セントビンセント・グレナディーン

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セントビンセントおよびグレナディーン諸島しょとう
Saint Vincent and the Grenadines
セントビンセント・グレナディーンの国旗 セントビンセント・グレナディーンの国章
国旗こっき くにあきら
くに標語ひょうごPax et justitia
ラテン語らてんご: 平和へいわ正義まさよし
国歌こっかSt. Vincent, Land so Beautiful英語えいご
いとうつくしきセントビンセントランド
セントビンセント・グレナディーンの位置
公用こうよう 英語えいご
首都しゅと キングスタウン
最大さいだい都市とし キングスタウン
政府せいふ
国王こくおう チャールズ3せい
総督そうとく スーザン・ドゥーガン英語えいごばん
首相しゅしょうラルフ・ゴンサルヴェス
面積めんせき
総計そうけい 389km2184[1]
水面すいめんせきりつ ごくわず
人口じんこう
総計そうけい2021ねん 101,145ひと195推計すいけい[1]
人口じんこう密度みつど 260にん/km2
GDP自国じこく通貨つうか表示ひょうじ
合計ごうけい2020ねん 20おく9900まんひがしカリブドル(EC$)推計すいけい[2]
GDP(MER
合計ごうけい2020ねん7おく7700まんドル(???くらい推計すいけい[2]
1人ひとりあたり 7,033ドル
GDP(PPP
合計ごうけい2020ねん13おく5600まんドル(???くらい推計すいけい[2]
1人ひとりあたり 12,267ドル
独立どくりつ
イギリスより1979ねん10月27にち
通貨つうか ひがしカリブドル(EC$)(XEC
時間じかんたい UTC-4 (DST:なし)
ISO 3166-1 VC / VCT
ccTLD .vc
国際こくさい電話でんわ番号ばんごう 1-784

セントビンセントおよびグレナディーン諸島しょとう(セントビンセントおよびグレナディーンしょとう、えい: Saint Vincent and the Grenadines)、通称つうしょうセントビンセント・グレナディーンは、カリブ海かりぶかいしょうアンティル諸島しょとうにある立憲りっけん君主くんしゅせい国家こっか火山かざんとうセントビンセントとう珊瑚礁さんごしょうグレナディーン諸島しょとうからる。首都しゅとキングスタウン

イギリス連邦れんぽう加盟かめいこくであり、えい連邦れんぽう王国おうこくのひとつ。きたセントルシアひがしバルバドス南西なんせいグレナダ存在そんざいする。

国名こくめい[ソースを編集へんしゅう]

正式せいしき名称めいしょうは、英語えいご: Saint Vincent and the Grenadines[seɪnt ˈvɪnsənt ænd ðə ɡrɛnəˈdiːnz] ( 音声おんせいファイル) セイント・ヴィンセント・アンド・ザ・グレナディーンズ)。国名こくめいはセントビンセントとうとグレナディーン諸島しょとう英語えいごではグレナディーンズ)で構成こうせいされることによる。英語えいごではまれに Saint を St. と省略しょうりゃくすることがある。

セントビンセントはカトリック教会きょうかい聖人せいじんサラゴサのヴィセンテ」に由来ゆらいする。これは、1498ねんにクリストファー・コロンブスが同島どうとうを「発見はっけん」したがヴィセンテの祝日しゅくじつ(1がつ22にち)であったことに由来ゆらいする。コロンブスは「サン・ヴィセンテとう (Isla de San Vicente)」と名付なづけ、フランス、イギリスと支配しはいけんうつったのち使用しようされつづけている[1][3]

グレナディーンはスペイン地名ちめいであるグラナダから由来ゆらいするとわれているが、だれ使用しようはじめたかはよくわかっていない。余談よだんではあるが、地理ちりてき区分くぶんとしての「グレナディーン諸島しょとう」はみなみのグレナダまでひろがっており、「グレナダ (Grenada)」とグレナディーン諸島しょとうおな語源ごげんである。

日本語にほんご表記ひょうきは、セントビンセントおよびグレナディーン諸島しょとう外務省がいむしょう紹介しょうかい[4])、セントビンセント・グレナディーン前半ぜんはんセントヴィンセント後半こうはん英語えいご発声はっせいじゅんじたグレナディーンズとも表記ひょうきされることがある[5]日本語にほんごにおける国名こくめい漢字かんじ表記ひょうきはほぼ使用しようされていない。略称りゃくしょうセントビンセントひろ使用しようされており、在外ざいがい公館こうかんは「ざいセントビンセント日本国にっぽんこく大使館たいしかん」とばれている[6]。また英語えいご頭文字かしらもじからったSVGもあるが、画像がぞう形式けいしきScalable Vector Graphics混同こんどうされる可能かのうせいがある。

