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住居表示 - Wikipedia

住居じゅうきょ表示ひょうじ

日本にっぽんの「住居じゅうきょ表示ひょうじかんする法律ほうりつ」によってさだめられている住所じゅうしょ表記ひょうき方法ほうほう

住居じゅうきょ表示ひょうじ(じゅうきょひょうじ)は、日本にっぽん住居じゅうきょ表示ひょうじかんする法律ほうりつもとづいて住所じゅうしょあらわすこととする制度せいど、またそれによる住所じゅうしょ表示ひょうじのことである。かく市町村しちょうそん制度せいど実施じっしさだめるものであり、登記とうきしょ法務局ほうむきょく)がさだめる地番ちばんとはことなる[1]

町名ちょうめいばん住居じゅうきょ番号ばんごうばんの2まいからなる住居じゅうきょ表示ひょうじばん
電柱でんちゅう設置せっちされたまち表示ひょうじばん
神戸こうべ兵庫ひょうご新開地しんかいち丁目ちょうめ1ばん)。
かつての主流しゅりゅうだった日本語にほんごのみのまち表示ひょうじばん
福岡ふくおか中央ちゅうおう清川きよかわいち丁目ちょうめ7ばん

概要がいよう

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住所じゅうしょ表記ひょうき方法ほうほうえい: Addressing System)はこくごとにさだめられている。住居じゅうきょ表記ひょうきすることを日本にっぽん住居じゅうきょ表示ひょうじ1962ねん5がつ10日とおか施行しこうされた住居じゅうきょ表示ひょうじかんする法律ほうりつもとづいており[2]まちをわかりやすくしたり、郵便ゆうびんぶつ配達はいたつしやすくしたりすることを目的もくてきにした制度せいどである。

日本にっぽん国内こくないにおいては、住居じゅうきょ表示ひょうじ制度せいど採用さいようされる以前いぜん住居じゅうきょ住所じゅうしょ事務所じむしょ事業じぎょうしょなどの所在しょざいする場所ばしょ)の表示ひょうじには、慣習かんしゅうてきに、たとえば○○いち丁目ちょうめいち番地ばんちというように、地番ちばんもちいた表記ひょうきもちいられてきたが、まちかい道路どうろなどの実際じっさいさかいかならずしも一致いっちしておらず、地番ちばん整然せいぜん配列はいれつされていないため、住居じゅうきょ表示ひょうじ非常ひじょうにわかりにくいものとなっていた[注釈ちゅうしゃく 1][2]

このことが住民じゅうみん生活せいかつ不便ふべんあたえ、各種かくしゅ行政ぎょうせい事務じむ能率のうりつ原因げんいんともなっていた。この事実じじつとく全国ぜんこく市街地しがいちについていちじるしいため、市街地しがいちにおける合理ごうりてき住居じゅうきょ表示ひょうじ制度せいど確立かくりついそがれた[2]

住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっしされると、住所じゅうしょから場所ばしょ特定とくてい容易よういになる。町名ちょうめい変更へんこうともない、区画くかく整理せいりとセットでおこなわれることもある。たとえば○○丁目ちょうめ11ばん6ごう(○○2-11-6)という住所じゅうしょのとき、町名ちょうめいは「○○丁目ちょうめ」で「11」あるいは「11ばん」をまち符号ふごう(がいくふごう)、「6」あるいは「6ごう」を住居じゅうきょ番号ばんごう(じゅうきょばんごう)という。札幌さっぽろのようにじょう丁目ちょうめせい導入どうにゅうされている自治体じちたい一部いちぶ地域ちいきでは、まち符号ふごう住居じゅうきょ番号ばんごうされていない(れい北海道大学ほっかいどうだいがく札幌さっぽろキャンパスの本部ほんぶ住所じゅうしょは「きた8じょう西にし5丁目ちょうめ」である)。

住居じゅうきょ表示ひょうじとく都市としでは積極せっきょくてき導入どうにゅうされ、政令せいれい指定してい都市としでは京都きょうとのぞいて住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっし地区ちく存在そんざいする[注釈ちゅうしゃく 2]住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっし地区ちくかくまちかくまち表示ひょうじばんかく建物たてもの町名ちょうめいばん住居じゅうきょ番号ばんごうばん住居じゅうきょ番号ばんごう表示ひょうじばんともう)の2まいから住居じゅうきょ表示ひょうじばん設置せっちされる[4]町名ちょうめいばん住居じゅうきょ番号ばんごうばん通常つうじょう住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっし地区ちく建物たてもの新築しんちくすると必要ひつようになる住居じゅうきょ表示ひょうじ設定せってい申請しんせい市区しく町村ちょうそんたいしておこなうと当該とうがい建物たてもの住居じゅうきょ表示ひょうじ設定せってい通知つうちしょとともに交付こうふまたは送付そうふされる。

