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ストライクダガー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ストライクダガー (STRIKE DAGGER) は、テレビアニメ機動きどう戦士せんしガンダムSEED』シリーズに登場とうじょうする、モビルスーツ (MS) に分類ぶんるいされる架空かくう有人ゆうじんしきじんがたロボット兵器へいきのひとつ。

地球ちきゅう連合れんごうぐん主力しゅりょく量産りょうさんで、前半ぜんはん主役しゅやくである「ストライクガンダム」の設計せっけいをベースに開発かいはつされた。ただし、迅速じんそく大量たいりょう生産せいさんおこなうために機能きのう一部いちぶ省略しょうりゃくされており、ストライクの特徴とくちょうであるバックパックかわそう機構きこうストライカーパックシステム」をたない。省略しょうりゃくされた機能きのうゆうしたしん完成かんせいは、105ダガーとしてメディアミックス企画きかくガンダムSEED MSV』に登場とうじょうし、『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』に登場とうじょうする「ダガーL」などの発展はってんがた次々つぎつぎ設定せっていされた。

ほんこうでは、関連かんれん作品さくひん登場とうじょうする発展はってんぐん派生はせいについても解説かいせつする。

メカニックデザイン大河原おおかわら邦男くにお

設定せってい解説かいせつ[編集へんしゅう]

しょもと
ストライクダガー
STRIKE DAGGER[1]
型式けいしき番号ばんごう GAT-01
ぜんこう 18.02m
重量じゅうりょう 55.31t
動力どうりょくげん バッテリー
武装ぶそう 75mm対空たいくう自動じどうバルカン砲塔ほうとうシステム「イーゲルシュテルン」
M703 57mmビームライフル
ES01 ビームサーベル
たいビームシールド
パラシュートパック
搭乗とうじょうしゃ リナルド
エドワード・ハレルソン
モーガン・シュバリエ
バリー・ホー
ジェーン・ヒューストン
地球ちきゅう連合れんごうぐん一般いっぱん兵士へいし

地球ちきゅう連合れんごうぐんは、はつ制式せいしき主力しゅりょくMSとしてGAT-X105 ストライクをはらとする量産りょうさんダガー開発かいはつした。この機体きたいは、ストライク最大さいだい特徴とくちょうであるストライカーパックシステムをはじめ、機能きのう性能せいのうおおくを相応そうおうのダウングレードをいでいたが[2]時局じきょくきゅうようしており、連合れんごうぐんはMSの頭数とうすうそろえるために迅速じんそく調達ちょうたつ可能かのう簡易かんい優先ゆうせんして誕生たんじょうしたのが、ほんである[1]。これにともない、制式せいしき時期じきが「ダガー」と逆転ぎゃくてんしたことと[2]前期ぜんきGAT-X機体きたいちゅう唯一ゆいいつ奪取だっしゅされなかったストライクにあやかったため、ほんに「ストライク」のかんされることとなった[3][ちゅう 1][ちゅう 2]

開発かいはつはパナマ基地きちおこなわれた[3]生産せいさんコスト低減ていげん目的もくてきとしたほんは、正式せいしき量産りょうさんがたであるダガーと比較ひかくして背部はいぶストライカープラグの省略しょうりゃくをはじめ、頭部とうぶブレードアンテナおよび機関きかんほう半減はんげん各部かくぶ装甲そうこう簡略かんりゃくおこなわれている[6]。また、ベトロニクスなどのたいEMP装備そうび不十分ふじゅうぶんもの搭載とうさいされている[7][2][ちゅう 3]機体きたい基本きほん骨格こっかくにはストライクとどう系列けいれつのX100けいフレームを採用さいよう運動うんどうせいにおいては初期しょきGAT-X100系列けいれつどう水準すいじゅんたもち、ジン凌駕りょうがする[1]標準ひょうじゅん武装ぶそうとして初期しょきGAT-Xシリーズ実用じつようされた小型こがた携帯けいたいビーム兵器へいき装備そうび[6]

また、ナチュラルパイロットようOS導入どうにゅうし、ソフトウェアとパイロットめん問題もんだい解決かいけつている[3]。さらには地球ちきゅう連合れんごうのMS運用うんようドクトリンである「複数ふくすう友軍ゆうぐんで1てき殲滅せんめつする」という基本きほん戦術せんじゅつもうけられ[9]、ザフトのジンなどにたいしても互角ごかく以上いじょう戦力せんりょくとして機能きのうした[6][ちゅう 4]

機体きたい構造こうぞう[編集へんしゅう]

頭部とうぶ
G兵器へいきことなりゴーグルじょうとなっているが、そのおくには2つのカメラアイをゆうする[11][ちゅう 5]
OS
アークエンジェルからもたらされた実戦じっせんデータをもと開発かいはつしたナチュラルようOSを採用さいようする[3][ちゅう 6]。これはコーディネイターようOSとことなり、戦闘せんとうデータから状況じょうきょうがパターンされているため、搭乗とうじょうしゃ反射はんしゃ神経しんけい操縦そうじゅう依存いぞんせずMS自身じしん対応たいおうさせることができるシステムを導入どうにゅうしたものとなる[3]。なお、ソフトウェアの完成かんせいすぐに機体きたい実戦じっせん投入とうにゅうできるよう、OSに先行せんこうして機体きたい完成かんせいしていた[13]
小説しょうせつばんにおいては、キラは自身じしん開発かいはつしたM1アストレイのナチュラルようOSを想起そうきし、こうしたナチュラルよう機体きたいはOSでおぎなうためにイレギュラーな動作どうさよわく、反射はんしゃ速度そくどにも限界げんかいがあるために戦闘せんとう区別くべつ可能かのうことから、M1同様どうようにダガーにインストールされたOSも同種どうしゅのナチュラルようであると判断はんだんする見解けんかいしめされている[14][ちゅう 7]
コクピット
試作しさくがた初期しょきGAT-Xがコーディネイターよう機体きたい参考さんこうしたために操縦そうじゅうせい悪化あっかしていたことまえ、より操作そうさ簡略かんりゃくあつかいやすくなっている[16]操縦そうじゅう機構きこう非常ひじょうにシンプルにまとめげられ、一般いっぱんへいでもすぐに操縦そうじゅう会得えとくできる。後期こうきGAT-Xの3にも共通きょうつうのコクピット構造こうぞう採用さいようされたことからもその完成かんせいたかさがうかがえる[17]

武装ぶそう[編集へんしゅう]

M703 57mmビームライフル
量産りょうさんようとしてははつ外部がいぶ電源でんげんがたビーム銃器じゅうきデュエルビームライフル改良かいりょうがたであり、どう時代じだいのザフト量産りょうさんMSの装甲そうこうならばいちげき貫通かんつう可能かのう[16]。また、グレネードランチャー装備そうびする[18][11][ちゅう 8]
発射はっしゃおんは、GAT-Xシリーズのものとことなるおととなっている。
ES01 ビームサーベル
格闘かくとうせんよう斬撃ざんげき武装ぶそう。ストライカーシステムをたないため、直接ちょくせつ機体きたい背部はいぶ設置せっちされている。GAT-Xシリーズとちが装備そうびすうは1のみ。性能せいのう初期しょきGAT-Xに採用さいようされたものと遜色そんしょくはない[16]。MSようのビームサーベルとしてはもっとも生産せいさんされたモデルで、CE73ねんにはブロック35Fがスローターダガーなどに導入どうにゅうされている[19]
ビームいろイージスのサーベルとおなじく黄色おうしょく以降いこう連合れんごうけい量産りょうさんがたMSのサーベルのいろ同色どうしょく統一とういつされている。
75mm対空たいくう自動じどうバルカン砲塔ほうとうシステム「イーゲルシュテルン」
GAT-Xシリーズと同型どうけい対空たいくうよう迎撃げいげき火器かき生産せいさんせい優先ゆうせんさせるため、頭部とうぶ左側ひだりがわにのみ装備そうびされている[1]
たいビームシールド
ダガーけいMSにひろ装備そうびされるシールド。いれしたビームを電源でんげんに、分子ぶんしレベルの鏡面きょうめん発生はっせいさせ攻撃こうげきふせ[20]。ただし、この方式ほうしき部材ぶざい劣化れっかやすいデメリットもゆうしている[20][ちゅう 9]。ストライクダガーはPS装甲そうこうたないため、実体じったいだんたいする防御ぼうぎょ性能せいのうゆうする[6]
パラシュートパック
背部はいぶアタッチメントに装備そうびされるパラシュート内蔵ないぞうバックパック。オーブ解放かいほう作戦さくせんさい輸送ゆそうからオーブ本土ほんど降下こうかした空挺くうてい部隊ぶたい所属しょぞく装備そうびした。ビームサーベルを撤去てっきょしないと装備そうびできない[1]

