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バトルライフル

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バトルライフルえい: Battle rifle)は、だい世界せかい大戦たいせんのち開発かいはつされた軍用ぐんよう自動じどう小銃しょうじゅう自動じどう装填そうてんはいさいかち機構きこうつライフルじゅう)のうち、セレクティブ・ファイア機能きのうたんしゃ連射れんしゃえ)をそなえ、さらに7.62x51mm NATOだんのようなだい口径こうけいフルロードだん発射はっしゃするものをすとされる分類ぶんるい[1]

概要がいよう

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だい世界せかい大戦たいせんなかナチス・ドイツにて現代げんだいてきアサルトライフル原型げんけいともわれるSturmgewehr 44(StG44, 「44ねんしき突撃とつげきじゅう」)が開発かいはつされた。StG44はセレクティブ・ファイア機能きのう着脱ちゃくだつしき弾倉だんそうそなえた自動じどう小銃しょうじゅうで、フルオート射撃しゃげき制御せいぎょ容易よういにするべく従来じゅうらい小銃しょうじゅうだんよりも薬莢やっきょうちょうみじかくエネルギーや反動はんどうちいさい新型しんがた弾薬だんやくもちいているてん特徴とくちょうの1つだった。

冷戦れいせん時代じだいまくけると、各国かっこく新型しんがた自動じどう小銃しょうじゅう設計せっけいはじまった。当時とうじ着脱ちゃくだつしき弾倉だんそうやフルオート射撃しゃげきといった機能きのう魅力みりょくてきなものととらえられていたものの、一方いっぽう銃弾じゅうだんじゃくそうたいする抵抗ていこうすくなからず存在そんざいしていた。そのため、M14FALG3といっただい口径こうけい自動じどう小銃しょうじゅうされた[2]。その西側にしがわ諸国しょこくおもアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく)においては、これらだい口径こうけい自動じどう小銃しょうじゅう言葉ことばとして「バトルライフル」が使つかわれはじめたとされる[3]

各種かくしゅ小銃しょうじゅうだんうえから
7.92x57mmモーゼルだん(1905ねん
7.62x51mm NATOだん(1954ねんとうじゅうしゅ用途ようと
5.56x45mm NATOだん(1963ねん中間なかま弾薬だんやく

一般いっぱんてきにバトルライフルがそなえる威力いりょくちょう射程しゃてい射撃しゃげきにおける精度せいどは、遠距離えんきょり目標もくひょう射撃しゃげきすることを意図いとしているが、それを実現じつげんするための重量じゅうりょうちょう銃身じゅうしん近接きんせつ格闘かくとうにおいて不便ふべんしょうずる。また、大抵たいていのバトルライフルはフルロードだん反動はんどうのため、これをおさえる工夫くふうがなされているにもかかわらず、フルオート射撃しゃげき制御せいぎょきわめて困難こんなんである[4]。そのため、ほとんどのバトルライフルはセミオート射撃しゃげきしゅとして運用うんようされた[3]一方いっぽう、アサルトライフルではM16などの5.56x45mm NATOだん95しき自動じどうやり5.8x42mmだん、AK-47の7.62x39mmだんなどの中間ちゅうかん弾薬だんやく使用しようするものがおおく、フルオート射撃しゃげき反動はんどう制御せいぎょ比較的ひかくてき容易よういである。正確せいかく射撃しゃげき能力のうりょくもとめられるマークスマン・ライフルに分類ぶんるいされるライフルは、バトルライフルとアサルトライフルを射程しゃてい精度せいど目的もくてきべつ運用うんようする。

バトルライフルにふくまれうる自動じどう小銃しょうじゅうであっても、概念がいねん自体じたい浸透しんとうしていないくにでは口径こうけい使用しようだんによる区別くべつおこなわれず、たんに「アサルトライフル」や「自動じどう小銃しょうじゅう」に相当そうとうする分類ぶんるいふくまれることがおお[† 1]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ たとえば、ロシアでアサルトライフルに相当そうとうするアフタマートにはGOST規格きかくうち明確めいかく定義ていぎがあるが、このなかでは口径こうけい使用しようだんについて言及げんきゅうされていない。ドイツシュトゥルム・ゲヴェーアドイツ連邦れんぽうぐんオーストリアぐんスイスぐんもちいられている分類ぶんるいだが、いずれのくに7.62mm口径こうけい小銃しょうじゅう5.56mm口径こうけい小銃しょうじゅう区別くべつしていない。

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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