GODZILLA

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『GODZILLA』（ゴジラ、原題げんだい:Godzilla）は、1998年ねんに公開こうかいされたアメリカの特撮とくさつ映画えいが。トライスター ピクチャーズ提供ていきょう。セントロポリス・エンターテインメント作品さくひん。フリード・フィルムズ、インデペンデント・ピクチャーズ共同きょうどう作品さくひん。

GODZILLA
Godzilla
監督かんとく	ローランド・エメリッヒ
脚本きゃくほん	ディーン・デヴリン ローランド・エメリッヒ
原案げんあん	テッド・エリオット テリー・ロッシオ ディーン・デヴリン ローランド・エメリッヒ
製作せいさく	ディーン・デヴリン
製作せいさく総そう指揮しき	ウィリアム・フェイ ウテ・エメリッヒ ローランド・エメリッヒ
出演しゅつえん者しゃ	マシュー・ブロデリック ジャン・レノ マリア・ピティロ ハンク・アザリア
音楽おんがく	デヴィッド・アーノルド
主題歌しゅだいか	パフ・ダディft.ジミー・ペイジ『Come With Me』
撮影さつえい	ウエリ・スタイガー
編集へんしゅう	ピーター・アマンドソン デイヴィッド・シーゲル
製作せいさく会社かいしゃ	セントロポリス・エンターテインメント
配給はいきゅう	トライスター ピクチャーズ 東宝とうほう
公開こうかい	1998年ねん5月がつ20日はつか 1998年ねん7月がつ11日にち
上映じょうえい時間じかん	139分ふん
製作せいさく国こく	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご	英語えいご
製作せいさく費ひ	$130,000,000
興行こうぎょう収入しゅうにゅう	$379,014,294 $136,314,294
配給はいきゅう収入しゅうにゅう	30億おく円えん

日本にっぽんの東宝とうほうが創造そうぞう・所有しょゆうするキャラクター「ゴジラ」に基もとづいて製作せいさくされた。日本にっぽんでの通称つうしょうは「トライスターゴジラ」「エメリッヒ版ばん」など。2014年ねんの『GODZILLA ゴジラ』製作せいさく以前いぜんは、単たんに「ハリウッド版ばん」や「アメリカ版ばん」と称しょうされていた。

日本にっぽんでのキャッチコピーは「人類じんるいに打うつ手ては無ない」、アメリカでは“Size Does Matter”（巨大きょだいさ それが 度肝どぎもを抜ぬく）。

概要がいよう

日本にっぽん映画えいがのスターであり、世界せかい的てきな人気にんきを誇ほこる映画えいがキャラクターでもあるゴジラをハリウッドが製作せいさくするということから、発表はっぴょう当時とうじは世界せかい的てきに取とり上あげられた。

アメリカでは初日しょにちを映画えいが史上しじょう最多さいたの3,310館かん、7,363スクリーンで迎むかえ、公開こうかい6日間にちかんでのオープニング興行こうぎょう成績せいせきは歴代れきだいで2位いとなる7,400万まんドルとなった。

日本にっぽんでは約やく51億おく円えんの興行こうぎょう成績せいせきをあげており、これはミレニアムシリーズや平成へいせいモスラシリーズよりも高たかい数字すうじである。日本にっぽんの観客かんきゃく動員どういん数すうは360万まん人にんである。これは、ミレニアムシリーズ最大さいだいのヒット作さくである『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大だい怪獣かいじゅう総そう攻撃こうげき』の240万まん人にんを大幅おおはばに上回うわまわった。製作せいさく費ひは1億おく3千せん万まんドルであり、東宝とうほう映画えいが版はん制作せいさく費ひの10倍ばい以上いじょうと著いちじるしく巨額きょがくとなったが、アメリカや他国たこくでの健闘けんとうが大おおきなリターンとなった。また、インフレーションを考慮こうりょするとシリーズでも屈指くっしの興行こうぎょう収入しゅうにゅうであるという指摘してきも存在そんざいする。

ストーリー

南太平洋みなみたいへいようで、日本にっぽんの漁船ぎょせんが謎なぞの生物せいぶつに襲おそわれ沈没ちんぼつする事件じけんが起おきる。某ぼう保険ほけん会社かいしゃから派遣はけんされたと語かたる男おとこ、フィリップ・ローシェは唯一ゆいいつの生存せいぞん者しゃとなった老ろう船員せんいんから何なにを目撃もくげきしたかを問とい出だし、朦朧もうろうとしながらも恐怖きょうふに慄いた言葉ことばで「ゴジラ」という名なが紡つむがれる。

翌日よくじつのチェルノブイリにて、放射線ほうしゃせんによる生物せいぶつへの影響えいきょうを調査ちょうさしていた生物せいぶつ学者がくしゃのニック・タトプロスは米べい国務省こくむしょうからの要請ようせいでパナマへと向むかう。半なかば強引ごういんに被災ひさい地ちの調査ちょうさチームに編入へんにゅうされたニックは畑違はたけちがいと訝いぶかるが、そこで巨大きょだいな生物せいぶつの足跡あしあとを目まの当あたりにし、驚愕きょうがくする。続つづいてジャマイカや大西洋たいせいようでも貨物かもつ船せんや漁船ぎょせんが次々つぎつぎと襲おそわれる。

ニックは各地かくちに残のこされた巨大きょだいな足型あしがたや、座礁ざしょうしたタンカーに開あけられた横穴よこあなと残のこされた肉片にくへんなどから、“フランスがポリネシア近海きんかいで長年ながねん行おこなっていた核かく実験じっけんの結果けっかとして、新種しんしゅの生物せいぶつが誕生たんじょうした”との仮説かせつを立たてる。フィリップもまた、ジャンと呼よぶ部下ぶかたちを引ひき連つれて現場げんばに残のこされた爪痕つめあとを確認かくにんし、その新種しんしゅこそ一連いちれんの事件じけんを起おこした“ゴジラ”だと確信かくしんする。

互たがいに面識めんしきを持もたないニックとフィリップが“ゴジラ”の追跡ついせきを開始かいしした矢先やさき、ニューヨークに未知みちの巨大きょだい生物せいぶつが上陸じょうりくし、人々ひとびとは突然とつぜん降ふって湧わいた恐怖きょうふに逃にげ惑まどう。ニックはその知識ちしきを米べい軍ぐんに買かわれ、米べい軍ぐんが行おこなうゴジラ退治たいじに力ちからを貸かすが、単たん為ため生殖せいしょくで増ふえるとのニックの主張しゅちょうを米べい軍ぐんが一笑いっしょうに付ふしたことや、極秘ごくひ扱あつかいの日本にっぽん船員せんいんへの目撃もくげきビデオがニックの元もと恋人こいびとのオードリーを介かいして公開こうかいされたことから、米べい軍ぐんはニックを追放ついほうする。行いき場ばを失うしなったニックは、タクシー運転うんてん手しゅに変装へんそうしたフィリップに連つれ去さられる。実じつはフィリップはフランス対外たいがい治安ちあん総局そうきょくの諜報ちょうほう員いんであり、自国じこくの核かく実験じっけんによって生うまれたゴジラを駆除くじょすべく部隊ぶたいを率ひきいてアメリカに潜入せんにゅうしていた。ニックはフィリップの説得せっとくにより、フランスが行おこなうゴジラ退治たいじ作戦さくせんに協力きょうりょくすることを決意けついする。

マディソン・スクエア・ガーデンにゴジラの巣すがあることを発見はっけんしたニックらは、200個こもある卵たまごを爆破ばくはしようとするが爆薬ばくやくが足たりず、しかもすでに卵たまごは次々つぎつぎとかえり始はじめ、ニックら人間にんげんも捕食ほしょく対象たいしょうとして追おいかけ回まわす。外そとへの出口でぐちが八方塞はっぽうふさがりの中なか、オードリーの発案はつあんで彼女かのじょの働はたらくテレビ局てれびきょくに割わり込こみをかけスタジアムからの生なま中継ちゅうけいを行おこない、大量たいりょうの幼よう獣じゅうがまさに街まち中ちゅうに飛とび出だす寸前すんぜんの危機きき的てき状況じょうきょうであることが米べい軍ぐんに伝つたわる。

一方いっぽう、成獣せいじゅうの方ほうは巣す探さがしをしていたニックらの目めの前まえに姿すがたを現あらわした後のち、地上ちじょうに出でて、セントラルパークへと導みちびいてから一気いっきに攻撃こうげきしようとする米べい軍ぐんの意図いとに反はんして、ハドソン川がわに逃にげ込こんでしまう。そこへ待まち構かまえた潜水せんすい艦かん隊たいが魚雷ぎょらいで攻撃こうげきし、ついにはとどめを刺さしたと勘違かんちがいする。さらに米べい軍ぐんは、スタジアムをF18で攻撃こうげきし、幼よう獣じゅうに対たいして壊滅かいめつ的てき打撃だげきを与あたえ、ニックらはすんでのところで外そとに逃にげ切きる。

安心あんしんしたのもつかの間ま、成獣せいじゅうは生いき延のびており、幼よう獣じゅうを殺ころされた怒いかりに燃もえてニックらを乗のせたタクシーを追おって街まち中ちゅうを追おい回まわす。一いち度どはトンネルに逃にげ込こみ、事ことなきを得えたものの、とどめを刺さすにはブルックリン橋きょうまで誘さそい出ださねばならぬと米べい軍ぐんからの指令しれいが届とどき、フィリップが運転うんてんするタクシーは同所どうしょに向むかい、まんまとおびき出だされたゴジラはF18のミサイル12発はつの命中めいちゅうによりついには絶命ぜつめいする。

オードリーはスクープをものにしたことでかねてから不満ふまんの種たねだった上司じょうしに意趣いしゅ返がえしをし、ニックとの仲なかを深ふかめる。カメラマンのビクターはフィリップに肝心かんじんの撮影さつえいテープを抜ぬかれるが、ニックからテープはいずれ返却へんきゃくされると伝つたえられる。街中まちじゅうもゴジラ退治たいじの報しらせに沸わき返かえるが、スタジアムの中なかでは爆ばく炎えんを免まぬかれた卵たまごから密ひそかに新あらたな幼よう獣じゅうが孵化ふかしていた。

