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メディア・リテラシー - Wikipedia コンテンツにスキップ

メディア・リテラシー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
メディアリテラシーから転送てんそう

メディア・リテラシーとは、メディア機能きのう理解りかいするとともに、あらゆる形態けいたいのメディア・メッセージを調しらべ、批判ひはんてき分析ぶんせき評価ひょうかし、創造そうぞうてき自己じこ表現ひょうげんし、それによって市民しみん社会しゃかい参加さんかし、文化ぶんかえて対話たいわし、行動こうどうする能力のうりょくである。また、用語ようごとしてのメディア・リテラシーはメディア・リテラシーの実践じっせん運動うんどうふくむ。

概要がいよう

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世界せかいてきひろ使つかわれている有力ゆうりょく定義ていぎとしては、NAMLE(全米ぜんべいメディア・リテラシー教育きょういく学会がっかい)やカナダのAML(メディア・リテラシー協会きょうかい)の影響えいきょうけて設立せつりつされたアメリカのCML[ちゅう 1]欧州おうしゅう連合れんごう(EU)、ユネスコによる定義ていぎがあげられる。

NAMLEの定義ていぎ以下いかとおりである。「メディア・リテラシーとは、あらゆるコミュニケーション形態けいたいもちいてアクセス、分析ぶんせき評価ひょうか創造そうぞうし、行動こうどうする能力のうりょくである。もっとも単純たんじゅん用語ようごとしては、メディア・リテラシーは伝統でんとうてきなリテラシーを土台どだいとし、あたらしいきの形態けいたいをもたらすものである。メディア・リテラシーは、人々ひとびと批判ひはんてき思考しこうし、かつ創造そうぞうし、効果こうかてきにコミュニケーションするアクティブな市民しみんにする。」[1]

また、CMLの定義ていぎ以下いかとおりである。「メディア・リテラシーは、多様たよう形態けいたい印刷いんさつからビデオ、インターネットまで)のメッセージへアクセス、分析ぶんせき評価ひょうか創造そうぞう参加さんかするための枠組わくぐみをもたらす。メディア・リテラシーは、社会しゃかいにおけるメディアの役割やくわり理解りかい構築こうちくするとともに探究たんきゅう必須ひっすのスキルであり、民主みんしゅ主義しゅぎ社会しゃかいにおける市民しみん自己じこ表現ひょうげん不可欠ふかけつなものである。」[2]

EUの定義ていぎ以下いかとおりである。「メディア・リテラシーはあらゆる技術ぎじゅつてき認知にんちてき社会しゃかいてき市民しみんてきおよび創造そうぞうてきしょ能力のうりょくかかわるものであり、それらはわたしたちがメディアへアクセスし、その批判ひはんてき理解りかいとメディアとのかかわりあいを可能かのうにする。これらのしょ能力のうりょくによってわたしたちは批判ひはんてき思考しこうりょくきたえるとともに、社会しゃかい経済けいざいてき社会しゃかいてき文化ぶんかてき側面そくめん参加さんかし、民主みんしゅ主義しゅぎてきプロセスへ積極せっきょくてき役割やくわりえんじることを可能かのうにする。」[3]

一方いっぽう、ユネスコはメディア・リテラシーと図書館としょかんかい中心ちゅうしん概念がいねん形成けいせいされた情報じょうほうリテラシー[4]統合とうごうし、ニュース情報じょうほう批判ひはんてき評価ひょうかする能力のうりょくとしてのニュース・リテラシ[5]情報じょうほう・コミュニケーション技術ぎじゅつもちいる能力のうりょくとしてのデジタル・リテラシー[6] などのあらたなリテラシーを包含ほうがんしたメディア情報じょうほうリテラシー[ちゅう 2]ばれる用語ようごもちいる。ユネスコによる情報じょうほうリテラシーおよびメディア・リテラシーの定義ていぎ以下いかとおりである。[7]

情報じょうほうリテラシー

  • 情報じょうほう必要ひつようせい明確めいかく区分くぶんする。
  • 情報じょうほう場所ばしょ特定とくていし、アクセスする。
  • 情報じょうほう批判ひはんてき評価ひょうかする。
  • 情報じょうほう組織そしきする。
  • 情報じょうほう倫理りんりてき利用りようする。
  • 情報じょうほう交流こうりゅうする。
  • 情報じょうほう加工かこうのためにICTを利用りようする。

メディア・リテラシー

  • 民主みんしゅ主義しゅぎ社会しゃかいにおけるメディアの役割やくわり機能きのう理解りかいする。
  • メディアがその機能きのう十分じゅうぶん発揮はっきしうる条件じょうけん理解りかいする。
  • メディア機能きのう観点かんてんからメディア・コンテンツを批判ひはんてき評価ひょうかする。
  • 自己じこ表現ひょうげん文化ぶんかあいだ対話たいわ民主みんしゅ主義しゅぎてき参加さんかのためにメディアにむ。
  • ユーザー・コンテンツを創造そうぞうするのに必要ひつようなスキル(ICTをふくむ)をにつけてもちいる。

なお、ユネスコの定義ていぎられるように、メディア・リテラシーは情報じょうほうリテラシーやニュース・リテラシーとはことなる概念がいねんであることに注意ちゅうい必要ひつようである。とりわけメディア・リテラシーと情報じょうほうリテラシーの類似るいじせいちがいについてはさまざまな議論ぎろんがある。[8]

メディア・リテラシーの基本きほん原理げんり

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メディア・リテラシーの概念がいねんをより正確せいかく理解りかいするためには、その基本きほん原理げんり発展はってん過程かてい理解りかいする必要ひつようがある。メディア・リテラシーの基本きほん原理げんりおおくはイギリスのメディア・リテラシー研究けんきゅうしゃマスターマン(Len Masterman)の研究けんきゅうっている。それにくわえて、マスターマンに影響えいきょうあたえた理論りろん思想しそう、さらにはカナダのメディア研究けんきゅうしゃマーシャル・マクルーハン影響えいきょうについても考慮こうりょする必要ひつようがあるが、ほんこうではしゅとしてメディア・リテラシーの基本きほん原理げんり焦点しょうてんてる。メディア・リテラシーの基本きほん原理げんりにとって重要じゅうよう概念がいねんは、プロダクション(生産せいさん制作せいさく)、リプリゼンテーション(テレビや演劇えんげきなど、構成こうせいされた表現ひょうげん表象ひょうしょう)、オーディエンス(視聴しちょうしゃ)であり、これらの基礎きそ概念がいねん理解りかいもとめられる。また、用語ようごとしてのメディアがより具体ぐたいてき表現ひょうげんであるメディア・テクストやメディア・メッセージといった用語ようご変化へんかしていった過程かていや、社会しゃかい主体しゅたい(エイジェント)としてのメディアという表現ひょうげんにも注目ちゅうもくするとよいだろう。さらに、メディア・メッセージと情報じょうほうちがいについてもかんがえてみるとよい。メディア・リテラシーの基本きほん原理げんりは、メディア・リテラシーとはなにか、メディア・リテラシーにおけるメディアとはなにか、メディア・リテラシー教育きょういくはどのようにされるべきかといった原理げんりてきいにこたえるものである。

