子供こども向むけアニメ

子供こども向むけアニメ（こどもむけアニメ）は、視聴しちょう対象たいしょうを乳児にゅうじ・幼児ようじから小学生しょうがくせい・中学生ちゅうがくせい(高校生こうこうせいは除のぞく)までの子供こどもとして企画きかく・製作せいさくされるアニメ作品さくひん。

子供こどもの精神せいしん的てき成長せいちょうは年とし単位たんいで進すすむため、視聴しちょう年齢ねんれいの区分くぶんには、

1. 制作せいさく費用ひようをスポンサー企業きぎょうが担になうため、玩具おもちゃ等とうの対象たいしょう年齢ねんれいが作品さくひん企画きかく時じに設定せっていされている。
2. 原作げんさく掲載けいさいの漫画まんが雑誌ざっし等とうには、対象たいしょう年齢ねんれいが明確めいかくに設定せっていされている場合ばあいが多おおい。

などの特徴とくちょうがある。

概要がいよう

『月刊げっかんコロコロコミック』や『ちゃお』（共ともに小学館しょうがくかん発行はっこう）等とうの児童じどう向むけ漫画まんが雑誌ざっしで連載れんさいされた漫画まんがや『ポケットモンスター』（任天堂にんてんどう）のような低てい年齢ねんれい層そうに人気にんきのキャラクターやコンピュータゲームなどを原作げんさくとし、複雑ふくざつな伏線ふくせん等とうの仕込しこみや入いり組くんだ人間にんげん関係かんけい等とうと無縁むえんのシンプルな作品さくひんで、基本きほん的てきに情操じょうそう教育きょういく的てき面めんもあり、子供こどもの精神せいしん的てき発育はついくに資しするような友情ゆうじょうや思おもいやり、他人たにんへの配慮はいりょといった感情かんじょうや感性かんせいを涵養かんようするような作品さくひんテーマではあるが、一方いっぽうで、玩具おもちゃを販売はんばいするバンダイ、タカラトミー、セガトイズなどの思惑おもわくが反映はんえいされ、主人公しゅじんこうが使用しようするマシンや道具どうぐ、変身へんしんグッズが強調きょうちょうされる販促はんそく番組ばんぐみとなることで存続そんぞくしている。玩具おもちゃメーカーの他ほか、小学館しょうがくかん・集英社しゅうえいしゃ・講談社こうだんしゃなど大手おおて出版しゅっぱん社しゃ、ショウワノート・サンスタさんすたー文具ぶんぐのセイカブランドなどの文具ぶんぐメーカーや、食品しょくひんメーカーが主要しゅようスポンサーとして参加さんかしている。

放送ほうそう形態けいたい

他たのTV番組ばんぐみと同様どうように視聴しちょう率りつと関連かんれん商品しょうひんの売うり上あげが重要じゅうよう視しされている。基本きほん的てきに1年ねん（4クール）で企画きかくされ、視聴しちょう率りつや玩具おもちゃなどの関連かんれん商品しょうひんの売上うりあげが伸のび悩なやんだ作品さくひんの場合ばあいはスポンサーの意向いこうで放送ほうそう期間きかんを短縮たんしゅくしたり、地方ちほう局きょくが放送ほうそう期間きかんの途中とちゅうでネット離脱りだつや番組ばんぐみ購入こうにゅうを取とりやめることもあるが、基本きほん的てきに企画きかく時じに設定せっていされた期間きかんは放送ほうそうされる場合ばあいが多おおい。ただし、テレビ東京てれびとうきょう系けいのアニメ放送ほうそう枠わくは他た局きょくと比くらべて入いれ替かわりが激はげしいため、低てい視聴しちょう率りつもしくは関連かんれん商品しょうひんが不振ふしんであってもスポンサーや広告こうこく代理だいり店てんなどが放送ほうそう枠わくを確保かくほするために延長えんちょうすることがある。逆ぎゃくに視聴しちょう率りつは堅調けんちょうであっても放送ほうそう枠わくの確保かくほが出来できずに打うち切きられたケースもある。

女児じょじ向むけの『プリキュアシリーズ』では男児だんじ向むけの特撮とくさつドラマである『スーパー戦隊せんたいシリーズ』、『仮面かめんライダーシリーズ』・『ウルトラマンシリーズ』のように主人公しゅじんこう等とうのキャラクターデザインや設定せっていを完全かんぜんに変かえる展開てんかいが行おこなわれている。第だい1回かい目めの全面ぜんめん変更へんこうにあたる『ふたりはプリキュア Splash Star』こそ前作ぜんさくの『ふたりはプリキュア』・『ふたりはプリキュア Max Heart』の大だい成功せいこうで長期ちょうき的てきなシリーズ展開てんかいを目指めざし、基本きほんコンセプトや大おおまかなキャラクターデザインを堅持けんじしたものの不調ふちょうに終おわったが、2回かい目めの全面ぜんめん変更へんこうにあたる『Yes!プリキュア5』・『Yes!プリキュア5 GoGo!』では『美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーンシリーズ』（アニメ版ばん初代しょだい、以下いか『セーラームーンシリーズ』）のようなコンセプトに変かえ、キャラクターデザインもカラフルなカラーを用もちいて多人数たにんずう展開てんかいに変化へんかさせたことで再ふたたび人気にんきを取とり戻もどした。それ以後いごのシリーズでも『Yes!プリキュア5』で打うち出だした多人数たにんずう展開てんかいを踏襲とうしゅうしつつ、毎回まいかいストーリーやキャラクターデザインを大幅おおはばに変更へんこうする方針ほうしんである。『プリティーリズムシリーズ』もこれに追随ついずいしていた。

