ガー目 め (ガーもく、学名 がくめい :Lepisosteiformes )は、条 じょう 鰭 ひれ 綱 つな に所属 しょぞく する魚類 ぎょるい の分類 ぶんるい 群 ぐん の一 ひと つ。ガー科 か (Lepisosteidae )1科 か のみで構成 こうせい され、スポッテッドガー ・アリゲーターガー など2属 ぞく 7種 しゅ が記載 きさい される[1] 。また、学名 がくめい に従 したが ってレピソステウス目 め 、レピソステウス科 か [2] と表記 ひょうき されることも多 おお い。新 しん 鰭 ひれ 亜 あ 綱 つな に含 ふく まれる現生 げんなま の魚類 ぎょるい として、アミア目 め と並 なら び最 もっと も原始 げんし 的 てき な一群 いちぐん とみなされている[3] 。新 しん 鰭 ひれ 亜 あ 綱 つな の下 した に、ハレコストーミ類 るい と呼 よ ばれる区分 くぶん があり、それに属 ぞく している。真 ま 骨 ほね 類 るい には含 ふく まれない。
学名 がくめい はLepisosteiformes (レピソステウス目 め )とされることが多 おお いが、Semionotiformes (セミオノータスまたはセミオノートゥス目 め [4] )と統合 とうごう して扱 あつか われることも少 すく なくない[5] 。後者 こうしゃ は(ガー科 か を除 のぞ き)全 すべ て絶滅 ぜつめつ し、現生 げんなま 種 しゅ はない。
学名 がくめい は、Lepis(鱗 うろこ の意 い )とosteus(骨 ほね の意 い )の合成 ごうせい 語 ご から成 な る。学名 がくめい を直訳 ちょくやく し、鱗 うろこ 骨 こつ 魚 ぎょ 科 か またはリンコツギョ科 か と書 か かれることもある[6] 。硬 かた 鱗 うろこ (ガノイン鱗 うろこ )をもつことから、またそれが光沢 こうたく を放 はな つことから硬 かた 鱗 うろこ 魚 ぎょ (こうりんぎょ)または光 ひかり 鱗 うろこ 魚 ぎょ (こうりんぎょ)とも呼 よ ばれる[7] 。ただし、硬 かた 鱗 うろこ をもつ魚類 ぎょるい には、アミア目 め 、チョウザメ目 め 、ポリプテルス目 め などの異 こと なる系統 けいとう も含 ふく まれる。
ガー目 め の化石 かせき 種 しゅ (Atractosteus simplex )。ガー類 るい は白 はく 亜紀 あき から始 はじめ 新 しん 世 よ にかけてほぼ全 ぜん 世界 せかい で繁栄 はんえい したが、現生 げんなま 種 しゅ の分布 ぶんぷ は北 きた アメリカ・中央 ちゅうおう アメリカに限局 げんきょく する
現生 げんなま のガー目 め の魚類 ぎょるい は北 きた アメリカ東部 とうぶ ・中央 ちゅうおう アメリカ およびキューバ に分布 ぶんぷ し、ケベック州 しゅう 南部 なんぶ に生息 せいそく するロングノーズガー 、コスタリカ のトロピカルガー がそれぞれ北限 ほくげん と南限 なんげん になっている[1] 。基本 きほん 的 てき にすべて淡水魚 たんすいぎょ であるが、汽水域 すいいき でも観察 かんさつ されることがあるほか、キューバンガー など一部 いちぶ の種類 しゅるい は海域 かいいき にも進出 しんしゅつ することが知 し られている[1] 。
ガー類 るい は水草 みずくさ の生 お い茂 しげ る浅場 あさば や三日月 みかづき 湖 こ (河 かわ 跡 あと 湖 こ )、バイユー とよばれる湿地 しっち 帯 たい など、流 なが れの緩 ゆる やかな静 せい 水域 すいいき に生息 せいそく することが多 おお い[1] 。食 しょく 性 せい は肉食 にくしょく 性 せい で、ある程度 ていど まで成長 せいちょう したものは他 た の魚類 ぎょるい や甲殻 こうかく 類 るい を主 おも に捕食 ほしょく する[8] 。孵化 ふか した仔 こ 魚 ぎょ は他 た の魚 さかな と同様 どうよう に卵黄 らんおう が付 つ いており、それが吸収 きゅうしゅう されるとアカムシ 、ボウフラ 、ミジンコ 、その他 た の動物 どうぶつ プランクトン を食 た べる。稚魚 ちぎょ になると水 みず に落 お ちた昆虫 こんちゅう 、水生 すいせい 昆虫 こんちゅう や小型 こがた の甲殻 こうかく 類 るい も食 た べる。
水域 すいいき の生態 せいたい 系 けい では上位 じょうい 捕食 ほしょく 者 しゃ に位置 いち する。特 とく に、アリゲーターガーは成魚 せいぎょ になれば、ほとんど外敵 がいてき に襲 おそ われる心配 しんぱい がなくなる。しかし、ヤツメウナギ 類 るい の攻撃 こうげき からは逃 のが れることができない[9] 。硬 かた い鱗 うろこ も破 やぶ られてしまう。一方 いっぽう でヤツメウナギは皮膚 ひふ から毒 どく を含 ふく む粘液 ねんえき を分泌 ぶんぴつ することで、ガーなどに捕食 ほしょく されることを防 ふせ いでいる[10] 。
硬骨魚 こうこつぎょ 類 るい および軟骨 なんこつ 魚類 ぎょるい において現生 げんなま する目 め の中 なか では、シーラカンス目 め 、ギンザメ目 め に次 つ いで早 はや く出現 しゅつげん した[11] 。Semionotiformes 目 め は古生代 こせいだい ペルム紀 き 後期 こうき の地層 ちそう から最古 さいこ の化石 かせき が見 み つかっている[12] 。
Lepisosteus 属 ぞく は南北 なんぼく アメリカ大陸 あめりかたいりく ・ヨーロッパ ・インド 、Atractosteus 属 ぞく は南北 なんぼく アメリカ大陸 あめりかたいりく ・ヨーロッパ・アフリカ からの報告 ほうこく がある[1] 。ガー科 か に属 ぞく する種 たね は、白 はく 亜紀 あき 前期 ぜんき の約 やく 1億 おく 1000万 まん 年 ねん 前 まえ に初 はじ めて現 あらわ れたとされる。古代 こだい における本目 ほんめ 魚類 ぎょるい の生息 せいそく 範囲 はんい は現代 げんだい よりも広 ひろ く、特 とく に中生代 ちゅうせいだい 白 はく 亜紀 あき から新生代 しんせいだい 始 はじめ 新 しん 世 よ にかけては世界 せかい の大 だい 部分 ぶぶん に分布 ぶんぷ していたとみられている[12] 。しかし、現時点 げんじてん においてはオーストラリア と南極大陸 なんきょくたいりく からは化石 かせき が発見 はっけん されていない。日本 にっぽん を含 ふく むアジア 地域 ちいき には現生 げんなま のガー科 か 魚類 ぎょるい はいないが、北九州 きたきゅうしゅう の白 はく 亜紀 あき の地層 ちそう から化石 かせき 種 しゅ が発見 はっけん されている[12] 。
ペルム紀 き 後期 こうき からジュラ紀 じゅらき にかけては変化 へんか があったものの、白 はく 亜紀 あき 以降 いこう は形態 けいたい においてほとんど変化 へんか がない[13] 。故 ゆえ に、古代 こだい の形態 けいたい をとどめていることから、生 い きた化石 かせき (有名 ゆうめい な例 れい としてはシーラカンス (ラティメリア)やカブトガニ などがある)と呼 よ ばれている。この形態 けいたい が成功 せいこう したものであるためか、現在 げんざい までにペルム紀 き 大 だい 絶滅 ぜつめつ 、三 さん 畳 じょう 紀 きの 大 だい 絶滅 ぜつめつ 、恐竜 きょうりゅう や首長 しゅちょう 竜 りゅう などの爬虫類 はちゅうるい が絶滅 ぜつめつ したことで知 し られる白 はく 亜紀 あき 大 だい 絶滅 ぜつめつ といった3回 かい の大量 たいりょう 絶滅 ぜつめつ を経験 けいけん しているが、それらを生 い き残 のこ ることができた。
ショートノーズガー(Lepisosteus platostomus )。細長 ほそなが い体 からだ と吻の突 つ き出 で た顎 あご 、全身 ぜんしん を覆 おお うガノイン鱗 うろこ (と尾鰭 おびれ の形態 けいたい がガー科 か 魚類 ぎょるい の特徴 とくちょう である
