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自動運転車 - Wikipedia

自動じどう運転うんてんしゃ

人間にんげん運転うんてん操作そうさおこなわなくとも自動じどう走行そうこうできる自動車じどうしゃ

自動じどう運転うんてんしゃ(じどううんてんしゃ、えい: autonomous car)とは、人間にんげん運転うんてん操作そうさおこなわなくとも自動じどう走行そうこうできる自動車じどうしゃ英語えいごでは"Self-driving car"や"Autonomous car"などと表記ひょうきされ、制御せいぎょシステムが「自律じりつかた」であることが要件ようけんとなっている。その、「ロボットカー」や「UGV (Unmanned ground vehicle)」、「ドライバーレスカー (driverless car)」などともばれている。

運転うんてんテストちゅうWaymoサンフランシスコ・ベイエリア2017ねん

概要がいよう

編集へんしゅう

完全かんぜん自動じどう運転うんてんしゃは、カメラレーダーLIDARちょう音波おんぱセンサー、GPSとう周囲しゅうい環境かんきょう認識にんしきし、さき指定していするだけで自律じりつてき走行そうこうする。過去かこには道路どうろ磁気じきマーカー(磁気じきネイルとばれる永久えいきゅう磁石じしゃく)を方式ほうしき開発かいはつされていたが、道路どうろにマーカーをむコストがかかることや、積雪せきせつ影響えいきょう除雪じょせつ障害しょうがいにもなるためほとんど普及ふきゅうしていない。そのため現在げんざいでは基本きほんてきくるまのセンサー主体しゅたい自動じどう運転うんてんできる自動じどう運転うんてんしゃ開発かいはつ中心ちゅうしんとなっている。マーカー方式ほうしきは、ガイドウェイバスとしてIMTS過去かこ日本にっぽん運行うんこうしていたが、すでに終了しゅうりょうしている。

自動じどう運転うんてんしゃには、カメラやLIDARなどのセンシング技術ぎじゅつディープラーニングによる物体ぶったい認識にんしきなどさまざまなテクノロジーが使用しようされている。また、ちょう音波おんぱセンサーやGPSのはたらきにより、障害しょうがいぶつがないかを自動じどう認識にんしきし、自律じりつてき走行そうこうできるよう設計せっけいされている。

すでに実用じつようされているロボットカーとしては、イスラエルぐん運用うんようされているガーディアムばれるあらかじめ設定せっていされたルートをパトロールする無人むじん車両しゃりょう[1] や、海外かいがい鉱山こうざん建設けんせつ現場げんばなどで運用うんようされているダンプカーなどの無人むじん運行うんこうシステムとうがある[2]

公道こうどう以外いがい限定げんていされた環境かんきょう鉱山こうざん建設けんせつ現場げんばとう)では、ロボットカーの需要じゅようひろがりつつあり、建設けんせつ機械きかい大手おおてコマツ[3]キャタピラーひとし企業きぎょうがロボットカーの販売はんばい拡大かくだいしている[4]

一般人いっぱんじん公道こうどう走行そうこうでき、かつ自動じどう運転うんてんレベル定義ていぎ後述こうじゅつ)におけるレベル4ならびに5に相当そうとうする完全かんぜん自動じどう運転うんてんしゃは、2019ねんれい元年がんねん時点じてんでは市販しはんされていない。[いつ?]発売はつばいされている自動じどう運転うんてんしゃは、自動じどう運転うんてんレベル定義ていぎうところのレベル3までである。

自動じどう運転うんてんしゃ商品しょうひん普及ふきゅうにより、交通こうつう事故じこ減少げんしょう渋滞じゅうたい削減さくげん二酸化炭素にさんかたんそ (CO2)の削減さくげん見込みこまれている。

20世紀せいき

編集へんしゅう

初期しょき自動じどう運転うんてんシステムの研究けんきゅうすくなくとも1920年代ねんだいからおこなわれており、1950年代ねんだいには走行そうこう実験じっけん開始かいしされている[5]最初さいしょはん自動じどう運転うんてんしゃは、1977ねん昭和しょうわ52ねん)に日本にっぽん筑波大学つくばだいがく機械きかい工学こうがく研究所けんきゅうじょによって開発かいはつされた。この車両しゃりょうは、2つのカメラ(ステレオビジョン)を利用りようして道路どうろじょう白線はくせん感知かんちし、32 km/hで走行そうこうすることができた[6][7][8]

本格ほんかくてき自律じりつ走行そうこうしゃ登場とうじょうしたのは1980年代ねんだいで、1984ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国防こくぼう高等こうとう研究けんきゅう計画けいかくきょく(DARPA)の資金しきん提供ていきょうけたカーネギーメロン大学だいがくの「Navlab[9]」と「ALV[10]計画けいかくはじまり、1987ねんには西にしドイツ当時とうじ)でもダイムラー・ベンツ現在げんざいメルセデス・ベンツ・グループ)とミュンヘン連邦れんぽうぐん大学だいがくによる「EUREKAプロメテウス計画けいかく」がはじまった[11]

1985ねんまでにALVは、2車線しゃせん道路どうろを31 km/hで自律じりつ走行そうこうし、1986ねんには障害しょうがいぶつ回避かいひ機能きのう追加ついかされ、1987ねんには昼夜ちゅうやわないオフロード走行そうこう可能かのうとなった[12]1995ねんには、NavLab 5がはつ自動じどう運転うんてんによるアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく横断おうだん成功せいこうし、自動じどう運転うんてんにおけるおおきなマイルストーンとなった[13][14][15]ペンシルベニアしゅうピッツバーグからカリフォルニアしゅうサンディエゴまでの4,585 this kmのうち、4,501 kmが自律じりつ走行そうこうであり(98.2 %)、平均へいきん速度そくどは102.7 km/hであった。1960年代ねんだいから2005ねんだい2かいDARPAグランド・チャレンジまで、アメリカにおける自動じどう運転うんてんしゃ研究けんきゅうは、おもにDARPA、アメリカ陸軍りくぐんアメリカ海軍かいぐんが、研究けんきゅう機関きかん企業きぎょう資金しきん提供ていきょうし、速度そくど様々さまざま環境かんきょうしたでの運転うんてん能力のうりょく制御せいぎょセンサーシステムなど、段階だんかいてき進歩しんぽげてきた[16]

路面ろめん開発かいはつ検討けんとうされ、アメリカ政府せいふ1991ねんに6おく5000まんドルの予算よさん自動じどう道路どうろシステムにとうじることを決定けっていし、マーカー(磁気じきネイルとばれる永久えいきゅう磁石じしゃく)をむことで車両しゃりょう連携れんけいする実験じっけんよう高速こうそく道路どうろ製作せいさくした[5]1997ねんには実験じっけん成功せいこう。しかし、だい規模きぼ実用じつようする方向ほうこうせい資金しきんさだまらず、この研究けんきゅう終了しゅうりょうしている。[17]

1995ねん、カーネギーメロン大学だいがくのNavLab Vが、ワシントンD.C.からサンディエゴまでの4,800 kmの98 %以上いじょう行程こうてい自動じどう運転うんてん走破そうはし、この記録きろくは2015ねんまで20年間ねんかんやぶられなかった[18]。ただし、自動じどうされていたのは操舵そうだ制御せいぎょだけで、ブレーキペダルアクセルペダルドライバー操作そうさした[5]

21世紀せいき

編集へんしゅう

2010年代ねんだい前半ぜんはんはじまっただいさんAIブームを背景はいけいとして、自動じどう運転うんてんしゃ開発かいはつおおきな注目ちゅうもくあつまった。

2015ねんには、ネバダ、フロリダ、カリフォルニア、バージニア、ミシガンの各州かくしゅうとD.C.が、自動じどう運転うんてんしゃ公道こうどうでのテストを許可きょかした。

EUでは、2016-2018ねんの「CARTRE」や「SCOUT」、2019ねん発表はっぴょうされた「STRIA」といったプロジェクトで研究けんきゅう資金しきん支援しえんがなされている[19]

2015ねん11月、フォーミュラEでは2016ねん-17ねんシーズン人工じんこう知能ちのう搭載とうさいした自動じどう運転うんてんしゃによるRoborace英語えいごばんおこなうと発表はっぴょうした[20]

自動じどう運転うんてん(レベル3と4相当そうとう)にかんする特許とっきょ件数けんすうは、2016ねん以前いぜんの10年間ねんかんでは、1トヨタ自動車とよたじどうしゃ。GM、どくボッシュ、べいフォード・モーター、べいグーグルとつづく。他社たしゃによる引用いんよう件数けんすう、すなわちその特許とっきょがどれだけべつ特許とっきょ引用いんようされているかをると、GMが圧倒的あっとうてきおおく、グーグルとトヨタがつづく。[21][22]

2017ねん9がつ9にち、ドイツ連邦れんぽう交通こうつうしょう (BMVI)より「自動じどう運転うんてんしゃかんする倫理りんりルール」20項目こうもく発表はっぴょうされた[23]特筆とくひつすべきてんは”「けられない事故じこきた場合ばあい人間にんげん年齢ねんれい性別せいべつ心身しんしん状態じょうたいなどをカテゴライズして考慮こうりょすることをきびしくきんじる。一般いっぱんレベルでのルールとして犠牲ぎせいしゃかずらすよう挙動きょどうする、というものはれられる」”というより具体ぐたいてき部分ぶぶんまでんだてんなど[24]

