宗教しゅうきょう2世せい

宗教しゅうきょう2世せい（しゅうきょうにせい）とは、家族かぞく（両親りょうしんなど）が宗教しゅうきょうを信仰しんこうしている家庭かていで生うまれ育そだち、家族かぞく（両親りょうしんなど）の意思いしで幼おさない頃ころから宗教しゅうきょうに入信にゅうしんさせられている人達ひとたちのことを指さす。「2世せい信者しんじゃ」とも呼よばれる。

宗教しゅうきょう2世せいを巡めぐっては様々さまざまな問題もんだいが表面ひょうめん化かしており、それらは「宗教しゅうきょう2世せい問題もんだい」と呼よばれる。こうした問題もんだいはカルトに限かぎらない。

概要がいよう

宗教しゅうきょう学者がくしゃの塚田つかだ穂みのる高だかは、日本にっぽんの総そう人口じんこうは約やく1億おく2千せん万まん人にんであり、そのうち宗教しゅうきょうに対たいして自覚じかく的てきな信仰しんこうを持もつ人ひとは1割わりから3割わりといわれることから、日本にっぽん国内こくないで「宗教しゅうきょう2世せい」は少すくなくとも数すう百ひゃく万まん人にんは存在そんざいすると推測すいそくしている。

宗教しゅうきょう2世せいの人ひとの中なかには、親おやの信仰しんこう心しんによる多額たがくの献金けんきんなどにより、家庭かていが経済けいざい的てきに困窮こんきゅうしたり、親おやが宗教しゅうきょう活動かつどうにのめり込こんで数すうか月げつ姿すがたを消けしたことによるネグレクト（育児いくじ放棄ほうき）を受うけて苦くるしんでいる人ひとがいることが当事とうじ者しゃなどによる証言しょうげんで明あきらかになっている。また、親おやにより意思いし表示ひょうじができない幼おさない子供こども（赤あかちゃん）の頃ころから特定とくていの宗教しゅうきょうに入信にゅうしんさせられるなど、親おやから特定とくていの宗教しゅうきょうの非常識ひじょうしきな教義きょうぎを押おし付つけられて苦くるしんでいる。その実例じつれいとしては、「テレビの視聴しちょうを禁止きんしする」、「漫画まんがを読よむことを禁止きんしする」、「友人ゆうじんの誕生たんじょう日び会かいへの参加さんかを禁止きんしする」、「異性いせいとの自由じゆうな恋愛れんあいを禁止きんしする」、「他た宗教しゅうきょうの寺院じいんや神社じんじゃなどに参拝さんぱいすることを禁止きんしする」、「クリスマスなどの他た宗教しゅうきょうの行事ぎょうじに参加さんかすることを禁止きんしする」などの「親おやが子供こどもの日常にちじょう生活せいかつを極端きょくたんに制限せいげんする」などの事例じれいが挙あげられる。

宗教しゅうきょう2世せいの中なかには、布教ふきょう活動かつどうなどにより、大学だいがくへの進学しんがくや会社かいしゃへの就職しゅうしょくなどを妨さまたげられたケースや、教祖きょうそが命名めいめいした珍めずらしい名前なまえを一生いっしょう背負せおっているケース、教祖きょうその血ちが入はいっているとされているワインを無理矢理むりやり飲のまされたケース、手術しゅじゅつ時どきにおける輸血ゆけつの受うけ入いれを拒否きょひしたケースなどもある。

また、その宗教しゅうきょう団体だんたいから脱会だっかいできたとしても、親おやと縁えんを切きることになるため、保証人ほしょうにんなどが求もとめられる就職しゅうしょくや住すまいの転居てんきょなどの面めんで支障ししょうが出でることも多おおいことから、やむを得えず、表面ひょうめん上じょうだけ信仰しんこうを続つづけている2世せい信者しんじゃもいる。

2024年ねん（令れい和わ6年ねん）4月がつにこども家庭かてい庁ちょうが児童じどう相談そうだん所しょや教育きょういく機関きかんなどを対象たいしょうとして実施じっしした実態じったい調査ちょうさでは児童じどう相談そうだん所しょへの宗教しゅうきょう虐待ぎゃくたいに関かんする相談そうだんは2022年ねん（令れい和わ4年ねん）4月がつからの1年ねん半はんで47件けん、救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンターでの宗教しゅうきょう的てき理由りゆうによる輸血ゆけつ拒否きょひは2023年ねん（令れい和わ5年ねん）9月がつまでの3年間ねんかんで20件けん、それぞれあったことが報告ほうこくされた。

日本国にっぽんこく憲法けんぽう「信教しんきょうの自由じゆう」の弊害へいがい

海外かいがいでは既すでに1990年代ねんだいから問題もんだい視しされており、宗教しゅうきょう2世せいに対たいする研究けんきゅうや対応たいおうも行おこなわれている。しかし、日本にっぽんでは　日本国にっぽんこく憲法けんぽう第だい20条じょう（信教しんきょうの自由じゆう）を根拠こんきょに、「国家こっかや大学だいがくなど公的こうてき機関きかんは信仰しんこうの領域りょういきに踏ふみ込こんではならない」こととされてきた。そして、クリスチャン新聞しんぶんによると日本にっぽんにおいて、「信教しんきょうの自由じゆう」とは子こどもの信教しんきょうの自由じゆうというよりも、親おやの宗教しゅうきょう教育きょういくの自由じゆうのようになっていたため、法律ほうりつや行政ぎょうせいが「子こどもへの信仰しんこう継承けいしょうを規制きせいしようとすること」は、「信教しんきょうの自由じゆうの侵害しんがい」という憲法けんぽう違反いはん（違憲いけん）であるとされてきた。

