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ファルス (料理りょうり)

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プロヴァンスふう野菜やさいにく
カラカサタケ

ファルスふつ: farce)あるいはファルシ和製わせい仏語ふつご: farci(e))は、にくさかな野菜やさいなどのなかべつ食材しょくざいめた料理りょうり。ファルスというと西洋せいよう料理りょうりかんがえられることがおおいが、西洋せいよう以外いがいでもひろられる料理りょうりほうである。ピーマンなどの野菜やさいなかにくなどをめていたファルスは、日本にっぽんでもにくとしてポピュラーである。

語源ごげん[編集へんしゅう]

語源ごげんフランス語ふらんすごで「める」を意味いみする動詞どうしファルシfarcir)。過去かこ分詞ぶんしかたちファルシfarci(e))は、ものをする対象たいしょう修飾しゅうしょくとなる。たとえば、トマトにものをした料理りょうりはトマト・ファルシ(tomate farcie)とばれる。また「farci(e)」は名詞めいしがたではないので「トマトのファルシ」は和製わせい仏語ふつごえる。

歴史れきし[編集へんしゅう]

調理ちょうりほうとしてのファルスは非常ひじょうふるくからおこなわれており、ジビエ内臓ないぞうしたあとにものをするところからはじまっている。古代こだいローマ時代じだい料理りょうりしょアピキウス』では、める対象たいしょうとして、にわとりウサギぶたヤマネなどが記載きさいされている。まためものとしては、野菜やさいハーブ香辛料こうしんりょうナッツるいむぎなど、あるいはミンチじょうレバーのう、その臓物ぞうもつなども記載きさいされている。

バリエーション[編集へんしゅう]

ものうつわとなる素材そざいは、まるのままのにくさかななかをくりぬいた野菜やさいなど、自然しぜんかたちをしたものをもちいることがおおい。一方いっぽうなかめるものは、ペーストじょうあるいはこまかくきざんだもの、むぎべいちいさくったパンなどの粒状りゅうじょうのものがおおい。

野菜やさいものをするファルス[編集へんしゅう]

トルコのドルマ

うつわとなる野菜やさいはピーマンのほかトマトナスズッキーニ果肉かにくいたもの、ジャガイモいたもの、カボチャキャベツブドウでたもののほかはなズッキーニ使つかわれる。ラテンアメリカではロコトなど、ピーマン以外いがいトウガラシ仲間なかまもの対象たいしょうとなる。ヘタの部分ぶぶんうすってぶたにする形状けいじょうおおしたしまれている。

トマトやナスなどを場合ばあいは、いた部分ぶぶん使つかってソースをつくったり、ふくさいをもう一品いっぴんつくることも出来できる。

ものにはにくタマネギ、パンなどのつなぎやしおなどの調味ちょうみりょうほか、ハーブなどをぜて味付あじつけがおこなわれることもある。ヨーロッパなどでは、したごしらえをませたにくられていることもある。肉汁にくじゅう野菜やさいからしる適度てきどざり、ハンバーグなどとは一味いちみちがったあじたのしめる。中東ちゅうとうドルマもの挽肉ひきにくこめぜるが、にくわりにまめくわえたドルマもつくられる。テクス・メクス料理りょうりメキシコ料理りょうりでは、トウガラシのチーズめもしたしまれている。

にくものをするファルス[編集へんしゅう]

パン、セロリローズマリークランベリーリンゴなどをめたシチメンチョウ

動物どうぶつ内臓ないぞう部分ぶぶんし、空洞くうどうものをすることもよくおこなわれる。たとえばローストチキンつくさい内臓ないぞうしたのち空洞くうどうものをする。めものとしては、キノコたまねぎ、ニンジンなどをムースじょうにしたものや、べいニンニクパン、ハーブなどがもちいられる。朝鮮半島ちょうせんはんとうサムゲタンは、わかにわとりなかもちまいナツメ朝鮮人参ちょうせんにんじんなどをめて煮込にこんだ料理りょうりであり、ファルスの一種いっしゅともいえる。ソーセージスコットランドハギスもの動物どうぶつ内臓ないぞうめたものであるため、これもファルスの一種いっしゅともいえる。日本にっぽんでは、石川いしかわけんたいとうばれるさかな料理りょうりがあり、これはたいはなめたものである。

動物どうぶつなか動物どうぶつめることもむかしからおこなわれている。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]