フィリップ3世せい (ブルゴーニュ公こう)

フィリップ3世せい Philippe III
ブルゴーニュ公おおやけ ブラバント公こう エノー伯はく・ホラント伯はく・ゼーラント伯はく
『“善良ぜんりょう公こう”フィリップ3世せい』（1450年ねん頃ごろ、 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン画が）
在位ざいい	ブルゴーニュ公おおやけ：1419年ねん - 1467年ねん ブラバント公こう：1430年ねん - 1467年ねん エノー伯はく・ホラント伯はく・ゼーラント伯はく：1432年ねん - 1467年ねん
出生しゅっしょう	1396年ねん7月がつ31日にち ブルゴーニュ公国こうこく、ディジョン
死去しきょ	1467年ねん6月15日にち ブルゴーニュ公国こうこく、ブリュージュ
埋葬まいそう	ブルゴーニュ公国こうこく、ディジョン、シャンモル修道院しゅうどういん
配偶はいぐう者しゃ	ミシェル・ド・フランス
	ボンヌ・ダルトワ
	イザベル・ド・ポルテュガル
子女しじょ	シャルル
家名かめい	ヴァロワ＝ブルゴーニュ家か
父親ちちおや	ジャン1世せい（無む怖こわ公おおやけ）
母親ははおや	マルグリット・ド・バヴィエール
サイン

フィリップ3世せい（Philippe III, 1396年ねん7月がつ31日にち - 1467年ねん6月15日にち）は、ヴァロワ＝ブルゴーニュ家かの第だい3代だいブルゴーニュ公おおやけ（在位ざいい：1419年ねん - 1467年ねん）。ブラバント公おおやけ（在位ざいい：1430年ねん - 1467年ねん）、エノー伯はく・ホラント伯はく・ゼーラント伯はく（在位ざいい：1432年ねん - 1467年ねん）、ルクセンブルク公おおやけ（在位ざいい：1443年ねん - 1467年ねん）でもあった。「善良ぜんりょう公こう」（le Bon　ル・ボン）と呼よばれる。ジャン1世せい（無む怖こわ公おおやけ）と妃ひで下したバイエルン＝シュトラウビング公こう・エノー伯はく・ホラント伯はく・ゼーラント伯はくアルブレヒト1世せいの娘むすめマルグリット・ド・バヴィエールの長男ちょうなん。

イングランドとフランスが死闘しとうを繰くり広ひろげる百ひゃく年ねん戦争せんそうにおいて、初はじめはイングランドの同盟どうめい者しゃでありながらほとんど手てを貸かさず独自どくじに領土りょうど拡大かくだい政策せいさくを進すすめ、フランスが反撃はんげきを開始かいしすると徐々じょじょにフランスへ接近せっきん、やがてイングランドから離はなれてフランスと和睦わぼく、百ひゃく年ねん戦争せんそうがフランス優位ゆういになる転換てんかん点てんを作つくった。

生涯しょうがい

イングランドの同盟どうめい者しゃ

幼少ようしょう期きの1403年ねん、祖父そふのブルゴーニュ公こうフィリップ2世せい（豪胆ごうたん公こう）の意向いこうでフランス王おうシャルル6世せいの娘むすめで又また従姉じゅうしに当あたるミシェル・ド・フランスと婚約こんやく、合あわせて姉あねマルグリットとミシェルの弟おとうとのルイの婚約こんやくも決きめられた。1415年ねん、イングランド軍ぐんがフランス遠征えんせいを開始かいしすると父ちちの命令めいれいでアルトワ防衛ぼうえいに向むかったが、当時とうじ父ちちが率ひきいるブルゴーニュ派はと対立たいりつしていたアルマニャック派はが単独たんどくでイングランド軍ぐんに戦闘せんとうを挑いどみアジャンクールの戦たたかいで大敗たいはい、父ちちから参戦さんせんを禁きんじられていた善良ぜんりょう公こうはこの戦たたかいに加勢かせいしなかったことを後悔こうかいしている。

1419年ねんに父ちちがアルマニャック派はの手てによって殺害さつがいされたためブルゴーニュ公おおやけ位いを継承けいしょう、ブルゴーニュ公こうとなると、父ちちの仇かたきであるアルマニャック派はが推おす王おう太子たいしシャルル（後ごのシャルル7世せい）に対抗たいこうするため、フランス王位おういを要求ようきゅうしていたイングランド王おうヘンリー5世せいと同盟どうめいを結むすぶ（アングロ・ブルギニョン同盟どうめい）。これにより、百ひゃく年ねん戦争せんそうはイングランドが優位ゆういに立たち、ヘンリー5世せいは1420年ねんのトロワ条約わじょうやくでフランス王位おういの継承けいしょう権けんを手てに入いれるまでになった。

