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Mi-24 (航空機) - Wikipedia

Mi-24 (航空機こうくうき)

ソ連それんのミル設計せっけいきょく開発かいはつされた戦闘せんとうヘリコプター
Mi-24から転送てんそう

ソビエト連邦の旗Mi-24/Ми-24

ロシア空軍のMi-24P

ロシア空軍くうぐんのMi-24P

Mi-24(ミル24;ロシアМи-24ミー・ドヴァーッツァチ・チトゥィーリェ)は、ソ連それんミル設計せっけいきょく開発かいはつされた攻撃こうげきヘリコプターである。北大西洋きたたいせいよう条約じょうやく機構きこう(NATO)の命名めいめいしたNATOコードネームは「ハインド(Hindめすアカシカ)」。

概要がいよう

編集へんしゅう
 
キーウだい祖国そこく戦争せんそう歴史れきし博物館はくぶつかん展示てんじされるMi-24V

1978ねん以来いらいソビエト連邦れんぽう国内こくないやく2,000製造せいぞうされ、30ヶ国かこく以上いじょうやく600輸出ゆしゅつされた。ソ連それんパイロットいたる愛称あいしょうは「Крокодилクラカヂール」(クロコダイルロシアみ)であった。

Mi-25は、Mi-24Dの輸出ゆしゅつけダウングレードがたであり、Mi-35同様どうようにMi-24Vをダウングレードした機体きたいであるが、Mi-35Pなどダウングレードがたではない発展はってんがたもある。

Mi-24は、汎用はんようヘリコプターであるMi-8原型げんけいとして開発かいはつされた、ソ連それんはつ攻撃こうげきヘリコプターである。このたねの「攻撃こうげきヘリコプター」としては異例いれい大型おおがたであるが、これは強力きょうりょく武装ぶそう地上ちじょう制圧せいあつしつつ搭乗とうじょうさせた歩兵ほへい部隊ぶたい展開てんかいしてヘリボーン任務にんむおこなうことを想定そうていして開発かいはつされたためで、歩兵ほへい戦闘せんとうしゃヘリコプターはんともいえるコンセプトである[ちゅう 1]。しかし、戦闘せんとう輸送ゆそうというふたつの役割やくわりいちになわせる設計せっけいは、結果けっかてきわる折衷せっちゅうになってしまったことから、後継こうけいであるMi-28Ka-50/Ka-52は、より対地たいち攻撃こうげきとくしたものとなった。

開発かいはつ

編集へんしゅう
 
リガ展示てんじされるMi-24A

Mi-24の設計せっけいは、アメリカぐんAH-1 コブラなどを比較ひかく対象たいしょうとしながら、1968ねんはじめられた。なお、Mi-24はミル設計せっけいきょく創設そうせつしゃミハイル・ミーリみずか設計せっけいかかわった最後さいご機体きたいである[1]

最初さいしょ量産りょうさんがたであるMi-24Aは、1970ねん評価ひょうかばんとして納入のうにゅうされたが、旋回せんかいおそい、照準しょうじゅんのトラブルが多発たはつする、並列へいれつ配置はいち座席ざせきのため視界しかいわるいなどおおくの問題もんだいかかえていた。また、3にんりのコックピットガラス張がらすばりの部分ぶぶんおおきかったため防御ぼうぎょりょく不安ふあんがあった。機体きたい前部ぜんぶ設計せっけい大幅おおはば見直みなおされて縦列じゅうれつふくとなり、その問題もんだい解決かいけつされたのがMi-24Dエンジン変更へんこうなどで決定けっていばんとなったのがMi-24Vである。武装ぶそう強化きょうかがたMi-24Pでは旋回せんかいしきの12.7mm 4銃身じゅうしんガトリング機銃きじゅうわりに固定こていしきの30mmガストしき機関きかんほう装備そうびされた。

1995ねん導入どうにゅうされた最新さいしんがたのMi-24VMは、軽量けいりょうファイバーせいメインローターとテイルローターにより、全体ぜんたいてきなパフォーマンスが向上こうじょうし、夜間やかん作戦さくせんようなどのアビオニクス一新いっしんされた。耐用たいよう年数ねんすうやメンテナンスせい向上こうじょうしており、2015ねんまでの運用うんよう予定よていされている。

 
もと国家こっか人民じんみんぐん航空こうくうぐんのMi-24Dののちせきコックピット
 
ナイジェリア空軍くうぐん英語えいごばんのMi-24Vのぜんせきコックピット。こうせき同様どうよう操縦そうじゅう桿がある。座席ざせき正面しょうめんにあるのは機関きかんほう・ロケットだんよう光学こうがく照準しょうじゅんで、座席ざせき右側みぎがわ前方ぜんぽうのスコープは9K114シュトゥルム対戦たいせんしゃミサイル・コンプレックスよう照準しょうじゅん中央ちゅうおうじょう扇風機せんぷうきがある。

Mi-24は前述ぜんじゅつのようにMi-8原型げんけいとして開発かいはつされた機体きたいで、機体きたい上部じょうぶ搭載とうさいされた2ターボシャフトエンジンが、直径ちょっけい17.3m、5まいのメインローターと3まいのテイルローターを駆動くどうさせる。テイルローターは、Mi-24Aの後期こうきがたからはきがMi-17同様どうようぎゃくになっている。また飛行ひこう横流よこなが傾向けいこう補正ほせいするため、メインローターは胴体どうたいごとみぎに2.5かたむけている。このため正面しょうめんからだとスタブウィングをふくめアンバランスにえる。