ガー目 め の仲間 なかま は細長 ほそなが い体 からだ と、吻 (口先 くちさき )の突出 とっしゅつ した著 いちじる しく細長 ほそなが い両 りょう 顎 あご をもつ[1] 。下 しも 顎 あご のみが長 なが いサヨリ科 か などとは異 こと なり、上顎 じょうがく の方 ほう がやや長 なが く突 つ き出 で る。最大 さいだい でも全長 ぜんちょう 88cmのショートノーズガー を除 のぞ く6種 しゅ はいずれも全長 ぜんちょう [14] が1mを超 こ える記録 きろく があり、最大 さいだい 種 しゅ であるアリゲーターガーは最大 さいだい で3.05m、体重 たいじゅう ではこれよりわずかに小 ちい さい個体 こたい で137kgの記録 きろく がある[15] 。細長 ほそなが い顎 あご には、針 はり のように鋭 するど い歯 は が並 なら ぶ[1] 。
背鰭 せびれ は体 からだ の後方 こうほう に位置 いち し、臀 しり 鰭 ひれ と互 たが いに向 む かい合 あ う[1] 。尾鰭 おびれ は上下 じょうげ 非対称 ひたいしょう の異 い 尾 お となっているが、より古 ふる い系統 けいとう の魚類 ぎょるい と比較 ひかく しその形状 けいじょう は簡略 かんりゃく 化 か されている[1] 。骨格 こっかく は完全 かんぜん に硬骨 こうこつ 化 か し、鰓 えら 条 じょう 骨 こつ は3本 ほん で、間 あいだ 鰓 えら 蓋 ぶた 骨 こつ を欠 か く[1] 。両側 りょうがわ に2個 こ 以上 いじょう の上側 うわがわ 頭骨 とうこつ をもち、鋤 すき 骨 こつ は対 たい となる[1] 。主上 しゅじょう 顎骨 がっこつ は小 ちい さく不動 ふどう 性 せい で、前 ぜん 上顎 じょうがく 骨 こつ をもたない[1] 。椎骨 ついこつ は前方 ぜんぽう が突出 とっしゅつ し、後方 こうほう が窪 くぼ んだ後 のち 凹性で、他 た の魚類 ぎょるい にはほとんど見 み られない特徴 とくちょう となっている[1] [16] 。
全身 ぜんしん が堅牢 けんろう な菱形 ひしがた の鱗 うろこ (ガノイン鱗 うろこ )で覆 おお われ、側線 そくせん 鱗 うろこ は50-65枚 まい [1] 。ガノイン鱗 うろこ は現生 げんなま 種 しゅ では本目 ほんめ とポリプテルス目 め ・チョウザメ目 め ・アミア目 め などに共通 きょうつう してみられる、原始 げんし 的 てき な硬骨魚 こうこつぎょ 類 るい の特徴 とくちょう の一 ひと つである。
浮 う き袋 ぶくろ には血管 けっかん 網 もう が発達 はったつ し、肺 はい のように空気 くうき 呼吸 こきゅう を行 おこな うことが可能 かのう となっている[1] 。ガー類 るい が好 この んで生活 せいかつ する流 なが れの少 すく ない水域 すいいき は、低 てい 酸素 さんそ 状態 じょうたい に陥 おちい りやすいが[17] 、空気 くうき 中 ちゅう の酸素 さんそ を取 と り入 い れることで生存 せいぞん を図 はか ることができる[3] 。ただし、鰓 えら 呼吸 こきゅう の機能 きのう は空気 くうき 呼吸 こきゅう ができない魚 さかな に比 くら べて劣 おと り、それだけでは生存 せいぞん できない。実際 じっさい に、空気 くうき を吸 す うための隙間 すきま がなくなったことにより、空気 くうき 呼吸 こきゅう ができなくなり死亡 しぼう した例 れい がある[18] 。
急激 きゅうげき な変化 へんか には弱 よわ いものの、緩 ゆる やかに変化 へんか するのであればpH(水素 すいそ イオン指数 しすう )や水温 すいおん が高 たか いなどといった他 ほか の魚 さかな が生 い きられない悪条件 あくじょうけん でも生存 せいぞん できる。
人間 にんげん との関 かか わり[ 編集 へんしゅう ]
シカゴのシェッド水族館 すいぞくかん で飼育 しいく されている個体 こたい
ガーの仲間 なかま は観賞 かんしょう 魚 ぎょ として、世界 せかい 各地 かくち の水族館 すいぞくかん 、時 とき には個人 こじん のアクアリウム でも飼育 しいく 対象 たいしょう となる。総 そう じて大型 おおがた になり体 からだ も頑丈 がんじょう なため、飼育 しいく にあたっては体長 たいちょう の1.5倍 ばい 程度 ていど の幅 はば と奥行 おくゆ きのある水槽 すいそう が必要 ひつよう で、Atractosteus 属 ぞく の3種 しゅ とロングノーズガーについては特 とく に大型 おおがた の水槽 すいそう が求 もと められる。無理 むり に狭 せま い水槽 すいそう で飼育 しいく すると、成長 せいちょう に支障 ししょう が出 で たり、吻の先端 せんたん を傷 きず つけてこぶができてしまうことがある。鋭 するど い歯 は をもつため扱 あつか いには注意 ちゅうい を要 よう する。飛 と び出 だ し防止 ぼうし のための、ふたは必須 ひっす である。空気 くうき 呼吸 こきゅう をするため、必 かなら ずふたと水面 すいめん の間 あいだ に体高 たいこう の1〜2倍 ばい 程度 ていど の空間 くうかん を確保 かくほ する必要 ひつよう がある。
大 おお きさを除 のぞ けば、とても管理 かんり が容易 ようい であるといえる。ほとんどの魚類 ぎょるい に比 くら べ病気 びょうき にかかりにくい[19] 。もし、ガーが生存 せいぞん できないのであれば、飼育 しいく 者 しゃ の管理 かんり や使用 しよう 器具 きぐ の問題 もんだい が真 ま っ先 さき に疑 うたが われるといってもよいほどである。
性質 せいしつ はおとなしいため、同種 どうしゅ 異種 いしゅ を問 と わず全長 ぜんちょう が半分 はんぶん 以上 いじょう ある複数 ふくすう の魚 さかな とも混 こん 泳 およげ ができる。それ未満 みまん であれば尾 お ビレ やその他 た のヒレ をかじられてしまうことがある。そういった場合 ばあい はどちらかを他 た の水槽 すいそう に移 うつ す必要 ひつよう がある。ガー同士 どうし が最 もっと も好 この ましいが、コイ 、フナ 、ナマズ やポリプテルス など、大 おお きさが適当 てきとう であればほとんどの淡水魚 たんすいぎょ と同 おな じ水槽 すいそう で飼 か うことができるため、そういった飼育 しいく 例 れい も多 おお い。ただし、ニホンナマズ などの一部 いちぶ のナマズは攻撃 こうげき 的 てき な種 たね もありやや小 ちい さい大 おお きさであっても、ガーに対 たい し攻撃 こうげき することがある。その際 さい には、驚 おどろ いたり逃 に げようとしたりすることも多 おお く、水槽 すいそう の壁 かべ に体 からだ や吻 をぶつけてしまうことがある。
餌 えさ は人工 じんこう 飼料 しりょう よりも生 い き餌 え を好 この む。毒 どく がなく大 おお きさが適当 てきとう であれば、種類 しゅるい を問 と わず様々 さまざま な淡水魚 たんすいぎょ 、エビ、ザリガニ 、カエル などを食 た べる。ただし、ガーは餌 えさ をとらえることが上手 じょうず ではないことや[20] 、在来 ざいらい の川 かわ 魚 ぎょ には動 うご きが素早 すばや いものが多 おお いため(例 たと えばオイカワ 、ウグイ 、カワムツ およびヌマムツ などが挙 あ げられる)水槽 すいそう が極端 きょくたん に広 ひろ すぎる場合 ばあい 、捕 つか まえることが困難 こんなん になることがある。
琵琶湖 びわこ などにおける繁殖 はんしょく の可能 かのう 性 せい とその影響 えいきょう について[ 編集 へんしゅう ]
繁殖 はんしょく に関 かん する疑問 ぎもん [ 編集 へんしゅう ]