住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっしされた地域ちいきについては、市町村しちょうそん住居じゅうきょ表示ひょうじ台帳だいちょうそなえる。住居じゅうきょ表示ひょうじ台帳だいちょうは、まち符号ふごう住居じゅうきょ番号ばんごうをつけたり、変更へんこうしたり、あるいは廃止はいししたりする原本げんぽんとなるもので、住居じゅうきょ表示ひょうじ運営うんえい管理かんりもととなるものである。住居じゅうきょ表示ひょうじ台帳だいちょうは、関係かんけいじんから請求せいきゅうがある場合ばあい閲覧えつらんさせる[2]

住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっしされた場合ばあいは、実施じっし地域ちいき住民じゅうみんのほか、地域ちいきんでいるものも、その地域ちいき住居じゅうきょ表示ひょうじする必要ひつようがある場合ばあいは、住居じゅうきょ表示ひょうじもちいるようにつとめなければならない。とくに、住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっしされた地域ちいきについて、くに地方ちほう公共こうきょう団体だんたい機関きかんが、住民じゅうみんひょう選挙せんきょじん名簿めいぼ法人ほうじん登記とうき簿とうおおやけ簿住居じゅうきょ表示ひょうじするときは、かならあらたにつけられた住居じゅうきょ表示ひょうじもちいるため、おおやけ簿じょう住居じゅうきょ表示ひょうじ方法ほうほう一元いちげんてき法定ほうていされた[2]

住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっしされていない地域ちいき住所じゅうしょ表記ひょうき実施じっし地区ちく)はつづ地番ちばんもちいて住所じゅうしょあらわしており、実施じっし地域ちいきかについては、かく自治体じちたい公式こうしきサイトなどで確認かくにんできる。きゅうまちいき一部いちぶのみ住所じゅうしょ表示ひょうじ実施じっしされたことにより、神田かんだつかさまち丁目ちょうめ実施じっし地区ちく)などのようにいち丁目ちょうめ存在そんざいしない町名ちょうめいもある。

世界せかい各国かっこく住居じゅうきょ表示ひょうじ方法ほうほうとのちが

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世界せかい各国かっこくでの住居じゅうきょ表示ひょうじは、街路がいろとおふく道路どうろ表記ひょうきが(中国ちゅうごくふくめ)多数たすうであるのにたいし、日本にっぽんでは京都きょうと北海道ほっかいどうなどの一部いちぶのぞ使つかわれない。ひのと表記ひょうきまち道路どうろめんしたことに由来ゆらいするが、あらわれたのは江戸えど時代じだいになってからであり、現在げんざいひのと表記ひょうき道路どうろとは関係かんけいがない。

番号ばんごうのつけかた

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住居じゅうきょ表示ひょうじは、まち方式ほうしき道路どうろ方式ほうしきがあり、日本にっぽんではがいして市街地しがいち形態けいたい従来じゅうらい慣習かんしゅう住民じゅうみん感情かんじょうとうから、まち方式ほうしきによるものがてきしているといわれており[2]原則げんそくとしてまち方式ほうしきもちいられている。道路どうろ方式ほうしき欧米おうべいでよくみられる方式ほうしきである[2]が、日本にっぽんでは例外れいがいてき山形やまがたけん東根ひがしね北海道ほっかいどう浦河うらかわぐん浦河うらかわまち導入どうにゅうされている[注釈ちゅうしゃく 3]京都きょうと中心ちゅうしんもちいられている「とお」による所在地しょざいち表記ひょうき方法ほうほうは、この道路どうろ方式ほうしき類似るいじするものとしてれいされることがあるが、先述せんじゅつのように京都きょうとには住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっし地区ちく存在そんざいせず、欧米おうべい事例じれい参考さんこうとした住居じゅうきょ表示ひょうじ道路どうろ方式ほうしきとはまったくことなるものである。

