐おうと発熱はつねつ 下腹部かふくぶつう下痢げり血便けつべん発熱はつねつ みずさませい下痢げり嘔吐おうと脱水だっすい症状しょうじょう うえ腹部ふくぶつう、嘔気、嘔吐おうと下痢げり みずさませい下痢げり嘔吐おうと発熱はつねつ脱水だっすい症状しょうじょう
腹痛はらいた うえ腹部ふくぶつよ へそ周辺しゅうへんつよ へそ周辺しゅうへんつよ 下腹かふくつよ EPECはへそ周辺しゅうへんつよい。EIECは下腹かふくつよい。ETECではかるい。 下腹かふくつよい。ときにしぶばら(テネスムス)もあり。 かる うえ腹部ふくぶつよ うえ腹部ふくぶつよ
下痢げり便びん性状せいじょう みずさま便びんじゅう症例しょうれいではねば血便けつべん みずさま便びんまたはねば血便けつべん みずさま便びんまたはねば血便けつべん はじめすいさま便びん、のちに血便けつべん EPECではみずさま便びんおおい。EIECではねば血便けつべんとなることがおおい。ETECではしろみずさま便びん大量たいりょうることも。 はじめすいさま便びん、のちにうみねば血便けつべん べいのとぎじる」と形容けいようされるほどのしろみずさま便びん みずさま便びん みずさま便びんじゅう症例しょうれいではしろみずさま便びん大量たいりょうることも。
血便けつべんしも じゅう症例しょうれいではあり あり あり とく顕著けんちょあらわれる。典型てんけいれいでは「糞便ふんべん成分せいぶんがほとんどなく、血液けつえきそのもの」といった状態じょうたいてくる。 EIECではおおい。EPECでもじゅう症例しょうれいではあり。 顕著けんちょ血液けつえきだけでなくうみ粘液ねんえきこんじる。典型てんけいれいでは糞便ふんべん成分せいぶんがほとんどなく、血液けつえきうみ粘液ねんえきのみをしきかい排泄はいせつするようになる。 胃腸いちょうえん自体じたいではなし。合併症がっぺいしょうとしてちょうじゅうせきしょうこした場合ばあいはあり。
嘔吐おうと おお あり あり まれ あり まれ おお はげしい おお
発熱はつねつ ない、または軽度けいど(37℃だい おおい、ときに38℃以上いじょう高熱こうねつになることも あり 軽度けいど(37℃だい)であることがおお EPEC、EIECではおおい。ETECではまれ あり まれ ない、または軽度けいど(37℃だい おお
合併症がっぺいしょう まれ心臓しんぞう障害しょうがいこすことがある 敗血症はいけつしょうずいまくえん 敗血症はいけつしょうギラン・バレー症候群しょうこうぐん 溶血ようけつせい尿毒症にょうどくしょう症候群しょうこうぐん(HUS)、血栓けっせんせい血小板けっしょうばん減少げんしょうせい紫斑しはんびょう(TTP) 溶血ようけつせい尿毒症にょうどくしょう症候群しょうこうぐん(HUS)、ライター症候群しょうこうぐん 脱水だっすい症状しょうじょう 脱水だっすい症状しょうじょうちょうじゅうせきしょう肝炎かんえん心筋しんきんえん脳炎のうえんウイルスせい急性きゅうせい脳症のうしょう腎不全じんふぜん
感染かんせんヒトからヒトへの伝染でんせん まれ あり あり あり あり おお あり おお おお
予防よぼうほう 魚介ぎょかいるい生食なましょくける、食前しょくぜん加熱かねつ ネズミ駆除くじょ鶏卵けいらん生食なましょくける、食前しょくぜん加熱かねつ冷蔵れいぞう冷凍れいとう食前しょくぜん手洗てあら 肉類にくるい生食なましょくける、食前しょくぜん加熱かねつ冷蔵れいぞう冷凍れいとう食前しょくぜん手洗てあら 肉類にくるい生食なましょくける、食前しょくぜん加熱かねつ冷蔵れいぞう冷凍れいとう食前しょくぜん手洗てあらい、感染かんせん防止ぼうし ネズミの駆除くじょ加熱かねつ殺菌さっきん なまものや生水なまみずける、加熱かねつ殺菌さっきん冷凍れいとう冷蔵れいぞう なまものや生水なまみずける、加熱かねつ殺菌さっきん冷凍れいとう冷蔵れいぞう 食前しょくぜん加熱かねつ手洗てあらい、うがい、感染かんせん防止ぼうし ロタウイルスワクチン接種せっしゅ
感染かんせんしょうほうでのあつか るい感染かんせんしょう るい感染かんせんしょう一部いちぶ菌株きんしゅさんるい感染かんせんしょうちょうチフスパラチフス)。 るい感染かんせんしょう さんるい感染かんせんしょう腸管ちょうかん出血しゅっけつせい大腸菌だいちょうきん感染かんせんしょう るい感染かんせんしょう さんるい感染かんせんしょう細菌さいきんせい赤痢せきり さんるい感染かんせんしょうコレラ るい感染かんせんしょう るい感染かんせんしょう基幹きかん定点ていてん
備考びこう コレラきんおなビブリオぞく分類ぶんるいされる細菌さいきんである。 ちょうチフスおよびパラチフスこす菌株きんしゅ感染かんせんしょうほうさんるい感染かんせんしょう指定していされる。 合併症がっぺいしょうHUS致死ちしりつたかく、後遺症こういしょうのこることもある。 感染かんせんりょく非常ひじょうつよく、ごく少量しょうりょうきんすうでも感染かんせん成立せいりつする。 ちょうえんビブリオおなビブリオぞく分類ぶんるいされる細菌さいきんである。 乳幼児にゅうようじ重症じゅうしょう胃腸いちょうえん原因げんいんとして重要じゅうよう病原びょうげんたい

研究けんきゅう

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胃腸いちょうえんたいするワクチンが多数たすう開発かいはつちゅうである。細菌さいきんせい胃腸いちょうえんだい原因げんいんきんである赤痢せきりきん毒素どくそばらせい大腸菌だいちょうきん(ETEC)にたいするワクチンが開発かいはつちゅうである[70][71]

ヒト以外いがい胃腸いちょうえん

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ネコやイヌも病原びょうげんたいによって胃腸いちょうえん発症はっしょうする。とく頻繁ひんぱんにみられるのがカンピロバクター、クロストリジウム・ディフィシル、クロストリジウム・パーフリンジェンスサルモネラ菌さるもねらきんである[72]。また、有毒ゆうどく植物しょくぶつ胃腸いちょうえん原因げんいんとなる[73]伝染でんせんせい胃腸いちょうえんコロナウイルス (TGEV)はブタに感染かんせんする[74]感染かんせんげん野鳥やちょうであるとかんがえられており、特定とくてい治療ちりょうほうはない[75]。ただし、ヒトへの感染かんせんせいはない[76]

脚注きゃくちゅう

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Notes
  • Dolin, [edited by] Gerald L. Mandell, John E. Bennett, Raphael (2010). Mandell, Douglas, and Bennett's principles and practice of infectious diseases (7th ed. ed.). Philadelphia, PA: Churchill Livingstone/Elsevier. ISBN 0-443-06839-9 

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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