近年 きんねん 、飼育 しいく 放棄 ほうき による河川 かせん への放流 ほうりゅう が相次 あいつ いでいる。主 おも な河川 かせん としては、多摩川 たまがわ や呑川 などが挙 あ げられる。特 とく にアリゲーターガーの場合 ばあい 、かつては幻 まぼろし のガーと呼 よ ばれる程 ほど 、非常 ひじょう に高価 こうか であったため、十分 じゅうぶん に資金 しきん がなければ購入 こうにゅう できなかった。しかし、1994年 ねん に大量 たいりょう 輸入 ゆにゅう が始 はじ まり価格 かかく が暴落 ぼうらく したため[21] 、安易 あんい に飼育 しいく することができるようになり、それと同時 どうじ に河川 かせん 等 とう への放流 ほうりゅう が目立 めだ つようになった。成魚 せいぎょ であれば10℃程度 ていど の低 てい 水温 すいおん にも耐 た えるため、工業 こうぎょう 排水 はいすい の放出 ほうしゅつ があるなどの温暖 おんだん な河川 かせん では、密 みつ 放流 ほうりゅう (外来 がいらい 種 しゅ 参照 さんしょう )された個体 こたい が越冬 えっとう ・繁殖 はんしょく する可能 かのう 性 せい がある。ただし、2011年 ねん 8月 がつ 15日 にち 現在 げんざい 、それらの明 あき らかな証拠 しょうこ は確認 かくにん されていない。
琵琶湖 びわこ では漁業 ぎょぎょう 資源 しげん や固有 こゆう の生物 せいぶつ 相 しょう への悪影響 あくえいきょう が危惧 きぐ されている。しかし、現時点 げんじてん では国内 こくない 全 すべ ての淡水 たんすい 域 いき において深刻 しんこく な影響 えいきょう や漁業 ぎょぎょう 被害 ひがい も報告 ほうこく されていない。2008年 ねん 9月 がつ 22日 にち 、琵琶湖 びわこ で全長 ぜんちょう 89cmのアリゲーターガーが捕獲 ほかく されたが[22] 、これは繁殖 はんしょく したものではなく、ある程度 ていど まで成長 せいちょう してからの飼育 しいく 放棄 ほうき により放流 ほうりゅう されたものである可能 かのう 性 せい が高 たか い。
仮 かり にアリゲーターガーが繁殖 はんしょく しているとすれば、成魚 せいぎょ や若 わか 魚 さかな [23] だけではなく、幼魚 ようぎょ や稚魚 ちぎょ も捕獲 ほかく されるはずで、むしろ後者 こうしゃ の方 ほう が捕獲 ほかく 例 れい が多 おお くなるはずである。しかし、幼魚 ようぎょ や稚魚 ちぎょ は捕獲 ほかく された例 れい がない。[24] これまで捕獲 ほかく されたものは全 すべ て成魚 せいぎょ や若 わか 魚 さかな であり卵 たまご も発見 はっけん されておらず(卵 たまご の外見 がいけん も全 すべ ての在来 ざいらい 魚 ぎょ とは異 こと なる[25] )、繁殖 はんしょく は確認 かくにん されていない。以下 いか の条件 じょうけん によりアリゲーターガーが琵琶湖 びわこ で繁殖 はんしょく できるかは疑問 ぎもん がある。
琵琶湖 びわこ は一 いち 年 ねん で数 すう ヶ月 かげつ 間 あいだ は水温 すいおん が10℃(50℉)を下回 したまわ り1〜2月 がつ には4℃(40℉)程 ほど に下 さ がるため、アリゲーターガーにとっても越冬 えっとう は難 むずか しいと考 かんが えられる。特 とく に仔 こ 魚 ぎょ から幼魚 ようぎょ のうちは10℃未満 みまん の低温 ていおん や急激 きゅうげき な水温 すいおん への変化 へんか に耐 た えることができない。
原産地 げんさんち は温帯 おんたい に属 ぞく す場所 ばしょ も多 おお いが、冬 ふゆ の気温 きおん が高 たか いため、年間 ねんかん における水温 すいおん 差 さ が小 ちい さい。琵琶湖 びわこ などは水温 すいおん 差 さ が大 おお きく、変動 へんどう も激 はげ しいため、生存 せいぞん に適 てき しているとはいえない。
ミシシッピ川 がわ の河口 かこう 周辺 しゅうへん では5月、メキシコでは4月 がつ に産卵 さんらん するが、日本 にっぽん は現地 げんち に比 くら べ春 はる の訪 おとず れが遅 おそ いため仮 かり に産卵 さんらん できる場合 ばあい であっても、それよりも遅 おそ くなる。現地 げんち では食料 しょくりょう 資源 しげん も豊富 ほうふ で冬 ふゆ の訪 おとず れも遅 おそ いため、その前 まえ にある程度 ていど 成長 せいちょう し越冬 えっとう のための体力 たいりょく と栄養 えいよう (主 おも に脂肪 しぼう )をつけることができる。しかし、日本 にっぽん では夏 なつ が短 みじか いことに加 くわ え、栄養 えいよう 価 か のある食料 しょくりょう も少 すく なく、越冬 えっとう に見合 みあ わせた分 ぶん の体力 たいりょく をつける前 まえ に冬 ふゆ を迎 むか えることとなる。よって、原産地 げんさんち よりも寒 さむ く長 なが い冬 ふゆ を乗 の り越 こ えることは困難 こんなん になる。
日本 にっぽん に輸入 ゆにゅう されるものは、原産地 げんさんち ではなく年間 ねんかん を通 とお して温暖 おんだん な東南 とうなん アジア で養殖 ようしょく された個体 こたい である。当然 とうぜん 、何 なに 世代 せだい も温暖 おんだん な環境 かんきょう で過 す ごしているため、野生 やせい 個体 こたい に比 くら べ多少 たしょう なりとも耐寒 たいかん 性 せい が衰 おとろ えている。
日本 にっぽん の河川 かせん における環境 かんきょう [ 編集 へんしゅう ]
工業 こうぎょう 排水 はいすい などにより年間 ねんかん を通 とお して水温 すいおん の高 たか い河川 かせん もあるが、そういった場所 ばしょ は川底 かわぞこ や岸部 きしべ がコンクリートで覆 おお われていることが多 おお く、獲物 えもの である淡水魚 たんすいぎょ が不十分 ふじゅうぶん な場合 ばあい も多 おお い。十分 じゅうぶん にいる場合 ばあい であっても、アリゲーターガーは流 なが れの速 はや い場所 ばしょ に適 てき していないことや、高 たか く跳 は ねることもできないことにより堰 せき や魚道 ぎょどう などの高低 こうてい 差 さ がある場所 ばしょ を上 のぼ ることもできない。そのため越冬 えっとう できる場所 ばしょ は更 さら に限定 げんてい される。在来 ざいらい 種 しゅ は低温 ていおん に耐 た えることができるため、他 た の場所 ばしょ に避難 ひなん することによって食糧 しょくりょう 不足 ふそく に陥 おちい るため、生存 せいぞん 率 りつ は低下 ていか する。
日本 にっぽん の河川 かせん は長期 ちょうき 生存 せいぞん に適 てき した環境 かんきょう が少 すく ない。流 なが れの遅 おそ い場所 ばしょ が連続 れんぞく している場所 ばしょ が原産地 げんさんち では一般 いっぱん 的 てき であるが、日本 にっぽん では大 おお きな川 かわ の河口 かこう 付近 ふきん や下流 かりゅう を除 のぞ いて、そういった場所 ばしょ が少 すく ない。多 おお くの場合 ばあい 、淵 ふち 、とろ場 じょう [26] 、平瀬 ひらせ 、早瀬 はやせ が交互 こうご に連続 れんぞく していることが多 おお く[27] 、瀬 せ で流 なが されることはあるが、上 のぼ ることができない。また、ダム や堰 せき などで分断 ぶんだん されている場所 ばしょ も多 おお い。従 したが って大 おお きな河川 かせん の下流 かりゅう を除 のぞ いて、河川 かせん での長期 ちょうき 生存 せいぞん ・繁殖 はんしょく の可能 かのう 性 せい は低 ひく い。
呑川 のように全面 ぜんめん あるいは両 りょう 岸 きし がコンクリートで覆 おお われている河川 かせん (都市 とし 河川 かせん )は、食料 しょくりょう 資源 しげん が不足 ふそく するという条件 じょうけん で長期 ちょうき 生存 せいぞん および繁殖 はんしょく は不可能 ふかのう であると考 かんが えられる。[28]
水位 すいい の変化 へんか が激 はげ しいことも、繁殖 はんしょく に向 む かない条件 じょうけん となる。卵 たまご は水深 すいしん の浅 あさ い場所 ばしょ に産 う み付 つ けられるため[29] 、水位 すいい が下 さ がった場合 ばあい 、ふ化 か する前 まえ に干上 ひあ がってしまう可能 かのう 性 せい がある。反対 はんたい に、水位 すいい が上 あ がった場合 ばあい は、後述 こうじゅつ のような危険 きけん にさらされる。