まち方式ほうしき

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まち方式ほうしきてきしたまちりは、まちかくしきまちくるわしき)か結合けつごうしきによるまちりとされる。まちかくしきによるまちりは、数個すうこまちをもってまち構成こうせいし、まちかいしゅとして主要しゅよう街路がいろをとる。結合けつごうしきによるまちりは、繁華はんかどおりなどの主要しゅよう街路がいろはさんで両側りょうがわ並列へいれつする数個すうこまちをもってまち構成こうせいする。まちりに2方式ほうしきがあるのは、その地域ちいき特性とくせいおうじて、いずれかてきした方式ほうしきによる趣旨しゅしで、住居じゅうきょ地域ちいき工場こうじょう地域ちいきなどではまちかくしきが、商業しょうぎょう地域ちいきなどでは結合けつごうしきてきしているといわれる[2]

まち方式ほうしき原則げんそくとして道路どうろかこまれた区画くかく(ブロック)が単位たんいまち)となり、1つの町名ちょうめい複数ふくすう(まれに1つ[注釈ちゅうしゃく 4])のまち構成こうせいされる。むかしからのまちとおり)の区割くわりに配慮はいりょして1つのブロックを背割せわ複数ふくすう町名ちょうめいける場合ばあいもある。背割せわりとはブロックない家屋かおく建物たてもの背面はいめんさかい区画くかくとしてける方式ほうしき[注釈ちゅうしゃく 5]

まち符号ふごう

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久太郎きゅうたろうまちよん丁目ちょうめ渡辺わたなべ」のまち表示ひょうじばん

まち符号ふごうは、まちごとにえき役場やくばのような市町村しちょうそん中心ちゅうしんちかまちを1ばんとし、順次じゅんじ一定いってい方式ほうしきにしたがって番号ばんごうをつける[2]まちは、まち区域くいき道路どうろ河川かせん水路すいろ鉄道てつどう軌道きどう線路せんろなどの恒久こうきゅうてき施設しせつなどでかくしたもので、その規模きぼは、およそ面積めんせきが3,000から5,000 m2戸数こすうが30程度ていど標準ひょうじゅんとしている[2]

例外れいがいてきまち符号ふごうとして、数字すうじ以外いがい文字もじもちいたもの(大阪おおさか中央ちゅうおう上町うえまち「Aばん」、同区どうく久太郎きゅうたろうまちよん丁目ちょうめ渡辺わたなべ」、埼玉さいたまけん鴻巣こうのす本町ほんまちいち丁目ちょうめほんいちまち」、どう宮本みやもとまち」、どうろく丁目ちょうめ富永とみながまち」、どう石橋いしばしまち」、どうはち丁目ちょうめ鞠子まりこ」、同市どうしひがしよん丁目ちょうめ新屋敷しんやしき」、東京とうきょうみなと新橋しんばし丁目ちょうめ東口ひがしぐち地下街ちかがい」〈公道こうどう地下ちか位置いちする地下街ちかがい〉など)や、数字すうじ以外いがい文字もじ数字すうじ併用へいようしたもの(大阪おおさか鶴見つるみ諸口もろくち丁目ちょうめはま6ばん」など)もある。きょうセラドーム大阪おおさか住所じゅうしょは「大阪おおさか西にし千代崎ちよざきさん丁目ちょうめちゅう2ばん1ごう」だが、これはドーム建設けんせつともなさい開発かいはつにより、以前いぜんの2まちが「きた2」「ちゅう2」「みなみ2」に3分割ぶんかつされたことに由来ゆらいする。また、宮崎みやざきけん都城みやこのじょうのように「ばん」を使つかわず「まち」を使つか自治体じちたい存在そんざいする。

住居じゅうきょ番号ばんごう

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まち周辺しゅうへん市町村しちょうそん中心ちゅうしんちかかく起点きてんにし、そこからまち外周がいしゅう沿って時計とけいまわりに距離きょりはかって10 m( - 15 m)ごとに区切くぎ順番じゅんばんに1、2、3…と基礎きそ番号ばんごう(フロンテージ)をつける[2]建物たてもの玄関げんかんまたは主要しゅよう出入でいぐちせっする位置いち基礎きそ番号ばんごう住居じゅうきょ番号ばんごうとする[2]。このため、住宅じゅうたくが1つのまち均等きんとう間隔かんかく整然せいぜんてられても、入口いりくち玄関げんかん位置いちがそれぞれの住宅じゅうたくごとにことなる場合ばあい住居じゅうきょ番号ばんごうれんばんにならないことがある。また、おな土地とち建物たてものえたさい玄関げんかん場所ばしょわった場合ばあい住居じゅうきょ番号ばんごう変更へんこうになることがある。