メディア・リテラシーの原点げんてん

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今日きょうのメディア・リテラシーの理論りろんにもっともおおきな影響えいきょうをもたらしたのはマスターマンの『Teaching the Media』[9]日本語にほんごやく『メディアをおしえる』世界せかい思想しそうしゃ)[10] である。マスターマンの理論りろんはイギリスのみならず、カナダのAMLやアメリカのCMLおよびNAMLEによって北米ほくべいのメディア・リテラシー教育きょういく運動うんどうおおきな影響えいきょうをもたらした。これらの組織そしきはユネスコによるMIL(メディア情報じょうほうリテラシー)プログラムの中心ちゅうしんてき位置いちめており、マスターマンの理論りろん今日きょうのグローバルなメディア・リテラシー教育きょういく運動うんどう土台どだいとなっている[11]

かれのメディア・リテラシー思想しそう土台どだいとして、まずだいいちに、F・R・リーヴィスとデニス・トムソンらの文芸ぶんげい批評ひひょうろんがあげられる。マスターマンは、かれらの『文化ぶんか環境かんきょう』(1933)[12]出版しゅっぱんがイギリスにおけるメディア教育きょういくはじまりだったとべている(マスターマン邦訳ほうやく前掲ぜんけい、p.53)。しかし、かれらの立場たちばあらたなメディアがもたらす大衆たいしゅう文化ぶんか[ちゅう 3]から伝統でんとうてき文化ぶんかまもることであった。

マスターマンは、かれらの伝統でんとうてきなメディア教育きょういくろんたいして、ロラン・バルト記号きごうろんスチュアート・ホールらのカルチュラル・スタディーズアントニオ・グラムシのヘゲモニーろんパウロ・フレイレ批判ひはんてきリテラシーろん解放かいほう教育きょういくがくをもとに、あたらしいメディア教育きょういくがく[ちゅう 4]構想こうそうした[13]。その理論りろん構成こうせいは、ほぼどう時期じき構築こうちくされたヘンリー・ジルーの批判ひはんてき教育きょういくがくからの影響えいきょうることができる[14]実際じっさい、カナダ・トロントにあるAML(メディア・リテラシー協会きょうかい)は、マスターマンの理論りろんのみならず、批判ひはんてき教育きょういくがく英語えいごばん理論りろんからも影響えいきょうけたといわれている[15]

このようにして構築こうちくされたマスターマンの理論りろんによれば、メディア・リテラシーのもっとも重要じゅうよう原則げんそくは、「メディアは能動のうどうてきかれるべき象徴しょうちょうてき(あるいは記号きごうの)システムであり、外在がいざいてき現実げんじつ確実かくじつ自明じめい反映はんえいなどではない」[16]というてんにある。そして、メディア・テクストを批判ひはんてきくこととは、「たんおくされたメッセージの内容ないようだけでなく、それがどのように構成こうせいされどのような効果こうかしているかに注意ちゅういけること」[17]であり、その教育きょういく目的もくてきは「批判ひはんてき主体しゅたい[ちゅう 5]そだてることであった[18]。これがメディア・リテラシーにおける批判ひはんてき思考しこう原点げんてんである。

メディア・リテラシーの基本きほん原理げんり

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最初さいしょのメディア・リテラシーの基本きほん原理げんりは、AMLのバリー・ダンカン[ちゅう 6]らによるメディア・リテラシーのやっつのキー・コンセプトである。ダンカンらはマスターマンの理論りろん影響えいきょうつよけ、メディアの内容ないようよりも伝達でんたつ形態けいたい重要じゅうようせい指摘してきした「メディアはメッセージ」[19]言葉ことば著名ちょめいなマクルーハンのメディアろん融合ゆうごうさせながら、1987ねんにこれらのキー・コンセプトをつくげた。この8つのキー・コンセプトはオンタリオ教育きょういくしょう発行はっこうの「メディア・リテラシー・リソース・ガイド」[ちゅう 7]収録しゅうろくされている[20]。さらにオンタリオしゅうのみならずカナダ全国ぜんこく教職員きょうしょくいん研修けんしゅうもちいられた。同書どうしょでは、メディア・リテラシーをつぎのように定義ていぎづけている。

「メディア・リテラシーはマスメディアの性質せいしつ、マスメディアによってもちいられたテクニック、およびこれらのテクニックの影響えいきょう十分じゅうぶんかつ批判ひはんてき理解りかいできるよう生徒せいとたちを支援しえんすることにかかわっている。さらにえば、メディアがどのように機能きのうし、メディアがどのように意味いみつくし、メディアがどのように組織そしきされ、そしてメディアがどのように現実げんじつ構成こうせいするのかということを生徒せいとがより理解りかいし、たのしむことができることを目的もくてきにしている。メディア・リテラシーはまた、生徒せいとたいしてメディア作品さくひん創造そうぞうする能力のうりょくをもたらすことも目的もくてきとしている。」

AMLによる8つのキー・コンセプトは以下いかとおりである。

8つのキー・コンセプト
  1. メディアはすべて構成こうせいされたものである
  2. メディアは現実げんじつつく
  3. 視聴しちょうしゃはメディアをさぐりつつ意味いみ解釈かいしゃくする
  4. メディアは商業しょうぎょうてき意味いみふく
  5. メディアはイデオロギーてき価値かちてきメッセージをふく
  6. メディアは社会しゃかいてき政治せいじてき意味いみふく
  7. メディアにおける形式けいしき内容ないよう密接みっせつ関連かんれんする
  8. メディアはそれぞれ独自どくじ美的びてき形式けいしき