行政ぎょうせい機関きかんである地方自治体ちほうじちたいの窓口まどぐちやホットラインに児童じどう虐待ぎゃくたいや生活せいかつ支援しえんを相談そうだんしても、宗教しゅうきょう2世せい問題もんだいは憲法けんぽうで規定きていされた信教しんきょうの自由じゆうが絡からんでくることもあり、基本きほん的てきに介入かいにゅうされてこなかった。宗教しゅうきょう2世せい問題もんだいは、生活せいかつ保護ほごやドメスティックバイオレンス（DV）などとは異ことなる対応たいおうをされるケースが多おおく、「行政ぎょうせいは宗教しゅうきょう問題もんだいには介入かいにゅうできない」「家族かぞくのことはまず家族かぞくで話はなし合あって」などと言いわれて門前払もんぜんばらいとなったり、親おやから逃のがれる目的もくてきで転居てんきょ先さきの住民じゅうみん票ひょう閲覧えつらんに制限せいげんを掛かけるよう申請しんせいしても、「それは親子おやこの問題もんだいだ」として拒否きょひされた事例じれいもある。

そして、霊感れいかん商法しょうほう関連かんれんの問題もんだいが話題わだいの中心ちゅうしんとなった際さいにも、憲法けんぽうで国家こっかに義務付ぎむづけられた信教しんきょうの自由じゆうだけでなく、被害ひがい者しゃの個人こじん情報じょうほう保護ほごの問題もんだいもあった。そのため、以前いぜんから児童じどう相談そうだん所しょにおいて、宗教しゅうきょう2世せいなどに対たいする宗教しゅうきょう虐待ぎゃくたい関連かんれんの通報つうほうや相談そうだんが相次あいつぎ、問題もんだい視しされていたにもかかわらず、それらを防止ぼうしする議論ぎろんさえも後述こうじゅつの元もと内閣ないかく総理そうり大臣だいじんの安倍晋三あべしんぞうへの銃撃じゅうげき事件じけんが発生はっせいするまで、対応たいおうが一切いっさいされてこなかった。

2022年ねん（令れい和わ4年ねん）7月がつの「安倍晋三あべしんぞう銃撃じゅうげき事件じけん」後ごも大学だいがくのサークル活動かつどうなどがカルト宗教しゅうきょうの絶好ぜっこうの勧誘かんゆうの場ばとなっている。大学だいがくのカルト宗教しゅうきょうの規制きせいが進すすまない背景はいけいには、カルト宗教しゅうきょうの勧誘かんゆうを行おこなう学生がくせいが2世せい信者しんじゃだった場合ばあいに、信教しんきょうの自由じゆうを侵害しんがい（人権じんけん侵害しんがい）していると大学だいがくに対たいして民事みんじ訴訟そしょうを起おこされる危険きけん性せいの存在そんざいがある。各かく大学だいがくへの調査ちょうさによると憲法けんぽう第だい20条じょう「信教しんきょうの自由じゆう」を背景はいけいに、「注意ちゅうい喚起かんきは行おこなっているが、具体ぐたい的てきな団体だんたい名めいを出だしたり、宗教しゅうきょうを否定ひていしたりするような表現ひょうげんはとれないため、学生がくせいに伝つたわりにくくなってしまう」「チラシのような証拠しょうこがなく、カルト宗教しゅうきょうかどうか特定とくていできない」「憲法けんぽうで認みとめられている信教しんきょうの自由じゆうに反はんする行為こういとみなされる可能かのう性せいもあり、慎重しんちょうな対応たいおうが必要ひつよう」など課題かだいもあり、対応たいおうは後手ごてに回まわりがちなままである。

以上いじょうのように憲法けんぽう解釈かいしゃくの点てんから、行政ぎょうせいや公的こうてき機関きかんの不ふ介入かいにゅうなどに発展はってんし、どうにもならない劣悪れつあくな状況じょうきょうに宗教しゅうきょう2世せいを追おい込こんでいた。つまり宗教しゅうきょう2世せい問題もんだいは、単たんに宗教しゅうきょう側がわだけの原因げんいんによる問題もんだいではなく、憲法けんぽうの信教しんきょうの自由じゆうを背景はいけいとした行政ぎょうせいや企業きぎょう、大学だいがくなどそれを取とり巻まく社会しゃかい一般いっぱんの対応たいおうをも含ふくんでいる。

主おもな事例じれい

旧きゅうオウム真理教おうむしんりきょう

詳細しょうさいは「オウム真理教おうむしんりきょう事件じけん」を参照さんしょう

1995年ねん（平成へいせい7年ねん）にオウム真理教おうむしんりきょうが起おこした地下鉄ちかてつサリン事件じけん（オウム真理教おうむしんりきょう事件じけん）に伴ともない、1995年ねんに警察けいさつが行おこなった強制きょうせい捜査そうさにより、日本にっぽん各地かくちの児童じどう相談そうだん所しょで一時いちじ保護ほごされたオウム真理教おうむしんりきょうの信者しんじゃの子供こどもに対たいして健康けんこう診断しんだんを行おこなった結果けっか、オウム真理教おうむしんりきょうの信者しんじゃの子供こどもの多おおくが劣悪れつあくな環境かんきょう下かに置おかれていたこともあり、貧血ひんけつや栄養えいよう不良ふりょうなどの子供こどもが相次あいついだほか、身長しんちょうも同年代どうねんだいの平均へいきん値ちを下回したまわる子供こどもが多おおかったことが、2023年ねんに毎日新聞まいにちしんぶんが山梨やまなし県けんに対たいして行いった情報じょうほう公開こうかい請求せいきゅうで明あきらかとなった。

