スペースゴジラ

スペースゴジラ
ゴジラシリーズのキャラクター
初はつ登場とうじょう	『ゴジラvsスペースゴジラ』
作者さくしゃ	吉田よしだ穣みのる（デザイン）
演えんじ	播谷亮あきら

スペースゴジラ (SpaceGodzilla) は、映画えいが『ゴジラvsスペースゴジラ』に登場とうじょうする架空かくうの怪獣かいじゅう。

平成へいせいゴジラシリーズ初はつの宇宙うちゅう怪獣かいじゅうであり、メカ以外いがいで初はじめてゴジラの名なを持もつ怪獣かいじゅうでもある。タイトルに名前なまえが入はいる新しん怪獣かいじゅうとしては『ゴジラvsビオランテ』のビオランテ以来いらいであった。

略称りゃくしょうは「スペゴジ」。別名べつめいは「戦闘せんとう生命せいめい」「宇宙うちゅう凶悪きょうあく戦闘せんとう獣じゅう」など。

このほか、特撮とくさつテレビ番組ばんぐみ『ゴジラアイランド』（1997年ねん）、パチンコ『CRゴジラ3』にも登場とうじょうする。

特徴とくちょう

ゴジラと酷似こくじした外見がいけんを持もつ。異ことなる点てんとしては「両りょう肩かたから背中せなかにかけて2つ生はえている水晶すいしょう状じょうの大おおきな結晶けっしょう体たい」「頭部とうぶ中央ちゅうおうに生はえた王冠おうかん状じょうの黄色きいろいトサカ」「唇くちびるのない剥むき出だしになった歯は」「ビオランテを彷彿ほうふつとさせる口元くちもとの両側りょうがわに生はえた牙きば」「背せびれを模もした六ろく角柱かくちゅうの結晶けっしょう群ぐんと尾おの先端せんたんにある剣けん状じょうの鋭するどい結晶けっしょう体たい」「赤あか紫色むらさきいろに色分いろわけされた喉のどから胸部きょうぶ・腹部ふくぶにかけての配色はいしょく」「無機質むきしつな結晶けっしょう体たいに対たいして、内臓ないぞうや筋肉きんにくが露出ろしゅつしたような膨張ぼうちょうした胸部きょうぶや腹部ふくぶ」「太ふとめの両脚りょうきゃく」などが挙あげられる。

玩具おもちゃアンケートでは昭和しょうわ怪獣かいじゅうを上回うわまわる評価ひょうかを獲得かくとくしており、現在げんざいもなお商品しょうひん化かが多おおい点てんなど、ゴジラのバリエーションを持もつ強敵きょうてきとして幅広はばひろく人気にんきのある怪獣かいじゅうである。

悪辣あくらつさやすべてを敵てきに回まわして圧倒あっとうする強つよさは悪役あくやくとしてストレートに魅力みりょく的てきであり、世代せだいのファンからは「平成へいせいVSシリーズの敵てき怪獣かいじゅうでナンバー1」という声こえも高たかい。

『ゴジラvsスペースゴジラ』のスペースゴジラ

諸しょ元もと

スペースゴジラ SPACE GODZILLA
別名べつめい	宇宙うちゅう結晶けっしょう怪獣かいじゅう 破壊はかい神しん 戦闘せんとう生命せいめい 宇宙うちゅう凶悪きょうあく戦闘せんとう獣じゅう 戦闘せんとう生物せいぶつ 宇宙うちゅう怪獣かいじゅう
身長しんちょう	120 m
体重たいじゅう	8万まん t
飛行ひこう速度そくど	380 km/h
出身しゅっしん地ち	宇宙うちゅう ブラックホール
（飛行ひこう形態けいたい）
全長ぜんちょう	250 m
体重たいじゅう	72万まん t
大気圏たいきけん内ない飛行ひこう速度そくど	マッハ3
宇宙うちゅう空間くうかん最高さいこう速度そくど	亜あ光速こうそく

劇げき中ちゅうでの権藤ごんどう千夏ちなつの推論すいろんによると、「宇宙うちゅうへ飛散ひさんしたビオランテの粒子りゅうしか、宇宙うちゅうへ飛とび立たったモスラの脚あしに付着ふちゃくしていたゴジラの肉片にくへんかは定さだかではないが、いずれかに含ふくまれていたゴジラ細胞さいぼうがブラックホールに飲のみ込こまれて結晶けっしょう生命せいめい体たいを取とり込こみ、恒星こうせいの爆発ばくはつで発生はっせいした超ちょうエネルギーを浴あびて、ホワイトホールから放出ほうしゅつされる過程かていで、急速きゅうそくに異常いじょう進化しんかして誕生たんじょうした宇宙うちゅう怪獣かいじゅう」とされる。非常ひじょうに高たかい知能ちのうを持もち、ゴジラを倒たおすために地球ちきゅうへ来襲らいしゅうする。性格せいかくはきわめて凶暴きょうぼうであり、『ゴジラvsモスラ』で宇宙うちゅうへ旅立たびだっていったモスラの分身ぶんしんであるフェアリーモスラにより、三枝さえぐさ未希みきにその存在そんざいと脅威きょういが伝つたえられる。コスモスによると、「ゴジラが倒たおされれば、地球ちきゅうは征服せいふくされる」という。リトルゴジラは、スペースゴジラを仲間なかまだと勘違かんちがいする。