既知きち問題もんだいとしては、Mi-24Aは1969ねんのテストフライトで、機体きたいかたむけたきゅう旋回せんかいちゅう揚力ようりょくうしなっておおきくよこれすることが判明はんめいしたが、その改良かいりょうてもこれは完全かんぜんには解決かいけつしていない。もうひとつの欠点けってんとして、はげしい機動きどうおこなったさいに、こう荷重におもによりメインローターが機体きたい可能かのうせいがあった。また、最大限さいだいげん積載せきさいした場合ばあい垂直すいちょく上昇じょうしょうすることができず、転移てんい揚力ようりょく利用りようした短距離たんきょり滑走かっそうをしながら離陸りりくしなければならない。

機体きたい中腹ちゅうふくにあるスタブウィングは、19後退こうたいつばさで12したはんかくがかかっており、時速じそく270km以上いじょうでの飛行ひこうさいは20%の揚力ようりょく[1]。スタブウイングには兵器へいき搭載とうさい装置そうちがそれぞれ3ずつあり、物資ぶっしげることもできる。

大型おおがただい重量じゅうりょう機体きたいは、純粋じゅんすい戦闘せんとう任務にんむもちいるには持久じきゅうせい機動きどうせいぐことになる。兵員へいいんしつ配置はいちする都合つごうじょう機体きたい上部じょうぶ並列へいれつ配置はいちされたエンジンは、一発いっぱつ被弾ひだん両方りょうほうのエンジンが破壊はかいされる可能かのうせいたかめ、生存せいぞんせいおおきな問題もんだいのこすこととなった。防御ぼうぎょ能力のうりょく不安ふあんのあったMi-24Aの反省はんせいから、Mi-24D以降いこうかた非常ひじょうじゅう装甲そうこう機体きたい構造こうぞうとなっており、チタニウムせいのローターは、12.7mmだん直撃ちょくげきにもえることができる。

Mi-24D以降いこう機体きたいは、縦列じゅうれつふくタンデム形状けいじょうコックピットと、その上部じょうぶにあるよこに2つならんだ空気くうきこうエアインテーク)が特徴とくちょうてきである。コックピットの配置はいちは、ぜんせき射手しゃしゅけんふく操縦そうじゅうこうせき操縦そうじゅうで、ぜんせきにも操縦そうじゅう装置そうち無線むせんがあるが、操縦そうじゅうやペダルはたた可能かのう兵器へいき操作そうさ専念せんねんすることができる。ガラスはぜんせき前方ぜんぽうのみ防弾ぼうだんガラスで、ほかは有機ゆうきガラスである。空調くうちょう装置そうちいが、ぜんせきには扇風機せんぷうきがある[1]

前述ぜんじゅつのように中央ちゅうおう兵員へいいんしつがあり、フライトエンジニア1めい完全かんぜん武装ぶそうした兵員へいいん8めい搭乗とうじょうさせることができるほか、最大さいだいで1.5tの物資ぶっし搭載とうさい可能かのうである。兵員へいいんしつとびら上下じょうげ分割ぶんかつされており、うえ半分はんぶんにあるまどけて射撃しゃげき可能かのうなほか、した半分はんぶんりのさいのステップをねる。また、こう高度こうど飛行ひこうとNBC(かく生物せいぶつ化学かがくせんそなえて、コックピットと兵員へいいんしつあずかされている[1]

着陸ちゃくりくあしは、可能かのうな3りんしきだが、改良かいりょうがたのMi-35では重量じゅうりょう軽減けいげん強化きょうかのために固定こていあしのタイプもある。

派生はせいがた

編集へんしゅう

Mi-24A系列けいれつ

編集へんしゅう
 
ソ連それん空軍くうぐん所属しょぞくMi-24A
 
マケドニアぐん所属しょぞくMi-24V
Mi-24(Ми-24
初期しょきがた。A-12.7機銃きじゅう搭載とうさいしている。
Mi-24A(Ми-24А
初期しょき改良かいりょうがた1969ねんはつ飛行ひこう。テイルローターのきにより、前期ぜんきがた後期こうきがたけられる。おおくの機体きたいソ連それん空軍くうぐん運用うんようされたが、のちにその一部いちぶベトナムエチオピアリビアアフガニスタンアルジェリアなどに輸出ゆしゅつされた。ベトナムでは近年きんねんまで稼働かどうちゅう写真しゃしん流布るふしており、おそらくは現在げんざいでも運用うんようちゅうであるとられている。NATOコードでは「ハインドA」とばれた[2][3]
Mi-24B(Ми-24Б
Mi-24Aの派生はせいがた。A-12.7機銃きじゅうにかえ、4銃身じゅうしんYakB-12.7をUSPU-24ターレット搭載とうさい試験しけんよう開発かいはつされた。
Mi-24U(Ми-24У
Mi-24Aの練習れんしゅうかた前部ぜんぶ座席ざせきにも操縦そうじゅう装置そうち追加ついかしている。A-12.7機銃きじゅう搭載とうさいしない。少数しょうすうのみの生産せいさんであったが、ベトナムでは現在げんざい運用うんようちゅうである。
A-10(А-10
Mi-24Aの派生はせいで、記録きろく飛行ひこうよう開発かいはつされた。
Mi-24VMT(Ми-24БМТ
Mi-24Aから改修かいしゅうした機雷きらい掃海そうかいがた