しかし、これらのコンセプトにおけるメディア概念がいねんにはあいまいさがあるため、このコンセプトの作成さくせいかかわったジョン・プンジェンテ[ちゅう 8]は、メディアの概念がいねんをより明確めいかくにした改訂かいていおこなった[21][22]。さらに現在げんざいのAMLはメディアとメディア・テクストを概念的がいねんてき区別くべつしたあらたな改訂かいていばん公表こうひょうした[23]。その内容ないよう以下いかとおりである。

8つのキー・コンセプト(改訂かいていばん
  1. メディアは、現実げんじつのリプリゼンテーションを構成こうせいする
  2. メディアは、多様たよう現実げんじつをリプリゼンテーションする
  3. オーディエンスは、メディア・テクストの意味いみさぐりつつ解釈かいしゃくするために過去かこ経験けいけんとスキルをもちいる
  4. メディア・テクストは、経済けいざいてき意味いみ
  5. メディア・テクストは、価値かちかんったメッセージをつたえる
  6. メディア・テクストは、政治せいじてき社会しゃかいてきメッセージをつたえる
  7. メディア・テクストの形式けいしき内容ないようは、意味いみつたえるために相互そうごむすびつく
  8. メディアは、それぞれなに印象いんしょうてきなにこのましいかを決定けっていする独自どくじ美的びてき形式けいしき

AMLがメディア・テクストとばれる用語ようごもちいるのは、AMLの活動かつどうがマスターマンの理論りろん影響えいきょうつよけており、その内容ないようがオンタリオしゅうのカリキュラムにも反映はんえいされているからである。オンタリオしゅうのカリキュラムでは、メディア・リテラシーは、「多様たようなフォーマットのメディア・テクストのわざとメッセージ交換こうかんたいする学習がくしゅう結果けっか」とされており、メディア・テクストは、オーディエンスに意味いみつたえる印刷いんさつ口語こうご映像えいぞうなどあらゆるフォーマットをふくみ、意味いみつたえるための「言語げんご」をつ。[24]

アメリカの研究けんきゅうしゃ活動かつどうは1990ねんにトロント近郊きんこうのゲルフで開催かいさいされたAMLの会議かいぎ参加さんかし、自分じぶんたち自身じしんのセッションをひらいた。ここから実質じっしつてきなアメリカのメディア・リテラシー運動うんどうはじまった。参加さんかしゃはマリリン・コーヘン[ちゅう 9]、デビッド・コンシダイン[ちゅう 10]、レネ・ホッブス[ちゅう 11]、ダグラス・ケルナー[ちゅう 12]、ロバート・クーベイ[ちゅう 13]、キャスリン・モーディ[ちゅう 14]、ジム・ポッター[ちゅう 15]、レネ・チェロウオレアリー[ちゅう 16]、マリエリ・ローウェ[ちゅう 17]、エリザベス・トーマン[ちゅう 18]、キャスリン・タイナー[ちゅう 19]の11めいであった。この参加さんかしゃグループが中核ちゅうかくとなり、アメリカでCMLやAMLA(現在げんざいのNAMLE)を設立せつりつすることになる。[25]

まず、フランシス・デイビス[26]はAMLの8つのキー・コンセプトをもとにテレビをるためのメディア・リテラシーのいつつのアイデアを整理せいりした[27]。ただしこのいつつのアイデアは保護ほごしゃどもにもわかるように、テレビにのみ焦点しょうてんててつくられたものであった。CMLの設立せつりつしゃ一人ひとりであるトーマンは、このアイデアをさらに発展はってんさせ、いつつのコンセプトとしてまとめた(Thoman, 1993)[28]。さらに、トーマンはフレイレ理論りろんをもとに、アウェアネス、分析ぶんせき、リフレクション、アクションのよっつのステップをふくむ「エンパワーメント」の過程かていえがき、それをアクション・ラーニング・モデルとした。(Thoman, Ibid.)

その、2002ねんにトーマン、ジョルズ、ジェフ・シェア[ちゅう 20]らは、CMLから『21世紀せいきへのリテラシー:メディア・リテラシー教育きょういく概要がいようとオリエンテーション・ガイド』(現在げんざいだいはん)を公表こうひょうする(Thoman, Jolls, and Share, 2008)[29]。このガイドには、いつつのコア・コンセプトにくわえていつつのキー・クエスチョンが追加ついかされた。その理由りゆうは、どもたちにコア・コンセプトを直接ちょくせつ理解りかいさせることがむずかしいため、質問しつもんかたちにする必要ひつようがあったからである。キー・クエスチョンは読解どっかい制作せいさく種類しゅるいがあり、どちらもコア・コンセプトと関係付かんけいづけられている。さらに、メディア・リテラシーのいつつのスキル(アクセス、分析ぶんせき評価ひょうか創造そうぞう参加さんか)、エンパワーメントのスパイラル(アウェアネス、分析ぶんせき、リフレクション、アクション)が追加ついかされた。

なお、どうガイドは、メディア・リテラシーを「教育きょういくへの21世紀せいき志向しこうするアプローチであり、多様たようなフォーマットのメッセージを使用しようするための、アクセス、分析ぶんせき評価ひょうか創造そうぞう参加さんか枠組わくぐみをもたらすとともに、社会しゃかいにおけるメディアの役割やくわり理解りかい民主みんしゅ主義しゅぎ社会しゃかい市民しみんもとめられる探究たんきゅう自己じこ表現ひょうげんのスキルを構築こうちくするもの」と定義ていぎしている。コア・コンセプトとキー・クエスチョンは以下いかとおりである。

メディア・リテラシーのコア・コンセプト
  1. メディア・メッセージはすべて「構成こうせいされた」ものである
  2. メディア・メッセージは創造そうぞうてき言語げんごとそのルールをもちいて構成こうせいされている
  3. 多様たよう人々ひとびとおなじメディア・メッセージを多様たようめる
  4. メディアは価値かちかん視点してんふくんでいる
  5. ほとんどのメディア・メッセージは、利益りえきるため、および/または権力けんりょくるためにつくられる
5キー・クエスチョン:読解どっかい
  1. だれがこのメッセージをつくったのか?
  2. どんな創作そうさくテクニックがわたし関心かんしんくために使つかわれたのか?
  3. このメッセージのほか人々ひとびと理解りかいはどのようにことなっているか?
  4. このメッセージにはどんな価値かちかんやライフスタイル、視点してん表現ひょうげんされているか、あるいは排除はいじょされているか?
  5. なぜこのメッセージはおくられたのか?
5キー・クエスチョン:制作せいさく
  1. わたしなに制作せいさくしているのか?
  2. わたしのメッセージはフォーマット、創造そうぞうせい、テクノロジーに意見いけん反映はんえいされているか?
  3. わたしのメッセージはターゲット・オーディエンスのしんとらえ、うごかしているか?
  4. わたしはコンテンツのなかで、価値かちかんやライフスタイル、視点してん明確めいかくかつ一貫いっかんして構成こうせいしたか?
  5. わたし目的もくてき効果こうかてきつたえたか?