『プリキュアシリーズ』と『プリティーリズムシリーズ』以外いがいの女児じょじ向むけ作品さくひんは、『おねがいマイメロディ』、『ジュエルペットシリーズ』のように主人公しゅじんこうやメインキャラクター（マイメロやルビーなどの動物どうぶつキャラクター）を維持いじしたまま、サブキャラクター（人間にんげんキャラクター）を入いれ替かえる作品さくひんと『セーラームーンシリーズ』、『おジャ魔女まじょどれみシリーズ』、『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!シリーズ』、『きらりん☆レボリューション』のように主人公しゅじんこうや登場とうじょうキャラクターは維持いじしたまま、1年ねんごとに趣向しゅこうを徐々じょじょに変かえながら作品さくひんの人気にんきが落おちるまで続つづける作品さくひんがある。『アイカツ!』のように主人公しゅじんこうの入いれ替かえはあるものの、旧きゅう主人公しゅじんこうが頻繁ひんぱんに登場とうじょうするケースもある。もちろん少女しょうじょ漫画まんが原作げんさくの作品さくひんは後者こうしゃの展開てんかいを強しいられる。

男児だんじ向むけでは『プリキュアシリーズ』や特撮とくさつドラマのように毎回まいかいキャラクターを入いれ替かえるような展開てんかいを行おこなうものは現在げんざい放映ほうえいされている作品さくひんではない。一方いっぽうで一部いちぶキャラクターを入いれ替かえる作品さくひんは『ポケットモンスターシリーズ』などが該当がいとうする。主人公しゅじんこうのサトシとピカチュウは第だい一いちシリーズから共通きょうつうである。

関連かんれん商品しょうひんの対象たいしょう

玩具おもちゃメーカーの販売はんばい促進そくしん用よう資料しりょうでは、両性りょうせい向むけの作品さくひんでは『それいけ!アンパンマン』が全般ぜんぱんに当あたる0歳児さいじから5歳児さいじ前後ぜんこうの乳幼児にゅうようじを、『ドラえもん』が1歳さい程度ていどの乳児にゅうじから小学生しょうがくせいの男女だんじょと中学生ちゅうがくせいから大人おとなの女性じょせいを、『ポケットモンスター』が主おもに幼稚園ようちえん・保育園ほいくえん児じ全般ぜんぱんから小学生しょうがくせいに当あたる2歳児さいじから12歳児さいじの男女だんじょを対象たいしょうとしている。

男児だんじ向むけの作品さくひんは本来ほんらいは幼児ようじ・小学生しょうがくせいと一部いちぶの中学生ちゅうがくせいの男子だんしを主おもなターゲットにする作品さくひんのことであるが、近年きんねんは長期間ちょうきかん放映ほうえいされている作品さくひんを中心ちゅうしんに視聴しちょう者しゃが拡大かくだい・高こう年齢ねんれい化かする傾向けいこうにあり、『ONE PIECE』、『NARUTO -ナルト-』、『イナズマイレブンシリーズ』など女子じょしに拡大かくだいしたり、『ドラゴンボールシリーズ』、『北斗ほくとの拳こぶし』、『ONE PIECE』など大人おとなの男性だんせいもターゲットとして拡大かくだいした作品さくひんが多おおく、それらの作品さくひんにおいては性別せいべつや年齢ねんれい層そうを問とわない関連かんれん商品しょうひんが企画きかく・発売はつばいされている。それ以外いがいの作品さくひんは小学生しょうがくせい前後ぜんこうに当あたる5歳児さいじから12歳児さいじを対象たいしょうとした作品さくひんが多おおい。

一方いっぽうで女児じょじ向むけの作品さくひんは変動へんどうが激はげしい。たとえば2000年代ねんだい以降いこうの作品さくひんは1990年代ねんだいまでとは打うって変かわって、全体ぜんたい的てきに小学校しょうがっこう中学年ちゅうがくねん以下いかといった低てい年齢ねんれい層そう向むけに留とまる作品さくひんが多おおく、近年きんねんは中学生ちゅうがくせい以上いじょうの年齢ねんれい層そうをターゲットに含ふくめている作品さくひんは『ちびまる子こちゃん』のようにファミリー層そうにも受うけ入いれられたり、『スティッチ! 〜いたずらエイリアンの大だい冒険ぼうけん〜』や『おねがいマイメロディ』シリーズのようにティーン層そうにおいてもキャラクター自体じたいの人気にんきが高たかい作品さくひんや、「大おおきなお友達ともだち」絡がらみや、1990年代ねんだいにヒットした『なかよし』・『りぼん』の一部いちぶ作品さくひんの女性じょせい向むけ商品しょうひんを除のぞけば稀まれである。特とくに『プリキュアシリーズ』などといったバトルヒロイン系けいは男児だんじ向むけの特撮とくさつドラマと同様どうよう、幼稚園ようちえん・保育園ほいくえんの卒そつ園えん（＝小学校しょうがっこうの入学にゅうがく）から小学校しょうがっこう3年生ねんせいへの進級しんきゅうまでの間あいだに多おおくの女児じょじはそのアニメ作品さくひんも"卒業そつぎょう"する傾向けいこうにある。