地球ちきゅう上じょうでは急激きゅうげきにエネルギーを消耗しょうもうするため、肩かたのエネルギージェネレーターが内部ないぶにある結晶けっしょう剣けん（クリスタルジェネレーター、宇宙うちゅうエネルギー吸収きゅうしゅう体たい）や無数むすうに作つくり出だした結晶けっしょう体たいから宇宙うちゅうエネルギーを恒常こうじょう的てきに吸収きゅうしゅうし、余剰よじょうエネルギーを放出ほうしゅつして活動かつどうするため、この部分ぶぶんが破損はそんするとレディッシュパープルに結晶けっしょう体たいが輝かがやき、エネルギーが過密かみつ状態じょうたいとなってエネルギー供給きょうきゅうに支障ししょうをきたして急速きゅうそくに弱体じゃくたい化かし、エネルギーが尽つきると絶命ぜつめいする。

全身ぜんしんから一いち種しゅの電磁波でんじはを発はっしているらしく、電子でんし機器ききに干渉かんしょうして動作どうさ障害しょうがいや通信つうしん障害しょうがいを発生はっせいさせることがあり、接近せっきんすると「テレビが映うつらない」「コインのスロットが常つねに大当おおあたりになる」「ゲームセンターのクレーンゲームの景品けいひんが自動じどうで出でてくる」などの現象げんしょうが発生はっせいする。

自みずからが生うみ出だした無数むすうの結晶けっしょう体たいを用もちい、特定とくていの範囲はんい内ないに宇宙うちゅうエネルギーを恒常こうじょう的てきに供給きょうきゅうするバトルエリア（エネルギーフィールド、バトルフィールド）を形成けいせいできる。エリアが崩壊ほうかいするか、肩かたの結晶けっしょう体たいを破壊はかいされない限かぎり、ほぼ無敵むてきである。背部はいぶの可変かへん結晶けっしょう体たいを大おおきく展開てんかいして飛行ひこう形態けいたいになることにより、エネルギーフィールドを生成せいせいして重力じゅうりょくを操あやつり、ラムジェットの要領ようりょうで空中くうちゅう・宇宙うちゅう空間くうかんを問とわず飛行ひこうできる（低空ていくうであれば、結晶けっしょう体たいを巨大きょだい化かさせなくても飛行ひこうできる）うえ、速度そくどは宇宙うちゅう空間くうかんでは亜あ光速こうそく、大気圏たいきけん内ないでもマッハ3となっている。さらに、飛行ひこう形態けいたいでは大型おおがた化かした結晶けっしょう体たいからリング状じょうの衝撃波しょうげきはを放射ほうしゃできる。背中せなかの結晶けっしょう体たいは感覚かんかくセンサーの役割やくわりも果はたし、頭あたまの角かく「スペースホーン」はレーダーの役目やくめを担になう。耐久たいきゅう力りょくにも優すぐれ、ゴジラが通常つうじょう使つかう熱線ねっせんは通用つうようせず、余波よはだけでゴジラを昏倒こんとうさせたMOGERAのオールウェポンとゴジラの熱線ねっせんの同時どうじ攻撃こうげきを受うけ切きり、肩かたの結晶けっしょう体たいを破壊はかいされても致命ちめい的てきなダメージは負おわず、自身じしんのエネルギーを吸収きゅうしゅうしたゴジラのバーンスパイラル熱線ねっせんのみが決定けってい打だとなる。

生命せいめいの危機ききを迎むかえると、全身ぜんしんが鈍にぶい赤色あかいろに点滅てんめつする。

武器ぶき

コロナ・ビーム

口くちから吐はく、不規則ふきそくな曲線きょくせんを描えがいて飛とぶオレンジ色しょくのビーム。ゴジラの放射ほうしゃ熱線ねっせんを上回うわまわる威力いりょくを持もつ。さらに光線こうせんを自在じざいに曲まげることによりさまざまな角度かくどからの攻撃こうげきが可能かのうであるが、肩かたの結晶けっしょう体たいを破壊はかいされて以降いこうは曲まげることが不可能ふかのうとなった。飛行ひこう形態けいたいでも使用しよう可能かのう。

グラビ・トルネード

肩かたの結晶けっしょう体たいから緑色みどりいろの超ちょう重力じゅうりょく波はを放はなち、重力じゅうりょくを制御せいぎょして6万まんトンもあるゴジラの巨体きょたいを持もち上あげることができる。

スペース・クロー

手足てあしの爪つめの先さきから常時じょうじ放はなっている攻撃こうげきエネルギーにより、触ふれたものを破壊はかいする。

フォトン・リアクティブ・シールド

両りょう肩かたから瞬間しゅんかん的てきに電磁でんじバリアーを張はり巡めぐらし、敵てきの攻撃こうげきを跳はね返がえす。ゴジラの放射ほうしゃ熱線ねっせんをものともしない強度きょうどを有ゆうする。

テール・スマッシャー

尾おの先端せんたんの結晶けっしょう体たいにエネルギーを集中しゅうちゅうし、敵てきの身体しんたいに突つき刺さして攻撃こうげきし、筋肉きんにくを硬直こうちょくさせる。

ホーミング・ゴースト

周囲しゅういのエネルギー飽和ほうわ状態じょうたいになった結晶けっしょう体たいを自在じざいに操あやつり、ミサイルのようにして敵てきを攻撃こうげきする。

フォトンハリケーン

飛行ひこう形態けいたいでのみ使用しよう。全身ぜんしんからリング状じょうの電磁波でんじはを発射はっしゃする。計器けいきを狂くるわせる効果こうかがあり、アステロイドベルトでの戦闘せんとう時じ、コロナビームや体当たいあたりとの併用へいようでMOGERAを戦闘せんとう不能ふのうに追おいやった。