げきちゅうでの活躍かつやく[編集へんしゅう]

アニメ『機動きどう戦士せんしガンダムSEED』だい37(リマスターばん35)から登場とうじょうパナマ防衛ぼうえいせんだい13独立どくりつ部隊ぶたい所属しょぞく機体きたい多数たすう投入とうにゅうされ、ザフトMS部隊ぶたい相手あいて優勢ゆうせいたもつが、グングニールによって行動こうどう不能ふのうおちいる。

以降いこうはストーリー展開てんかいによっててきかた量産りょうさんとなり、オーブ解放かいほう作戦さくせんではM1アストレイを中心ちゅうしんとするオーブ国防こくぼうぐん交戦こうせんしたほか、それと平行へいこうしておこなわれたビクトリア奪還だっかん作戦さくせんにおいても主力しゅりょくとなった。

物語ものがたり舞台ぶたい宇宙うちゅうへと移行いこうしたあともボアズ攻略こうりゃくせんだいヤキン・ドゥーエ攻防こうぼうせんまで活躍かつやくした。

漫画まんがばん機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY』ではみなみアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくなどの途上とじょうこくはらげられ、みなみアメリカ独立どくりつ戦争せんそうでは大西洋たいせいよう連邦れんぽうがわのダガーLや105ダガーといった機体きたいぐん戦闘せんとうした。

機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS えらばれた未来みらい』では、オーブぐん合流ごうりゅうした地球ちきゅう連合れんごうぐん艦隊かんたい姿すがた確認かくにんできる。

関連かんれんゲーム『機動きどう戦士せんしガンダムSEED わらない明日あした』のキラへんりるけん1」序盤じょばんのムービーには、黄色おうしょく緑色みどりいろのカラーリングで背部はいぶにビームサーベルを装備そうびしていない差異さいがあるほん登場とうじょうしている。

ロングダガー[編集へんしゅう]

しょもと
ロングダガー / デュエルダガー
LONG DAGGER[21] / DUEL DAGGER[21]
型式けいしき番号ばんごう GAT-01D(ロングダガー)
GAT-01D1(デュエルダガー)
所属しょぞく 地球ちきゅう連合れんごうぐん
生産せいさん形態けいたい 量産りょうさん
動力どうりょくげん バッテリー
武装ぶそう 75mm対空たいくう自動じどうバルカン砲塔ほうとうシステム「イーゲルシュテルン」×2
57mmビームライフル
ES-01 ビームサーベル×2
たいビームシールド
特殊とくしゅ装備そうび フォルテストラ
右肩みぎかた115mmリニアキャノン)
左肩ひだりかた8連装れんそうミサイルポッド)
搭乗とうじょうしゃ イレブン・ソキウス
セブン・ソキウス

ジャン・キャリー
エドワード・ハレルソン(デュエルダガー)
レナ・イメリア(デュエルダガー)[22]

『ASTRAY』に登場とうじょう。GAT-X強奪ごうだつともなうストライクダガーの製作せいさく遅延ちえんから、戦力せんりょくあなめるために並行へいこうして開発かいはつすすめられた機体きたい[23]。ナチュラルけに安定あんていした性能せいのう操縦そうじゅうせい目指めざしたストライクダガーとことなり、すぐれた身体しんたい能力のうりょくつコーディネイター[ちゅう 10]やブーステッドマン専用せんよう開発かいはつされた高性能こうせいのうである[3]部品ぶひん半数はんすう以上いじょうがストライクダガーと共通きょうつうであるため、生産せいさんせいにもすぐれている[3]

ストライクの後継こうけいというよりは、GAT-X102 デュエルのコンセプトをいだ機体きたいであり、本来ほんらいは「デュエルダガー」と命名めいめいされるはずであったが、ザフトに鹵獲ろかくされたMSの名称めいしょうかんすること連合れんごうぐん内部ないぶつよ抵抗ていこうかんがあり、その結果けっか「ロングダガー」という名称めいしょうになった[3]。しかし、結局けっきょくのちほんをナチュラル仕様しよう改修かいしゅうした機体きたいに「デュエルダガー」の名称めいしょうあたえられている。

フォルテストラ[編集へんしゅう]

着脱ちゃくだつしき追加ついか装甲そうこうユニット。元々もともとほん設計せっけいにはまれていなかった装備そうびだが、アークエンジェル記録きろくしたアサルトシュラウド装備そうびがたデュエルとの交戦こうせんデータをもと開発かいはつ、01D(ロングダガー)実機じっきにも装備そうびされた[3]右肩みぎかたのリニアキャノンや左肩ひだりかたのミサイルランチャーなど、武装ぶそう構成こうせいもデュエルのアサルトシュラウドに酷似こくじしている。

このフォルテストラは内蔵ないぞう火器かきやスラスターによって火力かりょく推進すいしんりょく大幅おおはば向上こうじょうさせる。装備そうび重量じゅうりょう増加ぞうかによる運動うんどうせい低下ていかという欠点けってんがあるため、任意にんいでの排除はいじょ可能かのう装甲そうこう排除はいじょしょうじるすきは、排除はいじょ同時どうじ閃光せんこうだん発光はっこうさせ、てき視界しかい一瞬いっしゅんうばうことで対処たいしょできる[24]

フォルテストラは「つよいドレス」という意味いみ[24]

ジャン専用せんようロングダガー[編集へんしゅう]

連合れんごう所属しょぞく時代じだいジャン・キャリーがジンにつづいて搭乗とうじょうする機体きたい

しろ系統けいとうのパーソナルカラーに塗装とそうされているが、性能せいのう通常つうじょうわらない[25]

TCG『ガンダムウォー』ではダガーLようのビームカービンとシールドを装備そうびしたカードも存在そんざいする[26]

デュエルダガー[編集へんしゅう]

ロングダガーをナチュラルけに改修かいしゅうした機体きたいあお系統けいとう機体きたいしょく以外いがいはロングダガーとほぼどういちだが、OSの調整ちょうせいによってナチュラルでも操縦そうじゅう可能かのう機体きたいとなっている[21]おもにエースパイロットに配備はいびされた[27]

ゲーム『機動きどう戦士せんしガンダムSEED わらない明日あした』MSVへんOPムービーではデュエルようビームライフルとシールドを装備そうびした機種きしゅえがかれている。

げきちゅうでの活躍かつやく(ロングダガー)[編集へんしゅう]

ソキウスが搭乗とうじょうしたロングダガーは、小説しょうせつばん機動きどう戦士せんしガンダムSEED ASTRAY』で登場とうじょう地球ちきゅう連合れんごうない戦闘せんとうようコーディネイターであるイレブン・ソキウスの機体きたいが、カラミティガンダムフォビドゥンガンダムレイダーガンダム模擬もぎせんおこなった。戦闘せんとうちゅうにブーステッドマンがわ強化きょうかよう薬物やくぶつγがんま-グリフェブタン)をらしたすきをついてソキウスが機体きたいごと脱走だっそう[28][ちゅう 11]。そのはセブン・ソキウスとともにブルーフレーム交戦こうせんし、2がかりでこれを撃破げきは[29]。これを手土産てみやげ連合れんごうぐん上層じょうそう復帰ふっきもうるが、ザフトのジブラルタル基地きち攻略こうりゃく要求ようきゅうされたことから同地どうちにてブルーフレーム セカンドL交戦こうせん撃破げきはされている[30]