ゴジラ

詳細しょうさいは「ゴジラ (架空かくうの怪獣かいじゅう)#『GODZILLA』（1998年ねん）」を参照さんしょう

登場とうじょう人物じんぶつ

ニック・タトプロス博士はかせ

演えんじ - マシュー・ブロデリック

主人公しゅじんこうの生物せいぶつ学者がくしゃ。ミミズを研究けんきゅうしていたため、あだ名なは「ミミズ男おとこ」。チェルノブイリ原子力げんしりょく発電はつでん所しょ周辺しゅうへんで放射線ほうしゃせんが生物せいぶつに与あたえる影響えいきょうを調査ちょうさしていた。その後ご軍ぐんからの要請ようせいで、ゴジラに関かんする対策たいさくプロジェクトに巻まき込こまれることとなる。その生態せいたいを研究けんきゅうしているうちに、ゴジラの繁殖はんしょく力りょくの危険きけん性せいを発見はっけんする。タトプロスという名前なまえを劇げき中ちゅう幾度いくども間違まちがえられている。

オードリー・ティモンズ

演えんじ - マリア・ピティロ

駆かけ出だしのジャーナリスト。学生がくせい時代じだいのニックの恋人こいびとであったが、テレビリポーターになる夢ゆめを叶かなえるべくニックの元もとを去さる。同僚どうりょうであるパロッティ夫妻ふさいと行動こうどうを共ともにし、ゴジラ襲撃しゅうげきをきっかけにニックと再会さいかいする。

ビクター・パロッティ

演えんじ - ハンク・アザリア

通称つうしょう「アニマル」。オードリーやルーシーたちの同僚どうりょうでカメラマン。ルーシーの夫おっとだが恐妻きょうさい家か。怖こわいもの知しらずでゴジラの姿すがたを最初さいしょに映像えいぞうに収おさめることに成功せいこうした。後のちにオードリーと共ともにゴジラの巣すを発見はっけんすることになる。

フィリップ・ローシェ

演えんじ - ジャン・レノ

表面ひょうめん上じょうはゴジラによる破壊はかいの被害ひがいを調査ちょうさする保険ほけん調査ちょうさ員いんを装よそおっているが、その正体しょうたいはフランス対外たいがい治安ちあん総局そうきょくの諜報ちょうほう員いん。プレスリーの映画えいがで覚おぼえた南部なんぶ訛なまりを得意とくいとする。自国じこくの核かく実験じっけんによって生うまれたゴジラを駆除くじょすべくアメリカに仲間なかまを率ひきいて潜入せんにゅうし、ニックを信しんじてゴジラとの戦たたかいに挑いどむ。ニックが発見はっけんしたマディソン・スクエア・ガーデンのベビーゴジラの卵たまごを駆除くじょするよう協力きょうりょくする。

アレキサンダー・ヒックス大佐たいさ

演えんじ - ケヴィン・ダン

米べい軍ぐんの対たいゴジラ部隊ぶたい指揮しき官かん。ゴジラを確実かくじつに倒たおそうとする余あまり、反発はんぱつする市長しちょうにも強気つよきな言葉ことばを浴あびせる。

オリバー・オニール軍曹ぐんそう

演えんじ - ダグ・サヴァント

ヒックスの部下ぶかの1人ひとり。対たいゴジラ部隊ぶたいで前線ぜんせん指揮しきを担当たんとうするが、まだ経験けいけんが浅あさく、少々しょうしょう頼たよりない性格せいかく。ニックとは気きが合あい、ゴジラとの戦たたかいの中なかで親交しんこうを深ふかめ、終盤しゅうばんでは無線むせん越ごしでニックに指示しじを送おくる。

エルシー・チャップマン博士はかせ

演えんじ - ヴィッキー・ルイス

ゴジラの研究けんきゅうのために呼よばれた古こ生物せいぶつ学者がくしゃで、ゴジラの正体しょうたいを恐竜きょうりゅうの生いき残のこりであると主張しゅちょうする。ニックに気きがあり、「可愛かわいい」と評ひょうしている。気きは優やさしいが社交しゃこう性せいに乏とぼしいという、当初とうしょのシナリオとは異ことなる性格せいかくとなった。

ルーシー・パロッティ

演えんじ - アラベラ・フィールド

アニマルの妻つまでオードリーの同僚どうりょう。夫おっとに対たいしてかなり強権きょうけん的てきな態度たいどをとるが、愛情あいじょうは深ふかい。

チャールズ・ケイマン

演えんじ - ハリー・シアラー

テレビリポーターでテレビ局てれびきょくのメインキャスター。部下ぶかのオードリーをこき使つかう嫌味いやみな上司じょうし。妻つまがいるが、オードリーを自宅じたくに呼よぼうとする。オードリーが掴つかんだゴジラのネタを横取よこどりした上うえに、「ゴッドジラ」と誤読ごどく、さらにニックの姓せいを「パパドプラス」と呼よび間違まちがえる醜態しゅうたいを演えんじている。

エバート市長しちょう

演えんじ - マイケル・ラーナー

ニューヨーク市長しちょう。選挙せんきょ運動うんどう中ちゅうにゴジラに襲撃しゅうげきされるが、ゴジラ退治たいじより自身じしんの市長しちょう選せんのことを心配しんぱいしている。甘あまい物ものが好すきだが、医者いしゃに止とめられている。短気たんきで、補佐ほさ官かんのジーンに何なにかと当あたり散ちらしているが、クライマックスで彼かれがいないと何なにも出来できないという本音ほんねを漏もらした。

• モデルはエメリッヒの映画えいがを酷評こくひょうすることの多おおい映画えいが評論ひょうろん家かのロジャー・イーバート。

メンデル・クレイブン博士はかせ

演えんじ - マルコム・ダネア

ゴジラ研究けんきゅうのために呼よばれた科学かがく者しゃ。エルシーの助手じょしゅ。慢性まんせい鼻炎びえんをこじらせており、すぐにくしゃみをする。

ジーン

演えんじ - ロリー・ゴールドマン

エバート市長しちょうの側近そっきん。

常つねにエバートに対たいしてゴマを擦こすって機嫌きげんを取とる態度たいどで接せっしていたが、クライマックスでゴジラを倒たおした手柄てがらすら独ひとり占じめして市長しちょう選せんに利用りようしようとしたエバートの自己じこ中心ちゅうしん的てきさに愛想あいそを尽つかして彼かれの下したを去さる。

• モデルは、ロジャー・エバートと2人ふたりで映画えいが番組ばんぐみの司会しかい者しゃを務つとめていた映画えいが評論ひょうろん家かのジーン・シスケル。

ジャン＝リュック

演えんじ - クリスチャン・オバート

ジャン＝クロード

演えんじ - フィリップ・バーロゲン

ジャン＝ピエール

演えんじ - フランク・ブリュンブロック

ジャン＝フィリペ

演えんじ - フランソワ・ジロディ

フィリップの部下ぶかたち。フィリップ、ニックと共ともにマジソン・スクエア・ガーデンのベビーゴジラの卵たまごの駆除くじょに向むかう。ピエールとフィリペは爆破ばくは作業さぎょう中ちゅうに卵たまごから孵かえったベビーゴジラに逃にげ遅おくれたところを襲おそわれ、その場ばから脱出だっしゅつしたリュックとクロードも、群むれを閉とじ込こめるための館内かんない封鎖ふうさで別べつ行動こうどう中ちゅうに襲おそわれてしまう。

コック

演えんじ - ロイド・キノ

日本にっぽんの漁船ぎょせん「小林こばやし丸まる」船長せんちょう

演えんじ - トシ・トダ

漁労ぎょろう長ちょう

演えんじ - クライド・クサツ

船員せんいん

演えんじ - 加藤かとう雅也まさや（マサヤ・カトーとして）

小林こばやし丸まるの乗組のりくみ員いんたち。冒頭ぼうとう、ゴジラに襲撃しゅうげきされ老ろう船員せんいん以外いがいの他ほかの船員せんいんは全員ぜんいん死亡しぼうする。

登場とうじょう兵器へいき

航空機こうくうき

• F/A-18C ホーネット
• AH-64 アパッチ
• UH-1 イロコイ
• MH-6 リトルバード
• JRB
• H-21 ワークホース（ウクライナ軍ぐん機きとして登場とうじょう）
• キャンベラ

車両しゃりょう

• M551シェリダン
• M8グレイハウンド
• M939 5tトラック
• M151 MUTT
• ダッジ WC
• ハンヴィー
• MLRS（車体しゃたいは架空かくうのもの）

艦艇かんてい

• オハイオ級きゅう原子力げんしりょく潜水せんすい艦かん「ユタ」「インディアナ」「アンカレッジ」（架空かくう艦かん）

銃器じゅうき・火砲かほう

• M16自動じどう小銃しょうじゅう
• M4A1カービン
• H&K MP5短たん機関きかん銃じゅう
• H&K HK21汎用はんよう機関きかん銃じゅう
• フランキ・スパス15散弾さんだん銃じゅう
• RDI ストライカー12散弾さんだん銃じゅう
• M136 AT4無む反動はんどう砲ほう
• AK-47自動じどう小銃しょうじゅう

スタッフ

• 監督かんとく：ローランド・エメリッヒ
• 製作せいさく：ディーン・デブリン
• エグゼクティブ・プロデューサー：ローランド・エメリッヒ、ウテ・エメリッヒ、ウイリアム・フェイ
• 共同きょうどうエグゼクティブ・プロデューサー：ロブ・フリード、ケイリー・ウッズ
• 共同きょうどうプロデューサー：ピーター・ウィンザー、ケリー・バン・ホーン
• 脚本きゃくほん：ローランド・エメリッヒ、ディーン・デブリン
• ストーリー：テッド・エリオット&テリー・ロッシオ、ディーン・デブリン&ローランド・エメリッヒ
• 撮影さつえい監督かんとく：ウエリ・スタイガー
• プロダクション・デザイナー：オリバー・スコール
• 編集へんしゅう：ピーター・アマンドソン、デビッド・J・シーゲル、A.C.E.
• 衣裳いしょうデザイナー：ジョセフ・A・ポロ
• 音楽おんがく：デヴィッド・アーノルド
• 主題歌しゅだいか：パフ・ダディft.ジミー・ペイジ『Come With Me』
• “GODZILLA”デザイン：パトリック・タトプロス
• 特殊とくしゅ視覚しかく効果こうかスーパーバイザー：フォルカー・エングル
• 視覚しかく効果こうかプロデューサー：テリー・クロティオー
• デジタル効果こうかプロデューサー：スティーブン・T・プーリ、フィオナ・ブル
• デジタル効果こうかスーパーバイザー：スティーブン・T・プーリ、ジェローム・チェン
• デジタル・エフェクツ：フィオナ・ブル、セントロポリスFX、ビジョンアート
• SFX：クエスチョン・マーク・FX、セントロポリス・スペシャル・エフェクツ、メカニカル・エフェクツ・ウェアハウス
• VFX：ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス

日本語にほんご版ばん制作せいさくスタッフ

• 日本語にほんご字幕じまく：戸田とだ奈津子なつこ

役職やくしょく	ソフト版ばん	日本にほんテレビ版ばん
プロデューサー	神部かんべ宗之むねゆき 山内やまうち章弘あきひろ（東宝とうほう） 石原いしはら達也たつや（東宝とうほう）	宮崎みやざき啓子けいこ 北島きたじま有子ゆうこ（日本にほんテレビ）
アシスタント・プロデューサー	西にし仁司ひとし	野地のち玲子れいこ 村井むらい多恵子たえこ（日本にほんテレビ）
演出えんしゅつ	佐藤さとう敏夫としお	小山こやま悟さとる
演出えんしゅつ補ほ	清水しみず洋史ひろし
翻訳ほんやく	木原きはらたけし	松崎まつざき広幸ひろゆき
調整ちょうせい	多良たら政司せいじ	金谷かなや和美かずみ
効果こうか	浅あさ梨なしなおこ	サウンドボックス
編集へんしゅう・MA		KSSスタジオ
制作せいさく担当たんとう		別府べっぷ憲治けんじ（ケイエスエス）
日本語にほんご版ばん制作せいさく	（株）かぶしきがいしゃ東北新社とうほくしんしゃ （株）かぶしきがいしゃ東宝とうほう映像えいぞう美術びじゅつ	ケイエスエス
初回しょかい放送ほうそう	2016年ねん8月がつ1日にち 『午後ごごのロードショー』	2001年ねん7月がつ20日はつか 『金曜きんようロードショー』

日本語にほんご吹替

俳優はいゆう	日本語にほんご吹替
	ソフト版ばん	日本にほんテレビ版はん
マシュー・ブロデリック	森川もりかわ智之としゆき	高木たかぎ渉わたる
ジャン・レノ	菅生すごう隆之たかゆき	銀河万丈ぎんがばんじょう
マリア・ピティロ	勝かち生せい真ま沙子いさご	深見ふかみ梨加りか
ハンク・アザリア	堀内ほりうち賢雄けんゆう
ケヴィン・ダン	小山こやま武宏たけひろ	谷口たにぐち節たかし
ダグ・サヴァント	梅津うめづ秀行ひでゆき	内田うちだ直哉なおや
ヴィッキー・ルイス	野沢のざわ由香里ゆかり	小山こやま茉美まみ
アラベラ・フィールド	松本まつもと梨香りか	雨あめ蘭らん咲さき木子きご
ハリー・シアラー	牛山うしやま茂しげる	野島のじま昭生あきお
マイケル・ラーナー	青野あおの武たけし	石田いしだ太郎たろう
マルコム・ダネア	福田ふくだ信昭のぶあき	塩屋しおや浩三こうぞう
日本語にほんご版ばんその他た出演しゅつえん	稲葉いなば実みのる 岩田いわた安やすし生せい 青山あおやま穣みのる 伊藤いとう和晃かずあき 秋元あきもと羊ひつじ介かい 小関おぜき一はじめ 田原たはらアルノ チョー 立木たちき文彦ふみひこ 加瀬かせ康之やすゆき 樫かし井い笙しょう人じん 鈴木すずき紀子のりこ 小野おの未み喜き 加藤かとう正人まさと 児玉こだま孝子たかこ 乃村健次けんじ 坪井つぼい智浩ともひろ くわはら利晃としあき 武内たけうち由紀子ゆきこ	岩崎いわさきひろし 石丸いしまる博也ひろや 沢木さわき郁也いくや 天田あまだ益男ますお 小室こむろ正幸まさゆき 有本ありもと欽隆 仲木なかぎ隆司たかし 石森いしもり達いたる幸こう 竹口たけぐち安芸子あきこ 関口せきぐち英司えいじ 吉田よしだ孝たかし 根本ねもと央ひさし紀き 朴ほお璐美 坪井つぼい智浩ともひろ 落合おちあい弘治こうじ 加瀬かせ康之やすゆき 安井やすい邦彦くにひこ

製作せいさくの背景はいけい

使用しよう権けんの購入こうにゅう

トライスター ピクチャーズはシリーズ化かできる映画えいがを求もとめ、著名ちょめいな映画えいがキャラクター「ゴジラ」に注目ちゅうもくする。配給はいきゅう業者ぎょうしゃで以前いぜんからゴジラのハリウッドでの映画えいが化かを狙ねらっていたヘンリー・サパスタインが、仲介ちゅうかい人じんとして東宝とうほうからゴジラの使用しよう権けんを購入こうにゅうしたことで、初はつのハリウッド版ばんゴジラの製作せいさくは1992年ねん12月に決定けっていし、日本にっぽんでもニュースになった。

しかし、トライスター側がわが「ゴジラの製作せいさく権けんを全すべてトライスターが買かい取とり、東宝とうほうには今後こんご一切いっさいゴジラを作つくらせない」という条件じょうけんを提示ていじしたため、交渉こうしょうは難航なんこうした。最終さいしゅう的てきには“日本にっぽんのキャラクターとして破格はかくの「ギャラ」を受うけ取とり、ハリウッドに出演しゅつえんした”という形かたちになる。その際さい、東宝とうほうからは「モスラ、ラドン、キングギドラの3怪獣かいじゅうと、スタッフ、俳優はいゆうの貸かし出だしは行おこなわない」という条件じょうけんが提示ていじされた。

この段階だんかいでは、1995年ねん正月しょうがつの公開こうかいを目指めざしていた。これに伴ともない、日本にっぽんでは本ほん作品さくひんの公開こうかいに合あわせる形かたちで『ゴジラvsメカゴジラ』（1993年ねん）でシリーズを終了しゅうりょうさせる予定よていだったが、本ほん作品さくひんの延期えんきから『ゴジラvsスペースゴジラ』（1994年ねん）を急遽きゅうきょ制作せいさくすることになった。その後ご、1997年ねんに公開こうかいされる見通みとおしが立たったことから、続つづく『ゴジラvsデストロイア』（1995年ねん）で日本にっぽんのゴジラシリーズは一旦いったん終了しゅうりょうすることとなったが、実際じっさいの公開こうかいは1998年ねんへずれ込こんだ。この段階だんかいで東宝とうほう側がわは、本ほん作品さくひんのヒットは確実視かくじつしされていたことからシリーズ化かにより2作さく目め3作さく目めも制作せいさくされることを見越みこし、日本にっぽん版ばんの再開さいかいは10年ねん後ごになるだろうと想定そうていしていた。

初期しょきの脚本きゃくほんや設定せってい

監督かんとく候補こうほにはゴジラファンを自認じにんするティム・バートンやジェームス・キャメロンなどの有名ゆうめい監督かんとくの名なが挙あがる中なか、ゴジラファンとして有名ゆうめいなヤン・デ・ボンが決定けっていした。この時ときに制作せいさくされたゴジラのデザインは原典げんてんに近ちかく、宇宙うちゅうからやってきた怪獣かいじゅうグリフィンとゴジラが対決たいけつするという脚本きゃくほんも準備じゅんびされており、製作せいさく開始かいしを告つげる予告編よこくへんが『ゴジラvsメカゴジラ』を上映じょうえいしていた日本にっぽんの劇場げきじょうでも流ながされた。1994年ねんには、デボンが自じ作品さくひん『スピード』のプロモーションで来日らいにちした際さいに記者きしゃ会見かいけんでゴジラについて言及げんきゅうしたり、『ゴジラvsスペースゴジラ』の撮影さつえい現場げんばを見学けんがくするなどしていた。しかし、最終さいしゅう的てきに製作せいさく費ひがかかりすぎるとして監督かんとくを降板こうばんさせられた。

デザインの設定せってい

続つづいて『インデペンデンス・デイ』を製作せいさくしていたローランド・エメリッヒに新あらたに監督かんとくとしてオファーがかかる。エメリッヒは4回かいほど断ことわったが、ワニに影響えいきょうを与あたえられた全まったく新あたらしいゴジラのデザインを見みせられたことでこれを受諾じゅだくした。エメリッヒは「第だい1作さくの製作せいさく者しゃたちが現代げんだいのSFX技術ぎじゅつを持もっていたらどのような映画えいがになったか」を考かんがえて作つくったという。第だい1作さくでのゴジラが電車でんしゃをくわえるシーンや調査ちょうさ隊たいが足跡あしあとを調査ちょうさするシーン、1984年版ねんばんでのビルにあいた穴あなからスーパーXがゴジラに攻撃こうげきするシーンなどをオマージュとして映画えいがに挿入そうにゅうしている。

またエメリッヒは、日本にっぽんのゴジラをアメリカ流りゅうに作つくり替かえることも考かんがえており、リサーチの結果けっか、初代しょだいゴジラが爬虫類はちゅうるいをベースにしていたことを知しり、あらゆる爬虫類はちゅうるいを研究けんきゅうし、最終さいしゅう的てきにトカゲ（イグアナ）をモチーフにしたゴジラを考かんがえたという。スリムで敏捷びんしょうな怪獣かいじゅうとなったのは、着きぐるみだけではなく、CGも使つかって制作せいさく当時とうじの技術ぎじゅつで出来できる動うごきをすべて使つかい、適切てきせつな技術ぎじゅつを使つかってあらゆるゴジラのアクションを見みせたかったとしている。