劇げき中ちゅうでの活躍かつやく

劇げき中ちゅうでの命名めいめい者しゃは、G研究所けんきゅうじょの生物せいぶつ工学こうがく教授きょうじゅ・権藤ごんどう千夏ちなつ。出現しゅつげん地点ちてんは土星どせい付近ふきん→バース島とう→札幌さっぽろ→山形やまがた→東京とうきょう近郊きんこう→神戸こうべ→福岡ふくおか。

アステロイドベルトでMOGERAと交戦こうせんして中ちゅう破やぶさせた後のち、バース島とうに襲来しゅうらいする。ゴジラをダウンさせて一時いちじ戦闘せんとう不能ふのうに追おい込こみ、リトルを結晶けっしょう内うちに幽閉ゆうへいする。

札幌さっぽろ、山形やまがた、神戸こうべなどの街まちを破壊はかいしながら進すすみ、福岡ふくおかに飛来ひらい。市内しない都心としん部ぶを発生はっせいさせた無数むすうの結晶けっしょう体たいで埋うめ尽つくし、バトルフィールドを形成けいせいする。そこでMOGERAとゴジラを迎むかえ撃うち、2対たい1の不利ふりな戦闘せんとうにもかかわらず驚異きょうい的てきな戦闘せんとう力りょくで苦戦くせんさせるが、エネルギーを集あつめていた福岡ふくおかタワーをゴジラとMOGERAに破壊はかいされ、フィールドを無効むこう化かされる。さらに、ゴジラに噛かまれてエネルギーを吸すい取とられ、エネルギー供給きょうきゅうに必要ひつような両りょう肩かたの結晶けっしょう体たいをMOGERAに破壊はかいされる。反撃はんげきに転てんじてコロナビームでMOGERAの左腕さわんを破損はそんさせたうえ、テールスマッシャーで胴体どうたいを貫つらぬいて機能きのうを停止ていしさせると、さらに自身じしんに大だいダメージを与あたえたMOGERAに復讐ふくしゅうすべく止とめを刺さそうとするが、ゴジラに妨害ぼうがいされる。そして上記じょうきのタワー倒壊とうかいに伴ともなうバトルフィールドの無効むこう化か、また自身じしんの両りょう肩かたにある結晶けっしょう体たいが破損はそんしてエネルギーの供給きょうきゅうが不可能ふかのうとなり、力ちからが半減はんげんした状態じょうたいに陥おちいってなおゴジラと戦たたかうも、再さい起動きどうしたMOGERAの突進とっしんを受うけて大だいダメージを負おい、ダウンする。

最後さいごは立たち上あがったところにゴジラの放射ほうしゃ熱線ねっせんの連射れんしゃを受うけて力尽ちからつきたうえ、スペースゴジラのエネルギーを逆ぎゃく吸収きゅうしゅうして放はなたれたバーンスパイラル熱線ねっせんを三さん度ど受うけて爆発ばくはつし、完全かんぜんに機能きのう停止ていししたMOGERAともども炎上えんじょうする。結晶けっしょう化かした粒子りゅうしは宇宙うちゅうに帰かえっていった。

創作そうさく経緯けいい

前作ぜんさく『ゴジラvsメカゴジラ』の後のち、主要しゅようスタッフは新しん路線ろせんの『ヤマトタケル』に参加さんかしていたため、ゴジラシリーズの次つぎ作さくは監督かんとくや脚本きゃくほん家かを一新いっしんすることとなり、登場とうじょう怪獣かいじゅうも従来じゅうらいの人気にんき怪獣かいじゅう路線ろせんではなく新しん怪獣かいじゅうとなった。しかし、ゴジラに匹敵ひってきする怪獣かいじゅうはゴジラしかいないとの判断はんだんから、ゴジラ細胞さいぼうから誕生たんじょうした宇宙うちゅうゴジラが発想はっそうされた。宇宙うちゅうの要素ようそは、それまで平成へいせいゴジラシリーズでは扱あつかっていなかった題材だいざいであることから取とり入いれられた。また、製作せいさくの富山とみやま省吾しょうごによれば、以前いぜんから『ゴジラvsビオランテ』（1989年ねん）のクライマックスで宇宙うちゅうへ昇のぼったビオランテの細胞さいぼうがどうなったのかという疑問ぎもんの声こえが挙あがっていたという。

特技とくぎ監督かんとくの川北かわきた紘一こういちは、作品さくひんのコンセプトを「ゴジラ対たいゴジラ」であると述のべている。監督かんとくの山下やました賢けん章あきらは、初期しょき案あんではスペースゴジラのイメージがアバウトであったため、ゴジラとスペースゴジラの関係かんけい性せいを「母親ははおやと不良ふりょう家出いえで少年しょうねん」または「不良ふりょう家出いえで少年しょうねんと長男ちょうなんの兄弟きょうだい喧嘩けんか」と解釈かいしゃくしている。

基本きほん設定せっていは、小林こばやし晋一郎しんいちろうによる企画きかく書しょ『ゴジラVSネオゴジラ』を元もとにしており、同どう企画きかく書しょではクリスタル・ゴジラと名付なづけられていた。企画きかく段階だんかいではSUPERゴジラやNEWゴジラなどの仮称かしょうが用もちいられていた。富山とやまは、ネーミングはすんなり決きまったと述のべている。