一方いっぽうせま建物たてものなら場合ばあい袋小路ふくろこうじにある建物たてものがある場合ばあいたとえば○△いち丁目ちょうめ1ばん1ごうとなりが2ごう、そのとなりが4ごう、さらにそのとなりも4ごうとなるように、おな住居じゅうきょ番号ばんごう建物たてもの連続れんぞくすることがある。 自治体じちたいによっては住居じゅうきょ番号ばんごうえだばん(「4-2ごう[6][7][8][9]、「4ごう2」[10]のような形式けいしき)をけて対処たいしょするケースもある。

共同きょうどう住宅じゅうたくなどの場合ばあいは、基礎きそ番号ばんごう複数ふくすう建物たてものからなる団地だんちなどではむね番号ばんごうもちいることもある)と部屋へや番号ばんごうを「-」でつないで戸別こべつ住居じゅうきょ番号ばんごうとする(たとえばだい3むね4かい5ごうしつを「3-405ごう」という住居じゅうきょ番号ばんごうあらわす)ことがある[11][12]。この場合ばあいは、住民じゅうみんひょうなどの登記とうきじょうでも○△いち丁目ちょうめ2ばん3-405ごうのような表記ひょうきになる。

道路どうろ方式ほうしき

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道路どうろ名称めいしょう」と当該とうがい道路どうろせっし、または当該とうがい道路どうろつうずる道路どうろゆうする家屋かおくその建物たてものにつけられる「住居じゅうきょ番号ばんごう」をもちいて、住居じゅうきょ表示ひょうじする[2]

地番ちばんとのちが

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地番ちばん土地とち場所ばしょ権利けんり範囲はんいあらわすための登記とうきうえ番号ばんごうで、住居じゅうきょ表示ひょうじ建物たてもの場所ばしょあらわ番号ばんごううことができる。住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっしされた地域ちいきでも土地とち所在しょざい地番ちばんあらわされ、地番ちばん消滅しょうめつすることはない。

れい
実施じっしまえ
住所じゅうしょ)「○○1234番地ばんち
土地とち所在しょざい)「○○1234ばん
実施じっし
住所じゅうしょ)「××まちさん丁目ちょうめ2ばん3ごう
土地とち所在しょざい)「××まちさん丁目ちょうめ1234ばん

建物たてもののないところは住居じゅうきょ番号ばんごうかないため、建物たてもの建築けんちく予定よてい場所ばしょなどを公式こうしき表現ひょうげんする場合ばあいには、地番ちばんもちいたりまち符号ふごうまでの住居じゅうきょ表示ひょうじ(「××まち5ばんがい」のような形式けいしき)をもちいたりする。

住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっしされてなが年月としつき経過けいかした地域ちいきでは、地番ちばんもちいた住所じゅうしょ表記ひょうきされた地図ちずすくないこともあり、一般いっぱん住民じゅうみん土地とち地番ちばん存在そんざいづきにくい。そのような地域ちいきでは、地番ちばんもちいた住所じゅうしょ表示ひょうじあてしょとした郵便ゆうびんぶつ配達はいたつ不能ふのうである。

特徴とくちょう

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  • 地番ちばんとは無関係むかんけい番号ばんごうるため、土地とちごうひつ分筆ぶんぴつをした場合ばあい番号ばんごう順序じゅんじょくずれたりえだばん発生はっせいしたりすることがない。
  • はじめてのひとでも容易ようい目的もくてき建物たてもの到達とうたつできる。
  • 建物たてもの番号ばんごうをつけるため、このシステムは市街地しがいちとく有効ゆうこう