歴史れきし[ソースを編集へんしゅう]

政治せいじ[ソースを編集へんしゅう]

イギリス連邦れんぽうないいちこくであり、国家こっか元首げんしゅイギリス国王こくおう女王じょおう)である。イギリス国王こくおう代理だいりとして総督そうとくかれているが、象徴しょうちょうてき役割やくわりとどまっている。行政ぎょうせいけん首相しゅしょうおよ内閣ないかくもとにある。議会ぎかい一院制いちいんせい選出せんしゅつ議員ぎいん15めい選任せんにん議員ぎいん6めいけい21めい

セントビンセント・グレナディーンは米州べいしゅうボリバル同盟どうめい (ALBA) に加盟かめいしており、また中華民国ちゅうかみんこく台湾たいわん)を承認しょうにんしている。

国家こっか安全あんぜん保障ほしょう[ソースを編集へんしゅう]

正規せいき国防こくぼうぐんたず、王立おうりつセントビンセント・グレナディーン警察けいさつたいとセントビンセント・グレナディーン沿岸えんがん警備けいびたいがあるのみである。

1996ねん3がつOECS6かこくおよびバルバドスの7ヵ国かこくあいだ地域ちいき安全あんぜん保障ほしょうシステム設置せっちした。

1984ねんジェームズ・フィッツ=アレン・ミッチェル英語えいごばん首相しゅしょう就任しゅうにんした。アメリカ、イギリス、およひがしカリブ海かりぶかい諸国しょこくによる合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅう不参加ふさんか態度たいどるなど、独自どくじ路線ろせんあゆんでいる。

地方ちほう行政ぎょうせい区分くぶん[ソースを編集へんしゅう]

セントビンセント・グレナディーンの行政ぎょうせい教区きょうく

6の行政ぎょうせい教区きょうくからなり、そのうち、セントビンセントとうは5行政ぎょうせい教区きょうくで、グレナディーン諸島しょとうは1行政ぎょうせい教区きょうくである。

主要しゅよう都市とし[ソースを編集へんしゅう]

地理ちり[ソースを編集へんしゅう]

セントビンセント・グレナディーンの地図ちず

山岳さんがく[ソースを編集へんしゅう]

スフリエールさん - しばしばだい規模きぼ噴火ふんか活動かつどうせる火山かざん直近ちょっきん噴火ふんかは2021ねん[7]。1,234mのセントビンセント・グレナディーンの最高峰さいこうほう。ついで、リッチモンドさん (1,079m)。

しま[ソースを編集へんしゅう]

本島ほんとうみなみつらなる、ヤングとうベキアとう(ベクエとう)、マスティクとう(ムスティーク・マスティークとう)、カヌアンとう(カノーアンとう)、メイルーとう(マイロー・メイローとう)、トバゴ・ケイとうユニオンとうパームとうプティ・セントビンセントとう、バリソーとう、などからなるグレナディーン諸島しょとうがある。

河川かせん[ソースを編集へんしゅう]

リッチモンドがわながれる。

経済けいざい[ソースを編集へんしゅう]

観光かんこうぎょうバナナ生産せいさん経済けいざい中心ちゅうしん。また、セントビンセントとうアロールート世界せかい最大さいだい生産せいさんこくでもある。

漁業ぎょぎょうさかんで、グレナディーン諸島しょとうでは原住民げんじゅうみん捕鯨ほげい名目めいもく少数しょうすう島民とうみんくじら捕獲ほかくをしているが、商業しょうぎょう捕鯨ほげい議論ぎろんちゅう問題もんだいである。

貿易ぼうえき[ソースを編集へんしゅう]

同国どうこく経済けいざいは、とく輸入ゆにゅうについて国外こくがい市場いちばつよ依存いぞんしている。貿易ぼうえき依存いぞんは55.4%(輸入ゆにゅう、2003ねん)にたっする。一方いっぽう輸出ゆしゅつについては10.5%にまる。このような構造こうぞうは、輸出ゆしゅつ3800まんドルにたいし、輸入ゆにゅうが2.0おくドルにたっするためだ。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく保養ほようという位置付いちづけから観光かんこう収入しゅうにゅうおおく(7400まんドル)、外国がいこく投資とうし海外かいがい援助えんじょわせて貿易ぼうえき赤字あかじおぎなっている。

