フェニキア文字 もじ は22の字母 じぼ を持 も つ純粋 じゅんすい なアブジャド (子音 しいん 文字 もじ )である。すなわち、子音 しいん を表現 ひょうげん する字母 じぼ のみから構成 こうせい され、母音 ぼいん 用 よう のいかなる記号 きごう も持 も たない。このような文字 もじ 体系 たいけい において母音 ぼいん は口伝 くちづた えによって知 し り覚 おぼ えるということになる。この特徴 とくちょう はフェニキア文字 もじ から生 う まれたアラム文字 もじ 、ヘブライ文字 もじ 、アラビア文字 もじ などにも受 う け継 つ がれた[ 2] [ 3] 。
フェニキア文字 もじ と同 どう 系統 けいとう の古 ふる い文字 もじ には楔形文字 くさびがたもじ の字形 じけい を持 も つウガリット文字 もじ や、いまのイエメン 一帯 いったい で使 つか われた南 みなみ アラビア文字 もじ があるが、文字 もじ 体系 たいけい はいずれも28-30字 じ ほどを持 も つ。これに対 たい し、フェニキア文字 もじ は22文字 もじ しかなく、フェニキア語 ご において子音 しいん 体系 たいけい が簡素 かんそ 化 か したことの反映 はんえい と考 かんが えられている[ 4] 。
フェニキア文字 もじ はフェニキアの商人 しょうにん により欧州 おうしゅう ・中東 ちゅうとう へ広 ひろ められた。それらの地域 ちいき で様々 さまざま な種類 しゅるい の言語 げんご を表記 ひょうき する為 ため に使 つか われるようになり、多 おお くの後継 こうけい 文字 もじ 体系 たいけい が生 う み出 だ された。現代 げんだい の文字 もじ 体系 たいけい の多 おお くが、各地 かくち に広 ひろ まったフェニキア文字 もじ から派生 はせい したものだと考 かんが えられている。フェニキア文字 もじ の変化 へんか 形 がた であるアラム文字 もじ は、現代 げんだい のアラビア文字 もじ とヘブライ文字 もじ の祖先 そせん である。
ブラーフミー文字 もじ もアラム文字 もじ が元 もと になっているという説 せつ があり、インド系 けい 文字 もじ (インド 、東南 とうなん アジア 、チベット で現在 げんざい も使 つか われている)の元 もと となった。インド系 けい 文字 もじ は記号 きごう によって母音 ぼいん を表 あらわ すアブギダ である。
ギリシア文字 もじ はフェニキア文字 もじ の直系 ちょっけい の後継 こうけい であるが、特定 とくてい の文字 もじ の音 おと 価 か は母音 ぼいん を表 あらわ すように変更 へんこう されアルファベット となった。さらにこれを元 もと としラテン文字 もじ 、キリル文字 もじ 、コプト文字 もじ などが生 う み出 だ された。
メシャ碑文 ひぶん で使用 しよう されているものと同様 どうよう のフェニキア文字 もじ
フェニキア文字 もじ などの西 にし セム諸 しょ 文字 もじ は、18世紀 せいき にジャン=ジャック・バルテルミ によって解読 かいどく された。バルテルミは1756年 ねん にパルミラ文字 もじ について、ギリシア語 ご との二 に 言語 げんご 碑文 ひぶん をたよりに固有名詞 こゆうめいし を比較 ひかく することで各 かく 文字 もじ の表 あらわ す音 おと を明 あき らかにし、それから本文 ほんぶん を同系 どうけい の言語 げんご であるヘブライ語 ご やシリア語 ご の知識 ちしき をもとに解釈 かいしゃく することで一 いち 晩 ばん で解読 かいどく に成功 せいこう した。同様 どうよう の方法 ほうほう でバルテルミはフェニキア語 ご や帝国 ていこく アラム語 ご の文字 もじ も解読 かいどく に成功 せいこう した。バルテルミによる解読 かいどく は古 こ 文字 もじ 解読 かいどく の最初 さいしょ の成功 せいこう 例 れい であった[ 5] 。
フェニキア文字 もじ は多 おお くの音素 おんそ 文字 もじ の源 みなもと だが、さらにその源 みなもと の最古 さいこ の音素 おんそ 文字 もじ は紀元前 きげんぜん 2000年 ねん ごろに発明 はつめい されたと考 かんが えられる[ 6] 。発見 はっけん されたものとしては、ルクソール 近 ちか くのワディ・エル・ホルで発見 はっけん された落書 らくが きや、シナイ半島 しないはんとう のサラービート・アル・ハーディムで発見 はっけん された文字 もじ があり(原 はら シナイ文字 もじ )、紀元前 きげんぜん 1800年 ねん ごろのものと考 かんが えられている。