脚本きゃくほんを担当たんとうした柏原かしわばら寛ひろし司しによる検討けんとう稿こうでは、スペースゴジラとは別べつにトンボ型がたエイリアンが登場とうじょうしており、スペースゴジラが飛来ひらいする前まえにバース島とうでリトルゴジラを襲おそいゴジラと戦たたかうという役割やくわりを担になっていた。しかし、予算よさんの都合つごうなどからスペースゴジラがスペースシャトルを襲撃しゅうげきするシーンとともにカットされ、代かわりにバース島とうでの人間にんげんドラマが膨ふくらまされることとなった。柏原かしわばらは、執筆しっぴつ当時とうじにはスペースゴジラを自身じしんのデビュー作さくである特撮とくさつテレビ番組ばんぐみ『クレクレタコラ』（1973年ねん）に登場とうじょうするビラゴンのような細ほそくて邪悪じゃあくな怪獣かいじゅうとイメージし、シャープに動うごき回まわってゴジラを翻弄ほんろうすると想定そうていしていた。

福岡ふくおかを舞台ぶたいとすることは企画きかく当初とうしょから決定けっていしていたが、山下やましたはスペースゴジラが同地どうちに出現しゅつげんする理由りゆうが必要ひつようであると考かんがえ、当時とうじ環境かんきょう問題もんだいとして話題わだいになっていたオゾンホールを結むすびるけることを発想はっそうしたが、決定けってい稿こうには明記めいきされなかった。また、脚本きゃくほんでは結晶けっしょう体たいから発はっする強つよ磁界じかいにより警察けいさつ車両しゃりょうや報道ほうどうヘリが進入しんにゅうを阻はばまれるという描写びょうしゃがあり、山下やましたも絵えコンテでこのシーンに力ちからを入いれていたが、予算よさんの都合つごうなどから撮影さつえいは行おこなわれなかった。

デザイン

決定けっていデザインは吉田よしだ穣みのる。スーパーファミコンのゲーム『超ちょうゴジラ』に登場とうじょうする、ゴジラの進化しんか型がたである超ちょうゴジラがベースとなっている。特技とくぎ監督かんとくの川北かわきた紘一こういちは、色々いろいろいじるよりも「ゴジラより強つよいゴジラ」という設定せっていであった超ちょうゴジラを原型げんけいとするのが良よいということになったと述のべている。

結晶けっしょう生物せいぶつというコンセプトは、小林こばやし晋一郎しんいちろうの案あんによるものである。小林こばやしは、タバコモザイクウイルスから着想ちゃくそうを得えたという。そういったコンセプトが定さだまる前まえは、西川にしかわ伸しん司し、粕谷あらや善之よしゆき、スタジオOXらもデザイン案あんを描えがいており、ゴジラを四よん本ほん足あし化かしたもの、背せびれを翼つばさのように巨大きょだい化かさせたもの、牙きばからの放電ほうでんが口くちから吐はく熱線ねっせんに絡からみつくというもの、歴代れきだい怪獣かいじゅうを模もした姿すがたに変態へんたいする不定ふてい形がたなものなどさまざまなデザインが描えがかれていた。川北かわきたは、結晶けっしょう怪獣かいじゅうがゴジラに近ちかい形かたちに変化へんかしたり、戦たたかいの中なかでスペースゴジラのゴジラ細胞さいぼうが結晶けっしょう体たいを凌駕りょうがした姿すがたに変化へんかしたりするなど、もう一いち段階だんかい変化へんかさせることを要望ようぼうしていたが、スーツをもう1体たい作つくらなければならなくなるため断念だんねんされた。吉田よしだは、背中せなかの結晶けっしょう体たいを透明とうめいにして照明しょうめいを仕込しこみ、映画えいが『アビス』のように内部ないぶで光ひかりが回転かいてんさせる想定そうていし、川北かわきたもこれに賛同さんどうしていたが、技術ぎじゅつ的てきな問題もんだいなどから実現じつげんには至いたらなかった。

腹部ふくぶの筋肉質きんにくしつなディテールはデザイン画がにはなく、造型ぞうけい段階だんかいでのアレンジである。飛行ひこう形態けいたいにはグライダー型がたのデザイン案あんも存在そんざいしたが、不ふ採用さいようとなった。

口くちの両りょう脇わきにある牙きばや体からだ表ひょうの赤あかい部分ぶぶんはビオランテをイメージしている。

造形ぞうけい

スーツの造型ぞうけいはモンスターズ、粘土ねんど原型げんけいは伊藤いとう成昭しげあきが担当たんとうした。スケジュールの都合つごうからデザインが決定けっていする前まえに造形ぞうけい作業さぎょうを開始かいししており、当初とうしょは緑色みどりいろの配色はいしょくであったが途中とちゅうで青あおに変更へんこうされた。電でん飾かざりやギミック、FRP製せいのパーツなどはレプリカが担当たんとうした。

スーツは1体たいのみ制作せいさくされた。このスーツはゴジラよりも大柄おおがらながら、内部ないぶにFRPで成型せいけいされたコアによる空洞くうどうがあるため、重量じゅうりょうは60キログラム強きょう程度ていどで、90キログラム以上いじょうにもなるゴジラスーツほどではない。一方いっぽう、ファーストカットで転倒てんとうするなど、バランス取とりが難むずかしいスーツでもあった。スーツを吊つっての撮影さつえいも多おおかったが、造型ぞうけいを担当たんとうした若狭わかさ新一しんいちは、映画えいが『ヤマトタケル』の制作せいさくと被こうむって多忙たぼうであったため、軽量けいりょう化かよりも撮影さつえい中ちゅうに破損はそんしないような頑丈がんじょうさを優先ゆうせんしたと述のべている。スーツの完成かんせい後ごも、目めの位置いち・鼻筋はなすじ・首しゅの角度かくど・腕うでの長ながさなど細部さいぶが修正しゅうせいされていった。伊藤いとうは、大おおきく見みせられるデザインであったが、ゴジラのスーツがリトルゴジラとの対比たいひのために大おおきくなっており、MOGERAのスーツも大型おおがたであったことから、一いち歩ほ秀ひいでた巨きょ大たいさが出でなかったことが残念ざんねんであったと述のべている。若狭わかさによれば、設定せってい上じょうはスペースゴジラの方ほうがゴジラよりも身長しんちょうが高たかいはずであるが、造形ぞうけいを担当たんとうした東宝とうほう映像えいぞう美術びじゅつとうまく連絡れんらくがとれておらず、ゴジラの方ほうが大おおきくなってしまったという