2017ねん11月、ウェイモ運転うんてんしゃがいない無人むじん運転うんてんしゃのテストを開始かいししたと発表はっぴょうした[25]。テストはアリゾナの公道こうどうおこなわれ、実際じっさいには社員しゃいん搭乗とうじょうしているが、運転うんてんせきにはいないこともあるという。これはレベル4にあたいする。2018ねん10がつ自動じどう運転うんてん距離きょりが1,000まんマイルに到達とうたつしたことを報告ほうこくどう12がつには、アリゾナしゅうフェニックスかぎられた地域ちいきかぎられたユーザーであるが、自動じどう運転うんてんタクシー全米ぜんべいはつ商用しょうよう運用うんよう開始かいしした。しかし、やはり安全あんぜんのためのドライバーは配置はいちされていた。そして、2020ねん10がつに、完全かんぜん無人むじん車両しゃりょうでの自動じどう運転うんてん配車はいしゃサービスをどう区域くいき開始かいしすると発表はっぴょうした[26]。これには運転うんてんしゅがおらず、トラブルのさいはリアルタイムで監視かんししているエンジニアが遠隔えんかく操作そうさする。[27]

2021ねん3がつ4にちホンダは、世界せかいはじめてレベル3の型式けいしき認定にんてい取得しゅとくした自動じどう運転うんてん装置そうち搭載とうさい新型しんがたレジェンド」を同月どうげつ5にち発売はつばいすると発表はっぴょうした[28][29]国土こくど交通省こうつうしょう型式けいしき指定してい取得しゅとくしたものなので日本にっぽん限定げんていであり、限定げんてい100だいのリース専用せんよう車種しゃしゅとなる。1000まんとおりの状況じょうきょうでの安全あんぜん確認かくにんし、証明しょうめいしてきたという[30]

中国ちゅうごくでも自動じどう運転うんてんたいするみがすすめられ、北京ぺきんは、2021ねん4がつ自動じどう運転うんてん段階だんかいてき普及ふきゅう推進すいしんしていくための先行せんこう設立せつりつした。その同年どうねん10がつから11がつにかけて、中国ちゅうごくはじめて車両しゃりょう安全あんぜん担当たんとうしゃせた自動じどう運転うんてんのテストとタクシーサービスの商業しょうぎょうテストを実施じっしした。2023ねん3がつ先行せんこう完全かんぜん無人むじん自動じどう運転うんてん実証じっしょう開始かいし[31]同年どうねん7がつには、完全かんぜん無人むじん自動じどう運転うんてん商業しょうぎょうテストを実施じっしすると発表はっぴょうした[32]ほかにも、ひゃくやPony.aiなどが、重慶たーちん湖北こほくしょう武漢ぶかん広東かんとんしょうとう自動じどう運転うんてんタクシーの許可きょかている[32][33]

自動じどう運転うんてん定義ていぎ

編集へんしゅう

このふしでは公的こうてき機関きかんから発表はっぴょうされた自動じどうレベルの定義ていぎのみかんするふしである(開発かいはつ予定よてい開発かいはつ目標もくひょう販売はんばい予定よていなどの情報じょうほう後述こうじゅつ

日本にっぽん政府せいふアメリカ運輸省うんゆしょう道路どうろ交通こうつう安全あんぜんきょく (NHTSA) では自動じどうのレベルを以下いかのように定義ていぎしている[34][35][36][37][38][39]

レベル0
ドライバーがつねにすべてのしゅ制御せいぎょ系統けいとう加速かそく操舵そうだ制動せいどう)の操作そうさおこなう。前方ぜんぽう衝突しょうとつ警告けいこく (FCW)などのしゅ制御せいぎょ系統けいとう操作そうさしない運転うんてん支援しえんシステムもレベル0にふくむ。
レベル1(運転うんてん支援しえん
加速かそく操舵そうだ制動せいどうのいずれか単一たんいつをシステムが支援しえんてきおこな状態じょうたい衝突しょうとつ被害ひがい軽減けいげんブレーキなどの安全あんぜん運転うんてん支援しえんシステムによる。
レベル2(部分ぶぶん自動じどう運転うんてん
システムがドライビング環境かんきょう観測かんそくしながら、加速かそく操舵そうだ制動せいどうのうち同時どうじ複数ふくすう操作そうさをシステムがおこな状態じょうたいアダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシストき)ひとしがこれに該当がいとうする。ドライバーは常時じょうじ運転うんてんじょうきょう監視かんし操作そうさする必要ひつようがある[注釈ちゅうしゃく 1]
レベル3(条件じょうけんづけ自動じどう運転うんてん
限定げんていてき環境かんきょうしくは交通こうつう状況じょうきょうで、原則げんそくとして自動じどう運転うんてんシステムがすべての操作そうさ加速かそく操舵そうだ制動せいどう)をおこない、運転うんてんしゃ一切いっさい操作そうさをしない。ただし、自動じどう運転うんてんプログラムの機能きのう限界げんかいなどには、ドライバーに操作そうさ権限けんげん移譲いじょうされ、その場合ばあいには運転うんてんしゃみずか運転うんてん操作そうさおこなうことが前提ぜんていとされている。
通常つうじょう、ドライバーは運転うんてんから解放かいほうされるシステムである。ただし緊急きんきゅうやシステムがいきれない状況じょうきょうでは、ドライバーは運転うんてん操作そうさをシステムから必要ひつようがある。
レベル4(高度こうど自動じどう運転うんてん
特定とくてい状況じょうきょうのみ(たとえば高速こうそく道路どうろじょうのみ、また極限きょくげん環境かんきょう以外いがい極限きょくげん環境かんきょうとは、雷雨らいう大雨おおあめ大雪おおゆき、あられ、台風たいふうごく低温ていおん環境かんきょうちょう高温こうおん環境かんきょうといったシステムの正常せいじょう動作どうさ妨害ぼうがいするような環境かんきょうのこと)などのまった条件じょうけんないでのみ)、加速かそく操舵そうだ制動せいどうといった操作そうさすべてシステムがおこない、その条件じょうけんつづかぎりドライバーがまった関与かんよしない状態じょうたい基本きほんてきにドライバーが操作そうさをオーバーライドする必要ひつよういが、前述ぜんじゅつ特定とくてい状況じょうきょうはなれると人間にんげん運転うんてん必要ひつようになる[注釈ちゅうしゃく 2]
レベル5(完全かんぜん自動じどう運転うんてん
無人むじん運転うんてんかんがすべての状況じょうきょうおよび、極限きょくげん環境かんきょうでの運転うんてんをシステムにまかせる状態じょうたい。ドライバーの乗車じょうしゃも、ドライバーの操作そうさのオーバーライドも必要ひつようない。安全あんぜんかかわる運転うんてん操作そうさ周辺しゅうへん監視かんしをすべてシステムにゆだねる。

実例じつれい

編集へんしゅう

本節ほんぶしでは、実際じっさい道路どうろ走行そうこうしている自動車じどうしゃ、サービスとして運用うんようされている自動じどう運転うんてんしゃについて記述きじゅつする[注釈ちゅうしゃく 3]

経路けいろおよび乗降じょうこう場所ばしょ固定こていされたシャトルバスかた自動じどう運転うんてんしゃ実用じつようされている。このたね自動じどう運転うんてんしゃは、おもにサービスとして提供ていきょうされる。日本にっぽんでは、2023ねん5月28にちZEN drive福井ふくいけん永平寺えいへいじまち)がはじめての認可にんかれいである[40][41]

日本にっぽん自動じどう運転うんてんサービス

編集へんしゅう

日本にっぽんなか山間さんかん地域ちいきにおける自動じどう運転うんてんサービスでは、従来じゅうらいがたグリーンスローモビリティかた、バスがた乗用車じょうようしゃがたわせで下記かき4種類しゅるい車両しゃりょう検討けんとうされた[42]

  • 車両しゃりょう自立じりつがたの6にんりバスがた(DeNA) 運行うんこう速度そくど10km/h
  • 磁気じきマーカーを利用りようした20にんりバスがた(先進せんしんモビリティ) 運行うんこう速度そくど35km/h
  • 磁気じきマーカーを利用りようした6にんりゴルフカートがた(ヤマハ発動機やまははつどうき) 運行うんこう速度そくど12km/h~20km/h
  • 車両しゃりょう自立じりつがたの4にん乗用車じょうようしゃがた(アイサンテクノロジー) 運行うんこう速度そくど40km/h

そのうち初期しょき社会しゃかい実装じっそういたったものは磁気じき利用りようしたゴルフカートがたのものが利用りようされている。磁気じき利用りようした自動じどう運転うんてんは、道路どうろんだ磁気じきマーカーや誘導ゆうどうせん沿ってめられたルートじょう車両しゃりょう走行そうこうする仕組しくみである[43]国土こくど交通省こうつうしょうでは、高齢こうれい進行しんこうするなか山間さんかん地域ちいきひとりゅう物流ぶつりゅう生活せいかつあし確保かくほするために、「みちえきとう拠点きょてんとした自動じどう運転うんてんサービスやその実証じっしょう実験じっけん実施じっししている[44][45]