ジャン・キャリーが搭乗とうじょうしたロングダガーは、『機動きどう戦士せんしガンダムSEED ASTRAY B』で登場とうじょう。パナマ攻防こうぼうせん原型げんけいであるデュエルと交戦こうせん性能せいのう、パイロット能力のうりょくとも互角ごかくか、むしろジャンが優勢ゆうせいであったが、グングニールが発動はつどうした結果けっかのストライクダガーととも行動こうどう不能ふのうとなり、敗北はいぼくする。しかし、デュエルのパイロットめをさなかったため、ジャンはのこってこのいちせん最後さいご地球ちきゅう連合れんごうぐん除隊じょたいする[8][ちゅう 12]

備考びこう[編集へんしゅう]

デザイン原案げんあん緒方おがた剛志たけし[31]公式こうしき公開こうかいされている画稿がこう町田まちだ能彦よしひこによるもの[32]

105ダガー[編集へんしゅう]

しょもと
ダガー
DAGGER[2]
型式けいしき番号ばんごう GAT-01A1
ぜんこう 18.00m
重量じゅうりょう 57.05t
装甲そうこう材質ざいしつ ラミネート装甲そうこう(バイタルエリアのみ)
動力どうりょくげん バッテリー[33]
武装ぶそう 40mm口径こうけい近接きんせつ自動じどう防御ぼうぎょ機関きかんほう「イーゲルシュテルンII」×2
MX703G ビームライフル
GAU8M2 52mm機関きかんほうポッド
M703k ビームカービン
M703 57mm ビームライフル
12.5mm対人たいじん機関きかんじゅう×2
ES01 ビームサーベル×2
たいビームシールド
各種かくしゅストライカーパック武装ぶそう
搭乗とうじょうしゃ モーガン・シュバリエ
ダンテ・ゴルディジャーニ
エルザ・ヴァイスほか

『SEED MSV』に登場とうじょう。ストライクダガーで排除はいじょされた各種かくしゅ機能きのうんだストライクの正当せいとう量産りょうさん正式せいしき名称めいしょうダガーだが、ストライクの型式けいしき番号ばんごう「GAT-X105」をって通称つうしょう105ダガー」(イチマルゴダガー)とばれることもある[2]

ストライクダガーでは見送みおくられたストライカーパックようプラグをち、バックパックをかわそうすることでさまざまな戦況せんきょう対応たいおうできる。ストライクのスペックにさい検討けんとうくわえ、ストライクダガーのものにさら改良かいりょうくわえたしんOSを搭載とうさいしたことで、パイロットの能力のうりょくわないあつかいやすい機体きたいとなっている[20]くわえて、ストライクダガーとはことなり頭部とうぶセンサーはストライクとどうレベルの高性能こうせいのうがたかわそうされている。コスト削減さくげんからPS・TP装甲そうこう採用さいようされなかったが、代替だいたい措置そちとしてコクピットや動力どうりょくなどのバイタルエリアに宇宙船うちゅうせん大気圏たいきけん突入とつにゅう使用しようするたいねつようのDPX-D30とおるじょざいジェルの改良かいりょうがた使用しようしたラミネート装甲そうこう採用さいようしたことでビーム兵器へいきへのこうこらえせいおおきく向上こうじょうした[2]。しかしその防御ぼうぎょりょくも、C.E.75ねんえが劇場げきじょうばん作中さくちゅうではかぎられ、ビームにたいして際立きわだってたか防御ぼうぎょりょくせる描写びょうしゃもなく、ギャンシュトロームの胸部きょうぶビームバルカンの掃射そうしゃでも撃破げきはされている。

元々もともと連合れんごうぐん主力しゅりょく量産りょうさんとして開発かいはつされていたが、戦局せんきょくともな生産せいさんせいたかいストライクダガーが優先ゆうせんして量産りょうさんされたため[20]ほんのロールアウトはビクトリア攻防こうぼうせん以降いこうおこなわれた[23]戦時せんじちゅう生産せいさんすうはわずか23(システム実証じっしょう1、試作しさく2ふくむ)にまり、一部いちぶのエースきゅうパイロットを中心ちゅうしん配備はいびされた。だいいち連合れんごう・プラント大戦たいせん生産せいさん継続けいぞくされ、マイナーチェンジがかえ実施じっしするとともに「ブロック7」にまで発展はってんしている[2]

武装ぶそう(105ダガー)[編集へんしゅう]

40mm口径こうけい近接きんせつ自動じどう防御ぼうぎょ機関きかんほう「イーゲルシュテルンII」
両側りょうがわ頭部とうぶ内蔵ないぞうされた対空たいくう機関きかん砲塔ほうとう。75mm口径こうけいであった従来じゅうらいのイーゲルシュテルンをしょう口径こうけいし、装弾そうだんすう増加ぞうかはかっている[19]
GAU8M2 52mm機関きかんほうポッド[ちゅう 13]
本来ほんらいはGAT-333 レイダー制式せいしき仕様しようパイロン設置せっちされる航空こうくうへいそうの1つである[34]が、ほん装備そうび携行けいこうした105ダガーも存在そんざいする。
M703 57mmビームライフル
ストライクダガーに装備そうびされたもの同様どうようのビームライフル。『機動きどう戦士せんしガンダムSEED ASTRAY B』のガンバレルダガーなどが携行けいこう装備そうびした[35]
MX703G ビームライフル
連合れんごうぐん兵器へいき改変かいへんガイドライン71Dに準拠じゅんきょして試作しさくされたシステムがたビーム兵器へいき。ビーム兵器へいき実体じったいだん兵器へいき共通きょうつうプラットフォームで共用きょうようすること目的もくてき開発かいはつされた。形状けいじょうはGAU-8M2 52mm機関きかんほうポッドとまった同一どういつであり、内部ないぶ機構きこうはともかく外装がいそう共用きょうようには成功せいこうしている[19]
M703kビームカービン
C.E.73ねん携帯けいたい火器かき。ダガーLにもおお供給きょうきゅうされた火器かきげきちゅうではヘブンズベース所属しょぞく使用しようした。
12.5mm対人たいじん機関きかんじゅう
あしかぶと内蔵ないぞうされた50口径こうけい(12.5mm)のたい歩兵ほへいたいけい装甲そうこう車両しゃりょうよう機関きかんじゅう従来じゅうらいのMSの装備そうびでは対人たいじんようとしてはオーバーキルとなるため用意よういされた[19]
MSにたい歩兵ほへい専用せんよう火器かき装備そうびされたのは連合れんごう、ザフトりょうぐんつうじてはつである。しかし、50口径こうけい機関きかんじゅうはどちらかとえば対物たいぶつ兵器へいきぞくされるものであり、対人たいじんようとしてはこれでも過剰かじょうすぎる威力いりょくである。
漫画まんがばんでも使用しようされており、難民なんみんキャンプを一掃いっそうする。漫画まんが描写びょうしゃでは大人おとなぷたつにされ、んでいる。
ちなみに、バリー・ホー作中さくちゅうで、MSの頭部とうぶへと跳躍ちょうやくして生身なまみ破壊はかいしそのたかさから地面じめん無傷むきず着地ちゃくちした直後ちょくごにこのじゅうたれたことがあるが、拳銃けんじゅうたれた程度ていど被害ひがいでしかこうむっておらず、この一連いちれん描写びょうしゃかれ超人ちょうじんぶりがえがかれている。
ES01 ビームサーベル
ストライクダガーと同型どうけいのビームサーベル。予備よびわせて2装備そうびされている。
背部はいぶにはストライカーパックの接続せつぞくプラグが存在そんざいするため、設置せっち箇所かしょりょうこし変更へんこうされている[22]
たいビームシールド
ストライクダガーに装備そうびされたものと同一どういつ。なお、プラモデルにおけるシールド配色はいしょくあお基調きちょうとしたものだが、これは『月刊げっかんホビージャパン』記事きじにてつくられたスクラッチ作例さくれい影響えいきょうけて採用さいようされたもの[36]。そのため、媒体ばいたいによってはストライクダガー同様どうようあか基調きちょうとしたシールドを装備そうびした機体きたい存在そんざいし、公式こうしきとおりのカラーのシールドが用意よういされている。劇場げきじょうばんではライジングフリーダムガンダムのハイマットフルバーストの1げきばされつつめている様子ようすられる。