洪水 こうずい および鉄砲水 てっぽうみず [ 編集 へんしゅう ]
遊泳 ゆうえい 能力 のうりょく が乏 とぼ しいため、洪水 こうずい で全滅 ぜんめつ あるいは多 おお くが死滅 しめつ してしまう可能 かのう 性 せい もある。原産地 げんさんち であっても洪水 こうずい は起 お こるが、河川 かせん の勾配 こうばい が緩 ゆる く川幅 かわはば が広 ひろ いため、水量 すいりょう は増 ふ えるが流速 りゅうそく はそれほど速 はや くならない。よって、原産地 げんさんち では海 うみ まで流 なが される危険 きけん 性 せい は低 ひく い。しかし、日本 にっぽん のほとんどの河川 かせん は原産地 げんさんち よりもはるかに勾配 こうばい が激 はげ しく川幅 かわはば も狭 せま いため、水量 すいりょう が増 ふ えれば流速 りゅうそく が普段 ふだん の数 すう 倍 ばい 〜20倍 ばい 程度 ていど になることも珍 めずら しくない。普段 ふだん はほとんど流 なが れがない場所 ばしょ であっても、同 おな じ場所 ばしょ とは思 おも えないほど激変 げきへん することも多 おお い。原産地 げんさんち では堤防 ていぼう が決壊 けっかい し氾濫 はんらん することで、流 なが れが分散 ぶんさん されることもある。しかし、近年 きんねん の日本 にっぽん ではそういったことはそれほど多 おお くなく、狭 せま い場所 ばしょ に水 みず が集中 しゅうちゅう することにより、下流 かりゅう や河口 かこう 付近 ふきん であってもかなりの流速 りゅうそく になる。従 したが って海 うみ まで流 なが されてしまう可能 かのう 性 せい も低 ひく くない。その際 さい には水 みず の勢 いきお いにより沖合 おきあい 数 すう km〜十 じゅう 数 すう kmまで流 なが されてしまうと考 かんが えられる。更 さら に、海流 かいりゅう 、潮流 ちょうりゅう や波 なみ に翻弄 ほんろう され流 なが されることもあるため河川 かせん に戻 もど ることは難 むずか しくなると考 かんが えられる。原産地 げんさんち では汽水域 すいいき に進出 しんしゅつ することが知 し られているが、原産地 げんさんち では汽水域 すいいき の面積 めんせき も広 ひろ いため、急激 きゅうげき に塩分 えんぶん 濃度 のうど が変化 へんか しない。実際 じっさい に移動 いどう する際 さい も、ある程度 ていど の時間 じかん をかけて塩分 えんぶん に慣 な らすため、急激 きゅうげき な濃度 のうど の変化 へんか には耐 た えられない。従 したが って塩分 えんぶん 濃度 のうど の変化 へんか が原因 げんいん で死滅 しめつ してしまう可能 かのう 性 せい が高 たか い。仮 かり に、それに耐 た えることができたとしても、海 うみ には淡水 たんすい とは比 くら べ物 もの にならないほど多 おお くの捕食 ほしょく 者 しゃ [30] がひしめいており、そういった捕食 ほしょく 者 しゃ に対 たい してほとんど無力 むりょく であると考 かんが えられる。それゆえ、動 うご きの鈍 にぶ いことが災 わざわ いし、なすすべなく簡単 かんたん に捕食 ほしょく されてしまう可能 かのう 性 せい が高 たか い。従 したが って一旦 いったん 海 うみ に流 なが されれば、生存 せいぞん できる可能 かのう 性 せい はほとんどないといえる。
洪水 こうずい により卵 たまご も被害 ひがい を被 こうむ ると考 かんが えられる。卵 たまご は水草 みずくさ や川底 かわぞこ の石 いし に付着 ふちゃく するが[31] 、現地 げんち では水流 すいりゅう が遅 おそ いため、流 なが されてしまう心配 しんぱい が少 すく ない。しかし日本 にっぽん の河川 かせん では、卵 たまご を付着 ふちゃく させた石 いし や水草 みずくさ ごと流 なが されてしまうか、上流 じょうりゅう から運搬 うんぱん [32] された土砂 どしゃ に埋 うず もれてしまう可能 かのう 性 せい が高 たか い。また仮 かり にそれを免 まぬか れることができた場合 ばあい も、下流 かりゅう では洪水 こうずい の前後 ぜんご で流 ながれ 路 ろ が大 おお きく変化 へんか することも多 おお い。洪水 こうずい の前 まえ は水面 すいめん 下 か に産 う みつけられた卵 たまご も、洪水 こうずい 後 ご に水位 すいい が下 さ がった時 とき 、水面 すいめん から出 で てしまうこともある。
仮 かり に繁殖 はんしょく した場合 ばあい の影響 えいきょう について[ 編集 へんしゅう ]
また、以下 いか の理由 りゆう から外来 がいらい 魚 ぎょ ・特定 とくてい 外来 がいらい 生物 せいぶつ であるブラックバス (オオクチバス やコクチバス などの総称 そうしょう )、ブルーギル ほど深刻 しんこく な悪影響 あくえいきょう を与 あた えることはないと考 かんが えられる。
低温 ていおん に弱 よわ いこと[ 編集 へんしゅう ]
1年 ねん を通 とお して水温 すいおん の低 ひく い水域 すいいき には生息 せいそく できないため、そういった場所 ばしょ の魚類 ぎょるい には影響 えいきょう が及 およ ばない。ブラックバスやブルーギルはガーに比 くら べて低温 ていおん に強 つよ いため、影響 えいきょう を与 あた える水域 すいいき も広 ひろ くなる。
流 なが れの速 はや い場所 ばしょ を泳 およ ぐことが得意 とくい でないこと[ 編集 へんしゅう ]
日本 にっぽん の河川 かせん はガーの繁殖 はんしょく に適 てき した、流 なが れが穏 おだ やかな場所 ばしょ が少 すく ない。また、河川 かせん にすむ在来 ざいらい 魚 ぎょ は細 ほそ い紡錘 ぼうすい 形 かたち の体 からだ を発達 はったつ させることで、ガーよりも遊泳 ゆうえい 力 りょく が高 たか いため、瀬 せ が多 おお く流 なが れが速 はや い河川 かせん に適応 てきおう している。よって、そういった河川 かせん にはガーは繁殖 はんしょく できず、そこにすむ在来 ざいらい 魚 ぎょ には影響 えいきょう が及 およ ばない。
空気 くうき 呼吸 こきゅう の穴 あな [ 編集 へんしゅう ]
ほとんどの魚 さかな と違 ちが い、数 すう 分 ふん おきに空気 くうき 呼吸 こきゅう のため水面 すいめん まで上 あ がり空気 くうき を吸 す う必要 ひつよう があるため、長時間 ちょうじかん 深 ふか い場所 ばしょ に潜 くぐ ることができない。琵琶湖 びわこ は平均 へいきん 水深 すいしん が41.2mあり、多 おお くの魚 さかな は水深 すいしん が深 ふか い場所 ばしょ に逃 に げ込 こ むこともできると考 かんが えられる。ブラックバスやブルーギルは鰓 えら 呼吸 こきゅう であるため、深 ふか い場所 ばしょ に潜 もぐ り続 つづ けることができる。
体 からだ や習性 しゅうせい におけるデメリット[ 編集 へんしゅう ]