尾おの長ながさは3メートルにおよび、1本ほんを分割ぶんかつせず一体いったい成型せいけいで制作せいさくされた。尾おは撮影さつえい終盤しゅうばんに切きり取とられ、MOGERAを貫つらぬくシーンの撮影さつえいに用もちいられた。肩かたの結晶けっしょうはFRP製せいで、スーツから取とり外はずし可能かのうであった。肩かたと角かくの結晶けっしょう部ぶには電でん飾かざりが仕込しこまれている。爆破ばくはされリシーンでは、肩かたの結晶けっしょう体たいをゲルコート製せいのものに差さし替かえている。背中せなかの結晶けっしょうは、発光はっこうするものはFRP製せいで、それ以外いがいは軟質なんしつウレタン（ケミカルソフト）を原型げんけいから型かた取とりしている。腹部ふくぶは当初とうしょ緑色みどりいろに塗装とそうされる予定よていであったため、黄色きいろいラテックスで成型せいけいしていた。ゴジラと同様どうようの皮膚ひふであることから火薬かやくなどが隠かくしやすく、大柄おおがらゆえに電でん飾かざりなどのケーブルもごまかしやすかった。眼球がんきゅうは、FRPで成形せいけいしたものを、透明とうめい樹脂じゅしでコーティングしている。当初とうしょは黒目くろめが小ちいさかったが、川北かわきたの要望ようぼうにより撮影さつえい途中とちゅうで黒目くろめが大おおきいものに差さし替かえられ、映像えいぞう中ちゅうでも途中とちゅうで黒目くろめの大おおきさが変かわっている。

スーツのほか、全長ぜんちょう1メートルほどの飛行ひこう形態けいたい用よう造形ぞうけい物ぶつが存在そんざいし、こちらの造型ぞうけいはレプリカが担当たんとうした。本体ほんたい部分ぶぶんは、既存きそんのゴジラのミニチュアを改造かいぞうしている。一番いちばん小ちいさい結晶けっしょう体たいは、スーツの尾おの先端せんたんにある結晶けっしょう体たいの型かたを流用りゅうようしている。内蔵ないぞうバッテリーにより、首くび、口くち、手てが可動かどうする。内部ないぶメカが複数ふくすう仕込しこまれているため、従来じゅうらいの飛行ひこう怪獣かいじゅうよりも慎重しんちょうな扱あつかいを要ようした。また、鋭利えいりな形状けいじょうゆえにスタッフが負傷ふしょうすることも多おおかったという。この他ほかにも3種類しゅるいの置おきスペゴジが制作せいさくされている。

飛行ひこう形態けいたいのアップシーンは、スーツの背後はいごに結晶けっしょう体たいの予備よびやセット用ようの結晶けっしょう柱ばしらを固定こていして撮影さつえいしている。バース島とうに飛来ひらいした際さいの影かげは、ボぼール紙るがみを切きって表現ひょうげんしている。

スペースゴジラが生うみ出だす結晶けっしょう体たいの造形ぞうけい物ぶつは、数すう百ひゃく体たいすべてに電でん飾かざりが仕込しこまれている。材質ざいしつは、スーツと同おなじ発泡はっぽうポリウレタンとFRP。ゴジラの熱線ねっせんで破壊はかいされるもののみ、パラフィンで制作せいさくされた。当初とうしょは、赤あかい電でん飾かざりが仕込しこまれていたが、照明しょうめい部ぶの提案ていあんにより青白あおじろいものに変更へんこうされた。特技とくぎ照明しょうめいの斉藤さいとう薫かおるは、川北かわきたからの発光はっこうの要望ようぼうが細こまかかったほか、アングルが変かわるごとに結晶けっしょう体たいの位置いちも変かわることなどから、作業さぎょうに苦労くろうした旨むねを語かたっている。

結晶けっしょう体たいを飛とばす描写びょうしゃは、デジタル合成ごうせいで処理しょりすることも可能かのうであったが、ミニチュアで表現ひょうげんされた。噴出ふんしゅつする火花ひばなは、内部ないぶにドラゴン花火はなびを仕込しこんでいる。川北かわきたは、当時とうじはデジタルよりもアナログの方ほうが臨機応変りんきおうへんに対応たいおうできてトータルでの制作せいさく時間じかんも早はやく、臨場りんじょう感かんもアナログの方ほうが高たかかったと述のべている。このアイデアは、撮影さつえいの数日すうじつ前まえに提案ていあんされたものであった。監督かんとく助手じょしゅの近藤こんどう孔明こうめいは、川北かわきたは内々ないないに各部かくぶ署しょに相談そうだんはしていたが、演出えんしゅつ部ぶは突然とつぜんい出いだされるため毎回まいかい驚おどろいていたことを語かたっている。

