ミャンマー国鉄こくてつ

ミャンマー国有こくゆう鉄道てつどう မြန်မာ့ မီးရထား (Myanma Railways)
路線ろせん範囲はんい	ミャンマー
運行うんこう	1877年ねん–現在げんざい
軌間きかん	1,000 mm (3 ft 3+3⁄8 in)（メーターゲージ）
全長ぜんちょう	6,107km
本社ほんしゃ	ネピドー
公式こうしきサイト	http://www.ministryofrailtransportation.com/ http://myanmarailways1877.com/

ミャンマー国鉄こくてつ RBE2500形かたちRBE2546（元もと・松浦まつうら鉄道てつどうMR-300形かたち）

ミャンマー国有こくゆう鉄道てつどう（ミャンマーこくゆうてつどう、英語えいご: Myanma Railways ビルマ語ご: မြန်မာ့ မီးရထား）は、1877年ねんに設立せつりつされたミャンマーの鉄道てつどう事業じぎょう者しゃである。

概要がいよう

ミャンマー国有こくゆう鉄道てつどうはミャンマー全国ぜんこくに鉄道てつどう路線ろせんを有ゆうしており、総そう延長えんちょうは2015年ねん現在げんざい3,795.33マイル (6,107.99 km)、路線ろせん全体ぜんたいの駅えき数すうは960駅えきである。

鉄道てつどう路線ろせんは11の管理かんり区域くいき (division)に分わけられる。大だい規模きぼな車両しゃりょう工場こうじょうはユワータウン (Ywataung Locomotives Workshop)、インセイン (Insein Locomotives Workshop)、そしてミンゲ (Myitnge Carriages & Wagons Workshop)の三みっつである。

歴史れきし

1877年ねん3月がつ1日にち　イラワジ州しゅう鉄道てつどう (Ir-rawaddy State Railway)により、ヤンゴン - ピィ（プローム）間あいだ161マイル (259 km)が開業かいぎょう。