世界せかい平和へいわ統一とういつ家庭かてい連合れんごう（旧きゅう統一教会とういつきょうかい）

安倍晋三あべしんぞう銃撃じゅうげき事件じけんの実行じっこう犯はん

詳細しょうさいは「安倍晋三あべしんぞう銃撃じゅうげき事件じけん#実行じっこう犯はん」を参照さんしょう

2022年ねん（令れい和わ4年ねん）7月がつ8日にちに安倍晋三あべしんぞう銃撃じゅうげき事件じけんが発生はっせいすると、その犯人はんにんの男おとこ（1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）生うまれ）の家庭かてい環境かんきょうが注目ちゅうもくされた。

犯人はんにんの母親ははおやは夫おっと（犯人はんにんの父親ちちおや）の死しを契機けいきとして、1991年ねん（平成へいせい3年ねん）頃ごろに世界せかい平和へいわ統一とういつ家庭かてい連合れんごう（当時とうじは世界せかい基督教きりすときょう統一とういつ神霊しんれい協会きょうかい、旧きゅう統一教会とういつきょうかい）に入信にゅうしんし、多額たがくの献金けんきんを行おこなっていた。犯人はんにんの母親ははおやによる献金けんきん額がくは1億おく円えんを超こえるともいわれ、それゆえ家庭かていが経済けいざい的てきに困窮こんきゅうしていた。犯人はんにんは進学校しんがくこうの公立こうりつ高校こうこうに通かよっていたが、家庭かていの経済けいざい的てきな困窮こんきゅうにより、大学だいがく進学しんがくを断念だんねんせざるを得えず、2002年ねん（平成へいせい14年ねん）に海上かいじょう自衛隊じえいたいに入隊にゅうたいする。

犯人はんにんの父親ちちおやは、過労かろうとアルコール依存いぞん症しょうによるうつ状態じょうたいの末すえに、犯人はんにんが4歳さいだった1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）に自殺じさつしていた。また、犯人はんにんには兄あにと妹いもうとがいたが、兄あにも癌がん（がん）で闘病とうびょうの末すえ、2015年ねん（平成へいせい27年ねん）に自殺じさつした。さらに、犯人はんにん自身じしんも海上かいじょう自衛隊じえいたいに勤務きんむしていた時代じだいの2005年ねん（平成へいせい17年ねん）に、兄妹きょうだいの経済けいざい的てきな困窮こんきゅうを伝つたえき、「兄あにと妹いもうとに自分じぶんの生命せいめい保険ほけん金かねを渡わたそうと思おもった」との理由りゆうから自殺じさつ未遂みすいを起おこしている。このとき、犯人はんにんの母親ははおやは旧きゅう統一教会とういつきょうかいの行事ぎょうじのために訪韓ほうかん中ちゅうで、犯人はんにんの伯父おじが母親ははおやに自殺じさつ未遂みすいを連絡れんらくしても犯人はんにんの母親ははおやは日本にっぽんに帰国きこくしなかった。

犯人はんにんは犯行はんこうについて、旧きゅう統一教会とういつきょうかいへの「積年せきねんの恨うらみ」によるもので、教団きょうだんと深ふかい繋つながりのある安倍晋三あべしんぞう元もと首相しゅしょうを狙ねらったと供述きょうじゅつをした。また、犯人はんにんは自身じしんの過去かこについて、「私わたしと統一教会とういつきょうかいの因縁いんねんは約やく30年ねん前まえにさかのぼります。母ははの入信にゅうしんから億おくを超こえる金銭きんせんの浪費ろうひ、家庭かてい崩壊ほうかい、破産はさん…この経過けいかと共ともに私わたしの10代は過すぎ去さりました」「その間あいだの経験けいけんは私わたしの一生いっしょうをゆがませ続つづけたと言いって過言かごんではありません」と語かたっている。

犯人はんにんの母親ははおやは事件じけん後ごも旧きゅう統一とういつ教会きょうかいを脱会だっかいせず、なおも信仰しんこうし続つづけている。

旧きゅう統一とういつ教会きょうかい問題もんだい

詳細しょうさいは「旧きゅう統一とういつ教会きょうかい問題もんだい」を参照さんしょう

エホバの証人しょうにん

エホバの証人しょうにんでは脱会だっかい者しゃが出でると、その家族かぞくに対たいし、脱会だっかい者しゃとの連絡れんらくを禁きんじる指導しどうをおこなっているとされ、家族かぞく関係かんけいの断絶だんぜつを恐おそれて脱会だっかい出来できない事例じれいが多おおい。

エホバの証人しょうにん信者しんじゃによる輸血ゆけつ拒否きょひ問題もんだい

詳細しょうさいは「エホバの証人しょうにん#輸血ゆけつ拒否きょひにかかる事案じあん」および「輸血ゆけつ拒否きょひ」を参照さんしょう

エホバの証人しょうにんの場合ばあいは、「輸血ゆけつの禁止きんし」の宗教しゅうきょうの「教義きょうぎ」がある。「血ちを食たべてはならない」などの聖書せいしょの言葉ことばに従したがい、医療いりょう行為こういの場面ばめんで輸血ゆけつの受うけ入いれを拒否きょひしているとしており、実際じっさいに1985年ねんに神奈川かながわ県けん川崎かわさき市しで発生はっせいした交通こうつう事故じこでは、ダンプカーにはねられて重傷じゅうしょうを負おった男児だんじが病院びょういんに搬送はんそうされたが、親おやがエホバの証人しょうにんの信仰しんこうを理由りゆうに輸血ゆけつを拒否きょひしたため、大だい怪我けがをした男児だんじが死亡しぼうした事例じれいがある。

2023年ねんに毎日新聞まいにちしんぶんが日本にっぽん小児科しょうにか学会がっかいの中核ちゅうかく病院びょういん小児科しょうにかとして登録とうろくされている119病院びょういんを対象たいしょうにアンケートを行おこなったところ、55病院びょういんから返答へんとうがあり、2013年ねんからの10年間ねんかんで宗教しゅうきょうを理由りゆうとする子供こどもへの医療いりょう拒否きょひがあったと答こたえた病院びょういんが18病院びょういん（計けい48件けん）あり、その内うちの13件けんが輸血ゆけつを理由りゆうとした治療ちりょう拒否きょひだったとしている。