水深 すいしん の浅 あさ い場所 ばしょ には水生 すいせい 植物 しょくぶつ (ヨシ などの抽水植物 しょくぶつ 、その他 た 浮葉植物 しょくぶつ や沈水植物 しょくぶつ )が群生 ぐんせい している場所 ばしょ も多 おお く、体 からだ が大 おお きく柔軟 じゅうなん 性 せい に欠 か けるアリゲーターガーはそういった場所 ばしょ に入 はい ることができない。または動 うご きがかなり制限 せいげん される[33] 。そのため在来 ざいらい 種 しゅ の魚 さかな は、一時 いちじ 的 てき または長期 ちょうき 的 てき に、そうした場所 ばしょ に隠 かく れたり逃 に げ込 こ んだりすることもできる。同様 どうよう の理由 りゆう で、浅 あさ いまたは幅 はば の狭 せま い河川 かせん や水路 すいろ 、岩場 いわば 、消 しょう 波 なみ ブロック 、沈 しず んだ流木 りゅうぼく 、倒木 とうぼく や船 ふね 、護岸 ごがん [34] 、杭 くい や水中 すいちゅう の立木 たちき が密集 みっしゅう した場所 ばしょ 、不法 ふほう 投棄 とうき されたゴミ(皮肉 ひにく にもこうした物 もの が水生 すいせい 動物 どうぶつ に隠 かく れ場所 ばしょ や産卵 さんらん 場 じょう を提供 ていきょう することがある[35] )等 とう に避難 ひなん することもできる。例 たと えば、ニゴロブナ は障害 しょうがい 物 ぶつ の多 おお い場所 ばしょ を好 この むため、それほど生存 せいぞん が脅 おびや かされないと考 かんが えられる。[36] ブラックバスやブルーギルは体 からだ も柔軟 じゅうなん であり、大 おお きすぎないことや幅 はば が狭 せま いことにより、そういった障害 しょうがい 物 ぶつ の中 なか でも難 なん なく泳 およ ぐことができる。
待 ま ち伏 ぶ せ型 がた であるため、ほとんどの在来 ざいらい 魚 ぎょ に比 くら べ動 うご きが鈍 にぶ く、瞬発 しゅんぱつ 力 りょく も低 ひく い。従 したが って前述 ぜんじゅつ のものと矛盾 むじゅん するようであるが、身 み を隠 かく すことができない場所 ばしょ では、魚 さかな を捕 つか まえることが難 むずか しいと考 かんが えられる。当然 とうぜん のことながら、身 み をひそめる場所 ばしょ のない沖合 おきあい や開 あ けた場所 ばしょ に逃 のが れることもできる。また、ガーの仲間 なかま は他 た の肉食 にくしょく 魚類 ぎょるい に比 くら べ、獲物 えもの をとらえることが得意 とくい でないため[20] 、多 おお くの在来 ざいらい 魚 ぎょ であれば襲 おそ われた場合 ばあい も、十分 じゅうぶん に逃 に げ切 き ることができると考 かんが えられる。特定 とくてい 3種 しゅ は、動 うご きが素早 すばや く獰猛 どうもう であるため、在来 ざいらい 魚 ぎょ を容易 ようい に捕食 ほしょく してしまう。
成熟 せいじゅく までの時間 じかん が長 なが いこと[ 編集 へんしゅう ]
仮 かり に、密 みつ 放流 ほうりゅう された成魚 せいぎょ が越冬 えっとう し産卵 さんらん したとしても、他 た の淡水魚 たんすいぎょ に比 くら べ成熟 せいじゅく するまでに要 よう する時間 じかん が長 なが いことにより爆発 ばくはつ 的 てき に増加 ぞうか するおそれはない。アリゲーターガーは成長 せいちょう が早 はや く現地 げんち では6〜11年 ねん で成熟 せいじゅく するが[37] 、それは冬 ふゆ の水温 すいおん が高 たか く十分 じゅうぶん に食料 しょくりょう があるという好条件 こうじょうけん 下 か の話 はなし である。水温 すいおん が20℃未満 みまん であれば成長 せいちょう 速度 そくど が遅 おそ くなり、15℃以下 いか に低下 ていか すればほとんど止 と まってしまうため、原産地 げんさんち よりも成熟 せいじゅく までに時間 じかん がかかる。短期間 たんきかん で増加 ぞうか すれば他 た の生物 せいぶつ がそれについていけない可能 かのう 性 せい があるが、数 すう 十 じゅう 年 ねん の時間 じかん をかけて増加 ぞうか するのであれば、他 た の生物 せいぶつ はそれに合 あ わせることができる。他 た の淡水魚 たんすいぎょ はアリゲーターガーに比 くら べ世代 せだい 交代 こうたい がかなり早 はや いため[38] 、環境 かんきょう の変化 へんか にも適応 てきおう しやすい。
ブルーギルが急激 きゅうげき に増加 ぞうか した理由 りゆう としては、早 はや いものは1年 ねん で成熟 せいじゅく すること、稚魚 ちぎょ までは親 おや に保護 ほご されること、幅広 はばひろ い食 しょく 性 せい 、環境 かんきょう に対 たい する適応 てきおう 力 りょく が挙 あ げられるが[39] 、全 すべ てのガーはこれらの条件 じょうけん を満 み たしていない。
成熟 せいじゅく するまでの生存 せいぞん 率 りつ が低 ひく いこと[ 編集 へんしゅう ]
成魚 せいぎょ になるまでの生存 せいぞん 率 りつ が低 ひく いことからも、爆発 ばくはつ 的 てき に増加 ぞうか しないといえる。成熟 せいじゅく するまでの時間 じかん が長 なが いこともあり、そのうちは様々 さまざま な動物 どうぶつ [40] に、全長 ぜんちょう が0.8〜1mを超 こ えるまではビワコオオナマズ に捕食 ほしょく され、成魚 せいぎょ になる前 まえ に十分 じゅうぶん に減少 げんしょう する可能 かのう 性 せい がかなり高 たか い。特 とく にブルーギルは、他 た の魚類 ぎょるい の仔 こ 魚 ぎょ や稚魚 ちぎょ を好 この んで捕食 ほしょく する。[41] 。ガーの仲間 なかま は体高 たいこう [42] が低 ひく く、棘 とげ 条 じょう [43] もないことから、同 おな じ全長 ぜんちょう の多 おお くの魚類 ぎょるい に比 くら べ捕食 ほしょく されやすい[44] 。一方 いっぽう で、高 たか い体高 たいこう と背 せ びれ に約 やく 10本 ほん 、尻 しり びれに約 やく 3本 ほん の棘 とげ 条 じょう をもつブルーギルはブラックバスおよびその他 た の魚類 ぎょるい に捕食 ほしょく されにくいことがわかっている。[41] 。また、ビワコオオナマズは、雑食 ざっしょく 性 せい の種 たね が多 おお い在来 ざいらい 魚 ぎょ のうちでは極 きわ めて魚 さかな 食 しょく 性 せい が強 つよ く、他 た の在来 ざいらい 魚 ぎょ には捕食 ほしょく されにくいブラックバスやブルーギルも捕食 ほしょく できることが知 し られている[45] 。
アリゲーターガーは昼 ひる 行 ぎょう 性 せい であるため、夜間 やかん は水面 すいめん 付近 ふきん に浮 う くような体勢 たいせい でほとんど動 うご かない。故 ゆえ に夜行 やこう 性 せい の捕食 ほしょく 者 しゃ にはほとんど無防備 むぼうび であり、ナマズは昼間 ひるま は深 ふか い場所 ばしょ (底 そこ 層 そう や中層 ちゅうそう )で隠 かく れているが、夜間 やかん には表層 ひょうそう ・沿岸 えんがん 近 ちか くで活動 かつどう することも多 おお い[46] 。そのため、それらに簡単 かんたん に捕食 ほしょく されてしまうと考 かんが えられる。
アリゲーターガーなど一部 いちぶ の種類 しゅるい は食用 しょくよう としても利用 りよう される[15] 。一方 いっぽう で、ガー類 るい の卵 たまご は一般 いっぱん に有毒 ゆうどく で、実験 じっけん 的 てき に投与 とうよ されたマウス に対 たい し致死 ちし 的 てき に作用 さよう することが知 し られる[3] 。この毒 どく が生態 せいたい 学 がく 的 てき にどのような意味 いみ をもつのかは、ほとんどわかっていない[3] 。卵 たまご の直径 ちょっけい は3mm程度 ていど で、緑色 みどりいろ であり、水草 みずくさ や川底 かわぞこ の石 いし に付着 ふちゃく できるようになっている。
釣 つ りの愛好 あいこう 家 か の中 なか には、アリゲーターガーが、釣 つ りの対象 たいしょう になる魚 さかな を食害 しょくがい し、水産 すいさん 資源 しげん を激減 げきげん させていると考 かんが えている者 もの もいる。しかし、実際 じっさい にはこの考 かんが えは誤 あやま りである。詳 くわ しく調査 ちょうさ された結果 けっか 、アリゲーターガーはこれらの魚類 ぎょるい や水鳥 みずとり を希 まれ にしか食 た べず、その他 た の魚類 ぎょるい や甲殻 こうかく 類 るい が主 おも な捕食 ほしょく 対象 たいしょう であることがわかった[47] 。むしろアミアと同様 どうよう に、ガーがいなければその水域 すいいき は他 た の魚類 ぎょるい で過密 かみつ 状態 じょうたい に陥 おちい り、健康 けんこう な個体 こたい が生育 せいいく できなくなってしまうのではないかという指摘 してき がある。