原 はら シナイ文字 もじ の研究 けんきゅう により、音素 おんそ 文字 もじ はエジプトのヒエログリフ の知識 ちしき を持 も ち、西 にし セム語 ご を母語 ぼご とする労働 ろうどう 者 しゃ によって、ヒエログリフの字形 じけい をもとに頭 あたま 音 おん 法 ほう の原理 げんり によってその文字 もじ が表 あらわ すセム語 ご の単語 たんご の最初 さいしょ の子音 しいん を取 と ったものという説 せつ が行 おこな われている。この説 せつ が立証 りっしょう されるには原 はら シナイ文字 もじ の解読 かいどく が正 ただ しいものでなければならないが、しかし現状 げんじょう では原 はら シナイ文字 もじ の解読 かいどく はすこぶる疑 うたが わしい[ 7] 。
原 はら シナイ文字 もじ を継承 けいしょう し、充分 じゅうぶん な資料 しりょう のある最古 さいこ の文字 もじ はウガリット文字 もじ (紀元前 きげんぜん 14世紀 せいき ごろ)で、27子 し 音字 おんじ と声門 せいもん 破裂 はれつ 音 おん で始 はじ まる3つの音節 おんせつ 文字 もじ を持 も っている。
パレスチナにも、原 はら シナイ文字 もじ を継承 けいしょう した紀元前 きげんぜん 17-15世紀 せいき ごろの文字 もじ がいくつか発見 はっけん されており、原 はら カナン文字 もじ と呼 よ ばれる。これが、フェニキア文字 もじ へ移行 いこう した。この移行 いこう は連続 れんぞく 性 せい が強 つよ く、移行 いこう 時期 じき を確定 かくてい できないが、便宜 べんぎ 的 てき に紀元前 きげんぜん 11世紀 せいき 半 なか ば以降 いこう のものをフェニキア文字 もじ と呼 よ んでいる。
フェニキア文字 もじ では文字 もじ の数 かず が22に減少 げんしょう し、字形 じけい は抽象 ちゅうしょう 的 てき になった。書 しょ 字 じ 方向 ほうこう は安定 あんてい して右 みぎ から左 ひだり へ書 か かれるようになった[ 8] 。最古 さいこ のフェニキア文字 もじ による碑文 ひぶん のひとつに棺 かん に刻 きざ まれたアヒラム碑文 ひぶん がある(紀元前 きげんぜん 850年 ねん ごろ)[ 9] 。
現存 げんそん するフェニキア文字 もじ の初期 しょき の碑文 ひぶん はフェニキア語 ご を表記 ひょうき しているが、後 のち にはアラム語 ご 、ヘブライ語 ご 、およびモアブ語 ご (メシャ碑文 ひぶん に代表 だいひょう される)などの言語 げんご を表 あらわ すためにも使 つか われた。アラム語 ご やヘブライ語 ご はフェニキア語 ご よりも多 おお くの子音 しいん を持 も っていたため、1つの文字 もじ で複数 ふくすう の子音 しいん を表記 ひょうき した[ 4] 。
フェニキア人 じん による音素 おんそ 文字 もじ の採用 さいよう は非常 ひじょう な成功 せいこう を収 おさ め、さまざまな変種 へんしゅ が地中海 ちちゅうかい で前 ぜん 9世紀 せいき 頃 ごろ から採用 さいよう された。さらには、ギリシア文字 もじ 、古代 こだい イタリア文字 もじ 、アナトリア半島 はんとう の諸 しょ 文字 もじ (リュディア文字 もじ 、リュキア文字 もじ 、カリア文字 もじ など)、イベリア文字 もじ へ発展 はってん していった。その成功 せいこう の理由 りゆう の一 ひと つは、音声 おんせい 的 てき 特徴 とくちょう にあった。フェニキア文字 もじ は一 ひと つの記号 きごう で一 ひと つの音 おと を表 あらわ す文字 もじ 体系 たいけい としては、初 はじ めて広 ひろ く使 つか われたものである。当時 とうじ 使 つか われていた楔形文字 くさびがたもじ やエジプト神聖 しんせい 文字 もじ 等 ひとし の他 ほか の文字 もじ 体系 たいけい では多 おお くの複雑 ふくざつ な文字 もじ が必要 ひつよう で、学習 がくしゅう が困難 こんなん であったのに比 くら べて、この体系 たいけい は単純 たんじゅん だった。この一対一 いちたいいち 方式 ほうしき のおかげで、フェニキア文字 もじ は数 すう 多 おお くの言語 げんご で採用 さいよう されることになった。