輸出ゆしゅつめる食料しょくりょうひん比率ひりつは7わりえる。いで1/4をめる工業こうぎょう製品せいひんだ。品目ひんもくべつでは、バナナ (33.1%)、穀物こくもつ (20.7%) が主力しゅりょくおも輸出ゆしゅつ相手あいてこく上位じょういからじゅんにイギリス (29.4%)、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくバルバドストリニダード・トバゴセントルシアである。イギリス、アメリカ以外いがいの3こくはいずれもカリブ海かりぶかい島国しまぐに、いわば隣国りんごくである。輸入ゆにゅうめる工業こうぎょう製品せいひん割合わりあいは65%をえる。いで食料しょくりょうひんである。品目ひんもくべつでは、電気でんき機械きかい (14.1%)、石油せきゆ製品せいひん (8.7%) がおおい。おも輸入ゆにゅう相手あいてこくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく (41.2%)、トリニダード・トバゴ、イギリス、バルバドス、日本にっぽん輸出ゆしゅつとはことなりアメリカいちこく集中しゅうちゅうしている。日本にっぽんとの貿易ぼうえきは、輸出ゆしゅつ2.3まんドル、輸入ゆにゅう1800まんドルであり、大幅おおはば赤字あかじである。日本にっぽんからの最大さいだい輸入ゆにゅうひんは、輸入ゆにゅうがくの67.4%をめる船舶せんぱく

交通こうつう[ソースを編集へんしゅう]

国内こくない鉄道てつどうはなく、島内とうない交通こうつう自家用車じかようしゃ、バン (Van) とばれるワゴンしゃ改造かいぞうしたいバス、またはタクシーのみとなる。バンはごく一部いちぶ地域ちいきのぞ本島ほんとう隅々すみずみまではしっていて、国民こくみん重要じゅうようあしとなっている。離島りとうへの移動いどうには、首都しゅとみなとからているフェリーか、空港くうこうからている小型こがた使用しようされる(下記かき飛行機ひこうき参照さんしょう)。

バン
本島ほんとうのバンは、すべての路線ろせんがリトルトーキョーぎょ市場いちばわきにあるバスターミナルからている。本数ほんすうすくない路線ろせん存在そんざいするが、大体だいたい地域ちいきへは頻繁ひんぱんにバンがている。バンの運行うんこう基本きほんてき運転うんてんしゅ助手じょしゅ2人ふたりおこなわれている。空港くうこう首都しゅとあいだEC$1 首都しゅと・インディアンベイあいだ:EC$1.5(2006ねん現在げんざい)。離島りとうでもそれぞれバンがはしっている。
タクシー
まったデザインの車体しゃたいはなく、"TAXI" の表示ひょうじ以外いがい自家用車じかようしゃちがいがないくるまもちいられている。メーターきタクシーは一般いっぱんてきではない。料金りょうきん大体だいたい目安めやすは、空港くうこう首都しゅとあいだ:EC$15~20、首都しゅと・インディアンベイあいだ:EC$25
フェリー
首都しゅとみなとからかく離島りとう国内線こくないせんのフェリーがている。となりのベクエとうへは毎日まいにち運航うんこうされているベクエ・エクスプレスがある。所要しょようやく1あいだ往復おうふくでEC$25。またバラクーダとばれるフェリーが本島ほんとうとカヌアンとう片道かたみち:EC$20)、マイローとうどう:EC$25)、ユニオンとうどう:EC$30)をしゅう2往復おうふくしている。
飛行機ひこうき
国内こくないには大小だいしょう6つの空港くうこうがあり、本島ほんとうにあるアーガイル国際こくさい空港くうこう最大さいだいで、リアットカリビアン・スター/サンなどの航空こうくう会社かいしゃが、ハブ空港くうこうのあるバルバドストリニダード・トバゴなどへ国際こくさい便びんしている。また国内こくない離島りとうへは、SVGエアーマスティーク・エアーウェイズなどが国内こくない便びんがある。

国民こくみん[ソースを編集へんしゅう]