メディア・リテラシー教育きょういく基本きほん原理げんり

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メディア・リテラシーの基本きほん原理げんり教育きょういく実現じつげんするための教育きょういく原理げんりがメディア・リテラシー教育きょういく原理げんりである。前者ぜんしゃがメディア・リテラシーの原理げんりそのものに焦点しょうてんてるのにたいして、後者こうしゃ教育きょういく実践じっせん原理げんり方法ほうほう焦点しょうてんてたものだとえる。そのはつみなもとは、マスターマンの「メディア・アウエアネス教育きょういく18の基本きほん原則げんそく」である。これは、AMLのニュースレターに掲載けいさいされた1995年版ねんばん翻訳ほんやく鈴木すずきみどり編著へんちょ『メディア・リテラシーの現在げんざい未来みらい世界せかい思想しそうしゃ、2001:296-297)とCMLのサイトに掲載けいさいされた1989年版ねんばんがあり[30]項目こうもく内容ないよう表現ひょうげん多少たしょうちがいがある。メディア教育きょういく表記ひょうきされているが、メディア・リテラシー教育きょういくおな意味いみである。

メディア・アウエアネス教育きょういく18の基本きほん原則げんそく(1989年版ねんばん)
  1. メディア教育きょういく重大じゅうだいかつ意義いぎあるこころみである。われているのは個々人ここじんとりわけマイノリティエンパワーメント社会しゃかい民主みんしゅてき構造こうぞう強化きょうかである。
  2. メディア教育きょういく統合とうごうする中心ちゅうしんてきコンセプトはリプリゼンテーションである。メディアは媒介ばいかいする。メディアは世界せかい反映はんえいするのではなくリプリゼンテーションする。
  3. メディア教育きょういく生涯しょうがいにわたるプロセスである。それゆえに、学習がくしゅうしゃたかいモチベーションが主要しゅよう目的もくてきにならなければならない。
  4. メディア教育きょういくたん批判ひはんてき知性ちせいそだてるのではなく、批判ひはんてき主体しゅたいそだてる。
  5. メディア教育きょういく探究たんきゅうである。メディア教育きょういく特定とくてい文化ぶんか政治せいじてき価値かちけない。
  6. メディア教育きょういく状況じょうきょう機会きかい重視じゅうしする。メディア教育きょういく学習がくしゅうしゃ生活せいかつじょうきょうひかりをあてる。そして、メディア教育きょういくは「いま、この」を、ひろ歴史れきしてきかつイデオロギーてき問題もんだい文脈ぶんみゃくくであろう。
  7. メディア教育きょういくもちいるコンテンツは目的もくてきのための手段しゅだんである。その目的もくてきべつのコンテンツではなく、場面ばめん応用おうようできる分析ぶんせきてきなツールを開発かいはつすることにある。
  8. メディア教育きょういく有効ゆうこうせいつぎふたつの基準きじゅんによって評価ひょうかされる。
    (a)あたらしい状況じょうきょう生徒せいとみずからの批判ひはんてき思考しこうもちいる能力のうりょく
    (b)生徒せいとしめ関与かんよ動機どうきふか
  9. 理想りそうとしては、メディア教育きょういくにおける評価ひょうかは、形成けいせいてきかつ総括そうかつてき学習がくしゅうしゃ自己じこ評価ひょうか手段しゅだんである。
  10. 実際じっさい、メディア教育きょういく内省ないせい対話たいわ双方そうほうのための対象たいしょう提供ていきょうすることによって、おしえるものとおそわるものの関係かんけい変革へんかくするこころみである。
  11. メディア教育きょういくたんなる討論とうろんではなく、対話たいわとおして探究たんきゅうする。
  12. メディア教育きょういく基本きほんてき活動かつどうてきかつ参加さんかがたであり、よりひらかれた民主みんしゅてき教育きょういく実践じっせん展開てんかい促進そくしんする。メディア教育きょういく学習がくしゅうしゃみずからの学習がくしゅうたいしてより責任せきにんち、学習がくしゅう自己じこ管理かんりし、授業じゅぎょう計画けいかく参加さんかし、そしてみずからの学習がくしゅう長期ちょうきにわたる視野しやつようにちからづける。
  13. メディア教育きょういくあたらしい教科きょうか領域りょういき導入どうにゅうかかわるよりも、より教室きょうしつでのあたらしい活動かつどう方法ほうほうかかわっている。
  14. メディア教育きょういくきょうはたらけ学習がくしゅうふくむ。きょうはたらけ学習がくしゅうはグループに焦点しょうてんてる。個々人ここじん学習がくしゅう競争きょうそうではなく洞察どうさつとグループ全体ぜんたいのリソースにかかわることによって強化きょうかされる。
  15. メディア教育きょういく実践じっせんてき批判ひはん批判ひはんてき実践じっせん双方そうほうからっている。それは文化ぶんかてきさい生産せいさんたいする文化ぶんかてき批判ひはん優位ゆういせい確認かくにんするものである。
  16. メディア教育きょういくはホーリステックなプロセスである。理念りねんてきには保護ほごしゃやメディア専門せんもん教職員きょうしょくいん同士どうし関係かんけい形作かたちづくるものである。
  17. メディア教育きょういくえざる変革へんかく原理げんりかかわっている。それはえず変化へんかしていく現実げんじつとともに発展はってんしなければならない。
  18. メディア教育きょういく土台どだいにあるのは差異さい哲学てつがくてき認識にんしきろん(エピステモロジー)である。すなわち、既存きそん知識ちしきたん教師きょうしによってつたえられたり、学習がくしゅうしゃによって「発見はっけんされる」のではない。それは目的もくてきではなくはじまりである。それは批判ひはんてき探究たんきゅう対話たいわ対象たいしょうであり、そこからあたらしい知識ちしき学習がくしゅうしゃ教師きょうしたちによって能動のうどうてき創造そうぞうされるのである。

