モンゴルぞく (中国ちゅうごく)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

モンゴルぞくこうむぞく)(モンゴルぞく(もうこぞく)、なか: こうむぞく、ピンイン: Ménggǔ zú)は、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく55の少数しょうすう民族みんぞくひとつ。

もともとは、国民こくみん民族みんぞく識別しきべつ工作こうさくによって民族みんぞくべつ区分くぶんしたさい領内りょうないモンゴルけいしょ集団しゅうだんおおくを包含ほうがんして成立せいりつさせたカテゴリー。 ダウールぞくトゥぞくのように、伝統でんとうてき自身じしんをモンゴルの一員いちいん認識にんしきしていながら、こうむぞくとは別個べっこ民族みんぞくとして識別しきべつされてしまったれいもある。一方いっぽうで、独自どくじ文語ぶんごオイラトはモンゴルぞくとして識別しきべつされている。

こうむぞく人口じんこうは581まん3947にん(2000ねん)であり、モンゴルこく人口じんこうは275まん1314にんである。これはまたブリヤートじんカルムイクじんよりもはるかにおおく、いち国内こくないのモンゴルけい民族みんぞく集団しゅうだんとしては世界せかい最大さいだいである。

分布ぶんぷ[編集へんしゅう]

モンゴルぞくおも内モンゴル自治うちもんごるじちおよ新疆しんきょうウイグル自治じち青海あおみしょう甘粛かんせいしょう黒竜江こくりゅうこうしょう吉林きつりんしょう遼寧りょうねいしょうのモンゴルぞく自治じちしゅう自治じちけんみ、そのそとにもやすしなつかいぞく自治じち河北かほくしょう四川しせんしょう雲南うんなんしょう北京ぺきんなどにも散在さんざいする。

四川しせんしょう雲南うんなんしょうのモンゴルぞくは、元朝がんちょう以降いこう移住いじゅうした人々ひとびとである[よう出典しゅってん]稲作いなさく中心ちゅうしんにした農業のうぎょう生業せいぎょう転換てんかんした一方いっぽうで、習俗しゅうぞくにはモンゴルぞくのものをのこしているとおもわれるものがある。しかし、四川しせんしょうで「こうむぞく」として識別しきべつされている集団しゅうだんおもモソぞく言葉ことばきんえん言語げんご(ナル)を使用しようし、雲南うんなんしょうで「こうむぞく」として識別しきべつされている集団しゅうだんぞく言葉ことばロロ諸語しょご)と同系どうけい言語げんご(カツォ)を使用しようしている。

文化ぶんか[編集へんしゅう]

言語げんごアルタイ諸語しょごぞくするモンゴル使用しようし、うちモンゴル、オイラトバルガ・ブリヤートの3だい方言ほうげんがある。キリル文字もじ使用しようするモンゴルこくのモンゴルじんことなり、中国ちゅうごくのモンゴルぞく13世紀せいきはじめにウイグル文字もじをもとにしてつくられた古来こらいモンゴル文字もじ多少たしょう改造かいぞうして使用しようしている。近年きんねん漢語かんご中国ちゅうごく)と漢字かんじ使用しようりつ増加ぞうかし、とく都市としのモンゴルぞくでは、モンゴル喪失そうしつ中国ちゅうごく母語ぼごいちじるしい。新疆しんきょうウイグル自治じち方面ほうめんではそれをもっと改良かいりょうしたトドノムという文字もじ使つかわれている。

チベット仏教ぶっきょう信仰しんこうするものがおおいが、宗教しゅうきょうたいしては厳格げんかくではない。民族みんぞく古来こらい宗教しゅうきょうであるシャーマニズムおこなわれている。青海せいかいしょうにすむ一部いちぶのモンゴルぞくイスラム教いすらむきょう信仰しんこうしている。

歴史れきし[編集へんしゅう]

文化ぶんかだい革命かくめい(1966ねん~1977ねん)ではおおくのモンゴルぞくうちモンゴル人民じんみん革命かくめいとう粛清しゅくせい事件じけん処刑しょけいされた。

自治じち区域くいき[編集へんしゅう]

自治じち[編集へんしゅう]

自治じちしゅう[編集へんしゅう]

自治じちけん[編集へんしゅう]

民族みんぞく[編集へんしゅう]

民族みんぞくきょう[編集へんしゅう]

著名ちょめい人物じんぶつ[編集へんしゅう]

中華民国ちゅうかみんこく中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく出身しゅっしんしゃのみをしるす。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]