ロングノーズガー(Lepisosteus osseus )。繁殖 はんしょく 期 き に河川 かせん を遡上 そじょう する習性 しゅうせい が知 し られている[15]
スポッテッドガー (Lepisosteus oculatus )。斑紋 はんもん による体 からだ 色 しょく が特徴 とくちょう で、最 もっと もよく知 し られたガーの一種 いっしゅ である
ガー目 め はガー科 か のみ1科 か で構成 こうせい され、Nelson(2006)の体系 たいけい において2属 ぞく 7種 たね が認 みと められている[1] 。顎 あご 口上 こうじょう 綱 つな に含 ふく まれる魚類 ぎょるい には55の目 め が存在 そんざい するが、このうち8番目 ばんめ に種 たね の数 かず が少 すく ない[48] 。2属 ぞく は鰓 えら 耙の本数 ほんすう と形態 けいたい で鑑別 かんべつ され、Atractosteus 属 ぞく は59-81本 ほん の大型 おおがた の鰓 えら 耙をもつ一方 いっぽう 、Lepisosteus 属 ぞく の鰓 えら 耙 は小 ちい さく14-33本 ほん である[1] 。
東南 とうなん アジアに分布 ぶんぷ するニードルガー (英名 えいめい :Freshwater garfish 、学名 がくめい :Xenentodon cancila )やヨーロッパ周辺 しゅうへん の海域 かいいき に分布 ぶんぷ するガーフィッシュ はガーに似 に た外見 がいけん をもつが、この目 め には属 ぞく さない。どちらもダツ目 め ダツ科 か に含 ふく まれる[49] 。また、ガノイン鱗 うろこ もなく、分布 ぶんぷ も重 かさ なっていない。
Atractosteus (アトラクトステウス) 属 ぞく [ 編集 へんしゅう ]
アリゲーターガー Atractosteus spatula (Lacepède, 1803)
本目 ほんめ の種 たね としては最大 さいだい で、成長 せいちょう が早 はや く通常 つうじょう は2m程度 ていど 、最大 さいだい で3mにもなるため、個人 こじん での飼育 しいく には不向 ふむ き。しかし、飼育 しいく 下 か では1mを超 こ えないこともある。メキシコ 産 さん とミシシッピ 産 さん の2タイプが知 し られ、後者 こうしゃ のほうがより大型 おおがた 化 か するといわれる。
キューバンガー Atractosteus tristoechus (Bloch & Schneider, 1801)
キューバ島 とう 西部 せいぶ および青年 せいねん の島 しま に分布 ぶんぷ し、最大 さいだい で全長 ぜんちょう 2mに達 たっ する[15] 。「マンファリ Manjuari(現地 げんち 語 ご での呼 よ び名 な )」ともよばれる。ほとんど模様 もよう がないオリーブ・グリーンの体 からだ 色 しょく をしている。吻はガーパイクの中 なか で一番 いちばん 幅広 はばひろ い。現地 げんち で厳重 げんじゅう に保護 ほご されていて、かつては幻 まぼろし のガーだった。現在 げんざい では定期 ていき 的 てき に輸入 ゆにゅう されており、一般 いっぱん にも入手 にゅうしゅ 可能 かのう である。卵 たまご には毒 どく がある。
トロピカルガー Atractosteus tropicus Gill, 1863
産地 さんち によって「トロピカル・ジャイアントガー」・「チャパシウス」・「ニカラグア」の3タイプに分 わ けられている。体 からだ 色 しょく や斑紋 はんもん には個体 こたい 差 さ がある。
Lepisosteus (レピソステウス) 属 ぞく [ 編集 へんしゅう ]
スポッテッドガー Lepisosteus oculatus Winchell, 1864
観賞 かんしょう 魚 ぎょ としては最 もっと も一般 いっぱん 的 てき なガーで、銀色 ぎんいろ の体 からだ に黒 くろ い斑点 はんてん が目立 めだ つ種類 しゅるい である。
ロングノーズガー Lepisosteus osseus (Linnaeus, 1758)
この属 ぞく では最大 さいだい であり、通常 つうじょう は1.4m程度 ていど になり、最大 さいだい で2mの記録 きろく がある。吻は嘴 くちばし のように、非常 ひじょう に細長 ほそなが く伸長 しんちょう する。
ショートノーズガー Lepisosteus platostomus Rafinesque, 1820
単色 たんしょく の体 からだ に幅広 はばひろ い吻をもつ。吻は他 た のガー類 るい と比較 ひかく し短 みじか い。
フロリダガー Lepisosteus platyrhincus DeKay, 1842
スポッテッドガーとの違 ちが いは吻部の断面 だんめん の形状 けいじょう などで、外部 がいぶ から見分 みわ けることは困難 こんなん である。
現時点 げんじてん において保存 ほぞん の良 よ い標本 ひょうほん があり、明 あき らかに種 たね として区別 くべつ できるものは12種 しゅ [50] で、現生 げんなま する2属 ぞく の他 ほか 、Masillosteus 属 ぞく ・Obaichthys 属 ぞく ・Oniichthys 属 ぞく などに分類 ぶんるい されている[1] [3] 。ジュラ紀 じゅらき 中期 ちゅうき から白 はく 亜紀 あき 後期 こうき に生息 せいそく したアスピドリンクス (学名 がくめい :Aspidorhynchus )は、外見 がいけん がガーパイクに似 に ているものの、この仲間 なかま には含 ふく まれない[51] 。むしろアミア目 め に近 ちか いとされる。
A. africanus の化石 かせき
Atractosteus 属 ぞく の化石 かせき
Atractosteus strausi の化石 かせき
Obaichthys 属 ぞく
南 みなみ アメリカにおける白 はく 亜紀 あき 前期 ぜんき [52] の地層 ちそう で2種 しゅ が発見 はっけん されている。
Oniichthys 属 ぞく
アフリカにおける白 はく 亜紀 あき の地層 ちそう で1種 しゅ が発見 はっけん されている。
現生 げんなま する属 ぞく に含 ふく まれる種 たね [ 編集 へんしゅう ]
Atractosteus 属 ぞく
以下 いか の5種 しゅ が知 し られている。属 ぞく 名 めい はA.と略 りゃく した。
種 たね の学名 がくめい
生息 せいそく 年代 ねんだい
化石 かせき の産地 さんち
A. strausi (アトラクトステウス・ストラウシ)
始 はじめ 新 しん 世 よ
ドイツ、メッセル
A. simplex (アトラクトステウス・シンプレックス)
始 はじめ 新 しん 世 よ 前期 ぜんき
アメリカ、ワイオミング州 しゅう
A. africanus (アトラクトステウス・アフリカヌス)
白 はく 亜紀 あき 後期 こうき
ニジェール
A. occidentalis (アトラクトステウス・オッキデンタリス)
白 はく 亜紀 あき 後期 こうき
アメリカ、ネブラスカ州 しゅう
A. atrox (アトラクトステウス・アトロックス
始 はじめ 新 しん 世 よ 前期 ぜんき
アメリカ、ワイオミング州 しゅう
Lepisosteus 属 ぞく
以下 いか の4種 しゅ が知 し られている。属 ぞく 名 めい はL.と略 りゃく した。
種 たね の学名 がくめい
生息 せいそく 年代 ねんだい
化石 かせき の産地 さんち
L. opertus (レピソステウス・オペルトゥス)
白 はく 亜紀 あき 後期 こうき
アメリカ、モンタナ州 しゅう
L. cuneatus (レピソステウス・クネアトゥス)
始 はじめ 新 しん 世 よ 前期 ぜんき
アメリカ、ユタ州 しゅう
L. indicus (レピソステウス・インディクス)
白 はく 亜紀 あき 後期 こうき
インド
