フォビドゥンガンダム
フォビドゥンガンダム (FORBIDDEN GUNDAM) は、テレビアニメ『
設定 解説
[フォビドゥン FORBIDDEN | |
---|---|
GAT-X252[1] | |
X200 | |
17.47m[1] | |
85.33t[1] | |
トランスフェイズ | |
バッテリー[4] | |
| |
エネルギー | |
シャニ・アンドラス |
デトロイトに
ブリッツ
バックパックを
武装
[誘導 プラズマ砲 「フレスベルグ」- バックパック
先端 部 に内蔵 された高 出力 ビーム砲 。ゲシュマイディッヒ・パンツァーの技術 を応用 したもので、エクツァーン砲身 に設置 された誘導 装置 の磁場 干渉 により、ビームの軌道 を自在 に偏向 することができる[10][注 3][注 4]。「フレスベルグ」は北欧 神話 で伝 えられる風 を巻 き起 こす鷲 の姿 をした巨 人 「フレズベルク」に由来 する。 「ニーズヘグ」重 刎首鎌 格闘 戦 用 の打 突用スピア付 き鎌 [1]。その刀身 にはグレイブヤードからもたらされた特殊 精錬 技術 が用 いられていると伝 えられる[10]。実体 兵器 ゆえPS装甲 には通用 しない[4]。一方 で、通常 装甲 への切 れ味 は鋭 い[4]。オーブ海軍 の護衛 艦 の艦橋 を切 り落 とすことも可能 としている[3]。「ニーズヘグ」は北欧 神話 で伝 えられる世界 樹 ユグドラシルの根 を噛 む蛇 の名 「ニーズヘッグ」に由来 する。- 88mmレールガン「エクツァーン」
- バックパック
両側 に設置 された可動 式 レールガン。「フレスベルグ」の弾道 を曲 げるための磁場 発生 器 としての役割 も持 つ[10]。「エクツァーン」はドイツ語 で「犬歯 」の意 。 - 115mm
機関 砲 「アルムフォイヤー」 両 腕 内蔵 の大 口径 機関 砲 。固定 火器 であるため、他 の武装 を保持 したままでの使用 が可能 。PS装甲 を搭載 しないMS相手 ならば撃破 し得 る威力 を持 っている[3]。「アルム」はドイツ語 で「腕 」、「フォイヤー」は、「火 」の意 。- 75mm
対空 自動 バルカン砲塔 システム「イーゲルシュテルン」 連合 軍 およびオーブ国防 軍 の戦艦 、MSに標準 装備 される近接 防御 機関 砲 。主 にミサイルなどの迎撃 用 として使 われる[1]。ニーズヘグで対処 できない間合 いの敵 に対 する牽制 としても機能 するとした資料 もみられる[3]。- エネルギー
偏向 装甲 「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」 - ブリッツの「ミラージュコロイド」の
原理 を応用 した対 ビーム防御 システム。バックパック両側 の可動 装甲 の表面 に発生 させた磁場 でビームの粒子 を歪曲 させ、自 機 への命中 を避 ける[10]。また、使用 の際 にはミラージュコロイドのミストを周囲 に噴霧 しており、バックパックには散布 したビーム偏向 用 のミラージュコロイドを制御 する電波 発生 機能 を持 つとした資料 もみられる[3]。あくまで対 ビーム用 なので実体 兵器 の歪曲 はできない[注 5](パンツァー自体 にはTP装甲 が施 されているため、シールドとして実体 兵器 を防御 することは可能 である[1])。また、本体 への密着 状態 から放 たれたビームを曲 げることは原理 的 に不可能 であるため、接近 戦 に対 する効果 は限定 される[12][注 6]。また、電力 を多 く消費 するシステムとされる[13]。稼働 における電力 は新型 の大 容量 ジェネレーターによって賄 われる[5]。『機動 戦士 ガンダムSEED』アニメーション第 47話 (リマスター版 第 45話 )においては強襲 形態 のほか、通常 形態 でも使用 する描写 が見 られた。続編 「DESTINY」では、この技術 を応用 した軌道 間 全 方位 戦略 砲 レクイエムが建造 されている。「ゲシュマイディッヒ」はドイツ語 で「柔軟 な」、「パンツァー」は「装甲 」の意 。
劇 中 での活躍
[ボアズ
フォビドゥンブルー
[フォビドゥンブルー FORBIDDEN BLUE[15] | |
---|---|
GAT-X255[15] | |
17.47m[4] | |
トランスフェイズ | |
