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ポロニウム水素すいそ

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ポロニウム水素すいそ
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 31060-73-8
PubChem 23941
ChemSpider 22383?
ChEBI
Gmelin参照さんしょう 25163, 169602
関連かんれんする物質ぶっしつ
そのかげイオン H2O
H2S
H2Se
H2Te
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。

ポロニウム水素すいそ(ポロニウムかすいそ、えい: hydrogen polonide)、より正確せいかくには水素すいそポロニウム(すいそかポロニウム、えい: polonium hydride)、ポラン (えい: polane) は、化学かがくしきが H2Po とあらわされる水素すいそポロニウム化合かごうぶつであり、カルコゲン水素すいそひとつ。ポロニウムは非金属ひきんぞくであるため、金属きんぞく水素すいそ化物ばけものより共有きょうゆう結合けつごうせい化合かごうぶつちかい。ポロニウム水素すいそ塩化えんか水素すいそのようなハロゲン水素すいそスタンナンのような金属きんぞく水素すいそ化物ばけもの中間ちゅうかん性質せいしつをもつ。

ポロニウム水素すいそは、セレン水素すいそテルル水素すいそ、その境界きょうかい水素すいそ化物ばけもの特性とくせいをもつとされる。これは室温しつおん不安定ふあんていで、単体たんたいのポロニウムと水素すいそ分解ぶんかいするのをふせぐために冷温れいおん保存ほぞんしなければならない。ポロニウムとその化合かごうぶつ極端きょくたん放射能ほうしゃのうのためあつかいが困難こんなんであり、極度きょくど希釈きしゃくされた痕跡こんせきりょう合成ごうせいされるにすぎない。そのためはっきりした物理ぶつりてき特性とくせいかっていない[1]

ポロニウムの不安定ふあんていせい放射ほうしゃせいのため実験じっけんはほとんど不可能ふかのうだが、みず溶解ようかいするとポロニウム水素すいそさんとなって酸性さんせいしめすとかんがえられている。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ Bagnall, K.W.; Emeleus, H.J.; Sharpe, A.G. (1962), “polonium hydride”, Advances in inorganic chemistry and radiochemistry, 4, Academic Press, p. 209, ISBN 9780120236046, https://books.google.de/books?lr=&id=8qePsa3V8GQC&oi=fnd&pg=PA197&hl=de