最高裁判所さいこうさいばんしょはエホバの証人しょうにん輸血ゆけつ拒否きょひ事件じけんを巡めぐる裁判さいばんで、宗教しゅうきょう上じょうの信念しんねんに基もとづいて輸血ゆけつを拒否きょひすることを患者かんじゃの権利けんりと認みとめる判断はんだんを、2000年ねんに出だしている。一方いっぽうで日本にっぽん輸血ゆけつ・細胞さいぼう治療ちりょう学会がっかいや日本赤十字社にほんせきじゅうじしゃ系列けいれつの病院びょういんなどは宗教しゅうきょう上じょうの教義きょうぎなどを理由りゆうに患者かんじゃ本人ほんにんやその親おやなどが輸血ゆけつを拒否きょひしても生命せいめいの危険きけんがあり、輸血ゆけつ以外いがいで救命きゅうめいする手段しゅだんが無ない場合ばあいは輸血ゆけつ行為こういを実施じっしするとの指針ししんを公表こうひょうしている。前述ぜんじゅつの毎日新聞まいにちしんぶんのアンケートにおいても、31の病院びょういんが宗教しゅうきょうなどを理由りゆうとして親おやの同意どういが得えられない場合ばあいでも生命せいめいの危険きけんがある場合ばあいは輸血ゆけつや治療ちりょうを行おこなうことを明あきらかにしており、50の病院びょういんで独自どくじの指針ししんがあると回答かいとうしている。

厚生こうせい労働省ろうどうしょうは2022年ねん12月に自治体じちたい向むけの新しん指針ししんを策定さくていし、信者しんじゃの親おやを持もつ「宗教しゅうきょう2世せい」への児童じどう虐待ぎゃくたい（医療いりょうネグレクト）防止ぼうしのために、輸血ゆけつを含ふくめた「必要ひつような医療いりょうを受うけさせないこと」も虐待ぎゃくたいに当あたると明記めいきした。

なお、エホバの証人しょうにんの日本にっぽん支部しぶは「（本ほん団体だんたいの）特定とくていの人ひとが、輸血ゆけつを拒否きょひするよう、誰だれかに強制きょうせいすることはありません」とのコメントを出だしている。

エホバの証人しょうにんの鞭打むちうち体罰たいばつ問題もんだい

2021年ねん9月にエホバの証人しょうにんの元もと2世せい信者しんじゃ有志ゆうしが行おこなったインターネットアンケートで信者しんじゃに対たいし、宗教しゅうきょうの理由りゆうによるしつけの一環いっかんで「鞭打むちうち」と称しょうした体罰たいばつに遭あったかどうか調査ちょうさしたところ、回答かいとう者しゃの225人にん中ちゅう、217人にんが「鞭打むちうちの体罰たいばつ」を受うけ、その内うちの75%が未み就学しゅうがく児じの頃ころから被害ひがいに遭あい、「中学生ちゅうがくせいまでたたかれた」とする10代からの回答かいとうもあった。大半たいはんが母親ははおやから「鞭打むちうち」の体罰たいばつを受うけ、中なかには大人おとなになった後のちに自身じしんの子供こどもに対たいして、鞭むちでたたいたと回答かいとうした者ものも8人にんいた。

なお、1990年代ねんだい以降いこうにエホバの証人しょうにんの2世せい信者しんじゃで「鞭打むちうち」をした後のちに抱だきしめられたという回答かいとうも47件けんあったが、アンケートを行おこなった主催しゅさい者しゃは「愛あいしているからムチ打うちをするんだというDVなどと同どうじ『心しんのコントロール』（心しんの支配しはい）だ」として、この行為こういを批判ひはんしている。

この問題もんだいに対たいして、エホバの証人しょうにんの日本にっぽん支部しぶは「（本ほん団体だんたいは）児童じどう虐待ぎゃくたいを容認ようにんしていない」とのコメントを出だしている。

エホバの証人しょうにんの性的せいてき虐待ぎゃくたい

2023年ねん11月、エホバの証人しょうにんの元もと2世せい信者しんじゃなどで構成こうせいしている「JW児童じどう虐待ぎゃくたい被害ひがいアーカイブ」は信者しんじゃや「長老ちょうろう」と呼よばれている地域ちいき責任せきにん者しゃなどから性的せいてき被害ひがいを受うけたとする訴うったえが複数ふくすう申告しんこくされており、中なかには未成年みせいねん時じに性的せいてき被害ひがいを受うけたとする訴うったえもあったことを明あきらかにした。

エホバの証人しょうにんは「信憑しんぴょう性せいが不確ふたしかな情報じょうほうについてコメントできない」としながらも「長老ちょうろうたちは児童じどう虐待ぎゃくたいに関かんする訴うったえや報告ほうこくを聞きいた場合ばあい、当局とうきょくに通報つうほうするよう求もとめる法律ほうりつに従したがう。特とくに児童じどうに対たいする性的せいてき虐待ぎゃくたいは極きわめて邪悪じゃあくな行為こういであり、そうした行為こういを憎悪ぞうおしている」とのコメントを出だしている。

創価学会そうかがっかい

創価学会そうかがっかいの福岡ふくおか5歳児さいじ餓死がし事件じけん

詳細しょうさいは「篠栗ささぐり男児だんじ餓死がし事件じけん」を参照さんしょう

2021年ねん3月がつに福岡ふくおか県けん篠栗ささぐり町まちで5歳さいの男児だんじが十分じゅうぶんな食事しょくじを与あたえられず、2020年ねん4月がつに栄養失調えいようしっちょうで餓死がししていたことが判明はんめいしたとして、5歳さいの男児だんじの母親ははおやBと母親ははおやの知人ちじんAを保護ほご責任せきにん者しゃ遺棄いき致死ちしの容疑ようぎで逮捕たいほした。

