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グフイグナイテッド

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

グフイグナイテッド (GOUF IGNITED) は、テレビアニメ機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』に登場とうじょうする、モビルスーツ (MS) に分類ぶんるいされる架空かくう有人ゆうじんしきじんがたロボット兵器へいきひとつ。

プラント軍事ぐんじ組織そしき「ザフト」にてどう時期じき開発かいはつされたザクウォーリアとの主力しゅりょく選定せんていあらそやぶれたが、戦況せんきょう拡大かくだいともなさい評価ひょうかされ量産りょうさんされた。けんむちとう接近せっきんせんとくした武装ぶそうち、背部はいぶには高速こうそく巡航じゅんこう大気圏たいきけんない飛行ひこうのための主翼しゅよく推進すいしんゆうする。げきちゅうでは同軍どうぐんのエースパイロットであるハイネ・ヴェステンフルス搭乗とうじょうするオレンジ基調きちょうのカラーリングの試作しさくがはじめに登場とうじょうし、その量産りょうさんされると、同軍どうぐん一般いっぱんパイロットが搭乗とうじょうするあお基調きちょうのカラーリングの量産りょうさんや、イザーク・ジュール搭乗とうじょうするしろ基調きちょうのパーソナルカラーの専用せんようといった多数たすう機体きたい登場とうじょうする。

げきちゅうではおもに「グフ」と呼称こしょうされている[ちゅう 1]。さらに、「イグナイテッド」は西川にしかわたかきょう(ハイネのキャラクターボイス担当たんとう)がうたほんさくのオープニングテーマきょくignited -イグナイテッド-」が由来ゆらいとなっている。

メカニックデザイン大河原おおかわら邦男くにおであり、そのデザインは宇宙うちゅう世紀せいき世界せかい舞台ぶたいとする『機動きどう戦士せんしガンダム』に登場とうじょうするジオン公国こうこくぐんの「グフ」を参考さんこうにしている。ただし、グフが当初とうしょ陸上りくじょうせんとくしたMSとして登場とうじょうしその飛行ひこう試験しけんがた開発かいはつされたのにたいし、グフイグナイテッドは当初とうしょから大気圏たいきけんないでの飛行ひこう能力のうりょくゆうしている。

ほんこうでは、関連かんれん作品さくひん登場とうじょうする派生はせいについても解説かいせつする。

製作せいさくエピソード[編集へんしゅう]

デザイナーの大河原おおかわら邦男くにお雑誌ざっし記事きじにおいて、元々もともとスレイヤーウィップはワイヤーしきでデザインしていたが、監督かんとく福田ふくだおのれひさし意向いこうから『機動きどう戦士せんしガンダム』に登場とうじょうしたグフのようなふとむちになったという。また、『機動きどう戦士せんしガンダム THE ORIGIN』に登場とうじょうしたグフとの差別さべつ苦労くろうしたという[1]

さらに、福田ふくだがインタビューでかたったところによれば、西川にしかわたかきょうがハイネ・ヴェステンフルスやく決定けっていしたおりに「なにりたいか」とたずねたところ、かれから「グフがいい」という返答へんとうかえってきたことにより、ほんまれたという。また、制式せいしき量産りょうさんとしての側面そくめんつよかったザクウォーリアとくらべ、グフイグナイテッドを後々あとあとまで予定よてい元々もともとなかったため、『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』におけるグフはファンサービスとしての意味合いみあいをつよくし、汎用はんようせいひく機体きたい設定せっていとなったむね福田ふくだかたっている[2]

設定せってい解説かいせつ[編集へんしゅう]

しょもと
グフイグナイテッド
GOUF IGNITED[3]
型式けいしき番号ばんごう ZGMF-X2000(試作しさく[4]
ZGMF-2000(制式せいしき採用さいよう[3]
ぜんこう 19.20m[4]
重量じゅうりょう 72.13t[4]
武装ぶそう MMI-558 テンペスト ビームソード
MA-M757 スレイヤーウィップ×2
M181SE ドラウプニル 4連装れんそうビームガン×2
たいビームシールド
(M68キャットゥス 500mm反動はんどうほう[ちゅう 2]
搭乗とうじょうしゃ ハイネ・ヴェステンフルス(X2000)
アスラン・ザラ
イザーク・ジュール
ルドルフ・ヴィトゲンシュタイン
エルザ・ヴァイス(X2000)
ザフト一般いっぱん兵士へいし