エメリッヒ版ばんゴジラのデザインはパトリック・タトプロスによるものであり、「中途半端ちゅうとはんぱにアレンジを加くわえるとオリジナルに失礼しつれいだと考かんがえ、全まったく新あたらしいものにした」という。このゴジラを見みた東宝とうほうのゴジラ製作せいさく者しゃたちは、あまりにも違ちがいすぎるデザインにショックを受うけたが、それでもハリウッドの作つくるゴジラ映画えいがを見みてみたいと考かんがえて許可きょかした。その際さい、東宝とうほう側がわの注文ちゅうもんによって、足あしと手てに3本ほんと4本ほんの指ゆびが付つけられ、2列れつだったエメリッヒ版ばんゴジラの背せびれは日本にっぽんのものと同おなじ3列れつに修正しゅうせいされた。この他ほかにも、劇げき中ちゅうで人ひとを食しょくす描写びょうしゃを避さけるなどの諸しょ注文ちゅうもんがトライスター側がわに出だされた。米べい版ばんゴジラの顎あごはディズニー映画えいが『ジャングル・ブック』に登場とうじょうするトラのキャラクター、シア・カーンをベースにしたという。なお、デザイン担当たんとうの「タトプロス」は主人公しゅじんこうの名前なまえに引用いんようされた。コンセプトアートの段階だんかいではトライスター版ばんもレジェンダリー版ばんも互たがいに良よく似にたものが存在そんざいした。

3DCGと着きぐるみ

本ほん作品さくひんのゴジラは主おもに3DCGやアニマトロニクスで撮影さつえいされているが、一部いちぶでは日本にっぽんのゴジラと同様どうよう、着きぐるみも使用しようされている。ただ、エメリッヒ自身じしんは着きぐるみによる撮影さつえい手法しゅほうには否定ひてい的てきであった。2004年ねんにNHK BS2で放送ほうそうされた特番とくばんのインタビューでも、「時代遅じだいおくれの技術ぎじゅつを使つかうことに抵抗ていこうを感かんじる」と発言はつげんしている。

エメリッヒ監督かんとくの不満ふまん

2014年ねんのレジェンダリー・ピクチャーズによる新作しんさく製作せいさく時じに『エンパイア』誌しが行おこなったインタビュー企画きかくで、エメリッヒは「当初とうしょ、隕石いんせきが地球ちきゅうを襲おそう映画えいがの企画きかくをしていたが、東宝とうほうから突然とつぜん本ほん作品さくひんのオファーが来きた」「自分じぶんには知しらされずに契約けいやくが進行しんこうしていた」「着きぐるみの怪獣かいじゅう映画えいがには全まったく興味きょうみなどなかったが、強つよい押おしがあったので仕方しかたなく受うけた」という。

さらに、「今度こんどは『ゴジラが人ひとを食たべない』といった細こまかいルールを提示ていじされたので嫌気いやけがさした」「なので、いい加減かげんな脚本きゃくほんとデザインを提出ていしゅつし『これなら、あちらから断ことわるだろう』と思おもっていたらゴーサインが出でてしまい、仕方しかたなく撮影さつえいに入はいった」「自分じぶんが本来ほんらい作つくりたかった隕石いんせきに関かんする映画えいがの企画きかくが本ほん作さくの影響えいきょうで流ながれてしまった」などといった旨むねの、本ほん作品さくひんに対たいする相当そうとうな不満ふまんを述のべている。

そして、「もし、当初とうしょの予定よてい通どおりに隕石いんせきの映画えいがを撮とっていれば『アルマゲドン』や『ディープインパクト』を上回うわまわる作品さくひんが撮とれたはずだ」と語かたった。

一方いっぽうで、エメリッヒは後述こうじゅつの予定よていされていたが実現じつげんしなかった実写じっしゃ版ばんの続編ぞくへんにも比較ひかく的てきにやる気きを見みせていたともされており、本ほん作さくのプロットや各かく場面ばめんの描写びょうしゃなども1954年ねんのオリジナル版ばんを強つよくオマージュしているとしている。

評価ひょうか

レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは80件けんのレビューで支持しじ率りつは16%、平均へいきん点てんは4.00/10となった。Metacriticでは23件けんのレビューを基もとに加重かじゅう平均へいきん値ちが32/100となった。

ゴジラのキャラクター性せいの違ちがいから、従来じゅうらいのイメージを崩くずしているとして日米にちべいのゴジラ映画えいがファンの評価ひょうかは低ひくいものとなった。アメリカのゴジラファンの中なかにはGINO（ジーノ、"Godzilla In Name Only"＝"ゴジラとは名なばかりなり"の意味いみ）と呼よぶ人ひともいた。アメリカの人気にんきテレビドラマ『バフィー 〜恋こいする十字架じゅうじか〜』の作中さくちゅうでは、日本にっぽんのアニメを愛好あいこうする登場とうじょう人物じんぶつが「あれはゴジラじゃない。トカゲの化ばけ物ものだ」と酷評こくひょうするシーンがある。同おなじく大人気だいにんきドラマ『スーパーナチュラル』でも同様どうように主人公しゅじんこうらが『ゴジラvsキングギドラ』（1991年ねん）を絶賛ぜっさんし、エメリッヒ版ばんゴジラを軽かるく一蹴いっしゅうするシーンがある。

平成へいせいゴジラシリーズのプロデューサー富山とみやま省吾しょうごは、日本にっぽんでのゴジラは「人間にんげんより強つよいもの、映画えいがの主役しゅやく」と考かんがえられているのに対たいし、本ほん作品さくひんでのゴジラは「人間にんげんに倒たおされるもの、人間にんげんが乗のり越こえる標的ひょうてき」として描えがかれていると分析ぶんせきしている。こうしたゴジラ位置いちづけの違ちがいや日本にっぽんのファンの戸惑とまどいを認識にんしきした富山とやまは公開こうかい直後ちょくごに日本にっぽん版ばんゴジラの再開さいかいを企画きかくし、ゴジラミレニアムシリーズの製作せいさくに至いたった。富山とやまは、本ほん作品さくひんと同年どうねんに公開こうかいされた『モスラ3 キングギドラ来襲らいしゅう』でも本ほん作品さくひんとの差別さべつ化かを意識いしきし、日本にっぽん独自どくじの怪獣かいじゅう映画えいがとしての作品さくひん作づくりを行おこなった。

その一方いっぽうでゴジラ映画えいがとしてではなく、単体たんたいのモンスターパニック映画えいがとして見みた場合ばあいには高たかく評価ひょうかする声こえもある。昭和しょうわゴジラ作品さくひんで監督かんとくを手掛てがけた福田ふくだ純じゅんは、「アメリカで作つくったんだから日本にっぽんのゴジラと違ちがって当然とうぜんだ」と理解りかいを示しめし、「予告編よこくへんは面白おもしろかった」（特報とくほう第だい一いち弾だんは劇げき中ちゅうにないシーンを撮とりおろしたティーザー映像えいぞう）と評価ひょうかする一方いっぽう、「ゴジラにしては話はなしがオソマツ」「ゴジラが動うごき出だすにつれてどこかで見みたような話はなしになっていく」と脚本きゃくほんを批判ひはんしている。書籍しょせき『ゴジラ・デイズ』では、ゴジラの造型ぞうけいについての問題もんだいを横よこに置おけば、登場とうじょう人物じんぶつのキャラクター性せいなどに日本にっぽんのゴジラ映画えいがを丹念たんねんに研究けんきゅうし敬意けいいを払はらっていると評ひょうしている。

封切ふうきり時じ、日本にっぽん版ばんゴジラのスーツアクターであった中島なかじま春雄はるおと薩摩さつま剣けん八郎はちろうは本ほん作品さくひんを一緒いっしょに観みており、観み終おわった後のちの「これはゴジラじゃない」とする旨むねの発言はつげんが『朝日新聞あさひしんぶん』紙上しじょうで伝つたえられている。東宝とうほう特撮とくさつの常連じょうれん俳優はいゆうであった土屋つちや嘉男よしおは、本ほん作品さくひんを「イグアナの映画えいが」と称しょうしており、アメリカでのファンイベントの講演こうえんでこの映画えいがについて質問しつもんされ、「この映画えいがの製作せいさく者しゃは東宝とうほうに使用しよう料りょうを払はらう必要ひつようはないだろう。ゴジラではないのだから」とコメントして満場まんじょうの喝采かっさいを浴あびたと語かたっている。また、熱烈ねつれつなゴジラ・ファンでもある映画えいが監督かんとくのジョン・カーペンターも本ほん作品さくひんに対たいして「最低さいていだ！」といったコメントを寄よせている。さらに、2014年版ねんばんの監督かんとくを務つとめているギャレス・エドワーズも、講演こうえんの際さいに本ほん作品さくひんについて質問しつもんされたところ「本当ほんとうのゴジラ映画えいがではない」と断言だんげんしている。

当とうのエメリッヒ自身じしんも「日本にっぽんのゴジラファンが、自分じぶんの作品さくひんを観みたら不愉快ふゆかいに感かんじるだろうと思おもっていた」と後のちに語かたっている。ただし、「自分じぶんはゴジラを世界せかいに通用つうようするキャラクターにしたかった。日本にっぽんのゴジラ作品さくひんは一部いちぶのマニア向むけの物ものが多おおかったように思おもう」「映画えいがとは巨額きょがくの投資とうしを伴ともなうもの。『GODZILLA』を興行こうぎょう的てきに成功せいこうさせ、世界せかいで4億おくドルを稼かせいだのだから、成功せいこうだったと言いえるのでは」と述のべている。

しかし、ゴジラシリーズ60周年しゅうねんとなる2014年ねんに発売はつばいされた雑誌ざっしや書籍しょせきなどで、日本にっぽん版ばんゴジラと共ともに再さい評価ひょうかの的まとになり「あれはゴジラではない」「あれもまたゴジラ映画えいがだ」の賛否さんぴ両論りょうろんが挙あげられて、日本にっぽんのライターであるガイガン山崎やまざきや高橋たかはしヨシキも、本ほん作品さくひんもゴジラ映画えいがの一ひとつの形かたちとして肯定こうていする評価ひょうかのコメントを掲載けいさいしている。

本ほん作さくを評価ひょうかしたり再さい評価ひょうかする声こえは日本にっぽんのみならず国外こくがいでも散見さんけんされ、作品さくひんの完成かんせい度どへの正当せいとうな評価ひょうかがされにくい傾向けいこうであるとも指摘してきされている。

ディーン・デヴリンは20周年しゅうねん記念きねんにSyfyのインタビューで「自分じぶんはゴジラと共ともに育そだったがエメリッヒはそうではなかった」「エメリッヒは映画えいがに情熱じょうねつを持もっていたがゴジラの遺産いさん、ゴジラを愛あいする人ひとたちを幸しあわせにするのと反対はんたいの方法ほうほうをとった」「インデペンデンス・デイと比較ひかくされることで過度かどに厳きびしく評価ひょうかされたとも言いえ、他方たほうではゴジラと同等どうとうの象徴しょうちょう的てきな何なにかを引ひき受うけるのに必要ひつようなものの上うえに生いきている」「期待きたいが低ひくいところで見みるとこの映画えいがは実際じっさいにはかなり良よい」と答こたえている。また、デヴリンは本ほん作さくの顛末てんまつによってPTSDを患わずらったともコメントしている。