L. fimbristus (レピソステウス・フィムブリアトゥス)
始 はじめ 新 しん 世 よ 〜漸 やや 新 しん 世 よ 前期 ぜんき
ベルギー ,フランス ,イングランド
出典 しゅってん ・脚注 きゃくちゅう [ 編集 へんしゅう ]
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.97-98
^ 多 た 紀 きの 保彦 やすひこ 他 た 、「新 しん 訂 てい 原色 げんしょく 魚類 ぎょるい 大 だい 図鑑 ずかん 解説 かいせつ 版 ばん 」、北 きた 隆 たかし 館 かん 、2005年 ねん 、p31,128 などでは、レピソステウス目 め レピソステウス科 か と書 か かれている。
^ a b c d e 『The Diversity of Fishes Second Edition』 pp.255-256
^ セミオノタス目 め 、セミオノトゥス目 め とも書 か かれる。
^ Andrew Campbell, John Dawes(松浦 まつうら 啓一 けいいち 監 かん 訳 やく )、『シリーズ〈海 うみ の動物 どうぶつ 百科 ひゃっか 〉2 魚類 ぎょるい I』、朝倉書店 あさくらしょてん 、2008年 ねん 、p24 上野 うえの 輝 あきら 彌 わたる ・坂本 さかもと 一男 かずお 、『魚 さかな の分類 ぶんるい の図鑑 ずかん 世界 せかい の魚 さかな の種類 しゅるい を考 かんが える』、東海大学 とうかいだいがく 出版 しゅっぱん 会 かい 、1999年 ねん 、p36-37,などではSemionotiformes(セミオノータス目 め )として扱 あつか われている
^ 渡辺 わたなべ 可 か 久 ひさ 、『川 かわ のさかな』、岩崎 いわさき 書店 しょてん 、1995年 ねん 、39頁 ぺーじ 、ここではレピソステアス目 め 鱗 うろこ 骨 こつ 魚 ぎょ 科 か と記 しる されている
^ 「月刊 げっかん アクアライフ2005年 ねん 8月 がつ 号 ごう 」、19頁 ぺーじ
^ 『海 うみ の動物 どうぶつ 百科 ひゃっか 2 魚類 ぎょるい I』 pp.24-25
^ Andrew Campbell, John Dawes(松浦 まつうら 啓一 けいいち 監訳 かんやく )、『シリーズ〈海 うみ の動物 どうぶつ 百科 ひゃっか 〉2 魚類 ぎょるい I』、朝倉書店 あさくらしょてん 、2008年 ねん 、p20
^ Andrew Campbell, John Dawes(松浦 まつうら 啓一 けいいち 監訳 かんやく )、『シリーズ〈海 うみ の動物 どうぶつ 百科 ひゃっか 〉2 魚類 ぎょるい I』、朝倉書店 あさくらしょてん 、2008年 ねん 、p16
^ シーラカンス目 め はデボン紀 き 中期 ちゅうき 、ギンザメ目 め はデボン紀 き 後期 こうき に出現 しゅつげん した。上野 うえの 輝 あきら 彌 わたる ・坂本 さかもと 一男 かずお 、『魚 さかな の分類 ぶんるい の図鑑 ずかん 世界 せかい の魚 さかな の種類 しゅるい を考 かんが える』、東海大学 とうかいだいがく 出版 しゅっぱん 会 かい 、1999年 ねん 、xvi-xvii
^ a b c 『新版 しんぱん 魚 ぎょ の分類 ぶんるい の図鑑 ずかん 』 pp.36-37
^ マイケル・J・ベントン 他 た 、「生物 せいぶつ の進化 しんか 大 だい 図鑑 ずかん 」、河出書房新社 かわでしょぼうしんしゃ 、2010年 ねん 、p308 ここでは現生 げんなま の7種 しゅ が生 い きた化石 かせき として取 と り扱 あつか われている。
^ 体長 たいちょう とは異 こと なり、尾 お を伸 の ばした状態 じょうたい で頭部 とうぶ の先端 せんたん から尾 お の末尾 まつび までの長 なが さを示 しめ す。
^ a b c d “Lepisosteiformes ”. FishBase. 2011年 ねん 6月 がつ 12日 にち 閲覧 えつらん 。
^ スズキ目 め イソギンポ科 か ヨダレカケ属 ぞく の魚類 ぎょるい が同様 どうよう の椎骨 ついこつ をもつことが知 し られている(『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.97-98)。
^ その理由 りゆう としては、流 なが れが悪 わる いことの他 ほか に、水温 すいおん が上 あ がりやすいことや、水底 みなそこ に堆積 たいせき した植物 しょくぶつ が腐敗 ふはい することが挙 あ げられる。
^ アリゲーターガー
^ ガーパイクの飼 か い方 かた
^ a b 佐々木 ささき 浩之 ひろゆき 、「世界 せかい の熱帯魚 ねったいぎょ &水草 みずくさ カタログ2012年版 ねんばん 」、成美 せいび 堂 どう 出版 しゅっぱん 、2011年 ねん 、p176
^ 小林 こばやし 道信 みちのぶ ・森 もり 文俊 ふみとし 、『増補 ぞうほ 改訂 かいてい 熱帯魚 ねったいぎょ 決定 けってい 版 ばん 大 だい 図鑑 ずかん 』、世界文化社 せかいぶんかしゃ 、p461
^ “琵琶湖 びわこ における外来 がいらい 魚 ぎょ (アリゲーターガー)の捕獲 ほかく について ”. 滋賀 しが 県 けん . 2011年 ねん 6月 がつ 12日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 若 わか 魚 さかな (わかうお)とは外見 がいけん は成魚 せいぎょ とそれほど変 か わらないが、繁殖 はんしょく が可能 かのう ではない魚 さかな を指 さ す。井田 いだ 斉 ひとし 他 た 、『小学館 しょうがくかん の図鑑 ずかん NEO・魚 さかな 』、小学館 しょうがくかん 、2003年 ねん 、p184
^ ガーパイクの稚魚 ちぎょ は尾鰭 おびれ の上部 じょうぶ が肉質 にくしつ で、長 なが く伸 の びているという特徴 とくちょう がある。よって、2〜3cm程度 ていど の大 おお きさであっても、在来 ざいらい の淡水魚 たんすいぎょ とははっきりと見分 みわ けがつく。
^ 宮地 みやじ 傳三郎 でんざぶろう 他 た 、「原色 げんしょく 日本 にっぽん 淡水魚 たんすいぎょ 類 るい 図鑑 ずかん 」、保育 ほいく 社 しゃ 、1992年 ねん 、p53〜393 および 石津 いしづ 恵 めぐみ 造 づくり 他 た 、「月刊 げっかん アクアライフ1994年 ねん 5月 がつ 号 ごう 」、マリン企画 きかく 、1994年 ねん 、p30
^ 淵 ふち に含 ふく められることもある
^ 宮地 みやじ 傳三郎 でんざぶろう 他 た 、「原色 げんしょく 日本 にっぽん 淡水魚 たんすいぎょ 類 るい 図鑑 ずかん 」、保育 ほいく 社 しゃ 、1992年 ねん 、p26 および 川 かわ 那 な 部 ぶ 浩哉 ひろや ・水野 みずの 信彦 のぶひこ 、「検索 けんさく 入門 にゅうもん 川 がわ と湖 みずうみ の魚 さかな ②」、保育 ほいく 社 しゃ 、1990年 ねん 、p179〜180
^ 例 たと えばコイ は雑食 ざっしょく であり小 しょう 魚 さかな の他 ほか に、タニシ などの貝 かい や藻類 そうるい を食 た べることもできるため(小 しょう 魚 さかな がいない場合 ばあい であってもそういった動物 どうぶつ は生息 せいそく している場合 ばあい も多 おお い)、コンクリートで覆 おお われている河川 かせん であっても生存 せいぞん が可能 かのう である。しかし、いずれにせよこうした河川 かせん は生産 せいさん 者 しゃ や一 いち 次 じ 消費 しょうひ 者 しゃ が乏 とぼ しい(例 たと えれば、ピラミッドの底辺 ていへん が短 みじか いため)。高次 こうじ 消費 しょうひ 者 しゃ であるアリゲーターガーが繁殖 はんしょく するための餌 えさ をまかなえる程 ほど の魚類 ぎょるい は生息 せいそく できない(その高 たか さも低 ひく くなる)。