未み就学しゅうがく児じ向むけの売うれ筋すじは『プリキュアシリーズ』が寡占かせんしている状況じょうきょうにあるためか、そのグッズを購買こうばいしなくなりがちな年代ねんだいに当あたる小学校しょうがっこう低てい学年がくねん・中学年ちゅうがくねん向むけでの競争きょうそうが著いちじるしく、近年きんねんはタカラトミーがメインスポンサーを務つとめる『きらりん☆レボリューション』及および『プリティーリズムシリーズ』・『プリパラシリーズ』などの成功せいこうを受うけてアイドル系けいの作品さくひんが多おおくなっている。またバンダイがメインスポンサーを務つとめるアニメにおいても2012年ねん秋あき以降いこうは小学生しょうがくせい低てい学年がくねんや中学年ちゅうがくねんの女児じょじを対象たいしょうとした作品さくひんは『アイカツ!シリーズ』が主力しゅりょくとなり、以前いぜんからある『プリキュアシリーズ』は未み就学しゅうがく児じをメインターゲットにすることで住すみ分わけが図はかられている。

乳幼児にゅうようじ・幼児ようじ向むけの特徴とくちょう

幼児ようじ向むけアニメとも言いわれている。乳幼児にゅうようじ（0 - 2歳児さいじ）向むけと、幼児ようじ（1 - 5歳児さいじ）向むけと、幼稚園ようちえん児じ・小学校しょうがっこう低てい学年がくねん（3 - 8歳児さいじ）向むけでは様相ようそうが変かわっている。

0 - 2歳児さいじ向むけのものは単独たんどくのアニメ作品さくひんは存在そんざいせず、NHKの教育きょういくテレビ（Eテレ）で放送ほうそうされる乳幼児にゅうようじ向むけテレビ番組ばんぐみ『いないいないばあっ!』内ないの1コーナーで放送ほうそうされる。言葉ことばを習得しゅうとくする前まえの0歳児さいじでも理解りかいできるよう、気きをひきそうな色いろや音おとを使つかった単純たんじゅんなアニメーションが主体しゅたいである。

1 - 5歳児さいじ向むけの作品さくひんでは、幼児ようじに人気にんきの高たかいキャラクターなどを主人公しゅじんこうに、幼児ようじでもわかりやすいストーリーの中なかに社会しゃかいのルールやモラルなどをわかりやすく織おり交まぜて「しつけ効果こうか」をねらった作品さくひんが多おおくみられ、幼年ようねん層そうに親したしみやすい、擬人ぎじん化かされた動物どうぶつや物ものが登場とうじょうする作品さくひんが多おおい。テレビアニメの『それいけ!アンパンマン』・『しましまとらのしまじろう』及および、実写じっしゃパートとアニメパートを織おり交まぜた幼児ようじ向むけテレビ番組ばんぐみ『おかあさんといっしょ』がその代表だいひょう例れいである。いずれの作品さくひんも男児だんじと女児じょじ向むけの区別くべつはない。

3 - 8歳児さいじ向むけの作品さくひんでは、視聴しちょう者しゃ層そうにとって大人おとなより身近みぢかな年齢ねんれいである小学生しょうがくせい（中ちゅう高学年こうがくねん）もしくは中学生ちゅうがくせいの子供こどもに設定せっていされた人間にんげん（特撮とくさつドラマは若年じゃくねん男性だんせいや女性じょせい）、または同等どうとうの精神せいしん年齢ねんれいに設定せっていされた動物どうぶつやロボットなどが主人公しゅじんこうとされ、ストーリーの方向ほうこう性せいにおいて勧善懲悪かんぜんちょうあくが徹底てっていされ、作品さくひん中ちゅうに「しつけ効果こうか」を織おり交まぜている。この層そうでは類型るいけい的てきな男女だんじょ別べつの嗜好しこうを好このむため、『ドラえもん』や『とっとこハム太郎たろう』のように両性りょうせいに支持しじされる作品さくひんもあるが、男児だんじ向むけ、女児じょじ向むけの区別くべつがはっきりと分わかれる作品さくひんが多おおく、女児じょじ向むけアニメでは『プリキュアシリーズ』、『たまごっち!』や『ジュエルペットシリーズ』などが挙あげられる(詳細しょうさいは後述こうじゅつ)。近年きんねんの男児だんじ向むけアニメは対象たいしょう年齢ねんれいが小学生しょうがくせい以上いじょうの作品さくひんが多おおく、この層そうを担になう作品さくひんが少すくないが、『スーパー戦隊せんたいシリーズ』や『平成へいせい仮面かめんライダーシリーズ』などの幼稚園ようちえん児じに支持しじされやすい特撮とくさつドラマが類似るいじした役割やくわりを担になっている。

