テルル化か水素すいそ

テルル化か水素すいそ

IUPAC名めい	テラン（組織そしき名めい）
別名べつめい	水素すいそ化かテルルテルル化か水素すいそ酸さん（水溶液すいようえき）
組成そせい式しき	H₂Te
式しき量りょう	129.62 g/mol
形状けいじょう	無色むしょく気体きたい
CAS登録とうろく番号ばんごう	[7783-09-7]
融点ゆうてん	−49 °C
沸点ふってん	−2 °C

テルル化か水素すいそ（テルルかすいそ、hydrogen telluride）は、化学かがく式しきが H₂Te と表あらわされる、テルルと水素すいそからなる無機むき化合かごう物ぶつであり、カルコゲン化か水素すいその一ひとつ、IUPAC組織そしき名めいはテラン (tellane)。テルルの形式けいしき酸化さんか数すうは −2価かで、もっとも単純たんじゅんなテルリドである。

酸素さんそ族ぞく元素げんそ（カルコゲン元素げんそ）の水素すいそ化物ばけもののひとつ。

化学かがく的てき性質せいしつ[編集へんしゅう]

ニンニクのようなにおいのある気体きたいで、セレン化か水素すいそ、硫化りゅうか水素すいそに性質せいしつが似にており、有毒ゆうどくである。

テルル化か水素すいそは吸熱性せい化合かごう物ぶつであり、空気くうき中ちゅうにおいては不安定ふあんていで容易よういに酸化さんかされて水みずとテルルになる^[1]。

{\ce {{2H2Te}+ O2 -> {2H2O}+ 2Te}}

水溶液すいようえき（テルル化か水素すいそ酸さん）中ちゅうでは、テルル化物ばけものイオン (Te²⁻) と水素すいそイオンに電離でんりするので、酸性さんせいを示しめす。その酸さん解離かいり定数ていすうはリン酸さん(K_a = 8.1×10⁻³)と同どう程度ていどのK_a = 2.3×10⁻³である^[1]。テルル化か水素すいそは多おおくの金属きんぞくと反応はんのうしてテルル化物ばけものを与あたえる^[2]。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

^ ^a ^b Egon Wiberg; Arnold Frederick Holleman (2001). Nils Wiberg. ed. Inorganic chemistry. Academic Press. p. 589. ISBN 0123526515
^ Henry Enfield Roscoe; Carl Schorlemmer (1878). A treatise on chemistry. 1. Appleton. pp. 367–368

化学かがく的てき性質せいしつ[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]