『ゴジラ-1.0』を監督かんとくした山崎やまざき貴たかは、2024年ねんに複数ふくすうのインタビューにて本ほん作さくについて言及げんきゅうしており、「ゴジラ」だと認みとめられないという声こえに理解りかいを示しめす一方いっぽうで本ほん作さくを好意こうい的てきに評価ひょうかしており、モンスターパニック作品さくひんとしての完成かんせい度どや技術ぎじゅつ的てきな革新かくしん性せいをとくに好意こうい的てきに見みている。また、山崎やまざきは本ほん作さくにまつわる誤解ごかいの一ひとつであった、「本ほん作さくが原因げんいんでシリーズの人気にんきが下落げらくした」という説せつを否定ひていしている。

受賞じゅしょう記録きろく

第だい19回かいゴールデンラズベリー賞しょうでは最低さいていリメイク賞しょう、および女優じょゆうのマリア・ピティロが最低さいてい助演じょえん女優じょゆう賞しょうを受賞じゅしょうした。その一方いっぽう、本ほん作品さくひんはその年としのサターン特殊とくしゅ効果こうか賞しょうを受賞じゅしょうしており、映像えいぞう面めんでは高たかい評価ひょうかを受うけた。

日本にっぽんでの扱あつかい

キャラクターとして本ほん作品さくひんのゴジラやそのオマージュが登場とうじょうする作品さくひんについてはゴジラ (架空かくうの怪獣かいじゅう)#『GODZILLA』（1998年ねん）を参照さんしょう。

• 公開こうかい当時とうじは、本ほん作品さくひんをゴジラシリーズ23作品さくひん目めに数かぞえている資料しりょうも存在そんざいしたが、『ゴジラ2000 ミレニアム』（1999年ねん）の制作せいさく後ごは同どう作品さくひんが23作品さくひん目めとして扱あつかわれている。
• 『ゴジラ FINAL WARS』（2004年ねん）の公開こうかいに合あわせて、第だい1作さくから『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京とうきょうSOS』（2003年ねん）までの全ぜん作品さくひんを収録しゅうろくしたDVD-BOX（『FINAL WARS』は、後ごから収納しゅうのうするためのスペースと統一とういつデザインによる差さし替かえ用ようジャケットが用意よういされた）が発売はつばいされたが、本ほん作品さくひんは収録しゅうろくされていない。一方いっぽう、2014年ねん発売はつばいのゴジラ60周年しゅうねん記念きねん版ばんBlu-ray Disc / DVDでは、本ほん作品さくひんもシリーズに含ふくめる形かたちでラインナップに挙あがっている。
• 日本にっぽん映画えいが専門せんもんチャンネルにて毎月まいつき15日にちを『ゴジラの日ひ』として、レジェンダリー製作せいさくの『GODZILLA ゴジラ』（2014年ねん）公開こうかいに合あわせた『総力そうりょく特集とくしゅうゴジラ』の一環いっかんで、2014年ねん6月がつ15日にちに本来ほんらい洋画ようがの本ほん作品さくひん吹ふき替かえ版ばんが放映ほうえいされたが、ゴジラが暴あばれる統一とういつデザインの特性とくせいオープニング映像えいぞうがこの作品さくひんのみ使つかわれなかった。オリジナルの特集とくしゅう番組ばんぐみ『ゴジラが来くる』での扱あつかいも佐野さの史郎しろう演えんじる科学かがく者しゃが「『原子げんし怪獣かいじゅう現げんわる』（1953年ねん）のリドザウルスの同類どうるいと見みるべき」などと解説かいせつされていた。
• 同おなじく日本にっぽん映画えいが専門せんもんチャンネルにて行おこなわれた、「あなたが選えらぶベスト・オブ・ゴジラ」と銘打めいうった投票とうひょうイベント『ゴジラ総そう選挙せんきょ』では本ほん作品さくひんは除外じょがいされ、全ぜん28作さく扱あつかいとされていた。

映像えいぞうソフト

• DVD
  • 2014年ねん5月がつ14日にち、ゴジラシリーズ60周年しゅうねんを記念きねんして発売はつばい。
  • 2016年ねん6月がつ15日にち、東宝とうほうDVD名作めいさくセレクション版ばん発売はつばい。
• Blu-rayディスクは2014年ねん7月がつ16日にち発売はつばい。

サウンドトラック

詳細しょうさいは「en:Godzilla: The Album」を参照さんしょう

サウンドトラックは日本にっぽんのオリコン、アメリカのビルボードで共ともにTop 5にランクインする大だいヒットとなった。

日本にっぽんではサウンドトラック収録しゅうろく曲きょくの中なかでもジャミロクワイの「ディーパー・アンダーグラウンド」がプロモーションに使用しようされたが、アメリカではザ・ウォールフラワーズの「"Heroes"」（デヴィッド・ボウイのカバー曲きょく）が使用しようされた。また、エンディングに使つかわれたパフ・ダディとジミー・ペイジによるレッド・ツェッペリンの「カシミール」のカバー曲きょくの録音ろくおんは、インターネットを利用りようして、ニューヨークで歌うたうパフ・ダディにロンドンからジミー・ペイジがギターを被かぶせるという、当時とうじでは珍めずらしい方法ほうほうをとり話題わだいとなった。

日本にっぽんのアーティストからはL'Arc〜en〜Cielの「浸食しんしょく 〜lose control〜」（クレジットでは「LOSE CONTROL」）が提供ていきょうされた。音楽おんがく番組ばんぐみ『うたばん』にL'Arc〜en〜Cielがゲストとして登場とうじょうした際さいに劇げき中ちゅうでの使用しよう箇所かしょ（冒頭ぼうとうの日本にっぽん漁船ぎょせんのシーンに10秒びょうほどかかる）を取とり上あげられているが、クローズアップしてもなお聴きき取とりにくいほどのボリュームであり、L'Arc〜en〜Cielのメンバーですら初はつ見みるで聴きき取とることはできなかった。

エメリッヒ版ばん以前いぜんの北米ほくべい版ばんゴジラ

ゴジラ キング・オブ・ザ・モンスターズ・イン・3D （1983年ねん）

1983年ねんに『13日にちの金曜日きんようび PART3』などの映画えいが監督かんとくスティーヴ・マイナーにより企画きかくされた。脚本きゃくほんはフレッド・デッカー。3D映画えいがでゴジラは日本にっぽん式しきのぬいぐるみではなくストップモーション・アニメーションで撮影さつえいされる予定よていで、画家がかのウィリアム・スタウトが絵えコンテを、彫刻ちょうこく家か・アマチュア恐竜きょうりゅう研究けんきゅう家かであるスティーブン・ツェルカスは検討けんとう用ようモデルを製作せいさくし、デイビッド・アレンがゴジラ本体ほんたいを、リック・ベイカーがクローズアップ用ようの頭部とうぶなどを製作せいさくすることに決きまり、ドリームクエストとILMがVFXを担当たんとうすることになった。

スタウトはゴジラを肉食にくしょく恐竜きょうりゅうに似にたデザインにし、恐竜きょうりゅう以前いぜんに存在そんざいした、体内たいないに核かくエネルギーを持もつ太古たいこの生物せいぶつという設定せっていで、放射能ほうしゃのう火炎かえんを吐はくシーンもある。現在げんざい、いくつかのイメージボードやコンセプトアート、検討けんとう用ようモデルを見みることが出来できる。

ソ連それんの核かくミサイルが太平洋たいへいよう上じょうで誤爆ごばくし、深海しんかいから放射能ほうしゃのうで突然変異とつぜんへんいした恐竜きょうりゅうが出現しゅつげん。メキシコの海岸かいがんに打うち上あげられた恐竜きょうりゅうのこどもの死体したいを追おって母ははゴジラがサンフランシスコを破壊はかいするというストーリーであった。劇げき中ちゅうにはゴジラの幼体ようたいが登場とうじょうし、またゴジラが人間にんげんの子供こどもと心しんを通かよわせるようなシーンもある。

マイナーは企画きかくの売うり込こみに奔走ほんそうし、ワーナーブラザーズで決きまりかけたが、予算よさん額がくで折おり合あいがつかなかった。マイナーは20世紀せいきFOXにも企画きかくを持もち込こむが、同様どうようの理由りゆうで頓挫とんざ。1984年ねん末まつに本ほん作品さくひんの製作せいさくは中止ちゅうしとなった。

GODZILLA （1994年ねん）

1994年ねんにヤン・デ・ボン監督かんとくの予定よていで、後のちに『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを担当たんとうすることになるテッド・エリオットとテリー・ロッシオによって脚本きゃくほんが執筆しっぴつされたが、製作せいさく費ひの問題もんだいで最終さいしゅう的てきに内容ないようを大幅おおはばに改変かいへんされ、1998年版ねんばん『GODZILLA』の原案げんあんとなった。製作せいさく費ひが高額こうがくになった理由りゆうは、ゴジラファンであるデ・ボンが着きぐるみにこだわり、CGを使つかわずにミニチュアセットを作つくって撮影さつえいしようとしたためであり、スタジオと意見いけんが対立たいりつしたデ・ボンは降板こうばんしている。

ゴジラは地球ちきゅうの古代こだい文明ぶんめいが遺のこした生物せいぶつという設定せっていで、身長しんちょう250フィート（約やく80メートル）と描写びょうしゃされている。デザインはスタン・ウィンストンが担当たんとうし、デ・ボンが着きぐるみを希望きぼうしていたため人ひと型がたに近ちかいデザインになっている。ゴジラが体内たいないに持もつ核かくエネルギーの活動かつどうを抑制よくせいする「羊水ようすいのような液体えきたい」が登場とうじょうし、これを使つかって軍ぐんがゴジラを捕獲ほかくするシーンがある。敵役かたきやくとして、地球ちきゅう侵略しんりゃくを狙ねらう異い星ほし人じんが送おくり込こんだ探査たんさ機きにより誕生たんじょうした有ゆう翼つばさの巨大きょだい怪獣かいじゅう「グリフォン」が登場とうじょうし、クライマックスでは両りょう怪獣かいじゅうがニューヨークで激突げきとつする。