1422年ねんにヘンリー5世せいとシャルル6世せいが相次あいついで亡なくなり、ヘンリー5世せいの遺児いじで幼少ようしょうのヘンリー6世せいが即位そくいすると、ブルゴーニュはイングランドの同盟どうめい相手あいてとして丁重ていちょうに扱あつかわれた。翌よく1423年ねんには政略せいりゃく結婚けっこんで両国りょうこくの関係かんけいは強化きょうかされ、善良ぜんりょう公こうの妹いもうとアンヌと姉あねマルグリット（ルイ亡なき後あと未亡人みぼうじんとなっていた）はそれぞれヘンリー6世せいの叔父おじベッドフォード公こうジョンとブルターニュ公おおやけジャン5世せいの弟おとうとアルテュール・ド・リッシュモンに嫁とついだ。一方いっぽう、善良ぜんりょう公こうは1421年ねんにナミュールを譲ゆずられる契約けいやくを結むすび（1429年ねんに領有りょうゆう）、1422年ねんに最初さいしょの妻つまミシェルに先立さきだたれると1424年ねんにボンヌ・ダルトワと再婚さいこんしている（しかし、翌よく1425年ねんにボンヌは死去しきょ）。

フランスに接近せっきん、離反りはんへ

だが、善良ぜんりょう公こうはフランス戦線せんせんに無む関心かんしんで、北きたのネーデルラント獲得かくとくを目指めざしていたが、そのネーデルラントを巡めぐり紛争ふんそうが起おこった。ベッドフォード公こうの弟おとうとのグロスター公こうハンフリーが1422年ねんに善良ぜんりょう公こうの従妹じゅうまいに当あたるエノー・ホラント・ゼーラント女おんな伯はくジャクリーヌ・ド・エノーと結婚けっこんしたことを根拠こんきょに1424年ねんにネーデルラントへ出兵しゅっぺいしたため、憤慨ふんがいした善良ぜんりょう公こうは迎撃げいげきに向むかい、イングランドとブルゴーニュの同盟どうめいにヒビが入はいった。事態じたいを危あやぶんだベッドフォード公こうが仲介ちゅうかいしたが紛争ふんそうは収おさまらず、翌よく1425年ねん1月がつにジャクリーヌと善良ぜんりょう公こうの叔父おじでジャクリーヌと対立たいりつしていたバイエルン公こうヨハン3世せいが善良ぜんりょう公こうを相続そうぞく人じんに指名しめいして亡なくなると、それを口実こうじつに善良ぜんりょう公こうはエノーに駐屯ちゅうとんしていたグロスター公こうの手勢てぜいを打うち破やぶりジャクリーヌを捕とらえてネーデルラントで優位ゆういに立たった。

1428年ねんにグロスター公こうが介入かいにゅうを諦あきらめ、ジャクリーヌが善良ぜんりょう公こうに3伯はく領りょうの支配しはいを委ゆだねることで事態じたいは解決かいけつしたが、善良ぜんりょう公こうはイングランドに不信ふしんを抱いだくようになった。この後のち、1432年ねんにジャクリーヌが善良ぜんりょう公こうへ反逆はんぎゃくを企くわだてて、それが失敗しっぱいに終おわると3伯はく領りょうを全すべて明あけ渡わたし引退いんたい、1430年ねんに従弟じゅうていのブラバント公こう兼けんサン＝ポル伯はくフィリップ（ジャン4世せいの弟おとうと）が急死きゅうししたことも相あいまって、ネーデルラントの大だい部分ぶぶんを手てに入いれた善良ぜんりょう公こうの所領しょりょうは大幅おおはばに拡大かくだいした。