バッテリー[4] | |
| |
エネルギー | |
ジェーン・ヒューストン |
設定 解説 - ザフトのグーンやゾノに
対 し水中 戦 で大 きく遅 れを取 っていた連合 軍 が、フォビドゥンをベースに開発 した初 の水中 戦 用 MS。フォビドゥンブルーは機体 そのものに耐 圧 殻 を持 たず、耐 圧 を「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」のみに依存 している。これはゲシュマイディッヒ・パンツァーの力 場 によって周囲 の水分 子 に干渉 して水圧 や抵抗 を減免 するという機構 であり、理論 上 は力 場 の展開 が持続 される限 りは無制限 に潜航 深度 を増 すことが可能 である。水中 での最 高速度 は100ノットを上回 る[15]。しかし、深海 で機体 のエネルギーが無 くなりゲシュマイディッヒ・パンツァーによる耐 圧 とTP装甲 が機能 停止 すると、水圧 により機体 が瞬時 に圧 壊 する危険 性 がある。このためテストパイロットからは「フォビドゥン・コフィン(禁断 の棺桶 )」と呼 ばれた[15]。武装 は水中 での戦闘 を考慮 し、それに合 わせたもので構成 されている[15]。 - ジェーン・ヒューストンらにより
試験 ・開発 が進 められ[17]、合計 4機 が製造 されている[15]。後 に制式 機 であるディープフォビドゥンの開発 ベースとなった。
武装 ・装備 (ブルー)
[- 75mm
対空 自動 バルカン砲塔 システム「イーゲルシュテルン」 原型 機 に装備 されたものと同一 。- 115mm
機関 砲 「アルムフォイヤー」 原型 機 に装備 されたものと同一 。イーゲルシュテルンとともに浮上 時 の揚陸 戦 を想定 し残 されたものであるが、マズル内部 に自動 防水 キャップが新設 されている[15]。- スーパーキャビテーティング
魚雷 キャニスターポッド - バックパック
両側 [注 7]に装備 される。ポッドには3種類 のバリエーションがある[15]。 装甲 内蔵 式 重 刎首鎌 「ニーズヘグ」原型 機 では鎌 状 の装備 であったが、ゲシュマイディッヒパンツァー内部 に2枚 ずつ収納 されている。使用 時 は鋏 状 に展開 される。- フォノンメーザー
砲 - フレスベルグに
代 わり、バックパック先端 に装備 されている。陸上 でも使用 可能 [18]。 - テイルエクステンション
- アンカー(
錨 )、超 長波 アンテナ、曳航 ソナー・アレイを内蔵 した複 合 ユニット。さらにこれを回転 させることで推力 を得 るプランも存在 したが、不 採用 となっている[15]。 - トライデント[1]
- フォビドゥンブルーとその
系列 機 の携行 装備 。 - エネルギー
偏向 装甲 「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」 本 機 では耐 圧 用 装甲 アレイとも呼称 される[19]。シールド部 は原型 機 のGAT-X252 フォビドゥンと異 なり、至近 距離 で対 艦 刀 のレーザー刃 を拡散 する効果 も得 ている[18]。
劇 中 での活躍 (ブルー)
[- ジェーンは
本 機 に搭乗 し、ザフト軍 水中 MS部隊 に対 して大 きな戦果 を挙 げた。 漫画 版 ・フォトストーリー版 「機動 戦士 ガンダムSEED DESTINY ASTRAY」では南 アメリカ独立 戦争 においてもジェーン機 が活躍 。不得意 な陸上 戦 でエドワード・ハレルソンの搭乗 するソードカラミティと交戦 した。ジェーンの離反 後 は南 アメリカ軍 の主力 として、地球 連合 軍 のディープフォビドゥン部隊 を相手 に戦闘 を行 っている。- また、
漫画 版 『機動 戦士 ガンダムSEED ASTRAY』ではロンド・ミナ・サハクの元 にあるオーブの宇宙 ステーション「アメノミハシラ」にソードカラミティ3号機 やレイダー制式 仕様 、ロングダガーと共 にあるのが確認 されている。しかし水陸 両用 機 のためか、他 のMSとは異 なり戦闘 には使 われていない。
ディープフォビドゥン
[ディープフォビドゥン DEEP FORBIDDEN[4] | |
---|---|
GAT-706S[4] | |
17.20m[4] | |
80.40t[4] | |