その後ご、2021年ねん3月がつに発行はっこうされた週刊しゅうかん誌し『週刊しゅうかん新潮しんちょう』によると、ママ友ともAと死亡しぼうした5歳さいの男児だんじの母親ははおやBは当時とうじ、共ともに創価学会そうかがっかい員いんであり、ママ友ともAは男児だんじの母親ははおやBをマインドコントロールや洗脳せんのうし、母子ぼしの生活せいかつ費ひや食費しょくひを全すべて管理かんりし、精神せいしん面めんでも完全かんぜんに支配しはい下かに置おいていた。ママ友ともAが男児だんじの母親ははおやBの夫おっとの浮気うわき話ばなしを捏造ねつぞうし、男児だんじの母親ははおやBは離婚りこんにまで至いたったという。ママ友ともAは男児だんじの母親ははおやBの離婚りこん後ごに男児だんじの母親ははおやBが受給じゅきゅうし始はじめた生活せいかつ保護ほご費ひも搾取さくしゅし、計けい1200万まん円えんも搾取さくしゅしたという。ママ友ともAの搾取さくしゅのせいで、男児だんじの母親ははおやBは子こども達たちの給食きゅうしょく費ひが支払しはらえなかったという。2020年ねん4月がつに5歳さいの男児だんじは十分じゅうぶんな食事しょくじを与あたえられずに栄養失調えいようしっちょうで餓死がしした。ママ友ともAの知人ちじんによれば、5歳さいの男児だんじの葬儀そうぎ代だいは創価学会そうかがっかいが支払しはらった代かわりに、香典こうでんは創価学会そうかがっかいに渡わたしたとママ友ともAは話はなしているという。これに対たいし、地元じもとの古参こさんの創価学会そうかがっかい員いんはママ友ともAはたしかに創価学会そうかがっかい員いんであるが、香典こうでんを創価学会そうかがっかいに渡わたしたのは嘘うそであると話はなしているという。男児だんじの母親ははおやBの代理人だいりにんの弁護士べんごしによれば、男児だんじの母親ははおやBはママ友ともAに勧誘かんゆうされて創価学会そうかがっかいに入会にゅうかいしたが、男児だんじの母親ははおやBは現在げんざいは創価学会そうかがっかいを退会たいかいした。

2022年ねん10月に福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょで男児だんじの母親ははおやBの懲役ちょうえき5年ねん判決はんけつが確定かくていした。2023年ねん3月がつに福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょで主犯しゅはんのママ友ともAの懲役ちょうえき15年ねん判決はんけつが確定かくていした。

宗教しゅうきょう別べつの宗教しゅうきょう2世せい当事とうじ者しゃ

旧きゅう統一教会とういつきょうかい

• 小川おがわさゆり（仮名かめい） - 両親りょうしんが合同ごうどう結婚式けっこんしきで結むすばれており、旧きゅう統一とういつ教会きょうかいでいう「祝福しゅくふく2世せい」や「神かみの子こ」として育そだてられた。20歳さいの時ときに家出いえでして、旧きゅう統一とういつ教会きょうかいを脱会だっかいした。『小川おがわさゆり、宗教しゅうきょう2世せい』の著者ちょしゃ。

エホバの証人しょうにん

• 田中たなか広太ひろた郎ろう - 弁護士べんごし。「エホバの証人しょうにん問題もんだい支援しえん弁護べんご団だん」弁護べんご団だん事務じむ局きょくのメンバー。

• 横道よこみち誠まこと - 文学ぶんがく者しゃ、文学ぶんがく博士はかせ、京都府立大学きょうとふりつだいがく（文学部ぶんがくぶ）准じゅん教授きょうじゅ。2020年ねんから宗教しゅうきょう2世せいの当事とうじ者しゃが思おもいを語かたり合あう自助じじょグループをオンライン上じょうで主宰しゅさいしている。宗教しゅうきょう2世せいに関かんする複数ふくすうの著書ちょしょを執筆しっぴつし、宗教しゅうきょう2世せい問題もんだいの実態じったいを伝つたえている。横道よこみちは、宗教しゅうきょう2世せい問題もんだいへの対処たいしょとして、自助じじょグループや当事とうじ者しゃ研究けんきゅうだけでは根本こんぽん的てきな解決かいけつは難むずかしいと指摘してきしている。その理由りゆうは、宗教しゅうきょう2世せい問題もんだいには教団きょうだんや親おや（教団きょうだんとの関係かんけいでは被害ひがい者しゃ）という明確めいかくな加害かがい者しゃがおり、自助じじょグループでは問題もんだい解決かいけつの責任せきにんを宗教しゅうきょう2世せいの当事とうじ者しゃに帰かえしてしまう恐おそれがあるためである。そのため、宗教しゅうきょう2世せい問題もんだいの解決かいけつには法ほう制度せいどを整備せいびし、自助じじょグループはメンタルヘルスの救済きゅうさいに特とく化かすべきだと主張しゅちょうしている。

• いしいさや - 漫画まんが家か。『よく宗教しゅうきょう勧誘かんゆうに来くる人ひとの家いえに生うまれた子この話はなし』の著者ちょしゃ。

• たもさん - 漫画まんが家か。マンガ『カルト宗教しゅうきょう信しんじてました。「エホバの証人しょうにん2世せい」の私わたしが25年間ねんかんの信仰しんこうを捨すてた理由りゆう』の著者ちょしゃ。