一方いっぽう、王おう太子たいしの姑しゅうとヨランド・ダラゴンが善良ぜんりょう公こうに接触せっしょくすると徐々じょじょにフランスへ歩あゆみ寄よるようになり、1424年ねん9月がつに王おう太子たいしと善良ぜんりょう公こうは休戦きゅうせん協定きょうていを結むすび、善良ぜんりょう公こうは王おう太子たいしをフランス王おうと認みとめ両者りょうしゃの和睦わぼくに一いち歩ほ近付ちかづいた。リッシュモンが王おう太子たいしの側近そっきんになり父ちちの暗殺あんさつ犯はんなどアルマニャック派はの強硬きょうこう派はを処罰しょばつしたため進展しんてんしたと思おもわれたが、王おう太子たいしの寵臣ちょうしんジョルジュ・ド・ラ・トレモイユと対立たいりつして1428年ねんに宮廷きゅうていから追おい出だされ、ブルゴーニュとフランスの交渉こうしょうも中断ちゅうだんされた。このような状況じょうきょうを見みて取とったベッドフォード公こうは同年どうねん10月がつからオルレアン包囲ほうい戦せんを敢行かんこう、ブルゴーニュを戦争せんそうに引ひきずり込こもうとした。

しかし、1429年ねん5月がつにジャンヌ・ダルクがオルレアンでイングランド軍ぐんの包囲ほうい網もうを破やぶり、6月がつにパテーの戦たたかいでオルレアン周辺しゅうへんのイングランド軍ぐんが掃討そうとうされ、7月がつにランスで王おう太子たいしが戴冠たいかん式しきを行おこなってフランス王おうシャルル7世せいを称しょうする頃ころになると形勢けいせいは逆転ぎゃくてんし始はじめた。善良ぜんりょう公こうはシャルル7世せいが派遣はけんした使節しせつと交渉こうしょうして8月がつに再ふたたび休戦きゅうせんを誓ちかい、将来しょうらいの和睦わぼくに向むけた予備よび交渉こうしょうまで定さだめ、フランスと争あらそうつもりがないことを表明ひょうめいした。冬ふゆから1430年ねんまで善良ぜんりょう公こうは3度目どめの結婚けっこん準備じゅんびに追おわれ、シャルル7世せいが北きたフランスで紛争ふんそうを煽あおり善良ぜんりょう公こうを牽制けんせいするなどしていたため、出兵しゅっぺいする余裕よゆうは無なかった。シャルル7世せいと休戦きゅうせん協定きょうていの期限きげんは1430年ねん3月がつまでだったが、水面すいめん下かで両者りょうしゃは互たがいに相手あいての出方でかたを窺うかがいつつ警戒けいかいしていた。

一向いっこうに協力きょうりょくしない善良ぜんりょう公こうに苛立いらだったベッドフォード公こうは1430年ねん5月がつにコンピエーニュ包囲ほうい戦せんを実行じっこう、善良ぜんりょう公こうはフランスとの休戦きゅうせんが切きれたこともありイングランドの顔かおを立たてるため参戦さんせんしたが、戦たたかいは敗北はいぼくに終おわり、善良ぜんりょう公こうの配下はいかのリニー伯はくジャン2世せいはジャンヌを捕とらえてイングランド軍ぐんに引ひき渡わたしたが、翌よく1431年ねん12月13日にちにはフランスと改あらためて休戦きゅうせんする一方いっぽう、16日にちにベッドフォード公こうがパリで挙行きょこうしたヘンリー6世せいのフランス王おう戴冠たいかん式しきには欠席けっせきして一層いっそうイングランド離ばなれを進すすめていった。1430年ねん1月がつに善良ぜんりょう公こうがベッドフォード公こうの従妹じゅうまいに当あたるイザベル・ド・ポルテュガルと3度目どめの結婚けっこんをしても両者りょうしゃの溝みぞは埋うずまらず、1432年ねんにアンヌが亡なくなり翌よく1433年ねんにベッドフォード公こうがジャケット・ド・リュクサンブールと再婚さいこんしたことで疎遠そえんになっていった。他方たほう、ロレーヌ公国こうこくに介入かいにゅうしロレーヌ公こうルネ・ダンジュー（ヨランドの次男じなん）と争あらそうヴォーデモン伯はくアントワーヌに味方みかたし、1431年ねんにルネを捕とらえてディジョンへ幽閉ゆうへいしたが短期間たんきかんで開放かいほうしている。

1432年ねんにリッシュモンがフランス宮廷きゅうていに復帰ふっき、1433年ねんにリッシュモンと対立たいりつしたラ・トレモイユが追放ついほうされるとフランスはブルゴーニュとの和睦わぼくに傾かたむき、善良ぜんりょう公こうもこれに応おうじ1434年ねん12月から1435年ねん2月がつにかけてヌヴェールで交渉こうしょうして1429年ねんの予備よび交渉こうしょうで決きめた和睦わぼく条件じょうけんを調整ちょうせい、7月がつからイングランドも加くわえてアラスで行おこなわれた講和こうわ会議かいぎでイングランドが離脱りだつすると、フランス・ブルゴーニュ間あいだで交渉こうしょうが纏まとまり、9月21日にちにアラスの和わ約やくでフランス王家おうけと講和こうわした。これにより、百ひゃく年ねん戦争せんそうはフランスの勝利しょうりへと向むかうことになる。なお、ベッドフォード公こうは和わ約やくの1週間しゅうかん前まえの9月14日にちに死去しきょしている。

