ポリプテルス
ポリプテルス | |||||||||||||||||||||
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ポリプテルス・デルヘッジィ
Polypterus delhezi | |||||||||||||||||||||
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Bichir | |||||||||||||||||||||
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ポリプテルス(Polypterus、
形態 [編集 ]
Polypterus は「
円筒 形 のヘビ状 ・丸太 状 の体 (ハイギョ類 と共通 )菱形 の硬 鱗 (チョウザメ、ガー類 と共通 )- コズミン鱗 のコズミン層 が退化 してガノイン層 と板 骨 層 からなり、各 鱗 はペグソケット関節 により連結 。上顎 の歯 など骨格 要素 は神経 頭蓋 に固着 (ハイギョが内臓 頭蓋 と固着 するのに対 し、神経 頭蓋 に固着 )頭部 背 側面 に噴水 孔 ハイギョでは前 鼻孔 は吻部の背面 、後 鼻孔 は口蓋 の側 縁 にひらく)腹 面 に1対 の喉 板 (シーラカンス類 と共通 )腸 に螺旋 弁 (肉 鰭 類 =シーラカンス・ハイギョ類 と共通 )鎖骨 をもつ(シーラカンス、ハイギョ、チョウザメ、アミア類 と共通 ) -胸 鰭 を支 える肩 帯 の擬 鎖骨 の下 にある。背鰭 が条 鰭 (条 鰭 類 で共通 )-各 棘 条 に数 本 の軟条が付属 胸 鰭 が葉状 、柄 部 肉質 で鱗 に覆 われる(肉 鰭 類 :シーラカンス・ハイギョ類 と共通 )鰓 弓 4対 ・第 5が欠損 ー真 骨 類 は5対 あって第 5に鰓 弁 なく、ときに咽頭 歯 。また軟骨 魚類 は5対 脊柱 が骨 化 した椎 体 からなる(条 鰭 類 と共通 )-肉 鰭 類 :シーラカンス・ハイギョ類 は骨 化 せず脊索 のまま空気 呼吸 できる(ハイギョ類 と共通 ) -成魚 では左右 1対 の鰾、消化 管 後方 にある。幼魚 は外 鰓 をもつ。
習性 [編集 ]
分類 [編集 ]
ポリプテルス
ポリプテルス属 [編集 ]
ポリプテルス
ビッチャータイプ[編集 ]
- ビキール・ビキール Polypterus bichir bichir Lacépède, 1803
体長 は70cm-90cmと大型 で、不 確定 ながら120cmという記録 もあり、ポリプテルスの最大 種 とされている。1802年 学術 発表 された最初 の種 である。小 離 鰭 は14-19本 とこちらも最多 である。2003年 に初 めて日本 に商業 輸入 された。- ビキール・ラプラディー Polypterus bichir lapradei Steindachner, 1869
- ビキール・ビキールの
亜種 。全長 は70cmほど。小 離 鰭 は13-17本 。セネガルやニジェールなど西 アフリカに広 く分布 。ビキールと比較 すると幼魚 は目 が若干 大 きめ。
ちなみにP. sp. koliba と
- ビキール・カタンガエ Polypterus bichir katangae poll, 1941
最大 で90cmに達 するとされる大型 のポリプテルス。確認 された個体 の少 なさから「幻 のポリプテルス」とされていて、「ゴールデンビッチャー」とも呼 ばれる。体 表 の模様 はコンギクスに似 ている。- アンソルギー Polypterus ansorgii Boulenger,1910
平均 的 に巨大 サイズになり、いかつい顔 つきをしている。90cmを超 えるサイズも見 られる。観賞 魚 としては2006年 に初 めて日本 に輸入 されており、現在 ではブリードも盛 んに行 われている。小 離 鰭 は13-15本 。- エンドリケリー・エンドリケリー Polypterus endlicheri endlicheri Heckel, 1847
全長 60cm以上 になる。ニジェールやスーダンに生息 。小 離 鰭 は11-14本 。代表 種 で、ポリプテルスとして図鑑 に載 っているのはこの種 であることが多 い。黄土 色 か褐色 の地 に不規則 な黒 いくらかけ模様 がある。顔 つきや模様 など個体 差 の激 しい種 でもある。各 ヒレが大 きい印象 を受 ける。表皮 も見 た目 がざらついた感 じで他 の種 とはややことなり眼 が上部 に飛 び出 している。その姿 の通 り、待 ち伏 せ型 の低 棲肉食 魚 であり、砂 から顔 だけ出 して獲物 を待 つこともある。- エンドリケリー・コンギクス Polypterus endlicheri congicus Boulenger, 1898