Mi-24D/V系列けいれつ

編集へんしゅう
Mi-24D(Ми-24Д
中期ちゅうき改良かいりょうがた1972ねんはつ飛行ひこうタンデムしき変更へんこうされた操縦そうじゅうせきなど、だい規模きぼ機体きたい構造こうぞう変更へんこうがなされ、初期しょきがた欠点けってん改善かいぜんした。固定こてい武装ぶそうは、Mi-24BにつづきYakB-12.7がUSPU-24ターレットに搭載とうさいされた。しかしながら、動力どうりょくなどの根本こんぽんてき改善かいぜんはされなかったため、より全面ぜんめんてき改修かいしゅうがたであるMi-24Vまでのつなぎとしてあつかわれた。生産せいさんすうおおく、各国かっこく輸出ゆしゅつもなされた。また、Mi-24Vの戦力せんりょく練習れんしゅうとしても使用しようされ、Mi-24DUに改修かいしゅうされたものもあった。NATOコードでは「ハインドD」とばれた[2][3]
Mi-25(Ми-25
Mi-24Dの輸出ゆしゅつがた1972ねんはつ飛行ひこう。Mi-24Vが開発かいはつされたことから相対そうたいてき旧型きゅうがたとなったMi-24Dが輸出ゆしゅつ可能かのうとなったため、輸出ゆしゅつ専用せんようとして開発かいはつされた。
Mi-24DU(Ми-24ДУ
Mi-24Dの練習れんしゅうがた前部ぜんぶ後部こうぶ座席ざせきともに操縦そうじゅう機能きのうゆうしている。
Mi-24V(Ми-24В
エンジンかわそうし、システムも更新こうしんした後期こうき改良かいりょうがた。ただし、初期しょきがたはMi-24Dとほぼ同等どうとう機体きたいである。1972ねんはつ飛行ひこう新型しんがた対戦たいせんしゃミサイル9M114 シュトゥールム-V運用うんようする。なお、ポーランドではポーランド言語げんごじょう理由りゆうからMi-24W表記ひょうきされる。NATOコードでは「ハインドE」とばれた[2][3]
Mi-35(Ми-35
Mi-24Vの輸出ゆしゅつがた1976ねんはつ飛行ひこう
Mi-35U
Mi-35をふく操縦そうじゅうした機体きたいインドなどで運用うんようされているが、Mi-35Uという名称めいしょう正式せいしきなものではないとられている。
Mi-24K(Ми-24К
Mi-24Vの陸軍りくぐんじききょう観測かんそくがたソ連それんぐんのみで使用しよう現在げんざいは、ロシアウクライナベラルーシ運用うんようされている。
Mi-24VK-2(Ми-24ВК-2
Mi-24Vの発展はってんがた輸出ゆしゅつ名称めいしょうMi-35VNМи-35ВН)。
 
国連こくれん平和へいわ維持いじ活動かつどう提供ていきょうされたMi-24RKhR
Mi-24KhR(Ми-24ХР
Mi-24DおよびMi-24Vの機体きたいから製作せいさくされた化学かがく放射能ほうしゃのう偵察ていさつかた電波でんぱ化学かがく偵察ていさつがたВертолетрадиохимической разведки)。1978ねんはつ飛行ひこうソ連それんぐんのみで使用しよう現在げんざいは、ロシア、ウクライナなどで運用うんようされている。Mi-24RМи-24Р)、Mi-24RKhМи-24РХドイツ方式ほうしきではMi-24RCh)、Mi-24RRМи-24РР)ともばれる。NATOコードでは「ハインドG1」とばれた[3]
Mi-24RKhR(Ми-24РХР
Mi-24DおよびMi-24Vの機体きたいから製作せいさくされた化学かがく放射能ほうしゃのう偵察ていさつがた電波でんぱ化学かがく偵察ていさつがた)。ソ連それん空軍くうぐんのみで運用うんようチェルノブイリ原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこでも現場げんば投入とうにゅうされた。Mi-24RМи-24Р)ともばれる。冷戦れいせんこう機体きたい継承けいしょうしたロシアやウクライナによって国連こくれん平和へいわ維持いじ活動かつどうなどにも提供ていきょうされている。

Mi-24P系列けいれつ

編集へんしゅう
Mi-24P 後期こうきがたアメリカ陸軍りくぐん試験しけん評価ひょうかセンターが運用うんよう演習えんしゅう参加さんかのため、ネバダしゅうラスベガスアメリカ海軍かいぐん航空こうくう基地きち派遣はけんされたとき機体きたい
Mi-24PN。機首きしゅ部分ぶぶん延長えんちょうしてザレヴォ暗視装置あんしそうち追加ついか装備そうびしているほか、しょうつばさ途中とちゅうからカットされハードポイントが片側かたがわ2かしょ削減さくげんされている。
キプロス国家こっか守備しゅびたいCypriot National Guard)のMi-35P。あし収納しゅうのうしきから固定こていしき変更へんこうされている
Mi-24P(Ми-24П
30mmガストしき機関きかんほうGSh-30K搭載とうさいがた従来じゅうらいの12.7mm機銃きじゅうでは火力かりょく不安ふあんがあったため開発かいはつされた。1974ねんはつ飛行ひこう。NATOコードでは「ハインドF」とばれた[3]
Mi-24PK-2(Ми-24ПК-2
Mi-24Pの発展はってんがた輸出ゆしゅつ名称めいしょうMi-35PNМи-35ПН)。
Mi-24PN(Ми-24ПН
Mi-24Pの夜間やかん攻撃こうげき能力のうりょくなど改良かいりょうがたじゅうしゅせきまえ機首きしゅ部分ぶぶんに、ザレヴォ暗視装置あんしそうちロシアばん装備そうびしているのが特徴とくちょう1999ねんはつ飛行ひこう
Mi-24PU1ウクライナばんロシアばんМі-24ПУ1
ウクライナのコノトプ航空機こうくうき修理しゅうり工場こうじょうウクライナばんロシアばんが、既存きそんのMi-24Pを改修かいしゅうした機体きたい対戦たいせんしゃミサイルはウクライナが独自どくじ開発かいはつしたバリエールVウクライナばんロシアばん装備そうびする。
Mi-24PS(Ми-24ПС
警察けいさつけに開発かいはつされた機体きたい機関きかんほうのかわりに大型おおがた投光器とうこうき搭載とうさいするなどしている。1997ねんはつ飛行ひこう
Mi-35P(Ми-35П
固定こていあしにして軽量けいりょうはかり、固定こてい武装ぶそうに30mm連装れんそう機関きかんほう搭載とうさいした最新さいしんがた。2020ねん量産りょうさんはじまり[4]キプロス運用うんようしている。なお、通常つうじょうのMi-24Dの輸出ゆしゅつがたにもMi-35Pという名称めいしょうもちいられている。Mi-35Mとおなじく、Xがたテイルローターやフェネストロンを採用さいようした機体きたいわずかに存在そんざいする。