フェニキア文字 もじ が成功 せいこう したもう一 ひと つの理由 りゆう は、音素 おんそ 文字 もじ の使用 しよう を北 きた アフリカ と欧州 おうしゅう に広 ひろ めた、フェニキア商人 しょうにん の海 うみ 商 しょう 文化 ぶんか であった[ 10] 。実際 じっさい 、フェニキア文字 もじ の碑文 ひぶん ははるかアイルランド にまで見 み つかっている。フェニキア文字 もじ の碑文 ひぶん は、ビブロス (現 げん レバノン ) や北 きた アフリカのカルタゴ のような、かつてフェニキアの都市 とし や居留 きょりゅう 地 ち が多数 たすう あった地中海 ちちゅうかい 沿岸 えんがん の考古学 こうこがく 遺跡 いせき で発見 はっけん されている。後 のち にはそれ以前 いぜん にエジプト で使 つか われた証拠 しょうこ も発見 はっけん されている[ 11] 。
文字 もじ は元来 がんらい 尖 とんが 筆 ふで で刻 きざ み込 こ まれていたので、ほとんどの形状 けいじょう は角張 かくば って直線 ちょくせん 的 てき であるが、より曲線 きょくせん 的 てき なものが次第 しだい に使 つか われるようになり、ローマ時代 じだい 北 きた アフリカの新 しん ポエニ文字 もじ と発展 はってん していった。フェニキア文字 もじ は通常 つうじょう 右 みぎ から左 ひだり に書 か かれたが、牛 ぎゅう 耕 こう 式 しき (行 くだり が変 か わるたびに書 しょ 字 じ 方向 ほうこう を変 か える)で書 か かれた文章 ぶんしょう もある。
フェニキア文字 もじ の各 かく 文字 もじ の名前 なまえ は知 し られていないが、フェニキア文字 もじ から発展 はってん したギリシア文字 もじ ・ヘブライ文字 もじ ・シリア文字 もじ などは基本 きほん 的 てき に共通 きょうつう の呼 よ び名 な を持 も っており、フェニキア文字 もじ でも同 おな じような名前 なまえ がついていたとされる。
文字 もじ の名 な のうちには、その起源 きげん が明 あき らかなものもある。たとえばアレフはヘブライ語 ご אֶלֶף elef 「牡 おす 牛 うし 」と関係 かんけい し、その字形 じけい ( )は牛 うし の頭 あたま を正面 しょうめん から描 えが いた形 かたち と見 み ることができる。カフはヘブライ語 ご כַּף kaf 「手 て のひら」と関係 かんけい し、その字形 じけい ( )は手 て のひらを描 えが いたように見 み える。これらはもともとある物 もの の絵 え を描 えが いて、その絵 え によって表 あらわ される語 かたり の最初 さいしょ の1音 おと を表 あらわ す文字 もじ として使 つか われたという頭 あたま 音 おん 法 ほう の原理 げんり によって作 つく られたと考 かんが えられる。しかしまた起源 きげん の明 あき らかでないものも多 おお い。
研究 けんきゅう 者 しゃ によっては、いくつかの文字 もじ の古 ふる い名前 なまえ が異 こと なっていたと考 かんが えた。たとえばアラン・ガーディナー は原 はら シナイ文字 もじ のヘビの形 かたち をした文字 もじ を、ゲエズ文字 もじ で「n」の字 じ をナハスと呼 よ ぶことを根拠 こんきょ にヘブライ語 ご נָחָשׁ naḥaš 「ヘビ」と結 むす びつけて「n」を表 あらわ す文字 もじ と解釈 かいしゃく した。これによればフェニキア文字 もじ のヌン( )「魚 さかな 」は後 のち に名前 なまえ が変 か わったということになる。しかし、ダニエルズによるとゲエズ文字 もじ の文字 もじ 名 めい は16世紀 せいき 以前 いぜん にさかのぼらず、原 はら シナイ文字 もじ の解釈 かいしゃく に使 つか うのは誤 あやま りである[ 12] 。
画像 がぞう
文字 もじ
文字 もじ 名 めい [ 13]
意味 いみ [ 14]
発音 はつおん
以下 いか の文字 もじ 体系 たいけい で対応 たいおう する文字 もじ
ヘブライ文字 もじ
アラビア文字 もじ
ギリシア文字 もじ
ラテン文字 もじ
キリル文字 もじ
𐤀
ʼāleph アレフ
雄 お 牛 うし
ʼ
א
ا
Α あるふぁ α あるふぁ
A a
А а
𐤁
bēth ベト
家 いえ
b
ב
ب
Β べーた β べーた
B b
Б б , В в
𐤂
gīmel ギメル
ラクダ
g
ג
ج