自動じどう運転うんてんサービスやその実証じっしょう実験じっけん実施じっししている地域ちいき[46]
都道府県とどうふけん 拠点きょてん 期間きかん
1 秋田あきたけん みちえきかみこあに 2017ねん12月3にち~12がつ10日とおか(短期たんき) 2018ねん12月9にち~2がつ8にち(長期ちょうき) 2019ねん11月30にち~(実装じっそう)
2 栃木とちぎけん みちえきにしかた 2017ねん9がつ2にち~9がつ9にち(短期たんき)
3 滋賀しがけん みちえきおく永源寺えいげんじ渓流けいりゅうさと 2017ねん13がつ11にち~17にち(短期たんき) 2019ねん11月15にち~12がつ20日はつか(長期ちょうき) 2021ねん4がつ23にち~(実装じっそう)
4 島根しまねけん みちえき赤来あかぎ高原こうげん 2017ねん11月11にち~17にち(短期たんき) 2020ねん9がつ1にち~10がつ10日とおか(長期ちょうき) 2021ねん10がつ4にち~(実装じっそう) 
5 熊本くまもとけん みちえき芦北あしきたでこぽん 2017ねん9がつ30にち~10がつ7にち(短期たんき) 2019ねん1がつ27にち~3がつ15にち(長期ちょうき)
6 北海道ほっかいどう みちえきコスモール大樹だいき 2017ねん12がつ10日とおか~12がつ17にち(短期たんき) 2019ねん5がつ18にち~6がつ21にち(長期ちょうき)
7 山形やまがたけん みちえきたかはた 2018ねん2がつ25にち~3がつ4にち(短期たんき)
8 茨城いばらきけん みちえきひたちおおた 2017ねん11月19にち~11がつ25にち(短期たんき) 2019ねん 6がつ23にち~7がつ21にち(長期ちょうき)
9 新潟にいがたけん やまこし復興ふっこう交流こうりゅうかん おらたる 2019ねん3がつ17にち~3がつ23にち(短期たんき)
10 長野ながのけん みち駅南えきなんアルプスむら長谷ながたに 2018ねん2がつ11にち~2がつ15にち(短期たんき) 2018ねん11月5にち~11がつ30にち(長期ちょうき)
11 富山とやまけん みちえきたいら 2017ねん11月26にち~11がつ30にち(短期たんき)
12 岐阜ぎふけん みちえき明宝あけたから 2019ねん3がつ2にち~3がつ8にち(短期たんき)
13 愛知あいちけん みちえきどんぐりのさといなぶ 2019ねん3がつ16にち~3がつ20日はつか(短期たんき)
14 滋賀しがけん みちえきいもうとさと 2019ねん3がつ16にち~3がつ20日はつか(短期たんき)
15 岡山おかやまけん みちえきこいくぼ 2018ねん3がつ10日とおか~3がつ16にち(短期たんき)
16 徳島とくしまけん みちえきにしいや・かずらばしゆめ舞台ぶたい 2017ねん12月3にち~12がつ9にち(短期たんき) 
17 山口やまぐちけん くすのきこもれびのさと 2019ねん3がつ23にち~3がつ28にち(短期たんき)
18 福岡ふくおかけん みやま市役所しやくしょ山川やまかわ支所ししょ 2018ねん2がつ17にち~24にち(短期たんき) 2018ねん11月2にち~12がつ21にち(長期ちょうき) 2021ねん7がつ11にち~(実装じっそう)
  • 2022ねん5がつ17にち発売はつばいメルセデス・ベンツ・Sクラスメルセデス・ベンツ・EQSクラス DRIVE PILOT(ドライブ・パイロット)搭載とうさい交通こうつうりょうおお場合ばあい混雑こんざつした状況じょうきょうかぎり、ドイツ当局とうきょくから法的ほうてき許可きょかされた60km/hを上限じょうげんに、自動じどう運転うんてんできるようになる。カメラ、レーダー、LiDAR、ちょう音波おんぱセンサー、水分すいぶんセンサーによる情報じょうほうくわえ、デジタルHDマップ(道路どうろ形状けいじょう、ルートプロファイル、交通こうつう標識ひょうしき事故じこ道路どうろ工事こうじなどにかんする情報じょうほう)を受信じゅしんする。まんいちシステムが故障こしょう発生はっせいした場合ばあい冗長じょうちょうされたシステム設計せっけいにより車両しゃりょう操作性そうさせいわる維持いじし、システムがドライバーに安全あんぜんぎをおこなう。またドライバーが最大さいだい10びょう以内いない要求ようきゅうおうじない場合ばあいは、DRIVE PILOTはすみやかにくるま後続こうぞくしゃにとって安全あんぜん緊急きんきゅう停止ていし開始かいしする。
  • 2021ねん3がつ5にち発売はつばいホンダ・レジェンド Honda SENSING Elite(ホンダ センシング エリート)搭載とうさい高速こうそく道路どうろ渋滞じゅうたいしたとき(30km/h〜50km/h)にかぎりレベル3自動じどう運転うんてん実現じつげん車両しゃりょう周囲しゅういを2単眼たんがんカメラ、5のミリレーダー、5のLiDAR(ライダー)によってかんしている[47]。また、カーナビとはべつ自動じどう運転うんてん制御せいぎょようこう精度せいど3D地図ちずデータをち、センサーとわせて車両しゃりょう精密せいみつ位置いち情報じょうほう取得しゅとくしている[48]限定げんてい100だいのリース販売はんばいのみ[47]、2021ねん12がつまつおわりうり[49]

アダプティブクルーズコントロール(ACC)

編集へんしゅう

アダプティブクルーズコントロールレーンキーピングアシストなどをわせ、先行せんこうしゃとの車間しゃかん距離きょり一定いっていたもった自動じどう追従ついしょう走行そうこう実現じつげんする機能きのう[50][51][52]

あくまでも運転うんてん支援しえんするシステムであって、つね運転うんてん主体しゅたい責任せきにんはドライバーにある。そのため、10 - 15びょう以上いじょうステアリングからはなしているとシステムが解除かいじょされるとう仕様しようとなっており、自動じどう運転うんてんはできない。また、ステアリングアシストは、やく65 km/h以上いじょうでないと作動さどうしない車種しゃしゅがある。車線しゃせん逸脱いつだつふせぐシステムにおいてもハンドルを制御せいぎょするまえ警告けいこくはっするなど、さき人間にんげん操作そうさうなが仕様しようとなっている[53]

詳細しょうさい下記かき渋滞じゅうたい追従ついしょう支援しえんシステムを参照さんしょう

渋滞じゅうたい追従ついしょう支援しえんシステム

編集へんしゅう

渋滞じゅうたい追従ついしょう支援しえんシステム(Traffic Assist)」とは渋滞じゅうたい低速ていそく限定げんていしたアダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシストき)である。

BMWでは、「Traffic jam assistant」という名称めいしょう販売はんばいされており[59]各社かくしゃ機能きのうめいことなる。

フォルクスワーゲン・パサートひとし輸入ゆにゅうしゃ搭載とうさいされて日本にっぽん国内こくないでも販売はんばいされた[60]日本にっぽんでは海外かいがいことなりステアリングアシストの作動さどうは、やく65km/h以上いじょうでのみとの規制きせいながくあったため[61] 海外かいがいよりおくれていたが、日本にっぽんしゃでは日産にっさんが2016ねん8がつより発売はつばい日産にっさん・セレナのプロパイロットにはつ搭載とうさいした。

追従ついしょうちゅうにカーブにはいると速度そくど抑制よくせいする機能きのう登場とうじょうしている[52]

駐車ちゅうしゃ支援しえんシステム

編集へんしゅう

走行そうこうアシストとはべつ駐車ちゅうしゃにステアリング、アクセル、ブレーキの操作そうさ支援しえんするシステムも登場とうじょうしている[62]。ただしシフトの操作そうさ手動しゅどうとするなどあくまで補助ほじょとしてのシステムである[62]発展形はってんけいとしては、ホテルの駐車ちゅうしゃがかり(バレー)がかぎあずかって駐車ちゅうしゃするバレーパーキングを駐車ちゅうしゃじょうがわのシステムと連携れんけいしてレベル4相当そうとう自動じどう運転うんてんおこなうことが開発かいはつちゅうである。[63]

自動じどう運転うんてんしゃないし運転うんてん支援しえん機能きのうこした事故じこで、とく注目ちゅうもくあつめたものをべる。

テスラ オートパイロット

編集へんしゅう

2016ねん5がつ7にちべいフロリダしゅうにて、運転うんてん支援しえん機能きのう搭載とうさいされたテスラ・モデルSが18りんトレーラーと衝突しょうとつし、テスラの運転うんてんしゅ死亡しぼうする事故じこ発生はっせいした[64]自動じどう運転うんてんはつ死亡しぼう事故じこ誤報ごほうされて話題わだいとなったが、このテスラに搭載とうさいされていた運転うんてん支援しえん機能きのうはレベル2相当そうとうであり、NHTSAがレベル4やレベル3に区分くぶんしている自動じどう運転うんてんしゃには該当がいとうしない。テスラのドライバーがレベル3相当そうとう自動じどう運転うんてんしゃだと勘違かんちがいしていた可能かのうせい指摘してきされている[65]