ザフトのニューミレニアムシリーズぞくする機体きたい背部はいぶ固定こてい装備そうびされたフライトユニットは主翼しゅよくにもスラスターをち、速度そくどこそおとるものの大気圏たいきけんないにおいてディン匹敵ひってきする飛行ひこう能力のうりょく発揮はっきする[5][ちゅう 3]。また、武装ぶそう近接きんせつ戦闘せんとうようもの中心ちゅうしん装備そうびしている[4]

元々もともとはザクウォーリアとどう時期じき開発かいはつされ、ザフトぐん次期じき主力しゅりょくMS選定せんていコンペティションにおいて制式せいしき量産りょうさんあらそった機体きたいであった[4][6][ちゅう 4]。グフはりょううで両脚りょうきゃく容易よういかわそうできる機体きたい構造こうぞうゆうし、多種たしゅ多様たよう機能きのう武装ぶそう搭載とうさいした四肢しし状況じょうきょうおうじてえることであらゆる状況じょうきょう用途ようと対応たいおうするという、ザクウォーリアのウィザードシステムとはことなるあんかわそうシステムを提案ていあんした。この方式ほうしきはウィザードシステム以上いじょう戦況せんきょう戦場せんじょう変化へんかにきめこまかく対応たいおうできるとして優位ゆういせいをアピールしたが、コストと整備せいび現場げんば負担ふたんぞうまねくという指摘してきから却下きゃっかされ、ザクウォーリアが次期じき制式せいしき量産りょうさんまった[6][ちゅう 5]。しかし機体きたい性能せいのうそのものはザクウォーリアをしの完成かんせいたかさであり、それをしんだ上層じょうそう根強ねづよ力添ちからぞえで少数しょうすうながらロールアウトされることとなり、まず試作しさくとしてハイネ・ヴェステンフルスをはじめとする特務とくむたいFAITH」や「ザフトレッド」といった最上級さいじょうきゅうのエースパイロットに優先ゆうせんてき配備はいびされた[4]。このさいには「ZGMF-X2000」の型式けいしき番号ばんごう付与ふよされ、パイロットにわせて独自どくじのカスタマイズがほどこされた[4]

その戦況せんきょう予想よそうがい拡大かくだい長期ちょうきにより、開戦かいせん当初とうしょ保有ほゆうしていた機体きたいすう想定そうてい以上いじょう減少げんしょうし、くわえてザク系統けいとう生産せいさん体制たいせい限界げんかいたっしていたこと[3]主戦しゅせんじょう地球ちきゅう移行いこうしていたこともあり、大気圏たいきけん内外ないがいでの空戦くうせん能力のうりょくほん急遽きゅうきょ量産りょうさんとして試作しさくどう仕様しよう生産せいさんされることとなった[3]。このさい試作しさくあつかゆえの「X」がはずされ、「ZGMF-2000」として制式せいしきがなされている[3]格闘かくとう性能せいのうではする機体きたいすくなく、ザムザザーユークリッドのような陽電子ようでんしリフレクター搭載とうさいえた戦争せんそう末期まっきにおいては有効ゆうこうなMSとなった[8]機体きたいめいの「グフ」は「Guardian Of Unity Forerunner」(統一とういつ守護しゅごたる先駆せんくしゃ)のりゃく[4]

武装ぶそう[編集へんしゅう]