Γ がんま γ がんま
C c, G g
Г г
𐤃
dāleth ダレト
扉 とびら
d
ד
د , ذ
Δ でるた δ でるた
D d
Д д
𐤄
hē ヘー
窓 まど
h
ה
ه
Ε いぷしろん ε いぷしろん
E e
Е е , Є є
𐤅 [ 15]
wāw ワウ
鉤 かぎ
w
ו
و
(Ϝ ϝ )[ 16] , Υ うぷしろん υ うぷしろん
Ff [ 16] , V v, Yy (U u, W w)
(Ѵ ѵ ),У у
𐤆
zayin ザイン
武器 ぶき
z
ז
ز
Ζ ぜーた ζ ぜーた
Z z
З з
𐤇
ḥēth ヘト
柵 しがらみ
ḥ
ח
ح , خ
Η いーた η いーた
H h
И и , Й й
𐤈
ṭēth テト
車輪 しゃりん
ṭ
ט
ط ,ظ
Θ しーた θ しーた
(Ѳ ѳ )
𐤉
yōdh ヨド
手 て
y
י
ي
Ι いおた ι いおた
I i (J , j)
(І і , Ї ї , Ј ј )
𐤊
kaph カフ
掌 てのひら
k
כ
ك
Κ かっぱ κ かっぱ
K k
К к
𐤋
lāmedh ラメド
突 つ き棒 ぼう
l
ל
ل
Λ らむだ λ らむだ
L l
Л л
𐤌
mēm メム
水 みず
m
מ
م
Μ みゅー μ みゅー
M m
М м
𐤍
nun ヌン
魚 さかな
n
נ
ن
Ν にゅー ν にゅー
N n
Н н
𐤎
sāmekh サメク
魚 さかな /柱 はしら
s
ס
Ξ くしー ξ くしー
(Ѯ ѯ )
𐤏
ʿayin アイン
目 め
ʿ
ע
ع , غ
Ο おみくろん ο おみくろん
Oo
О о
𐤐
pē ペー
口 くち
p
פ
ف
Π ぱい π ぱい
P p
П п
𐤑
ṣādē ツァデ
パピルス
ṣ
צ
ص , ض
(Ϻ ϻ )
𐤒
qōph コフ
針 はり 穴 あな
q
ק
ق
(Ϙ ϙ )
Q q
𐤓
rēš レシュ
頭 あたま
r
ר
ر
Ρ ろー ρ ろー
R r
Р р
𐤔
šin シン
歯 は
š
ש
س , ش
Σ しぐま σ しぐま
S s
С с , Ш ш
𐤕
tāw タウ
印 しるし
t
ת
ت , ث
Τ たう τ たう
T t
Т т
表記 ひょうき に異体 いたい が見 み られる文字 もじ がいくつもある。例 たと えば、現在 げんざい の t にあたるタウは 'x' より '+' に近 ちか く表記 ひょうき することがあり、ヘトには交差 こうさ 線 せん が二 ふた つあることがある。
Unicode 5.0 で、追加 ついか 多言 たげん 語 ご 面 めん の U+10900 - U+1091F にフェニキア文字 もじ のためのブロックが設 もう けられた。ヘブライ文字 もじ の書体 しょたい の変化 へんか で処理 しょり するという対案 たいあん もあったが却下 きゃっか された (PDF (PDF ) の要約 ようやく を参照 さんしょう )。文字 もじ は U+10900 - U+10915 までが aleph から taw となり、U+10916 - U+1091B がそれぞれ数字 すうじ 1, 10, 20, 100, 2, 3 であり、U+1091F が単語 たんご の分離 ぶんり 記号 きごう である。
U+
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
10900
𐤀
𐤁
𐤂
𐤃
𐤄
𐤅
𐤆
𐤇
𐤈
𐤉
𐤊
𐤋
𐤌
𐤍
𐤎
𐤏
10910
𐤐
𐤑
𐤒
𐤓
𐤔
𐤕
𐤖
𐤗
𐤘
𐤙
𐤚
𐤛
𐤟
^ Osama Shukir Muhammed Amin (2017-09-01), Stele of Prince Kilamuwa from Sam'al , Ancient History Encyclopedia, https://www.ancient.eu/image/7154/stele-of-prince-kilamuwa-from-samal/
^ ただしこれらの文字 もじ では子音 しいん 文字 もじ がある程度 ていど 母音 ぼいん を表記 ひょうき するためにも用 もち いられた(準 じゅん 母音 ぼいん と呼 よ ばれる)
^ Naveh (1987) p.62
^ a b O'Conner (1996) p.94
^ Daniels (1996) pp.144-145
^ Hackett (2004) p.367
^ Daniels (1996) p.25
^ Naveh (1987) p.53
^ Coulmas (1989) p. 141.