ベネルクスの領有りょうゆう

和わ約やくによりフランスと友好ゆうこう関係かんけいが築きずかれたが、イングランドにとっては裏切うらぎりでしかなく、報復ほうふくとしてフランドル商人しょうにんの弾圧だんあつ、商船しょうせんの襲撃しゅうげきなどを行おこない、対たいする善良ぜんりょう公こうも1437年ねんにイングランド領りょうのカレーを包囲ほういしたが失敗しっぱい、逆ぎゃくにブリュージュ・ヘントなどが蜂起ほうきして足元あしもとが揺ゆらいだため、都市としの反乱はんらんを平定へいていした後のちの1439年ねん9月にイングランドと休戦きゅうせん協定きょうていを結むすび、通商つうしょう関係かんけいも回復かいふくして事こと無なきを得えた。翌よく1440年ねん、妻つまイザベルの尽力じんりょくでイングランドから解放かいほうされた父ちちの政敵せいてきオルレアン公こうシャルル・ド・ヴァロワを迎むかえ入いれ、姪めいマリー・ド・クレーヴ（姉あねマリーとクレーフェ＝マルク公おおやけアドルフの娘むすめ）を娶めとわせている。

背後はいごを固かためた善良ぜんりょう公こうは再ふたたびネーデルラントへ目めを向むけ、ルクセンブルクへ狙ねらいを定さだめた。この地ちはロレーヌ公国こうこくと共ともに2つに分わかれた善良ぜんりょう公こうの領国りょうごく（北きたのネーデルラント・南みなみのブルゴーニュ）の連結れんけつを果はたしていたため必要ひつようだったが、代々だいだいの領主りょうしゅが金かねに困こまり転売てんばいを繰くり返かえしていた土地とちだった。1441年ねんに善良ぜんりょう公こうは領主りょうしゅエリーザベト・フォン・ゲルリッツと協定きょうていを交かわして抵当ていとう権けんを手てに入いれたが、同名どうめいの従妹じゅうまいエリーザベト・フォン・ルクセンブルクが所有しょゆう権けんを持もっていたため彼女かのじょの娘むすめアンナの夫おっとテューリンゲン方かた伯はくヴィルヘルム3世せいが所有しょゆう権けんを主張しゅちょうして1443年ねんに戦争せんそうとなった。善良ぜんりょう公こうは武力ぶりょくでルクセンブルクを占領せんりょうして実質じっしつ的てきに領主りょうしゅとなり、ヴィルヘルム3世せいと交渉こうしょうして彼かれが主張しゅちょうを放棄ほうきした1461年ねんに正式せいしきにルクセンブルクの領主りょうしゅと認みとめられ、ベネルクス3国こくは善良ぜんりょう公こうが領有りょうゆうした。

こうしてフランス東部とうぶとドイツ西部せいぶの境目さかいめに連つらなる領土りょうどを手てに入いれた善良ぜんりょう公こうは以後いごも外交がいこう活動かつどうを継続けいぞく、1453年ねんにヘントの再度さいどの反乱はんらんを鎮圧ちんあつ、リエージュ司教しきょう領りょうの人事じんじに介入かいにゅうして甥おいのルイ・ド・ブルボン（妹いもうとアニェスとブルボン公おおやけシャルル1世せいの子こ）を司教しきょうに就任しゅうにんさせ、オスマン帝国ていこくに対たいする十字軍じゅうじぐん提唱ていしょう（実行じっこうされず）、1456年ねんにシャルル7世せいとの仲なかが悪化あっかした王おう太子たいしルイ（後ごのルイ11世せい）のブラバント迎むかえ入いれも行おこなっている。ただし晩年ばんねんには老齢ろうれいから指導しどう力りょくが衰おとろえ、息子むすこシャルルと家臣かしんのクロワ一族いちぞくが対立たいりつ、それに乗じょうじてルイ11世せいがアラスの和わ約やくでブルゴーニュに渡わたったソンム川がわの土地とちを買かい戻もどすなど失敗しっぱいが続つづいている。