主演しゅえんには高倉たかくら健けんが予定よていされていた。これは、デ・ボンが撮影さつえい監督かんとく時代じだいに『ブラック・レイン』で一緒いっしょに仕事しごとをして以降いこう、互たがいに交友こうゆうを深ふかめた縁えんからでもあった。デ・ボンは高倉たかくらをロサンゼルスに呼よび、テスト撮影さつえいまで行いっている。

続編ぞくへんの企画きかく

本ほん作品さくひんは興行こうぎょう的てきな成功せいこうは達成たっせいしたと言いえるものの、特とくに旧来きゅうらいのゴジラファン層そうからの評価ひょうかは芳かんばしくなく、また関連かんれん商品しょうひんの販売はんばい業績ぎょうせきも苦くるしい結果けっかに終おわった。その影響えいきょうで、本来ほんらいなら予定よていされていた本ほん作品さくひんの第だい2作さく・第だい3作さくとなる続編ぞくへんの企画きかくは延期えんきになった。続編ぞくへんの企画きかくにはディーン・デヴリンもプロデューサーに加くわわり、第だい1作さくの製作せいさく陣じんの多おおくが携たずさわる予定よていとなっていた。その後ご、実写じっしゃ版ばんの続編ぞくへんの企画きかくが中断ちゅうだんされたことが大おおきく影響えいきょうし、2003年ねんにゴジラの版権はんけんが東宝とうほうに帰結きけつして続編ぞくへん作成さくせいの計画けいかくは無むに帰かえした。さらに、これらの続編ぞくへんのプロットにおける設定せっていを利用りようして後ごのアニメシリーズ作品さくひんが製作せいさくされる運はこびとなった。

ディズニー映画えいが作品さくひん（『ターザン』、『ブラザー・ベア』、『アトランティス 失うしなわれた帝国ていこく』、『ノートルダムの鐘かね』など）や『バットマン』シリーズなどで知しられるタブ・マーフィーによる第だい2作さくのプロットは、現在げんざい簡易かんい版ばんが完成かんせい・公開こうかいされている。

ストーリーコンセプトについては当時とうじの自然しぜん保護ほご運動うんどうの拡大かくだいを取とり入いれ、自然しぜんとの共存きょうぞん、相互そうご理解りかいと和解わかいの重要じゅうよう性せい、東宝とうほう版ばんのゴジラシリーズとは異ことなった視点してんでの核兵器かくへいきの脅威きょうい、生命せいめいの尊厳そんげんの美うつくしさと儚はかなさ、ヒトの罪つみと近代きんだい社会しゃかいの暴力ぼうりょく性せい、自己じこの目的もくてきを第三者だいさんしゃ的てきな立たち位置いちから省かえりみる試こころみの難解なんかいさ、異質いしつなものへの理解りかいを示しめす努力どりょくの必要ひつよう性せいをフィーチャーした内容ないようとなっている。トライスター版ばんを嫌きらう海外かいがいのゴジラファンも当とうプロットは評価ひょうかした。また、ローランド・エメリッヒ自身じしんも決けっして続編ぞくへんの企画きかくにはやる気きがなかったわけでなく、スタジオ側がわよりもやる気きを見みせていたこともあるとされている。

その後ご、2014年ねんに監督かんとくがギャレス・エドワーズ、脚本きゃくほんはマックス・ボレンスタインに変かわった『GODZILLA ゴジラ』が公開こうかいされた。

ゴジラの生態せいたい

• ゴジラは常つねに進化しんかし続つづける生物せいぶつであり、第だい1作さくの時点じてんでは新種しんしゅで進化しんかの途上とじょうであった。物語ものがたりが進行しんこうするに従したがって怪獣かいじゅうとして強化きょうかされていく。
• 第だい2作さくの時点じてんで放射ほうしゃ火炎かえんに値あたいする能力のうりょくを獲得かくとくしている。武器ぶきとしてだけではなく、子供こどもの餌えさの魚さかなを追おい集あつめる際さいに海中かいちゅうで威力いりょくを弱よわめて使用しようするなど生存せいぞんのための用途ようとがある。
• ゴジラは高たかい知性ちせいと豊ゆたかな感情かんじょうを持もち合あわせており、自みずからや家族かぞくが危機ききに晒さらされない限かぎりは攻撃こうげき行動こうどうをとらない。
• ゴジラたちは、怪獣かいじゅう化かしていく虫むしたちを餌えさとすることもあり、「ゴジラたちを殲滅せんめつした（と人間にんげんが思おもい込こんでいる）ことで、怪獣かいじゅう島とうに封印ふういんされてきた生態せいたい系けいが崩くずれ、虫むしたちの侵略しんりゃくを止とめるものがいなくなった」、よって「ゴジラが死しねば世界せかいが終了しゅうりょうする」と認識にんしきされていく。
• 産卵さんらん回数かいすうは生涯しょうがいで1度どのみ。人間にんげんを含ふくめる実在じつざいの生物せいぶつ同様どうように、その際さいの環境かんきょう収容しゅうよう力りょくに合あわせて産卵さんらん数すうや成長せいちょうできる大おおきさを変容へんようさせるため、生態せいたい系けいに順応じゅんのうしていくことが可能かのうである。2代目だいめゴジラの子供こどもは4 - 5頭とうで、数すう十じゅうメートル程度ていどの未み成熟せいじゅく個体こたいが数すう頭とうと、発育はついく不全ふぜん児じの「Runt」と呼よばれる、東宝とうほうのベビーゴジラに該当がいとうする小ちいさな子こゴジラがいる。
• アニメ版ばん同様どうよう、ニック・タトプロス博士はかせや味方みかたと判断はんだんした人間にんげんを慕したい、2代目だいめゴジラとその子孫しそんは人間にんげんを襲おそうことはない。
• ゴジラたちは人間にんげんにだまし討うちされ（後述こうじゅつ）、2代目だいめゴジラとRuntのみを遺のこして全滅ぜんめつする。

敵てき怪獣かいじゅう

• ゴジラ以外いがいにも数々かずかずの生物せいぶつが核かく実験じっけんの影響えいきょうで怪獣かいじゅう化かしていたことが判明はんめいする。
• 例たとえば体長たいちょう100メートルのシロナガスクジラなど無害むがいな種類しゅるいもいるが、怪獣かいじゅう化かした生物せいぶつたちの種類しゅるいと数かずが増ふえたことにより新あらたな生態せいたい系けいが誕生たんじょう、人類じんるいを脅おどかし始はじめる。
• 第だい2作さくで敵てきとなるのは主おもに昆虫こんちゅう系けいの怪獣かいじゅうたちで、蜂はちや蜘蛛くもなどさまざまな種類しゅるいの怪獣かいじゅうが人間にんげん社会しゃかいへと侵攻しんこうする。
• メインとなる敵てき怪獣かいじゅうは「クイーン・ビッチ（Queen Bitch）」と呼称こしょうされるハチやシロアリのような怪獣かいじゅうで、知能ちのうが高たかく毒どく針はりを武器ぶきとし、戦車せんしゃを破壊はかいしたり眷属けんぞくをも餌えさとする。建物たてものに繭まゆを張はるなどモスラへのオマージュともとれる生態せいたいをしている。
• 最終さいしゅう決戦けっせんの地ちはシドニーとなっている。
• 一方いっぽうで、ディーン・デヴリンは実際じっさいにモスラとラドンを登場とうじょうさせたかったとも述のべている。

舞台ぶたいと登場とうじょう人物じんぶつ

• 舞台ぶたいはニューヨークから始はじまり、大西洋たいせいようや南太平洋みなみたいへいよう各地かくちに拡大かくだいするが、中心ちゅうしんとなるのはオーストラリア大陸たいりくと近郊きんこうの「怪獣かいじゅう島とう」である。
• 主人公しゅじんこうは第だい1作さくと同様どうようにニック・タトプロス。また、フィリップ・ローシェも第だい2の主人公しゅじんこう的てきな立たち位置いちである。彼かれらそれぞれの異ことなった視点してんからの苦悩くのうと後悔こうかいも、プロットの焦点しょうてんの一ひとつとなっている。その他た、新あらたなヒロインとしてオーストラリアで動物どうぶつ保護ほごに勤いそしむ生物せいぶつ学者がくしゃアンナ・チャールトン（Anna Charlton）が登場とうじょうする。
• ヒックス少佐しょうさも再さい登場とうじょうし、ゴジラ殲滅せんめつを命めいじたことで大おおきな間違まちがいを犯おかしたと痛感つうかんすることになる。

ストーリー（続編ぞくへん）

プロローグ

ゴジラの事件じけん後ご、ニューヨーク市しは徐々じょじょに復興ふっこうへの歩あゆみを始はじめようとしていた。軍ぐんや調査ちょうさチームは、ゴジラの残のこした卵たまごや幼よう獣じゅうなどを駆除くじょすべく街まちの地下ちかを捜索そうさくする毎日まいにちであった。

ニック・タトプロスは事件じけん後ご、自分じぶんとゴジラとの交流こうりゅうの記憶きおくに憂うれい、ゴジラの死しの間際まぎわの視線しせんを思おもい出だしては苛さいなまれていた。そして、あの希有けうな知的ちてき生命せいめい体たいと共存きょうぞんし得えない結果けっかに終おわったことを悔くやみ（苦悩くのうは日ひに日ひに増ましていく）、共ともに活躍かつやくした科学かがく者しゃたちが興奮こうふんする一方いっぽうで、彼かれ一人ひとりは悶々もんもんとした日々ひびを送おくっていた。また、科学かがく者しゃたちがゴジラの遺骸いがいを弄もてあそぶなど、死者ししゃの尊厳そんげんを冒涜ぼうとくするような行為こういを見みて激昂げっこうし、速すみやかにプロジェクトを一人ひとり去さった。

酷ひどい罪悪ざいあく感かんに苛さいなまれながらも、生存せいぞん個体こたいの発見はっけんという残のこされた可能かのう性せいに賭かけ、ニックは地元じもと警察けいさつのバリケードを突破とっぱしてマンハッタンの地下ちかへと侵入しんにゅうする。やがてその努力どりょくが報むくわれ、遂ついに瓦礫がれきに挟はさまり死しに掛かけた1頭とうを発見はっけんし救出きゅうしゅつする。衰弱すいじゃくして飢餓きがに陥おちいっているゴジラのため、周辺しゅうへんの魚屋さかなやから可能かのうな限かぎり全すべての食料しょくりょうを調達ちょうたつし（魚肉ぎょにくの一片いっぺんまでも購入こうにゅうしていくので店員てんいんらは不審ふしんがる）、自みずから餌付えづけをしていく。保護ほごの間あいだ、ニックと赤子あかごのゴジラは次第しだいに信頼しんらい関係かんけいを築きずき、後々あとあとの長ちょうきに亘わたる信頼しんらいと相互そうご尊重そんちょうの基盤きばんを獲得かくとくしていく。

