(Translated by https://www.hiragana.jp/)
プラット・アンド・ホイットニー JT3D - Wikipedia コンテンツにスキップ

プラット・アンド・ホイットニー JT3D

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
B707に装備そうびされたJT3D-3B

JT3Dは、プラット・アンド・ホイットニー開発かいはつしたターボファンエンジン。ターボファンエンジン としては初期しょきのものであり、1958ねんJT3C(J57) ターボジェットエンジン改良かいりょうしてできたものである。1959ねんから1985ねんあいだに8,000以上いじょう生産せいさんされた。アメリカ空軍くうぐん制式せいしき記号きごうTF33としてもられ、軍用ぐんようにももちいられている。

概要がいよう

[編集へんしゅう]

1959ねんボーイング707720けに発注はっちゅう開始かいしされた。アメリカン航空こうくうはJT3Dを搭載とうさいしたB707、KLMオランダ航空こうくうはJT3Dを搭載とうさいしたDC-8をそれぞれ注文ちゅうもんした。初期しょきのB707はJT3C ターボジェットエンジン搭載とうさいしていたが、騒音そうおんおおきく、燃費ねんぴわるかった。そのため、経済けいざいせいようするエアラインでは高性能こうせいのうターボファンエンジン登場とうじょうのぞまれていた。JT3Dを搭載とうさいしたB707-123とB720-023は、1961ねん3月12にちにアメリカン航空こうくう運航うんこう開始かいしした。つぎ開発かいはつされたB707-300シリーズは、JT3D ターボファンのみの注文ちゅうもんだった[1]

KC-135Aは、J57(JT3C)ターボジェットエンジンを搭載とうさいしており、すう試験しけんてきにTF33にかわそうしている。その1980年代ねんだい近代きんだい計画けいかくにより160がJT3D(アメリカぐん名称めいしょう:TF33-PW-102)にかわそうし、型式けいしきめいがKC-135Eに変更へんこうされ、空軍くうぐん州兵しゅうへいなどに配備はいびされた[1]

JT3D(TF33)を搭載とうさいする機体きたいB-52Hばくげきがある。 B-52Hは、TF33を8(21くみで4つのパイロン翼下よくか装着そうちゃく使用しようしている。すう運用うんよう期間きかん延長えんちょう老朽ろうきゅうしたことくわえ、メーカーがわが2030ねん以降いこうサポートをおこなわない方針ほうしんしめしたことから、2021ねん9がつ24にちかわ装用そうようのエンジンとしてロールス・ロイスF130」の採用さいよう発表はっぴょうされた[2][3]。なお、後継こうけいとなるF130も21くみで8搭載とうさいされる[4]

搭載とうさい

[編集へんしゅう]
KC-135に装備そうびちゅうのTF33

仕様しよう (TF33-PW-7)

[編集へんしゅう]

一般いっぱんてき特性とくせい

  • 形式けいしき: ターボファン
  • 全長ぜんちょう: 6200mm
  • 直径ちょっけい: 1000mm
  • 乾燥かんそう重量じゅうりょう:

構成こうせい要素ようそ

性能せいのう


バリエーション

[編集へんしゅう]
JT3D-3
出力しゅつりょく18,000lb(80.1kN)。民間みんかんよう
TF33-P-3
出力しゅつりょく17,000lb(75.6kN)。B-52Hよう
TF33-P-5
出力しゅつりょく18,000lb(80.1kN)。KC-135Eよう
TF33-P-7
出力しゅつりょく21,000lb(93.4kN)。C-141よう
TF33-P-11
出力しゅつりょく16,000lb(71.2kN)。WB-57Fよう

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]