NAMLEは、2007ねんにマスターマンの18の基本きほん原則げんそくぎつつ、メディア・リテラシー教育きょういくかんする6つの中核ちゅうかく原理げんり公表こうひょうした[31]。この中核ちゅうかく原理げんりはCMLのコア・コンセプトをふくんでおり、それを教育きょういくでどのように実践じっせんするかという問題もんだい焦点しょうてんをおいてつくられた。この中核ちゅうかく原理げんり公表こうひょう同時どうじにNAMLEはその前身ぜんしんのAMLA(Aliance for Media Literaited America)から名称めいしょう変更へんこうしている。それはメディア・リテラシーからメディア・リテラシー教育きょういくへのおおきな運動うんどう転換てんかん意味いみするものであった。この中核ちゅうかく原理げんりは6つの原理げんりとその原理げんりからもたらされるより具体ぐたいてき下位かい項目こうもくから構成こうせいされている。ここでは基本きほん項目こうもくのみを掲載けいさいする。

メディア・リテラシー教育きょういく中核ちゅうかく原理げんり
  1. メディア・リテラシー教育きょういくは、わたしたちが受信じゅしんし、創造そうぞうするメッセージについての積極せっきょくてき探究たんきゅう批判ひはんてき思考しこう要求ようきゅうする。
  2. メディア・リテラシー教育きょういくは、リテラシーの概念がいねん(すなわちき)をあらゆるメディアの形態けいたい拡張かくちょうする。
  3. メディア・リテラシー教育きょういくは、あらゆる年齢ねんれいそう学習がくしゅうしゃたいしておこなわれ、スキルの向上こうじょうはかる。識字しきじ能力のうりょくのように、それらのスキルは統合とうごうされ、インタラクティブにかえし、練習れんしゅうされる必要ひつようがある。
  4. メディア・リテラシー教育きょういくは、民主みんしゅ主義しゅぎ社会しゃかい不可欠ふかけつな、情報じょうほうつうじ、ふかかんがえ、積極せっきょくてきかかわっていく社会しゃかいへの参加さんかしゃそだてる。
  5. メディア・リテラシー教育きょういくは、メディアが文化ぶんか一部いちぶであり、社会しゃかい主体しゅたい(エイジェント)として機能きのうすることを認識にんしきする。
  6. メディア・リテラシー教育きょういくは、人々ひとびとがメディア・メッセージから自分じぶん自身じしん意味いみつくすために、自分じぶんたちのスキルや心情しんじょう経験けいけん利用りようすると確信かくしんする。

※なお、うえ記事きじちゅうもちいた翻訳ほんやく許可きょかてAMILEC(アジア太平洋たいへいようメディア情報じょうほうリテラシー教育きょういくセンター )のサイトから転載てんさいしたものである。メディア・リテラシー教育きょういく中核ちゅうかく原理げんり全文ぜんぶんやくどうサイトに掲載けいさいされている。

歴史れきし

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イギリス

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イギリスでのメディア・リテラシーの萌芽ほうがとして、1933ねんに、F・R・リーヴィスとデニス・トンプソン(トムソン)がマスメディアを批判ひはんてきくことについて言及げんきゅうしている。ただし、リーヴィスらは、現在げんざいのメディア・リテラシーの意味いみとはちがい、大衆たいしゅう文化ぶんか影響えいきょうけ、正統せいとうなものを見分みわけることをもとめていた。他方たほうアドルフ・ヒトラー情報じょうほう操作そうさ他国たこくでも問題もんだいになっており、BBCでプロパガンダを見分みわける放送ほうそうおこなわれたり、1936ねんにローマ教皇きょうこうによりメディア教育きょういく授業じゅぎょうれるようびかけがおこなわれた。その、1960年代ねんだいには、メディアのなかからより高級こうきゅうなものに興味きょうみてるようにする教育きょういくがよくれられた。

しかし、1970年代ねんだいにかけて、メディアが大衆たいしゅうれられ表現ひょうげん多様たようされていったなかで、イギリス・ノッティンガム大学だいがくレン・マスターマンが、1985ねんに『メディアをおしえる』(Teaching the Media[32]出版しゅっぱんした。マスターマンは、「メディア・リテラシーはたんにクリティカルな知力ちりょくやしなうだけでなく、クリティカルな主体性しゅたいせいやしなうことを目的もくてきする」とべ、のちに、「メディア・リテラシーの18の基本きほん原則げんそく」をまとめている。

カナダでは1960年代ねんだいマーシャル・マクルーハンのメディア分析ぶんせきおなじくして、社会しゃかい問題もんだいかんがえるための映画えいが分析ぶんせき学校がっこう教育きょういくおこなわれていた。1966ねんには、トロントで、映画えいが教育きょういく教会きょうかい設立せつりつされている。

その、1970年代ねんだい教育きょういく保守ほしゅ予算よさん削減さくげんなどが原因げんいん映画えいが教育きょういくうごきは下火したびになったが、バリー・ダンカンにより、メディア・リテラシー教会きょうかい(AML)がつくられ、くさベースのメディア・リテラシー活動かつどうおこなっていた。このメディア・リテラシー教会きょうかい政府せいふへのはたらきかけなどにより、1987ねん、メディア・リテラシーがカナダのオンタリオしゅうのカリキュラムとして導入どうにゅうされ、1989ねん、オンタリオしゅう教育きょういくしょうからメディア・リテラシーの教育きょういくしゃけガイド[33]発行はっこうされた。

日本にっぽん

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メディア・リテラシー導入どうにゅうまえ

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江戸えど時代じだいには大衆たいしゅうメディアが勃興ぼっこうし、すで情報じょうほう規制きせいきびしくおこなわれていた。とく幕末ばくまつでは、倒幕とうばく攘夷じょういこした事件じけんは、瓦版かわらばんなどでおおきく報道ほうどうできなかった。そのため、瓦版かわらばん版元はんもと隠語いんごなどをもちいて発行はっこうし、知識ちしきのあるものがそれをっていた。