性質せいしつ

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  • 住居じゅうきょ表示ひょうじさいしてはわかりやすさが重視じゅうしされ、従来じゅうらいからの地名ちめい保護ほご体制たいせいがとられなかった。多数たすう歴史れきしてき地名ちめい消滅しょうめつしたので、戦後せんごの「地名ちめいごろし」ともばれる。その法律ほうりつ一部いちぶ改正かいせいされた(だいじょうだい2こうだいきゅうじょうなど)。
  • 伝統でんとうてき両側りょうがわまち町内ちょうないかいなど地域ちいきコミュニティとの関連かんれんせいうしなわれたため町内ちょうないかい組織そしきまつりなどの伝統でんとうてき組織そしき風土ふうど慣習かんしゅうなどへも影響えいきょうあたえた。そのため一部いちぶ市町村しちょうそんではきゅう町名ちょうめい復活ふっかつうごきがあり、実際じっさい金沢かなざわのように一部いちぶ町名ちょうめい復活ふっかつさせたケースもている(きゅう町名ちょうめい復活ふっかつ運動うんどう)。福岡ふくおか博多はかた中心ちゅうしん東京とうきょう23中心ちゅうしん一部いちぶ地域ちいきのようにひのと設定せっていせずに単独たんどく町名ちょうめいとして複数ふくすう地名ちめい統廃合とうはいごうしたれいもある(御供所ごくしょまち浄水じょうすいどおり河田こうだまち千代田ちよだなど)。
  • 東京とうきょう都内とないでは住居じゅうきょ表示ひょうじ変更へんこうとともにバスなどの停留所ていりゅうじょめい変更へんこうおこなわれた。1965ねん9月15にちおこなわれた一斉いっせい変更へんこうでは、文京ぶんきょう中心ちゅうしん東京とうきょう電車でんしゃ40箇所かしょトロリーバス3カ所かしょ東京とうきょうバス42箇所かしょ停留所ていりゅうじょめい変更へんこうされた[13]
  • 戦後せんご戦災せんさい復興ふっこう同時どうじすすめられた区画くかく整理せいりともない、戦災せんさいまえ区画くかくもとにしていた従来じゅうらいまちいき実際じっさい区画くかく状況じょうきょうとに差異さいしょうじていたことから、現状げんじょうわせたものに修正しゅうせいする目的もくてきもあった。金沢かなざわのように戦災せんさいわなかったまちではふる区画くかくのこっており、きゅう町名ちょうめい復活ふっかつ容易よういだったのにたいし、空襲くうしゅうけたのち区画くかく整理せいり実行じっこうした仙台せんだいでは、藩政はんせい時代じだい町名ちょうめい復活ふっかつしようという議論ぎろんこったさい仙台せんだい市役所しやくしょ現住所げんじゅうしょ複数ふくすう町名ちょうめいにまたがっていることなどが問題もんだいされた。
  • 住居じゅうきょ表示ひょうじ制度せいど導入どうにゅう可否かひかんがえるさい自治体じちたい住居じゅうきょ表示ひょうじ台帳だいちょう住居じゅうきょ表示ひょうじ)と土地とち台帳だいちょうじょう台帳だいちょう従来じゅうらい地番ちばん)の2種類しゅるい管理かんりしなければならなくなり、混乱こんらんのもとになるとして否定ひていてき自治体じちたいもある(れい山形やまがたけん飽海あくみぐん遊佐ゆうさまち[14][注釈ちゅうしゃく 6]
  • 住居じゅうきょ表示ひょうじ施行しこうするさい正月しょうがつけることがおおい。これは、郵便ゆうびんきょくによる年賀状ねんがじょう配達はいたつ考慮こうりょしたものである。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 極端きょくたんれいとして、「岐阜ぎふ鷺山さぎやま1769番地ばんち2」という地番ちばんどういち住所じゅうしょ住宅じゅうたくやく250世帯せたい存在そんざいする事例じれいがある。どう地番ちばんは、やく50世帯せたい存在そんざいする隣接りんせつ地番ちばん岐阜ぎふ鷺山さぎやま1768番地ばんち5」および周辺しゅうへん地区ちくわせて、2019ねん2がつ4にち町名ちょうめいを「鷺山さぎやま」、まち符号ふごうを「みなみばん」とする住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっしした[3]鷺山さぎやま1769の2参照さんしょう
  2. ^ 京都きょうとでは、とおおおもちいる中心ちゅうしん以外いがいで、みなみ吉祥院石原西きっしょういんいしはらにしまちなど合併がっぺいした町村ちょうそん大字だいじ小字こあざ流用りゅうようした町名ちょうめいおお採用さいようされている。そのらく西にしニュータウン地区ちくなどは住居じゅうきょ表示ひょうじたスタイルだが地番ちばんもちいた表示ひょうじである。
  3. ^ 福岡ふくおかけん久留米くるめなど、正式せいしき住所じゅうしょ表記ひょうきとしてではないが導入どうにゅうしている自治体じちたいもある[5]
  4. ^ 1町名ちょうめい1まち実例じつれいとしては、東京とうきょう千代田ちよだ千代田ちよだ皇居こうきょうち)および同区どうく日比谷公園ひびやこうえん神戸こうべ中央ちゅうおう小野柄通おのえどおりよん丁目ちょうめ - はち丁目ちょうめなどがある。
  5. ^ 背割せわりは東京とうきょう新宿しんじゅく北町きたまち中町なかまち南町みなみまちなど住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっし地域ちいきではよくられる。背割せわりで住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっししたれいとしては大阪おおさか中央ちゅうおう北久宝寺きたきゅうほうじまち丁目ちょうめ南久宝寺みなみきゅうほうじまち丁目ちょうめ博労ばくろうまち丁目ちょうめなど。
  6. ^ 出典しゅってんに「なん丁目ちょうめなん番地ばんちという住居じゅうきょ表示ひょうじ制度せいど」とあるが、これはあやまりで、まさしくは「なん丁目ちょうめなんばんなんごう」である。