2016ねんはじめにウェイモが公表こうひょうした事故じこ報告ほうこくしょによると、同社どうしゃのテストカーは14けん衝突しょうとつまれ、そのうち13けんのドライバーに過失かしつがあったが、1けんくるまのソフトウェアが原因げんいんとなる衝突しょうとつ事故じこであった[66]。2016ねん2がつ14にち、ウェイモの車両しゃりょう進路しんろふさ土嚢どのう回避かいひしようとしたところ、バスと衝突しょうとつした。負傷ふしょうしゃ報告ほうこくされていない。同社どうしゃは「今回こんかいのケースでは、あきらかにわたしたちに一定いってい責任せきにんがある。わたしたちのくるまうごかなかったら、衝突しょうとつこらなかったはずだから」とべた。このクラッシュを誤解ごかい学習がくしゅう経験けいけんとして特徴付とくちょうづけた。

2024ねん2がつ6にちべいサンフランシスコ市内しないで、ウェイモのロボタクシーが対向たいこう車線しゃせん直進ちょくしんするトラックの通過つうか左折させつ開始かいししたところ、トラックの後方こうほう走行そうこうしていた自転車じてんしゃづくのがおくれ、きゅうブレーキもわずに接触せっしょくした。すぐに事故じこ発生はっせい警察けいさつ通報つうほうしたが、自転車じてんしゃっていた男性だんせいは「軽傷けいしょうだから」とそのままはしった。[67]

2018ねん3がつ18にちべいアリゾナしゅうテンピで、ライドシェア企業きぎょうUberがテスト運用うんようしていた自動じどう運転うんてんしゃ歩行ほこうしゃをはねて死亡しぼうさせる自動じどう運転うんてんしゃはつ[68]人身じんしん死亡しぼう事故じこき(Death of Elaine Herzberg)、国家こっか運輸うんゆ安全あんぜん委員いいんかい事故じこ調査ちょうさした。配車はいしゃしたUberくるま製造せいぞうしたボルボ・カーズなどをんで法的ほうてき責任せきにん所在しょざい議論ぎろんされるも[68]、Uberが遺族いぞく和解わかいきん支払しはらうこととなった[69]

トヨタ e-Palette

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2020ねん東京とうきょうオリンピック・パラリンピックでは、スポンサーであるトヨタ自動車とよたじどうしゃのAutono-MaaS専用せんようEV「e-Palette」が選手せんしゅ村内むらうち移動いどう車両しゃりょうとして供給きょうきゅうされた[70]。レベル4に相当そうとうし、各所かくしょ停留所ていりゅうじょ定着ていちゃく制御せいぎょすることで車椅子くるまいすユーザーなどにも配慮はいりょしている。運転うんてん乗降じょうこうしゃ対応たいおうするスタッフも添乗てんじょうした。しかし、パラリンピック期間きかんちゅうの8がつ26にち14ごろ、この車両しゃりょう柔道じゅうどう日本にっぽん代表だいひょうきたその新光しんこう接触せっしょく事故じここす。横断おうだん歩道ほどう横断おうだんしようとした視覚しかく障碍しょうがいのあるきたその選手せんしゅ接触せっしょくし、きたその選手せんしゅ転倒てんとうした。そのったが、脳震盪のうしんとう可能かのうせいがある体調たいちょう不良ふりょううったえ、翌日よくじつ試合しあい棄権きけんする事態じたいとなった[71]

豊田とよだ章男あきお社長しゃちょうによると、今回こんかい接触せっしょくはTにおいて発生はっせい[72]。eパレットがみぎがっていくさい横断おうだん歩道ほどう手前てまえで、みぎがる途中とちゅう一旦いったん停止ていしさいスタートしたさい選手せんしゅとの接触せっしょく発生はっせいしたという。交差点こうさてんにおいて右折うせつまえ手動しゅどう操作そうさ発進はっしんしたが、右折うせつ自動じどう運転うんてんモードであり、オペレーターからは死角しかくであった可能かのうせいしめされている[72]応急おうきゅうてき対策たいさくとして、eパレットがしている警告けいこくおん音量おんりょうを2ばいにすることが言及げんきゅうされた。オペレーターをつとめていたトヨタ自動車とよたじどうしゃ社員しゃいん書類しょるい送検そうけんされたのち起訴きそ起訴きそ猶予ゆうよ)となった[73]

2023ねん10がつ2にちべいサンフランシスコ市内しないで、歩行ほこうしゃGMクルーズ運行うんこうする自動じどう運転うんてんしゃ下敷したじきになった[74]当該とうがい自動じどう運転うんてんしゃ左側ひだりがわ車線しゃせん走行そうこうしていたひと運転うんてんするくるまが、信号しんごう無視むしをした歩行ほこうしゃをはね、衝撃しょうげき歩行ほこうしゃ自動じどう運転うんてんしゃまえばされた。自動じどう運転うんてんしゃきゅうブレーキをかけて衝撃しょうげきおさえようとしたが、ねたのち路肩ろかたせようとしたさい歩行ほこうしゃ時速じそく11kmで6.1mきずった。最初さいしょ歩行ほこうしゃをはねたくるまのドライバーは現場げんばから逃走とうそうしたという。事故じこ直後ちょくご情報じょうほう提供ていきょうにおいてきずったことがしゅう当局とうきょく共有きょうゆうされなかったことも問題もんだいされ、12月に加州かしゅうから自動じどう運転うんてんタクシー運行うんこう営業えいぎょう停止ていし処分しょぶんされた。自動じどう運転うんてんタクシーの24あいだ体制たいせいでの有料ゆうりょう営業えいぎょう許可きょかりてから2かげつのことであった[75]。その同社どうしゃ全米ぜんべいでの無人むじんタクシー事業じぎょう中止ちゅうし、CEO辞任じにん経営けいえい幹部かんぶ解雇かいこ従業じゅうぎょういん大幅おおはばなレイオフ、次世代じせだい「Origin」の生産せいさん停止ていし予算よさん削減さくげんなど、大幅おおはば事業じぎょう縮小しゅくしょう決定けっていした[76][77]