しかし軍ぐんの手てが及および、苦渋くじゅうの選択せんたくを迫せまられたニックはとうとうゴジラを逃にがすことを決意けついする。魚さかなでゴジラをおびき寄よせ、無事ぶじに人々ひとびとの目めを掻かい潜くぐって地上ちじょうへと脱出だっしゅつすることに成功せいこうする。このころになると、ゴジラは刷すり込こみ現象げんしょうによってニックを親おやと完全かんぜんに見みなして信頼しんらいしていた。育そだての親おやを慕したい、どこにでもついて来くる子こゴジラ。ニックは自分じぶんとゴジラをオーバーコートなどで包つつみながら誘導ゆうどうし、軍ぐんの監視かんし網もうを抜ぬけてウォーターフロントに到達とうたつしようとする。

しかしここで、一人ひとりの物乞ものごいに金銭きんせんをせがまれる。物乞ものごいは後うしろから手てを伸のばしてくるが、その手てにゴジラが噛かみ付ついた。仰天ぎょうてんし絶叫ぜっきょうする物乞ものごいと、その騒さわぎに気きづいた兵士へいしらが駆かけ寄よって来くる。その動向どうこうを察知さっちしたニックはゴジラを逃にがそうとする。中なか々水中すいちゅうに入にゅうろうとしないゴジラを拳こぶしを振ふり上あげてでも追おいやろうとするが、ゴジラは育そだての親おやを慕したい留とどまろうとする。選択せんたくの余地よちを奪うばわれたニックは、ゴジラを怒鳴どなりつけ、石いしを投なげ付つけて強引ごういんに逃のがれさせる。親おやの突然とつぜんの変容へんように驚愕きょうがくし、悲嘆ひたんしたゴジラは混乱こんらんしながらも海中かいちゅうへと潜もぐっていく。

2年ねん後ご

それから2年ねん後ご、オーストラリア沖おきで無人むじんの客船きゃくせんが漂流ひょうりゅうしているのを発見はっけんされる、フィジーの一いち村むらの住民じゅうみんが跡形あとかたも無なく全員ぜんいん消きえ去さる、インドネシアのジャンボジェット機じぇっときが飛行ひこう中ちゅうに突如とつじょ真まっ二ぷたつになるも、墜落ついらく現場げんばでは乗員じょういん・乗客じょうきゃくの痕跡こんせきは一人ひとりとして見みつからないなど、オセアニア圏けんの周辺しゅうへん地域ちいきで各地かくちで、海流かいりゅうや気候きこうなどの自然しぜん現象げんしょうでは説明せつめいの付つかない奇妙きみょうな事件じけんが頻発ひんぱつし始はじめる。これを受うけて、2年ねん前まえのゴジラ事件じけんに携たずさわり、今いまや将しょう位いを得えたアレキサンダー・ヒックスの指揮しきの下した、臨時りんじの国際こくさい部隊ぶたいが編成へんせいされることとなった。

また、正体しょうたい不明ふめいの巨大きょだいな卵たまごがニューイングランド地方ちほうの中規模ちゅうきぼ都市としの繁華はんか街がいで突如とつじょ発見はっけんされる。一報いっぽうがヒックスの耳みみに入はいるとすぐに部隊ぶたいが派遣はけんされるが、部隊ぶたいが現場げんばに駆かけ付つけた時ときには既すでに卵たまごは孵かえった後のちであり、またもや地元じもと住民じゅうみんらは跡形あとかたもなく行方ゆくえ不明ふめいとなっていた。研究けんきゅう者しゃたちは、信しんじ難がたいことだが何なんらかの形かたちでゴジラが関与かんよしていると結論けつろん付づけ、ヒックスは今いまやゴジラ研究けんきゅうの第一人者だいいちにんしゃと認識にんしきされているニック・タトプロス博士はかせとの接触せっしょくを図はかる。

そのころ、ニックはバーモント州しゅうの教会きょうかいでオードリーと結婚式けっこんしきを挙あげていた。ニックは己おのれの運命うんめいを半なかば諦あきらめ、受うけ入いれようとする最中さいちゅうであった。2人ふたりはライスシャワーの中なかを歩あるき、待機たいきしていたリムジンに乗車じょうしゃした。しかし、オードリーが参列さんれつ者しゃたちに今いま一いち度ど手しゅを振ふり終おわると突然とつぜん車両しゃりょうのドアが自動じどうで閉しまり、全すべてのドアにオートロックが掛かかる。軟禁なんきん状態じょうたいになったニックらを乗のせたリムジンは猛もうスピードで発進はっしんし、動揺どうようするニックが運転うんてん手しゅを見みると、それはあのフランスの諜報ちょうほう員いんであった（これ以降いこう、プロットでのオードリーの登場とうじょうは確認かくにんされていない）。

フィリップは自身じしんの行おこないを謝罪しゃざいし、一連いちれんの事件じけんに関かんする資料しりょうを手渡てわたすと、彼かれは現在げんざいヒックスとそのチームに協力きょうりょくしていることを明あかす。ニックはゴジラの関与かんよを否定ひてい、矛盾むじゅんが多おお過すぎると指摘してきをする（仮かりに生存せいぞんしていたとしても同時どうじ的てきに世界中せかいじゅうでの事件じけんに関与かんよしたり、航空機こうくうきの襲撃しゅうげきや構造こうぞう物ぶつを損傷そんしょうすることなく人間にんげんのみを略奪りゃくだつするなど不可能ふかのう）。しかしフィリップは何なにとしてでも事態じたいの究明きゅうめいをすると決心けっしんしており、ゴジラの生存せいぞんを証明しょうめいすることの必要ひつよう性せいを重おもんじていた。ゴジラの完全かんぜんな殲滅せんめつを主張しゅちょうし、車くるまを停止ていしさせたフィリップはニックに協力きょうりょくを要請ようせいする。結局けっきょくニック・タトプロスは了承りょうしょうを表明ひょうめいするが、その意図いとはフランス人じんの目的もくてきとは全まったく異ことなるところにあった。

以降いこうの顛末てんまつ

それから、「オセアニア周辺しゅうへんで巨大きょだい生物せいぶつが発見はっけんされることなく潜伏せんぷく出来できるのは、オーストラリア大陸たいりくである」と結論けつろん付つけた2人ふたりは、オーストラリアに渡航とこうし調査ちょうさを続行ぞっこうする。

その後ご、内陸ないりくの奥深おくふかくで動物どうぶつ学者がくしゃのアンナ・チャールトンと偶然ぐうぜんに遭遇そうぐうする。ディンゴ犬いぬの調査ちょうさ中ちゅうであるという彼女かのじょは、ニックらがこのような荒野あらのにいる目的もくてきを尋たずねる（ニックは「ハネムーンの最中さいちゅう」と返答へんとう）。アンナは即座そくざに2人ふたりを不審ふしんに思おもい、嫌悪けんお感かんすら抱いだく。特とくにニック・タトプロスに。

奇妙きみょうな現象げんしょうの調査ちょうさをしている彼かれらの質問しつもんに対たいし、何なにも異常いじょうは無ないと不ふ愛想あいそに返答へんとうし、2人ふたりに研究けんきゅうの邪魔じゃまをしないように即刻そっこく退去たいきょすることを要求ようきゅうする。彼女かのじょの言動げんどうに怪あやしさを覚おぼえる2人ふたり。フィリップはアンナの運転うんてんするジープに追跡ついせき装置そうちを忍しのばせ、後ごを付つけることにする。

その後ご、自動車じどうしゃが故障こしょうし徒歩とほに移行いこうしながらも、2人ふたりはアンナをさらに奥地おくちへと追跡ついせきし、そこでディンゴの群むれに襲おそわれるRuntと救出きゅうしゅつにきた兄弟きょうだいおよび親おやゴジラを発見はっけんする。驚愕きょうがくする一いち行ぎょうだが、2代目だいめゴジラはニックを覚おぼえており、すぐさま甘あまえ始はじめる。不信ふしんを募つのらせていたアンナは溜飲りゅういんを下さげ、2人ふたりに全すべてを告白こくはくする。アンナはこの地ちでゴジラを発見はっけんした唯一ゆいいつの人間にんげんであり、またアンナもニック同様どうようにゴジラという生物せいぶつの魅力みりょくに取とり憑つかれた一人ひとりであることが明あかされる。一いち生物せいぶつとしてのゴジラの存在そんざいを尊重そんちょうし、人間にんげん社会しゃかいから隠蔽いんぺいするために秘密ひみつを頑かたくなに守秘しゅひして来きたのだ。

また、彼女かのじょがニックを強つよく憎にくんでいた理由りゆうは、ニックが初代しょだいゴジラとその子供こどもたちを（直接的ちょくせつてきでないにしろ）殺ころし、アメリカ軍ぐんに協力きょうりょくするなど意図いと的てきにそれを助長じょちょうしてきたのだと勘違かんちがいしてきたからであった。和解わかいする一いち行ぎょう。

だが、目標もくひょうを目めの前まえにしたフィリップは、一いち度どは取とり逃にがした標的ひょうてきの残党ざんとうを殲滅せんめつすることのみを考かんがえていた。彼かれの動向どうこうを危惧きぐしたニックとアンナは、ゴジラの生物せいぶつ的てき特徴とくちょうをフィリップに解説かいせつし（現在げんざいの地球ちきゅう環境かんきょうと生態せいたい系けいを圧迫あっぱくすることなくゴジラたちと共存きょうぞんして行いけること）、また、一連いちれんの怪かい事件じけんにゴジラが関与かんよし得える可能かのう性せいはありえないことを訴うったえ続つづける。その後ご、ゴジラと共ともに過すごし、彼かれらの愛情あいじょうと知性ちせいに溢あふれた穏おだやかな生態せいたいを観察かんさつしていく中なかで、フィリップの考かんがえも変かわりつつあるかに思おもえた。