^ Daniels (1996) p. 94-95.
^ Semitic script dated to 1800 B.C.
^ Daniels (1996) p.29
^ ヘブライ文字 もじ の読 よ みによる文字 もじ 名 めい 。
^ この「意味 いみ 」は研究 けんきゅう 者 しゃ の推測 すいそく に基 もと づくが、研究 けんきゅう 者 しゃ によって異論 いろん も少 すく なくない。
^ ࠅという異体 いたい 字 じ もサマリア文字 もじ で用 もち いられた。
^ a b 子音 しいん を表 あらわ す。
^ 字母 じぼ の組 くみ 書 が きの発想 はっそう は漢字 かんじ や契 ちぎり 丹 に 文字 もじ を、音節 おんせつ ごとに一 いち まとめにするという発想 はっそう は漢字 かんじ やインド系 けい 文字 もじ を、音素 おんそ 文字 もじ をベースに子音 しいん と母音 ぼいん をあらわす部分 ぶぶん をまとめて音節 おんせつ 的 てき に書 か くという発想 はっそう はインド系 けい 文字 もじ を、それぞれ参考 さんこう にしたのではないかという説 せつ がある。しかし、インド系 けい 文字 もじ 特有 とくゆう の随伴 ずいはん 母音 ぼいん は一切 いっさい 採用 さいよう されておらず、子音 しいん 母音 ぼいん の独立 どくりつ 字母 じぼ を漢字 かんじ の部首 ぶしゅ 的 てき に組 く み合 あ わせ、更 さら に音節 おんせつ 末 まつ 子音 しいん をひとつの音節 おんせつ 内 ない に書 か くという発想 はっそう はインド系 けい 文字 もじ とは異 こと なる。
Sanford Holst, Phoenicians: Lebanon's Epic Heritage , Cambridge and Boston Press, Los Angeles, 2005.
Jean-Pierre Thiollet , Je m'appelle Byblos , H & D, Paris, 2005. ISBN 2 914 266 04 9
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Daniels, Peter T.; William Bright, ed (1996). The World's Writing Systems . Oxford University Press. pp. 141-159. ISBN 0195079930
Hackett, Jo Ann (2004). “Phoenician and Punic”. In Roger D. Woodard. The Cambridge Encyclopedia of the World's Ancient Languages . Cambridge University Press. pp. 365-385. ISBN 9780521562560
Jensen, Hans, Sign, Symbol, and Script , G.P. Putman's Sons, New York, 1969.
Coulmas, Florian, Writing Systems of the World , Blackwell Publishers Ltd, Oxford, 1989.
Naveh, Joseph (1987) [1982]. Early History of the Alphabet (2nd ed.). Hebrew University. ISBN 9652234362
O'Conner, M. (1996). “Epigraphic Semitic Scripts”. In Daniels, Peter T.; William Bright. The World's Writing Systems . Oxford University Press. pp. 88-107. ISBN 0195079930
文字 もじ 体系 たいけい の呼称 こしょう や用語 ようご の表記 ひょうき は、原則 げんそく として次 つぎ の文献 ぶんけん に見 み えるものによった。
河野 こうの 六郎 ろくろう ・千野 ちの 栄一 えいいち ・西田 にしだ 龍雄 たつお 編著 へんちょ 『言語 げんご 学 がく 大 だい 辞典 じてん 別巻 べっかん 世界 せかい 文字 もじ 辞典 じてん 』三省堂 さんせいどう 、2001年 ねん 7月 がつ 。ISBN 4-385-15177-6 。
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