出典しゅってん

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  1. ^ 登記とうき測量そくりょう基礎きそ知識ちしき No.13あなたのまち登記とうき測量そくりょう相談そうだんセンター
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 自治省じちしょう『わかりやすい住民じゅうみん表示ひょうじ -市街地しがいちまち方式ほうしき道路どうろ方式ほうしきで-』1963ねん12月16にち官報かんぽう資料しりょうへん No.305
  3. ^ 平成へいせい31ねん2がつ4にち実施じっし 鷺山さぎやまみなみ地区ちく住居じゅうきょ表示ひょうじ”. 岐阜ぎふ. 2021ねん7がつ19にち閲覧えつらん
  4. ^ 1963ねん昭和しょうわ38ねん)7がつ30にち自治省じちしょう告示こくじだい117ごうまち方式ほうしきによる住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっし基準きじゅんさだめるけん
  5. ^ とお道案内みちあんない”. www.qsr.mlit.go.jp. 2020ねん9がつ21にち閲覧えつらん
  6. ^ 岡山おかやま市区しくせい推進すいしん町名ちょうめい住居じゅうきょ表示ひょうじがかり. “住居じゅうきょ表示ひょうじ整備せいび事業じぎょう実施じっしのおらせ”. 岡山おかやま. 2010ねん7がつ26にち閲覧えつらん
  7. ^ 松山まつやま都市とし開発かいはつ. “住居じゅうきょ番号ばんごうにおけるえだ番号ばんごうづけばんについて”. 松山まつやま. 2009ねん9がつ5にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2010ねん3がつ8にち閲覧えつらん
  8. ^ 茅野ちの市民しみん (2009ねん9がつ11にち). “住居じゅうきょ表示ひょうじえだばんばんします”. 茅野ちの. 2016ねん5がつ30にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2016ねん11月3にち閲覧えつらん
  9. ^ 久喜くき市民しみん. “住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっし区域くいきない同一どういつする住居じゅうきょ番号ばんごう変更へんこう申出もうしでけます”. 久喜くき. 2010ねん3がつ8にち閲覧えつらん[リンク]
  10. ^ 新潟にいがた市民しみん生活せいかつ市民しみん総務そうむ (2007ねん4がつ1にち). “新潟にいがた住居じゅうきょ表示ひょうじ整備せいび実施じっし基準きじゅん” (PDF). 新潟にいがた. pp. 2. 2016ねん4がつ4にち閲覧えつらん
  11. ^ 山口やまぐち生活せいかつ安全あんぜん (2006ねん4がつ1にち). “山口やまぐち住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっし要綱ようこう” (PDF). 山口やまぐち. pp. 3-4. 2010ねん3がつ8にち閲覧えつらん[リンク]
  12. ^ さかい市民しみん生活せいかつ戸籍こせき住民じゅうみん. “あたらしい住居じゅうきょ表示ひょうじ制度せいどってなに”. さかい. 2020ねん9がつ17にち閲覧えつらん
  13. ^ 都電とでんバス 停留所ていりゅうじょめい大幅おおはば変更へんこう」『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん昭和しょうわ40ねん9がつ15にち.15めん
  14. ^ 土地とち名称めいしょう変更へんこうQ&A” (Microsoft Word). 遊佐ゆうさまち. 2012ねん10がつ15にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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