クアヌア

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クアヌア
トライ
Tinata Tuna
はなされるくに パプアニューギニア
地域ちいき ひがしニューブリテンしゅうガゼル半島はんとう
民族みんぞく トライじん英語えいごばん
話者わしゃすう 61,000にん(1991ねん[1]
言語げんご系統けいとう
表記ひょうき体系たいけい ラテン文字もじ
言語げんごコード
ISO 639-3 ksd
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ニューアイルランドとう中央ちゅうおう)およびニューブリテンとうした)の言語げんご

クアヌア(クアヌアご、Kuanua)は、パプアニューギニアひがしニューブリテンしゅうニューブリテンとう)のガゼル半島はんとうラバウルココポなどのまちがある)にトライじん (Tolai) のはな固有こゆう言語げんごひとつ。トライ(Tolai)ともいうが、トライは民族みんぞくであり、トライじんすべてがクアヌアはなすわけではない。また、グナン・ツナ(Gunantuna)という別名べつめい存在そんざいする。

オーストロネシア語族ごぞく大洋たいようしゅう諸語しょご中部ちゅうぶメラネシア諸語しょご英語えいごばん分類ぶんるいされる。パプアニューギニアのおおくの固有こゆう言語げんごは、トク・ピシン普及ふきゅうにより危機ききひんしているが、クアヌアにはまだ10まんにんほどの母語ぼご話者わしゃがおり[よう出典しゅってん]危険きけんはないとされる。ただし、現在げんざいではトク・ピシンからの借用しゃくようおおくなっている。クアヌア自体じたいがトク・ピシンの基層きそう言語げんごひとつである。

音韻おんいんろん[編集へんしゅう]

文法ぶんぽう[編集へんしゅう]

代名詞だいめいし[編集へんしゅう]

人称にんしょう代名詞だいめいしは4つの人称にんしょう一人称いちにんしょうりょうすう以上いじょうには相手あいてふくめる包括ほうかつがたふくめない除外じょがいがたがある]、二人称ににんしょう三人称さんにんしょう)と4つのかず単数たんすうりょうかずさんすう複数ふくすう)で使つかける。せい区別くべつはない[2]

語順ごじゅん[編集へんしゅう]

語順ごじゅんSVOがたである[3]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Lewis et al. (2015).
  2. ^ Siewierska (2013).
  3. ^ Dryer (2013).

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • Dryer, Matthew S. (2013) "Feature 81A: Order of Subject, Object and Verb". In: Dryer, Matthew S.; Haspelmath, Martin, eds. The World Atlas of Language Structures Online. Leipzig: Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology. http://wals.info/ 
  • "Kuanua." In Lewis, M. Paul; Simons, Gary F.; Fennig, Charles D., eds. (2015). Ethnologue: Languages of the World (18th ed.). Dallas, Texas: SIL International.
  • Siewierska, Anna (2013) "Feature 44A: Gender Distinctions in Independent Personal Pronouns". In: Dryer, Matthew S. & Haspelmath, Martin (eds.), op. cit..

関連かんれん書籍しょせき[編集へんしゅう]

  • Mosel, Ulrike (1984) Tolai Syntax and its Historical Development. Pacific Linguistics B-92. Canberra: Australian National University.

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]