アラム語
アラム | |
---|---|
ܐܪܡܝܐ, ארמית Arāmît | |
IPA: [arɑmi [ɑrɑmɑjɑ], [ɔrɔmɔjɔ] | |
レバノン
| |
| |
アラム | |
ISO 639-3 |
arc — oar — aii — アッシリアaij — ノシャンamw — bhn — ボータンbjf — バルザニ・ユダヤcld — カルデアhrt — ヘルテヴィンhuy — ハラウラjpa — パレスチナ・ユダヤkqd — コイ・サンジャク・スラトlhs — ムラハソーlsd — デニmid — myz — マンダsam — サマリア・アラムsyc — シリアsyn — セナヤtmr — ユダヤ・バビロニア・アラムtrg — ディダンtru — トゥロヨxrm — Armazic(0–200 AD) |
アラム
もともとアラム
アラム
歴史
[アラム
古代 アラム語 (紀元前 850年 -紀元前 612年 [6])各地 の碑文 によって知 られる。当時 アラム人 は中東 で重要 な役割 を果 たし、アラム語 は新 アッシリア王国 の外交 のための国際 語 として使 われ、エジプトからメソポタミアに至 る地域 で使 われたが、まだ標準 は成立 していなかった。帝国 アラム語 (紀元前 600年 -紀元前 200年 )アラム語 は新 バビロニアとアケメネス朝 の行政 のための公用 語 として、エジプト、アナトリアからインド亜 大陸 に及 ぶ広大 な地域 で用 いられた。また標準 的 なアラム語 の文章 語 が成立 した。なお、この時代 の文献 はほとんど残 っていないが、主 にエジプトからパピルスや革 に書 かれた文章 が発見 されており、その代表 がエレファンティネ・パピルスである。また、聖書 のエズラ記 の中 に引用 されているアラム語 の手紙 はこの時代 に属 する。ほかにわずかな碑文 が残 る(ペルセポリスのものやアラム語 で書 かれたアショーカ王 碑文 )。中期 アラム語 (紀元前 200年 -西暦 250年 )この時代 、中東 世界 の行政 語 としてのアラム語 の地位 はギリシア語 に取 ってかわられた。また、地域 ごとの方言 分岐 が起 きた。しかし、帝国 アラム語 時代 以来 の文章 語 は地域 差 を越 えて使 われ続 けた。パルミラ、ナバタイ、ハトラなどの碑文 や、死 海 文書 のアラム語 文献 、聖書 のダニエル書 の一部 で使 われているアラム語 、オンケロスおよびヨナタンによるタルグーム(聖書 の翻訳 )はこの時代 に属 する。後期 アラム語 (または古典 アラム語 、西暦 200年 - 1200年 [7])東西 の2方言 あるいはパレスチナ、シリア、バビロニアの3つの方言 に大別 され、ユダヤ教 、サマリア人 、キリスト教 、マンダ教 の文献 が書 かれた。とくにシリアのキリスト教徒 の文献 の言語 をシリア語 と称 する。この時代 の後半 になると話 し言葉 としてのアラム語 は大 部分 がアラビア語 によって駆逐 される。現代 アラム語
話者 の減少
[音声
[セム |
* |
*ð | * |
*ɬ | *ɬʼ |
---|---|---|---|---|---|
アラム |
t | d | tʼ (ṭ) | s | ʕ (ʿ) |
ヘブライ |
š | z | sʼ (ṣ) | ɬ (ś) | sʼ (ṣ) |
アラビア |
ð (ḏ) | (ẓ)[14] | ɬ[15] | (ḍ)[14] |
とくに *ɬʼ の
文法
[下位 分類
[西 アラム語 は、かつてアラビアのナバテア人 、パルミラ人 、サマリア人 、パレスチナのキリスト教徒 やアラム人 ユダヤ教徒 によって話 された。現在 は、シリアのマアルーラ (Ma'loula)村 など三 つの村 で話 される現代 西方 アラム語 を除 いてまったく消滅 している[28][29]。東 アラム語 は、シリア語 やマンダ語 、現代 アラム語 などを含 む。現代 アラム語 の話者 はキリスト教 ・ユダヤ教 ・マンダ教徒 などがあり、シリア・イラク・イラン・トルコ・グルジア・アルメニアで話 されているが、いずれの土地 でも宗教 的 弾圧 を受 け、多 くの話者 が移住 を余儀 なくされている。アラム語 を話 すユダヤ教徒 の一部 は、現代 のイスラエルとロサンゼルスへ移住 したが、アラム語 を話 す能力 を失 いつつある。キリスト教 の聖書 のアラム語 版 はシリア語 の方言 であり、現代 のキリスト教徒 によって話 される主 な言語 にアッシリア現代 アラム語 (少数 民族 アッシリア人 (スリョイェ)によって話 され、「アッシリア語 」とも呼 ばれる)、カルデア現代 アラム語 がある。これらと大 きく異 なる言語 にトゥロヨ語 や最近 絶滅 した Mlahsô語 (英語 版 )がある。
脚注
[- ^ The Aramaic Text in Demotic Script: The Liturgy of a New Year's Festival Imported from Bethel to Syene by Exiles from Rash – On JSTOR
- ^ Manichaean Aramaic in the Chinese Hymnscroll
- ^ 「アラム