スーツは2003年ねんに『CRゴジラ』の撮影さつえいに使用しようされたのち、2021年ねん時点じてんで展示てんじ用ように改修かいしゅうされて東宝とうほうの倉庫そうこに保管ほかんされているのが確認かくにんされている。また、粘土ねんど原型げんけいも東宝とうほうで保管ほかんされており、2021年ねん開催かいさいの「大だいゴジラ特撮とくさつ王国おうこく」にてベビーゴジラの頭部とうぶメカの撮影さつえい用ようプロップとともに展示てんじされている。スーツとは別べつに、伊藤いとうが制作せいさくした頭部とうぶレプリカもモンスターズで保管ほかんされている。

アトラクション用ようにコスモプロダクションで制作せいさくされたスーツは、撮影さつえい用ようより一いち回まわり小ちいさくなっている。

撮影さつえい・演出えんしゅつ

スーツアクターは播谷亮あきら。播谷がスーツアクターを務つとめるのはこれが初はじめてだった。造型ぞうけい段階だんかいではスーツアクターが決きまっていなかったため、膝ひざがやや余あまっている。

クライマックスの舞台ぶたいとなる福岡ふくおかがスペースゴジラの結晶けっしょう体たいに覆おおわれるという展開てんかいは、従来じゅうらいのご当地とうち路線ろせんを継承けいしょうしつつ宇宙うちゅう的てきな映像えいぞう表現ひょうげんを兼かねたものとなっている。福岡ふくおかタワーが従来じゅうらいの破壊はかいされるランドマークと異ことなり、物語ものがたり上じょうの存在そんざい理由りゆうが与あたえられているのも特徴とくちょうである。一方いっぽうで、翌年よくねん公開こうかいの『ガメラ 大だい怪獣かいじゅう空中くうちゅう決戦けっせん』と舞台ぶたいが競合きょうごうしており福岡ふくおかドームを撮影さつえいできなくなったため、スペースゴジラの進入しんにゅう方向ほうこうが海うみ側がわに変更へんこうされた。街まち全体ぜんたいを結晶けっしょうで覆おおうという描写びょうしゃは、地表ちひょうが氷こおりに覆おおわれた氷河期ひょうがきをイメージしたものでもあり、地球ちきゅう滅亡めつぼうの危機ききをビジュアルで表現ひょうげんしている。結晶けっしょう体たいの周囲しゅういには、ドライアイスでスモーク（炭酸たんさんガス）を起おこして雰囲気ふんいきを演出えんしゅつしている。福岡ふくおかのシーンの一部いちぶは、オープンセットで撮影さつえいしている。

重力じゅうりょくをコントロールしてゴジラを宙ちゅうに浮うかせる設定せっていは台本だいほんになく、特技とくぎ監督かんとくの川北かわきた紘一こういちが「宇宙うちゅう怪獣かいじゅうらしい必殺ひっさつ技わざ」として提案ていあんしたものである。川北かわきたは、普通ふつうの攻撃こうげきでは従来じゅうらいの怪獣かいじゅうと差別さべつ化かができず、新しん怪獣かいじゅうである意味いみがないと述のべている。結晶けっしょう体たいを飛とばす攻撃こうげきも当初とうしょの予定よていにはなく、西川にしかわは飛行ひこう能力のうりょくやバリヤーなど「超ちょう能力のうりょく版ばんのメカゴジラ」の趣おもむきがあったスペースゴジラに実弾じつだん攻撃こうげきがないことに川北かわきたが物足ものたりなさを感かんじたからさせたくなったかもしれないと語かたっている。監督かんとく助手じょしゅの岡おか秀樹ひできによれば、川北かわきたは酒さけの席せきで「スペースゴジラがよくわからない」と漏もらしていたといい、最終さいしゅう的てきに小林こばやし晋一郎しんいちろうの「重力じゅうりょく制御せいぎょできる結晶けっしょう生物せいぶつ」という設定せっていに立たち返かえることを岡おかや中野なかの陽介ようすけらが提案ていあんし、これらの能力のうりょくが用もちいられることとなった。また、脚本きゃくほん段階だんかいではスペースゴジラの性格せいかく設定せっていが詰つめられておらず、撮影さつえいを進すすめるうちに輪郭りんかくがつかめてきたとも語かたっている。川北かわきたは同族どうぞくだからこそゴジラに対たいする憎にくしみが強つよいと解釈かいしゃくし、スペースゴジラの強つよさを前面ぜんめんに押おし出だしている。準備じゅんび稿こうでは、建物たてものなどをゴジラへ向むけて飛とばすという描写びょうしゃであった。一方いっぽう、結晶けっしょう体たいを破壊はかいされた後のちには、前作ぜんさくでは描えがかれなかった肉弾にくだん戦せんの迫力はくりょくを強調きょうちょうしている。

スペースゴジラが浮遊ふゆうしながら攻撃こうげきする描写びょうしゃは、前作ぜんさくのスーパーメカゴジラと同様どうように天井てんじょうに設もうけられたレールで操みさお演えんじしている。この描写びょうしゃも現場げんばで追加ついかされたものである。川北かわきたは上昇じょうしょうするシーンで回転かいてんさせながら手ても動うごかしたいと想定そうていし、そのためのギミックも用意よういされていたが、撮影さつえいの江口えぐち憲一けんいちはスペースゴジラをもう少すこし上昇じょうしょうさせたいと要望ようぼうしたため、ギミックは外はずされて手ても動うごかさないこととなり、回転かいてんは操みさお演えんじ助手じょしゅの白石しらいし雅彦まさひこがセットの床ゆかに寝ねそべって手動しゅどうで回まわしている。光線こうせんを吐はきながら横よこ移動いどうするシーンは台車だいしゃに乗のせて撮影さつえいしているが、勢いきおい余あまって転倒てんとうし、以後いごの撮影さつえいでは下半身かはんしんを固定こていしている。肩かたの結晶けっしょう体たいが破壊はかいされるシーンでは、火薬かやくが強つよすぎて火ひが消きえなかったが、播谷は慌あわてることなく演技えんぎを続つづけていたという。