幼年ようねん向むけ知育ちいく・教育きょういく用ようビデオにも、アニメの人気にんきキャラクターを登場とうじょうさせたり、オリジナルアニメ（例れい：イソップ物語ものがたりなど）による作品さくひんなども数多かずおおく市販しはんされている。

男児だんじ向むけの特徴とくちょう

非ひ日常にちじょう的てきな世界せかいの勧善懲悪かんぜんちょうあくのロボットアニメ

『鞍馬あんば天狗てんぐ』などの少年しょうねん向むけ時代じだい劇げきの勧善懲悪かんぜんちょうあくの構図こうずを継承けいしょうする形かたちで、漫画まんがや特撮とくさつものにおいての定番ていばんパターンと定着ていちゃくし（時代じだい劇げき#時代じだい劇げきの分類ぶんるいの活劇かつげきものも参照さんしょう）、現在げんざいも10代前後ぜんこう主人公しゅじんこうが正義せいぎの味方みかたとなって、悪あくの陣営じんえいの野望やぼうを打うちくための闘たたかいを描えがく単純たんじゅん明快めいかいな構造こうぞうを持もっており、単純たんじゅん化かされた善悪ぜんあくの概念がいねんを明確めいかくに示しめすと共ともに、10代前後ぜんこうの少年しょうねんの英雄えいゆう願望がんぼうを満足まんぞくさせるようになっている。また、闘たたかいの中なかでの仲間なかまとの友情ゆうじょうや助たすけ合あいといった概念がいねんが盛もり込こまれることも多おおい。前述ぜんじゅつの通とおり、『スーパー戦隊せんたいシリーズ』などの特撮とくさつ番組ばんぐみにおいても、これは踏襲とうしゅうされている。ただし、近年きんねんロボットアニメ自体じたいは下火したびで、ゲームを主体しゅたいにした作品さくひんと比くらべて、必かならずしも堅調けんちょうとはいいがたい。

ロボット玩具おもちゃ（超ちょう合金ごうきんフィギュア・プラモデル等とう）

ロボット等とうは増ふえるほどスポンサーの商品しょうひん展開てんかいがやりやすくなるため、スポンサーの意向いこうでバリエーションが増加ぞうかする傾向けいこうがある。ただし、過剰かじょうになることへの非難ひなんもあり、また単価たんかが上あがりすぎると逆ぎゃく効果こうかになるため、メインのロボットに合体がったいしてバリエーションを構成こうせいする小型こがたのロボットやメカの単価たんかはむしろ下さげられる傾向けいこうもある。また、近年きんねんでは魔法まほう少女しょうじょもの（女おんな玩）のように先端せんたん技術ぎじゅつを用もちいた変身へんしんアイテムのグッズも多おおく商品しょうひん化かされている。

男児だんじ向むけの現状げんじょう

1960年代ねんだいから1970年代ねんだいにおいては、このジャンルに含ふくまれるロボットアニメなどの作品さくひん群ぐん（実写じっしゃの特撮とくさつ作品さくひんも含ふくむ）は、漫画まんが原作げんさく作品さくひん（コミカライズ含ふくむ）が主流しゅりゅうであり、想定そうてい視し聴者ちょうしゃである小学校しょうがっこう低てい・中学年ちゅうがくねん間あいだでの男児だんじのみならず、小学校しょうがっこう高学年こうがくねん及および、中学生ちゅうがくせいにまで親したしまれており、少年しょうねん雑誌ざっし（週刊しゅうかん少年しょうねん漫画まんが誌し）でメディア展開てんかいが行おこなわれていたが、視聴しちょう者しゃ層そうの低てい年齢ねんれい化かに伴ともない、1971年ねんに『テレビマガジン』が刊行かんこうされ、以後いご児童じどう雑誌ざっしのみでメディア展開てんかいされるようになった（第だい一いち次じ怪獣かいじゅうブーム、第だい二に次じ怪獣かいじゅうブームの項こうも参照さんしょう）。その状況じょうきょうはオリジナル作品さくひんの増加ぞうかを促うながし、70年代ねんだいまでのように児童じどう以外いがいの視聴しちょう者しゃ層そうが見みるということもなくなった。女児じょじ向むけアニメにおいては現在進行形げんざいしんこうけいでこの状況じょうきょうが進すすみつつある（ロボットアニメ#隆盛りゅうせいと衰退すいたい参照さんしょう）。 主おもに小学館しょうがくかんのコメディ作品さくひんにおいて顕著けんちょであるが、藤子とうこ不二雄ふじお作品さくひんや『ポケットモンスターシリーズ』、『ビックリマン』などは女児じょじ向むけにおいてのメディア展開てんかいも行おこなわれており、事実じじつ上じょうのジェンダーレス作品さくひんである。いずれもアニメ化かなど長期ちょうきメディア展開てんかいの過程かていで本来ほんらいの層そう以外いがいに向むけたアレンジが行おこなわれている。特とくに性別せいべつを問とわない学習がくしゅう雑誌ざっしの掲載けいさい作品さくひんには顕著けんちょであり、『ドラえもん』は連載れんさい当初とうしょの原作げんさくのアンケートで少女しょうじょの人気にんきが低ひくかったので、女子じょし向むけのひみつ道具どうぐを出だすようにしたこともある。『ポケットモンスター』ではアニメ版ばんで主人公しゅじんこう・サトシの最初さいしょのポケモンを、制作せいさく側がわ女児じょじにもターゲットを広ひろげたいというの意向いこうで、ピカチュウに変更へんこうしている。玩具おもちゃ関係かんけいではほぼ男児だんじ向むけに展開てんかいしている『ヤッターマン』でも、2008年版ねんばん放送ほうそう中ちゅうのめばえ（小学館しょうがくかん発行はっこう）の付録ふろくに女おんなの子こキャラ（ヤッターマン2号ごう）にも対応たいおうしたお面めんがついていたことがある。また、ガンダムシリーズの従来じゅうらいと異ことなりホビーとしてのガンプラを扱あつかう『ガンダムビルドファイターズ』においては、ベアッガイのような少女しょうじょファンも意識いしきしたガンプラを登場とうじょうさせている。また、世界せかい名作めいさく劇場げきじょうも『トム・ソーヤの冒険ぼうけん』など原作げんさくの選択せんたくからうかがえるように、こちらも男児だんじと女児じょじの両方りょうほうに向むけて展開てんかいしていた。また、元々もともとが新聞しんぶん漫画まんがが原作げんさくであり、どちら向むけとも言いい難がたい『サザエさん』でファッションドールなどの女児じょじ向むけの玩具おもちゃ展開てんかいを行おこなっていた時期じきもある。 また、2007年ねん頃ごろから従来じゅうらい型がたのアニメーション技法ぎほうを用もちいずに、3D-CGで構成こうせいしたテレビアニメ作品さくひんも登場とうじょうしている。

