サオ語ご

サオ語ご 邵語
Thao
話はなされる国くに	台湾たいわん
地域ちいき	台湾たいわん
話者わしゃ数すう	20人にん未満みまん
言語げんご系統けいとう	オーストロネシア語族ごぞく 台湾たいわん諸語しょご サオ語ご
表記ひょうき体系たいけい	ラテン文字もじ、注ちゅう音符おんぷ号ごう
公的こうてき地位ちい
公用こうよう語ご	台湾たいわん (台湾たいわん原住民げんじゅうみん地区ちくの国家こっか語ご）
統制とうせい機関きかん	台湾たいわん原住民げんじゅうみん族ぞく委員いいん会かい
言語げんごコード
ISO 639-3	ssf
消滅しょうめつ危険きけん度ど評価ひょうか
Critically endangered (Moseley 2010)

サオ語ご
各種かくしゅ表記ひょうき
繁体字はんたいじ：	邵語
簡体字かんたいじ：	邵语
拼音：	Shào Yŭ
注ちゅう音符おんぷ号ごう：	ㄕㄠˋ ㄩˇ
発音はつおん：	シャオ ユー
英文えいぶん：	Thao

サオ語ご（サオご）。サオ語ご：Thau a lalawa。台湾たいわんの南みなみ投とう県けん日月じつげつ潭徳化とっか社しゃの日月じつげつ村むら及および水里みずさと郷さと大坪おおつぼ林りんの一部いちぶに居住きょじゅうするサオ族ぞくが使用しようする言語げんご。漢字かんじでは邵語と表記ひょうきされる。現在げんざい話者わしゃは極きわめて少すくなく、2006年ねんには10人にん程度ていどまでに話者わしゃが激減げきげんし、危機きき言語げんごとされる言語げんごの一ひとつである。

しかし、その一方いっぽうでその文化ぶんかとともに復興ふっこうのための努力どりょくが行おこなわれている。

日本にっぽんでは、言語げんご学者がくしゃの新居しんきょ田た純じゅん野のらによる研究けんきゅうが長年ながねん行おこなわれ、文法ぶんぽう書しょも発刊はっかんされている。

ブヌン族ぞくとの通つう婚こんによりブヌン語ごからの借用しゃくよう語ごが多おおい。

文字もじ

国際こくさい的てきにはラテン文字もじを用もちいられているが、台湾たいわんでは注ちゅう音符おんぷ号ごうを用もちいた表記ひょうきも行おこなわれている。

サオ語ごの話者わしゃであるキラシ（Kilash Lhkatafatu／漢かん名めい：石いし阿おもね松まつ）は、台湾たいわんの簡史朗ろう・民族みんぞく学がく博士はかせにサオ語ごを教おしえ、それが詳くわしく記録きろくされ、豊富ほうふな言語げんご資料しりょうが保存ほぞんされている。

また、キラシが日本語にほんごのカタカナで自みずからサオ語ごを書かきしたものが日本にっぽんの言語げんご学者がくしゃ、新居しんきょ田た純じゅん野のらにより整理せいりされ、出版しゅっぱんされている。キラシは2017年ねん2月がつ7日にちに95歳さいで他界たかいした。

近年きんねん、台湾たいわん政府せいふは師弟してい制せいによる言語げんご学習がくしゅう（台湾たいわん華はな語ご：「師し徒と制せい」族ぞく語ご學習がくしゅう）を実施じっしし、広ひろめており、サオ族ぞくの若わかい世代せだいがサオ語ごを学習がくしゅうしている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 新居しんきょ田た純じゅん野の　『サオ語ごの文法ぶんぽう研究けんきゅう』（学習院大学がくしゅういんだいがく東洋とうよう文化ぶんか研究所けんきゅうじょ調ちょう查研究けんきゅう報告ほうこく/No.53、2007年ねん9月がつ） ISSN 0919-6536

関連かんれん項目こうもく

• サオ族ぞく

外部がいぶリンク

• Ethnologue report for language code ssf （英語えいご） - エスノローグ
• LL-Map
• MultiTree