メリットとデメリット

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潜在せんざいてき利点りてん

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  • より幅広はばひろそうへのモビリティ提供ていきょう
    • 乗員じょういん運転うんてん道案内みちあんないからの解放かいほう[78]
    • 乗員じょういん制約せいやくがなくなる(子供こども老人ろうじん免許めんきょ全盲ぜんもうなどの障害しょうがいしゃっぱらいなどでもれる)
    • 過疎かそのバス交通こうつうにおいて、乗務じょうむいんせる必要ひつようがなくなるため、人件じんけんによる赤字あかじや、慢性まんせいてきなバス運転うんてんしゅ不足ふそく解消かいしょうされる[79]
    • 過疎かそ地域ちいきでの公共こうきょう交通こうつうもう維持いじ[80]
    • 行動こうどう範囲はんい拡大かくだい(ドライバーの渋滞じゅうたい長時間ちょうじかん運転うんてん負担ふたんくなり、高速こうそく鉄道てつどう航空機こうくうきによる移動いどう過半数かはんすうめる[81] 500km以上いじょう距離きょりたいでもおも移動いどう手段しゅだん候補こうほとなる)[82]
  • そもそも「人間にんげんより機械きかいほうすぐれている」とする意見いけん
    • 交通こうつう事故じこ減少げんしょう人間にんげんのとっさの状況じょうきょう判断はんだんには限界げんかいがあるが、自動じどう運転うんてんしゃ種々しゅじゅのセンサー(可視かしこう赤外線せきがいせん音響おんきょうちょう音波おんぱ)や、パッシブ、アクティブ両方りょうほうレーザーLIDARによる360視界しかいにより、危険きけんせい素早すばや察知さっちし、回避かいひ行動こうどう可能かのう反応はんのう速度そくど人間にんげん上回うわまわ[83][84][78]
    • 人間にんげんドライバーによる車間しゃかん距離きょりぎ、わき運転うんてん事故じこ見物けんぶつ)、ながら運転うんてん乱暴らんぼう運転うんてんによる事故じこ回避かいひ
    • 車両しゃりょう認識にんしき能力のうりょく向上こうじょうによる車両しゃりょう盗難とうなん減少げんしょう[85]
  • 交通こうつうインフラ効率こうりつ最大さいだい
    • 車間しゃかん距離きょり短縮たんしゅくによる、道路どうろ容量ようりょう増加ぞうかと、よりすぐれた交通こうつう流量りゅうりょう制御せいぎょ[78]
    • 駐車ちゅうしゃじょう不足ふそく緩和かんわ乗員じょういんりたあと、無人むじんとおくはなれた駐車ちゅうしゃじょうへの駐車ちゅうしゃ可能かのう必要ひつようなときもどせる)
    • 自動じどう駐車ちゅうしゃによる物理ぶつりてき駐車ちゅうしゃスペースの削減さくげん[86]
    • カーシェアリングによる自動車じどうしゃ総数そうすう削減さくげん[87]乗客じょうきゃく目的もくてきまではこんだあと、べつ乗客じょうきゃくせてべつ場所ばしょくことが可能かのう
    • 最高さいこう速度そくど規制きせい緩和かんわ[88]
    • 自動車じどうしゃ保険ほけん交通こうつう警察けいさつ必要ひつようせい[89]
  • 送迎そうげいくるま修理しゅうり場合ばあい無人むじん運転うんてん可能かのう無駄むだ乗員じょういんくせる[90][91][92]
  • 物理ぶつりてき道路どうろ標識ひょうしき削減さくげん自動じどう運転うんてんしゃ電子でんしてき必要ひつよう情報じょうほうれる[93][94][95]
  • 心地ごこち向上こうじょう[96]
  • ステアリングやその運転うんてん装置そうちをなくすことで、キャビンがひろくなる。乗員じょういん進行しんこう方向ほうこうすわらせる必要ひつようもなくなる[よう出典しゅってん]
  • トラブルへの懸念けねんこった場合ばあい対処たいしょ(2016ねん時点じてん
    • ソフトウェア信頼しんらいせい[97]
    • 車間しゃかん通信つうしんによって車載しゃさいコンピュータおよびシステムに不正ふせいアクセスされる可能かのうせい[98][99][100]
    • マニュアル運転うんてん必要ひつようになるケースでのドライバーの運転うんてん技術ぎじゅつ経験けいけん不足ふそく[101]
    • 衝突しょうとつ不可避ふかひ状況じょうきょうで、自動じどう運転うんてんしゃのソフトウェアが複数ふくすう事故じこコースのどれを選択せんたくするのか、トロッコ問題もんだい類似るいじする倫理りんりてき問題もんだい[102][103][104][105][注釈ちゅうしゃく 4]
    • その、もしも自動じどう運転うんてんによる交通こうつう事故じこきた場合ばあい対処たいしょ対応たいおう
  • 制度せいどじょう課題かだい
    • 事故じこきた場合ばあい損害そんがい賠償ばいしょう責任せきにん所在しょざい(それを製造せいぞうした自動車じどうしゃ会社かいしゃ責任せきにん製造せいぞうしゃ責任せきにん)と自動車じどうしゃ所有しょゆうしゃ責任せきにん、にかんする判断はんだん[106]
    • 自動じどう運転うんてんしゃ法的ほうてき枠組わくぐみと政府せいふ規制きせい確立かくりつ[107]
  • 技術ぎじゅつてき限界げんかい
    • 天候てんこう影響えいきょうけやすいナビゲーションシステム(2014ねんのグーグルのプロトタイプしゃゆき豪雨ごうう走行そうこうできない)[108]
    • 自動じどう運転うんてんしゃにはこう精度せいど特殊とくしゅ地図ちず必要ひつようになるかもしれない。地図ちずふるくなった場合ばあい合理ごうりてき挙動きょどうにフォールバック(退すさちぢみ運転うんてん)できる必要ひつようがある[108]
    • 警察けいさつ歩行ほこうしゃなどのジェスチャー合図あいず自動じどう運転うんてんしゃ適切てきせつ対応たいおうできない[109]
    • 自動車じどうしゃ無線むせん通信つうしん使用しようする周波数しゅうはすう帯域たいいき確保かくほ問題もんだい[110]
    • 臨時りんじてき交通こうつう規制きせい(イベントや路面ろめん工事こうじ交通こうつう事故じこなど)への対応たいおう
    • その天候てんこう路面ろめん状況じょうきょうおよ性能せいのう機能きのう限界げんかいによる作動さどう誤作動ごさどう
  • 悪用あくよう懸念けねん
  • 所有しょゆうしゃねむっているあいだ自動じどう運転うんてんしゃによってなんらかの事件じけん事故じこきた場合ばあい責任せきにん割合わりあい[112]

開発かいはつ

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公道こうどうでの走行そうこう実験じっけん

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アメリカでは2010ねんごろから、欧州おうしゅうでも公道こうどう利用りよう一般いっぱんしゃ混在こんざいした状況じょうきょう自動じどう運転うんてんしゃ走行そうこう実験じっけんおこなわれていた。

2012ねん時点じてんでも日本にっぽんでは公道こうどうでの走行そうこう実験じっけん許可きょかされていなかったが、欧米おうべい自動じどう運転うんてんしゃ公道こうどう走行そうこう実験じっけんひろおこなわれはじめた状況じょうきょうけて、2013ねん9がつ日本にっぽん国内こくないでははじめて日産にっさん自動じどう運転うんてんしゃ公道こうどう走行そうこうできるナンバーを取得しゅとく公道こうどう走行そうこう実験じっけん許可きょかされ[113]、2013ねんまつには日本にっぽん国内こくないでも一般いっぱんしゃじって高速こうそく道路どうろ公道こうどうでの自動じどう運転うんてんしゃ走行そうこう実験じっけん開始かいしされた[114]。また、一般いっぱんどうでの公道こうどう走行そうこう実験じっけん欧米おうべいおくれて、2015ねんには日本にっぽんでもはじまった[115]

アメリカ・ドイツでは2015ねんから、乗用車じょうようしゃくわえてトラックの公道こうどうでの自動じどう運転うんてん実験じっけんおこなわれている[116]一方いっぽう日本にっぽんでは、2015ねん現在げんざい自動じどう運転うんてんトラックの公道こうどう走行そうこうまでは許可きょかされていない。

2015ねん、イギリス政府せいふミルトン・キーンズ自動じどう運転うんてんしゃ (Pod)ルッツ・パスファインダー (LUTZ Pathfinder)を使つかった公共こうきょうでの試験しけん開始かいしした[117]

ほう整備せいびがなされたとしても実際じっさい自動車じどうしゃ走行そうこうさせるには物理ぶつりてき制約せいやくがあり、大量たいりょう走行そうこうデータを収集しゅうしゅうするのはむずかしい。そのためグランド・セフト・オートVのようなゲームソフトをシミュレータとして利用りようしている研究けんきゅうグループもある[118]

2017ねん12月、ボルボ・カーズはスウェーデンの一般いっぱん家庭かてい協力きょうりょくによる自動じどう運転うんてんしゃ開発かいはつ開始かいしすると発表はっぴょうした。公道こうどうでの自動じどう運転うんてんしゃ試乗しじょうしボルボ・カーズのエンジニアにフィードバックする[119]

フィンランド法律ほうりつでは公道こうどう走行そうこうする車両しゃりょう運転うんてんしゅ必要ひつようがないなど自動じどう運転うんてん実験じっけんはじめやすい利点りてんがある。2018ねんからはフィンランドの自動じどう運転うんてん技術ぎじゅつ開発かいはつ会社かいしゃSensible 4が自動じどう運転うんてんバスを「2020ねん実用じつようさせる」と主張しゅちょうして計画けいかくすすめており、2018ねんから良品計画りょうひんけいかくがデザインした車両しゃりょうによる公道こうどう走行そうこう実験じっけんおこなった[120]

世界せかい開発かいはつじょうきょう

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国連こくれん傘下さんか自動車じどうしゃ基準きじゅん調和ちょうわ世界せかいフォーラム (WP29)で、自動じどう運転うんてんしゃ国際こくさいてき基準きじゅんづくりが議論ぎろんされた。2014ねんには、自動車じどうしゃ基準きじゅん調和ちょうわ世界せかいフォーラムに自動じどう運転うんてん分科ぶんかかい設立せつりつされ、共同きょうどう議長ぎちょうには日本にっぽんイギリスいた。また、2015ねんにはどうフォーラムにて、自動じどう操舵そうだ専門せんもん会議かいぎ設立せつりつされ日本にっぽんドイツ共同きょうどう議長ぎちょうとなった[121]

車載しゃさいようAIの半導体はんどうたいかんしては、自社じしゃでもAIや自動じどう運転うんてんしゃ研究けんきゅうおこなっているNVIDIAデファクトスタンダードとなるという予測よそくがある[53]。 2016ねん時点じてんで、おおくの自動車じどうしゃメーカーやその企業きぎょうが、レベル5相当そうとう自動じどう運転うんてんしゃ市販しはんけて開発かいはつおこなっている、と日経にっけいビジネスの記事きじかれた[122]日本にっぽん政府せいふは「レベル5の完全かんぜん自動じどう運転うんてんを2025ねん目途もくと目指めざす」としていた[123]

2019ねん3がつ19にち国土こくど交通省こうつうしょう国連こくれん自動車じどうしゃ基準きじゅん調和ちょうわ世界せかいフォーラム(WP29)だい177かい会合かいごうにおいて、自動じどう運転うんてんしゃ国際こくさい基準きじゅんづくりにけた優先ゆうせん検討けんとう項目こうもくリストが合意ごういされたと発表はっぴょうした[124]