- エンドリケリー・エンドリケリーの
亜種 。ザイールやタンガニーカ湖 に生息 。小 離 鰭 は12-15本 。観賞 魚 での通称 名 は「ビチャー」。ガッチリとした体格 をしていて巨大 である。本 種 はより遊泳 性 が高 く、獲物 を狙 う時 もよりアグレッシブに行動 する。骨太 なため80cmサイズは迫力 がある。大型 個体 になりやすい。
パルマスタイプ[編集 ]
- ポリプテルス・オルナティピンニス P. ornatipinnis Boulenger, 1902
- パルマスタイプにおける
最大 種 であり、体長 60cm程度 まで成長 する。コンゴ川 流域 およびタンガニーカ湖 周辺 に生息 。小 離 鰭 は9-11本 。黒褐色 の地 に多数 の細 かい黄白 色 の斑点 が入 る。オルナティピンニスは「綺麗 な羽 飾 り」の意 。その模様 から「ファンシーポリプ」と呼 ばれていた。実際 にその名 の通 り、ポリプテルスの中 では頭 一 つ抜 けた鮮 やかさがある。 - ポリプテルス・ウィークシー P. weeksii Boulenger, 1899
- コンゴ
川中 流域 に分布 。最大 体長 50cm。小 離 鰭 は8-11本 。頭部 が大 きく尾 が小 さめ。背 にはバンド模様 の出 るタイプも知 られる。他 のポリプテルスに比 べ、身体 に対 しての頭 のサイズが大 きく、体躯 も全体 的 に太 い。ガノイン鱗 が成長 とともに消失 するまでの期間 が遅 く、尻 ビレによる性差 はかなり大 きくならないと現 れない。 - ポリプテルス・レトロピンニス P. retropinnis Vaillant, 1899
体長 30cm-40cm。小 離 鰭 は7-9本 。「ザイールグリーン」の名 で2001年 からアクアリウムシーンでは広 く知 られており、別名 のとおり、一部 の個体 に緑色 が強 く出 るのが特徴 。レトロピンニスという名前 は、元々 別 の種類 のポリプテルスだと思 われていた経緯 があり、観賞 魚 店 等 では今 でもそちらを指 す場合 もある。- ポリプテルス・パルマス・パルマス P. palmas palmas Ayres, 1850
体長 30cmほどの小型 種 。小 離 鰭 は7-9本 。ほとんど流通 しないが過去 に入荷 したと思 われる個体 も存在 する。- ポリプテルス・パルマス・ブティコフェリーP. palmas buettikoferi Steindachner, 1891
体長 30cm-40cm。小 離 鰭 は7-10本 。リベリア、カメルーン、セネガル、ソリマ川 、カーサモンス川 、セントポール川 などに分布 。旧 学名 のローウェイの名称 で呼 ばれることもある。模様 が濃 く、黄色 がかったものと茶色 がかったものの2種類 のタイプがいる。背 ビレには黒 いスポットが入 る。産地 差 と思 われる差 はあるが個体 差 は比較的 少 なくバランスのとれた美 しさを秘 めている。顔 は精悍 な印象 で下 顎 が太 い。- ポリプテルス・パルマス・ポーリー P. palmas polli Gosse, 1988
独立 した種 P. polli とする見解 もある。体長 30cmほどの小型 種 。ギニアおよびコンゴ川 流域 に分布 。小 離 鰭 は5-7本 。上顎 のかなり長 い個体 も見 られる。メスの個体 は胴回 りが太 くなりメタボリックな体型 となる。古 くから飼育 用 に流通 しており、野生 、ブリードどちらもよく流通 している。- ポリプテルス・セネガルスP. senegalus senegalus Cuvier, 1829
最大 体長 50cmほど。飼育 下 では20-30cmくらいにしかならないことが多 い。小 離 鰭 は8-11本 。名前 はセネガルの国名 に由来 するが、本 種 は西 アフリカ一帯 に生息 している。模様 はなく、野生 個体 はくすんだ灰色 、ゴールデンセネガルスと呼 ばれるブリード個体 はさらに明 るい色 をしている。安価 で市場 流通 量 は最 も多 く、ロングフィンやアルビノ個体 を見 る機会 も少 なくない。- ポリプテルス・セネガルス・メリディオナリスP. senegalus meridionalis Poll,1941
国内 に商業 用 に輸入 されたことはない。上記 のセネガルスより大型 化 するというが、詳細 は不明 。- ポリプテルス・デルヘッツィ(デルヘジイ) P. delhezi Boulenger, 1899