MMI-558 テンペスト ビームソード
プラント火器かき老舗しにせマイウス・ミリタリー・インダストリー」(MMI)しゃ刀剣とうけん老舗しにせマティウス・アーセナリー」(MA)しゃおもかたな対抗たいこうして開発かいはつした装備そうびで、ビームけんシリーズのひと[4]資料しりょうによって両刃りょうば斬撃ざんげきへいそうでレーザー発生はっせいさせるとしたもの[8][4]、ビーム発生はっせいさせるとしたものが存在そんざいする[9]。「テンペスト」とは英語えいごで「暴風雨ぼうふうう」の意味いみ
小型こがたたいかんがたなともべる装備そうびであり[8]媒体ばいたいによってはレーザー発生はっせいさせずに実体じったいけんとして使用しようしたものも存在そんざいする[ちゅう 6]使用しようには伸長しんちょうし、使用しようはシールドない収納しゅうのうされる。
MA-M757 スレイヤーウィップ
りょう前腕ぜんわん収納しゅうのうされている格闘かくとうせんようむちちょう弾性だんせいこうせい柔軟じゅうなんせいみ、高周波こうしゅうはパルス発生はっせいむち全体ぜんたい赤色あかいろ発光はっこうする[4][ちゅう 7]。その効果こうかはザムザザーの大型おおがたクロー「ヴァリシエフ」と同様どうようとされる[4]。また、電流でんりゅうでの攻撃こうげきおこなうとした資料しりょうられる[10]
打撃だげきほかてき一部いちぶ武器ぶきからることが可能かのう[4]、また高周波こうしゅうはによっててき破砕はさいし、電流でんりゅうによって内部ないぶメカを誘爆ゆうばくさせること可能かのうとしている[11][ちゅう 8]
M181SE ドラウプニル 4連装れんそうビームガン
りょう前腕ぜんわん内蔵ないぞうされた4連装れんそうビームほう。「ドラウプニル」は北欧ほくおう神話しんわにおける最高さいこうしんオーディン腕輪うでわ名前なまえ由来ゆらいする。
小型こがたゆえ射程しゃていみじかいが、きわめて速射そくしゃ性能せいのうすぐれており[4]弾幕だんまく形成けいせい寄与きよするほか有効ゆうこう射程しゃていないならば艦船かんせんへの有効ゆうこうにも[8]。アニメ『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』だい23作中さくちゅうとうではテンペストを保持ほじしたままこの装備そうび使用しようした場面ばめんられた。
たいビームシールド
たいビームコーティング仕様しよう専用せんようシールド。表面ひょうめん突用の衝角そなえ、MMI-558テンペストのさやねる[4]
その
アニメ『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』だい38においてはジンのM68キャットゥス 500mm反動はんどう携行けいこうした機体きたいられた。

げきちゅうでの活躍かつやく[編集へんしゅう]

地球ちきゅう連合れんごうぐんから解放かいほうされた都市としディオキアにおいて、ラクス・クラインふんしたミーア・キャンベルのライブようピンク色ぴんくいろ塗装とそうされたザクウォーリアをともない、ハイネ搭乗とうじょうがディンととも地上ちじょう降下こうかした。その、ハイネはハイネとともにミネルバ配属はいぞくされた。

ダーダネルス海峡かいきょうでの戦闘せんとうでは地球ちきゅう連合れんごうぐんウィンダムオーブぐんムラサメ多数たすう撃破げきはし、ステラ・ルーシェガイア肉薄にくはくしたが、キラフリーダム介入かいにゅうしたことで戦闘せんとう一度いちど中断ちゅうだん標的ひょうてきをフリーダムにえドラウプニルで応戦おうせんするが、たか機動きどうりょくかしたフリーダムはすべ回避かいひぎゃくにドラウプニルのある右腕うわん破壊はかいされてしまう。そしてフリーダムの攻撃こうげきによっていかりにちたステラがガイアのビームブレイドを展開てんかい突撃とつげき、フリーダムにかって接近せっきんしていたほんが2あいだはいかたち背後はいごからビームブレイドをけ、胴体どうたい両断りょうだんさればくさんした。