明治めいじ時代じだい情報じょうほう統制とうせい継続けいぞくし、自由じゆう民権みんけん運動うんどう大正たいしょうデモクラシーなどで緩和かんわうごきもきつつあったが、昭和しょうわ初期しょき満州まんしゅう事変じへんをはじめとする大陸たいりくでの陸軍りくぐん暴走ぼうそうがメディアと世論せろんによって支持しじされ、自由じゆうみち自壊じかいした。さらに、だい世界せかい大戦たいせん勃発ぼっぱつ、ドイツのかい進撃しんげき報道ほうどうされるにおよび、ドイツとの同盟どうめいろん復活ふっかつ(ドイツがソ連それんどく不可侵ふかしん条約じょうやくむすんだことにより、同盟どうめいろん沈静ちんせいしていた)し、そのうええいべいあゆ政府せいふ姿勢しせいをメディアが批判ひはんてき報道ほうどうし、世論せろんたいえいべい協調きょうちょう反対はんたいしめし、それにじょうじた陸軍りくぐん工作こうさくにより、協調きょうちょう路線ろせんをとる米内よない光政みつまさ内閣ないかく崩壊ほうかいした。ひとつの見方みかたでは、メディア・リテラシーの欠如けつじょにちちゅう戦争せんそう拡大かくだいうながし、太平洋戦争たいへいようせんそう勃発ぼっぱつさせたともえる。

太平洋戦争たいへいようせんそうでは、新聞しんぶん法律ほうりつによって統制とうせいされ、放送ほうそうきょく事実じじつじょう国営こくえいきょくひとつだけなど、露骨ろこつ情報じょうほう操作そうさおこなわれていた。報道ほうどう軍事ぐんじなどにくわしいものであればうたがうこともある内容ないようではあったが、軍部ぐんぶによる言論げんろん弾圧だんあつもあったため、疑念ぎねんひょうすことがあれば非国民ひこくみんとされ、きていくこともままならなかった状況じょうきょうでもあった。もしメディア・リテラシー教育きょういくとどいていたとしても、開戦かいせん自体じたいめられなければ無力むりょくであるともえ、つね日頃ひごろのメディア・リテラシーが重要じゅうようであることを示唆しさしている。

だい大戦たいせんGHQによる統制とうせいおこなわれ、自由じゆう主権しゅけん回復かいふくとなる。1957ねんには、テレビによるマスコミの悪影響あくえいきょういちおくそう白痴はくちなどとわれたことがあった。「テレビというメディアは非常ひじょう低俗ていぞくものであり、テレビばかりていると、人間にんげん想像そうぞうりょく思考しこうりょく低下ていかさせてしまう。」といったもので、現代げんだいにおけるインターネット批判ひはん同様どうようことが50ねんまえからこっていた。

戦後せんご大本営だいほんえい発表はっぴょう新聞しんぶん戦争せんそう責任せきにんなどのおくしゅがわ問題もんだい検証けんしょうおこなわれたが、がわのメディア・リテラシー教育きょういくはさほど重視じゅうしされなかったため、そういったメディアをみ、き、ていく訓練くんれん自主じしゅてきおこなわなければならなかった。

日本にっぽんのメディア・リテラシーの発展はってん

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日本にっぽんでは、メディア・リテラシーが3つの領域りょういきから発展はってんしている。ひとつは、前述ぜんじゅつしょ外国がいこくによるメディアリテラシーの輸入ゆにゅう、もうひとつは、視聴覚しちょうかく教育きょういくやコンピュータ・情報じょうほう教育きょういくからの発展はってん、そして専門せんもん学校がっこう大学だいがく企業きぎょうなどで職業しょくぎょう訓練くんれん一環いっかんとしておこなわれるものである[34]

21世紀せいき状況じょうきょう

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テレビで2007ねん1がつこった情報じょうほうバラエティー番組ばんぐみ発掘はっくつ!あるあるだい事典じてんII」(フジテレビ)における納豆なっとうダイエット」データ捏造ねつぞう問題もんだいや、2011ねん1がつこったニュース番組ばんぐみ「news every.サタデー」(日本にほんテレビ)における取材しゅざい対象たいしょう企業きぎょう社員しゃいん一般いっぱんきゃくよそおったやらせ演出えんしゅつなど虚偽きょぎ情報じょうほう放送ほうそうする事件じけん度々たびたびきており、メディア・リテラシー教育きょういく必要ひつようせいぜん年代ねんだいにあるとえる。

政治せいじではブームの時期じきにメディアが好意こういてき記事きじながつづけることもあり、ブームがったあとのひらがえしでその問題もんだいてんたたかれることが度々どどきる(新党しんとうブーム郵政ゆうせい選挙せんきょ[35]小泉こいずみ旋風せんぷう民主みんしゅ旋風せんぷうだい安倍あべ政権せいけんなど)。

新聞しんぶん放送ほうそうほう規制きせいけるテレビよりも党派とうはせいつよく、偏向へんこうしているとして問題もんだいになることがある。

インターネット普及ふきゅうによりだれもが意見いけんひろげること出来できるとマスコミのほうじる情報じょうほう疑問ぎもんていする傾向けいこうまれた。たとえば新聞しんぶんさかんに推進すいしんする新聞しんぶん書籍しょせき軽減けいげん税率ぜいりつ適用てきようするという意見いけんについては、2014ねん8がつ日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかいのアンケートでは肯定こうていてきひとが76.0%であるのにたいし(中日新聞ちゅうにちしんぶん2014ねん10がつ11にち記事きじ)、Yahoo!意識いしき調査ちょうさでは32.8%にとどまっており、新聞しんぶんとインターネットの意識いしき調査ちょうさあいだ乖離かいりしょうじる結果けっかとなった[36]

一方いっぽうでインターネットの普及ふきゅう従来じゅうらいのメディアとは比較ひかくにならないほどの膨大ぼうだい情報じょうほうにもたらすこととなり、またおくしゅのハードルもひくくなった。その結果けっか2016ねん大手おおてネットサービス企業きぎょうDeNAのヘルスケア情報じょうほうサイトであやまった内容ないよう著作ちょさくけん侵害しんがいがあったことおおきな問題もんだいとなった。一部いちぶ新聞しんぶんでは情報じょうほう企業きぎょう無責任むせきにんぶりを批判ひはんしていたが[37]従来じゅうらいからの大手おおてマスコミ(テレビ・新聞しんぶん)にも情報じょうほう操作そうさ散見さんけんされるため[38]ほう玉石混交ぎょくせきこんこう情報じょうほう鵜呑うのみのすることはせずに情報じょうほうをしっかり見極みきわめること必要ひつようとされる。いずれのメディアも、虚偽きょぎ内容ないようあやまった情報じょうほう、そしてふる情報じょうほうまぎんでいる可能かのうせいおおいにある。文献ぶんけんなどのカウンターメディア参照さんしょうし、より精確せいかく理解りかいふかめることが必要ひつようである。