日本にっぽん

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日本にっぽんでは1980年代ねんだいにはすでに車線しゃせん認識にんしき走行そうこうするシステムを試作しさくしていた。実用じつよう市販しはんされたものはほとんどなかったものの、各社かくしゃ研究けんきゅう継続けいぞくされ、現在げんざいSUBARU(スバル)のEyeSightなどにつながっていく。しかしながら、2010年代ねんだいはいり、欧米おうべいとく欧州おうしゅう自動車じどうしゃメーカーで開発かいはつ進展しんてんし、また米国べいこくでもグーグルがまちちゅう試験しけん走行そうこうおこなうなど、日本にっぽん出遅でおくれてしまった。危機ききかんいた国土こくど交通こうつうしょうでは自動じどう運転うんてんシステムを「オートパイロットシステム」と呼称こしょうし、検討けんとうかいを2012ねんから開始かいしし2013ねん中間ちゅうかんとりまとめを発表はっぴょうした[125]ほう制度せいど問題もんだいについては、国際こくさい協調きょうちょうはかりつつ、既存きそん制度せいど見直みなおしや責任せきにん所在しょざいとうについて検討けんとうおこなうとしている。

2013ねんには日本にっぽん政府せいふ成長せいちょう戦略せんりゃくにも自動じどう運転うんてんシステムの推進すいしんみ、商用しょうよう後押あとおしすること決定けっていした[126]。2016ねん伊勢いせ志摩しまサミットではトヨタ自動車とよたじどうしゃ本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう日産自動車にっさんじどうしゃによって自動じどう運転うんてんしゃ披露ひろうされた[127][128][129]

  • 日産自動車にっさんじどうしゃ
    • 2016ねん日産自動車にっさんじどうしゃ自動車じどうしゃ専用せんようどうおよ高速こうそく道路どうろ走行そうこうちゅうかつどういち車線しゃせん、60km/h以下いかのみに限定げんていした運転うんてん支援しえん技術ぎじゅつプロパイロット搭載とうさいしたセレナが8がつ下旬げじゅん発売はつばい発表はっぴょうした[130]。2017ねん時点じてんでのテスラのオートパイロットもレベル2に該当がいとうする[131]
    • 日産にっさんは、2013ねん8がつ時点じてんで、「2020ねんまでに自動じどう運転うんてんしゃ発売はつばい目指めざす」と発表はっぴょうした。そして「公道こうどうはしるのに必要ひつようほう規制きせい整備せいびしたくにから順次じゅんじ予定よてい」とした[132]。2015ねん現在げんざい日産にっさんでは、2016ねん, 2018ねん, 2020ねんと3段階だんかいでの自動じどう運転うんてん機能きのう商品しょうひん目指めざしており、2016ねんまつまでにはトラフィックジャムパイロット、2018ねんには高速こうそく道路どうろでの完全かんぜん自動じどう運転うんてん、2020ねんには一般いっぱんどうでの自動じどう運転うんてん実現じつげん目指めざしている[133][134]
  • 本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう
    • 2020ねんまでに高速こうそく道路どうろでドライバーが運転うんてん操作そうさをしなくても走行そうこうできる自動じどう運転うんてんしゃ発売はつばい目指めざしている[135]
    • 2020ねんれい2ねん)11月11にち - 翌年よくねんはる発売はつばい予定よていの5代目だいめレジェンド」が国土こくど交通省こうつうしょうから自動じどう運転うんてんレベル3の型式けいしき指定してい取得しゅとく世界せかいはつ[136][137]
    • 2021ねんれい3ねん)3がつ5にち - 自動じどう運転うんてんレベル3の機能きのう搭載とうさいした「レジェンド」を発売はつばい[138][139][140]
  • SUBARU
    • 2014ねんにアダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシストき)である「EyeSight (ver.3)」を発売はつばいした。
  • トヨタ自動車とよたじどうしゃ
    • 2013ねんおこなわれたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー自動じどう運転うんてんしゃ発表はっぴょうしたが、安全あんぜん技術ぎじゅつへの応用おうよう目的もくてき自動じどう運転うんてんしゃ実現じつげん目指めざしていないとの立場たちばをとった。2020ねん7がつ自社じしゃブランドであるレクサスのセダン「LS」の新型しんがたしゃ自動じどう運転うんてんなどの独自どくじのAI技術ぎじゅつもちいた先進せんしん技術ぎじゅつ搭載とうさいすることを発表はっぴょうした[141]
  • ZMP
    • アイサンテクノロジー名古屋大学なごやだいがく連携れんけいして、ZMPが中心ちゅうしんとなり、自動じどう運転うんてん公道こうどう実証じっしょう実験じっけん名古屋なごやで2014年度ねんどちゅう実施じっしする予定よていである[142]。ZMPには自動じどう運転うんてんしゃ開発かいはつためインテル出資しゅっししている。
  • BOLDLY
    • 2020ねん4がつ茨城いばらきけんさかいまち国内こくないはじめて定時ていじてい路線ろせん自動じどう運転うんてんバスを導入どうにゅうする。このバスは、町内ちょうない医療いりょう施設しせつ郵便ゆうびんきょく学校がっこう銀行ぎんこうなどをむすぶルートをはしる。車両しゃりょうBOLDLY保有ほゆうしている自動じどう運転うんてんバス「NAVYA ARMA」(ふつナビヤせい)を使つか[143][144]
  • パイオニア
  • いすゞ自動車ずじどうしゃ日野自動車ひのじどうしゃ
    • いすゞと日野ひのは2016ねん5がつにITSシステムや高度こうど運転うんてん支援しえん技術ぎじゅつ共同きょうどう開発かいはつすることで合意ごうい[146]
  • 住友電気工業すみともでんきこうぎょう
    • 東北とうほく地方ちほうでバス事業じぎょう手掛てがけるみちのりホールディングスなどと提携ていけいし、既存きそんやく9キロメートルの路線ろせん数ヶ月すうかげつ走行そうこうする。路面ろめん設置せっちしたセンサーでバスからえにくい歩行ほこうしゃ情報じょうほうあつめ、安全あんぜん走行そうこうにつなげるとしている。[147]
  • きょうセラ先進せんしんモビリティ
  • Turing
 
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく合法ごうほう地域ちいき緑色みどりいろあらわした。カリフォルニアしゅう・ミシガンしゅう・フロリダしゅう・ネバダしゅう・アリゾナしゅう・ノースダコタしゅう・テネシーしゅう・コロンビア特別とくべつ・ユタしゅうで、自動じどう運転うんてんのテスト走行そうこう許可きょかされている(2016ねん)。

ネバダしゅうで2011ねん自動じどう運転うんてんしゃ公道こうどう走行そうこう実験じっけん許可きょかする法律ほうりつができ、グーグル開発かいはつしている自動じどう運転うんてんしゃ自動じどう運転うんてんしゃとしてはじめてナンバープレートが交付こうふされた。つづいて2012ねんにはカリフォルニアしゅうフロリダしゅう、2013ねんにはコロンビア特別とくべつでも公道こうどうでの自動じどう運転うんてんしゃ試験しけん走行そうこうみとめる法律ほうりつ成立せいりつした[150]。このような各州かくしゅう相次あいついで独自どくじ自動じどう運転うんてんかんするほう整備せいびすす状況じょうきょうけて、べい運輸省うんゆしょう道路どうろ交通こうつう安全あんぜんきょく (NHTSA) は2013ねんから4年間ねんかん自動じどう運転うんてんしゃ安全あんぜんじょう問題もんだい利点りてん分析ぶんせきする計画けいかく発表はっぴょうした。 NHTSAは自動じどう運転うんてんしゃ実現じつげん推進すいしんする一方いっぽうで、自動じどう運転うんてんレベル4の無人むじん運転うんてん時期じき尚早しょうそうであると中立ちゅうりつてき立場たちばをとってきたが、2016ねんに「自動じどう運転うんてん人工じんこう知能ちのうはドライバー」であるとレベル4の無人むじん運転うんてん容認ようにんする見解けんかいしめした。