アスランがメイリン・ホークともジブラルタル基地きちから脱走だっそうするさいは、量産りょうさんされ配備はいびされたばかりのほん奪取だっしゅ基地きちからの逃走とうそうはかるも、追撃ついげきのため発進はっしんしたシン・アスカデスティニーレイ・ザ・バレルレジェンドいつかれ交戦こうせん、2挟撃きょうげきいながらも必死ひっし応戦おうせんこころみた。しかしアスランの技量ぎりょうをもってしても量産りょうさんがたほんさい新鋭しんえい特別とくべつ2との性能せいのうめられず、アスランの説得せっとくとレイの言葉ことばとのあいだ板挟いたばさみになったシンが正気しょうきうしなってSEEDを発動はつどう、スレイヤーウィップで反撃はんげきするも回避かいひされ、ぎゃくにデスティニーのてのひらビームほうパルマ・フィオキーナで破壊はかいされてしまう。つづけてシールドごと左腕さわんぷたつにされたのち、右腕うわんとされ、最後さいごはアロンダイトによるいちげき胴体どうたいひだりつらぬかれ、機体きたいうみ落下らっかするととも爆発ばくはつした。

そのヘブンズベース攻防こうぼうせん地球ちきゅう軌道きどうじょうでのエターナル襲撃しゅうげきせんオーブ侵攻しんこうせんダイダロス・レクイエム攻防こうぼうせんメサイア攻防こうぼうせん次々つぎつぎ投入とうにゅうされるが、オーブぐん・クライン地球ちきゅう連合れんごうぐんのMSには撃墜げきつい描写びょうしゃもあれどエースにはことごとく破壊はかいされ、エース相手あいてにも一定いってい活躍かつやくがあったハイネとはちが一般いっぱんパイロット搭乗とうじょう終止しゅうし「やられやく」として描写びょうしゃされた。

ジュールたい指揮しきかんつとめるイザークもスラッシュザクファントムからホワイトを基調きちょうとした塗装とそうをまとったほんえ、隊員たいいんディアッカ・エルスマン搭乗とうじょうするブレイズザクファントムとともにレクイエム攻防こうぼうせん多大ただい戦果せんかをあげた。なお、オーブ侵攻しんこうせんでは赤色あかいろのライン、『FINAL PHASE 最後さいごちから』『FINAL PLUS えらばれた未来みらい』などのエンディングには、金色きんいろのラインの装飾そうしょくほどこされたグフがられた。

専用せんよう[編集へんしゅう]

ハイネ・ヴェステンフルス
パーソナルカラーはオレンジ。制式せいしきまえ試作しさくひと[4]
イザーク・ジュール
パーソナルカラーはしろ量産りょうさん
ルドルフ・ヴィトゲンシュタイン
『FRAME ASTRAYS』に登場とうじょう量産りょうさん。パーソナルカラーはゴールド。このカラーリングは純金じゅんきん使用しようしたもので、塗装とそう費用ひようはルドルフ個人こじんしている。戦闘せんとう右腕うわん頭部とうぶ破壊はかいされて以降いこうはデフォルトカラーのパーツが修理しゅうり移植いしょくされたため、かれはちぐはぐのいろになったあいるたびに不満ふまんをもらした。
エルザ・ヴァイス
『DESTINY ASTRAY B』に登場とうじょう。パーソナルカラーは真紅しんくむらさき頭部とうぶのブレードアンテナとりょうかたのスパイクが延長えんちょうされ、より威圧いあつてき外観がいかんとなっている。
ほん型式けいしき番号ばんごうは『電撃でんげきホビーマガジン』2013ねん7がつごう66-68ぺーじ模型もけい作例さくれい記事きじでは「ZGMF-2000」となっているが、公式こうしきHPの小説しょうせつロングバージョンでは「ZGMF-X2000」とされている。

グフクラッシャー[編集へんしゅう]

模型もけい雑誌ざっし月刊げっかんホビージャパン』の連載れんさい企画きかくである『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY MSV』において登場とうじょうした。

メカニックデザインは大河原おおかわら邦男くにお担当たんとう設定せっていされた装備そうびるいのアイデアはハンマー設定せってい担当たんとう森田もりたしげる万力まんりきにはホビージャパン編集へんしゅうのものがられている。また、当初とうしょのイメージソースはアニメ作品さくひんあお流星りゅうせいSPTレイズナー』に登場とうじょうする「ガッシュラン」がもととなっている[12]