世界せかいすうじゅうカ国かこく大学だいがく研究けんきゅう機関きかん参加さんかし、共通きょうつう調査ちょうさひょう各国かっこく国民こくみん意識いしき調しら相互そうご比較ひかくする調査ちょうさである「世界せかい価値かちかん調査ちょうさ」のだい7かい調査ちょうさ結果けっか日本にっぽんでは2019ねん調査ちょうさ)によれば、日本にっぽん諸国しょこくなかでも、政府せいふ信頼しんらいひくくマスコミの信頼しんらいたかいという先進せんしんこく途上とじょうこく社会しゃかい主義しゅぎこくのいずれともちが特異とくいてき調査ちょうさ結果けっかている[39]日本にっぽんでは政府せいふ信頼しんらい先進せんしんこくなみひくいが、新聞しんぶん雑誌ざっしたいして7わりちかくの信頼しんらいがある。本川ほんがわひろし仮説かせつとして明治めいじ政府せいふ強権きょうけんせい新聞しんぶん雑誌ざっし対抗たいこうしたことが現代げんだいつづいているのではないかとしている[39]

総務そうむしょうおこなった「れい2年度ねんど 情報じょうほう通信つうしんメディアの利用りよう時間じかん情報じょうほう行動こうどうかんする調査ちょうさ」では、それぞれのメディアにどの程度ていど信頼しんらいできる情報じょうほうがあるとかんがえているかが調査ちょうさされた[40]。その結果けっかによれば、ぜん年代ねんだいると、もっと信頼しんらいたかいメディアは新聞しんぶんであり、66.0%が信頼しんらいできると評価ひょうかした[40]前年度ぜんねんど(れいもと年度ねんど)の調査ちょうさ結果けっか比較ひかくすると、新聞しんぶん、テレビ、インターネット、雑誌ざっしという、4つのメディアのすべての信頼しんらい減少げんしょうする結果けっかとなった[40]年代ねんだいべつでは、30だい、40だい、50だいおよび60だいでは新聞しんぶん信頼しんらいもっとたかくなっている[40]が、なお、20だいでは、新聞しんぶんとテレビがどう程度ていど信頼しんらいとなっており、10代では、テレビの信頼しんらいが、新聞しんぶん信頼しんらいよりたかくなっている[40]

メディア・リテラシー教育きょういく

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日本にっぽんにおけるメディア・リテラシー教育きょういく

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2012ねん現在げんざい日本にっぽん学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうに「メディア・リテラシー」の文言もんごんは、まだない。しかしながら、たとえば、「総合そうごうてき学習がくしゅう時間じかん」で「情報じょうほう」をあつかい、中学校ちゅうがっこう美術びじゅつ表現ひょうげん活動かつどうとして「映像えいぞうメディアの積極せっきょくてき活用かつよう」がなされ、技術ぎじゅつ家庭かてい技術ぎじゅつ分野ぶんやでは「多様たようなメディアをふくごうし、表現ひょうげん発信はっしんができること」が目標もくひょうとされており、実質じっしつてきなメディア・リテラシー教育きょういくも、さまざまなところでおこなわれている。 しかしながら、子供こどものみならず、教師きょうしたいするメディア・リテラシー教育きょういく必要ひつようであるとの指摘してきもある[41]情報じょうほうメディア研究けんきゅうおか裕之ひろゆきは、メディア・リテラシーの言葉ことば概念がいねんっている学生がくせいは7わり以上いじょういるが、具体ぐたいてき情報じょうほう適切てきせつ評価ひょうか活用かつようできておらず、むしろ退化たいかしているひとえているのではとも指摘してきしている[42]

日本にっぽんのメディア・リテラシー教育きょういく実例じつれいとしては、

などがある。

情報じょうほう発信はっしんするちから」を育成いくせいする意義いぎ

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メディア・リテラシーは、市民しみんのエンパワーメントを目的もくてきとしている。かつて、文字もじきが貴族きぞく、それもおも男性だんせいだけにみとめられた時代じだいから、教育きょういくによってすべての国民こくみんきする時代じだいになった。映像えいぞう制作せいさく放送ほうそうも、放送ほうそうきょくだけがおこなうことでなく、すべての国民こくみん自己じこ表現ひょうげん自己じこ主張しゅちょうすることを目指めざさなければないのである。リテラシーが識字しきじ、つまりきなのであるから、「き」の部分ぶぶん教育きょういく方法ほうほう開発かいはつ作品さくひん公表こうひょうするために地域ちいきとの協力きょうりょく体制たいせいづくりが必要ひつようである。福井ふくいけんでは県内けんないしょうちゅう高等こうとう学校がっこうがNHK福井放送局ふくいほうそうきょく協力きょうりょくして、児童じどう生徒せいと制作せいさくした番組ばんぐみを「発信はっしんマイスクール」という5分間ふんかんのコーナーで放送ほうそうしてきた。2000ねんから5年間ねんかんで135こう県内けんない学校がっこうの35%が番組ばんぐみ制作せいさくし、放送ほうそうした。普段ふだん子供こども姿すがたうつるため、保護ほごしゃ安心あんしんかんあたえ、学校がっこうのイメージアップにつながった。マスコミでながされる学校がっこうのイメージはわるいため、ギャップにづかされることになるのである。子供こども作品さくひん大人おとなのメディア・リテラシー教材きょうざいとなるのである。また、学校がっこうによってはケーブルテスト(Cable Test)をおこなったり、学校がっこう評価ひょうか使つかうところもあった。メディアを使つか立場たちばになれば、たんなる視聴しちょうしゃからすぐに脱却だっきゃくできることがわかる。[43]

教科書きょうかしょ変化へんか

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2000ねんから小・中学校しょうちゅうがっこう国語こくご教科書きょうかしょに「ニュース番組ばんぐみつくろう」などの内容ないようはいった。自分じぶんたちのニュース番組ばんぐみつくるために構成こうせいひょうき、調査ちょうさくことがしめされている。ビデオカメラで撮影さつえいする姿すがたや、「校内こうない放送ほうそうしてみんなでるのもたのしいでしょう」と制作せいさく放送ほうそうすすめている。