1896年ねん　イラワジ州しゅう鉄道てつどうはビルマ鉄道てつどう (Burma Railways Co. Ltd)に転換てんかん。

1928年ねん12月28日にち　ビルマ鉄道てつどうがIndian Railway Boardの傘下さんかとなる。

1937年ねん　ビルマ鉄道てつどうが国有こくゆう化かされる (Burma Railway Board)。

1948年ねん　ビルマは独立どくりつし、Burma Railway BoardはUnion of Burma Railway Board (UBR)となる。

1972年ねん　UBRは、Burma Railways Corporation (BRC)となる。

1989年ねん4月がつ1日にち　ビルマの政変せいへんに伴ともない、BRCはMyanma Railways (MR)となる。

路線ろせん

ミャンマー国鉄こくてつの鉄道てつどう路線ろせんは11の区域くいき (division)に分わけられる。

区域くいき・路線ろせん・駅名えきめいについては、en:List of railway stations in Myanmarを参照さんしょうの事こと。

2022年ねん現在げんざいの各かく路線ろせんの開通かいつう日びは、以下いかの通とおりである。

1877年ねん5月がつ1日にち Yangon - Pyay Line 開通かいつう。

1885年ねん8月がつ1日にち Yangon - Taungoo Line 開通かいつう。

1889年ねん3月がつ1日にち Taungoo - Mandalay Line 延伸えんしん。

1898年ねん1月がつ1日にち Mandalay - Myitkyina Line 開通かいつう。

1900年ねん4月がつ15日にち Ywataung - Alon Line 開通かいつう。

1902年ねん12月15日にち Myohaung - Lashio Line 開通かいつう。

1903年ねん3月がつ1日にち Hinthada - Pathein Line 開通かいつう。

1903年ねん3月がつ20日にち Hinthada Letbadan Line 開通かいつう。

1907年ねん10月がつ12日にち Bago - Mottama Line 開通かいつう。

1908年ねん12月14日にち Hinthada - Kyangin Line 開通かいつう。

1921年ねん5月がつ2日にち Thazi - Shwenyaung Line 開通かいつう。

1922年ねん7月がつ1日にち Alon - Budalin Line 開通かいつう。

1925年ねん4月がつ16日にち Mawlamyine - Ye Line 開通かいつう。

1927年ねん2月がつ5日にち Mandalay - Madaya Line 開通かいつう。

1929年ねん8月がつ15日にち Nyaunglebin - Madauk Line 開通かいつう。

1930年ねん1月がつ13日にち Mandalay - Myingyan Line 開通かいつう。

1930年ねん7月がつ17日にち Pyinmana - Kyaukpadaung Line 開通かいつう。

1959年ねん5月がつ1日にち Yangon Circular Railway 開通かいつう。

1969年ねん3月がつ1日にち Kyaukpadaung - Kyeeni Line 開通かいつう。

1988年ねん3月がつ27日にち Thaton - Myinegalay line 開通かいつう。

1989年ねん3月がつ27日にち Dabein - Hlelawin Line 開通かいつう。

1990年ねん1月がつ4日にち Mandalay Western Circular Line 開通かいつう。

1991年ねん1月がつ4日にち May 1990 Eastern Circular Line 開通かいつう。

1991年ねん2月がつ15日にち Tada U - Myotha Line 開通かいつう。

1991年ねん3月がつ27日にち Shwenyaung - Yutsawk Line 開通かいつう。

1992年ねん7月がつ2日にち Mandalay - Circular (Hill) Line 開通かいつう。

1992年ねん2月がつ21日にち Myotha - Wetlu Line 開通かいつう。

1992年ねん5月がつ9日にち Wetlu - Nahtogyi Line 開通かいつう。

1992年ねん12月8日にち Nahtogyi - Myingyan Line 開通かいつう。

1993年ねん1月がつ7日にち Aungban - Pinlong Line 開通かいつう。

1993年ねん3月がつ27日にち Pinlong - Loikaw Line 開通かいつう。

1993年ねん7月がつ31日にち Togyaunggale - Okkphosu Line 開通かいつう。

1993年ねん10月がつ30日にち Chaung-U - Taw Kyaungyi Line 開通かいつう。

1993年ねん12月12日にち Pakhokku - Minywa Line 開通かいつう。

1994年ねん11月13日にち Pakhokku - Myaing - Myosoe Line 開通かいつう。

1995年ねん3月がつ18日にち Myosoe - Zebya Line 開通かいつう。