しかし、フィリップは密ひそかにヒックス少佐しょうさに連絡れんらくを取とっていたのだ。突如とつじょとして一いち行ぎょうとゴジラたちに迫せまる軍隊ぐんたい。ニックとアンナの抵抗ていこうも空むなしく、すぐさま殲滅せんめつ作戦さくせんが開始かいしされる。

備考びこう

• 冒頭ぼうとうの核かく実験じっけんシーンは演出えんしゅつ上じょうはムルロア環礁かんしょうとなっているが、資料しりょう映像えいぞう自体じたいはビキニ環礁かんしょうで行おこなわれた1946年ねんのクロスロード作戦さくせん（ベーカー実験じっけん）や、1954年ねんのキャッスル作戦さくせん（ブラボー実験じっけん）のものが使用しようされている。
• マンハッタンに舞台ぶたいを限定げんていしたのは、なによりも島しまであるということであり、逃にげ場ばはないが、文明ぶんめい社会しゃかいの象徴しょうちょうである摩天楼まてんろうという隠かくれ場所ばしょがあるからだという。
• ワールド・トレード・センターと自由じゆうの女神めがみは『ID4』で破壊はかいしており、エンパイアステート・ビルは『キングコング』のものであったため、破壊はかいしなかったという。
• ワールド・プレミアはクライマックスの舞台ぶたいであるマディソン・スクエア・ガーデンで行おこなわれた。観客かんきゃくにとっては『自分じぶんたちのいるところが映画えいがの舞台ぶたい』という一種いっしゅのサプライズを狙ねらったものであった。なお、オリジナルとなった1954年ねんの日本にっぽん版ばん『ゴジラ』においても、「『ゴジラ』が上映じょうえいされている日にち劇げきをゴジラが破壊はかいする」という同様どうようの趣向しゅこうがあった。
• ワールド・プレミアには、日本にっぽんからは平成へいせいゴジラシリーズの特技とくぎ監督かんとくを務つとめた川北かわきた紘一こういちら関係かんけい者しゃの他ほか、石橋いしばし貴明たかあき、吉井よしい理り人じん、デーモン小暮こぐれ、久保田くぼた利伸としのぶ、デーブ・スペクター、別所べっしょ哲也てつや、早見はやみ優ゆうが招待しょうたいされた。その他たにモハメド・アリやニック・ノルティの姿すがたもあった。
• 劇げき中ちゅう、チャップマン博士はかせがゴジラの正体しょうたいについて恐竜きょうりゅう「サウロポダアロサウルス」の生いき残のこりである可能かのう性せいを示唆しさするシーンがあるが、サウロポダアロサウルスという学名がくめいの恐竜きょうりゅうは存在そんざいしない。ただし、サウロポダは恐竜きょうりゅうの1分類ぶんるいである竜りゅう脚あし類るいのことであり、またアロサウルスという恐竜きょうりゅうも実在じつざいする（アロサウルスは竜りゅう脚あし類るいではない）。
• 劇げき中ちゅう冒頭ぼうとうにイグアナ類るいをアップで捉とらえたカットがあったため、当初とうしょから「イグアナに似にた怪獣かいじゅうが登場とうじょうする」という情報じょうほうがメディアを通とおして広ひろまっていた（本ほん作品さくひんの日本にっぽん版ばんパンフレットにもそう記しるされている）。
• 製作せいさくのディーン・デブリンが来日らいにちした際さい、体からだの大おおきさをマスコミが尋たずねると、「日本人にっぽんじんはどうしてそんな細こまかいことを気きにするんだ？」と逆ぎゃくに尋たずねられたという。これに象徴しょうちょうされるように、関連かんれんグッズなどのイラストから、劇げき中ちゅうでのゴジラの大おおきさまで統一とういつされていない。公開こうかい時じニューヨークには「自由じゆうの女神めがみより大おおきく、20階かい建だてのビルに匹敵ひってきする」と描えがかれた看板かんばんが立たてられた。
• 日本にっぽん漁船ぎょせんの名前なまえ「小林こばやし丸まる」は『スタートレック』シリーズに登場とうじょうするコバヤシマルシナリオに由来ゆらいする。
• 小林こばやし丸まるの船員せんいんたちはクライド・クサツや加藤かとう雅也まさやなどの日系にっけい人じん・日本人にっぽんじんが演えんじている。
• 日本にっぽんではミスタードーナツとのタイアップが図はかられ、ピンバッジプレゼントなどが行おこなわれた。
• 公開こうかい当時とうじ『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』に連載れんさいされた『地獄じごく先生せんせいぬ〜べ〜』の「ぬ〜べ〜（ぬーべー）ニューヨークへ行いく」ではハリウッドのゴジラ・ワールド・プレミアの招待しょうたい券けんを貰もらったぬーべーが郷子きょうこ、美樹みきと共ともに本ほん作品さくひんのゴジラに会あいに行いくという内容ないようになっている。この話はなしは版権はんけんの関係かんけいで単行たんこう本ほん未み収録しゅうろくである。理由りゆうはパロディではなく正式せいしきに映画えいが『GODZILLA』のゴジラが登場とうじょうし、さらに「ゴジラ」という名称めいしょうが登場とうじょうしているため版権はんけんの関係かんけいで未み収録しゅうろくとなったことが、ジャンプ・コミックス第だい30巻かんに掲載けいさいされている。
• 本ほん作品さくひん公開こうかい1か月げつ後ごに公開こうかいされた松竹しょうちく映画えいが『釣つりバカ日誌にっし10』のタイトルクレジットでは浜崎はまざき伝助でんすけと鈴木すずき一之かずゆき介かいがゴジラ似にの怪獣かいじゅうを釣つってしまうという本ほん作品さくひんのパロディ描写びょうしゃが北見きたみけんいちの漫画まんがで表現ひょうげんされている。

テレビ放送ほうそう

回数かいすう	放送ほうそう局きょく	番組ばんぐみ名めい（放送ほうそう枠わく名めい）	放送ほうそう日び	平均へいきん世帯せたい視聴しちょう率りつ	備考びこう
1	日本にほんテレビ	金曜きんようロードショー	2001年ねん7月がつ20日はつか

アニメ版ばん

詳細しょうさいは「ゴジラ ザ・シリーズ」を参照さんしょう

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 『GODZILLA』パンフレット 1998年ねん7月がつ11日にち発行はっこう / 発行はっこう所しょ：東宝とうほう（株）かぶしきがいしゃ出版しゅっぱん・商品しょうひん事業じぎょう室しつ
• Gakken MOOK（Gakken）
  • 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大だい百科ひゃっか [メカゴジラ編へん]』監修かんしゅう 田中たなか友幸ともゆき、責任せきにん編集へんしゅう 川北かわきた紘一こういち、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年ねん12月がつ10日とおか。 
  • 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大だい百科ひゃっか [スペースゴジラ編へん]』監修かんしゅう 田中たなか友幸ともゆき、責任せきにん編集へんしゅう 川北かわきた紘一こういち、Gakken〈Gakken MOOK〉、1994年ねん12月がつ10日とおか。 
• 『ゴジラ映画えいがクロニクル 1954-1998 ゴジラ・デイズ』企画きかく・構成こうせい 冠木かぶき新市しんいち、集英社しゅうえいしゃ〈集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ〉、1998年ねん7月がつ15日にち（原著げんちょ1993年ねん11月）。ISBN 4-08-748815-2。 
• 『ゴジラ1954-1999超ちょう全集ぜんしゅう』構成こうせい・執筆しっぴつ 間宮まみや“TAKI”尚彦なおひこ、小学館しょうがくかん〈てれびくんデラックス 愛蔵あいぞう版ばん〉、2000年ねん1月がつ1日にち。ISBN 4-09-101470-4。 
• 『平成へいせいゴジラ大全たいぜん 1984-1995』編著へんちょ 白石しらいし雅彦まさひこ、スーパーバイザー 富山とみやま省吾しょうご、双葉社ふたばしゃ〈双葉社ふたばしゃの大全たいぜんシリーズ〉、2003年ねん1月がつ20日はつか。ISBN 4-575-29505-1。 
• 『東宝とうほう特撮とくさつ映画えいが大だい全集ぜんしゅう』執筆しっぴつ：元山もとやま掌てのひら 松まつ野本のもと和弘かずひろ 浅井あさい和康かずやす 鈴木すずき宣せん孝こう 加藤かとうまさし、ヴィレッジブックス、2012年ねん9月がつ28日にち。ISBN 978-4-86491-013-2。 
• ゴジラで負まけてスパイダーマンで勝かつーわがソニー・ピクチャーズ青あお春記はるきー(野沢のざわ正行まさゆき・2013年ねん・新潮社しんちょうしゃ)
• 『ゴジラ徹底てってい研究けんきゅう GODZILLA GODZILLA60:COMPLETE GUIDE』マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2014年ねん9月がつ5日にち。ISBN 978-4-8387-8944-3。 
• 『ゴジラの超ちょう常識じょうしき』[協力きょうりょく] 東宝とうほう、双葉社ふたばしゃ、2016年ねん7月がつ24日にち（原著げんちょ2014年ねん7月がつ6日にち）。ISBN 978-4-575-31156-3。 
• 『シン・ゴジラWalker [怪獣かいじゅう王おう 新あらたなる伝説でんせつ]』KADOKAWA、2016年ねん8月がつ6日にち。ISBN 978-4-04-895632-1。 
• 別冊べっさつ映画えいが秘宝ひほう編集へんしゅう部ぶ 編へん『ゴジラとともに 東宝とうほう特撮とくさつVIPインタビュー集しゅう』洋よう泉いずみ社しゃ〈映画えいが秘宝ひほうCOLLECTION〉、2016年ねん9月がつ21日にち。ISBN 978-4-8003-1050-7。 
• 『GODZILLA GRAPHIC COLLECTION ゴジラ造型ぞうけい写真しゃしん集しゅう』ホビージャパン、2017年ねん7月がつ29日にち。ISBN 978-4-7986-1474-8。 

関連かんれん項目こうもく

• 原子げんし怪獣かいじゅう現げんわる

外部がいぶリンク

• GODZILLA - allcinema
• GODZILLA - KINENOTE
• Godzilla - オールムービー（英語えいご）
• Godzilla - IMDb（英語えいご）
• GODZILLA／ゴジラ(1998・アメリカ) - MOVIE WALKER PRESS
• GODZILLA ゴジラ - 映画えいが.com