少年しょうねん漫画まんが雑誌ざっしとの関係かんけい

少年しょうねん漫画まんがを原作げんさくとするアニメのターゲット層そうは小学校しょうがっこう高学年こうがくねんから中高生ちゅうこうせいの青少年せいしょうねんをメインにしている作品さくひんが多おおい（少年しょうねん向むけアニメ及および各かく少年しょうねん漫画まんがの項目こうもくを参照さんしょう）が、男児だんじからの支持しじを得えた作品さくひんも多おおい。

少年しょうねん漫画まんが原作げんさく作品さくひん

『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』（集英社しゅうえいしゃ）の連載れんさい漫画まんがから発祥はっしょうした作品さくひんは現在げんざいでも『ONE PIECE』、『NARUTO -ナルト-』などが長年ながねんにわたって男児だんじからも高たかい人気にんきを得えている。『週刊しゅうかん少年しょうねんサンデー』（小学館しょうがくかん）発祥はっしょうの『名めい探偵たんていコナン』もロングランヒットとなっている。『月刊げっかん少年しょうねんガンガン』（スクウェア・エニックス）の『鋼はがねの錬金術れんきんじゅつ師し』は前述ぜんじゅつの作品さくひんに比くらべ放送ほうそう期間きかんこそ短みじかいもののそれらと匹敵ひってきする人気にんきを獲得かくとくしている。そして『月刊げっかん少年しょうねんエース』（角川書店かどかわしょてん）からのアニメ化か作品さくひんにも数かずは少すくないが男児だんじの支持しじを得えた作品さくひんがあり、例れいとしては『ケロロ軍曹ぐんそう』が挙あげられる。

タイアップ作品さくひん

『月刊げっかんコロコロコミック』（以下いか『コロコロ』）に掲載けいさいされた作品さくひんが他たを圧倒あっとうする。特とくに小学生しょうがくせい以下いかの男児だんじのみをターゲットとする作品さくひんの場合ばあい、『コロコロ』でタイアップができるかどうかは作品さくひん自体じたいの成否せいひにも直結ちょっけつしており、同誌どうしの編集へんしゅう部ぶには玩具おもちゃ会社かいしゃやアニメ企画きかく会社かいしゃからの企画きかくの提案ていあんが絶たえない状態じょうたいである。『コロコロ』に連載れんさいされているタイアップ作品さくひんの代表だいひょう格かくである『ポケットモンスター』が隆盛りゅうせいした一方いっぽうで、競合きょうごう誌しの『コミックボンボン』（講談社こうだんしゃ）や『月刊げっかんコミックブンブン』（ポプラ社ぽぷらしゃ）が休刊きゅうかんし、ライバルが『Vジャンプ』（集英社しゅうえいしゃ）を除のぞいて消滅しょうめつした2000年代ねんだい中盤ちゅうばん以降いこうからはそれがさらに顕著けんちょとなっている。また近年きんねんでは『ポケットモンスター XY』と『妖怪ようかいウォッチ』など『コロコロ』の連載れんさい作品さくひん同士どうしでの競合きょうごうが生しょうじている。

女児じょじ向むけの特徴とくちょう

日々ひびの生活せいかつ、人ひととの触ふれ合あいを描えがく魔法まほう少女しょうじょアニメ

米べいTVコメディ『奥おくさまは魔女まじょ』の影響えいきょうで製作せいさくされた『魔法使まほうつかいサリー』の大だいヒットで、制作せいさく会社かいしゃの東映とうえいによって多数たすう制作せいさくされ定着ていちゃくする。