1995年ねん4月がつ23日にち Kalay Natchaung Line 開通かいつう。

1995年ねん5月がつ1日にち Nansan - Moene Line 開通かいつう。

1995年ねん5月がつ30日にち Dawei - Yebyu Line 開通かいつう。

1996年ねん1月がつ5日にち Myohaung - Myitnge 複線ふくせん化か。

1996年ねん2月がつ5日にち Natchaung - Gangaw Line 開通かいつう。

1996年ねん3月がつ26日にち Myitkyina - Nampoung Airport 開通かいつう。

1996年ねん6月がつ4日にち Banyin - Pharmon Line 開通かいつう。

1996年ねん7月がつ16日にち Pyinmana - Kyitaungkan 複線ふくせん化か。

1996年ねん7月がつ27日にち Taunggyi - Pharmon Line 開通かいつう。

1996年ねん9月がつ18日にち Bagan - Sakha (Myingan) Line 開通かいつう。

1996年ねん9月がつ24日にち Ye (Chaungtaung) - Kaloggyi Line 開通かいつう。

1997年ねん2月がつ11日にち Bagan - Kyaukpadaung Line 開通かいつう。

1997年ねん4月がつ9日にち Zebyar - Kyaw Line 開通かいつう。

1997年ねん5月がつ22日にち Aunglan - Satthwa (Taungtwingyi) Line 開通かいつう。

1997年ねん7月がつ17日にち Gangaw – Yaymyetni Line 開通かいつう。

1997年ねん9月がつ14日にち Pyay – Aunglan Line 開通かいつう。

1997年ねん12月24日にち Taunggyi - Shwenyaung Line 開通かいつう。

1998年ねん3月がつ26日にち Yebyu – Paukpinkwin - Kaloggyi Line 開通かいつう。

1998年ねん8月がつ15日にち Danyingon - Hlawkar 複線ふくせん化か。

1999年ねん4月がつ9日にち Pyawbwe – Yanaung Line 開通かいつう。

1999年ねん4月がつ17日にち Magwe - Taungtwingyi Line 開通かいつう。

1999年ねん8月がつ31日にち Tada U-Mandalay Airport extension Line 開通かいつう。

1999年ねん9月がつ18日にち Sin Phyu Shin Bridge approach (East/West) Line 開通かいつう。

2000年ねん4月がつ9日にち Butalin - Ye U - Khin U Line 開通かいつう。

2001年ねん4月がつ30日にち Banyin - Hsighkhaung Line 開通かいつう。

2002年ねん7月がつ31日にち Namsan - Mangsit Line 開通かいつう。

2003年ねん3月がつ27日にち Hsighkhaung - Pyinthaya Line 開通かいつう。

2003年ねん11月15日にち Okaphosu-Thilawar Line 開通かいつう。

2003年ねん11月25日にち Approach Ye Bridge 開通かいつう。

2004年ねん3月がつ20日にち Mongseik - Kaungsaing Line 開通かいつう。

2004年ねん3月がつ21日にち Pyinthaya - Htiyee Line 開通かいつう。

2004年ねん11月27日にち Htiyee - Ponchaung Line 開通かいつう。

2006年ねん1月がつ1日にち Ponchaung - Kaungsaing Line 開通かいつう。

2006年ねん3月がつ4日にち Toegyaunggale - Dagon University Line 開通かいつう。

2006年ねん4月がつ17日にち Thanlwin Bridge (Mawlamyaine)approach 開通かいつう。

2006年ねん6月がつ1日にち Okkphosu - Yangon East University Line 開通かいつう。

2006年ねん6月がつ25日にち Myitnge - Kyaukse 複線ふくせん化か。

2006年ねん7月がつ16日にち Tharzi - Kunganyo Line 開通かいつう。

2007年ねん1月がつ27日にち Kyaw - Yaymyetni Line 開通かいつう。

2007年ねん4月がつ21日にち Daik U- Sittaung line 開通かいつう。

2007年ねん3月がつ17日にち HlawKha – University of Computer line 開通かいつう。

2007年ねん9月がつ2日にち Kyeeni - Chauk line 開通かいつう。

2007年ねん11月24日にち Kyitaunggan – Kyaukse 複線ふくせん化か。

2008年ねん3月がつ2日にち Kyangin - Ooshitpin line 開通かいつう。

2008年ねん11月30日にち Pyawbwe - Phaya Ngasu line 開通かいつう。