^ Andrew Campbell, John Dawes(松浦 まつうら 啓一 けいいち 監訳 かんやく )、『シリーズ〈海 うみ の動物 どうぶつ 百科 ひゃっか 〉2 魚類 ぎょるい I』、朝倉書店 あさくらしょてん 、2008年 ねん 、p25
^ 主 おも な捕食 ほしょく 者 しゃ としては海水 かいすい 魚 ぎょ や海鳥 うみどり が挙 あ げられるが、クラゲ を含 ふく む腔腸動物 こうちょうどうぶつ 、カニ などの節足動物 せっそくどうぶつ 、軟体動物 なんたいどうぶつ (この場合 ばあい タコ やイカ )もそれになりえる。
^ 月刊 げっかん アクアライフ1994年 ねん 5月 がつ 号 ごう 、発行 はっこう 所 しょ マリン企画 きかく 、31頁 ぺーじ
^ 河川 かせん における運搬 うんぱん 作用 さよう は流速 りゅうそく の6乗 じょう に比例 ひれい することが知 し られている。例 たと えば流速 りゅうそく が2倍 ばい になれば、運搬 うんぱん 作用 さよう は64倍 ばい にもなる。
^ 水槽 すいそう に水草 みずくさ や障害 しょうがい 物 ぶつ が多 おお い場合 ばあい は、十分 じゅうぶん な広 ひろ さがとれていても、自由 じゆう に動 うご けないことが知 し られている。小林 こばやし 道信 みちのぶ ・森 もり 文俊 ふみとし 、『増補 ぞうほ 改訂 かいてい 熱帯魚 ねったいぎょ 決定 けってい 版 ばん 大 だい 図鑑 ずかん 』、世界文化社 せかいぶんかしゃ 、p461
^ 最近 さいきん の護岸 ごがん は魚 さかな の隠 かく れ家 が を確保 かくほ するため、穴 あな をあけているものも多 おお い。
^ 宮地 みやじ 傳三郎 でんざぶろう 他 た 、「原色 げんしょく 日本 にっぽん 淡水魚 たんすいぎょ 類 るい 図鑑 ずかん 」、保育 ほいく 社 しゃ 、1992年 ねん 、p208、
^ 在来 ざいらい 種 しゅ が隠 かく れられる場所 ばしょ を、ブロックなどで人工 じんこう 的 てき に作 つく ることも効果 こうか 的 てき である
^ 『月刊 げっかん アクアライフ』1994年 ねん 5月 がつ 号 ごう 、発行 はっこう 所 しょ マリン企画 きかく 、31頁 ぺーじ 閲覧 えつらん
^ 宮地 みやじ 傳三郎 でんざぶろう 他 た 、『原色 げんしょく 日本 にっぽん 淡水魚 たんすいぎょ 類 るい 図鑑 ずかん 』、保育 ほいく 社 しゃ 、1992年 ねん 、p53〜393
^ ブルーギルは生息 せいそく 場所 ばしょ の状況 じょうきょう によって、食 しょく 性 せい を変 か えることができる。例 たと えば、小 しょう 魚 さかな などの小 しょう 動物 どうぶつ が少 すく ない場合 ばあい は、水生 すいせい 植物 しょくぶつ や藻類 そうるい などを食 た べることで補 おぎな うことができる。松沢 まつざわ 陽 よう 士 し ・瀬能 せのう 宏 ひろし 、『日本 にっぽん の外来 がいらい 魚 ぎょ ガイド』、文 ぶん 一 いち 総合 そうごう 出版 しゅっぱん 、2008年 ねん 、p81,87
^ 鳥類 ちょうるい 、雑食 ざっしょく 魚 さかな ・肉食 にくしょく 魚 ぎょ 、カメ 、水生 すいせい 昆虫 こんちゅう 等 ひとし が挙 あ げられる。
^ a b 松沢 まつざわ 陽 よう 士 し ・瀬能 せのう 宏 ひろし 、『日本 にっぽん の外来 がいらい 魚 ぎょ ガイド』、文 ぶん 一 いち 総合 そうごう 出版 しゅっぱん 、2008年 ねん 、p87
^ 体高 たいこう (たいこう)とは、体 からだ を水平 すいへい にしたときの、最大 さいだい の高 たか さをいう。ただし、ひれは含 ふく めない。魚類 ぎょるい に対 たい して使 つか われる。上野 うえの 輝 あきら 彌 わたる ・坂本 さかもと 一男 かずお 、『魚 さかな の分類 ぶんるい の図鑑 ずかん 世界 せかい の魚 さかな の種類 しゅるい を考 かんが える』、東海大学 とうかいだいがく 出版 しゅっぱん 会 かい 、1999年 ねん 、XXXIII
^ 鰭 ひれ 条 じょう (きじょう:ヒレを支 ささ える骨 ほね )が硬 かた く、先端 せんたん が鋭 するど く尖 とが っているものを棘 とげ 条 じょう (きょくじょう)とよぶ。一方 いっぽう で、柔 やわ らかく尖 とが っていないものは軟条 (なんじょう)とよばれる。前者 ぜんしゃ は身 み を守 まも ることに、後者 こうしゃ は体 からだ の動 うご きを柔軟 じゅうなん にすることに役立 やくだ っている。井田 いだ 斉 ひとし 他 た 、『小学館 しょうがくかん の図鑑 ずかん NEO・魚 さかな 』、小学館 しょうがくかん 、2003年 ねん 、p94
^ 同 おな じく体高 たいこう が低 ひく いモツゴ (クチボソ )はブルーギルなどによって容易 ようい に捕食 ほしょく されやすいことが知 し られている。松沢 まつざわ 陽 よう 士 し ・瀬能 せのう 宏 ひろし 、『日本 にっぽん の外来 がいらい 魚 ぎょ ガイド』、文 ぶん 一 いち 総合 そうごう 出版 しゅっぱん 、2008年 ねん 、p87
^ 中 ちゅう 坊 ぼう 徹 てっ 次 じ ・望月 もちづき 賢二 けんじ 、『日本 にっぽん 動物 どうぶつ 大 だい 百科 ひゃっか 6』、平凡社 へいぼんしゃ 、2003年 ねん 、p41および、ナマズ科 か
^ 宮地 みやじ 傳三郎 でんざぶろう 他 た 、『原色 げんしょく 日本 にっぽん 淡水魚 たんすいぎょ 類 るい 図鑑 ずかん 』、保育 ほいく 社 しゃ 、1992年 ねん 、p267 および 森 もり 文俊 ふみとし ・内山 うちやま りゅう 、「手 て に取 と るようにしてわかる川 かわ や湖 みずうみ の生 い き物 もの の飼 か い方 かた 」、ピーシーズ 、2011年 ねん 、p52
^ Andrew Campbell, John Dawes(松浦 まつうら 啓一 けいいち 監訳 かんやく )、『シリーズ〈海 うみ の動物 どうぶつ 百科 ひゃっか 〉2 魚類 ぎょるい I』、朝倉書店 あさくらしょてん 、2008年 ねん 、p24
^ 上野 うえの 輝 あきら 彌 わたる ・坂本 さかもと 一男 かずお 、『魚 さかな の分類 ぶんるい の図鑑 ずかん 世界 せかい の魚 さかな の種類 しゅるい を考 かんが える』、東海大学 とうかいだいがく 出版 しゅっぱん 会 かい 、1999年 ねん 、xvi-xvii,xxxv
^ 『観賞 かんしょう 魚 ぎょ マニュアル2 熱帯魚 ねったいぎょ 編 へん (観賞 かんしょう 魚 ぎょ 飼育 しいく 管理 かんり 教本 きょうほん No.2)』、日本 にっぽん 観賞 かんしょう 魚 ぎょ 振興 しんこう 会 かい 、2004年 ねん
^ 部分 ぶぶん 的 てき な化石 かせき しか見 み つかっていない種 たね もあり、これらは含 ふく めない。『月刊 げっかん アクアライフ』、2005年 ねん 8月 がつ 号 ごう 、20〜21頁 ぺーじ
^ Barry-Cox 他 た 、『原色 げんしょく 版 ばん 恐竜 きょうりゅう ・絶滅 ぜつめつ 動物 どうぶつ 図鑑 ずかん 』、大 だい 日本 にっぽん 絵画 かいが 、1998年 ねん 、p37
^ 白 はく 亜紀 あき は顕 あらわ 生 せい 代 だい に属 ぞく する紀 きの としては最 もっと も長 なが いが、三 さん 畳 じょう 紀 き やジュラ紀 じゅらき などとは異 こと なり、前期 ぜんき (Early Cretaceous )と後期 こうき (Late Cretaceous )のみに分 わ けられる。白 はく 亜紀 あき 中期 ちゅうき (Middle Cretaceous)という区分 くぶん は正式 せいしき には存在 そんざい しない。前期 ぜんき はベリアシアン からアルビアン までで約 やく 1億 おく 4550万 まん 〜9960万 まん 年 ねん 前 まえ を、後期 こうき はセノマニアン 〜マーストリヒチアン までで約 やく 9960〜6550万 まん 年 ねん 前 まえ を指 さ す。
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