住民じゅうみんは、アフリカけいが66.5%、混血こんけつが19.0%、しるしが5.5%、ヨーロッパけい3.5%、その5.5%。

言語げんごは、公用こうよう英語えいごだが、グレナディーン諸島しょとう一部いちぶでは、フランス語ふらんすごじったパトワばれるクレオールはなされている。

宗教しゅうきょうは、せい公会こうかいが47%、メソジストが28%、ローマ・カトリックが13%、そのヒンドゥーきょうセブンスデー・アドベンチスト教会きょうかいなどが信仰しんこうされている。

文化ぶんか[ソースを編集へんしゅう]

音楽おんがく[ソースを編集へんしゅう]

祝祭日しゅくさいじつ[ソースを編集へんしゅう]

日付ひづけ 日本語にほんご表記ひょうき 現地げんち表記ひょうき 備考びこう
1がつ1にち 元日がんじつ New Year's Day
3月14にち National Heroes Day
3月25にち Good Friday
5月1にち Labour Day
5月16にち Whit Monday
カーニバル Vincy Carnival 6がつ最終さいしゅう金曜きんようから7がつだい1火曜かようまでの期間きかん
7がつだい1月曜げつよう カーニバルの月曜げつよう Carnival Monday ジュベ (J'ouvert) とばれる、からだちゅうにインクをるイベントが早朝そうちょうにある
7がつだい1火曜かよう カーニバルの火曜かよう Carnival Tuesday カーニバルの最終さいしゅう (Mardi Gras)
8がつ1にち 奴隷どれい解放かいほう Emancipation Day
10月27にち 独立記念日どくりつきねんび Indepedence Day
12月25にち クリスマス Christmas Day
12月26にち ボクシング・デー Boxing Day

スポーツ[ソースを編集へんしゅう]

サッカー[ソースを編集へんしゅう]

セントビンセントおよびグレナディーン諸島しょとうではサッカーもっと人気にんきスポーツとなっており、2009ねんにサッカーリーグのSVGFFプレミアディビジョン英語えいごばん創設そうせつされた。リーグは12クラブから構成こうせいされ、アベニュー・ユナイテッド英語えいごばんがリーグ最多さいた4優勝ゆうしょう達成たっせいしている。

セントビンセント・グレナディーンサッカー連盟れんめい英語えいごばんによって構成こうせいされるサッカーセントビンセント・グレナディーン代表だいひょうは、これまでFIFAワールドカップには出場しゅつじょうである。しかし、CONCACAFゴールドカップでは1996ねん大会たいかいはつ出場しゅつじょうたした。また、カリビアンカップでは1995ねん大会たいかいじゅん優勝ゆうしょうとなっている。

クリケット[ソースを編集へんしゅう]

クリケット人気にんきスポーツのひとつである。セントビンセントおよびグレナディーン諸島しょとう国籍こくせきナショナルチームのクリケット西にしインド諸島しょとう代表だいひょうふくまれる。

出身しゅっしんしゃ[ソースを編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[ソースを編集へんしゅう]

  1. ^ a b c Saint Vincent and the Grenadines”. 中央ちゅうおう情報じょうほうきょく (2021ねん9がつ3にち). 2021ねん9がつ11にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c Report for Selected Countries and Subjects: October 2020”. 国際こくさい通貨つうか基金ききん (2020ねん10がつ). 2021ねん9がつ11にち閲覧えつらん
  3. ^ Saint Vincent and the Grenadines”. Worldstatemen.org. 2021ねん9がつ11にち閲覧えつらん
  4. ^ セントビンセントおよびグレナディーン諸島しょとう”. 外務省がいむしょう (2021ねん7がつ20日はつか). 2021ねん9がつ11にち閲覧えつらん
  5. ^ れいは『セント・ビンセント・グレナディーンズ』 - コトバンクなど。
  6. ^ 在外ざいがい公館こうかん名称めいしょうおよ位置いちならびに在外ざいがい公館こうかん勤務きんむする外務がいむ公務員こうむいん給与きゅうよかんする法律ほうりつ別表べっぴょうだいいち参照さんしょう
  7. ^ 噴火ふんかだい規模きぼ停電ていでん近隣きんりんしまにも影響えいきょう カリブ海かりぶかいのセントビンセントとう”. CNN (2021ねん4がつ12にち). 2021ねん4がつ12にち閲覧えつらん
  8. ^ Kevin Lyttle Biography”. Oldies.com. 2021ねん8がつ28にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[ソースを編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[ソースを編集へんしゅう]

政府せいふ
日本にっぽん政府せいふ
観光かんこう
その