Mi-24VP系列けいれつ

編集へんしゅう
 
ロシア空軍くうぐんのMi-35M。
あし固定こていしき変更へんこうされているほか、テイルローターがXがた変更へんこうされている。またスタブウイングのハードポイントも片側かたがわ2かしょ削減さくげんされている。
Mi-24VP(Ми-24ВП
YaKB-12.7機銃きじゅうえ、新型しんがたのNPPU-23ターレットに23mmガストしき機関きかんほうGSh-23-2搭載とうさいした。Mi-24D/Vの12.7mm機銃きじゅうでは攻撃こうげきりょく射程しゃてい距離きょり不足ふそく、Mi-24Pの30mm機関きかんほうではたますう不足ふそくかつ反動はんどう重量じゅうりょう過多かたであったため、そうした問題もんだい解決かいけつするため従来じゅうらい戦闘せんとうよう航空こうくう機関きかんほうとしてひろ使用しようされてきたGSh-23-2を搭載とうさいする派生はせいがた開発かいはつされた。1986ねんはつ飛行ひこう1989ねんより量産りょうさんはいったが、新型しんがた機銃きじゅう不良ふりょう冷戦れいせん終結しゅうけつもあり少数しょうすう生産せいさんわった。ロシア空軍くうぐんウクライナ陸軍りくぐん航空こうくうたい運用うんようされている。
Mi-24VM(Ми-24ВМ
23mmガストしき機関きかんほうGSh-23Lを搭載とうさいしたMi-24VPの改良かいりょうがた新型しんがた対戦たいせんしゃミサイル9M120 アターカ-Vロシアばん英語えいごばん運用うんようする。1999ねんはつ飛行ひこう
Mi-35MロシアばんМи-35М
固定こていあしにして軽量けいりょうはかった機体きたいで、夜間やかん攻撃こうげき能力のうりょくなどが改良かいりょうされている。1998ねんはつ飛行ひこう機関きかんほうはNPPU-24ターレットに23mmのGSh-23L連装れんそう機関きかんほう装備そうびするというMi-24VPにじゅんじたもの。Xがたテイルローターやフェネストロン採用さいようした機体きたいわずかに存在そんざいする。

きゅうソ連それん構成こうせいこく以外いがいでの改良かいりょうがた

編集へんしゅう
 
Mi-24/35 Mk.III スーパーハインド
Mi-24 スーパーハインドMk.Ⅱ
みなみアフリカで運用うんようされていたMi-24を改修かいしゅうするさいつくられた試作しさく原型げんけいはMi-24R。
Mi-24スーパーハインドMk.III
武器ぶき航空こうくう電子でんし工学こうがくおよび対抗たいこう手段しゅだんふくもとのMi-24の広範こうはん運用うんようアップグレード。
Mi-24スーパーハインドMk.IV
アップグレードされたMkⅢ。エンジンの吸気きゅうきこうにポールボルテックスエンジン空気くうき粒子りゅうし分離ぶんりシステムをそなえた型式けいしきアルジェリア使用しようされている。ややがった機首きしゅにデネルGI-2たん砲身ほうしん20mm機関きかんほう装備そうびしており装弾そうだんすうは840はつ。Mk.IIIより改修かいしゅう規模きぼ限定げんていされている。Mi-24 Mk.III Mi-24 Mk.III
Mi-24スーパーハインドMk.V
完全かんぜんさい設計せっけいされた前部ぜんぶ胴体どうたいとコックピットをそなえたスーパーハインドの最新さいしんバージョンだがモックアップのみでわった。
Mi-24-2000
イスラエル開発かいはつされた改修かいしゅうがた

※このほか、「Mi-24E」という名称めいしょう文献ぶんけんじょうもちいられていることがあるが、これは誤認ごにん情報じょうほうである。このような名称めいしょう機体きたいソ連それんでは開発かいはつされておらず、NATOコードネームの「ハインドE」と混同こんどうしてかんがされた名称めいしょうであるとかんがえられる。同様どうようのものとして「Mi-24F」という名称めいしょうられるが、こちらは「Mi-24E」ほど「普及ふきゅう」してはいない。また、文脈ぶんみゃくじょう同様どうよう間違まちがいとかんがえられるものとして「Mi-24D」という名称めいしょうもあるが、これは偶然ぐうぜんにもソ連それんがわのMi-24Dという名称めいしょうとNATOコードネーム「ハインドD」が一致いっちしていたため、のものほど問題もんだいとはならない。このため、かえって「Mi-24E」、「Mi-24F」などという名称めいしょうの「普及ふきゅう」を助長じょちょうしてしまったものともかんがえられる。

運用うんよう

編集へんしゅう

Mi-24は、その任務にんむとして、近接きんせつ航空こうくう支援しえんからたい戦車せんしゃ戦闘せんとう兵員へいいん物資ぶっし輸送ゆそうまで幅広はばひろくこなすことができる。 実戦じっせんでの運用うんよう結果けっか低空ていくう飛行ひこうすることがおおいことから攻撃こうげきけやすいことへの対策たいさくとして、作戦さくせんには21くみもしくはグループで行動こうどうし、多方向たほうこうから同時どうじ攻撃こうげきするという戦術せんじゅつもちいられるようになった。

オガデン紛争ふんそう

編集へんしゅう

1977ねん-78ねんにかけてのオガデン紛争ふんそうさい、Mi-24はエチオピア空軍くうぐんによってはじめて運用うんようされ、ソ連それんからはこばれる軍事ぐんじ装備そうびだい規模きぼ空輸くうゆおこなった。