しょもと
グフクラッシャー
GOUF CRASER[13]
型式けいしき番号ばんごう ZGMF-X2000CQGB&S
武装ぶそう インパクトバイス
MA-M757 スレイヤーウィップ接続せつぞく破砕はさいだま
搭乗とうじょうしゃ アンリ・ユージェニー
エルザ・ヴァイス
グフクラッシャーあらため
GOUF CRASER CUSTOM[14]
型式けいしき番号ばんごう ZGMF-X2000CQGB&S[14]
ぜんこう 19.20m[14]
重量じゅうりょう 79.66t[14]
武装ぶそう インパクトバイス×2(左腕さわん右足みぎあし
MA-M757 スレイヤーウィップ接続せつぞく破砕はさいだま
ランサー
搭乗とうじょうしゃ エルザ・ヴァイス
設定せってい解説かいせつ
たいMS近接きんせつ格闘かくとう制圧せいあつせんとくさせた試作しさく[6]とくてきはげしく爆発ばくはつさせてはならない基地きち施設しせつなどの閉鎖へいさ空間くうかんにおけるCQB最大限さいだいげんちから発揮はっきする[15]次期じき主力しゅりょくコンペに出品しゅっぴんちゅうだったX2000グフのバリエーションとして、提案ていあんした四肢ししかわそうによる汎用はんようせいたかさを誇示こじするためにつくられた。一切いっさい火器かきたない装備そうび構成こうせいとなっており、左腕さわんはインパクトバイス展開てんかいよう駆動くどう関節かんせつそなえさせた武装ぶそうマニピュレーターに、右腕うわん破砕はさいだま使用しよう負荷ふかをカバーする大型おおがた出力しゅつりょく向上こうじょうタイプにかわそうされている[6]
ザフトの訓練くんれんよう宇宙うちゅうステーション13-B02ごうないコンペティションで公開こうかいされたさい真紅しんくのグフクラッシャーをるFAITHのアンリ・ユージェニーにより、ジンシグー相手あいてにした模擬もぎ近接きんせつ戦闘せんとうおこなわれ、良好りょうこう評価ひょうかたと記録きろくされている。制式せいしき採用さいよう見送みおくられたが、この機体きたいじゅん即応そくおう状態じょうたい整備せいび体制たいせいで、ザフトだい5デポーに保管ほかんされることになった。また、のちにアンリはほん搭乗とうじょうしてオペレーション・ラグナロク参加さんかし、その性能せいのう遺憾いかんなく発揮はっきした[15]

武装ぶそう(クラッシャー)[編集へんしゅう]

インパクトバイス
専用せんよう左腕さわんひじ付近ふきん装備そうびされた万力まんりきじょう大型おおがた特殊とくしゅ装備そうびてきMSの機体きたい拘束こうそくしてあつこわするためのもので、炸薬さくやくカートリッジの爆発ばくはつりょく利用りようして瞬間しゅんかんてき最大さいだい300まんG圧搾あっさくりょく発揮はっきし、一気いっきてき構造こうぞう部材ぶざいあつこわする。一般いっぱんてき装甲そうこうざいであればいちげきPS装甲そうこうざいでもフルオート点火てんかモードで20〜30はつれんげきにより、粉砕ふんさい可能かのうである。炸薬さくやくカートリッジは点火てんか同時どうじはいさいかちされる使つかてタイプであり、使用しようひじ関節かんせつぎゃく方向ほうこうげられ、万力まんりき前腕ぜんわん部分ぶぶん移動いどうさせて使用しようする[6]
破砕はさいだま
モーニングスターのようなトゲとっきのてつだま普段ふだんはバックパック上部じょうぶ装備そうびされており、使用しようはスレイヤーウィップ先端せんたん増設ぞうせつしたプラグと連結れんけつさせ、ばしたり回転かいてんさせたりして活用かつようする。てつだまにはスラスターが搭載とうさいされており、投擲とうてき軌道きどうコントロールはもとより宇宙うちゅう空間くうかんでも使用しよう可能かのうである[6]激突げきとつ強力きょうりょくなGは機体きたい破壊はかいされずとも内部ないぶのパイロットをにくかたまりレベルにまで粉砕ふんさいできる衝撃しょうげきをもたらす[15]

グフクラッシャーあらため[編集へんしゅう]