  • 国防こくぼう高等こうとう研究けんきゅう計画けいかくきょく
  • テスラ
  • ウェイモ
    • 2010ねんから公道こうどう自動じどう運転うんてんしゃ走行そうこう実験じっけんつづけており、2018ねん3がつまでに800まんキロメートル (=8 Gm)の公道こうどう実験じっけん走行そうこう。コンピューターシミュレーション走行そうこうでは、やく80おくキロを走行そうこうした[153]
    • 2018ねん12月、アリゾナしゅうフェニックス自動じどう運転うんてんタクシー商用しょうよう運用うんようはじめた。これにはフェニックス大都市だいとしけん公共こうきょう交通こうつう機関きかん運営うんえいするバレーメトロ (Valley Metro)が協力きょうりょく[154][155]安全あんぜんのためドライバーが配置はいちされた。
    • 2020ねん10がつに、完全かんぜん無人むじん車両しゃりょうでの自動じどう運転うんてん配車はいしゃサービスをどう区域くいき開始かいしすると発表はっぴょうした[26]。これには運転うんてんしゅがおらず、トラブルのさいはリアルタイムで監視かんししているエンジニアが遠隔えんかく操作そうさする。[27]
  • インテル
    • 日本にっぽん自動じどう運転うんてん技術ぎじゅつ開発かいはつベンチャーのZMPに出資しゅっししている[156]
    • 2020ねん1がつ、インテル傘下さんかMobileyeは、ラスベガスCES2020においてカメラのみのシステムによる自動じどう運転うんてん成功せいこうしたと発表はっぴょうした[157]
  • ゼネラルモーターズ
    • 2012ねんに、『2017ねんまでにキャデラックに「スーパークルーズ」とばれるアダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシストき)搭載とうさい目指めざしている』と発表はっぴょうした[158]
    • 2017ねん9がつ11にちゼネラルモーターズ(GM)とGMクルーズ共同きょうどうで「自動じどう運転うんてんしゃ量産りょうさん体制たいせいととのったことを史上しじょうはじめて発表はっぴょう。あとはソフトウェアと規制きせい問題もんだいのクリアをつだけ」と発表はっぴょうした[159]。なお、クルーズにはホンダ出資しゅっししており、開発かいはつはGMとの協業きょうぎょうになっている[160][161]
    • 2018ねん1がつ13にちには2019ねんにハンドルなし、ペダルなしのレベル4相当そうとう完全かんぜん自動じどう運転うんてんしゃ(クルーズAV)を実用じつようすると発表はっぴょう[162]。しかし、このプロトタイプはくるまからのみずしぶきに反応はんのうして混乱こんらんしたり、低速ていそく走行そうこうをしたりと問題もんだいおおく、最初さいしょのクルーズAVはステアリングホイールとペダルありで発売はつばいするとした[163]開発かいはつ遅延ちえんし、2019ねん開始かいし予定よていだったタクシー計画けいかく延期えんきされた。
    • 2020ねん1がつにライドシェアけの「Origin」を発表はっぴょう[164]。11月、カリフォルニアしゅう無人むじん走行そうこう許可きょかされた。
  • フォード・モーター
    • ミシガン大学だいがく保険ほけん会社かいしゃ共同きょうどうで2025ねん以降いこう自動じどう運転うんてんしゃ実現じつげん目指めざすと発表はっぴょうしている[165]
    • 交通こうつう違反いはん車両しゃりょう自動じどう運転うんてんパトカー追跡ついせきまりをおこなうという特許とっきょ申請しんせいおこなわれた[166]
    • 自動じどう運転うんてんしゃ電気でんき自動車じどうしゃ開発かいはつ拠点きょてんとして、2018ねん買収ばいしゅうしたミシガン・セントラルえききゅう駅舎えきしゃ利用りようするため2022ねんまで改装かいそう工事こうじおこなっている[167]
  • Uber
    • 2016ねん10月、コロラドしゅう自動じどう運転うんてん走行そうこう可能かのうなトラックを利用りようした試験しけん開始かいし実際じっさいにビールの配送はいそうおこなった。2018ねん3がつにはアリゾナしゅうで、自動じどう走行そうこうトラックを高速こうそく道路どうろ運用うんようすることを発表はっぴょう[168]。しかしながら同年どうねん3月18にちアリゾナしゅうテンピにて夜間やかんにドライバーがった状態じょうたい自動じどう運転うんてんおこなっていたボルボせい試験しけんしゃが、自転車じてんしゃ通行人つうこうにん道路どうろ横切よこぎ途中とちゅう衝突しょうとつ死亡しぼうさせる事故じこ発生はっせい[169]。2021ねん1がつ自動じどう運転うんてん部門ぶもんをAuroraしゃ売却ばいきゃくし、Uberしゃ自動じどう運転うんてん開発かいはつから撤退てったいした。
  • Plus.ai(智加ともか科技かぎ
  • NVIDIA
    • 2017ねんホルムデル英語えいごばん自動じどう運転うんてんしゃ開発かいはつ拠点きょてん設置せっちし、リンカーン改造かいぞうした実験じっけん車両しゃりょう「BB8」で走行そうこう実験じっけんおこなった[171]
    • 2017ねん5がつ11にちトヨタ自動車とよたじどうしゃ自動じどう運転うんてん利用りようするI技術ぎじゅつ提供ていきょうすると発表はっぴょうした[172]

欧州おうしゅう

編集へんしゅう

ドイツで自動じどう運転うんてんしゃ公道こうどう走行そうこう実験じっけんおこなわれている。イギリスでは2013ねん自動じどう運転うんてんしゃ公道こうどう走行そうこう実験じっけんみとめられた。

  • フォルクスワーゲン
    • 2011ねん時速じそく80マイル (mph, 128キロ)以下いか自動じどう運転うんてんできる自動じどう運転うんてんしゃ開発かいはつしていると発表はっぴょうすうねんのうちにはテストモデルが登場とうじょうする予定よていである[173]
  • アウディ
    • 2013ねんグーグルつづいてべいネバダしゅう自動じどう運転うんてんしゃ公道こうどう試験しけん走行そうこうおこな許可きょか取得しゅとくしたと発表はっぴょうした[174]
    • 2017ねんには、A8において市販しはんしゃ世界せかいはつレベル3(条件じょうけんづけ自動じどう運転うんてん相当そうとう自動じどう運転うんてん機能きのう「Audi AIトラフィックジャムパイロット」をそなえて発売はつばいした。2018ねんには日本にっぽん国内こくないけにも発売はつばいされた[175]
  • ダイムラー
    • 1978ねん世界せかいはつとなるABS(アンチロックブレーキシステム)をどくボッシュと共同きょうどう開発かいはつし、量産りょうさんする[176]
    • 1998ねん世界せかいはつとなるACC(アダプティブクルーズコントロール)をどくコンチネンタルと共同きょうどう開発かいはつし、Sクラス(W 220)採用さいよう[177]
    • 2013ねんにドイツ国内こくない一般いっぱん公道こうどう100キロメートル以上いじょう自動じどう運転うんてん走破そうはしたことをあきらかにした。2020ねんまでに自動じどう運転うんてんしゃ市場いちば投入とうにゅうできると発表はっぴょうした[178]
    • また、2025ねんまでにトラックにおいても自動じどう運転うんてんしゃ実現じつげん目指めざすと発表はっぴょうしている。自動じどうレベルは3程度ていどで、無人むじん運転うんてん不可能ふかのうだが、ドライバーは運転うんてん車両しゃりょうまかせて、いた時間じかん車内しゃないでの事務じむてき作業さぎょうなどにてることができると発表はっぴょうしている[179]
  • BMW
    • 高速こうそく道路どうろでの自動じどう運転うんてんシステムを開発かいはつしている。2012ねんには5000 kmにおよ自動じどう運転うんてんテストに成功せいこうした[180]
  • コンチネンタル
    • 1998ねん世界せかいはつとなるACC(アダプティブクルーズコントロール)をどくダイムラー共同きょうどう開発かいはつし、Sクラス(W 220)採用さいよう[177]
    • 2016ねんまでに高速こうそく道路どうろじょうでの渋滞じゅうたいのストップ&ゴーなど、特定とくてい状況じょうきょうでの自動じどう運転うんてん実現じつげんし、その2020ねんごろには高速こうそく道路どうろでの巡航じゅんこうについて自動じどう達成たっせいし、2025ねんには高速こうそく道路どうろでのしなど本線ほんせんじょうでのすべての走行そうこう自動じどうできる、と発表はっぴょうしている[181]
    • 2019ねん自動車じどうしゃ市場いちば世界せかいはつとなる量産りょうさんがたソリッドステートしきLiDAR発表はっぴょう
    • 小型こがた無人むじんシャトル「CubE」を開発かいはつし、日本にっぽんふく世界せかい各国かっこく実証じっしょう実験じっけんおこなっている(ふつEasymile EZ10)。
  • オランダ「WePod」
    • 自動じどう運転うんてんレベル4相当そうとうとなる小型こがた無人むじんシャトルバスで、特定とくていのルートをやく24 km/h走行そうこうする。えきなどから目的もくてきまでをつなぐラストワンマイルおぎなう。公共こうきょう交通こうつう機関きかんとして2016ねんなつ運用うんよう開始かいし目指めざし、ドライバーレスでの公道こうどう走行そうこう試験しけんおこなっている。乗客じょうきゃくはスマホとう無人むじんシャトルバスのしができ、必要ひつようとき特定とくていのルートを移動いどうできるタクシーとバスの中間ちゅうかんのような公共こうきょう交通こうつう機関きかんとなっている。悪天候あくてんこう夜間やかん運行うんこうおこなわない。ゆりかもめのように常時じょうじ遠隔えんかく監視かんしおこなっている。
  • ルノー
    • 日産にっさん一体いったい自動じどう運転うんてんしゃ開発かいはつおこなっていた[182]
  • ボルボ・カーズ
    • 2021ねん6がつ30にち、オンライン発表はっぴょうかいにおいて自動じどう運転うんてん技術ぎじゅつ導入どうにゅう計画けいかく発表はっぴょうした[183]

韓国かんこく

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韓国かんこく政府せいふは2018ねんたいらあきらオリンピックでの試験しけん運行うんこうて2020ねん自動じどう運転うんてんしゃ商用しょうよう目指めざしている[184]サムスン電子でんしは、おなじグループのサムスン物産ぶっさん所有しょゆうするエバーランドうちのサーキットを利用りようして、2016ねんより自動じどう運転うんてんしゃのテストをおこなっている[185]