げきちゅうでの活躍かつやく(105ダガー)[編集へんしゅう]

機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINYだい38ヘブンズベース防衛ぼうえいシーンにて、かずカットながらランチャーストライカーやジェットストライカーを装備そうびした機体きたいすう登場とうじょうする。さい編集へんしゅうばんの『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS えらばれた未来みらい』では、メサイア墜落ついらくのシーンで機体きたい残骸ざんがい確認かくにんできる。

機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY』ではダガーLとともに南米なんべい独立どくりつ戦争せんそう参戦さんせん。ダガーL部隊ぶたい指揮しきかんとして、多数たすう実戦じっせん投入とうにゅうされている。

また、「Re:Master Edition」刊行かんこうともなえがろしエピソードにおいて、ダンテ・ゴルディジャーニ搭乗とうじょうとエルザ・ヴァイス搭乗とうじょうが、ユーラシア連邦れんぽうによるアメノミハシラ侵攻しんこう参加さんか両機りょうきともソードストライカー装備そうびで、ダンテくろ、エルザあかのカラーリングとなっている。ダンテはエルザのシュベルトゲベールを、エルザはダンテのマイダスメッサーを、それぞれ交換こうかんして使用しようしている。

『SEED DESTINY MSV戦記せんき』ではヘブンズベースせんにおいてジェットストライカーを装備そうびした機体きたい1につきダガーLを2れ、それぞれユークリッドに随行ずいこうしている[37]

『SEED DESTINY』終了しゅうりょうのC.E.が舞台ぶたいである『機動きどう戦士せんしガンダムSEED ASTRAY 天空てんくう皇女おうじょ』においても、地球ちきゅう連合れんごうぐんウィンダムともに105ダガーを多数たすう運用うんようしている。

C.E.75ねん舞台ぶたい劇場げきじょうばん『SEED FREEDOM』でも多数たすうの105ダガーがデストロイととも地上ちじょうせん投入とうにゅうされており、ライジングフリーダムをはじめとする世界せかい平和へいわ監視かんし機構きこう・コンパスの部隊ぶたい戦闘せんとうひろげている。

備考びこう(105ダガー)[編集へんしゅう]

元々もともとは『月刊げっかんホビージャパン』の連載れんさいSEED MSV』において、大河原おおかわら邦男くにおがデザインをえがろし、背景はいけい設定せってい森田もりたしげる作成さくせいしたもので、かみ媒体ばいたい企画きかくぶついきないものだった。その、『SEED MSV』の「SEED MSV読者どくしゃ人気にんき投票とうひょう」でだい1となり、プラモデル商品しょうひん実現じつげんした。

モーガン・シュバリエ[編集へんしゅう]

モーガン・シュバリエのじょうで、初期しょき生産せいさんがたの105ダガー[38]元々もともとムウのために用意よういされていたものの、使用しようされなかったガンバレルストライカー元々もともとアラスカJOSH-A)に帰投きとうしたアークエンジェルに、ムウ・ラ・フラガ専用せんよう装備そうびとして配備はいびされる予定よていであったが、ムウがアラスカでアークエンジェルととも脱走だっそうしたため実現じつげんはしなかった。連合れんごうとしては、ストライクの活躍かつやくがコーディネイターではなくナチュラルのものであったとして宣伝せんでんしたい意図いとがあり、そのため「エンデュミオンのたか」のふためいられるムウがストライクに搭乗とうじょうしていたとし、それまでのたたかいもかれおこなっていたかのようせかける予定よていだった。また、ムウはカリフォルニア士官しかん学校がっこう転属てんぞくまっており、上層じょうそう実戦じっせん考慮こうりょせず、プロパガンダの意味いみでしかこの機体きたいかんがえていなかった[35]。その、「月下げっか狂犬きょうけん」のふためいられるユーラシア連邦れんぽう陸軍りくぐん大尉たいいモーガン・シュバリエ高度こうど空間くうかん認識にんしき能力のうりょくがあることが判明はんめいし、ガンバレルストライカーはかれの105ダガーに装備そうびされた)を装備そうびし、ガンバレルダガーとして運用うんようされた[39]

作中さくちゅうでの活躍かつやく[編集へんしゅう]

フォトストーリー作品さくひん機動きどう戦士せんしガンダムSEED ASTRAY B』では、モーガン・シュバリエの機体きたいボアズ攻略こうりゃくせん参戦さんせん複数ふくすうのガンバレルストライカーを用意よういし、損耗そんこうたび交換こうかんする戦法せんぽう駆使くししてたか戦果せんかげる[39]

SEED MSV戦記せんき』では、シュバリエ搭乗とうじょうほんだいヤキン・ドゥーエ攻防こうぼうせんにて5の105ダガーをひきいて、ドクターことミハイル・コースト以下いかジン・ハイマニューバ6交戦こうせん。ミハイルをめるものの、ジェネシス発射はっしゃ戦闘せんとう中断ちゅうだん余儀よぎなくされる(ミハイルは味方みかたからのメッセージで離脱りだつ)。ガンバレルダガーは4うち3がジェネシスにまれ、シュバリエの部下ぶか全員ぜんいんジェネシスの犠牲ぎせいとなる。

なお、コミカライズばんでは部下ぶか無鉄砲むてっぽう行動こうどうぎゃくにジェネシスのせんからのがれることにつながり、その部隊ぶたいひきいてジェネシスにこうとするが、火器かき運用うんよう試験しけんがたゲイツあらためはばまれて機体きたい大破たいはする。

漫画まんが作品さくひん機動きどう戦士せんしガンダムSEED X ASTRAY』ではだい1連合れんごう・プラント大戦たいせんカナード・パルスハイペリオン交戦こうせん漫画まんがばん機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY』では戦後せんごみなみアメリカ独立どくりつ戦争せんそうではにせ情報じょうほうによって宇宙うちゅうへとがってきたエドワード・ハレルソン搭乗とうじょうレイダー制式せいしき仕様しよう交戦こうせんする。

VS ASTRAY』では、つき基地きち接近せっきんしてきたルドルフ・ヴィトゲンシュタイングフイグナイテッド交戦こうせん捕縛ほばくする。

105スローターダガー[編集へんしゅう]

しょもと
105スローターダガー[19]
105 SLAUGHTER DAGGER[19]
型式けいしき番号ばんごう GAT-01A2R
ぜんこう 18.00m
重量じゅうりょう 68.09t(エールストライカー装備そうび
装甲そうこう材質ざいしつ ラミネート装甲そうこう(バイタルエリアのみ)
動力どうりょくげん バッテリー[40]
武装ぶそう 40mm口径こうけい近接きんせつ自動じどう防御ぼうぎょ機関きかんほう「イーゲルシュテルンII」×2
MX703G ビームライフル
M703 57mm ビームライフル
GAU8M2 52mm機関きかんほうポッド
M703k ビームカービン
12.5mm対人たいじん機関きかんじゅう×2
ES01 ビームサーベル×2
たいビームシールド
各種かくしゅストライカーパック武装ぶそう
搭乗とうじょうしゃ ワイド・ラビ・ナダガ
ファンフェルト・リア・リンゼイ
サース・セム・イーリア
ホースキン・ジラ・サカト
ガルド・デル・ホクハ ほか

機動きどう戦士せんしガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場とうじょう一般いっぱんの01A1にマイナーチェンジをくわ[19]性能せいのう向上こうじょうはかったカスタム。OS調整ちょうせいおよ本体ほんたい軽量けいりょうにより機体きたい性能せいのう強化きょうか[41]背部はいぶには大気圏たいきけんない飛行ひこう可能かのうほど出力しゅつりょく強化きょうかされたエールストライカー標準ひょうじゅん装備そうびする。さらに本体ほんたいかたアーマー・アンクルガード・エールストライカー主翼しゅよく夜間やかん戦闘せんとうようライト装備そうびしている[41]改修かいしゅうまえくら外見がいけんじょう差異さいいが、機体きたいしょくくろ・グレー基調きちょう専用せんようしょく変更へんこうされている。