2009年ねん3月がつ22日にち Ooshitpin - Kamma line 開通かいつう。

2009年ねん5月がつ19日にち Sittway - Yaychanpyin line 開通かいつう。

2009年ねん10月がつ17日にち Kanma - Thayet line 開通かいつう。

2009年ねん11月20日にち Pakhokku - Kyungchaung line 開通かいつう。

2009年ねん12月19日にち Magway - Kanpya line 開通かいつう。

2010年ねん1月がつ2日にち Aungtha - Bawditahtaung line 開通かいつう。

2010年ねん1月がつ16日にち Yanaung - ywataw line 開通かいつう。

2010年ねん2月がつ20日にち Katha - Moetagyi line 開通かいつう。

2010年ねん3月がつ14日にち Thayet - Minhla Line 開通かいつう。

2010年ねん5月がつ15日にち Kyantaung - Ponarkyun - Yoetayoke Line 開通かいつう。

2010年ねん6月がつ12日にち Yawchaung - Seikphu Line 開通かいつう。

2010年ねん7月がつ21日にち Hinthada - Zalum Line 開通かいつう。

2010年ねん8月がつ22日にち Pyay (Shwetaga) - Paukkhaung Line 開通かいつう。

2010年ねん9月がつ18日にち Minhla - Minbu Line 開通かいつう。

2010年ねん10月がつ9日にち Seikphu - Sinphukyun Line 開通かいつう。

2010年ねん12月19日にち Kyaingtone - Wunkaung Line 開通かいつう。

2011年ねん1月がつ22日にち Minbu - Pwintphu Line 開通かいつう。

2011年ねん2月がつ26日にち Kyunchaung - Daumgtha Line 開通かいつう。

2011年ねん3月がつ20日はつか Pathein (Begayet)-Eimme Line 開通かいつう。

2011年ねん4月がつ10日にち Yoetayoke - Kyauktaw Line 開通かいつう。

2011年ねん6月がつ4日にち Dawei - Thayetchaung Line 開通かいつう。

2011年ねん12月31日にち Ayeyarwaddy Bridge (Pakokku)approach 開通かいつう。

2013年ねん3月がつ13日にち Ywataw-Natmauk 開通かいつう。

2013年ねん5月がつ11日にち Ayeyawaddy Bridge(Malun)approach 開通かいつう。

2014年ねん2月がつ7日にち Moetagyi-ChaungWa-Kyaukkyi 開業かいぎょう。

2014年ねん5月がつ24日にち Yangon(Hlaing Thar Yar) - Nyaung Htong-Saekug開業かいぎょう。

軌道きどう

鉄道てつどう路線ろせんの軌間きかんは1,000mmである。これはイギリス（大だい英えい帝国ていこく）植民しょくみん地ち時代じだいの1877年ねんに、最初さいしょの路線ろせんであるヤンゴン - プローム（ピイ）間あいだが軌間きかん1,000mm（メーターゲージ・狭軌きょうき）によって建設けんせつされたためである。この軌間きかんを採用さいようしたのは、インドの鉄道てつどうにおいて1,000mm軌間きかんの鉄道てつどうを広軌こうきの1,676mm軌間きかんに変更へんこうする工事こうじが行おこなわれ、その際さいに車両しゃりょう・線路せんろなどの余剰よじょう品ひんが発生はっせいし、それを流用りゅうようしたからとの説せつがある。

保線ほせん状態じょうたいは先進せんしん諸国しょこくのものと比くらべて悪わるく、その乗のり心地ごこちは「ジャンピングトレイン」と評ひょうされる事こともある。しかし、近年きんねんは幹線かんせんのヤンゴン－マンダレー線せんを中心ちゅうしんに、日本にっぽん政府せいふによる技術ぎじゅつ支援しえんが行おこなわれており、保線ほせん状態じょうたいが改善かいぜんしつつある区間くかんもある。

列車れっしゃ

2014年ねん10月がつ現在げんざい、全国ぜんこくで439本ほんの列車れっしゃが運行うんこうされている。その内うちヤンゴン近郊きんこうの列車れっしゃは215本ほん、貨物かもつ列車れっしゃは28本ほんである。これらの列車れっしゃは、ディーゼル機関きかん車しゃの牽引けんいん、レールバスまたは気動車きどうしゃによって運行うんこうされる。

地方ちほうの路線ろせんでは、各駅かくえき停車ていしゃと停車駅ていしゃえきの少すくない急行きゅうこう列車れっしゃが毎日まいにち各かく一いち往復おうふく運行うんこうされている事ことが多おおいようである。ヤンゴン－マンダレー間あいだや、マンダレー－ミッチーナー間あいだなどの主要しゅようかつ長距離ちょうきょりの幹線かんせんでは、各駅かくえき停車ていしゃの区間くかん列車れっしゃも運行うんこうされている。主要しゅよう幹線かんせん以外いがいの地方ちほう路線ろせんは、日本にっぽんのいわゆるロろーカル線かるせんと比較ひかくしても本数ほんすうは非常ひじょうに少すくなく、一いち日にち1 - 3往復おうふくかつ始発駅しはつえきを早朝そうちょうに出発しゅっぱつする路線ろせんが多おおい。