中国ちゅうごく

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きむりゅう客車きゃくしゃアポロン

中国ちゅうごくではひゃくが2017ねん7がつ5にちに、BYDフォードダイムラーNVIDIAマイクロソフト (MS)・インテルホンダ[186] なども参加さんかする世界せかい最大さいだい自動じどう運転うんてんしゃ共同きょうどう開発かいはつする企業きぎょう連合れんごう「アポロ計画けいかく」を設立せつりつした[187]2018ねん7がつ4にち世界せかいはつ完全かんぜん自動じどう運転うんてんバス「アポロン」の量産りょうさん開始かいしした。また、上海しゃんはい汽車きしゃひとし中国ちゅうごく国内こくない自動車じどうしゃメーカーも自動じどう運転うんてんしゃ開発かいはつしいた過去かこがあり、コンセプトカーを公開こうかいしていた過去かこがある[188]

  • もり未来みらい
    • 2020ねん1がつきょうあや高速こうそく道路どうろ閉鎖へいさ区間くかんない)で自動じどう運転うんてんトラックの隊列たいれつ走行そうこうテストをおこなった。先頭せんとうのトラックには運転うんてんしゅっているが、うしろ2だいのトラックは自動じどう運転うんてん追従ついしょうする[189]

モータースポーツ

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自動車じどうしゃレース世界せかいでも、自動じどう運転うんてんしゃによるレースをおこなうごきがある。

フォーミュラEでは、2014ねんのシリーズ発足ほっそく当初とうしょから、自動じどう運転うんてんしゃによる「ロボレース」をおこな構想こうそうがある。ただ、2017ねんには香港ほんこんおこなわれたシリーズだい1せんでデモ走行そうこうまで実施じっしされたものの、実際じっさいには人間にんげん乗車じょうしゃした状態じょうたいでの走行そうこうとなっただけでなく、速度そくどめんでもレーススピードからは程遠ほどとおく、しかも途中とちゅうでトラブルによりくるまとままる事態じたいとなった[190]以後いごデモ走行そうこうとうおこなわれたことはなく、構想こうそう暗礁あんしょうげている。

2023ねんアブダビ先端せんたん技術ぎじゅつ研究けんきゅう評議ひょうぎかい(ATRC)が、ダラーラ・SF23をベースとした自動じどう運転うんてんしゃによるレース『ABU DHABI AUTONOMOUS RACING LEAGUE』(A2RL)の開催かいさい発表はっぴょうした。2024ねん4がつ27にちヤス・マリーナ・サーキット舞台ぶたいはつのレースがおこなわれ[191]ミュンヘン工科こうか大学だいがく(TUM)チームが決勝けっしょうレースをせい優勝ゆうしょう賞金しょうきんの225まんドルを獲得かくとくした[192]

関連かんれん法規ほうきほう改正かいせい

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ジュネーブ道路どうろ交通こうつう条約じょうやくでは「常時じょうじ人間にんげん運転うんてん必要ひつようである」と定義ていぎされており[193]おな理由りゆうにより法的ほうてきにも規制きせいされている。しかし、ジュネーブ道路どうろ交通こうつう条約じょうやく同様どうよう、「常時じょうじ人間にんげん運転うんてん必要ひつようである」と定義ていぎされていたウィーン道路どうろ交通こうつう条約じょうやく(ほとんどの欧州おうしゅう諸国しょこく加盟かめい日米にちべい加盟かめい)は、「人間にんげんによるオーバーライドと自動じどう運転うんてん機能きのうのスイッチオフが可能かのうであれば、規制きせい対象たいしょうとしない」と2014ねん平成へいせい26ねん)に改正かいせいされた[194]。これは「レベル3までは規制きせい対象たいしょうとしない」ということである[195]。また、国連こくれんにおいても、国際こくさい基準きじゅん改正かいせいふくむ、自動じどう運転うんてんしゃ実現じつげん国際こくさい基準きじゅんづくりがすすめられている[196]

自動じどう運転うんてんレベル1~2は運転うんてん支援しえんといわれ、運転うんてん主体しゅたいドライバーである。それにたいして、レベル3からは自動じどう運転うんてんであり、運転うんてん主体しゅたいがシステムになる。2020ねん4がつから施行しこうされた改正かいせい道路どうろ交通こうつうほうでは、自動じどう運転うんてんレベル3の自動車じどうしゃ公道こうどう走行そうこうできるようになった。レベル3は「特定とくてい条件下じょうけんか自動じどう運転うんてん作業さぎょう継続けいぞく困難こんなんである場合ばあいはドライバーが対応たいおう」するものであり、運転うんてん主体しゅたいはシステムであるが、作業さぎょう継続けいぞく困難こんなん場合ばあいはドライバーになる。そのため、レベル3の自動じどう運転うんてんしゃ走行そうこうはドライバーが運転うんてんせきすわっていることが必須ひっす条件じょうけんである。また、「自動じどう運転うんてん困難こんなんであると判断はんだんされた場合ばあいは、ドライバーはただちに通常つうじょう運転うんてんもどらなければならないため、飲酒いんしゅ居眠いねむみとめられていない。なお、自動じどう運転うんてんちゅう事故じこ違反いはんがあった場合ばあいでも、ドライバーが免責めんせきされるとはかぎらない」 さらに、車両しゃりょう保有ほゆうしゃとう運行うんこうじょうきょうつね記録きろく保存ほぞんする義務ぎむがあり、交通こうつう違反いはん交通こうつう事故じこ発生はっせいした場合ばあいには警察官けいさつかん要求ようきゅうおうじて提出ていしゅつしなければならない[197][198]

2022ねん4がつ27にち道路どうろ交通こうつうほう改正かいせいで、レベル4の自動じどう運転うんてん可能かのうな「特定とくてい自動じどう運行うんこう」の制度せいど整備せいびされ、2023ねん4がつ1にち施行しこうされる。[199]

大衆たいしゅう文化ぶんかにおける自動じどう運転うんてん

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自動じどう運転うんてんしゃそらぶクルマならんで人々ひとびと想像そうぞうりょくをかきてる存在そんざいであり、未来みらい社会しゃかいあつかフィクションのテーマとなってきた。

自動じどう運転うんてんしゃやその関連かんれん事象じしょうえがいた作品さくひん
  • エクスドライバー - 自動じどう運転うんてんしゃたりまえになったきん未来みらい(設定せっていじょう2099ねん)において、従来じゅうらいがた自動車じどうしゃって自動じどう運転うんてんしゃ暴走ぼうそう事故じこ対応たいおうする「エクスドライバー」たちえがいたアニメ作品さくひん
  • ナイトライダー - 高度こうど人工じんこう知能ちのうK.I.T.T.(キット)を搭載とうさいした自動じどう運転うんてんしゃナイト2000」の活躍かつやくえがいた、アメリカのドラマ。
  • シックス・デイ
とりわけ「自動じどう運転うんてんしゃ人々ひとびとおそいかかる」という内容ないよう作品さくひん
  • マシンX - テレビドラマ『西部せいぶ警察けいさつ』に登場とうじょうする架空かくうパトロールカー。『PART-III』のだい47では自動じどう運転うんてんしゃ改造かいぞうされ、ひきおこなうシーンがある。
  • ワイルド・スピード ICE BREAK - ターゲットの半径はんけい3㎞以内いないの(既存きそん電子でんし制御せいぎょすすんだ)くるまクラッキングして襲撃しゅうげきさせるシーンがある。なおワイスピシリーズにおいてはほかにもなん既存きそんしゃ電子でんし制御せいぎょ系統けいとう異常いじょうをきたすシステム(だい2だん「ESD」、だい6だんの「チップ・ガン」など)が登場とうじょうしている。
  • ドリフトシティ - 市民しみん生活せいかつおびやかすなぞ暴走ぼうそう自動じどう運転うんてんしゃ「HUV」の撃退げきたいやトラブル対処たいしょおよび「だれが、なん目的もくてきでHUVをつくったのか?」がストーリーの中核ちゅうかく要素ようそとなっている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ そのため2016ねん時点じてんでは、市販しはんされているシステムはある程度ていど時間じかん(10~15びょうとう)、ステアリングホイール(ハンドル)からはなしているとシステムが解除かいじょされるとう仕様しようとなっていた。
  2. ^ 2019ねん時点じてんではレベル4に該当がいとうするシステムは、上記じょうき鉱山こうざんとう運用うんようされている無人むじんダンプや無人むじん軍事ぐんじよう車両しゃりょうひとし特殊とくしゅ環境かんきょう運用うんようされているもののみで、一般いっぱん市民しみん公道こうどうはしれるものは市販しはんされていなかった。
  3. ^ 新車しんしゃ販売はんばい終了しゅうりょうしていても、自動車じどうしゃ自動車じどうしゃであるので平等びょうどうあつかう。新車しんしゃ販売はんばい継続けいぞくちゅうかどうか、などという恣意しいてき線引せんひきはしない。
  4. ^ ルンド大学だいがくでは、自動じどう運転うんてんしゃ人工じんこう知能ちのうがトロッコ問題もんだい人数にんずう年齢ねんれいなど条件じょうけんがある場合ばあい、どのグループが犠牲ぎせいになるべきかという問題もんだい)のような倫理りんりてき課題かだいにいかに対処たいしょするべきなのかが問題もんだい提起ていきされている[102]

出典しゅってん

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