いかなる戦況せんきょうにも対応たいおう可能かのうなフレキシビリティをった汎用はんようであり[19]だい81独立どくりつ機動きどうぐんファントムペイン」の主力しゅりょくとしてウィンダムととも配備はいびされた[42]

「スローター (Slaughter)」とは「虐殺ぎゃくさつ」、「殺戮さつりく」、「屠殺とさつ」などの意味いみ

げきちゅうでの活躍かつやく(105スローターダガー)[編集へんしゅう]

機動きどう戦士せんしガンダムSEED C.E.73 STARGAZERげきちゅうではだい2スウェン・カル・バヤン中尉ちゅういストライクノワールともに、キルギス基地きち襲撃しゅうげきしたザフトけいゲリラ掃討そうとう作戦さくせん参加さんか。その、ゲリラが潜伏せんぷくしているうたがいのある難民なんみんキャンプをあし対人たいじん機銃きじゅう差別さべつ攻撃こうげきする。だい3ではD.S.S.Dトロヤステーション攻撃こうげき参加さんか、D.S.S.Dのシビリアンアストレイ部隊ぶたい交戦こうせんする。

機動きどう戦士せんしガンダムSEED C.E.73 Δでるた ASTRAY』ではオーブ連合れんごう首長しゅちょう国領こくりょう海内かいだいでのマーシャン殲滅せんめつ作戦さくせん登場とうじょう。5ちゅう1のみが標準ひょうじゅん装備そうびであるエールストライカーを装備そうびし、機体きたいはパイロットの性格せいかく能力のうりょくわせてソードストライカーランチャーストライカーI.W.S.P.ライトニングストライカー装備そうびして出撃しゅつげきした。

バスターダガー[編集へんしゅう]

しょもと
バスターダガー
BUSTER DAGGER[43]
型式けいしき番号ばんごう GAT/A-01E2
ぜんこう 17.81m
重量じゅうりょう 80.70t
装甲そうこう材質ざいしつ ラミネート装甲そうこう(DPX-D30とおるじょざいジェル併用へいよう[44]
動力どうりょくげん バッテリー
武装ぶそう ES01 ビームサーベル×2
220mmみち3連装れんそうミサイルポッド×2
350mmガンランチャー
94mmだかエネルギー収束しゅうそく火線かせんライフル
搭乗とうじょうしゃ レナ・イメリア
スティーブ

『SEED MSV』に登場とうじょう。105ダガーをベースに開発かいはつされたGAT-X103 バスター量産りょうさん当初とうしょ砲撃ほうげきせん運用うんよう量産りょうさん開発かいはつは、バスターと同等どうとう装備そうびつストライカーの設計せっけいによりすすめられていた[44][ちゅう 14]。しかし、それでは要求ようきゅう性能せいのうたせなかったことからパックを固定こてい装備そうびする設計せっけい変更へんこうされ、ほん開発かいはつされた[44]

C.E71ねん7がつ5にちにロールアウト[44]同年どうねん8がつ8にち開始かいしされた連合れんごうぐんの「はちはち作戦さくせん」の一環いっかんであるオーストラリアの「エアーズロック降下こうか作戦さくせん」にはじめて投入とうにゅうされた[45]

武装ぶそう(バスターダガー)[編集へんしゅう]

ES01 ビームサーベル
実戦じっせんデータにおいてバスターが接近せっきんせんおこな記録きろく確認かくにんされたことから用意よういされた[46]
オプションとしてりょううでハードポイントにマウントをかいし、設置せっち可能かのう
220mmみち3連装れんそうミサイルポッド
かた装備そうびする。バスターの半分はんぶんである3連装れんそう方式ほうしき変更へんこうされており、軽量けいりょうはかっている[46]
350mmガンランチャー / 94mmだかエネルギー収束しゅうそく火線かせんライフル
りょうわきほうはバスターと同一どういつ装備そうび採用さいようされている[46]同様どうよう両者りょうしゃ連結れんけつしてたい装甲そうこう散弾さんだんほう、またはちょうこうインパルスちょう射程しゃてい狙撃そげきライフルとして運用うんようすることも可能かのうである。

作中さくちゅうでの活躍かつやく(バスターダガー)[編集へんしゅう]

機動きどう戦士せんしガンダムSEED MSV戦記せんき』においてはレナ・イメリアの機体きたいがヤキン・ドゥーエ攻防こうぼうせん参加さんか。シホ・ハーネンフースのシグーディープアームズと交戦こうせんするも、シホがピースメーカーたいはなったかくミサイルの迎撃げいげきかったため、戦線せんせん離脱りだつした[47]

機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY』では南米なんべい独立どくりつ戦争せんそうには大西洋たいせいよう連邦れんぽう所属しょぞくのスティーブがほん連合れんごうから脱走だっそうし、南米なんべい戦闘せんとうおこなわれたまち取材しゅざいていたジェスと遭遇そうぐうし、アウトフレーム交戦こうせんする。ワイヤーに捕縛ほばくされて身動みうごきがとれなくなり、バッテリーれで機能きのう停止ていしした[48]

備考びこう(バスターダガー)[編集へんしゅう]

デザインは町田まちだ能彦よしひこによっておこなわれた[32]

NダガーN[編集へんしゅう]

しょもと
NダガーN
N DAGGER N[49]
型式けいしき番号ばんごう GAT-SO2R[ちゅう 15]
動力どうりょくげん かくエンジン
武装ぶそう DFH-S2026 おさむたてシステム「シルトゲヴェール」
(70mmだかエネルギーブラスター)
ピアサーロック「ハーケンファウスト」
GES-D07G+ たい装甲そうこうがたな×2(大小だいしょう2り)
Mk315 スティレット投擲とうてき噴進たい装甲そうこう貫入かんにゅうだん
多目的たもくてきランチャーポート×17
多目的たもくてきアンカー×4
特殊とくしゅ装備そうび ミラージュコロイドシステム
搭乗とうじょうしゃ ステファン・ウィルシャー
タキト・ハヤ・オシダリ

SEED DESTINY MSV』に登場とうじょう。105ダガーをベースに開発かいはつされた特殊とくしゅせんようである[50]ほんになうこの「特殊とくしゅせん」とは、GAT-X207 ブリッツおなじミラージュコロイドシステムによる隠密おんみつせい活用かつようしたもので、てき防衛ぼうえい拠点きょてん前線ぜんせん後方こうほう施設しせつ破壊はかいないし索敵さくてき要人ようじん誘拐ゆうかい暗殺あんさつといった正規せいきせん[50]

105ダガーをベースに、GAT-X207 ブリッツの機能きのうんだ実験じっけん名目めいもく開発かいはつされた。頭部とうぶふたのデュアルセンサーを露出ろしゅつさせたいわゆる「ガンダムヘッド」となっているほか、ブレードアンテナもブリッツと同型どうけいのものが使用しようされている。システムめん原型げんけいであるブリッツがロールアウト直後ちょくごにザフトに強奪ごうだつされたため、開発かいはつ不能ふのう危惧きぐされたが、実験じっけんすう存在そんざいしたためことなきをたという[50]

この機体きたいは、Nジャマーキャンセラーにより動作どうさ保証ほしょうされたかくエネルギーを動力どうりょくげんにしている。これは、ミラージュコロイド機体きたい表面ひょうめん定着ていちゃくさせるための電場でんじょう形成けいせい大量たいりょう電力でんりょく必要ひつようとされるためである。ミラージュコロイド使用しようじょうきょうでの活動かつどう時間じかんは、ブリッツにくらべて大幅おおはば延伸えんしんしており、事実じじつじょうはん無制限むせいげんってよい[50]