- 「デルヘッジ」や「デルヘジー」と
呼 ばれることもある。体長 35cm-40cm。灰 褐色 の地 に複数 の黒色 の横 帯 が入 るが、模様 には個体 差 があり、模様 のないバンドレス個体 も多 く流通 している。コンゴ川 流域 に分布 。小 離 鰭 は10-13本 で、パルマスタイプとしては数 が多 い。国内 では飼育 用 として古 くから流通 し、人気 のある種類 。顔 の比率 が小 さく、鼻先 は他 のポリプに比 べてシャープな印象 を受 ける。また、頭部 分 には十字架 のような模様 が入 る。 - ポリプテルス・トゥジェルシー P. teugelsi Britz, 2004
- 2004
年 に記載 された新種 。2006年 に初 めて輸入 された。カメルーン、クロス川 の固有 種 で、体長 は60~80cm。小 離 鰭 は6-7本 。ブティコフェリーに似 て、黄色 地 に褐色 、緑 褐色 などの斑 模様 が入 る体 色 が特徴 。他 のポリプテルスに比 べて胴 長 であり、成長 とともに特 にそれが顕著 になる。オルナティピンニスと並 ぶ、パルマスタイプの最大 種 。 - ポリプテルス・モケレンベンベ P. mokelembembe Schliewen&Schafer, 2006
- 2006
年 に再 記載 された新種 で、学名 は未 確認 動物 のモケーレ・ムベンベに由来 する。体長 25cmほどとポリプテルス中 最小 種 。ザイールに生息 。小 離 鰭 は4-5本 と少 ない。胸 ヒレの付 け根 部分 に比較的 目立 つ黒 斑 がある。元々 このポリプテルスがレトロピンニスとして知 られており、後 になって、「ザイールグリーン」と呼 ばれていた別 の種類 が、実 は本当 のレトロピンニスであることが発覚 。その後 に、現在 の名 が与 えられた。
アミメウナギ属 [編集 ]
アミメウナギ
- アミメウナギ Erpetoichthys calabaricus Smith, 1865
通常 は40~60cm。最大 90cm。「ウナギ」とは全 く別 の魚 だが、ポリプテルスに比 べ極端 に細長 い体型 をしているため、この名 が付 いたのだろう。顔 つきはポリプテルスによく似 ている。
脚注 ・出典 [編集 ]
- ^ 『
内外 動物 原色 大 図鑑 』動物 原色 大 図鑑 刊行 会 、1936年 。 - ^ a b 「
魚類 学 」 - ISBN 4769916108 - ^ Tatsumi, Norifumi; Kobayashi, Ritsuko; Yano, Tohru; Noda, Masatsugu; Fujimura, Koji; Okada, Norihiro; Okabe, Masataka (2016-07-28). “Molecular developmental mechanism in polypterid fish provides insight into the origin of vertebrate lungs”. Scientific Reports 6: 30580. doi:10.1038/srep30580. ISSN 2045-2322. PMC 4964569. PMID 27466206 .
- ^
多 くの生物 が一 度 に絶滅 することは大量 絶滅 と呼 ばれ、デボン紀 以降 では4回 起 こっている。 - ^ Near, Thomas J.; Dornburg, Alex; Tokita, Masayoshi; Suzuki, Dai; Brandley, Matthew C.; Friedman, Matt (2014-04). “BOOM AND BUST: ANCIENT AND RECENT DIVERSIFICATION IN BICHIRS (POLYPTERIDAE: ACTINOPTERYGII), A RELICTUAL LINEAGE OF RAY-FINNED FISHES: RECENT DIVERSIFICATION IN POLYPTERIDS” (
英語 ). Evolution 68 (4): 1014–1026. doi:10.1111/evo.12323 .
関連 項目 [編集 ]
魚 の一覧 条 鰭 綱 肉 鰭 綱 、シーラカンス、ハイギョ- アミア、ガー、アロワナ
堂本 剛 - タレント。熱帯魚 愛好 家 でもあり、ソロワークプロジェクトの名前 を「ENDLICHERI☆ENDLICHERI」にした。古代 魚 中村 倫 也 -俳優 。自宅 にて長年 に渡 り飼育 している。