• iidabii - 詩人しじん。宗教しゅうきょう2世せい問題もんだいを扱あつかった詩しを歌うたう。

• 関口せきぐち誠人まさと - シンガーソングライター。

幸福こうふくの科学かがく

• 大川おおかわ宏ひろし洋よう 、芸名げいめい「宏ひろし洋よう（ひろし）」 - YouTuber。幸福こうふくの科学かがく総裁そうさい・大川おおかわ隆たかし法ほうの長男ちょうなん。次期じき総裁そうさい候補こうほとして育そだてられていたが、現在げんざいは幸福こうふくの科学かがくを脱会だっかいしている。

• 清水しみず富美ふみ加か（法名ほうみょう・千せん眼め美子よしこ） - 女優じょゆう、宗教しゅうきょう家か。清水しみずは、幸福こうふくの科学かがくの信者しんじゃである両親りょうしんの影響えいきょうで、幼少ようしょう期きから幸福こうふくの科学かがくの信者しんじゃだった。

創価学会そうかがっかい

• 長井ながい秀和ひでかず - 両親りょうしんの世代せだいからの創価学会そうかがっかい員いんの家庭かていで生うまれ育そだった。2012年ねん（平成へいせい24年ねん）42歳さいの時ときに、幼おさない頃ころから入会にゅうかいしていた創価学会そうかがっかいを脱会だっかいした。

• 麻生あそう泰やすし - 両親りょうしんの世代せだいからの創価学会そうかがっかい員いんの家庭かていで生うまれ育そだった。

• 菊池きくち真理子まりこ - 漫画まんが家か。幼おさない頃ころから父親ちちおやがアルコール依存いぞん症しょうで、母親ははおやが熱心ねっしんな創価学会そうかがっかい員いんという家庭かていで育そだった。菊池きくちが中学生ちゅうがくせいだった頃ころに母親ははおやが自殺じさつした。そのような経験けいけんから、菊池きくちは宗教しゅうきょうに対たいして強つよい疑問ぎもんを抱いだくようになった。漫画まんが『「神様かみさま」のいる家いえで育そだちました 〜宗教しゅうきょう2世せいな私わたしたち〜』の著者ちょしゃ。

• 正木まさき伸しん城じょう - 文筆ぶんぴつ家か、出版しゅっぱん物ぶつの編集へんしゅう者しゃ。父親ちちおやは創価学会そうかがっかいの元もと理事りじ長ちょう（ナンバー2の役職やくしょく）を務つとめた正木まさき正明まさあき。2016年ねん（平成へいせい28年ねん）に創価学会そうかがっかいの本部ほんぶ職員しょくいんを退職たいしょくした。ただし、創価学会そうかがっかいは脱会だっかいしていない。『宗教しゅうきょう2世せいサバイバルガイド』の著者ちょしゃ。

• もこう - ゲーム実況じっきょう者しゃ、YouTuber、声優せいゆう、俳優はいゆう、元もとプロゲーマー。学会がっかい活動かつどうには積極せっきょく的てきに参加さんかしておらず、幽霊ゆうれい会員かいいんだとしている。

その他た

• 梅村うめむらみずほ - 政治せいじ家か（参議院さんぎいん議員ぎいん）、元もとフリーアナウンサー・タレント。2022年ねん11月18日にちの参院さんいん本ほん会議かいぎで、自身じしんが宗教しゅうきょう2世せいであることを告白こくはくし、母親ははおやが宗教しゅうきょうにのめりこんだことによって家庭かてい崩壊ほうかいしたことや、心しんの隙間すきまから人ひとがマインドコントロールされていく過程かていを見みてきたことを語かたった。宗教しゅうきょう団体だんたい名めいは明あきらかにしていない。

• 吉川よしかわひなの - モデル、タレント、女優じょゆう。2023年ねん6月がつ8日にちに刊行かんこうした著書ちょしょ『Dearママ』において、幼少ようしょう期きは母ははが信仰しんこうする宗教しゅうきょうの教義きょうぎに基もとづき「誕生たんじょう日びやクリスマスを祝いわってもらえなかった」「学校がっこうの校歌こうかを歌うたえなかった」「知人ちじんの葬式そうしきへ参列さんれつできなかった」「革かわのベルトで臀部でんぶを叩たたかれるなどの仕打しうちを受うけていた」「輸血ゆけつを禁きんじられていた」等とうを告白こくはくした。同どう著書ちょしょにおいて、カルト認定にんていされている宗教しゅうきょう団体だんたいである旨むね記載きさいしているが、具体ぐたい的てきな団体だんたい名めいは明あきらかにしていない。

• まりてん - 風俗ふうぞく嬢じょう、YouTuber。具体ぐたい的てきな団体だんたい名めいは明あきらかにしていないが、キリスト教きょうが母体ぼたいの新興しんこう宗教しゅうきょうの家庭かていで育そだったことを明あきらかにしている。い事わいごとや異性いせい間あいだでの交際こうさい、神社じんじゃ・仏ふつ閣かくへの訪問ほうもんなどを制限せいげんされていたとしている。

• 太田おおた光代みつよ - 芸能げいのう事務所じむしょ「タイタン」社長しゃちょう、タレント、お笑わらいコンビ「爆笑ばくしょう問題もんだい」の太田おおた光ひかりの妻つま。具体ぐたい的てきな団体だんたい名めいは明あきらかにしていないが、新興しんこう宗教しゅうきょう信者しんじゃである母親ははおやの元もとで育そだったことを明あきらかにしている。

宗教しゅうきょう2世せいを扱あつかった作品さくひん

映画えいが

• カナリア（シネカノン、2004年ねん公開こうかい、監督かんとく：塩田しおだ明彦あきひこ）
• 獣しし道どう（サードウィンドウフィルムズ、2017年ねん公開こうかい、監督かんとく：内田うちだ英治えいじ）
• 息衝いきづく（team judas2017、2018年ねん公開こうかい、監督かんとく：木村きむら文洋ふみひろ）
• 星ほしの子こ（東京とうきょうテアトル、2020年ねん公開こうかい、監督かんとく：大森おおもり立たて嗣）
• REVOLUTION+1（2022年ねん公開こうかい、監督かんとく：足立あだち正ただし生せい）安倍晋三あべしんぞう銃撃じゅうげき事件じけんの犯人はんにんをモデルにした架空かくうの伝記でんき映画えいが