ベトナム・カンボジア戦争せんそう

編集へんしゅう

1979ねんベトナム空軍くうぐんポル・ポト政権せいけんカンボジア空軍くうぐん侵攻しんこうしたさいにMi-24を使用しようし、ガンシップとしてクメール・ルージュ基地きち前哨ぜんしょう攻撃こうげきした。

ソ連それんのアフガニスタン侵攻しんこう

編集へんしゅう

1979ねん-88ねんにかけてのアフガニスタン侵攻しんこうさい空軍くうぐんがMi-24を大量たいりょう投入とうにゅうしておもムジャーヒディーンたいするばくげきおこない、「ハインド」は一躍いちやく有名ゆうめいになった。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくはこの戦争せんそうでムジャーヒディーンがわ赤外線せきがいせん誘導ゆうどうしきFIM-92 スティンガー供給きょうきゅうし、多数たすうのMi-24がスティンガーによって撃墜げきついされている。しかし、スティンガーのない戦場せんじょうでは猛威もういふるった。

イラン・イラク戦争せんそう

編集へんしゅう

1980ねん-88ねんにかけてのイラン・イラク戦争せんそうラマダン作戦さくせんなどでイラクぐんはMi-25を投入とうにゅうした[5][6][7]。この戦争せんそうでは、イランのAH-1Jとのあいだ史上しじょうはつ攻撃こうげきヘリ同士どうし空中くうちゅうせんしょうじており、戦争せんそうぜん期間きかんつうじてのハインドたいAH-1Jの空中くうちゅうせんでは、10のAH-1Jを撃墜げきついした一方いっぽう、6のハインドがAH-1Jに撃墜げきついされている[8]。またイギリスのメディアがつたえるところでは、イラン空軍くうぐんのF-4ファントムがMi-24の発射はっしゃしたファランガ対戦たいせんしゃミサイルで撃墜げきついされているとう。

ペルー内戦ないせん

編集へんしゅう

1980年代ねんだいはじまったペルー内戦ないせんスペインばん英語えいごばんでは、センデロ・ルミノソトゥパク・アマル革命かくめい運動うんどうなどのはん政府せいふゲリラ掃討そうとうのため、ペルーアラン・ガルシア政権せいけんがMi-24を導入どうにゅう南米なんべいはつのMi-24配備はいびこくとなった。

ペルー・エクアドル国境こっきょう紛争ふんそう

編集へんしゅう

1995ねん1がつ27にちにペルーとエクアドルあいだ発生はっせいした国境こっきょう紛争ふんそうでは、ペルー空軍くうぐんのMi-24が投入とうにゅうされた。唯一ゆいいつガンシップとして戦果せんかげたものの、2がつ7にちに1のMi-24が9K38 イグラ撃墜げきついされ搭乗とうじょうしていた3にん戦死せんしした[1]

だいコンゴ内戦ないせん(2003ねん-)

編集へんしゅう

国際こくさい連合れんごう平和へいわ維持いじ活動かつどう参加さんかしていたインド空軍くうぐんがMi-24/35を使用しよう[9]

イラク戦争せんそう(2003ねん-)

編集へんしゅう

ポーランドぐん2004ねん12月、6のMi-24Dを戦場せんじょう投入とうにゅう2006ねん7がつ18にちに1アル ディワニャ(Al Diwaniyah)の空軍くうぐん基地きち墜落ついらくした。Mi-24Dは戦争せんそう本国ほんごくもどさず再建さいけんされたイラクぐんわたされたり、状態じょうたいわる機体きたいについては処分しょぶんされた[10]

ソマリア内戦ないせん(2006ねん-)

編集へんしゅう

エチオピア空軍くうぐんの3のMi-35と10のMi-24Dが敵対てきたい勢力せいりょくとの対戦たいせん使用しようされた。そのうち12007ねん3月30にちアデン・アッデ国際こくさい空港くうこうちかくで撃墜げきついされた[11]

マケドニア紛争ふんそう(2001ねん

編集へんしゅう

当初とうしょ航空こうくう戦力せんりょくたなかったマケドニア空軍くうぐんげん・マケドニア陸軍りくぐん航空こうくうだん)が、ウクライナからSu-25とも中古ちゅうこ8緊急きんきゅう輸入ゆにゅうきゅうソ連それん出身しゅっしんのパイロットが操縦そうじゅう)。対地たいち攻撃こうげき投入とうにゅうし、成果せいかげたとされる。

みなみオセチア紛争ふんそう(2008ねん

編集へんしゅう

ロシア空軍くうぐん使用しようした。

シエラレオネ内戦ないせん

編集へんしゅう

シエラレオネ陸軍りくぐんおよ民間みんかん軍事ぐんじ会社かいしゃエグゼクティブ・アウトカムズ」が使用しよう
内戦ないせん終結しゅうけつはシエラレオネがわわたされ、同軍どうぐん航空こうくう部隊ぶたい空軍くうぐん存在そんざいしない)に在籍ざいせきしている。

ミャンマー内戦ないせん

編集へんしゅう

ミャンマー空軍くうぐんがMi-35Pを、少数しょうすう民族みんぞく反乱はんらんつづカレンしゅうカチンしゅう出動しゅつどうさせており、COINとともにロケットだん固定こてい機銃きじゅうによる対地たいち攻撃こうげき従事じゅうじしている。

シリア内戦ないせん(2015ねん

編集へんしゅう

シリア内戦ないせんロシア空軍くうぐん軍事ぐんじ介入かいにゅうさい使用しようした[12]

ドンバス戦争せんそう(2014ねん~)

編集へんしゅう

ドンバス戦争せんそうにおいて、ウクライナ陸軍りくぐん航空こうくうたいがウクライナ東部とうぶしんロシア分離ぶんり主義しゅぎ武装ぶそう勢力せいりょくノヴォロシア人民じんみん共和きょうわこく連邦れんぽう)の鎮圧ちんあつ投入とうにゅうしている。