旅客りょかく列車れっしゃは客車きゃくしゃ列車れっしゃ（貨車かしゃとの混合こんごう列車れっしゃを含ふくむ）と気動車きどうしゃで運行うんこうされている。 等級とうきゅうはアッパークラス（一等いっとう）とファーストクラス（二に等とう）、オーディナリークラス（三さん等とう）の三さん種類しゅるいで、アッパークラス車しゃには寝台しんだい車しゃも存在そんざいする。幹線かんせんの長距離ちょうきょり列車れっしゃには、寝台しんだい車しゃの他ほかに食堂しょくどう車しゃが連結れんけつされる事こともある。

ヤンゴン市内しない・近郊きんこうでは、空調くうちょう設備せつび無なしの列車れっしゃ、扇風機せんぷうきを装備そうびする列車れっしゃ、冷房れいぼう装置そうちを有ゆうする気動車きどうしゃ列車れっしゃ、の三さん種類しゅるいの列車れっしゃが運行うんこうされており、それぞれ運賃うんちんが異ことなっていた（後者こうしゃになるにつれ運賃うんちんは高たかくなる）。2016年ねん6月がつ以降いこう、冷房れいぼう装置そうちの使用しようは停止ていしされ、運賃うんちんも一定いってい額がくに改訂かいていされる。

ヤンゴン市内しないを約やく2.5 - 3時じ間あいだかけて一周いっしゅうする環状かんじょう線せんの他ほか、郊外こうがいの大学だいがく等とうに向むかう支線しせんへ直通ちょくつうする列車れっしゃもある。

2015年ねんに広島電鉄ひろしまでんてつから3000形かたち、750形かたちが譲渡じょうとされ、2016年ねん1 - 6月がつまでヤンゴン市し港湾こうわん部ぶにて運行うんこうされていた。

車両しゃりょう

ミャンマー国鉄こくてつの保有ほゆうする車両しゃりょうは、機関きかん車しゃ（蒸気じょうき・ディーゼル）、気動車きどうしゃ（レールバス・日本にっぽんの中古ちゅうこ気動車きどうしゃ）、客車きゃくしゃ、貨車かしゃ、事業じぎょう用よう車しゃなどに分類ぶんるいする事ことができる。

機関きかん車しゃ

• 蒸気じょうき機関きかん車しゃ

かつては様々さまざまな形式けいしきが存在そんざいした蒸気じょうき機関きかん車しゃは、2015年ねん10月がつ現在げんざい35両りょうが在籍ざいせきしている。[1]但ただしその中なかで稼働かどうが可能かのうなのはYD967号機ごうきのみとなっている。

ヤンゴン市内しないのインセイン機関きかん車しゃ工場こうじょうでレストア中ちゅうのものも数すう両りょう存在そんざいする事ことが確認かくにんされている。　

• ディーゼル機関きかん車しゃ

1958年ねんに5両りょうの電気でんき式しきディーゼル機関きかん車しゃ（アルストム製せい）が導入どうにゅうされたのを皮切かわきりに、2015年ねん現在げんざいは電気でんき式しき・液体えきたい式しき合あわせて400両りょう以上いじょうが在籍ざいせきしている。

気動車きどうしゃ

三陸さんりく鉄道てつどうからミャンマー国鉄こくてつに譲渡ゆずりわたされた、横浜よこはま博覧はくらん会かい臨港りんこう線せん121-122（写真しゃしんは新造しんぞう時じ）

• レールバス

1960年代ねんだいに日本にっぽんの援助えんじょによって生産せいさんされた日野ひの製せいトラックを改造かいぞうした鉄道てつどう車両しゃりょうが運行うんこうされていた。後のちにトラックの駆動くどう機関きかんを残のこして車体しゃたいを新しん製せいした車両しゃりょうが多数たすう製作せいさくされ、国内こくない各地かくちの路線ろせんで運行うんこうされている。これらレールバスはLRBE (Loco Rail Bus Engine)という形式けいしきが与あたえられており、その総数そうすうは約やく80両りょうである。