テレビドラマ

• NHKスペシャル「神かみの子こはつぶやく」（日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい（NHK）、2023年ねん放送ほうそう、脚本きゃくほん：川かわ恵実えみ・野田のだ慈伸・柴田しばた岳志たけし）

ドキュメンタリー

• 『生うまれたときから宗教しゅうきょう2世せいの信者しんじゃとして育そだち、生いき方かたの選択肢せんたくしを持もてなかった女性じょせいの想おもいと現在げんざい』【ハートネットTV】、NHK Eテレ - 2023年ねん10月放送ほうそう。
• NHKスペシャル『親おやに信仰しんこうを強しいられた人生じんせいと向むき合あう“宗教しゅうきょう2世せい”』シリーズ“宗教しゅうきょう2世せい” ドキュメント“宗教しゅうきょう2世せい”を生いきる、NHKテレビ - 2023年ねん12月放送ほうそう。

ラジオ

• 『荻おぎ上じょうチキ・Session』「シリーズ・宗教しゅうきょう2世せい」（TBSラジオ） - 2022年ねん11月に番組ばんぐみを『宗教しゅうきょう2世せい』として書籍しょせき化か。特集とくしゅうを中心ちゅうしんに大幅おおはばな増補ぞうほを加くわえ、「社会しゃかい調査ちょうさ支援しえん機構きこうチキラボ」による当事とうじ者しゃ大だい規模きぼ調査ちょうさを行おこなう。
  • 「（2022年ねん8月がつ23日にち）特集とくしゅう：『宗教しゅうきょう二に世せい』を孤立こりつさせないために何なにが必要ひつようなのか【出演しゅつえん】横道よこみち誠まこと」**「（2022年ねん9月がつ5日にち）特集とくしゅう：シリーズ・宗教しゅうきょう2世せいを考かんがえる～改あらためて知しる、その実態じったいと課題かだい」【出演しゅつえん】櫻井さくらい義秀よしひで」**「（2022/09/08）特集とくしゅう：シリーズ・宗教しゅうきょう2世せいを考かんがえる～ジャーナリスト・鈴木すずきエイトさんの取材しゅざい報告ほうこく【出演しゅつえん】鈴木すずきエイト,黒沼くろぬまクロヲ（旧きゅう統一とういつ教会きょうかい2世せい）」**「（2022年ねん11月1日にち）特集とくしゅう：チキラボ調査ちょうさ報告ほうこく～宗教しゅうきょう2世せいの実態じったいとは【出演しゅつえん】横道よこみち誠まこと」**「特集とくしゅう：当事とうじ者しゃと考かんがえる『宗教しゅうきょう2世せい』その現状げんじょうと課題かだい【出演しゅつえん】山本やまもとサエコ,ちざわりん,夏野なつのなな」（2022年ねん12月2日にち）」**「特集とくしゅう：安倍あべ元もと総理そうり銃撃じゅうげき事件じけんからあすで1年ねん。改あらためて、当事とうじ者しゃと考かんがえる『宗教しゅうきょう2世せい』【出演しゅつえん】ちざわりん（宗教しゅうきょう2世せい支援しえんセンター陽ひだまり）,山本やまもとサエコ（宗教しゅうきょう2世せい問題もんだいネットワーク）」（2023年ねん7月がつ7日にち）」**「特集とくしゅう：エホバの証人しょうにんの児童じどう虐待ぎゃくたい、実態じったい調査ちょうさから見みえたものとは～【出演しゅつえん】田中たなか広太ひろた郎ろう,夏野なつのなな（元もとエホバの証人しょうにん3世せい）」（2023年ねん12月1日にち）」。

漫画まんが

• 『よく宗教しゅうきょう勧誘かんゆうに来くる人ひとの家いえに生うまれた子この話はなし』（講談社こうだんしゃ、2017年ねん、著者ちょしゃ：いしいさや）

• 『カルト宗教しゅうきょう信しんじていました。「エホバの証人しょうにん2世せい」の私わたしが25年間ねんかんの信仰しんこうを捨すてた理由りゆう』（彩いろどり図ず社しゃ、2018年ねん、著者ちょしゃ：たもさん）

• 『「神様かみさま」のいる家いえで育そだちました 〜宗教しゅうきょう2世せいな私わたしたち〜』（文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2022年ねん、著者ちょしゃ：菊池きくち真理子まりこ）

• 『ゴッダリアン』（講談社こうだんしゃ、2024年ねん、著者ちょしゃ：要ようマジュロ）

エッセイ

• 『人ひとを好すきになってはいけないと言いわれて』講談社こうだんしゃ、2002年ねん、大沼おおぬま安正やすまさ（旧きゅう統一教会とういつきょうかい2世せい）
• 『カルト村むらで生うまれました。』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2017年ねん1月がつ、高田たかだかや（ヤマギシ会かい2世せい）
• 『カルトの花嫁はなよめ:宗教しゅうきょう二に世せい 洗脳せんのうから抜ぬけ出だすまでの20年ねん』合同ごうどう出版しゅっぱん、2022年ねん、冠木かぶき結ゆい心こころ（旧きゅう統一とういつ教会きょうかい2世せい）
• 『小川おがわさゆり、宗教しゅうきょう2世せい』小学館しょうがくかん、2023年ねん、著者ちょしゃ：小川おがわさゆり（旧きゅう統一とういつ教会きょうかい2世せい）
• 『宗教しゅうきょう2世せいサバイバルガイド』（ダイヤモンド社だいやもんどしゃ、2023年ねん6月がつ27日にち、著者ちょしゃ：正木まさき伸しん城じょう（創価学会そうかがっかい2世せい）