2022ねんロシアのウクライナ侵攻しんこう

編集へんしゅう

2022ねんロシアのウクライナ侵攻しんこうにおいて、ロシア航空こうくう宇宙うちゅうぐんとウクライナ陸軍りくぐん航空こうくうたい双方そうほう運用うんよう。ロシア航空こうくう宇宙うちゅうぐん新型しんがたのMi-35MやMi-28Ka-52なども投入とうにゅうしていると推測すいそくされる。

運用うんようこく

編集へんしゅう
 
あお現役げんえきあか退役たいえき
  アフガニスタン
アフガニスタン空軍くうぐん1975ねんに115導入どうにゅう2001ねんべいぐん侵攻しんこうあらたにMi-35を6採用さいよう現在げんざいは11保有ほゆう
  アゼルバイジャン
アゼルバイジャン空軍くうぐん - 2023ねん時点じてんで、20のMi-24、24のMi-35Mを保有ほゆうしている[13]首都しゅとバクー郊外こうがいのサンガチャリ基地きち配備はいびしているとされる[14]
  アルジェリア
アルジェリア空軍くうぐん
  アンゴラ
アンゴラ人民じんみん空軍くうぐん
  アルメニア
アルメニア空軍くうぐん - 2023ねん時点じてんで、7のMi-24P、2のMi-24K、2のMi-24Rを保有ほゆうしている[15]首都しゅとエレバンのスヴァルトノッツ空港くうこう併設へいせつされた基地きち配備はいびしているとされるが、詳細しょうさい不明ふめい[14]
  ベラルーシ
ベラルーシ空軍くうぐん - 2023ねん時点じてんで、12のMi-24を保有ほゆうしている[16]。2002ねんに、Mi-24をふくむヘリコプター部隊ぶたい陸軍りくぐんから空軍くうぐん移管いかんしている[14]
  ブルガリア
ブルガリア空軍くうぐん1979-1986ねんに44投入とうにゅうした、現在げんざいはMi-25とMi-35を運用うんようしているが、23まで減少げんしょうしている。
  チャド
  キプロス
キプロス国家こっか守備しゅびたい保有ほゆう2001ねん-2005ねんあいだにMi-35Pを12納入のうにゅう2006ねん事故じこで1うしなう。2023ねん時点じてんで11保有ほゆうしている[17]
  キューバ
キューバ空軍くうぐんが25導入どうにゅうした。現在げんざい保有ほゆうすうはMi-24DおよびMi-24Vを20
  赤道せきどうギニア
  エリトリア
  エチオピア
エチオピア空軍くうぐん
  ジョージア
グルジア空軍くうぐん、Mi-24VおよびMi-24Pを40(V:21+P:19)、Mi-35を1保有ほゆう
  ギニア
  ギニアビサウ
  ハンガリー
ハンガリーぐん、49。そのうち20ひがしドイツ空軍くうぐんから購入こうにゅう
  インド
インド空軍くうぐん。Mi-25sとMi-35sを44保有ほゆう
  インドネシア
Mi-35Pを2004ねんに2、2006ねんに5注文ちゅうもんさら2007ねんにMi-35を3発注はっちゅう
  イラン
  イラク
イラク空軍くうぐん
  カザフスタン
カザフスタン防空ぼうくうぐん - 2023ねん時点じてんで、20のMi-24V、12のMi-35Mを保有ほゆうしている[18]
  カーボベルデ
  キルギス
キルギス空軍くうぐん - 2023ねん時点じてんで、2のMi-24を保有ほゆうしている[19]首都しゅとビシュケク近郊きんこうのルーゴバヤ基地きち配備はいびしているとされる[14]。また、キルギス空軍くうぐんはCIS諸国しょこくのハインド乗員じょういん養成ようせい訓練くんれんっている[14]
  トルコ
  リビア
リビア空軍くうぐん
  マケドニア
  モンゴル
モンゴル空軍くうぐん1984ねんに30注文ちゅうもんしたが、1986ねんから1987ねんに25しかわたされなかった。
  ナイジェリア
  モザンビーク
  ミャンマー
空軍くうぐん使用しよう。2019ねん12月15にちにメイクティラ空軍くうぐん基地きち開催かいさいされたミャンマー空軍くうぐん創設そうせつ72周年しゅうねん式典しきてんで、Mi-35P 2就役しゅうえきしきおこなわれた[20]
  ナミビア
ナミビア空軍くうぐん
  ナイジェリア
  北朝鮮きたちょうせん
空軍くうぐん使用しよう
  ペルー
当初とうしょペルー空軍くうぐんに24ペルー陸軍りくぐんに12配備はいびする予定よていだったが、だいいちガルシア政権せいけん経済けいざい混乱こんらんともな陸軍りくぐんけ12断念だんねんされ、1987ねんまでに空軍くうぐんに24配備はいびされた。その、2012ねんにMi-25Pを2追加ついか購入こうにゅうしたほか、ニカラグアのサンディニスタ空軍くうぐんから余剰よじょうとなった7購入こうにゅうしたが、戦闘せんとうでの消耗しょうもう部品ぶひんりで減少げんしょうし、2020ねん段階だんかいでペルー空軍くうぐんがMi-25DおよびMi-35Pを14運用うんよう[1]
  ポーランド
共産きょうさん主義しゅぎ時代じだいポーランド陸軍りくぐん空軍くうぐん運用うんようしていた。民主みんしゅ陸軍りくぐんがMi-24DおよびWを運用うんよう
  ロシア
360
  ルワンダ
  セネガル
  セルビア
セルビア空軍くうぐんがMi-24Vsを2保有ほゆう
コソボ紛争ふんそう特殊とくしゅ部隊ぶたい輸送ゆそうおよ近接きんせつ航空こうくう支援しえん使用しよう
  スリランカ
スリランカ空軍くうぐん、13。Mi-24D/V/PとMi-35をふくむ。
  スーダン
  シリア
シリア空軍くうぐん
  タジキスタン
タジキスタン空軍くうぐんおよ防空ぼうくうぐん - 2023ねん時点じてんで、4のMi-24を保有ほゆうしている[21]
  ウガンダ
  ウクライナ
  アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
アメリカ陸軍りくぐん
研究けんきゅう仮想かそうてき訓練くんれんよう
一部いちぶ機体きたい輸送ゆそう任務にんむようとして実戦じっせん投入とうにゅうされているといわれる。
  ウズベキスタン
  ベネズエラ
Mi-35M2。
  イエメン
  ジンバブエ