1980年代ねんだい以後いご、変身へんしん用ようアイテムの玩具おもちゃの販促はんそくを狙ねらったスポンサーの意向いこうによる。また、『セーラームーンシリーズ』の成功せいこうにより、チームで戦闘せんとうを行おこなう変身へんしんヒロインものも増加ぞうかしたが、この作品さくひんはコスチュームへの憧あこがれとファンタジー性せい、そして戦闘せんとう要素ようそ、恋愛れんあいといった少女しょうじょが求もとめる要素ようそを全すべて盛もり込こむことに成功せいこうした作品さくひんである。

以後いごは戦闘せんとう要素ようそがない作品さくひんまでも、コスチュームチェンジとグループ化かが盛もりこまれる。これはキャラが増ふえる分ぶんだけ玩具おもちゃ（コスチュームのアパレルも含ふくむ）の種類しゅるいを増ふやせるというスポンサー側がわのメリットによって促進そくしんされている面めんもある（ヒロインが単独たんどくの作品さくひんも皆無かいむではないが少すくない）。

これらは『実写じっしゃ版ばん 美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーン』、『まるまるちびまる子こちゃん』、『チョコミミ』、『アイドル×戦士せんしミラクルちゅーんず!』などの層そうを重かさねる特撮とくさつ番組ばんぐみおよび実写じっしゃドラマにおいても、踏襲とうしゅうされている。

主人公しゅじんこうの年齢ねんれい

想定そうてい視し聴者ちょうしゃである小学校しょうがっこう低てい・中学年ちゅうがくねんまでの女児じょじから見みて、多少たしょう年上としうえである「小学校しょうがっこう高学年こうがくねんから中学生ちゅうがくせい」の少女しょうじょが主人公しゅじんこうとなることが多おおい。この年代ねんだいは物事ものごとの分別ふんべつがつけられる最もっとも若わかい者ものであるため、これにより主人公しゅじんこうに多少たしょう大人おとなびた行動こうどうをさせたり、物語ものがたりに訓話くんわ的てきな色合いろあいを加くわえたとしても、それらの説得せっとく力りょくが維持いじできるという効果こうかを狙ねらったものであると推測すいそくされる。

魔法まほう少女しょうじょアニメに該当がいとうする場合ばあいであっても、舞台ぶたいはごく一般いっぱん的てきで現実げんじつ的てきな街まちであり、戦闘せんとうパート以外いがいは主人公しゅじんこう達たちの普通ふつうの暮くらしが描えがかれることが多おおい。

女児じょじ向むけの現状げんじょう

主おもにアニメオリジナル作品さくひんと少女しょうじょ漫画まんがを原作げんさくとする作品さくひんに分わかれ、前者ぜんしゃは幼児ようじや小学校しょうがっこう低てい学年がくねんでの人気にんきが高たかく、後者こうしゃは幼児ようじより小学生しょうがくせいの人気にんきが高たかい傾向けいこうにある。しかし近年きんねんは『プリティーリズムシリーズ』や『アイカツ!』などのように小学生しょうがくせい向むけでもアニメオリジナル作品さくひんの割合わりあいが多おおくなっている。海外かいがいアニメでは主流しゅりゅうとなっている3DCGで構成こうせいしたテレビアニメーションは近年きんねん国内こくないアニメでも見みられ始はじめ、女児じょじ向むけアニメでも2008年ねん以降いこう徐々じょじょに増加ぞうかしている。

漫画まんが以外いがいが原作げんさくの作品さくひんおよびアニメオリジナル作品さくひんは、コミカライズ（漫画まんが化か）などのタイアップ先さきとして、『ちゃお』（小学館しょうがくかん）、『なかよし』（講談社こうだんしゃ）、『りぼん』（集英社しゅうえいしゃ）の3大だい小中学生しょうちゅうがくせい向むけ少女しょうじょ漫画まんが雑誌ざっしや、小学館しょうがくかんの学習がくしゅう雑誌ざっし（『小学しょうがく一いち年生ねんせい』・『小学しょうがく二に年生ねんせい』・『学習がくしゅう幼稚園ようちえん』）と組くむことが多おおい。また、幼児ようじ向むけ雑誌ざっしや絵本えほんを出版しゅっぱんしている小学館しょうがくかんや講談社こうだんしゃが出版しゅっぱん権けんを持もっている作品さくひんの場合ばあいは、アニメ化かの形態けいたいに関係かんけいなく、自社じしゃ発行はっこうの幼児ようじ向むけ雑誌ざっしである『めばえ』・『幼稚園ようちえん』・『学習がくしゅう幼稚園ようちえん』（小学館しょうがくかん）や『おともだち』・『たのしい幼稚園ようちえん』（講談社こうだんしゃ）にアニメ版ばんをモチーフとした漫画まんが絵本えほんが掲載けいさいされることが多おおい。他たにサンリオも幼児ようじ向むけ雑誌ざっしを出版しゅっぱんしている。その中なかには『おねがいマイメロディ』など幼児ようじ向むけ雑誌ざっしとタイアップをしていても、少女しょうじょ漫画まんが雑誌ざっしとのタイアップは採とらなかった作品さくひんもある。