1467年ねんに70歳さいで死去しきょ、後ごをシャルルが継ついだ。

百ひゃく年ねん戦争せんそうの後半こうはんの展開てんかいを左右さゆうした善良ぜんりょう公こうだが、ネーデルラントにおいては領土りょうどを拡大かくだいし、安定あんていした統治とうちを行おこなった。金きむ羊毛ようもう騎士きし団だんを創設そうせつし、騎士きし道どう文化ぶんかが最盛さいせい期きを迎むかえた。フーベルト、ヤンのファン・エイク兄弟きょうだいなどのフランドル派は絵画かいがや、ネーデルラント楽らく派はの音楽おんがくはヨーロッパで最高さいこう水準すいじゅんの物ものとなった（北方ほっぽうルネサンス）。

家族かぞく

1403年ねんにフランス王おうシャルル6世せいの娘むすめで又また従姉じゅうしに当あたるミシェル・ド・フランスと婚約こんやく、1409年ねんに結婚けっこんしたが、1422年ねんに子供こどもの無ないまま死去しきょ。

1424年ねん、ウー伯はくフィリップ・ダルトワの娘むすめで叔父おじのヌヴェール伯はくフィリップの未亡人みぼうじんでもあるボンヌ・ダルトワと再婚さいこんしたが、1425年ねんに産褥さんじょく死し。

1430年ねんにポルトガル王おうジョアン1世せいの娘むすめであるイザベル・ド・ポルテュガルと3度目どめの結婚けっこんを行おこない、彼女かのじょとの間あいだに嫡子ちゃくしシャルルをもうけた。

フィリップ3世せいが登場とうじょうする作品さくひん

漫画まんが

• 岡おか児じ志太しだ郎ろう　『デゾルドル』講談社こうだんしゃ、月刊げっかんモーニングtwo、2017年ねん-連載れんさい中ちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 堀越ほりこし孝一こういち『ジャンヌ=ダルクの百ひゃく年ねん戦争せんそう』清水しみず書院しょいん、1984年ねん。
• ジャン＝ポール・エチュヴェリー著しる、大谷おおや暢とおる順じゅん訳わけ『百ひゃく年ねん戦争せんそうとリッシュモン大元帥だいげんすい』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1991年ねん。
• 清水しみず正晴まさはる『ジャンヌ・ダルクとその時代じだい』現代書館げんだいしょかん、1994年ねん。
• G.トラウシュ著しる、岩崎いわさき允まこと彦訳わけ『ルクセンブルクの歴史れきし―小ちいさな国くにの大おおきな歴史れきし―』刀かたな水すい書房しょぼう、1999年ねん。
• ジョゼフ・カルメット著しる、田辺たなべ保たもつ訳わけ『ブルゴーニュ公国こうこくの大公たいこうたち』国書刊行会こくしょかんこうかい、2000年ねん。
• 城戸きど毅あつし『百ひゃく年ねん戦争せんそう―中世ちゅうせい末期まっきの英えい仏ふつ関係かんけい―』刀かたな水すい書房しょぼう、2010年ねん。

関連かんれん項目こうもく

• イングランド・フランス二に重じゅう王国おうこく
• カンブレー二に重じゅう結婚けっこん
• ウプランド
• モンス・メグ
• ドル (フランス)
• ヤン・ファン・エイク（画家がか）ーフィリップ3世せいの下したで宮廷きゅうてい画家がかとして活躍かつやくしただけでなく、イザベルとの婚姻こんいんの際さいには外交がいこう特使とくしも務つとめている。

フィリップ3世せい 善良ぜんりょう公こう ヴァロワ＝ブルゴーニュ家か ヴァロワ家いえ分家ぶんけ 1396年ねん7月がつ31日にち - 1467年ねん6月15日にち
先代せんだい ジャン1世せい	ブルゴーニュ公こう フランドル伯はく ブルゴーニュ伯はく 1419年ねん - 1467年ねん	次代じだい シャルル
先代せんだい フィリップ・ド・サン＝ポル	ブラバント公こう 1430年ねん - 1467年ねん	次代じだい シャルル
先代せんだい ジャクリーヌ・ド・エノー	エノー伯はく、ホラント伯はく、 ゼーラント伯はく 1432年ねん - 1467年ねん	次代じだい シャルル
先代せんだい エリーザベト・フォン・ゲルリッツ	ルクセンブルク公こう 1443年ねん - 1467年ねん	次代じだい シャルル