機体きたいそのものがCE72ねん3がつ締結ていけつされたユニウス条約じょうやく抵触ていしょくしているため、表向おもてむきにはほん開発かいはつプロジェクトはユニウス条約じょうやく締結ていけつ同時どうじ中止ちゅうしされたことになっていたが、スタッフ共々ともども民間みんかん企業きぎょう出向しゅっこうするというかたち継続けいぞくされた。スタッフはみずからを「シノビマフィア」「ニンジャワークス」と名乗なのっており、それゆえ機体きたいめいの2つの「N」はそれぞれ「ニンジャ」と「ニュートロン」をすともわれている。機体きたいとして機密きみつ解除かいじょはなされておらず、連合れんごうぐん実戦じっせん投入とうにゅう存在そんざいみとめていない[50]。『SEED DESTINY ASTRAY』『SEED DESINY MSV』にて登場とうじょうするが、運用うんようおこなうのはおもに「一族いちぞく」のマティスひきいる情報じょうほうや、ロゴスの私兵しへいといった正規せいき部隊ぶたいである。

作中さくちゅうでの活躍かつやく
ヘブンズベースせんさい、ワイルドダガーとともニーベルング警護けいご配備はいびせってきしたザクウォーリアを撃破げきはするが、最終さいしゅうてきにシン・アスカがデスティニー撃破げきはされた[37]
また、ロード・ジブリール護衛ごえいとしてオーブまで同道どうどうしていたとおもわれる機体きたい存在そんざいする(パイロットはすで逃亡とうぼうしていた)[51]
初期しょきうん用例ようれいとしてはCE71ねんだい1連合れんごう・プラント大戦たいせん末期まっき、ジャンクギルドのわたまえのジェネシスαあるふぁからの連合れんごうぐん特殊とくしゅ情報じょうほう部隊ぶたいによるテスタメント強奪ごうだつへの参加さんかがある[52]

武装ぶそう装備そうび(NダガーN)[編集へんしゅう]

DFH-S2026 おさむたてシステム「シルトゲヴェール」
そのとおたて(シルト)とじゅう(ゲヴェール)=70mmだかエネルギーブラスターをそなえた攻防こうぼう一体いったい装備そうび[50]
ピアサーロック「ハーケンファウスト」
機構きこうそのものはブリッツの「グレイプニール」と同型どうけい。クローの形状けいじょう熊手くまでじょう変更へんこうされている。射出しゃしゅつ以外いがいにもそのまま格闘かくとう武装ぶそうとして使つかうことも可能かのう
ハーケンファウストとは、ドイツで「かぎこぶし」の意味いみ
GES-D07G+ たい装甲そうこうがたな
ひだりこし装備そうびされた大小だいしょう2りの刀剣とうけん。ストライクのアーマーシュナイダーの改良かいりょうモデル[50]機体きたい意匠いしょう反映はんえいしてかにんがたなのような形状けいじょうつ。
Mk315 スティレット投擲とうてき噴進たい装甲そうこう貫入かんにゅうだん
みぎこしアーマーない格納かくのうされる投擲とうてきよう短剣たんけん投擲とうてきはロケット推進すいしんによって目標もくひょう到達とうたつ装甲そうこう貫徹かんてつ内部ないぶ炸裂さくれつしダメージをあたえる。
多目的たもくてきランチャーポート
機体きたいの17しょそなえられている。標準ひょうじゅんでは高分子こうぶんしワイヤーリールとロケットアンカーを内蔵ないぞうする[50]。このロケットアンカーは対象たいしょうぶつ接触せっしょくすることによってその内部ないぶデータをせるほか、宇宙うちゅう空間くうかんにおいて浮遊ふゆうぶつなどが存在そんざいする場所ばしょでは、バーニア噴射ふんしゃわりに前腕ぜんわんひざあしさきなどから射出しゃしゅつして移動いどうもちいることも可能かのうとしている[53]

ダガーL[編集へんしゅう]

しょもと
ダガーL
DAGGER L[41]
型式けいしき番号ばんごう GAT-02L2
ぜんこう 18.40m
重量じゅうりょう 55.05t
動力どうりょくげん バッテリー[54]
武装ぶそう M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動じどう近接きんせつ防御ぼうぎょ火器かき×4
M703k ビームカービン
ES04B ビームサーベル×2
Mk315 スティレット投擲とうてき噴進たい装甲そうこう貫入かんにゅうだん×2
Mk39 てい反動はんどうほう
たいビームシールド
各種かくしゅストライカーパック武装ぶそう
搭乗とうじょうしゃ ミラー
ジョーン

機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』から登場とうじょう。C.E.73ねんにおける地球ちきゅう連合れんごうぐん主力しゅりょく[55][ちゅう 16]

ストライカーパックシステム対応たいおうでありパックかわそうによって様々さまざま戦況せんきょう対応たいおう可能かのう原型げんけいひとつのストライクダガーからそれほどの性能せいのう向上こうじょうはなされておらず[56]1ほんのみの頭部とうぶアンテナや各部かくぶアーマーの形状けいじょうなど、外観がいかんはストライクダガーにちかい。もうひとつの原型げんけいの105ダガーに採用さいようされた胴体どうたいラミネート装甲そうこう撤廃てっぱい[41]一部いちぶ装甲そうこう削減さくげんなど、随所ずいしょにコストダウンがおこなわれた、105ダガーにちか性能せいのうゆうしつつもストライクダガーに匹敵ひってきする生産せいさんせい両立りょうりつさせた機体きたいである[58]

一方いっぽう武装ぶそうめんにおいては105ダガーよりも強化きょうかされ[57]ビームライフルよりもエネルギー消費しょうひりつすくないビームカービンや、スティレット、2ほんのビームサーベルを採用さいよう集団しゅうだん戦闘せんとう想定そうてい性能せいのう上回うわまわてき対抗たいこうする運用うんよう主眼しゅがんとしている[41]

ほんだいヤキン・ドゥーエ攻防こうぼうせん時点じてんでかなりのかず量産りょうさんされがつ基地きち配備はいびされており、かく攻撃こうげきプラント制圧せいあつせん目的もくてき開発かいはつされていた。しかし、緒戦しょせんかく攻撃こうげきふせがれたことと、ジェネシス発射はっしゃによりだい被害ひがいけたことでザフトによる反攻はんこうおそれた地球ちきゅう連合れんごうぐん上層じょうそうはダガーLを地球ちきゅう強制きょうせいてき帰還きかんさせ、ほん実戦じっせん参加さんか延期えんきされる[23][ちゅう 17]のちおなじくストライカーパックシステムを採用さいようした次世代じせだいがた主力しゅりょくGAT-04 ウィンダム配備はいび本格ほんかくしたことできゅう世代せだい機体きたいしていく[59]

武装ぶそう(ダガーL)[編集へんしゅう]

M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動じどう近接きんせつ防御ぼうぎょ火器かき
頭部とうぶ胸部きょうぶかく2もんずつ設置せっちされる近接きんせつ防御ぼうぎょ火器かき[41]。イーゲルシュテルンにしょう口径こうけいともなうスペースの余裕よゆうから装弾そうだんすう増加ぞうかして、より対人たいじんたい車両しゃりょうようおもむきがつよくなったモデルである[60]。トーデスシュレッケンとは、ドイツで「恐怖きょうふ」の意味いみ
M703k ビームカービン
従来じゅうらいのビームライフルよりも小型こがた威力いりょく速射そくしゃせい重点じゅうてんいた装備そうびである[41]
ES04B ビームサーベル
りょうこしアーマーにマウントされているビームサーベル。なお、りょうこしのアーマーは内部ないぶのスティレットをふくめてウィンダムと同一どういつ装備そうび
Mk315 スティレット投擲とうてき噴進たい装甲そうこう貫入かんにゅうだん
りょうこしアーマーない格納かくのうされる投擲とうてきよう短剣たんけん投擲とうてきはロケット推進すいしんによって目標もくひょう到達とうたつ装甲そうこう貫徹かんてつ内部ないぶ炸裂さくれつしダメージをあたえる[41]
Mk39 てい反動はんどうほう
MSのぜんこう匹敵ひってきするサイズの肩掛かたかしき携帯けいたい火砲かほう。ザフトのジンが装備そうびする反動はんどうほうより大型おおがたげきちゅうではダークダガーLがアーモリーワンの宇宙うちゅうみなと攻撃こうげきするのにもちいられるほか、通常つうじょうがたのダガーLにも装備そうびされている。たましゅ不明ふめい