絵柄えがらの面めんにおいては、中高生ちゅうこうせい以上いじょうの女子じょしを対象たいしょうとした「少女しょうじょ向むけアニメ」の一部いちぶ作品さくひんや、「女性じょせい向むけアニメ」と比くらべ、ヒロインのキャラクター、ヒーローのキャラクターとも目めが大おおきめであることが多おおい。これは小中学生しょうちゅうがくせい向むけ少女しょうじょ漫画まんが雑誌ざっし（『なかよし』、『りぼん』、『ちゃお』など）に連載れんさいされている漫画まんがから受うけた影響えいきょうも大おおきい。また、近年きんねんの「少年しょうねん向むけアニメ」や「男性だんせい向むけアニメ」の一部いちぶに当あたる、いわゆる「萌もえアニメ」とも相互そうごに影響えいきょうを受うけ、絵柄えがら面めんでも似通にかよっている部分ぶぶんも多おおい。一部いちぶのアニメ作品さくひんには「萌もえアニメ」のスタッフが参加さんかしたり、逆ぎゃくに、本ほんジャンルのアニメに関かかわったスタッフが「萌もえアニメ」に参加さんかする例れいもしばしば見みられる。

アニメオリジナル作品さくひん

アニメオリジナル作品さくひんは男児だんじ向むけアニメでは1970年代ねんだい後半こうはん以降いこうから目立めだち始はじめ、女児じょじ向むけアニメも草創そうそう期きの1960年代ねんだいから1970年代ねんだい半なかばまでは『魔法使まほうつかいサリー』・『ひみつのアッコちゃん』などは少女しょうじょ漫画まんがを原作げんさくにしていたが、男児だんじ向むけ同様どうよう後半こうはん期きの『魔法まほう少女しょうじょララベル』などがオリジナル作品さくひんとして製作せいさくされた。その傾向けいこうを引ひき継つぎ『魔法まほうのプリンセス ミンキーモモ』（葦あしプロ魔法まほう少女しょうじょアニメシリーズの代表だいひょう作さく）、『魔法まほうの天使てんしクリィミーマミ』（ぴえろ魔法まほう少女しょうじょアニメシリーズの代表だいひょう作さく）などの成功せいこうもあり、本ほんジャンルの主流しゅりゅうになった。1990年代ねんだい前半ぜんはんから中盤ちゅうばんにかけては『セーラームーンシリーズ』に代表だいひょうされる少女しょうじょ漫画まんが原作げんさくアニメの隆盛りゅうせいの影かげとなっていたが、1990年代ねんだい末期まっきの『おジャ魔女まじょどれみシリーズ』の成功せいこうをきっかけに再ふたたび増加ぞうかし、2000年代ねんだい以降いこうは『プリキュアシリーズ』を筆頭ひっとうに過半数かはんすうの作品さくひんがアニメオリジナルとなっている。

原案げんあんは作品さくひんによってまちまちで『おジャ魔女まじょどれみシリーズ』や『プリキュアシリーズ』などキャラクター原案げんあんや作品さくひんの内容ないようまでアニメ製作せいさく会社かいしゃ・広告こうこく代理だいり店てん・スポンサーなどが合同ごうどうで企画きかくしたアニメオリジナルなもの、『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』シリーズや『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』など少女しょうじょ漫画まんが雑誌ざっしの編集へんしゅう部ぶが中心ちゅうしんになって企画きかくしたもの、『たまごっち!』シリーズなど既存きそんのキャラクターを使用しようしたもの、など多種たしゅ多岐たきにわたる。

また、カラーはピンク・青あお（水色みずいろである時ときが多おおい）・黄色おうしょく・紫むらさき（または薄紫うすむらさき）を中心ちゅうしん（もしくはピンク・青あお（水色みずいろである時ときが多おおい）・黄色おうしょくか紫むらさき（または薄紫うすむらさき）の3色しょく）とした作品さくひん（アイカツ!シリーズ、ハピネスチャージプリキュア!等ひとし）が多おおく、中なかでもピンクは主人公しゅじんこうのイメージカラーとして用もちいられる作品さくひんが多おおい。

漫画まんが以外いがいが原作げんさくの作品さくひん

アニメ化か以前いぜんに漫画まんが以外いがいの出典しゅってんがある作品さくひんとして、児童じどう文学ぶんがくが原作げんさくのものとしては『夢ゆめのクレヨン王国おうこく』と『ふしぎ魔法まほうファンファンファーマシィー』、インターネット上うえのコンテンツが原作げんさくのものとしては『ふしぎ星ぼしの☆ふたご姫ひめ』などが挙あげられる。また、『とっとこハム太郎たろう』は漫画まんがと児童じどう文学ぶんがくの両方りょうほうで原作げんさくが掲載けいさいされた作品さくひんである。