小説しょうせつ作品さくひん機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY B』に登場とうじょう。エルザ・ヴァイスが登場とうじょうするカスタムあしうらに5りんしきのローラーをそなえた専用せんようあしかわそう走行そうこう可能かのうとなっている。右足みぎあしには左腕さわんどう機能きのうのインパクトバイス、ひだりひざにはとげ突用の大型おおがたランスを装備そうびする。かわそう作業さぎょうは「一族いちぞく」の施設しせつおこなわれたが、この装備そうびがザフトの正規せいきひんなのか、「一族いちぞく」の独自どくじ開発かいはつなのかは不明ふめい[14]

グフギャラクティカ[編集へんしゅう]

月刊げっかんホビージャパン』の模型もけい連動れんどう・フォトストーリー企画きかく機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY R』に登場とうじょう同紙どうしのモデラーである鈴木すずきまさしたか製作せいさくし、『月刊げっかんホビージャパン』2013ねん12がつごう掲載けいさいされた作例さくれい設定せってい付加ふかさせたものであり、作品さくひんちゅうのジオラマにおけるスチル写真しゃしんもその作例さくれいもちいられている[16]

しょもと
グフギャラクティカ
GOUF GALACTICA[16]
型式けいしき番号ばんごう ZGMF-X2000G2[16]
武装ぶそう MA-M757 スレイヤーウィップ×2
M181SE ドラウプニル 4連装れんそうビームガン(左腕さわんのみ)
ソード
カレトヴルッフ
たいビームシールド(ビームスパイク×2)
ビームウイング×2
搭乗とうじょうしゃ ナイトさま
設定せってい解説かいせつ
ユーラシア連邦れんぽう領内りょうないぼうむらやとわれた傭兵ようへい通称つうしょう「ナイトさま」が搭乗とうじょうするカスタム。パイロットの趣味しゅみわせた中世ちゅうせい甲冑かっちゅう騎士きしふう形状けいじょう特徴とくちょうブラウカラミティ交戦こうせんし、破壊はかいされた[17]

武装ぶそう(ギャラクティカ)[編集へんしゅう]