2000年代ねんだい前半ぜんはんには、より車体しゃたいを大型おおがた化かしたDMU (Diesel Multiple Unit)も製作せいさくされた。

これらのレールバスは3両りょう程度ていどの小型こがた客車きゃくしゃ（DMUでは付随ふずい車しゃ）を連結れんけつして運行うんこうされる。片かた運転うんてん台だいの車両しゃりょうは、終点しゅうてんの駅えきでターンテーブルによって方向ほうこう転換てんかんして折おり返かえしている。

• 日本にっぽんの中古ちゅうこ気動車きどうしゃ

2003年ねん以降いこう、日本にっぽんの鉄道てつどうで運行うんこうされてきた鉄道てつどう車両しゃりょうが数多かずおおく輸出ゆしゅつされている。気動車きどうしゃは名古屋鉄道なごやてつどう・伊勢いせ鉄道てつどう・のと鉄道てつどう・天竜てんりゅう浜名湖はまなこ鉄道てつどう・三陸さんりく鉄道てつどう・甘木あまぎ鉄道てつどう・真岡もおか鐵道てつどう・平成へいせい筑豊ちくほう鉄道てつどう・北海道ほっかいどうちほく高原こうげん鉄道てつどう・松浦まつうら鉄道てつどう・樽見たるみ鉄道てつどう・いすみ鉄道てつどう・井原いはら鉄道てつどう・北海道旅客鉄道ほっかいどうりょかくてつどう（JR北海道ほっかいどう）・東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん）・東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう（JR東海とうかい）・西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう（JR西日本にしにほん）・四国旅客鉄道しこくりょかくてつどう（JR四国しこく）から購入こうにゅう・譲渡じょうとされている。なお、ミャンマーの車両しゃりょう限界げんかいは日本にっぽんの車両しゃりょう限界げんかいより高たかさが低ひくいため、日本にっぽん製せい中古ちゅうこ車両しゃりょうのほとんどは低てい屋根やね化か改造かいぞうを受うけている。

運賃うんちん

運賃うんちんはミャンマーの通貨つうかであるチャット払はらいである。運賃うんちん表ひょうは有人ゆうじん駅えきに掲示けいじされている。 基本きほん的てきに、乗車じょうしゃする列車れっしゃの到着とうちゃくが近ちかくなってから発券はっけんされる。長距離ちょうきょり列車れっしゃでは、乗車じょうしゃ日びの3日にち前まえから座席ざせき（寝台しんだい）の予約よやくを受うけ付つけている事こともある。 地方ちほう路線ろせんでは硬かた券けんが多おおい。

外国がいこく人じんに関かんしてはこれまで正規せいき運賃うんちん・料金りょうきんの10倍ばい近ちかくにもなる外国がいこく人じん運賃うんちん・料金りょうきん（アメリカドル建たて）が適用てきようされ、さらには二に等とう車しゃしか連結れんけつしていない場合ばあいでも一等いっとう車しゃの運賃うんちん・料金りょうきんで計算けいさんされていた。しかし2014年ねん4月がつから外国がいこく人じん運賃うんちん・料金りょうきんは廃止はいしされ、外国がいこく人じんもミャンマー人じんと同様どうように正規せいきのチャット払ばらいの運賃うんちんで乗車じょうしゃする事ことができる。 長距離ちょうきょり路線ろせんでは、外国がいこく人じんはパスポートを提示ていじの上うえ、領収証りょうしゅうしょうの様ような切符きっぷが発行はっこうされる事ことが多おおい。

鉄道てつどう事故じこ

• 2012年ねん11月9日にち - ザガイン管区かんくシュウェボー県けんKanbalu付近ふきんで、液体えきたい燃料ねんりょうを積つんだ列車れっしゃが脱線だっせん炎上えんじょう。死者ししゃ27名めい、負傷ふしょう者しゃ80名めい以上いじょうの惨事さんじとなった（ミャンマー列車れっしゃ脱線だっせん事故じこ）。

関連かんれん項目こうもく

• ミャンマーの鉄道てつどう

外部がいぶリンク

• 鉄道てつどう運輸省うんゆしょう公式こうしきサイト
• ミャンマー国鉄こくてつ公式こうしきサイト