少女しょうじょ漫画まんがが原作げんさくの作品さくひん

少女しょうじょ向むけアニメ#幼児ようじ・小中学生しょうちゅうがくせい向むけ作品さくひんも参照さんしょうのこと。

主おもに『なかよし』・『りぼん』・『ちゃお』の3大だい小中学生しょうちゅうがくせい向むけ少女しょうじょ漫画まんが雑誌ざっしが強つよかった分野ぶんやであり、テレビアニメの草創そうそう期きから長年ながねんにわたって漫画まんが原作げんさく作品さくひんのアニメ化かやテレビアニメの漫画まんが化かでタイアップすることが多おおかったが、2010年代ねんだい以降いこうは全ぜん日にち帯たいに放送ほうそうされる番組ばんぐみにおいて、少女しょうじょ漫画まんが原作げんさくの作品さくひんがテレビアニメ化かされる機会きかい自体じたいが大幅おおはばに減へっている。『ちゃお』より低てい年齢ねんれい層そう（幼稚園ようちえん年長ねんちょう・小学校しょうがっこう低てい学年がくねん）の女児じょじをターゲットとした漫画まんが雑誌ざっし『ぷっちぐみ』（小学館しょうがくかん）や、『小学しょうがく一いち年生ねんせい』・『小学しょうがく二に年生ねんせい』・『小学しょうがく三さん年生ねんせい』・『小学しょうがく四よん年生ねんせい』(小学しょうがく三さん年生ねんせい・小学しょうがく四よん年生ねんせいは2012年ねん3月がつ限かぎりで休刊きゅうかん)（小学館しょうがくかん）に掲載けいさいされた作品さくひんもあるが、上記じょうきの3誌しと比くらべると少すくない。

少女しょうじょ漫画まんが原作げんさくであっても、女児じょじ向むけアニメの場合ばあいはほぼすべての作品さくひんにアニメオリジナルストーリーが入はいり、作品さくひんによってはストーリーの結末けつまつが原作げんさくと異ことなることもある。小学生しょうがくせい以下いかをターゲットとした少女しょうじょ漫画まんが雑誌ざっしはいずれも月刊げっかん誌しであり、原作げんさくをそのまま起用きようした場合ばあい、毎週まいしゅう放映ほうえいされるアニメのストックとして不足ふそくすることが理由りゆうの一ひとつである。もう一ひとつの対策たいさくとして、完結かんけつした原作げんさくを用もちいてアニメ化かすることもあるが、本ほんジャンルにおいては、より高こう年齢ねんれい層そうの女性じょせいをターゲットとした「少女しょうじょ向むけアニメ」・「女性じょせい向むけアニメ」や他たのジャンルのアニメと比くらべて極きわめて少すくない。

『なかよし』は1960年代ねんだいの『リボンの騎士きし』を筆頭ひっとうに「女児じょじ向むけアニメ」を多おおく輩出はいしゅつしており、1970年代ねんだいから1990年代ねんだいまで『キャンディ・キャンディ』・『セーラームーンシリーズ』・『カードキャプターさくら』などのヒット作さくを輩出はいしゅつし、業界ぎょうかい全体ぜんたいでもトップクラスの人気にんきになることが多おおい。『りぼん』も総数そうすうこそ『なかよし』に譲ゆずるものの1960年代ねんだいに『魔法使まほうつかいサリー』（初代しょだい）・『ひみつのアッコちゃん』（初代しょだい）、1990年代ねんだいに『ちびまる子こちゃん』・『赤あかずきんチャチャ』などのヒット作さくを輩出はいしゅつし、『ちびまる子こちゃん』は1992年ねんから1995年ねんの中断ちゅうだん期間きかんを除のぞけば現在げんざいも途切とぎれること無なく続つづけられている。

2000年代ねんだいは『ちゃお』原作げんさく作品さくひんから『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』・『きらりん☆レボリューション』などをヒットさせていたが、『なかよし』・『りぼん』を含ふくむ『ちゃお』以外いがいに掲載けいさいされていた作品さくひんからは1990年代ねんだいとは一転いってんしてヒット作さくが少すくない状況じょうきょうになっていた。さらに2010年代ねんだいになると『ちゃお』も含ふくめ、3大だい小中学生しょうちゅうがくせい向むけ少女しょうじょ漫画まんが雑誌ざっしに連載れんさいされた原作げんさく漫画まんががテレビアニメ化かされる機会きかいが大幅おおはばに少すくなくなっている。その一方いっぽうで『なかよし』の1990年代ねんだいの人気にんき作品さくひんだった『セーラームーンシリーズ』と『カードキャプターさくら』は放送ほうそう終了しゅうりょう後ご15年ねん以上いじょう経たっても絶大ぜつだいな人気にんきがあり、2014年ねんに成人せいじん女性じょせいも対象たいしょうに含ふくめた新作しんさく『美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーンCrystal』が制作せいさくされた。それに続つづく形かたちで『カードキャプターさくら』も2018年ねんに続編ぞくへんの放送ほうそうを予定よていしている。

関連かんれん項目こうもく

• 少年しょうねん向むけアニメ
• 少女しょうじょ向むけアニメ
• 男性だんせい向むけアニメ
• 女性じょせい向むけアニメ
• ファミリー・一般いっぱん向むけアニメ
• 安全あんぜん教育きょういくアニメ
• 深夜しんやアニメ
• 子供こども番組ばんぐみ
• 特撮とくさつ
• 児童じどう向むけドラマ
• 大おおきいお友達ともだち