ストーリー文中ぶんちゅうではカレトヴルッフ装備そうび確認かくにんできる[17]作例さくれいではシールドにカレトヴルッフを装着そうちゃくし、シールドスパイクやランスへの可変かへん可能かのうなほか、手持てもしき実体じったいけん製作せいさくされている。また、背部はいぶにはビームマントも装備そうびする[16]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ フルネームでばれたのは、はつ登場とうじょうギルバート・デュランダルがハイネを「ゼットジーエムエフ、エックスツーサウザンド、グフイグナイテッド」と発音はつおんして紹介しょうかいしたときのみ。
  2. ^ 「PHASE-38 あたらしきはた」。3居並いならぶデストロイのはなったスーパースキュラで撃墜げきついされた。
  3. ^ つばさ内部ないぶのスラスターによって重量じゅうりょうきゅう機体きたいにディンみの機動きどうせいたせたとする資料しりょうもみられる[4]
  4. ^ 一方いっぽうで、ザクウォーリアの後継こうけいとして開発かいはつされたする資料しりょうもみられる[7]
  5. ^ ただし、内装ないそうのハイドロリデューサーはバビと共通きょうつうしているなど、整備せいび資材しざいでは機体きたいとの共通きょうつう規格きかくもちいている[8]
  6. ^ 漫画まんがばん機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』にて、ハイネがあえて実体じったいけんとして使用しようアビスのビームランスを切断せつだんしている。
  7. ^ アニメ『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』のリマスター以前いぜん映像えいぞうでは、はつ登場とうじょうしたハイネ・ヴェステンフルス時点じてんむち発光はっこうおこなわれていない。2005ねん5がつ発売はつばいされた『HG 1/144 グフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用せんよう)』においては説明せつめいしょないどう部位ぶい赤熱しゃくねつ発光はっこうする設定せってい言及げんきゅうされ、アニメ本編ほんぺんではグフイグナイテッドの量産りょうさんから同様どうよう描写びょうしゃがなされている。なお、リマスターばんではハイネ登場とうじょうはなしすうにおいても同様どうよう発光はっこう描写びょうしゃされている。
  8. ^ アニメ『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』だい23ではハイネ搭乗とうじょうガイアのビームライフルを、だい37およびだい39においてはアスラン・ザラ搭乗とうじょうした量産りょうさんと、グラスゴーたい所属しょぞくデスティニーやバルトフェルド搭乗とうじょうのガイアのビームライフルを電流でんりゅう破壊はかいする場面ばめんられた。また、だい39においてはグラスゴーたい所属しょぞくストライクフリーダム手足てあし捕縛ほばくしている。だい45においては、イザーク搭乗とうじょうがこのウィップによってザムザザーの陽電子ようでんしリフレクター発生はっせい破砕はさいし、シールドを無力むりょくする場面ばめんられた。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 月刊げっかんガンダムエース』2005ねん3がつごう角川書店かどかわしょてん、13ぺーじ
  2. ^ 『グレートメカニックスDX25』双葉社ふたばしゃ、2013ねん6がつ、24-25ぺーじISBN 978-4-575-46475-7
  3. ^ a b c d e 『HG 1/144 グフイグナイテッド量産りょうさん』バンダイ、2005ねん8がつ発売はつばい組立くみたて説明せつめいしょ
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『HG 1/144 グフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用せんよう)』バンダイ、2005ねん5がつ発売はつばい組立くみたて説明せつめいしょ
  5. ^ 『モビルスーツ・イン・アクション グフイグナイテッド』バンダイ、2006ねん6がつ付属ふぞくデータカード。
  6. ^ a b c d e f 森田もりたしげる試作しさくがた近接きんせつ格闘かくとう制圧せいあつせん仕様しようモビルスーツ グフクラッシャー」『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINYモデル VOL.2 DESTINY MSVへん』ホビージャパン、2006ねん3がつ31にち初版しょはん発行はっこう、115ぺーじISBN 4-89425-415-8
  7. ^ 公式こうしきガイドブック2 機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY くずれゆくきずな角川書店かどかわしょてん、2005ねん6がつ、56ぺーじISBN 4-04-853880-2
  8. ^ a b c d e 機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア』いち迅社、2008ねん11月15にち初版しょはん発行はっこう、60-63ぺーじISBN 978-4-7580-1126-6
  9. ^ 『Official File Magazine機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY OFIFICIAL FILE メカ02』講談社こうだんしゃ、2005ねん5がつ、8-9ぺーじISBN 4-06-367153-4
  10. ^ 『アニメコミックス 機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY 7』講談社こうだんしゃ、2005ねん7がつ、130ぺーじISBN 4-06-310199-1
  11. ^ 後藤ごとうリウ『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY 2 さまようひとみ角川書店かどかわしょてん、2005ねん7がつ1にち初版しょはん発行はっこう、351ぺーじISBN 4-04-429109-8
  12. ^ 機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINYモデル VOL.2 DESTINY MSVへん』ホビージャパン、2006ねん3がつ31にち初版しょはん発行はっこう、150ぺーじISBN 4-89425-415-8
  13. ^ 機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINYモデル VOL.2 DESTINY MSVへん』ホビージャパン、2006ねん3がつ31にち初版しょはん発行はっこう、110-111ぺーじISBN 4-89425-415-8
  14. ^ a b c d e 機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY B モビルスーツ”. 機動きどう戦士せんしSEED DESTINY ASTRAY R/B. 2019ねん10がつ27にち閲覧えつらん
  15. ^ a b c 森田もりたしげる「ガンダムSEED DESTINY MSV戦記せんき Field 01」『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINYモデル VOL.2 DESTINY MSVへん』ホビージャパン、2006ねん3がつ31にち初版しょはん発行はっこう、184-189ぺーじISBN 4-89425-415-8
  16. ^ a b c d 『ガンダムウェポンズ 機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY R ターンレッドへん』ホビージャパン、2014ねん12月18にち初版しょはん発行はっこう、54-55ぺーじISBN 978-4-7986-0934-8
  17. ^ a b 『ガンダムウェポンズ 機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY R ターンレッドへん』ホビージャパン、2014ねん12月18にち初版しょはん発行はっこう、8-11ぺーじISBN 978-4-7986-0934-8

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]