参考さんこう文献ぶんけん

• 『宗教しゅうきょう2世せい』荻おぎ上じょうチキ:編著へんちょ、櫻井さくらい義秀よしひで, 西田にしだ公昭きみあき, 鈴木すずきエイト, 横道よこみち誠まこと, 斉藤さいとう正美まさみ, 山口やまぐち智美ともみ, 遠藤えんどうまめた, 松岡まつおか宗はじめ嗣, 富山とみやま由紀子ゆきこ, 倉本くらもとさおり:共著きょうちょ、出版しゅっぱん社しゃ：太田出版おおたしゅっぱん、2022年ねん11月22日にち
• 『みんなの宗教しゅうきょう2世せい問題もんだい』横道よこみち誠まこと:編著へんちょ、島しま薗その進すすむ, 信田のぶたさよ子こ, 釈しゃく徹とおる宗むね, 中田なかた考こう, 沼田ぬまた和也かずや, 江川えがわ紹子, 斎藤さいとう環たまき, 鈴木すずきエイト:共著きょうちょ、出版しゅっぱん社しゃ：晶文社しょうぶんしゃ、2023年ねん2月がつ2日にち
• 『信仰しんこうから解放かいほうされない子こどもたち――#宗教しゅうきょう2世せいに信教しんきょうの自由じゆうを』横道よこみち誠まこと:編著へんちょ、ぷるも, まひろ, ヨシ, ちざわりん, 菊池きくち真理子まりこ, 末すえ冨とみ芳かおる, 安井やすい飛鳥あすか, 藤倉ふじくら善郎よしろう, 塚田つかだ穂みのる高だか:共著きょうちょ（明石書店あかししょてん、2023年ねん2月がつ13日にち、ISBN: 475035533X）
• 『だから知しってほしい「宗教しゅうきょう2世せい」問題もんだい』塚田つかだ穂みのる高だか, 鈴木すずきエイト, 藤倉ふじくら善郎よしろう:編著へんちょ、出版しゅっぱん社しゃ：筑摩書房ちくましょぼう、2023年ねん9月1日にち
• 『あなたも狂信きょうしんする――宗教しゅうきょう1世せいと宗教しゅうきょう2世せいの世界せかいに迫せまる共きょう事こと者しゃ研究けんきゅう』横道よこみち誠まこと:著ちょ（太田出版おおたしゅっぱん、2023年ねん11月28日にち 、ISBN: 4778318986）

関連かんれん文献ぶんけん

• 『カルトの子こ――心しんを盗ぬすまれた家族かぞく』米本よねもと和広かずひろ:著ちょ（文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2000年ねん12月がつ）。オウム真理教おうむしんりきょう、エホバの証人しょうにん、統一教会とういつきょうかい、ヤマギシ会かいなどを取材しゅざいし、児童じどう虐待ぎゃくたいの実態じったいを描えがいたルポルタージュ
• 『カルト宗教しゅうきょう――性的せいてき虐待ぎゃくたいと児童じどう虐待ぎゃくたいはなぜ起おきるのか』紀藤きとう正樹まさき, 山口やまぐち貴士たかし:著ちょ（アスコム、2007年ねん3月がつ）

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 宗教しゅうきょう虐待ぎゃくたい - 宗教しゅうきょう的てきトラウマ症候群しょうこうぐん（RTS）
• トラウマインフォームドケア（「こころのケガ」に配慮はいりょするケア） (英語えいご版ばん)
• 児童じどう虐待ぎゃくたい - ネグレクト(育児いくじ放棄ほうき）
• 毒どく親おや - 親しんガチャ
• 新しん宗教しゅうきょう（新興しんこう宗教しゅうきょう）
• 旧きゅう統一教会とういつきょうかい被害ひがい者しゃ救済きゅうさい法ほう
• マインドコントロール（洗脳せんのう）
• カルト - 人権じんけんを侵害しんがいする反はん社会しゃかい的てきな集団しゅうだん。宗教しゅうきょうカルトのほか商業しょうぎょうカルト、政治せいじカルトなどがある。
• カルトの構造こうぞう (英語えいご版ばん)
• 反はんセクト法ほう

外部がいぶリンク

• 厚生こうせい労働省ろうどうしょうのガイドライン「宗教しゅうきょうの信仰しんこう等とうに関係かんけいする児童じどう虐待ぎゃくたい等とうへの対応たいおうに関かんするQ&A（2022年ねん12月がつ）」※詳細しょうさい版ばん※概要がいよう版ばん - 厚生こうせい労働省ろうどうしょう

相談そうだん窓口まどぐち

• 児童じどう相談そうだん所しょ虐待ぎゃくたい対応たいおうダイヤル「189」 - 児童じどう相談そうだん所しょ（本人ほんにんや周囲しゅういの人ひとが匿名とくめいで通告つうこく・相談そうだんできる全国ぜんこく共通きょうつうのフリーダイヤル）
• 霊感れいかん商法しょうほう等とう対応たいおうダイヤル - 法ほうテラス（未成年みせいねんだけではなく、宗教しゅうきょう2・3世せいからの相談そうだんにも対応たいおう。心しんの悩なやみ、家族かぞくの悩なやみ、児童じどう虐待ぎゃくたい、修学しゅうがくなどの相談そうだん窓口まどぐち情報じょうほうを案内あんないするフリーダイヤル、メール相談そうだん）

支援しえん団体だんたい・自助じじょグループ

• 一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん 宗教しゅうきょう2世せい支援しえんセンター陽ひだまり
• 宗教しゅうきょう2世せい問題もんだいネットワーク
• 宗教しゅうきょう2世せいの会かい - X（旧きゅうTwitter）（横道よこみち誠まことが運営うんえいする宗教しゅうきょう2世せいの自助じじょグループ）