過去かこ運用うんようこく

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  ソビエト連邦れんぽう

ソビエト連邦れんぽうぐん
航空こうくうたいソ連それん空軍くうぐん - ソビエト崩壊ほうかいロシアぐんつづ運用うんよう

  チェコスロバキア

空軍くうぐん - 現在げんざいチェコぐんスロバキアぐん引継ひきつぎ。

  チェコ

陸軍りくぐん運用うんよう。アメリカせいAH-1Z更新こうしんされ、2023ねん10がつ15にち最後さいごの11退役たいえきした[25]

  スロバキア

スロバキア空軍くうぐん

  ひがしドイツ

空軍くうぐん運用うんよう。1984ねんより陸軍りくぐん航空こうくうたい移管いかんドイツさい統一とういつともない、連邦れんぽう陸軍りくぐん航空こうくうたいドイツばんぐ。

  クロアチア

ユーゴスラビア人民じんみんぐんより独立どくりつしたクロアチア空軍くうぐんが9(Mi-24D/V)保有ほゆうしていたが2002ねん退役たいえきした。そのうち6売却ばいきゃく

  パプアニューギニア

空軍くうぐん - 法的ほうてき問題もんだいから空軍くうぐん在籍ざいせきしていたものの、実際じっさいには同国どうこく政治せいじてき混乱こんらん介入かいにゅうした民間みんかん軍事ぐんじ会社かいしゃ運用うんようしていた。

  ドイツ

ひがしドイツ空軍くうぐんに51投入とうにゅうしたがのちにハンガリー・ポーランド、アメリカぐん(2)にわたった

  ブラジル

Mi-35M、12注文ちゅうもん2008ねん11月12月

  ベトナム

  カンボジア

  レバノン
2010ねん2がつに、MiG-29受領じゅりょう辞退じたいえに10発注はっちゅうしたといわれるがその経緯けいい不明ふめい機体きたいは2017ねん現在げんざいわたされていないとみられる。

  ニカラグア

内戦ないせんなかきゅうソビエト連邦れんぽうから供与きょうよされたといわれるが、実態じったい不明ふめいである。なお、ニカラグア空軍くうぐん英語えいごばんは、武装ぶそうヘリコプターとしてガンシップかたMi-17運用うんようしている。

過去かこ民間みんかん運用うんようしゃ

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きゅうエグゼクティブ・アウトカムズ民間みんかん軍事ぐんじ会社かいしゃ
関連かんれん会社かいしゃの「アイビス・エア」(航空こうくう会社かいしゃ。エグゼクティブしゃの「空軍くうぐん部門ぶもん)が運用うんようしていた。
きゅうサンドライン・インターナショナル民間みんかん軍事ぐんじ会社かいしゃ
同社どうしゃ関与かんよしたブーゲンビル紛争ふんそう使用しよう

展示てんじ飛行ひこうチーム

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ロシアでは、Mi-24を装備そうびする展示てんじ飛行ひこうチームとして「ベールクトィ」(Беркутыビェールクトィ)が編成へんせいされた。チームめいロシアで「イヌワシ」を意味いみする「беркут」の複数ふくすうがたである。この部隊ぶたいではMi-24P、Mi-24VP、Mi-24VMなどが運用うんようされ、展示てんじ飛行ひこうのほか機体きたい評価ひょうかおこなった。現在げんざい解散かいさんされている。

性能せいのう主要しゅようしょもと

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  • はつ飛行ひこう1969ねん
  • しゅ回転かいてんつばさ直径ちょっけい:17.30m
  • テールローター直径ちょっけい:3.91m
  • 全長ぜんちょう:21.50m
  • 全高ぜんこう:3.97m
  • つばさちょう:6.66m
  • えんばん面積めんせき:235.00m2
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう:7,675kg
  • 通常つうじょう離陸りりく重量じゅうりょう:10,500kg
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう:11,000kg
  • 発動はつどうクリーモフせい イソトフTV3-117 ターボシャフトエンジン出力しゅつりょく:2,200馬力ばりき)2
  • 超過ちょうか禁止きんし速度そくど:320km/h
  • 巡航じゅんこう速度そくど:270km/h
  • 限界げんかい航続こうぞく距離きょり:1,000km
  • 実用じつよう航続こうぞく距離きょり:450km
  • 実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど:4,950m
  • ホバリング上昇じょうしょう限度げんど:1,400m
  • 乗員じょういん:3めい
  • 積載せきさいりょう兵員へいいん8めい、または担架たんか4だい、または1,500-2,400kgの積載せきさいぶつ、または外部がいぶに2,000kgの積載せきさいぶつ
  • 武装ぶそう武器ぶき搭載とうさいりょう1,275kgまで(6箇所かしょ対戦たいせんしゃミサイルロケットランチャーばくだんなど)
    • 固定こてい武装ぶそう:12.7mm機銃きじゅうA-12.7×1(NUB-1可動かどうしきじゅうとう装備そうびたますう900はつ
    • 対戦たいせんしゃミサイル(誘導ゆうどうロケット):9M17P ファラーンガ-M×4
    • ロケットだん:57mmS-5ロケットだんもちい UB-32A-24 32連装れんそうポッド×4
    • ばくだんその:OFAB-100×8、OFAB-250×4、RBK-250×4、RBK-500×2、KMGU-2×2、ODAB-500×2、3B-500×2
 