バース島とうでの戦たたかいは、脚本きゃくほん初稿しょこうでは火山かざんの噴火ふんかにより、準備じゅんび稿こうではエネルギー不足ふそくにより、スペースゴジラはゴジラにとどめをさせなかったという理由りゆう付づけがなされていたが、尺しゃくの都合つごうなどからこの点てんについては省略しょうりゃくされた。バース島とうの撮影さつえい時じには、リトルをいじめ抜ぬく様子ようすからスタッフに「イジメッコ怪獣かいじゅう」と呼よばれていた。

神戸こうべ上空じょうくうでのスペースゴジラ飛行ひこう形態けいたいとGフォースのF-15による空中くうちゅう戦せんが予定よていされていたが、撮影さつえいは行おこなわれなかった。スペースゴジラが倒たおされた後のちには、その体からだ細胞さいぼうや結晶けっしょう体たいが煙けむりとなって昇天しょうてんするという描写びょうしゃも存在そんざいし、ドライアイスの煙けむりと銀粉ぎんぷんを上うえから振ふらせて逆ぎゃく回転かいてんで撮影さつえいしていたが、カットされた。

『ゴジラアイランド』のスペースゴジラ

X星ほし人じんの操あやつる怪獣かいじゅうとして登場とうじょうする。本ほん作品さくひんにおける最初さいしょの敵てき怪獣かいじゅうとして、トレマ登場とうじょう編へんで初はつ登場とうじょう。武器ぶきは口くちから吐はくコロナ・ビーム。映画えいがと同様どうように肩かたの結晶けっしょう体たいが弱点じゃくてん。

Gガード基地きちを襲おそってゴジラと戦たたかうも、トレマのパンナトルテのレーザーとゴジラの熱線ねっせんを同時どうじに浴あびて倒たおされる。のちに「スペースゴジラの悪霊あくりょう編へん」でドゴラの手てによって悪霊あくりょうとして復活ふっかつすると、ゴジラに取とり憑ひょういて脱水だっすい症状しょうじょうにして苦くるしめ、他たの怪獣かいじゅうのオーラを吸すわせて襲おそわせる。その後ご、キングシーサーがゴジラに御札おさつを貼はり付づけた影響えいきょうでゴジラと分離ぶんりし、実体じったい化かして完全かんぜん復活ふっかつする。オーラを吸すってフルパワー状態じょうたいになっており、ゴジラを苦くるしめるが、ゴジラジュニアとゴジラの親子おやこによるダブル熱線ねっせんで再ふたたび倒たおされる。

第だい2シーズンの「スペースゴジラの悪霊あくりょう再ふたたび編へん」でその悪霊あくりょうが再ふたたび姿すがたを現あらわすが、これはランデスがゴジラアイランドの怪獣かいじゅうを自滅じめつに追おい込こもうと霧きりをスクリーン代かわりにして投影とうえいしていた映像えいぞうである。この時ときのスペースゴジラは頭あたまに三角形さんかっけいの布ぬのを着つけている。

• バンダイのソフビ人形にんぎょうを使用しようして撮影さつえいされている。

スーパースペシャルスペースゴジラハイグレードタイプ2

作品さくひん内ないにおける2代目だいめスペースゴジラ。第だい2シーズンの「スペースゴジラの悪霊あくりょう再ふたたび編へん」に登場とうじょう。角かくと両りょう肩かたの結晶けっしょう体たいが黄金おうごんに輝かがやいており、その戦闘せんとう力りょくは通常つうじょうのスペースゴジラより高たかい。

上記じょうきのランデスの作戦さくせんが失敗しっぱいしたことを見越みこした暗黒あんこく大だい皇帝こうていが、ひそかにゴジラアイランドに潜伏せんぷくさせていた。最初さいしょはランデスのトリックによって悪霊あくりょうだと思おもわれていたが、鬼おにヶ森もりでナオが目撃もくげきしたこともあり、ゴジラアイランドに姿すがたを現あらわす。始はじめは圧倒的あっとうてきな力ちからでゴジラを叩はたきのめすが、ミサトがランデスの作戦さくせんを真似まねて作つくった超ちょう巨きょ大だいゴジラの映像えいぞうにひるんだ隙すきを本物ほんもののゴジラに突つかれて左肩ひだりかたの結晶けっしょう体たいを砕くだかれ、宇宙うちゅうへ逃にげ去さる。