ダークダガーL[編集へんしゅう]

漆黒しっこく塗装とそうされたダガーL。アーモリーワンでのガンダム強奪ごうだつ作戦さくせん陽動ようどうみなと停泊ていはくするザフトかん攻撃こうげき使用しようされた。通常つうじょうのダガーLにステルス機能きのう追加ついかしているが、これは宇宙うちゅう空間くうかんでの視認しにんせいおさえる処置しょちであるため[61]、ミラージュコロイドなどの本格ほんかくてきなステルス機能きのう装備そうびされていない[56]げきちゅうではMk39 てい反動はんどうほう装備そうびしたファントムペイン専用せんようとして登場とうじょう

げきちゅうでの活躍かつやく(ダガーL)[編集へんしゅう]

『SEED DESTINY』だい2にてファントムペイン所属しょぞくかんガーティ・ルー艦載かんさいとしてはつ登場とうじょう奇襲きしゅうとはいえ少数しょうすうでアーモリーワンより迎撃げいげきたザフトのMS部隊ぶたい圧倒あっとう、ダークダガーLはどうコロニーの宇宙うちゅうみなと壊滅かいめつさせるなど、セカンドステージシリーズ奪取だっしゅ貢献こうけん。4ではミラーとジョーンがるダガーLがミネルバをめるが、こちらはレイブレイズザクファントム撃破げきはされる。9開戦かいせんの「フォックストロット・ノベンバー」では地球ちきゅうぐんアルザッヘルがつ艦隊かんたい主力しゅりょくつとめ、物量ぶつりょうかした戦術せんじゅつでザフト主力しゅりょく部隊ぶたい互角ごかく戦闘せんとうひろげる。ほかにだい18ではガルナハン基地きち所属しょぞくインパルスのビームライフルを破壊はかいするシーンがある。ほかにも地上ちじょうだい81独立どくりつ機動きどうぐん旗艦きかんジョン・ポール・ジョーンズ所属しょぞくやベルリンせんでのボナパルト所属しょぞく、ヘブンスベース所属しょぞくなどかく戦線せんせん使用しようされるが、物語ものがたり後半こうはんのアルザッヘル・ダイダロス攻防こうぼうせんでは姿すがた確認かくにんできない。

機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS えらばれた未来みらい』では、デスティニープラン反対はんたいしたオーブぐんのM1アストレイやムラサメ共闘きょうとうするほん姿すがた登場とうじょうする。

漫画まんが作品さくひん機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY』では、みなみアメリカ独立どくりつ戦争せんそうへんにて登場とうじょう

『SEED DESTINY MSV』では、ユニウス条約じょうやく調印ちょういんしきさい連合れんごうがわ機体きたいとして随行ずいこうしていた[62]

ワイルドダガー[編集へんしゅう]

しょもと
ワイルドダガー
WILD DAGGER[63]
型式けいしき番号ばんごう GAT-X399/Q[ちゅう 18]
動力どうりょくげん バッテリー
武装ぶそう M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動じどう近接きんせつ防御ぼうぎょ火器かき×2
M703k ビームカービン
ES04B ビームサーベル×2
背部はいぶ四足しそく形態けいたい頭部とうぶ専用せんよう46mmガトリングほう
175mm多目的たもくてきすべり腔砲ほか

『SEED DESTINY MSV』に登場とうじょう地球ちきゅう連合れんごうぐんだい81独立どくりつ機動きどうぐんファントムペイン」がザフトより奪取だっしゅしたZGMF-X88S ガイア解析かいせきデータをもと開発かいはつされた実験じっけん

地球ちきゅうぐんはMSをふくめた在来ざいらい陸戦りくせん兵器へいきでは、ザフトのバクゥタイプがゆうする整地せいち動力どうりょく対抗たいこう困難こんなんなのを痛感つうかんしており、同様どうようなコンセプトの陸戦りくせんがたMSの開発かいはつした。ところが、経験けいけん、ノウハウの不足ふそくから、このしん機軸きじく兵器へいき開発かいはつ困難こんなんきわめ、さらにユニウス条約じょうやく締結ていけつによる軍縮ぐんしゅくのあおりを一旦いったん開発かいはつ中断ちゅうだんされる。しかし、ファントムペインによってもたらされたガイアのデータにより、四足しそくがたMSへのそく歩行ほこうがたMSの技術ぎじゅつ応用おうよう目処めどち、ガイアの模倣もほうというかたち開発かいはつ再開さいかいされた。また、外見がいけん変形へんけい機構きこうどもガイアとほぼ同一どういつだが、頭部とうぶセンサーや携帯けいたい火器かきなど、各所かくしょにダガーのパーツが流用りゅうようされている。在来ざいらいとのパーツ共用きょうようこうそうし、このたね兵器へいきとしては破格はかくていコストを実現じつげんした[64][ちゅう 19]可変かへんMSにカテゴライズされているため、イージスやレイダーとおなじくX300のナンバーがあたえられている[64]

四足しそく形態けいたい頭部とうぶ対地たいちようのガトリングほう標準ひょうじゅん搭載とうさい[ちゅう 20]腰部ようぶめんには尻尾しっぽじょう多目的たもくてきすべり腔砲搭載とうさいされているなど、ソフトスキンから空陸くうりくじゅう装甲そうこう目標もくひょうまで幅広はばひろ対処たいしょ可能かのうとしている[64]。また、背部はいぶにはターレットがもうけており、任務にんむおうじて装備そうび追加ついか可能かのうとなっている[64]