大学だいがくにおけるメディア・リテラシー教育きょういく

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大学だいがくでは、学生がくせい映像えいぞう制作せいさくし、地方ちほうきょく・CATVやインターネットで放送ほうそうするところがえている。茨城いばらきけんでは茨城大学いばらきだいがく筑波大学つくばだいがく東京藝術大学とうきょうげいじゅつだいがくがNHK水戸放送局みとほうそうきょく協力きょうりょくして「熱血ねっけつスタジアム」という15ふん番組ばんぐみつき3かい放送ほうそうした。[44]信州大学しんしゅうだいがくは、CATVに「信州大学しんしゅうだいがくチャンネル」を1チャンネルち、講演こうえんかい研究けんきゅうかい市民しみん講座こうざ放送ほうそうするだけでなく、学生がくせい制作せいさくした作品さくひん放送ほうそうしている。東京情報大学とうきょうじょうほうだいがくでは、学生がくせい毎週まいしゅう地元じもとのCATVに番組ばんぐみ供給きょうきゅうしているだけでなく、千葉ちば県内けんない高等こうとう学校がっこう放送ほうそう支援しえんして番組ばんぐみつくり、千葉ちばテレビから放送ほうそうしている。東海大学とうかいだいがく中央大学ちゅうおうだいがくしろ鷗大がく愛知淑徳大学あいちしゅくとくだいがくなども学生がくせい制作せいさくした番組ばんぐみをCATVから放送ほうそうしている。このように、大学だいがくではメディア・リテラシーを制作せいさく放送ほうそうのレベルでおこなっている。

現代げんだい動向どうこう

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現代げんだいでは各種かくしゅメディアがおおきく発達はったつしたのにわせ、以前いぜんよりも情報じょうほう必要ひつようせい重要じゅうようせいしており、おなじく情報じょうほうのもたらす影響えいきょう以前いぜんよりはるかにおおきくなっているとえる。また、情報じょうほうをテレビのみに依存いぞんしがちになることがえているほか、インターネットの普及ふきゅうにより、未成年みせいねん段階だんかいから大量たいりょう情報じょうほうれる機会きかいおおくなっている。そのため、はや段階だんかいからのリテラシー教育きょういく必要ひつようせい指摘してきされている。

メディア・リテラシーの提案ていあんしゃ

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学校がっこうカリキュラムにおけるメディア教育きょういくかんする資料しりょうについては、EUソクラテス・プロジェクトを参照さんしょうのこと。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ えい: Center for Media Literacy
  2. ^ えい: media and information literacy
  3. ^ えい: popular culture
  4. ^ えい: media pedagogy
  5. ^ えい: critical autonomy
  6. ^ えい: Barry Duncan
  7. ^ えい: Media Literacy Resource Guide、1989ねん
  8. ^ えい: John Pungente
  9. ^ えい: Marilyn Cohen
  10. ^ えい: David Considine
  11. ^ えい: Renee Hobbs
  12. ^ えい: Douglas Kellner
  13. ^ えい: Robert Kubey
  14. ^ えい: Kathryn Moody
  15. ^ えい: Jim Potter
  16. ^ えい: Renee Cherow-O’Leary
  17. ^ えい: Marieli Rowe
  18. ^ えい: Elizabeth Thoman
  19. ^ えい: Kathleen Tyner
  20. ^ えい: Jeff Share

出典しゅってん

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  16. ^ マスターマン日本語にほんごやくやく前掲ぜんけい、p.28
  17. ^ マスターマン日本語にほんごやく前掲ぜんけい、p.155
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  37. ^ DeNA謝罪しゃざい メディアの自覚じかく京都きょうと新聞しんぶん2016ねん12月9にち社説しゃせつ
  38. ^ カジノの是非ぜひうNHKの世論せろん調査ちょうさえんグラフ、ネットじょう情報じょうほう事実じじつ MEDIA KOKUSYO 2018ねん7がつ25にち配信はいしんぶん(2021ねん3がつ28にち閲覧えつらん
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  42. ^ おか裕之ひろゆき『デジタル・メディアの活用かつよう技術ぎじゅつ長崎ながさき出版しゅっぱん,2009ねん,pp.117〜118
  43. ^ 福井大学ふくいだいがく教育きょういく地域ちいき科学かがく附属ふぞく教育きょういく実践じっせん総合そうごうセンター,福井ふくいけん視聴覚しちょうかく教育きょういく研究けんきゅうかい,福井ふくいけん教育きょういく工学こうがく研究けんきゅうかい,NHK福井放送局ふくいほうそうきょく『みんなテレビディレクター -「発信はっしんマイスクール」放送ほうそう100こう記念きねん報告ほうこくしょ-』(2005)。
  44. ^ 村野むらのひとし,岩佐いわさ淳一じゅんいち『NHK水戸放送局みとほうそうきょく協力きょうりょくして大学生だいがくせい映像えいぞう作品さくひん放送ほうそうするこころみ』茨城大学いばらきだいがく教育きょういく学部がくぶ紀要きよう人文じんぶん社会しゃかい科学かがく芸術げいじゅつ)vol.56, 99-109.(2007)

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 『メディア・リテラシー』菅谷すがや明子あきこ岩波いわなみ新書しんしょ、2000ねん
  • 新版しんぱんStudy Guideメディア・リテラシー【入門にゅうもんへん】』鈴木すずきみどりへん、リベルタ出版しゅっぱん、2004ねん [1]
  • どもの発達はったつとテレビ』村野むらのひとし、ひとなる書房しょぼう、2002ねん

関連かんれんしょ

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  • 新版しんぱんメディア・コミュニケーションろん竹内たけうち郁郎いくおへんきたじゅ出版しゅっぱん、2005ねん
  • 世界せかいしんじるためのメソッド ぼくらの時代じだいのメディア・リテラシー』 もり達也たつやちょ 理論りろんしゃ、2006ねん
  • 『オトナのメディア・リテラシー』渡辺わたなべ真由子まゆこしる、リベルタ出版しゅっぱん、2007ねん (ISBN 9784903724072)
  • 『メディア・リテラシーはどもをばす』清水しみず克彦かつひこきし祐二ゆうじちょ東洋館とうようかん出版しゅっぱんしゃ、2008ねん
  • 『メディア・リテラシー』芸術げいじゅつメディア研究けんきゅうかいへん静岡しずおか学術がくじゅつ出版しゅっぱん、2008ねん [11]

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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