• 通常つうじょうのスペースゴジラのソフビ人形にんぎょうの色いろを塗ぬり替かえたものを使用しようしている。

その他たの作品さくひんに登場とうじょうするスペースゴジラ

• 2003年ねん導入どうにゅうの『CRゴジラ』での実写じっしゃカットは、オリジナル（『vsスペースゴジラ』当時とうじのもの）の着きぐるみを使用しようしている。
• ゲーム『ゴジラ 列島れっとう震撼しんかん』『ゴジラ・ジェネレーションズ・マキシマムインパクト』『ゴジラ怪獣かいじゅう大だい乱闘らんとう 地球ちきゅう最終さいしゅう決戦けっせん』『ゴジラ UNLEASHED』に登場とうじょうする。なお、『ゴジラ UNLEASHED』に登場とうじょうするゲームオリジナルの怪獣かいじゅうのオブシディアスとクリスタラックは、スペースゴジラの結晶けっしょう体たいから生うまれたという設定せっていである。
• テレビ番組ばんぐみ『ポンキッキーズ』にもゴジラとともにゲスト出演しゅつえんするが、主人公しゅじんこうメンバーとゴジラの連携れんけい攻撃こうげきに圧倒あっとうされ、逃走とうそうする。
• 2020年ねん4月がつ17日にち発売はつばい予定よていであったカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』の「イコリア：巨きょ獣じゅうの棲処」セットにおいても「死しのコロナビーム、スペースゴジラ」という呼称こしょうでカードの収録しゅうろくが予定よていされていた。しかしながら、同年どうねん4月がつ2日にちにウィザーズ・オブ・ザ・コースト社しゃが新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう (COVID-19) 感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうを考慮こうりょして同どうセットの再販さいはん版ばんと『マジック:ザ・ギャザリング オンライン』から該当がいとうのカードを除外じょがいすると発表はっぴょうし、『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』では「虚空こくうの侵略しんりゃく者しゃ、スペースゴジラ」とカード名めいも改訂かいていする旨むねの発表はっぴょうを行おこなった。なお、同どうセットが完成かんせいした時点じてんでは新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうがまだ流行りゅうこうしておらず、初版しょはんの印刷いんさつ変更へんこうはすでに不可能ふかのうだったとしている。『vsスペースゴジラ』でコロナビームの名称めいしょうを考案こうあんした製作せいさく補ほの有ゆう正眞しょうしん一いち郎ろうは、2021年ねんのインタビューで現代げんだいの作品さくひんでなくて良よかったと述のべている。

参考さんこう文献ぶんけん

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• 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大だい百科ひゃっか [スペースゴジラ編へん]』監修かんしゅう 田中たなか友幸ともゆき、責任せきにん編集へんしゅう 川北かわきた紘一こういち、Gakken〈Gakken MOOK〉、1994年ねん12月がつ10日とおか。 
• てれびくんデラックス愛蔵あいぞう版ばん（小学館しょうがくかん）
  • 『ゴジラVSスペースゴジラ超ちょう全集ぜんしゅう』構成こうせい 間宮まみや尚彦なおひこ、小学しょうがく館かん〈てれびくんデラックス 愛蔵あいぞう版ばん〉、1994年ねん12月20日にち。ISBN 978-4-09-101444-3。 
  • 『ゴジラ1954-1999超ちょう全集ぜんしゅう』構成こうせい・執筆しっぴつ 間宮まみや“TAKI”尚彦なおひこ、小学しょうがく館かん〈てれびくんデラックス 愛蔵あいぞう版ばん〉、2000年ねん1月がつ1日にち。ISBN 4-09-101470-4。 
• 『テレビマガジンビジュアル全集ぜんしゅう ゴジラvsスペースゴジラ』構成こうせい・執筆しっぴつ・編集へんしゅう 岩がん畠はたけ寿明としあき、小野おの浩ひろし一郎いちろう（エープロダクション）、講談社こうだんしゃ〈講談社こうだんしゃヒットブックス46〉、1995年ねん1月がつ12日にち。 
• 『幻想げんそう映画えいが美術びじゅつ体系たいけい 大だいゴジラ図鑑ずかん2』[監修かんしゅう] 西村にしむら祐次ゆうじ、[構成こうせい] ヤマダマサミ、ホビージャパン、1995年ねん12月15日にち。ISBN 4-89425-117-5。 
• 『宇宙船うちゅうせん別冊べっさつ GODZILLA VS DESTOROYAH』朝日あさひソノラマ、1996年ねん1月がつ10日とおか。雑誌ざっしコード：01844-01。 
• 坂井さかい由人よしと、秋田あきた英夫ひでお『ゴジラ来襲らいしゅう!! 東宝とうほう特撮とくさつ映画えいが再さい入門にゅうもん』KKロングセラーズ〈ムックセレクト635〉、1998年ねん7月がつ25日にち。ISBN 4-8454-0592-X。 
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• 『東宝とうほう特撮とくさつ映画えいが大だい全集ぜんしゅう』執筆しっぴつ：元山もとやま掌てのひら 松まつ野本のもと和弘かずひろ 浅井あさい和康かずやす 鈴木すずき宣せん孝こう 加藤かとうまさし、ヴィレッジブックス、2012年ねん9月がつ28日にち。ISBN 978-4-86491-013-2。 
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• 講談社こうだんしゃシリーズMOOK ゴジラ&東宝とうほう特撮とくさつ OFFICIAL MOOK（講談社こうだんしゃ）
  • vol.0《ゴジラ&東宝とうほう特撮とくさつ作品さくひん 総そう選挙せんきょ》、2022年ねん12月21日にち。ISBN 978-4-06-530223-1。 
  • vol.09《ゴジラvsスペースゴジラ/ゴジラvsデストロイア》、2023年ねん7月がつ24日にち。ISBN 978-4-06-531494-4。 
• 西川にしかわ伸しん司し『西川にしかわ伸しん司しが紐解ひもとく怪獣かいじゅうの深淵しんえん ゴジラ大だい解剖かいぼう図鑑ずかん』グラフィック社しゃ、2023年ねん8月がつ25日にち。ISBN 978-4-7661-3784-2。