ほん試作しさくであるにもかかわらず発注はっちゅうすうは72にのぼり、そのうち70実際じっさい製造せいぞうされている[64]。ヘブンズベースせん投入とうにゅうされたほか[66]外観がいかんふくむその心理しんりてき威圧いあつ能力のうりょくわれててい強度きょうど紛争ふんそうけの任務にんむ重宝ちょうほうされ、はん連合れんごうゲリラ討伐とうばつ多用たようされた[64]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 一方いっぽうで、機体きたい傾向けいこうとしてはデュエルに近似きんじするとした資料しりょうもみられる[4]
  2. ^ 『SEED』本編ほんぺんにおけるアークエンジェルのオーブ入港にゅうこうとほどなくストライクダガーの量産りょうさんおこなわれたとする資料しりょうもみられる[5]
  3. ^ このため、パナマ攻略こうりゃくせんにおいてはグングニールのEMPを敗北はいぼくきっしている[2]。ただし、どう戦闘せんとうにおいてザフトがグングニールの影響えいきょうけなかったように、相応そうおうたいEMP装備そうびほどこされていれば防護ぼうご可能かのうである[8]。なお、105ダガーにおいては十分じゅうぶんたいEMP装備そうびがなされているが、パナマ防衛ぼうえいせん参加さんかすることかった[8]
  4. ^ ザフトのジンと互角ごかくとした資料しりょうもみられる[10]
  5. ^ 作中さくちゅうにおいてダガーけいMSのカメラアイの描写びょうしゃ確認かくにんできるのは『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』だい2のダガーLが初出しょしゅつとなる。『機動きどう戦士せんしガンダムSEED』HDリマスターばん37ではストライクダガーの頭部とうぶにカメラアイらしきパーツが確認かくにんできる。
  6. ^ 『ガンダムSEED』シリーズにおいて設定せってい担当たんとうした下村しもむらたかし書籍しょせき記事きじにおいて、地球ちきゅう連合れんごうにおけるナチュラルようOS開発かいはつおりにはアークエンジェルがアラスカ基地きち提出ていしゅつしたデータのほか、連合れんごう在籍ざいせきするコーディネイター捕虜ほりょ協力きょうりょくや、オーブでのナチュラルようOSの開発かいはつ情報じょうほう入手にゅうしゅするなどの手段しゅだんがとられたとの見解けんかいしめしている[12]。また、オーブから連合れんごう流入りゅうにゅうした技術ぎじゅつしゃによってナチュラルようOSや後期こうきGAT-Xなどの連合れんごうせいMSが完成かんせいにこぎつけたとする媒体ばいたいもみられる[13]
  7. ^ OSのプログラム複雑ふくざつはコンピューター処理しょり速度そくど低下ていかまねくため、ナチュラルようOSにおいては最低限さいていげん動作どうさプログラムをもちいている。ゆえ戦闘せんとうパターンは単純たんじゅんしているものの、集団しゅうだん戦闘せんとうによってこれをおぎなったとした資料しりょうもみられる[15]
  8. ^ げきちゅう使用しよう。ただし、一部いちぶのゲーム作品さくひんではグレネードが使用しよう可能かのうなストライクダガーが存在そんざいする。ちなみに、このグレネードはストライクダガーの公式こうしき設定せっていえがかれている。
  9. ^ たいビームコーティングがほどこされたシールドとする資料しりょうもみられる[11]
  10. ^ ソキウス、ジャン・キャリーなど。
  11. ^ このさい模擬もぎせんはナチュラルようOSやブーステッドマンの導入どうにゅうによって不要ふようしたソキウスの処分しょぶんねていた。しかし、戦闘せんとうちゅうにブーステッドマンの不完全ふかんぜんさをったソキウスはそれにナチュラルをまもちからがないと判断はんだんし、実力じつりょく証明しょうめいするために強力きょうりょくなコーディネイターとたたかうため脱走だっそうした[28]
  12. ^ その漫画まんが作品さくひん機動きどう戦士せんしガンダムSEED ASTRAY R』にて、ナチュラルようOSの実用じつようからジャンのような連合れんごうないのコーディネイターは不要ふようとなり、ぐんわれている。
  13. ^ HG105ダガー+ガンバレルの説明せつめいしょ(2004ねん9がつ発売はつばい)にはほん装備そうびがM703 57mmビームライフルとキャプションのミスがなされている。のちにHGスローターダガー(2006ねん8がつ発売はつばい)ではほん装備そうび外観がいかん共通きょうつうしつつビーム兵器へいき実装じっそうしたMX703G ビームライフルが開発かいはつされたというあらたな設定せっていこされた。
  14. ^ このさい、バスターダガーようとして設計せっけいされていたパックを「バスターストライカー」と記述きじゅつする資料しりょうられる[23]のちに「ライブラリアン」が開発かいはつした「バスターストライカー」との関連かんれん不明ふめい
  15. ^ 型式けいしき番号ばんごうのSOは「エスオー」で「Special Operation」特殊とくしゅ作戦さくせんりゃく[49]
  16. ^ 設定せっていめん資料しりょうによって一定いっていではなく、ストライクダガーのマイナーチェンジバージョンとしてストライカーパックに対応たいおうした[56]、ストライクダガー、105ダガーの後継こうけいとした資料しりょう[57]、105ダガーの基本きほん構造こうぞう踏襲とうしゅうしつつも、部分ぶぶんてきにストライクダガーの簡略かんりゃくれて生産せいさんせい向上こうじょうさせたとするものもみられる[55]
  17. ^ ヤキン・ドゥーエせん直後ちょくご制圧せいあつせん想定そうていして量産りょうさんされていたとする資料しりょうもみられる[58]
  18. ^ 型番かたばんのQは「Quadruped」(英語えいご四足しそくじゅう意味いみ)の頭文字かしらもじ[64]
  19. ^ 一方いっぽうで、『機動きどう戦士せんしガンダムSEED』の世界せかいかんでは、高度こうど合理ごうりすすんだことや、プラントがかつて地上ちじょう工業こうぎょう製品せいひん輸出ゆしゅつしていた背景はいけいから、ザフトと地球ちきゅう連合れんごう機体きたい工業こうぎょう規格きかく基本きほん共通きょうつうという説明せつめい存在そんざいする[65]
  20. ^ 模型もけい作例さくれいにおいては交換こうかんようのブレードヘッドも製作せいさくされた。ブレードはIWSPようのビームブーメランからの流用りゅうようである[64]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

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    • 機動きどう戦士せんしガンダム MSだい全集ぜんしゅう2006』メディアワークス、2006ねん5がつISBN 4-8402-3411-6 
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    • 『PERFECT ARCHIVE SERIES 5 機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』たけ書房しょぼう、2006ねん5がつISBN 4-8124-2687-1 
  • ムック
    • 『グレートメカニック 9』双葉社ふたばしゃ、2003ねん6がつISBN 4-575-46414-7 
    • 『グレートメカニック 14』双葉社ふたばしゃ、2004ねん10がつISBN 4-575-46424-4 
    • 『グレートメカニック 19』双葉社ふたばしゃ、2005ねん12月。ISBN 4-575-46429-5 
  • 雑誌ざっし
    • 電撃でんげきホビーマガジン
      • 電撃でんげきホビーマガジン 2004ねん5がつごう』メディアワークス。 
      • 電撃でんげきホビーマガジン 2004ねん6がつごう』メディアワークス。 
      • 電撃でんげきホビーマガジン 2004ねん7がつごう』メディアワークス。 
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      • 電撃でんげきホビーマガジン 2005ねん2がつごう』メディアワークス。 
    • ホビージャパン
      • 月刊げっかんホビージャパン 2004ねん10がつごう』ホビージャパン。 
    • ガンダムエース
      • 月刊げっかんガンダムエース 2004ねん2がつごう角川書店かどかわしょてん 
    • ザ・スニーカー
      • 『ザ・スニーカー 2003ねん8がつごう角川書店かどかわしょてん 
  • 小説しょうせつ
    • 後藤ごとうリウ『機動きどう戦士せんしガンダムSEED 4 りるけん角川書店かどかわしょてん、2003ねん11月1にちISBN 4-04-429104-7 
    • 千葉ちば智宏ともひろ機動きどう戦士せんしガンダムSEED ASTRAY 1』角川書店かどかわしょてん、2003ねん9がつ1にちISBN 4-04-429701-0 
    • 千葉ちば智宏ともひろ機動きどう戦士せんしガンダムSEED ASTRAY 2』角川書店かどかわしょてん、2004ねん7がつ1にちISBN 4-04-429703-7 
    • 千葉ちば智宏ともひろ機動きどう戦士せんしガンダムSEED ASTRAY B』メディアワークス、2005ねん8がつISBN 4-8402-3199-0 
    • 千葉ちば智宏ともひろ機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY 上巻じょうかん 真実しんじつもとめるもの』メディアワークス、2006ねん7がつISBN 4-8402-3473-6 
    • 千葉ちば智宏ともひろ機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY 下巻げかん きずなもとめるもの』メディアワークス、2006ねん8がつ15にちISBN 4-8402-3498-1 
  • コミックス
    • ときたこういち機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY ASTRAY 2』角川書店かどかわしょてん、2005ねん7がつISBN 4-04-713732-4 
  • 分冊ぶんさつ百科ひゃっか
    • 週刊しゅうかんガンダム・ファクトファイル だい112ごう』デアゴスティーニ・ジャパン、2006ねん 
  • プラモデルキット
    • 『1/144 ストライクダガー』バンダイ、2004ねん2がつ 
    • 『ハイグレード 1/144 105ダガー+ガンバレル』バンダイ、2004ねん9がつ 
    • 『ハイグレード 1/144 105スローターダガー』バンダイ、2006ねん8がつ 
    • 『ハイグレード 1/144 ブルデュエルガンダム』バンダイ、2006ねん9がつ 
  • プラモデルキット付属ふぞく冊子さっし
    • 機動きどう戦士せんしガンダムSEED MSV ハンドブック(『HG 1/144 ストライクルージュ+IWSP』初版しょはん付属ふぞく冊子さっし)』バンダイ、2004ねん5がつ 
  • 玩具おもちゃ商品しょうひん
    • 『MOBILE SUIT IN ACTION!! ダガーL』バンダイ、2005ねん2がつ 
    • 『MOBILE SUIT IN ACTION!! ダークダガーL』バンダイ、2005ねん5がつ 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]