Mi-24D 三面さんめん
  • はつ飛行ひこう1972ねん
  • しゅ回転かいてんつばさ直径ちょっけい:17.30m
  • テールローター直径ちょっけい:3.91m
  • 全長ぜんちょう:21.50m
  • 全高ぜんこう:3.97m
  • つばさちょう:6.66m
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう:8,340kg
  • 通常つうじょう離陸りりく重量じゅうりょう:11,100kg
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう:11,500kg
  • 発動はつどうクリーモフせい イソトフTV3-117 ターボシャフトエンジン出力しゅつりょく:2,200馬力ばりき)2
  • 超過ちょうか禁止きんし速度そくど:320km/h
  • 巡航じゅんこう速度そくど:270km/h
  • 限界げんかい航続こうぞく距離きょり:1,125km
  • 戦闘せんとう航続こうぞく距離きょり:595km
  • 実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど:4,500m
  • ホバリング上昇じょうしょう限度げんど:1,300m
  • 乗員じょういん:2めい
  • 積載せきさいりょう兵員へいいん8めい、または担架たんか4だい、または1,500-2,400kgの積載せきさいぶつ、または外部がいぶに2,000kgの積載せきさいぶつ
  • 武装ぶそう武器ぶき搭載とうさいりょう2,400kgまで(6箇所かしょ対戦たいせんしゃミサイルロケットランチャーばくだんなど)
  • はつ飛行ひこう1972ねん
  • しゅ回転かいてんつばさ直径ちょっけい:17.30m
  • テールローター直径ちょっけい:3.91m
  • 全長ぜんちょう:21.50m
  • 全高ぜんこう:3.97m
  • つばさちょう:6.66m
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう:8,500kg
  • 通常つうじょう離陸りりく重量じゅうりょう:11,200kg
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう:11,500kg
  • 内部ないぶ燃料ねんりょう積載せきさいりょう:1,500kg+オプション1,000kg
  • 発動はつどうクリーモフせい イソトフTV3-117 ターボシャフトエンジン出力しゅつりょく:2,225 馬力ばりき)2
  • 超過ちょうか禁止きんし速度そくど:320km/h
  • 巡航じゅんこう速度そくど:264km/h
  • 限界げんかい航続こうぞく距離きょり:1,000km
  • 戦闘せんとう航続こうぞく距離きょり:595km
  • 実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど:4,500m
  • ホバリング上昇じょうしょう限度げんど:2,000m
  • 乗員じょういん:2めい
  • 積載せきさいりょう兵員へいいん8めい、または担架たんか4だい、または1,500-2,400kgの積載せきさいぶつ、または外部がいぶに2,000kgの積載せきさいぶつ
  • 武装ぶそう武器ぶき搭載とうさいりょう2,400kgまで(6箇所かしょ対戦たいせんしゃミサイルそら対空たいくうミサイルロケットランチャー誘導ゆうどうロケットだん機銃きじゅうコンテナばくだんなど)
  • はつ飛行ひこう1974ねん
  • しゅ回転かいてんつばさ直径ちょっけい:17.30m
  • テールローター直径ちょっけい:1.50m
  • 全長ぜんちょう:17.51m
  • 全高ぜんこう:3.97m
  • つばさちょう:6.66m
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう:8,570kg
  • 通常つうじょう離陸りりく重量じゅうりょう:11,300kg
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう:11,500kg
  • 発動はつどうクリーモフせい イソトフTV3-117 ターボシャフトエンジン出力しゅつりょく:2,225馬力ばりき)2
  • 超過ちょうか禁止きんし速度そくど:320km/h
  • 巡航じゅんこう速度そくど:270km/h
  • 限界げんかい航続こうぞく距離きょり:1,000km
  • 戦闘せんとう航続こうぞく距離きょり:450km
  • 実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど:4,500m
  • ホバリング上昇じょうしょう限度げんど:2,000m
  • 乗員じょういん:2めい
  • 積載せきさいりょう兵員へいいん8めい、または担架たんか4だい
  • 武装ぶそう武器ぶき搭載とうさいりょう2,400kgまで(6箇所かしょ対戦たいせんしゃミサイルロケットランチャー誘導ゆうどうロケットだん機銃きじゅうコンテナばくだんなど)

登場とうじょう作品さくひん

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ きゅう西側にしがわの(対地たいち攻撃こうげきとくした)攻撃こうげきヘリコプターと区別くべつするため、「強襲きょうしゅうヘリコプター」とばれることもある。ただし、きゅう西側にしがわにおいても、シコルスキー S-67アメリカンエアクラフト ペネトレーターのように「歩兵ほへい部隊ぶたい(もしくはコマンド部隊ぶたい特殊とくしゅ部隊ぶたい)の搭乗とうじょう可能かのう攻撃こうげきヘリコプター」というコンセプトは存在そんざいしていたが主流しゅりゅうとはならなかった。

出典しゅってん

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  15. ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語えいご). The Military Balance 2023. Routledge. p. 172. ISBN 978-1-032-50895-5 
  16. ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語えいご). The Military Balance 2023. Routledge. p. 176. ISBN 978-1-032-50895-5 
  17. ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語えいご). The Military Balance 2023. Routledge. p. 81. ISBN 978-1-032-50895-5 
  18. ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語えいご). The Military Balance 2023. Routledge. pp. 179-180. ISBN 978-1-032-50895-5 
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  25. ^ Czechs retire Russian-built helicopters”. Janes.com (2023ねん10がつ16にち). 2024ねん7がつ30にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

編集へんしゅう

参考さんこうリンク。