トランスフェイズ チタニウム | |
バッテリー[4] | |
| |
エネルギー | |
ジェーン・ヒューストン[21] |
『SEED MSV』に
CE71
フォビドゥンヴォーテクス
[フォビドゥンヴォーテクス Forbidden Vortex | |
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GAT-707E | |
17.47m | |
トランスフェイズ チタニウム | |
バッテリー | |
| |
エネルギー |
『
ヘブンズベース
『SEED DESTINY』の
ロートフォビドゥン
[ロートフォビドゥン ROT FORBIDDEN | |
---|---|
GAT-X252R[28] | |
17.47m[28] | |
119.46t[28] | |
トランスフェイズ | |
バッテリー | |
| |
エネルギー |
設定 解説 - アクタイオン・インダストリー
社 所属 のエンジニアであるヴァレリオ・ヴァレリ(通称 ダブルブイ)が、「アクタイオン・プロジェクト」の構想 を基 に開発 した後期 GAT-Xシリーズの発展 機 。 本 機 は量産 型 のフォビドゥンヴォーテクスを設計 母体 としている。「ベース機 の能力 を2倍 に増強 しつつ弱点 もカバーする」というダブルブイの共通 コンセプトに基 づき、武装 を大幅 に強化 している[28]。ブラウカラミティやゲルプレイダーとの三 機 での運用 を前提 としており、ブラウカラミティが「攻撃 」、ゲルプレイダーが「撹乱 」を担当 しているのに対 し、ロートフォビドゥンは「防御 」を担当 している[29]。後 に人工 知能 80およびトリオシステムを搭載 し無人 機 として機能 している[30]。
武装 (ロート)
[拡散 ビーム砲 強襲 形態 用 の迎撃 武装 。バックパックのフレスベルグとエクツァーンの間 に計 2門 を装備 する。誘導 プラズマ砲 「フレスベルグ」原型 機 よりも大 口径 ・高 出力 化 され、砲身 長 も延長 されている。重 吻双首 鎌 「ツインニーズヘグ」柄 の両側 に刃 を付 けた左右 対称 の形状 となり、先端 のスピアーも2本 に増設 されている。- エネルギー
偏向 装甲 「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」 - フロントスカートと
脚 部 にもミラージュコロイドの噴出 装置 が増設 され、機体 の全 方位 に対 ビーム磁場 を展開 することができる。当初 は4枚 に増設 する予定 だったが、エネルギー出力 係数 の観点 から宇宙 艦艇 に用 いられている対 ビーム用 粒子 の放出 装置 を増設 し効果 を増強 することで解決 している[28]。
脚注
[注釈
[- ^ ただし、
後期 GAT-Xにおいては省 電力 の観点 から、TP装甲 の採用 部位 はコクピット周辺 部 のバイタルパートなどに限定 される[6]。フォビドゥンでは加 えて、ゲシュマイディッヒ・パンツァーの装甲 部 にもTP装甲 を施 している[1]。 - ^ バックパックを「リフター」と
記述 した資料 も見 られる[8]。高速 強襲 形態 では背部 の装備 をすべて使用 可能 としているが、その反面 、腕 部 の可動 域 が狭 まることからアルムフォイヤーやニーズヘグの使用 には適 さない[9]。 - ^ CEにおいては
砲身 の向 きから照準 を予測 し、ビーム砲撃 を回避 するテクニックが定石 となっている。その対処 のため、このような曲射 ビーム砲 が開発 された[11]。 - ^ なお、『ガンダムSEED』アニメーション
作中 では一 度 のビーム発射 につき一方向 の曲射 しか行 っていない。 - ^ 『
機動 戦士 ガンダムSEED 』第 49話 (リマスター版 第 47話 )においてはバスターの実弾 攻撃 を受 けている。 - ^ そのため、ビームブーメランのように
投擲 したビーム発生 器 が零 距離 で攻撃 を与 える兵 装 を防 ぐことはできない[12]。 - ^
原型 機 ではエクツァーンが装備 されていた個所 。 - ^ トランスフェイズ
装甲 が廃止 されたと記述 した資料 もみられる[4]。
出典
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