語 」- ブリタニカ国際 大 百科 事典 小 項目 事典 - ^ Creason (2004) p.391
- ^ Kaufman (1997) p.114-119
- ^ Creason (2004) p.392によると 950BC-600BC
- ^ Creason (2004) p.392 では700
年 までとする - ^ Jastrow (1997) p.334
- ^ Jastrow (1997) p.347
- ^ “キリストが
使 った言語 、内戦 の影響 で消滅 の危機 シリア”. AFP (2019年 7月 20日 ). 2019年 7月 21日 閲覧 。 - ^ Kaufman (1997) p.119
- ^ Kaufman (1997) pp.119-120
- ^ セム
祖語 の形 は Huehnergard (2004) p.142 に従 う - ^ a b アラビア
語 の ḍ ẓ(ظ ض)が本来 どう発音 されていたかには議論 がある - ^ 9
世紀 以降 に今 の音 (ʃ)に変化 した - ^ Huehnergard (2004) p.144
- ^ Kaufman (1997) pp.120-121
- ^ Creason (2004) p.398
- ^ Creason (2004) p.394
- ^ Creason (2004) pp.399-400
- ^ a b Creason (2004) pp.402-403
- ^ Kaufman (1997) p.123
- ^ Creason (2004) pp.418-419
- ^ Creason (2004) pp.404-408
- ^ Creason (2004) p.411
- ^ Creason (2004) p.422
- ^ Creason (2004) p.421
- ^ AFPBB News 2008
年 5月 19日 【動画 】キリストが話 していた「アラム語 」、21世紀 に直面 する消滅 の危機 - ^
川又 一英 「アラム語 を話 す村 マールーラ」、国立 民族 学 博物館 (監修 )『季刊 民族 学 』89号 、1999年 7月 20日
参考 文献
[岩下 紀之 『旧約 聖書 アラム語 入門 』中部 日本 教育 文化 会 、1993年 。ISBN 4885210941飯島 紀 『アラム語 入門 : ペルシア帝国 の国際 公用 語 キリストの日常 語 -そして現代 も生 きる』泰 流 社 、1998年 。ISBN 4812102421谷川 政美 訳 『バアルの物語 』新風 舎 1998年 。ISBN 4797403276古代 語 研究 会 、谷川 政美 著 『ウガリト語 入門 』 キリスト新聞 社 2003年 。ISBN 4873953782土岐 健治 、村岡 崇 光 『イエスは何 語 を話 したか』教 文 館 、2016年 。ISBN 4764261103- Creason, Stuart (2004). “Aramaic”. In Roger D. Woodard. The Cambridge Encyclopedia of the World’s Ancient Languages. Cambridge University Press. pp. 391-426. ISBN 9780521562560
- Huehnergard, John (2004). “Afro-Asiatic”. In Roger D. Woodard. The Cambridge Encyclopedia of the World’s Ancient Languages. Cambridge University Press. pp. 138-159. ISBN 9780521562560
- Jastrow, Otto (1997). “The Neo-Aramaic Languages”. In Robert Hetzron. The Semitic Languages. Routledge. pp. 334-377. ISBN 9780415412667
- Kaufman, Stephen A. (1997). “Aramaic”. In Robert Hetzron. The Semitic Languages. Routledge. pp. 114-130. ISBN 9780415412667
関連 項目
[典礼 言語 - マンダ
教 、サービア教徒 十字架 上 のキリストの最後 の7つの言葉 - イエスが
使 った言語 - アラム
語 訳 聖書 - メソポタミア
公用 語 (アラム語 以外 ):アッカド語 、エラム語 - パッション (2004
年 の映画 ) -全編 にわたり、セリフがアラム語 とラテン語 で構成 されている
外部 リンク
[- Comprehensive Aramaic Lexicon (ヘブライ・ユニオン・カレッジのアラム
語 オンライン辞典 。13世紀 までのアラム語 の語彙 を網羅 ) - Learn Assyrian Online
- Assyria Online
- アラム
語 (アラムご)とは - コトバンク 世界 の文字 >アラム文字 -地球 ことば村 - アラム
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